映画『(500)日のサマー』魔性のヒロインの魅力に迫る!名言・名シーン特集
2010年に日本で公開された『(500)日のサマー』。王道のラブストーリー! ではなく妙にリアルで、クスッと笑っちゃうような要素もありながら、主人公のトムに共感して切なくなった人も多いのでは?
そんなトムの恋のお相手サマーは、見ている視聴者までも「自分勝手なのに惹かれちゃう」と思わせる魔性のヒロインなんです。女性は一度でいいから、サマーみたいに男性を惑わせてみたいですよね。そんなサマーの魅力を、徹底解剖します!!
あらすじ
映画『卒業』を見てから、運命を信じてやまないトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)と幼い頃に両親の離婚を経験して、愛は絵空事だと思っているサマー(ズーイー・デシャネル)。この作品は、そんな全く恋愛観の違う二人が出会ってからの”500日”を描く。
ある日トムとサマーは職場で出会い、トムはすぐにサマーに一目惚れ。トムはロマンチックだが恋には奥手で、なかなか距離が縮まらなかったが、会話を重ねる内にサマーもトムに興味を持つようになり、二人は仲を深めていった。
サマーは自由奔放で、トムに突然キスをしたり、ベットに誘ったり…。サマーが気楽な関係を望んでいるとわかっているトムだったが、彼女の奔放さにすっかり振り回され、いい気分になってしまう。
しかし、ある日突然サマーから別れを告げられてしまう。納得できないトムはその場を立ち去ろうとするが、サマーに「行かないで。私たち親友でしょ」と衝撃的な言葉を投げられるのであった……。
あなたもきっと魅了される!! 『(500)日のサマー』ヒロインの名言・名シーン10選
『(500)日のサマー』では、トムがサマーに完全に振り回されている様子が描かれています。でも、魔性な女性に振り回されている男性って日常でも見かけたりしませんか? なぜトムや彼らは、サマーのような女性に惹かれてしまうのでしょうか。その答えになるヒントが、この映画のサマーの台詞には隠されているんです!
今回は、そんなサマーの台詞に注目して、魅力的な点について解説していきます。
【小悪魔名言①】「ザ・スミスが好き。いい趣味ね」
サマーとトムが出会って3日目。二人はエレベーターで一緒になります。サマーのことが気になっているトムでしたが、話しかけられずヘッドフォンをつけて音楽を聴いていました。すると、なんとサマーから話しかけられます。
サマーはこの台詞を言った後に、ザ・スミスの曲を口ずさみ、「大好き」と言い残してトムから離れます。もちろんトムのことを好きと言っているわけではありませんが、初対面でこんなに「好き」を連発されたら思わずドキッとしてしまいますよね!
初っ端からこんな小悪魔テクニックを仕込んでくるなんて、本当に恐ろしい子です…。
【小悪魔名言②】「誰かの所有物になるのは最悪」
会社の飲み会で、「恋人はいるのか?」と聞かれたことに対してサマーが答えた言葉です。そして、サマーは「人生は楽しまなくちゃ。面倒なことは後回し」と続けます。トムや同僚にどんなに反論されても、サマーは意見を曲げません。
このように、恋愛だけに依存していないところもサマーの魅力のひとつ。毎日の生活を充実させて、自由に生きているサマーだからこそ、トムのような男性にモテるのでしょう。
【小悪魔名言③】「私が好き?」「友達として? それだけ?」
飲み会が終わり、泥酔した同僚をタクシーに乗せるトムとサマー。その同僚はサマーに、トムがサマーにベタ惚れだと口を滑らしてしまいます。必死に話を逸らそうとするトムでしたが、サマーはストレートに「私のことが好きか」と尋ねるのです。
先ほどまで「恋人はいらない」とか「愛は信じない」と言っていたのにもかかわらず、急に目を見つめられて好きかどうか聞かれたら「あれ、俺のこと好きなのかな? もしかしたらいけるかも!」と勘違いしてしまうはず。
そんなずるい面を持ち合わせているから、サマーは魔性なのです。
【小悪魔名言④】「トム、言っとくけど、私……真剣につきあう気はまったくないの。それでもいい?」
ある日いきなり仕事場のコピー機の前で、サマーにキスされたトム。完全に有頂天になりますが、IKEAでサマーとデートをしていると急にこんなふうに言われてしまいます。
トムが自分に恋していることを知っている上でキスしたくせに、そんなのずるい!!
