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リアルな恋愛描写がスゴい!三浦大輔監督のおすすめ映画特集

アルファ

直木賞受賞作の『何者』を映画化したことで話題を呼んでいる映画監督・三浦大輔さん。劇団「ポツドール」の主宰者であり、現代の若者の恋愛描写をリアルに描くことで人気を呼んでいます。

三浦大輔は、1975年12月12日に北海道苫小牧市に生まれた劇作家、演出家、映画監督。芸能事務所のマッシュに所属しています。早稲田大学の第二文学部を卒業後の1996年、早稲田大学の演劇倶楽部を中心に劇団”ポツドール”を結成し、演劇的な過激ドラマを得意としています。
ポツドール第15回公演で『恋の渦』の脚本・演出を手がけたことが話題となり、映画化したほど!!

そんな彼が自主制作映画『はつこい 』で監督を務めた後に初めて商業映画を手がけたのが、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』です。その後、朝井リョウのベストセラー小説を映画化した『何者』で監督を務めたり、R-15の舞台『娼年』の脚本と演出を手がけたりと、センセーショナルで生々しい作品を世に送り出しています。

演劇界に常に新しい風を送り込んでいる三浦大輔。そんな彼が手がけた映画を5本、紹介します。

1. ボーイズ・オン・ザ・ラン

映画ボーイズ・オン・ザ・ラン
出典:Amazon.com

出典:映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』予告編

あらすじ

斎田産業という小さな玩具会社で営業マンをしている田西敏行(峯田和伸)は、いつになっても冴えない男。29歳の誕生日を1人で迎えようとしていた。

そんなある日、会社の飲み会で以前から気になっていた植村ちはる(黒川芽以)と急接近。話が盛り上がり、メールをし合う仲になる。
田西が外回りの営業をしていた時、ライバル会社の営業マンである青山貴博(松田龍平)と仲良くなり、田西、ちはる、青山、青山の同僚の長谷川茜(大谷英子)4人で飲みに行くことになるのだが…

三浦大輔が手がけた『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の撮影秘話

・主演の峯田さんと三浦監督はお互いが人見知りで全く会話がなく、お見合いのようになってしまった
・元々峯田さんは原作漫画の大ファンでオファーが来た時は演じるのに抵抗があったが、「三浦さんが監督を務めるなら」と承諾した

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のココに注目!

商業映画の監督デビュー作だった今作は、主人公の駄目男っぷりに男性からは「観ていてある意味辛い」というレビューも多いくらい、共感もできると話題を呼びました。三浦監督自身は「同世代の男性に共感してもらいたいが、女性にも観て欲しい」と明かしています。
スケールが大きいわけでも、キャストが特別豪華なわけでもないのに、とにかく楽しめる映画!誰もが楽しめるエンターテイメント作品です。

特に面白いのは、不条理で不公平、逆らえない誘惑に取り返しのつかない失態など、心底同情したくなるような場面が多いのに、なぜか笑ってしまうところ。原作漫画を読んでから見ると細部へのこだわりに気づくことができるので、より楽しめます。

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2.愛の渦

映画愛の渦
出典:Amazon.com

あらすじ

住宅街にあるマンションの一室で開かれた、ただのセックスがしたいだけの男女が集まる乱行パーティー。参加者の1人であるニート(池松壮亮)はその名の通り仕事もせず、親からもらった金を持って部屋に向かった。

そのパーティーに参加したのは、金髪のフリーター、保育士、サラリーマン、工場勤務の童貞、OL、ヤンキーの女、そして女子高生。参加者の男が彼らの前でルール説明を始め、会がスタート。皆が他愛のない会話を始める中、ニートと大学生は下を向いたままだった。
そんな中、OLとフリーターが早速セックスを始め…

三浦大輔が手がけた『愛の渦』の撮影秘話

・公開日初日の舞台挨拶では、立ち見席も即完売するほどの人気っぷり
・舞台挨拶で門脇さんから「三浦監督に出会った時から私の愛の渦は始まっていた」とラブコールを受ける

『愛の渦』のココに注目!

とにかく性描写ばかりの今作ですが、三浦監督曰く「スケベは恥ずかしいことじゃない!」ので、女性にも気軽に観られるように女性限定の公演を行なったほど。「エロでもグロでもなく、エンターテイメント」と言っていたように、ただのR18映画ではないんです!ポイントは、登場人物全員が”普通の人”だということ。誰にでもある”厄介な”性欲と人間の本質が露わになっています。人々の心の中に眠っている”スケベ心”が形になっているので、意外と共感しながら、楽しんで観られます。

感動とは程遠い内容かと思いきや、ラストシーンできちんと泣かせてくるのも三浦監督だからできる技法です。

3.何者

映画何者
出典:Amazon.com

あらすじ

演劇をしていた二宮拓人(佐藤健)とルームメイトでバンドを組んでいた光太郎(菅田将暉)は、就職活動を目前に控えていた。そんな時、光太郎の元カノである瑞月(有村架純)と瑞月の友人、理香(二階堂ふみ)が上の階に住んでいることを知る。理香の彼氏・隆良(岡田将生)も加わり、理香の家を就職活動の本部にして集まるようになる。

内定をもらったら自分の価値を認められるのか、企業に入って自分は”何者”になりたいのか、いったい自分は”何者なのか。情報を交換し、試行錯誤しながら就活に取り組む5人だったが、1人、また1人と内定が決まっていくことで5人の中に亀裂が生まれていく…

三浦大輔が手がけた『何者』の撮影秘話

・キャスト全員が就活の疑似体験をした
・グループディスカッションのシーンを撮影する時に何度も何度も取り直しをした
・三浦監督は撮影日前にリハーサルをしたにも関わらず、撮影当日も何度もリハーサルを繰り返す鬼監督っぷりを発揮
・ダサ男に変身した佐藤さんを見た三浦監督は思わず驚愕

『何者』のココに注目!

