その凶悪さに痺れまくれ!! 最強のマフィア・ギャング映画15選!!
飛び交う弾丸!最強極悪同盟!男同士の絆!悪い男たちの悪の美学!日常の生活では到底味わえない、非現実的な凶悪な世界は日ごろのストレスも吹き飛ばしてくれるでしょう。
マフィア・ギャング映画は数あれど、これを見ずには語れません!!若さゆえの暴走系ギャングから大人の男の渋さを醸し出すいぶし銀系マフィアまで、名画を観て気持ちをスッキリさせましょう!!
目次
マフィア映画に欠かせない重鎮たち
おすすめのマフィア映画をご紹介する前に、マフィア映画界を支える重鎮たちを3人ご紹介したいと思います。
マフィア映画界のドンことマーロン・ブランド
マーロン・ブランドほどマフィア映画に似合う男がいるのでしょうか?それほど、彼には威厳と迫力があります。
「20世紀最高の俳優」とまで言われたマーロン・ブランドは、ぼそぼそと喋ったり、急に笑顔になったり、と当時では考えられないような演技をして世間を騒がせました。
『ゴッドファーザー』シリーズでは、マフィアのボス役にも関わらず「小声」で喋っているマーロンですが、何故かそこには”凄み”を感じます。
そんなマーロン・ブランドは1950年『男たち』で俳優デビューし、『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などの後世に残った名作に多く出演していました。メソッド演技法という自分の記憶や感情を思い出して演技に乗せる技を確立したマーロン・ブランドは、その演技力の高さからロバート・デ・ニーロやアル・パチーノに影響を及ぼすほど、映画界にとって大きい存在になったのです!
マフィア映画の貴公子、アル・パチーノ
マフィア映画にアル・パチーノほど多く出演した俳優は他にはいないでしょう。マフィア映画の金字塔『ゴッドファーザー』を皮切りに『ゴッドファーザーⅡ,Ⅲ』や『フェイク』などにも出演し、演技派俳優と言われるほどの演技力で見る人を魅了してきました。
アル・パチーノは若いころ、アルバイトを掛け持ちしながら演技の練習を重ねていました。1969年『ナタリーの朝』で俳優デビューを果たし、即興で演技をする大胆さからアル・パチーノの演技を見て俳優を志した人が数多くいます。有名なブルース・ウィリスもその一人です。
威厳と知性のあるマフィアの一員を演じるかたわら、情けない下っ端ギャングの役もなんなくこなすアル・パチーノにはマルチな才能を感じさせる演技力があります。そんなアル・パチーノは現在79才ながらも2019年公開の映画に出るほど意欲的な俳優です!
マフィア映画に欠かせない男、ロバート・デ・ニーロ
ロバート・デ・ニーロはマフィア映画アクション映画の重鎮で、アル・パチーノと共に映画界に影響を与えた俳優の一人として名を馳せました。『ゴッドファーザーⅡ』『レナードの朝』『ヒート』などの数々の名作に出演し、”特徴的な名演技”を見せつけてくれました!
1965年『マンハッタンの哀愁』から俳優としてのキャリアをスタートさせ、映画への出演をこなしていく内に”デ・ニーロ・アプローチ”という演技に対する真剣なスタイルを造り上げました。
その”デ・ニーロ・アプローチ”は配役になりきるために過剰なほど役にのめり込むスタイルを表しています。『ゴッドファーザー』ではイタリア人役を演じるために舞台のシチリアに数か月間住みこみ『レイジング・ブル』では身体を鍛えて、すぐに20キロ太るなど、「演技」に対して真摯であり続けています。
おすすめのマフィア・ギャング映画15選
それでは、早速イチオシのマフィア映画をご紹介していきます。
みどころもたっぷり語っていきますので、ぜひあなたの”推し”マフィア映画を探してみてくださいね!
