愛され続ける名作映画『スタンド・バイ・ミー』のネタバレ解説|原作との違いやキャスト紹介も!
80年代を代表するアメリカ映画『スタンド・バイ・ミー』。公開から30年が経過している現在も愛され続ける名作です。青春映画の金字塔と呼ぶべき映画ですから、ぜひ一度は観ておきたいもの。有名でありながら実は未鑑賞という人も多いのではないでしょうか?
長きにわたって支持される『スタンド・バイ・ミー』の魅力を、ネタバレを含めながらたっぷりと解説していきますよ!!
目次
映画『スタンド・バイ・ミー』について
青春映画と知られる『スタンド・バイ・ミー』の原作者をご存知ですか?多くの方は聞いてびっくり、実はあのホラー作家であるスティーヴン・キングの作品なんですよ!
短編集『恐怖の四季』に収録されている物語で、原題は『THE BODY(死体)』。いかにも恐ろしさ漂うタイトルですが(笑)この本は彼の得意とするホラーを取り扱っていません。どうしてもスティーヴン・キング=怖いといったイメージが強いので、その概念をひっくり返す作品と言えるでしょう。
当時から高い評価得ており、アカデミー・脚色賞やゴールデングローブ・監督賞、作品賞にノーミネート。80年代後半の青春映画を代表する映画となりました。監督のロブ・ライナーは『恋人たちの予感』や『最高の人生のはじめ方』など、数々のヒット作品を世に輩出しています。
10秒で分かる『スタンド・バイ・ミー』の簡単なあらすじ
出典:ソニー・ピクチャーズ公式
作家のゴードン(ウィル・ウィートン)は幼き日のことを思い返していた。ゴーディという愛称で呼ばれた少年は、当時12歳。狭い田舎ではそれぞれが家庭に問題を抱え、彼自身も決して良い環境には置かれていなかった。
いつものように少年4人組でつるんでいると、バーン(ジェリー・オコンネル)がある情報を仕入れてくる。どうやら3日前に行方不明となっている少年の死体が、森の奥でそのままになっていると言うのだ。「死体を見つければ英雄になれるかもしれない」と踏んだ少年らは、子供たちだけで“死体探し”の旅へ出てしまう。先のことなど、深く考えもせずに――。
映画『スタンド・バイ・ミー』の主題歌について
『スタンド・バイ・ミー』と言えば有名なのがベン・E・キングの主題歌です。映画用に作成されたのではなく、曲そのもののリリースは1961年。ジョン・レノンがカバーしたりと大ヒットを飛ばしていた楽曲で、主題歌が決定したことでリバイバルヒットを果たすのでした。
なぜこの公開よりも遥か前に発売された楽曲を起用したかと言うと、タイトルが全く同じであること、そして作品の時代設定が1959年だったからだそう。本当はマイケル・ジャクソンが主題歌を担当するはずだったのですが、これらの理由により急遽変更した……というトンデモエピソードが潜んでいたのです。
映画『スタンド・バイ・ミー』のネタバレあらすじ
【あらすじ①】幼き日の思い出
作家として活躍するゴードン(ウィル・ウィートン/リチャード・ドレイファス)は車内で新聞記事を読みながら考え事をしていた。見出しには「弁護士のクリストファー、刺殺される」とのこと。このことから彼は12歳の時の出来事を思い返すのだ。
あれはゴードンが“ゴーディ”という愛称で親しまれ、オレゴン州の田舎町で暮らしていた日のこと。人口はたったの1200人ちょっとであり、家庭に問題を抱えている子供も多かった。
実際にゴーディの友人のクリス(リヴァー・フェニックス)やテディ(コリー・フェルドマン)もそうで、世間からは白い目で見られてしまっている。またゴーディ自身も出来の良い兄を亡くし、彼にかまけていた父親を見ては複雑な感情を抱いている状況。
少年らは木の上にある秘密基地にしょっちゅう集まり、遊び続けていた。そんな中ノロマで太っちょのいじられキャラ・バーン(ジェリー・オコンネル)がとんでもない情報を運んできた。不良たちの会話を盗み聞きし、30キロ先の森の中には3日前に行方不明となっていた少年・レイ・ブラワーの死体があると言う。
