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映画館に存在する『モンスター客』特集 | あなたの周りにもいつか現れるかも——

ひとっとび編集長

こんにちは!三度の飯より映画が好きな映画ひとっとび編集部です。

映画館で観る映画って、本当に幸せですよね。仕事から、友情関係から、何かと疲れる現代社会から切り離された非日常的な空間で浴びる最高の体験——。

しかし、そんな貴重な時間を邪魔する輩が存在します。

 

今回は、編集部が過去に映画館で遭遇した、あなたの周りにもいつか現れるかもしれない ”許されざるモンスターたち” を4つのタイプ別に語ってみたいと思います。

映画観に存在する困ったモンスター客

映画館でのチケット代に対する値上がりに批判が殺到する世の中ですが、それでもやっぱり「映画館で、大スクリーンで、あの非日常的な空間で映画を観たい!!!」という方も多いのではないでしょうか?

私もその一人です。仕事が早く終わった夜、帰りがけに一日のご褒美として浴びるレイトショーや、休日の昼間っからドリンク売り場で購入したビール片手に映画鑑賞する贅沢感なんかたまらないです。

「前から気になっていた、楽しみにしていた作品を遂に映画館で観られる…!」「今日は1週間仕事を頑張った自分へのご褒美!」とまあ映画館入りした瞬間からウキウキルンルンな訳です。

ところが、そんなウキウキルンルン気分をぶち壊す輩が存在します。

 

—――そう、

 

 

『マナーの悪いモンスター客』

 

 

彼等・彼女らの存在により、至福の空間は一変。最悪の空間へと早変わりします。

映画館に存在するモンスター客の存在は、もはや映画館座席ガチャ(笑)とも呼ばれるほど深刻です。

子は親を選べないとはいいますが、映画好きだって一人鑑賞の際は隣席の人間を選ぶ事ができません。映画に人生を懸けている者にとってはもう命がけの運試しなわけです。

 

映画館のスタッフに報告しようにも、上映中であれば一瞬たりとも映画を見逃したくありませんし、映画館スタッフだって相手はどちらもお客様。あくまでも「マナー」である以上、トラブルを起こさないようやんわり注意する事はできても、強制的にマナー違反を「禁止」させる事は出来ないんですよね。

 

映画好きにとってはモヤモヤメーカーとして天敵とも呼べるモンスター客たち。今回は、編集部員である私が過去に映画館で遭遇した凶悪モンスター客を4パターンご紹介したいと思います。

本当に遭遇した怖~い客①・・・「座席蹴りモンスター」

「いや言うて実際そんな人おらんやろ(笑)」

 

と思うかもしれませんがこれが意外といるんです、「絶対意図的にやってんだろ!!!!!」というレベルのマナーの悪い客。

鑑賞中背後に振動を感じた瞬間、

 

「あれ、私今4DX観てるんだっけな」

 

と前向きに現実逃避してみますが、そんなワケないです。

ここは間違いなく2Dシアター。観ているのは話題を呼んだ、かのスリラー映画『Diner』。蜷川監督の絢爛たる映像美と藤原竜也の狂気を浴びる為、仕事終わりに駆け込んだシアターの座席を!!!!背後から!!!!!蹴られているんです!!!!!間違いなく!!!!!!!!

 

そしてこの話題を出すとよく言い訳として

 

「足が長すぎて組み替える時うっかり座席を蹴っちゃうんだよな~・・・(笑)」

※イメージ画像です。

 

な~んて言ってくる男はせめてもこみちレベルの顔面になってから言ってほしい。女も然り、天下の菜々緒様レベルの顔面になってから言ってくれ。

普通に考えて、あの狭いシアター内では足を組み替える行動1つとっても神経を使うものではないでしょうか?

””””前の座席に当たったらどうしよう””””と。

 

ここまで「座席を蹴られる事」に対しての怒りを散々ぶつけてきましたが、当然どんなに気を付けていてもしょうがない時はあります。筆者もそこまで鬼じゃありません。「そういう時もあるよな」と見逃すことだってできるのです。私だってうっかり前の座席を蹴ってしまった経験が全く無いわけではありません。

 

 

ただ、許せないのは「結構な頻度で座席を蹴ってくる輩」

 

 

つまり周りへの配慮が全くできない人間簡便してほしいよね、という話です。金を払っているのはあなたも私もみんな一緒。せっかくのご褒美空間が台無しになってしまうので、マナーを守れない人間はどうか静かに眠ってください。

そして、眠るといってもくれぐれもイビキはかかないでください。雑音が邪魔をして映画に集中できませんから。

 

ちなみに今はプレミアムシートやエグゼクティブシートなる開放的な座席を導入している映画館も結構ありますよね。

109シネマズ二子玉川
出典:109シネマズ二子玉川

tohoシネマズ新宿 プレミアムラグジュアリーシート
出典:TOHOシネマズ新宿

私もこのような贅沢な座席を一度だけ使用しましたが、とっても快適でした!!!

