映画『華麗なるギャッツビー』の世界観に浸る、恋愛と人生における名言集

たかなし亜妖

 

2013年に公開されたアメリカ映画『華麗なるギャッツビー』。公開より約8年が経とうとしていますが、根強いファンは多く、一度観たら忘れられないストーリーにはたくさんの魅力を感じることでしょう。

本作は心にグッとくる名言が多く、切ない物語をより一層盛り上げるスパイスとなっています。

語り手のニックだけではなく、それぞれのキャラクターが紡ぎ出す言葉たちには味わい深いものがあります。ぜひ一緒に『華麗なるギャッツビー』の世界観に触れてみませんか?きっとあなたの心に響くはずですよ。

 

映画『華麗なるギャッツビー』のあらすじ

出典:ワーナーブラザース公式YouTubeチャンネル

舞台は1922年。アメリカのニューヨークは好景気により大きな盛り上がりを見せていた。ニック(トビー・マグワイア)は小説家志望の夢を諦め、ウォール街の証券マンとして働く。ウェスト・エッグにある小さなコテージを借りながら毎日を過ごしていた。

そんな彼の住まいの隣には、夜な夜な派手なパーティーで賑わう豪邸があった。“ギャッツビー”(レオナルド・ディカプリオ)と呼ばれる男が主催しているそうだが、誰も彼の姿を見たことがないと言う。

だがひょんなことから、ニックにパーティーの招待状が届く。そしてあの“ギャッツビー”本人と顔を会わせる機会に巡り合えたのだ!2人は隣人ということで急接近するが、どうも彼の経歴が優秀過ぎるため、ニックは疑問を抱いてしまう。

そして徐々にギャッツビーの正体が明らかになっていき……。

 

映画『華麗なるギャッツビー』の名言・名セリフ

華麗なるギャッツビー
映画『華麗なるギャッツビー』公式サイト

ギャッツビーの生き様と、それを間近で見ているニック。好景気を迎えた豪華なニューヨークシティの裏では、彼らの苦悩や切ない恋愛、そして人間としての真っすぐさなどが複雑に交差しているのです。

各キャラクターの立場や考え方を汲み取れば、発される台詞たちの説得力も更に増していくはず。彼らの名言を一つずつご紹介いたします。

 

【名言①】「常に人のいい面を見なさい」/ニックの母

本作の語り手であり、主人公はニック・キャラウェイ。彼のナレーションと共に物語は進んでいきます。

この台詞は冒頭部分にて、ニックが昔母親に言われた教えを思い返しているシーン。常に人のいい面を見るなんてなかなか難しいことですが、このおかげで彼自身はずいぶんと寛容に過ごせたとか。

「常に人のいい面を~」は、この後のキャラクターの行いを見届けるニックにぴったりのセリフ。この心掛けがあったからこそ、彼は中立的な立場で、感情に身を任せず過ごせたのかもしれませんね。

 

【名言②】「バカに育てと思った。女の子はそれが一番。」/デイジー

華麗なるギャッツビー デイジー
出典:映画『華麗なるギャッツビー』公式Facebook

夫のトムの不倫を知っており、渦中で女の子を出産してホッとしたと語るデイジー。ニックに対し“美しいおバカさんが一番良いのよ”と衝撃的な発言を口にします。

まだまだ女性に権力のない時代ですから、“美しく、そしておバカに”生きることが女にとって一番の幸せだと彼女は考えるのです。デイジー自身も大粒の真珠で結婚を決め、大豪邸と不自由のない生活を手にしました。

不倫はもちろんみて見ぬふりです。不満がないわけではありませんが、今の状態を手放すよりかは遥かにマシ……というところでしょうか。このあと「輝いていた日々はあっという間に過ぎて、二度と戻らない」と、後悔の気持ちが見え隠れするセリフへと続きます。

刺激の強い発言ではありますが、デイジーのふがいない気持ちが言葉に十分詰まっていますよね。

 

【名言③】「挨拶が遅れたね、友よ。僕が――ギャッツビーだ」/ギャッツビー

華麗なるギャッツビー ギャッツビー
出典:映画『華麗なるギャッツビー』公式Facebook

ギャッツビー初登場時のセリフです。背景には盛大な花火がバーンと打ち上がり、それと共に登場する彼が格好良くてなりません!堂々とした立ち振る舞い、満面の笑みには私たち視聴者も釘付けになってしまいました。

ニックもこの瞬間は大きな衝撃を覚えたようで「生涯ではそうそう見られない極上の笑顔だ」と比喩しています。2人の出会いは、まさに運命のようなものだったのかもしれません。

この初登場シーンは見た目のインパクトも強く、映像美にも要注目です。セリフだけを取り上げるとただの自己紹介に過ぎませんが(笑)、豪華な花火にレオ様の素晴らしき笑顔が心にガツーンと響くのです!