不良らは自分たちが車を窃盗したことがバレるのを恐れ、死体を見てみぬふりしたそうだ。この話を聞いた3人は大興奮。レイを見つければ自分たちが英雄になれるのでは?と考え始めた。勢いだけで死体探しの旅へ直行。30キロ先にある森を目指すこととなる。
【あらすじ②】子供たちだけの旅
ゴーディの両親は兄・デニー(ジョン・キューザック)の死が受け入れられず、悲しみに暮れる一方だった。兄だけを可愛がる父、立ち直れない母に彼は遣うばかり。物語を執筆するのが好きなゴーディだが、兄の才能ばかりが褒められてしまい、家庭内でも分かってもらえない状況が続いていた。
キャンプと称して口実を作り、死体探しの旅を開始する4人。クリスはわざわざ家から銃を持ち出していた。あまり深く考えていなかった少年たちだが、30キロとなれば非常に遠い。途中お腹が空いて食料を求めるも、持ち合わせがほとんどないことからまともな物は調達できない。徒歩しか選択肢がないために、汽車の路線をひたすら進んでいく。
歩き続けていると立ち入り禁止区間に入ってしまう。そこでゴーディは賭けに負け、代表して小売店で食べ物を買いに行くことになってしまった。小売店の店主はデニーの存在を知っており「ラグビーで優秀だったお兄さん」と、両親と同様に彼を褒めたたえていた。またも兄弟で比較されたことを複雑に感じるゴーディ。「君は何になるんだい?」という店主の問いに、一切答えることができなかった。
【あらすじ③】行き場のない心
買い物から戻ると3人がいない。なんと禁止区域のオーナーに見つかってしまい、慌てて逃亡する最中だったのだ!ゴーディも見つかってしまい、番犬に物凄い勢いで終われてしまう。なんとかフェンスを乗り越えて危機を回避するも、オーナーは少年たちの家庭のことまで知っていた。テディの父が変わり者である点を指摘され、激怒するテディ。
彼の父は戦争返りの兵士で精神を病んでいた。実際に家族に手を出し、テディも被害を被ったことがあるものの、戦へ行った父を尊敬しているのである。ゴーディはその感情が分からず、決して同調することはできなかった。
旅を再開し、必死に道を進み続ける4人。道中でクリスはゴーディの持つ物書きの才能を褒め始める。「まだお前の両親はその才能に気づいてないだけだよ」と本音で語り、それと同時に自分たちとの付き合いを辞めるように忠告する。クリス自身、世間から良い目で見られていないことは分かっているのだ。頭の良いゴーディが共に悪く思われてしまうことを、彼は気にかけているのである……。
旅は順調にいっていたものの、近道をするためには鉄橋を渡らなくてはならない。非常に危険な状態であり、後ろからは汽車が走ってくる。バーンとゴーディは間一髪のところで命を死守し、なんとか無事に渡ることができたのだった。
【あらすじ④】心の内は……
その夜焚火を囲みながら語り合う少年たち。ゴーディは自分の作った話を3人へ披露することとなる。子供の作った何のオチもないストーリーだが、結末をみんなで大議論。そんなことをしているうちに夜は老け、それぞれが見張りを行いながら交代で仮眠を取ることに。
クリスが見張りをしていると、夢にうなされたゴーディが目を覚ます。見ていた夢は死んだ兄のこと……。今の心の内をクリスに明かすと、今度は彼がミルク代を盗んだ時の話を始める。実際にお金を盗んだことは確かだが、その後担任に返却をしていたのだ。それなのに返したお金を先生が着服していたことを告白。
ただしこのことを激白しても、クリスの評判は悪く誰も信じてくれないだろうとのこと。大人にまで裏切られた彼は涙を流しながら「もう誰も自分のことを知らない土地へ行きたい」と本音を漏らすのだった。
翌朝道中で沼に落ちてしまい、ヒルが体に吸いつき大パニック!ゴーディはパンツの中からヒルが出てくる始末で、最悪なことに血を吸われてしまった。引き返すか否かすったもんだありつつも、ここまでくればもう意地。旅を再開することとなる。