これらの座席は中々良いお値段するので毎回利用する訳にもいかないですが、とっておきの映画を観る時は、絶対にこんなモンスターの被害に遭わないよう選択してみるのもありかもしれません。

 

…とはいえ、マナーの悪い客の為に、純粋な映画好きがこうして余計な出費をするハメになるのもなんだか許せないですけどね。

 

【座席蹴りモンスターへのスカッとおすすめ対処法】

●こんなこともあろうかと持参しておいた塩をまく

●お隣さんの迷惑にならない範囲で犯人の「弁慶の泣き所」めがけて拳を振り下ろす

本当に遭遇した怖~い客②・・・「イチャつきモンスター」

続いてご紹介するのは「イチャつきモンスター」。

 

世間では敢えてつまらない(自分たちが興味のない)映画を選び「もっと面白いコト・・・しよっか」なんていうご都合展開を利用し映画館でイチャつくワザなんかがはやし立てられ、終いにはネットで「映画館でイチャつくコツ」なんて許されざる特集が組まれたりしていますが、その映画を楽しみに劇場へ足を運んだ人間から言わせてもらえば

 

「ラブホか家でやれ!!!!!」

 

の一言に尽きます。

 

もちろん、全てのカップルが悪い訳ではありません。マナー良く鑑賞しているカップルが殆どです。

 

付き合いたてで、たまたまポップコーンに手を伸ばしたら指先が触れ合って——

 

なんていう初々しいカップルなんかはむしろ見ていて癒されます。薄暗い映画館ならではのドキドキ感がたまらないですよね。私にだってそんな時代がありました。

または彼女さんが彼氏側にもたれかかって手を繋いで、くっつきながらまったり映画を鑑賞するのも全然いいんです。可愛いものです。

 

隣には大好きで落ち着く人がいて、ここは映画館で、大好きな映画を大画面&高音質で楽しめる贅沢な非日常空間——。

 

映画好きな人間にとって、カップルで行く映画館は最高の空間です。映画のついでに雰囲気を楽しみながらさりげなくいちゃついてしまう分には問題ありません。

ただ、限度というものがあります。

 

皆さんがお金を払って「映画」を観に来ている空間を「イチャつく為の空間」と勘違いしているバカップルがいるんですよね。

執拗にキスを繰り返していたり、あわよくばその先の行為寸前まで及んでみたり——。

 

隣の座席のカップルが映画そっちのけでいちゃつき始めた時なんかは本当に怒り狂いそうになりました。ちなみにその時観ていたのはかのユニバーサル映画『ペット』。

 

――そう、

 

 

『ペット』。

 

 

 


出典:『ペット2』公式Twitter

 

 

・・・今思えば、よう『ペット』でイチャつこうと思ったな。

 

せめて当時同時期に上映していた『青空エール』や『君の名は』みたいな恋愛映画にすればよかったものを。

 

 

・・・とにかく、イチャつくならせめて人目に付かない後方の隅っこの席を選んだ上で、隣の席が空いている場合だけにするなり、あとはもう家かラブホに行ってください。

「映画を観るついでに周囲に迷惑をかけない範囲でいちゃつくカップル」は問題ありませんが「イチャつく事を目的」として映画館に来る輩たちは本当に許せないですよね。

【イチャつきモンスターへのスカッとおすすめ対処法】

●容姿に自信のある方はモンスターカップルの片割れに色仕掛けをしかけいちゃつきムードをぶち壊してからしれっと映画鑑賞に浸る

●隣にモンスターカップルしかない場合、怪しい念仏を唱えてみる(上手くいけば怖がったモンスターカップルを自主退席させることができるかも)

本当に遭遇した怖~い客③・・・「咀嚼音モンスター」

出ました!!!!正直コレが一番厄介かもしれません。最早映画館うんぬん関係無しにムカつきますよね、咀嚼音の目立つ人。

 

映画館は各館のルールに沿って飲食物の持ち込み自体自由です。ものを食べるなとは言いません。冒頭でも申し上げた通り、私はビールに塩味のポップコーンやアメリカンドッグを組み合わせて映画を楽しむ時間が何よりも好きです。

酒×フード×映画のコラボレーションは最高ですよね。

 

 

——時は遡り、2019年5月某日。

時刻は夕刻。その時私は世界中が大注目していた『名探偵ピカチュウ』を鑑賞していました。

スクリーンに映る愛くるしいピカチュウらの姿に癒され、かの『ズートピア』を彷彿とさせるシリアスな展開に引き込まれる最中、「シン・・・」と静まり返った館内に響き渡る、不可解な音——。