この映画は常に主人公・拓人の目線で物語が進行していきます。拓人は人間観察をするのが得意で、誰彼構わず分析する癖があります。そのため、映画を観る側は常に拓人の視点から登場人物それぞれを見ることになり、常にカテゴライズしながら映画を見進めることになるんです。映画のポスターにも「意識高い系」や「空想クリエイター系男子」など、カテゴライズされているので、拓人以外のキャラクターを最初から見下したような先入観を持ち、映画を見ることになるんです。そのせいもあり、ラストシーンには驚くこと間違いありません。

そして何と言っても、キャストの豪華さが半端ない!出演者が少なく、ほぼ6人だけで物語が進行していくので、出演者が豪華な映画が好きという方にぴったりです。

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4.裏切りの街

映画裏切りの街
出典:Amazon.com

あらすじ

同棲している彼女・鈴木里美(中村映里子)から毎日2000円の小遣いをもらって生活しているフリーターの菅原裕一(池松壮亮)は、「明日から頑張る」が口癖。全く就活せずに昼間から出会い系サイトを眺める生活をしていた。

一方、もう少しで40歳になる専業主婦の橋本智子(寺島しのぶ)は、ふと出会い系サイトに「今から会いませんか」と書いたことで、それに返信した裕一と会うことになる。思わぬところから2人の関係は進展していく…

三浦大輔が手がけた『裏切りの街』の撮影秘話

・本来は舞台のために三浦監督が書いた脚本だったが、映画用に修正した
・三浦監督はこの映画の舞台である荻窪に住んでいたことがある
・レイトショー限定の公開だったが、「何者」と変わらぬ心意気で制作

『裏切りの街』のココに注目!

今作も、人の愚かな部分や、内に秘めている感情をあらわにした作品。「何となくわかるような、わからないような…」といった微妙な感情を表現するのが本当に上手な監督だと改めて感じます。誰しもが持っているどうしようもない部分がひしひしと伝わってくるので、自分の物語であるかのように感情移入してしまうのが三浦監督のすごいところ。

そして、主役の池松さんがまたいい味を出しています。究極のヒモ男なのに、観ていてイライラしながらもなぜか恨めず、本当にどうしようもないな…で済まされるようなキャラクター。寺島さんとの会話のリアルな間にも注目してください。

5.娼年

娼年
出典:Amazon.com

出典:映画『娼年』予告篇 

あらすじ

森中領(松坂桃李)は大学もろくに行かず、バーのバイトに明け暮れる日々に退屈していた。そんな時、中学の同級生で星とクラブで働いている田島進也(米村亮太朗)がある女性を連れて、領が働くバーにやってきた。その女の名前は御堂静香(高岡早紀)。彼女は会員限定のボーイズクラブ”パッション”を経営していた。

「女なんてつまんないよ」という領の言葉が気になった静香は、本当にそうなのか領にセックスで証明して欲しいと言い、彼を車に乗せて彼女の家へ連れて行く。
そこで待っていたのは、耳が不自由な咲良という女。静香に見られながら2人はセックスをし、試験に合格。領はパッションに入店することになった。
戸惑いながらも”娼夫”として仕事をして行く中で、徐々にやりがいを見つけていく領だったが…

三浦大輔が手がけた『娼年』の撮影裏話

・完成披露試写会での観客満足度がまさかの97%!
・三浦監督は脚本からこだわりまくり、全シーンの絵コンテまで作成
・主演を務めた松坂さんは、AVを見てラブシーンを研究

『娼年』のココに注目!

”映画のほとんどがセックスシーン”という言葉の通り、序盤から松坂桃李と女性たちによる過激な場面が登場しますが、この映画はもっと奥が深いんです。人間の欲望、それに触れながら成長していく青年、そして体の関係から芽生える恋心…。日々に退屈していた主人公が”娼夫”として様々な事情を抱えた女性と関わりことで魂を解放して行く姿が描かれています。

そして、この映画の魅力の一つが”独特の世界観”。性描写に一切妥協しない三浦監督だからこそ、男と女の本能がぶつかる”本気”が見られます。考えに考えを重ねたカメラアングルや背景、色味が絶妙で、一つの芸術作品を見ているかのような気持ちになります。

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まとめ

わずかな妥協も許さない撮影方法で人間の内なる欲望をセンセーショナルに描いた作品を多く輩出している三浦大輔。彼が監督を務めた映画を5本紹介しました。
見たことがある作品もない作品も、ぜひご覧ください!

この記事を書いた人
アルファ
アルファ

滋賀県在住、高卒から映画ひとっとび専属ライターになりました。 親の影響で映画が好きになり、特にアクション系が大好き。 特にトム・クルーズとキアヌ・リーブスは私のマイヒーローです!