一方で不良グループ内では死体の話が出回ってしまい、リーダー格のエース(キーファー・サザーランド)は第一発見者の座を狙っている。少年らと同じことを考えた奴らは、集団で車へ乗り込み森の奥へと向かっていく……。
【あらすじ⑤】4人の結末
不良グループが向かっている頃、一足先にバーンが死体を発見する。ゴーディは死体を見て複雑な気持ちになり「なぜ人は死ぬ?なぜ兄さんは死んだんだ?僕が死ねば良かったのに」と呟いてしまった。心配したクリスは彼を慰めながら、「家族はお前を分かっていないだけ。ゴーディは良い作家になるよ。書くことがないなら俺らのことを執筆すればいい」と優しい言葉をかけたのだ。
そんな時にタイミングよく不良らが到着。死体の取り合いで少年たちはピンチに陥るも、ゴーディがクリスの持ってきた銃で威嚇。本気の目をしていたエースらは驚き、そそくさと退散していく。
だが結局4人も死体を持ち帰ることはなく、匿名で通報する運びとなった。もう死体をどうこうする気持ちは、発見時とこのひと悶着ですっかり失せていたのである。長い旅は終わりを告げて、テディとバーンは中学校で再会することを約束。そしてクリスとは、「大人になったらこの街から出られるのか」ということについて語りながら、それぞれの帰路についた。
進学後、各々に新たな友達ができ、テディとバーンとは以前ほどの仲ではなくなっていた。バーンは大人になってから結婚し、製材所で働いている。テディは目が悪いため憧れの軍隊には入れず、刑務所に一時期入っていたそうだ。今は臨時雇いの仕事に明け暮れているらしい。
クリスはその後猛勉強し、弁護士になっていた。そう、冒頭の新聞記事の死亡者は彼――。正義感が強く面倒見も良かった性格が仇となり、今回の事件に巻き込まれてしまった。あれだけ仲が良かったゴーディは10年以上クリスと顔を合わせていなかったらしい。
けれどもクリスとの友情は今でも永遠だと思っており、「あの12歳の時に勝る友達を持ったことがない」と考えているのだった。
『スタンド・バイ・ミー』のキャスト
ゴードン(ゴーディ)/ウィル・ウィートン(子供時代)リチャード・ドレイファス(大人時代)
物語を書くのが好きで、決して不良少年とは言い難いゴーディ。出来の良い兄といつも比べられることを恐れ、自分に注目してくれない父に対して不満を持っています。彼にとっての友達はそのことを忘れられる存在で、特にクリスはかけがえのない友達でした。2人の友情は誰がどう見ても“本物”だったと言えますね。
ゴーディを演じたウィル・ウィートンは現在48歳。声優やドラマ出演をしながら俳優を続けているそうです。そしてナレーションと大人時や大人時代のゴードンを演じたのはリチャード・ドレイファス。『ポセイドン』や『RED/レッド』などに出演していますよ。
クリス/リヴァー・フェニックス
やんちゃ少年だけれども、仕切り上手で友達想いなクリス。家庭環境が悪いことから真っすぐな道を諦めてしまっていますが、決して根っからのワルではありません。ゴーディの才能を認め、背中を押した心強い人物です。
見事に進学して更生、その後は弁護士になったものの……正義感が強いあまり、揉め事へ巻き込まれてしまいました。悲しき事実ではありますが、クリスらしい最期だったと言えるでしょう。
クリスを演じるのはリヴァー・フェニックス。本作の出演で注目を集め、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などに出演。期待の大きな俳優でしたが、ヘロインやコカインの多量摂取により若くして死亡しました。現在も彼の死を悔やむファンは非常に多いです。
テディ/コリー・フェルドマン
4人の中では最もクレイジーさが目立ったテディ。父親に虐待された過去を持つも、兵士として生きたことに尊敬の念を抱いています。ただ凶暴なだけではなく、家族を想う気持ちは持ち合わせていた少年です。しかし攻撃的な性格が治らなかったのか、後々刑務所に入っていたことをラストのナレーションで明かされるのでした。
