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アニメ界を牽引する押井守監督のおすすめ映画特集!『うる星やつら』他

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世界中の映画関係者から評価を得る押井守監督。『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー the Movie』など、国内外問わず影響を与えるアニメーション作品から、『紅い眼鏡/The Red Spectacles』を始めとする実写映画まで幅広い作品を描いています。

今回は、そんな押井監督の厳選した7作品をご紹介します!!

目次

押井守のおすすめ映画

作品のご紹介をする前に、少し押井監督についてご説明いたします。

彼は、東京都の大田区出身。1951年8月8日生まれのO型です。映画監督以外にも大学教授、ゲームクリエイター、小説家など多彩な才能を輝かせています
中学生の頃はSF小説に熱中し、SF小説家を志します。その後、大学時代に映画にハマり、自ら実写映画を撮り始めました。当時、年間1000本もの映画鑑賞していたようです。

それでは早速、そんな彼が手掛けるおすすめ映画をご紹介していきます!

1. うる星やつら オンリー・ユー(1983年)

うる星やつら
出典:Amazon.com

あらすじ

女好きで浮気を繰り返す高校生の諸星あたる(古川登志夫)の知り合いたちのもとに結婚式の招待状が届く。差出人は「諸星あたるとエル」。謎の女性であるエル( 榊原良子)の正体は宇宙人であった。彼女は宇宙一の美女であり、彼女と結婚するとその星の王になれるという。あたると一緒に暮らしているラム(平野文)は嫉妬して、二人の結婚を阻止しようとするが…。

押井守監督の処女作!「うる星やつら オンリー・ユー」の制作裏話!

・『うる星やつら』の劇場版第一作かつ、押井監督のデビュー作です!
・押井監督は本作の監督を嫌々引き受けました。それもあってか、押井監督の世界観が抑えられていて、原作に忠実な作品になっています。
・音楽では、当時1000万以上したシンセサイザー『フェアライトCMI』が用いられました。独特な音色により、この映画の世界観を表現しています!押井監督は「映画の半分は音である」と語るほど音にこだわっています!

男は自由でいたい!?「うる星やつら オンリー・ユー」の見どころ!

あたるとエルの結婚の行方が見どころです!あたるは美女のエルを見て結婚に乗り気になりますが、エルの “ある秘密” を知ってしまい、迷い始めます。
また、本作は原作者・高橋留美子が絶賛するほど原作のテイストに忠実なので、追いかけるのが好きで捕まるのを嫌がるあたるの性格や、ラムの包容力がわかりやすく描かれています。いわゆる「鬼ごっこ」と呼ばれるものが原作のテーマ。現代でも通じるものがあるんじゃないでしょうか。

2. 天使のたまご(1985年)

映画『天使のたまご』
出典:Amazon.com

あらすじ

ある廃墟の町に、綺麗なガラス瓶を集めながら、一人で暮らす少女(兵頭まこ)。彼女は ”大きなたまご” を抱えていた。いつかそのたまごから天使が生まれると信じていたのだ。そんなある日、少女は大きな銃を抱える少年(根津甚八)と出会う。
二人は行動を共にするようになる。少女のたまごは孵るのか…?

押井守監督はぶっ飛んでる!?「天使のたまご」の制作裏話!

・押井監督は「テーマや主題から離れても作品は成立するんじゃないか、アニメにはそれだけの力があるか試したかった」と、語りました。
・宮崎駿監督は本作に対して「努力は評価するが、他人には通じない」と言いました。押井監督と、宮崎駿監督はお互いの作品を辛口で評価し合いますが、実力を認め合っているからだそうです!2人の作品は多くの共通点があることで有名です。
・押井監督はキャラクターデザインに天野喜孝を任命しました。『ファイナルファンタジー』のほぼ全てのシリーズでデザイン担当をしているイラストレーターです。

押井守ワールド超全開!「天使のたまご」の見どころ!

難解すぎるストーリーが見どころです!押井監督の完全な趣味企画で、本人も「通してみていると疲れる」と言うほど。本作を制作してから “訳の解らない物を作る監督” というレッテルを貼られ、5年ほど干されたようです。ここまでぶっ飛んだ作品ってどんなものか気になりませんか!?万人受けはしない作品ですが「普通の作品に飽きて、変わった映画を観たい」という方は是非ご覧ください!