 

 

「———クチャ、クチャ」

 

 

もう恐怖です。そこらのホラー映画なんかよりよっぽど怖いかもしれません。

 

私は心が広いので、咀嚼音がひどい方の為に「何故人は咀嚼音を鳴らしてしまうのか」「そして改善策は無いのか」をネットで調べてみました。

するとどうやら原因は「口呼吸のクセ」「かみ合わせの悪さ」「幼少期に染み付いた口を開けて食べるクセ」にあるようです。

 

つまり、咀嚼音モンスターが手っ取り早くあの不快な「クチャクチャ」音を無くすには、食べ物を食べる時「息をせずすべて丸飲みにすればOK」という事になりますね!

なんだかスッキリしました。

 

咀嚼音モンスターの皆様は、静かになった場面でどうしても物を食べたい時には是非実践して頂きたいです。

【咀嚼音モンスターへのスカッとおすすめ対処法】

●モンスターが付近の席にいるようであれば、手持ちのメモ帳に「あなたの咀嚼音が不快です」と書いて思わせぶりな表情でそっと渡してみる

●モンスターから食べ物を奪う

本当に遭遇した怖~い客④・・・「スマホのフラッシュモンスター」

フラッシュモンスター。

昨今急激に増加したそれは、薄暗い館内に突如現れます。

 

そもそも皆さんはなぜ映画館が「暗い」かをご存知でしょうか?

テレビやスマートフォンなどは、それらの個体そのものが発光しているのに比べ、映画の場合は「光を反射」させる事で映像をスクリーンに映写しています。

よく「テレビは明るくいところでなるべく離れて観ましょうね」なんていうアナウンスを見かけませんか?私は幼少期の頃、アンパンマンによくそう教えられていました。

 

アンパンマン
出典:『アンパンマン』公式サイト

ところが映画の場合、アンパンマンが私たちの健康を思い必死に訴えてくれたそれらのルールに違反していますよね。なぜ映画館は暗いのか、そして暗くても目が疲れない理由は、直接「発行している光」を見ているのではなく、「反射された光」を見ているに過ぎないからなんです。

 

つまり、暗い空間であるからこそ極上の映画体験は成り立つのです。

そこへ余計な光が差し込んだらどうなるか。

 

「一人二人くらいスマホ開いたって上映には悪影響ないでしょ」

 

ええ、確かに上映自体に支障が出る訳ではありません。

しかし、人は反射的に光に目を奪われてしまう傾向があります。スマホのライトは、映画館内であなたが思っている以上に目立ちます。

下記が良い例です。

 

スクリーンに集中したいのにスマホの光に目が行ってしまって映画が集中できない——。

なんという悲劇でしょうか。

 

私たちのような罪のない映画好きが願うのはただ一つ。

 

「映画に集中したい」

 

ただそれだけなのに、フラッシュモンスターのせいでそれらの願いや至高の映画体験が危ぶまれてしまうのです。

 

”そんなに気になるなら家で観ればいいのに”

 

あなたがたこそ家で観ろ。

ここは「映画」を観る場所です。スマホをいじる為の場所でも、カフェでもあなたの家でもありません。TPOを弁えてください。

 

”仕事でどうしても緊急の連絡があると対応せざるを得ないんだってば”

 

仕事熱心だけど映画も諦めたくない気持ちはよく分かりました。女子にとってはLINEの返信ひとつが友情を左右する場合だってあるのかもしれません。

しかし、映画館はそういったしがらみから逃れられる非現実的な場所とも言えます。

ここは一つ、社会人らしくマナーを守って退席し、外でメールをチェックをしてはくれませんか。15分に一度は退席しなければならないほどの案件が詰まっているなら、周りに迷惑をかけないようその日は映画を諦めるという判断も大人の嗜みです。

5分以内にLINEの返信が無かったからと言って友情が危ぶまれるような友達は手放した方があなたの為です。

 

今とても良いことを言ったので、あなたもぜひ誰かに言ってあげてくださいね。

 

【フラッシュモンスターへのスカッとおすすめ対処法】

●モンスターが隣の席であれば「映画よりさぞや面白いものがあるんですね」と言ってのぞき見してみる

●モンスターのスマホを打ち砕く

おわりに

これ以外にも「エンドロールの途中で退席しがちなモンスター」や「ネタバレを堂々と語り出すモンスター」など、マナーを守れないモンスター客は数多く存在します。

この世の全ての映画好きが安心して映画館で鑑賞できるよう、どうか皆様にもマナーを守って鑑賞して頂きたいですね。

※今回ご紹介した対処法は、くれぐれも良い子の皆様はマネしないでくださいね

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。