テディを演じるのはコリー・フェルドマン。『グレムリン』『アメリカンチェリーパイ』といった有名作品から『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』や『パペットマスターと悪魔のオモチャ工場』などB級映画意にも幅広く出演していますよ。
バーン/ジェリー・オコンネル
1人だけドジで天然(?)、人よりも観点がちょっぴりズレているバーン。死体の話を最初に持ってきた人物であり、臆病ながらも無事に長旅を終えました。仲間にしょっちゅうイジられていますが、そのポジションがとってもよく似合うキャラクターだと思います。なぜ3人と仲が良かったのかはちょっぴり謎ですが……。
バーンを演じるのはジェリー・オコンネル。本作ではだいぶぽっちゃりさんでしたが、現在は細身で筋肉質!見た目はなかなかの別人です。俳優業を続けており、B級映画の出演が多く目立ちますね。
映画『スタンド・バイ・ミー』の原作との違い
出典:Amazon.com
違いその①ラストで銃を放ったのは……
エースらが森の奥へ到着し、ゴーディ4人と対峙するドキドキの展開が待ち受けるラストシーン。追い詰められたところで銃を放ち、相手を威嚇したのはゴーディでしたが、原作でこの役割を果たしたのはクリスです。
そもそもクリス本人の描かれ方が映画と小説では少々異なった部分があり、原作の方がもっと不良らしい感じ。あまり映画では超イケイケには見えず(笑)“イイ奴”の印象の方が強かったように思えますね。なぜこの役割をひっくり返したのかは分かりませんが、どちらが銃を持っても違和感のない創りとなっています。
違いその②ゴーディ以外は命を落としている
映画では亡くなったのがクリスのみで、後の2人は疎遠になりながらもどこかで生きているという終わり方でした。
しかし原作ではかなり厳しい現実が待っており、ゴーディ以外の3人は若くして命を落としてしまっているのです。クリスは学生時代すでに刺殺されており、バーンも同じく学生時に火事で死亡。そしてテディは飲酒運転の末、交通事故を引き起こしていたのだとか……。
あの立ち入り禁止区域での買い出しをコインで決めるシーン。あれは後々の彼らの運命を決めるゲームであったと言っても過言ではないかもしれませんね。
そしてテディとバーンは更生することなく、中学へ入ってからは不良の道へまっしぐら!映画だと“なんとなくお互い離れていった”雰囲気がするので、原作では疎遠になった理由がよく分かるような気もします。
違いその③あれだけ怖かったエースはどうなってしまったの?
少年4人にとって恐ろしかった存在は不良軍団。その中でもエースは凶暴性も高く、観ているこっちまでハラハラさせられる言動が多かったですよね。映画では街へ帰った時のことは描かれていませんが、見事にゴーディらはボッコボコにシメられてしまうのです……。
その後は大人になり、ゴーディは田舎へ帰省した際に彼の姿を目撃していますが、なんと超・太った中年になっていたとか!面影は一切なかったようで、恐らくエースは街へ残り、燻ったままの人生を送ってしまったのでしょう。いつまでも人の栄光は続かない、そんなことを象徴させるキャラクターではないでしょうか?
映画『スタンド・バイ・ミー』が愛され続ける3つの理由
①原作はスティーヴン・キングならではの“怖さ”もしっかり含まれている
本作は非ホラーであるものの、原作では作中の3人が死亡していたり、あれだけ意気揚々としていたエースが歳と共に輝きを失っていたりと、どこか“怖さ”が垣間見えるのもキングの小説ならでは。ただの青春劇だけでは終わらせない、ほど良いモヤモヤ感を与えてくれるのも魅力の一つと言えるでしょう(笑)
テディとバーンは人生の歯止めが利かなかったこと、クリスは正義感が強すぎてしまったことが仇となっています。全員幸せになってハイ、終わり……と美談で終わらせていない部分に生々しさを覚えてしまいますね。
②少年たちの真っすぐな気持ちに心を打たれてしまう!