1.ゴッドファーザー
「これぞ金字塔!愛と哀しみの一家。ファミリーの絆がマフィアの鉄則!」
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ドン・ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)はニューヨークでマフィアの頂点にたつ男だ。ある日、麻薬ビジネスを拡大させようと考えるタッタリアファミリーからの頼みを断ったヴィトーは銃撃をうける。
これを機にタッタリアファミリーとの対立は悪化していく。
コルレオーネ家の三男のマイケル(アル・パチーノ)は、マフィアを嫌い、ファミリーの中でただ一人堅気の軍人だったが、この一件から少しずつ心境に変化が起こりはじめる。
ヴィトーを守るためにタッタリアファミリーとの抗争に加わるマイケル。ファミリー同士の争いは激しさを増し、ついに…。
マーロン・ブラントが演じる貫禄がありすぎるドン・ヴィトー・コルレオーネ。映画プロデューサーのジャックの愛馬の血まみれのシーンは、そむける間もなく目に飛び込んできます。自分に背くものには容赦のない非情さで制裁を下す紙一重の恐ろしさ。味方にはつけたいけど絶対敵に回したくありません。
そして、もちろんこの映画にもマフィアがこぞって愛用する名銃・トンプソンが使われています!!
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このシンプルで無骨なトンプソンという銃は音が特徴的で「パパパパパパ」と銃らしからぬ音がします。その奇妙な音からシカゴ・タイプライターとも呼ばれています!アル・カポネ時代のマフィアたちからすれば、帽子とトンプソンは必需品なのです!
- 有名なのは知っているけれど、実はまだ観たことがない方
- イタリアンマフィアのファミリー感が大好きな方
- 重厚感あるマフィア映画が好きな方
- シリーズものが苦手な方
- 相関関係が複雑なものが苦手な方
- 流血シーンが苦手な方
2.スカーフェイス
「顔の傷は殺意と狂気の証!人は彼をスカーフェイスと呼ぶ」
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1980年、反カストロ主義者としてキューバから追放され、フロリダ州マイアミにやってきたトニー・モンタナ(アル・パチーノ)。彼は難民収容施設で知り合ったマニー(スティーヴン・バウアー)とともに政府職員の暗殺を依頼され、アメリカへの永住権を得る。
はじめは皿洗いなどして地道に生きていたトニーだったが、やがて裏社会へと身を投じ、コカインの売人として暗躍しはじめる。大物ディーラーのフランク(ロバート・ロジア)に認められ、マニーとともに次第に成り上がっていくトニー。
やがてフランクさえも裏切り、フランクの愛人エルヴィラ(ミシェル・ファイファー)をも手に入れたトニーは、さらに富と権力を求めるようになる。
しかし権力とコカインに溺れたトニーの人生の歯車は狂いはじめ、壮絶なエンディングへと向かっていく…。
アル・パチーノの魅力が炸裂!の一言です。チンピラから成り上がったトニーが狂気の権化となってぶっ放すマシンガン!のし上がるためなら自分のボスでさえ裏切るキレッキレの悪人!妻もあきれる金の亡者!
半端ない数の弾丸が飛び交うラストシーンは見ものです!劇中で連発される’F’で始まる4文字ワードにもノックアウトされるでしょう!
アル・パチーノことトニーが屋敷でぶっ放した銃はAR15A1というライフルでした。
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トニーはそのライフルにグレネードランチャーを付けて、敵を木っ端微塵にしました。
銃を撃つ前に「Say hello to my little friend」(俺の相棒に挨拶しな!)」と言ったのがきっかけで、その銃はマイ・リトル・フレンドと呼ばれるようにもなったんです!痺れまくりです…。
- アル・パチーノ愛が止まらない方
- チンピラからのギャング的出世ストーリーに目がない方