3. 紅い眼鏡/The Red Spectacles(1987年)

映画『紅い眼鏡/The Red Spectacles』
出典:Amazon.com

あらすじ

20世紀末に、凶悪化する都市犯罪に対して、警視庁は特殊強化服と重火器で武装した特捜班 ”ケルベロス” を創設するが、行き過ぎた捜査により組織は解体されてしまう。しかし、隊員の一部が抵抗する…これは後にケルベロス騒乱と呼ばれることになる事件だ。ケルベロス第一小隊の三人・都々目紅一(千葉繁)、鳥部蒼一郎(田中秀幸)、鷹尾みどり(鷲尾真知子)は最後まで抵抗し続け、逃亡するが、追手に囲まれてしまう。激闘の末、紅一だけがヘリでの脱出に成功する。それから3年後、海外逃亡を続けていた紅一は、日本に帰ってくるがーー。

お金が無かった?押井守監督「紅い眼鏡」の制作裏話!

・押井守監督が初めて挑んだ実写映画です。
・出演者は『うる星やつら』で共演した声優や、アニメ業界の関係者たちが多く参加しました。出演者のスケジュールを考慮し、土、日、月曜日の深夜を中心に撮影が行われたそうです。
・予定では16ミリフィルムでの撮影で予算500万~600万円を予定していましたが、プロのカメラマンを雇い35ミリフィルムで1000万円という話になりました。最終的には2500万円かかりましたが、映画の制作では低予算な方です。
・プロデューサーの斯波さんは製作費を捻出するために自宅を担保にしたそうです。

押井守監督が考える正義とは!?「紅い眼鏡」の見どころ!

本作のテーマは「正義を行えば、世界の半分を怒らせる」というものです。この世界では ”正義” と “悪” 、 “秩序” と “混沌” さらに “現実” と “非現実” の境界が曖昧になっています。現実もさほど変わりませんよね。見方によって正しいと思えるものは変わります。しかし、何が正しくて、何が間違いなのかわからない世界でも、声優・千葉繁扮する都々目紅一は自分の道を貫いて生きていきます。そんな彼の姿から学べることは少なくはありません。

4. 機動警察パトレイバー the Movie(1989年)

映画『機動警察パトレイバー the Movie』
出典:Amazon.com

あらすじ

舞台は1999年の東京。工場や建設現場など生活の至るところで ”レイバー” と呼ばれるロボットが活躍していた。ちょうどその頃、レイバーの更新時期に入り、頭脳となるコンピューターのOSは新型のHOSに書き換えられていた。そんなある日、レイバーの暴走事件が多発し、遂には自衛隊のレイバーまで暴走してしまう。警察が調査に乗り出し、一連の事件にはHOSが関係していて、東京が壊滅する程のコンピューターウイルスが仕掛けられた計画犯罪だと突き止める。しかし、その開発者は自分のデータを消して姿を隠していた…。

預言者・押井守!!「機動警察パトレイバー the Movie」の制作裏話!

・当時1980年代後半で、パソコンの普及率は低かったのですが、 “コンピューターウイルス” に着目しており、押井監督の先見性の高さが伺えます
・制作にあたって、近未来の東京を演出するために、下町の雰囲気が残る場所に対する線密なロケがされました。
・劇中のあらゆるところに “旧約聖書” や “新約聖書” の要素が描かれています。本作の不思議な世界観を引き立てる演出です。

多すぎる!「機動警察パトレイバー the Movie」の見どころ!

レイバーの戦闘シーンは圧巻です。本作の戦闘シーンは、ロボット作品が好きな方なら間違いなく楽しめます。
しかし、見どころは他にもあるんです。この映画を一言で表すと “大人のアニメ”。警察官が多発する事故を止めようと動き出すんですが、いつも後手。組織という縦社会の仕組みを理解できている方ならしっくりくると思います。 そんな社会の風刺が効いた一面や、登場人物たちの人間ドラマ、はっきりしない敵と戦うサスペンスな面など。見どころをあげるときりがありません!
百聞は一見にしかず。気になった方はネット配信等でご覧ください!

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5. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年)

映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』
出典:Amazon.com

あらすじ

2029年。ネットが発展して、電子が駆け巡る近未来。公安9課・草薙素子(田中敦子)を隊長にする“攻殻機動隊”に、国際手配中である天才ハッカーの人形使い(家弓家正)が捕らえられたと情報が入る。完全なサイボーグで電脳を持つ人形使い。ネットの海から誕生した彼は、自身を生命体と主張する…。

押井守監督「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の制作裏話!

・押井監督は「風景で世界観を表現する」ことを重視しました。本作では香港の九龍地区でロケをし、中華風水没都市というコンセプトで近未来の景観をまとめました。新旧が混ざり合う風景は本作の世界観にマッチしています。
・原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』(1989年連載開始)です。押井監督の映画以外にも実写や、小説化もされた作品です。

ハマる人はハマる!?「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の見どころ!