本作の名シーンとも言える場面ですよ。名言と共にお楽しみくださいね。

 

【名言④】「ギャッツビーにとってのあの灯りが持っていたもの、すごく大きな価値が永遠に失われてしまった」/ニック

華麗なるギャッツビー
出典:映画『華麗なるギャッツビー』公式Facebook

正体不明のギャッツビーはかつてデイジーと恋人同士であり、結婚までもを考えた間柄でした。しかし戦争がはじまり、ギャッツビーが戻らぬ間にデイジーはトムと婚約を交わしてしまったのです。

そのことを知ったニックがナレーションで語った言葉。

それでも彼はずっと元恋人を想い、いつか元の関係に戻る日を夢見てパーティーを開催し続けていました。わざわざデイジーの屋敷が見える場所に豪邸を構え、それを眺めながら恋心を募らせていたのです……。

嬉しいことに彼女との再会は果たせましたが、この出来事により歯車は狂っていきます。夢を叶えるための希望の灯りは、いつしか橋を照らすだけの役割へと変化していくのでした。

真っすぐなギャッツビーの気持ちと、うまく成就せぬ現実。それを顕著に現した台詞ですね。

 

【名言⑤】「やり直せない?――やり直せるさ。決まってるだろ」

ギャッツビーの経歴は本当のものではなく、貧民の出から這いあがってきた努力家ということが発覚します。彼は生まれながらの“勝ち組”ではなく、もがき、足掻きながら必死に栄光を掴んでいたのでした。

彼は過去の自分を乗り越えることに必死で、デイジーとの過去をもやり直したいと考えていました。しかし第三者であるニックは、全てをひっくり返せないことが分かっています。「過去はやり直せないよ」と告げるのですが、ギャッツビーは否定。「最初に戻れたらうまくいく」とまで言うのです。

どこか自分自身に言い聞かせ、納得させている雰囲気がする、ギャッツビーの名言。彼もどこかでは、実現が難しいことに手を染めている自覚があったのかもしれません。

けれどもここまで事が進めば、もう引き返せないプライドもあります。パーティーを夜な夜な主催し、デイジーへの想いを更に募らせるギャッツビーを観ていると、ちょっぴり胸が苦しくなってしまいました……。

 

【名言⑥】「本当はずっと生い立ちを語りたかった」/ギャッツビー

華麗なるギャッツビー 
出典:映画『華麗なるギャッツビー』公式Facebook

唯一の友、ニックへ本音を明かしたギャッツビー。自身の経歴を偽っていたことを後ろめたく思っていて、本当はいつだって生い立ちを語りたかったのです。

富豪の出、オックスフォード大学卒業、凄腕証券マンなど、輝かしい経歴で囁かれていたものの、実際は貧民の出だったりと、噂話と現実に相違があります。更に仕事は完全にアヤしく、正規ルートで一旗あげた人物ではないことが発覚しました。

それでも恋心と彼の真っすぐな本心だけはホンモノで、決して心からの悪人ではないのです。ニックにだけ心のうちを明かす姿を見ていると、良い意味でギャッツビーの“人間臭さ”が垣間見れますね。

 

【名言⑦】「皆クズばかりだ。君だけ価値がある」/ニック

華麗なるギャッツビー
出典:映画『華麗なるギャッツビー』公式Facebook

デイジーとの未来を夢見ていたギャッツビーですが、その計画はあえなく失敗に終わってしまいました。それおろか悲劇まで生み出してしまい、彼の努力は全て空回りとなってしまいます。

それをずっと隣で見ていたニックは、今までの行いを否定しません。自分が不利になるとコロコロと態度を変える周囲の人間に比べると、ギャッツビーは最後まで真っすぐな愛を貫いたからです。

彼が自分の気持ちに嘘をつくこともありませんでした。この部分をニックは知っていたからこそ、最後にエールを送ったのです。

この後ギャッツビーは更なる悲劇を招いてしまいますが、きっとこの言葉にはどこか救われていたはず。2人の友情だけには嘘偽りがなかったと思いたいですね。

 

まとめ

人生と愛についての美しさ、そしてふがいなさを描いた作品が『華麗なるギャッツビー』です。ただただ悲しい物語ではなく、ギャッツビーの生き様には力強さを感じます。

そして彼と関わったニックの残された人生にも、大きな影響を与えたことでしょう。彼の良い部分は、彼だけが知り尽くしているのですから。

何度観ても心に刺さり、エンディングを迎えるまで目が離せないドラマティックなストーリー。名言を振り返りながら何度も楽しんでみてくださいね。

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たかなし亜妖

フリーライター&シナリオライターの映画好きサブカル女子。ライター歴は一年半くらいでまだまだひよっこ。 「感動よりも恐怖を、お涙よりもスリルを!」を基準に映画を選ぶ人。ホラー、スリラーサスペンス、鬱になりそうな作品が特に好き。でもハッピーな気分になれる海外ドラマも好き。キャラクターものもアニメも好き。要するにかなりの雑食です。