- ガンガン撃ちまくる銃弾の嵐でストレスを吹き飛ばしたい方
- コカインや麻薬が扱われる映画は嫌いな方
- 銃撃シーンは心臓に悪いと思う方
- 人を裏切る映画は見たくない方
3.アメリカン・ギャングスター
「アメリカンドリームの裏側を駆け上がった男 アメリカンドリームの裏側を見破った男」
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1968年ベトナム戦争真っただ中のアメリカ、ニューヨークで黒人ギャング“バンピー・ジョンソン”の運転手をしていたフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ボスの死去後自ら麻薬ビジネスに乗り出した。
フランクは東南アジアで安く仕入れた良質のヘロインを軍用機で運んで売りさばいた。やがてそれは、ブルーマジックという名で瞬く間にハーレム中に広まり、ニューヨークの暗黒街で台頭にのし上がった。
多くの警官までもが賄賂と汚職でまみれていた中、唯一汚職に手を染めずにいたニューヨーク市警のリッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)がブルーマジックの取り締まりを任され、次第にフランクの存在にたどり着こうとしていた…。
麻薬を購入するためにはドラッグディーラーといって届いた麻薬を求める人に配る人が以前は必要だった。麻薬製造元→運び屋→ドラッグディーラー→お客という順番で麻薬は流れていき、その流れをよりスムーズにより低リスクにするのが裏社会のマフィアの役目でした。
しかし、フランクはこの順番を全て自分で行いました。製造元で質の良い麻薬を入手してから、お客の手に元に届くまでを自分で行うという革新的な発想を現代のビジネスにも通じることです。我々が愛用するユニクロも製造から輸送、販売まで全て自社でこなしています。
この映画のみどころは、そんな麻薬ビジネスをまさに「ビジネス」として、中間業者をはさまずに利益を上げていくフランクのサクセスストーリーとも見えてしまい、マフィア映画なのにアメリカンドリームのようなテイストをもつ作品です。
マフィアなのにマフィアらしからぬ地味で目立たない生活をするフランクの好感度は、デンゼル・ワシントンのキャラクター性なのか、フランクという実在した人物の人間性なのか、派手なアクションや残虐性がないのにどんどん物語に引きこまれていきます。
フランクを追う捜査官リッチーとの最後の駆け引きも見どころです。
- 実在の人物の映画化が好きな方
- マフィア映画の中にも家族愛を描いたものが観たい方
- 司法取引などの逆転劇が観たい方
- 派手な銃撃戦が繰り広げられるものを観たい方
- 時代的に新しい背景のものを観たい方
4.ロック、ストック&トゥー・スモーキングバレルズ
「悪を出し抜け。疾走するイノセンスな完全犯罪」
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ロンドンに住むエディ(ニック・モラン)、ベーコン(ジェイソン・ステイサム)、トム(ジェイソン・フレミング)、ソープ(デクスター・フレッチャー)の4人組は、盗品を売って小金を稼いでいた。
ある日、エディはみんなから10万ポンドをかき集めて賭博で一獲千金を狙うが、ギャングの顔役でありカード賭博の開催者のハリー(P.Hモリアーティ)にイカサマを仕掛けられ、逆に50万ポンドの借金を抱えてしまうハメになる。
しかしこの賭博は、ハリーが若いころにライバル視していたエディの父親(スティング)のバーを取り上げるために仕組まれたものだったのだ。
借金を返せと脅されて窮地に陥った4人は、ある時アジトの隣の部屋に住むギャングたちの儲け話を耳にする。そこで、隣のギャングから金を横取りして借金を返そうと計画するエディたちだったが…。
イカサマ博打で背負った借金を返すために隣に住むギャングの金を奪おうと目論むちょっとおバカな4人組。ギャングの怖さを知らない素人の恐ろしさ!
窮地に陥ってたてた無謀な計画は、ある意味最強!?”イノセント”と”完全犯罪”のタッグによって、想像もつかない結末に期待しましょう!