人間とは何か考えさせられる作品です。ソフトのバグから生まれた、プログラムの人形使いは「人間のDNAもプログラムだ。私と何が違う」と人間に問いかけます。
公開当初は、テーマが難解すぎたため評判は悪かったです。しかし、内容が深かったため、評価はジワジワ上がり、大きな影響力を生む作品となったのです。
哲学的な本作ですが、見る人によっては人生観を変えられるほどの作品。
そんな内容の深さがこの映画の見どころです。

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6. スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年)

映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』
出典:Amazon.com

あらすじ

永遠の命を持つ ”キルドレ” と呼ばれる子どもたちが暮らすもう一つの世界。彼らは見せ物としての戦争」で戦闘機に乗り戦っていた。戦うことで生きていることを実感する日々を送る中、基地に赴任したエースパイロットの函南優一(加瀬亮)と元エースパイロットで女性指揮官の草薙水素(菊地凛子)が出会う…。

押井守監督のこだわり!「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」制作裏話

・主要キャラの声優は1人につき70人ものオーディションを行いました。草薙水素の声優はオーディションを行っても決められませんでしたが、押井監督がたまたま菊地凛子と出あった時に衝撃をうけて、その場でオファーしました。
・エンディング曲は川井憲次が担当していましたが、監督が絢香の『今夜も星に抱かれて…』を聴いたときに、映画により力を加えると判断し、そのまま主題歌として採用しました!
・押井監督は本作のオファーが来たとき、自分に可能な仕事か疑問を抱き、一度断りますが気が変わり引き受けました。

押井守監督が引退!?「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」の見どころ!

本作は新しい押井守映画と呼ばれています。「押井監督の映画って、マニアが見るものでしょ?」と思っている人が多いと思いますが、本作は若者向けの作品なんです。押井監督は、長い間離れて暮らしていた娘と再開したことで若者を意識し始めました。監督はこの映画について「若い人に生きる意味を伝えるために描いた」と言っています。そのため『笑っていいとも!』を始めとしたTV番組に出演し、宣伝を行いました。また、監督は「今作が成功しなかったら辞める」とも語りました。作品への情熱や自信が感じられる一言。結局、本作は大成功を収めたので監督の活動は続いています!

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7. 東京無国籍少女(2015年)

東京無国籍少女
出典:Amazon.com

あらすじ

女子美術高等専門学校で毎日、創作活動に励む生徒たちの中に、かつて “天才” と呼ばれた藍(清野菜名)。彼女は事故の影響で、今は眠れず、授業も出られないが、謎のオブジェを一人で作り続けていた。そんな藍を広告塔にするために、教頭(本田博太郎)は全てを許す。しかし、学園の外には出さなかった。特別扱いされる藍を不快に思う担任教師(金子ノブアキ)と、嫉妬する同級生たち。執拗なイジメを受け続ける藍。やがて、藍の中で “なにか” が目覚める…。

押井守監督の考えに迫る!「東京無国籍少女」制作裏話

・押井監督は「銃を撃っていても画面上で誰も死なないのにストレスが溜まった」といいます。本作はそんな思いを払拭するようなシーンが描かれています。
・元の脚本のタイトルから気に入ったようです。”無国籍” という言葉が胸に響いたといいます。
・押井監督は撮影が意外と早く終わるんです。スタッフから「もう撮るものは無いんですか?」とよく聞かれるそうですが、「無い!」とキッパリ答えるそうです。

押井守監督初めての血が出るアクション!「東京無国籍少女」の見どころ!

見どころは押井監督が「殺戮シーン」というほどの戦闘シーンです。押井監督の演出と、清野菜名の人間離れした動きによるアクションには度肝を抜きます。このシーンには「平和ボケから抜け出して、周辺国への戦闘態勢にはいれというメッセージがあるんです。
主演の清野菜名ですが、撮影の時に監督がめんどくさくなるほど質問攻めしました。そのかいあって本作での彼女の演技は圧巻で、まるで藍が乗り移ったかのようです。最近は知名度があれば主演をとれるような時代ですが、本当の役者とはこういうものだと気付かされます。最近は引っ張りだこの彼女。ぜひ今後の活躍にも注目してみてください!

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まとめ

以上、押井守監督の数ある作品の中から厳選した7本をご紹介しました。考えさせられる難しい作品が多かったですね!自分を出しすぎて干されることもあった監督ですが、そのスタイルを貫いて成功を収めています。かっこいい生き方ですよね!これからも考えが変わるごとに制作する作品も変わる押井監督の活躍に注目しましょう!

この記事を書いた人
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