旅に出た4人は大人たちから見れば“困った子”なのかもしれません。テディやクリスの評判は悪いですし、ゴーディ自身も兄の存在に隠れてしまっているはず。けれども彼らは彼らなりに大人を信じたく思い、その中でもがき、葛藤を繰り返しているのです。
例えば悪ガキの代表格とも呼べるテディ。口は悪くとても生意気なのですが、精神を病んだ父親に虐待される酷い過去を背負っています。それでも父を嫌いになることなく、むしろ兵隊として活躍したことを誇っているほど。子供だからこそ持ち合わせている素直さには、観ていて何とも言えなくなった視聴者も多いのではないでしょうか。
ゴーディも父から愛されたいと願っていましたし、クリスも誰かを信じたかった……ただそれだけなのです。狭い田舎町のため評判だけで大人からどうこう言われる、その苦しみは相当なものだったのでしょう。彼らの複雑な心の内を見ているだけで胸の奥がキュッと絞られる、そんな感覚を覚えてしまいます。
③「死体を見に行く」斬新すぎる設定がGood!
『スタンド・バイ・ミー』を観たことがない人でも、「有名な映画」「青春系」というのは知っていると思います。けれどもあらすじを読んでビックリ……という人はかなり多いのだそう。それもそのはず、12歳の少年4人が死体見たさに旅へ出るという設定は滅多に見られないからです(笑)
子供と死体ってちょっぴり掛け合わせたらタブーなイメージがありますよね。それをドロドロさせすぎず、かといって煌びやかに描きすぎず、の塩梅がとにかく素晴らしい。スティーヴン・キングの個性がキラリと光る部分でもありますね。
『スタンド・バイ・ミー』のトリビアたち
トリビア①子供達が吸ったタバコ、本物じゃないよね!?
12歳という子供ながら煙草をスパスパ、スパスパ……。あまりのリアルさに「本物では?」と疑う声も多数挙がったそう。ですがこちらはご安心を。これはキャベツを乾燥させて巻いた“偽タバコ”であり、映像用に作られたものです。いくら演技とは言え、成長期の子供たちに本物を吸わせるわけにはいきませんからね。
それにしても煙の出方や子役らの演技はまさしく本物っぽさ前回。うっかり騙されてしまった人も多いと思います。
トリビア②クリスを刺殺したキャラクターはあの映画の主人公
映画『スタンド・バイ・ミー』の原作小説である「死体」が入ったスティーヴン・キングの短編小説集『恐怖の季節』では、あの有名な作品『ショー・シャンクの空に』も収録されています。
『ショー・シャンクの空に』の主人公は冤罪で刑務所に入れられたアンディ(ティム・ロビンス)ですが、その真犯人がクリスのことも刺し殺しているのです!
しかしアンディは“冤罪”で逮捕されたことになっていますが、結局作中では本当に罪を犯したかは謎のまま……。クリスを殺したとされているものの、やっぱり真実は闇の中のようです。うーん、スティーヴン・キング恐るべし!ですね(笑)
トリビア③なぜ現代と映画のタイトルが違うのか?
冒頭でも説明した通り、『地獄の季節』に収録されている原題は『THE BODY』。なぜそのまま使わなかったかと言いますと、やっぱりタイトルに『死体』はふさわしくないと判断したからです。元々楽曲の『スタンド・バイ・ミー』を起用するつもりだったため、雰囲気に合わないという意見が出たのだとか。
確かに『THE BODY』のまま使えばホラー映画と勘違いされそうですし、楽曲タイトルと合わせることで統一感も生まれ、リバイバルヒットへと繋がりましたからね。結果的に原題を使わない方が成功をおさめられたのです。
まとめ
30年もの間、長きにわたって愛されるには大きな理由がありました。少年たちの葛藤や素直な心が生み出すセリフや行動には、どれも心打たれるものばかり。もう戻れない12歳のあの時をしっかりと噛みしめていただきたいものです!
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