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「この映画の題名長いし、意味が分からない」と思った人もきっといるはずです。ロックとは銃を撃つために指を押す部分、撃鉄(げきてつ)を表し、ストックは銃の弾が込められている銃床(じゅうしょう)を表し、バレルズは銃身を表しています。スモーキングは銃を発射した後に立ち込める煙を意味してるのです。
そして、なぜバレルズで複数形なのか、なぜこんなタイトルなのか考えながら見るのがこの映画の楽しみ方と言えます。その意味が分かった時、きっと最後にはニヤリとするでしょう…。
- 悪いやつらだけど憎めない、そんな若者たちのアクションストーリーが好きな方
- やられたらやり返す!ずるいやつらにやり返す話が好きな方
- 計画どおりにいかないけれど最後はスッキリ終われる映画を観たい方
- 最後に笑うのは誰か?駆け引きにドキドキ期待しながら展開する話を観たい方
- 人に騙される話が嫌いな方
- マリファナやギャングが出てくる映画が苦手な方
- 適当に生きてる感じがする若者が出てくる映画が苦手な方
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5.アンタッチャブル
「巨大な悪に立ち向かう。その正義が歴史を動かす」
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1930年のアメリカ、シカゴ。禁酒法が施行されていたおかげで、マフィアは闇酒場で莫大な利益をあげていた。マフィア同士の抗争も激しく、一般市民を巻き込んでの銃撃戦で犠牲者も出ていた。
シカゴに派遣された財務省の捜査官エリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)は、横行するマフィアによる酒の密造を摘発しようと乗り込むが、警官もマフィアに買収されている状態の中情報漏洩によって摘発に失敗してしまう。
新聞に失敗を書きたてられたネスは、いったんは意気消沈するもののマフィアの抗争に巻き込まれて死んだ少女の母親に励まされ、シカゴで知り合った初老の警官マローン(ショーン・コネリー)や
新米警官のジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)、財務省の帳簿係のオスカー・ウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)らとともにシカゴを牛耳っているアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)の摘発を決心するのだった。
何と言ってもロバート・デ・ニーロが演じるアル・カポネの存在感は圧巻です。時に紳士的で教養すら感じさせる不気味な威圧感に背中がゾクゾクします。ファミリーが集まった食事の席での狂気的な暴力のシーンには絶句します。
カポネと対決するネスの苦悩も見どころの一つです。
アル・カポネは実在する人物で、マフィアの代名詞とも言える存在です。当時、圧倒的な権力を持っていたアル・カポネの前では警察ですら手の内でした。捕まえようとしても、警察の家族を脅され、巨額の賄賂の前に屈していました。
そんなアル・カポネを逮捕するために結成されたチームが「アンタッチャブル」でした。アンタッチャブルとは”手を付けられない”を意味しており、そのチームが賄賂にも脅しにも屈しない姿勢から、タイトルになりました。
- 歴史もからめた内容の作品が観たい方
- ロバート・デ・ニーロの迫力を感じたい方
- 若きケヴィン・コスナーや、アンディ・ガルシアにフレッシュ感を感じたい方
- 勧善懲悪の結果を求める方
- 生々しい殺人シーンを観たくない方
- 小さい子供が犠牲になるのは見たくない方
- 激しい銃撃戦でたくさん人が死ぬのを観たくない方
- 善良な人が死ぬのを観たくない方
6.ヒート
「叫ぶか、黙るか。二人は出会った。いま高鳴る銃撃のシンフォニー!」
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現金輸送車を襲った強盗団のボスであるニール・マッコーリー(ロバート・デ・ニーロ)は、奪った無記名証券を買い戻させようと持ち主だったヴァン・ザント(ウィリアム・フィクトナー)に持ち掛ける。
ヴァン・ザントは麻薬カルテルで儲けた金をロンダリングさせていた。
しかし、ニールとの交渉の場に来たのはヴァン・ザントが送り込んだ殺し屋だった。命を狙われたニールはヴァン・ザントに宣戦布告をする。
一方、強盗事件の捜査を担当しニールを追っていたヴィンセント警部(アル・パチーノ)は、仕事にのめりこむあまり家庭が崩壊寸前という生活だった。
片や、ニールはイーディ(エイミー・ブレネマン)という女性と知り合い、次の仕事で足を洗って二人で暮らすことを決める。