でも、こんな風に”簡単には手に入らない”ところが、男性の心を燃えたたせてしまうのでしょう。
このセリフにはもちろんトムも驚いてしまいますが、結局「いいよ」と答えてしまうのです。心にも無い事を口にするトムの表情に、少し切なくなってしまいます。
【小悪魔名言⑤】「こんな話をしたのは初めて」
トムを家に招いたサマーはその夜、自分がよくみる夢の話をします。それは空を飛ぶ夢で、その時にサマーは自由と安らぎを感じるが、同時に自分は独りぼっちだと思うというのです。
サマーにしてはセンチメンタルな様子に、トムは「そんな話をしてくれるなんて、サマーにとって自分は時別なんじゃないか」と期待してしまいます。そして、そんなトムの気持ちにトドメを刺す「こんな話をしたのは、初めて」という一言。これは、惚れてしまう理由がわかります! 女性だけではなく、男性にとっても「特別感」は重要なポイントなんですね。
【小悪魔名言⑥】「いいじゃないの。幸せでしょ?」
キスもしたし、セックスもした……。だけどサマーは気楽な関係を望んでいる。完全にサマーと友達以上恋人未満の関係になってしまったトムは、「別に名前をつける必要はない」と思いながらも、勇気を出して「僕たちはどんな関係なのか」とサマーに聞きます。
すると、サマーは「さあね」と笑って答えます。そこからの、この質問返し。サマーにベタ惚れのトムは、言い返せるはずがありません。この、相手に有無を言わせないサマーの感じは、まさに魔性です。う~ん…恐ろしい!
【小悪魔名言⑦】「大丈夫。私ってバカみたい」
トムとサマーは、トムの大好きな映画「卒業」を一緒に見にいきます。サマーはその映画を見て号泣。トムが「大丈夫? ただの映画だよ」と言っても、サマーは泣きやみません。
この場面でサマーはただの魔性でも、嫌な女でもなく、本当は愛を信じたいと思っている普通の女の子であることがわかります。
男性だって、本当に自分勝手なだけの女性には惹きつけられるはずがありません。サマーのように弱い部分をチラッと見せられると、「守ってやらなきゃいけない」と思ってしまうのです。
【小悪魔名言⑧】「行かないで。私たち親友でしょ?」
友達以上恋人未満の関係が続いていたある日、トムはサマーから「会うのはもうやめる」と言われてしまいます。理由を聞くと、自分から気楽な関係を望んだのにもかかわらず、私たちの関係はノーマルじゃない、それに喧嘩ばかりだ、とのこと。
それにはトムも納得できるはずがありません。頼んでいたパンケーキに手をつけずその場を立ち去ろうとしたら、この言葉を突きつけられます。このなんとも残酷な一言には、思わずあなたもトムに同情し「それはないよ〜!」と画面越しに突っ込んでしまうことでしょう。
【小悪魔名言⑨】「ある日目覚めて感じたの……あなたとは違う気持ち」
サマーが結婚することを知って自暴自棄になったトムは、勢いで会社を辞めます。少しずつ元気を取り戻し、本当にやりたかった建築の仕事探しに奔走するトム。そんな中久しぶりにサマーに会います。そこで、トムはサマーになぜ恋人になることを拒んでいたのに、結婚したのかと尋ねます。それに対してサマーが発した言葉です。
トムにとっては残酷な言葉かもしれません。見る人によっては、サマーはなんてひどいんだ!! と思ってしまいそうですが、サマーはとにかく自分の気持ちに素直なだけなのです。
【小悪魔名言⑩】「つまり、会うべくして出会ったのよ」
サマーはなぜ結婚したのでしょう? サマーは、デリで本を読んでいたら、今の夫に話しかけられたとトムに話します。それは、夫とは出会うべくして出会ったということだと……運命を信じるトムの言っていたことは正しかったとサマーは伝えるのです。
「私たちは運命じゃなかった」そんなふうに言いながらも、サマーはトムの手の上に自分の手を重ねます。魔性の女は、去る時もやっぱり素敵!
運命を信じていなかったサマーが、愛をやっと知ることができたなんて、どんなに自分が傷つけられたとしても「幸せになって」と言うしかない……そう思ってしまいます。
まとめ
今回は、サマーの魅力がわかる名言・名シーンをお届けしました。サマーの魅力が伝わったでしょうか。
サマーは、時にドキッとさせる言葉を男性に投げかけ、手が届きそうな隙を見せます。しかし、決して男性の顔色を気にしたりせず、自分の心に素直に生きているからこそ、男性はそんなサマーに振り回されてしまうのでしょう。
しかし、サマーはただの”小悪魔”ではありません!臆することなく自分の意見を相手にぶつけることができるので、人間的にもとても魅力のある女性なんです。「自分に素直に、真っ直ぐに生きる」というサマーの姿に思わず憧れや共感を抱いてしまうところがあるのではないでしょうか?
そんなサマーの生き方を、ぜひあなたの人生の参考にしてみてはいかがでしょうか?