立場は違えど、互いに似たバックボーンのなかで生きるニールとヴィンセント。だが、所詮ふたりは敵同士。彼らはやがてそれぞれの立場を明確にし、救いのない激しい攻防戦へと巻き込まれていく……。
ニールとヴィンセントの、敵同士でありながら心の奥底ではどこかシンパシーを感じている二人の頭脳戦、攻防戦が見どころです。
ニールを挑発するヴィンセントと刑事のプライドを賭けたニールの会話のシーンは、アクションを超えた二人の男の戦いとも言えるでしょう。
- 刑事と犯人の友情が見え隠れする作品を観たい方
- 1人の女性が1人の男の人生をも変えてしまうという展開を観たい方
- アル・パチーノとデ・ニーロという二大名優の競演に涙がでるという方
- 刑事と犯人の共感性に興味がない方
- 若い女と出会って恋に落ちる中年男性の話は好きじゃない方
- マフィア、ギャング映画に家族の要素が入るのが好きじゃない方
7.フェイク
「だます善人 だまされる悪人」
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ニューヨークのFBI捜査官ジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)は、マフィアの摘発のためドニー・ブラスコという名前に変えて潜入捜査官となり、マフィアの一人レフティ(アル・パチーノ)に近づく。
レフティの信用を得たドニーは彼の紹介で組織に潜りこみ、部下として行動をともにするようになる。
レフティはうだつが上がらず、ボスへの上納金にも苦しんでいた。そんなときにあらわれたドニーの聡明さを気に入り、息子のように可愛がった。
ドニーもレフティと交友を深めるうちに、レフティの人柄に対してシンパシーを抱くようになる。
やがてマフィア同士の抗争が激しくなるなか、ドニーの身にも危険が迫りつつあった…。
実話が基になっている作品です。うだつのあがらないレフティ役のアル・パチーノの渋い演技は期待を裏切りません。ドニーが警察の捜査官だったと知った時のレフティも印象的です。若きジョニー・デップにも注目です。
レフティの”漢っぷり”に叶う人は存在しないと言っていいほど、レフティはカッコよさに溢れています。レフティとドニーという長く続くわけがない関係にどう終止符を打つのか、そのことにハラハラしながら見るのが、この映画の最大のみどころです!!
レフティが放つ名言は多いですが、その中でも「お前だから許せる」が忘れらません…。
- 実話ベースの作品に興味がある方
- 潜入捜査モノに目がない方
- 異業種間の友情、人情ものが好きな方
- アル・パチーノの哀愁漂う姿を観たい方
- 派手な展開を求める方
- おとり捜査を題材にした映画が好きじゃない方
- 実話ではなく、完全なフィクション作品を好む方
8.パルプフィクション
「史上最高にくだらなく、史上最高にクールなやつら!!」
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レストランで不良カップルのパンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)が強盗の話で盛り上がっていた。ふたりは、「今ここで客の財布を全部奪おう」という突発的な計画を思いつき、いきなり立ち上がって銃で客を脅す。
一方、マフィアの殺し屋のヴィンセント(ジョン・トラヴォルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)は組織を裏切った男から奪われたアタッシュケースを奪い返す。
「ヴィンセントとマーセラスの妻」
ボスの妻ミア(ユマ・サーマン)の世話を頼まれたヴィンセントは、一日ミアに付き合って行動するが、ドラッグをやりすぎて心臓が止まってしまったミアに慌てる。
「金時計」
ボクサーのブッチ(ブルース・ウィリス)と恋人のファビアン(マリア・デ・メディロス)は、八百長試合を頼まれたのに裏切って、大金をもって逃げようとするが、父親の形見の金時計を部屋に忘れて取りにもどったことで、とんでもない展開に巻き込まれる。
「ボニーの件」
アタッシュケースを奪い返したジュールスとヴィンセントは車の中で銃を暴発させ、後部座席に乗っていたジュールスの知人のマーヴィン(フィル・ラマール)を殺してしまう。死体の処理にこまった二人はジュールスの友人のジミー(クエンティン・タランティーノ)の自宅の車庫に隠す。
「エピローグ」
最初のレストラン。強盗を計画したパンプキンとハニーバニーが脅した客のなかには、ボニーの件の後のジュールスとヴィンセントも居た。そして二人は…。
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なんといっても、ジュールスとヴィンセントのちょっと間抜けだけど、どんな場面も切り抜ける最強コンビが魅力です。そんな馬鹿な、と思う展開もまたタランティーノ作品ならではです。
ジミーの家に死体の片付けにやってきたザ・ウルフの冷静ぶりなどにも思わずニヤリとしてしまいます。ミアとヴィンセントのダンスシーンもお見逃しなく!
- オムニバス映画がとにかく好きな方
- マフィア映画は好きだけど、複雑すぎる人間関係が苦手な方
- くだらなくてバカバカしい話をみて笑いたい方
- 時系列があちこちに飛ぶ映画は苦手だという方
- 長い会話を聞くのは疲れるという方
- オムニバスではなく、きちんと一つのストーリーを観たい方
9.レザボア・ドッグス
「裏切ったのは誰だ?!名前を持たぬ男たちのカラーバイオレンス!!」
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ダイヤモンド強奪のために集められた6人の男たち。お互いの素性は知らされずホワイト(ハーヴェイ・カイテル)、オレンジ(ティム・ロス)など色にまつわるコードネームでお互いを呼び合うことに。
ダイヤモンドの強奪には成功するが、早々と警察が到着し銃撃戦が始まる。
リーダー格のホワイトは、逃走中に撃たれたオレンジを介抱しながら集合場所へと向かおうとする。するとそこに合流したピンク(スティーヴ・ブシェミ)が、この計画に集められた6人の中に“警察の犬”がいると言い出したのだ…。
強盗のためだけに集められた見ず知らずの男たちのなかに警察の”犬”が一人。
それが誰なのかを突き止めるためにお互いに拳銃を突き付け合います。相手の言うことに耳を貸さず、ののしり合う、そんな凶暴な男たちから目が離せません。
ダイヤモンドは結局どうなる!?
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そしてこのレザボア・ドッグスはファンの間で語られる謎があるのです…。ジョー(ローレンス・ティアニー)とホワイトとエディ(クリス・ペン)の三人が対峙するシーンです。このシーンを見終わったあなたは、きっと考察していることでしょう。
この映画の魅力はそんな面白さもあるところです!
ダイヤモンドは結局どうなる!?
- あまり生々しくないおしゃれなギャング映画が観たい方
- 個性的なキャラクターが集まった映画を観たい方
- 裏切者は誰か推理していくような作品が好きな方
- 派手な銃撃シーンを求めている方
- 麻薬取引にまつわるマフィアのやりとりなどのストーリーを観たい方
- 密室劇タイプの映画が苦手な方
10.そして友よ、静かに死ね
「すべてを犠牲にして男はなぜ友を信じたのか…」
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マフィアから足を洗い、家族とともにフランスのリヨンで平穏な暮らしをしていたモモン(ジェラール・ランヴァン)。ある日、子供のころからの親友で同じようにマフィアにいたセルジュ(チェッキー・カリョ)が、長い逃亡生活のすえに警察に逮捕されたことを知らされる。
モモンはセルジュの仲間から「脱獄を助けよう」という相談を持ち掛けられる。家族を守りたい、という想いから最初のうちは計画に反対していたモモンだったが、説得に負け結局は脱獄に加担してしまう。
しかし、脱獄したセルジュを追っていたのは警察だけではなかった。犯罪仲間を裏切ったセルジュは、マフィアのグループからも命を狙われていた。親友であるモモンにも本当のことを打ち明けないセルジュ。
刑事のブロナー(パトリック・カタリフォ)はモモンにセルジュを引き渡すよう要請し、セルジュについての真実を伝える。最後までセルジュを信じようとするモモンだったが…。
セルジュの居場所について頑なに沈黙を続けるモモンの友情は、ある意味マフィアならではの仁義によるものかもしれません。しかし、セルジュの真実を知ったモモンがとった最後の選択もまた、マフィアの世界での落とし前の付け方とも言えるでしょう。
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幼いころから同じように悪の道を歩んでいた者同士が、別々の道をたどった人生の終焉にやるせない気持ちにもなるでしょう。
- マフィアの”その後”の話に興味がある方
- 男同士の堅い絆を描いたストーリーを観たい方
- アメリカ映画ではなく、ヨーロッパのマフィア映画が観たい方
- 派手なアクションやストーリー展開を求めている方
- 家族が死ぬ話を観たくない方
- 現役のマフィアの話が観たい方
11.悪の法則
「人には、決して足を踏み入れてはいけない世界がある」
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出典:映画『悪の法則』予告編
若くて有能な弁護士のカウンセラー(マイケル・ファスベンダー)は、恋人のローラ(ペネロペ・クルス)にプロポーズするため宝石商からダイヤを買う。
宝石商を紹介してくれた知り合いの実業家ライナー(ハビエル・バルデム)からメキシコの麻薬取引に誘われていたカウンセラーは、ローラとの贅沢な暮らしのために取引に手を出してしまう。
一度だけと決めて足を踏み入れたはずが悪の世界にどんどん嵌ってしまい、気がついた時にはもう後戻りもできず、大切な恋人まで巻き込んでしまうカウンセラー。そしてついに自分の命までもが脅かされる事態となるのだった。
麻薬ビジネスで儲けようとする強者たちの命を懸けた取引は、文字通り死ぬまで終わりません。莫大な金のために次々と人の命が奪われていきます。なんといっても「ボリート」という殺人装置は恐ろしすぎます。最後はいったい誰が金を手にするのでしょうか。
この映画は構成がとても面白いです。裏社会を描いた作品なのですが、裏社会っぽさを前面に出していません。普通の社会で安全に生きる我々からすると、裏社会は縁がなく、遠い話と思えます。
「何気ない日常を過ごしているが、裏で恐ろしい話が進んでいる」というリアリティのある構成になっているので、少し変わったマフィア映画を見たい方にはおすすめです!
- キャラ立ちの強い作品が観たい方
- 人間とは、欲望とは、悪とは?!というテーマにどっぷりとつかりたい方
- コワくて悪い女を観たい方
- 残酷な殺人シーンが苦手な方
- スッキリとした結末が観たい方
12.トゥルーロマンス
「獰猛な愛だけが生き残る」
出典:ワーナー公式サイト
コミックブックショップで働くエルヴィスフリークのクラレンス(クリスチャン・スレイター)は、誕生日に見に行った映画館で知り合ったアラバマ(パトリシア・アークエット)と一夜で恋に落ちる。
しかしアラバマはコールガールだったのだ。クラレンスはアラバマと付き合うために、ポン引きでアラバマの元ヒモのドレクセル(ゲイリー・オールドマン)と話をつけに行き殺してしまう。
そして、そこでアラバマのバッグだと勘違いして持ち帰ってきたのは麻薬が詰まったバッグだった。麻薬入りのバッグを持った二人は逃避行に走った。
麻薬を売りさばいて金を手に入れようとする二人だが、盗まれた麻薬の行方を追う麻薬組織に追い詰めら…。
出典:Amazon.com
ここぞというときに、クラレンスの前に現れるエルヴィスの幻。その幻に背中を押されたクラレンスには怖いものなし!アラバマへの愛の力も相まって、マフィア相手に大暴れをするクラレンスに拍手です!銃弾の雨も真実の愛があればなんのそのです!
FBIやマフィアを敵に回そうと、父親を殺されようと、殺し屋を雇われようとも愛すのを辞めない二人のその姿はまさに”トゥルー・ロマンス”と言っても過言ではありません。
- ロマンティックバイオレンスが観たい方
- 最後はやっぱりハッピーエンドが観たい方
- 二人の愛のためにいろいろな人が巻き込まれる、そんなストーリーが苦手な方
- 激しい銃撃戦は苦手な方
13.ジャッキー・ブラウン
「すべてのカタは彼女がつける」
メキシコの航空会社でCAをしているジャッキー(パム・グリア)は、安月給のために裏で武器商人オデール(サミュエル・L・ジャクソン)の運び屋をやっていた。
ある日ジャッキーはオデールを追っていた警官のレイ(マイケル・キートン)に運び屋をしていることを追及される。
レイはジャッキーに、オデール検挙のために警察に協力すれば運び屋の件は見逃してやると取引をもちかけられる。警察に協力しつつオデールの金も奪おうと考えたジャッキーは、レイに協力するふりをしてまんまと裏金の50万ドルを手に入れようとするが…。
出典:Amazon.com
女性が主人公だからといって、甘く見てはいけません。
訓練されたプロでもないジャッキーが、今まで言いなりになっていたマフィアだけでなく警察すらも出し抜いていく様子に、つい応援したくなってしまうこと間違いなしです。
デ・ニーロが間抜けな手下役を演じているところも見逃せません。
もう一つの魅力はジャッキーとマックス(ロバート・フォスター)の中年の熱い信頼関係です。名刺を渡したのに住所と電話番号を教えたり、バーに誘ったりと、ちょっぴり友情を超えた関係になっているところをつい応援したくなります!
- 女性が男性をギャフンと言わせる作品が観たい方
- 逆転勝利のようなストーリー展開が観たい方
- 悪いことをしているのに警察と取引する話は好きじゃない方
- 男性が女性に出し抜かれる話は見たくない方
14.シティ・オブ・ゴッド
「ここは神の街。貧しさと無秩序を救うのは、神か、銃弾か」
出典:Amazon.com
ブラジル、リオデジャネイロのスラム街では、貧困のために少年たちですら拳銃を持ち麻薬や暴力などの犯罪に手を染めていた。そんな中でもひときわ残忍で暴力的なリトル・ダイス(ドグラス・シルヴァ)は殺人や強奪を繰り返し、やがて麻薬ビジネスで街を牛耳り始める。
街のギャング集団のなかでも派閥ができはじめ派閥同士の抗争も激しくなり、大規模な銃撃戦が起こる中ついにひとつの決着がつく。しかし、たとえ1人のボスが死んだとしてもこの街では次々と新しいボスが生まれてくるのだった。
これが事実に基づいた作品だという時点で衝撃的です。小さな子供たちが拳銃を握って人を撃つ。善悪の価値観を説いたとしても話が通じない世界とはこういうものなのかと思わされます。
このシティ・オブ・ゴッドに登場するスラム街のことを現地では”ファベーラ”と呼んでいます。このファベーラはブラジル内だけで2000箇所以上存在し、現在でも犯罪の温床になっています。
ファベーラと分からなくて入り口に近づいた観光客をブラジル人が必死に止めてあげるほど恐ろしい地域だそうです…。
- リアリティのある作品を観たい方
- 理不尽な社会の現状を描いた話を観たい方
- 子供が犠牲になるのは観たくない方
- 救いのないストーリーを観たくない方
15.ノーカントリー
「純粋な悪に飲み込まれる」
出典:映画『No Country for Old Men』予告編
ベトナム帰還兵のルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)はテキサスの砂漠でプロングホーンを撃ちに行ったときに、偶然殺人現場を発見する。麻薬の取引現場のようだが、取引がうまくいかなかったのか現場には大量の麻薬を積んだトラックが残されていた。
金を運んだと思われる男も離れた場所で死んでおり、ルウェリンはブリーフケースに入った金を持ち帰った。金を盗まれたことを知ったギャングは殺し屋のシガー(ハビエル・バルデム)を雇ってルウェリンを追わせた。
シガーは拳銃の代わりに圧縮ボンベにつないだ家畜銃ピストルを持ち歩き、家畜のように人を殺す冷血漢だった。シガーに追われたルウェリンは妻を実家に帰し逃げ続けるが、シガーはどこまでも追ってくるのだった…。
家畜銃ピストルで無表情に人を殺していくシガーはマフィアよりも最強かも?!独自のルールに従い普通の理屈が通じないって恐ろしいです!マフィアから奪った金を返したとしても、シガーのルールからは逃げられない…かもしれません。
粋な演出テクニックもこの映画の魅力です!あえて”殺し”のシーンを映さず、靴の裏に血がこびりついているか、いないかで判断したりなど、ニヤリとさせてくれるような演出が満載です。
この映画「ノーカントリー」の前では瞬きすらもったいないのです。
- サイコパスな殺し屋の話が観たい方
- 不条理な世界という言葉に興味がある方
- 人が意味もなく殺されるのを観たくない方
- 結末にいろいろな意味を持たせている話は好きじゃない方
- スッキリとしたエンディングを求める方
まとめ
マフィア、ギャング映画と言っても麻薬取引や激しい銃撃戦が繰り広げられる作品ばかりではありません。そこにはたくさんの人間模様があり、様々な人の人生が描かれているのです。
「その凶悪さに痺れまくれ!!最強のマフィア・ギャング映画15選」として、スカッとする作品から観賞後に自分の人生についてまでも考えさせられる作品まで、いろいろご紹介してきました。
自分の痺れポイントにピッタリの作品を見つけて楽しんでください!