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【邦画】『CUBE 一度入ったら、最後』のあらすじネタバレ解説|原作超えとの噂は果たして…?

たかなし亜妖

 

ソリッド・シチュエーション・スリラーの火付け役となった映画『CUBE』。低予算ながら計算し尽くされた設定、演出は多くの人の心を虜にし大きな話題を呼びました。

原作の公開より数十年の時を経て、なんと異例の日本版リメイク『CUBE 一度入ったら、最後』が誕生!作品が発表された時から注目を集め、従来のファンは期待に胸を膨らませていたことでしょう。

舞台はシンプルながらも、深い世界観と秘められた謎の数々が何よりの魅力。従来の設定は引き継がれているのか?キャラクター像や展開には何か変化が加えられているのか?など、過去作を鑑賞済みなら気になる点がたくさん出てきてしまうはず!

本記事では前作との比較を交えながら、日本版『CUBE』をネタバレありで解説していきます。未鑑賞の方はご注意くださいね!!

映画『CUBE 一度入ったら、最後』について

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

90年代に公開された原作版の『CUBE』。当時はあまり数の多くなかったソリッド・シチュエーション・スリラーというジャンルは目新しく、多くの映画ファンから注目が集まりました。

この作品に心を奪われた人物は多く、現在の映画界に大きな影響を与えています。まさに今のホラー/スリラーの原点となった物語と言って良いでしょう。

そんな『CUBE』が日本版リメイクとしてスクリーンへやってきました!ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が協力をした公認作品、気合の入りっぷりは流石のものですね。

監督を務めるのは清水康彦氏。映像ディレクターとして活躍する人物であり、アーティストのMVなどを中心に手掛けています。数々の賞レースで成績を残し、ジャンル問わず多くの作品を担当。

実力派監督×有名作品のタッグ、これにはますます期待が高まってしまいます。

10秒で分かる!映画『CUBE 一度入ったら、最後』の簡単なあらすじ

出典:松竹チャンネル公式YouTube

理由も分からず立方体の部屋に閉じ込められた男女6人。それぞれが面識もなければ職業、年齢、性別……何の繋がりもなし。ただ目を覚ますとその部屋にいた、これだけが共通点なのです。

それぞれが混乱状態に陥るものの、どうにかして出口を見つけなくてはなりません。何もかもが不明のまま、一同は立方体の部屋を移動します。

しかし部屋には死と隣り合わせの危険なトラップが仕掛けられており、簡単に外へは出られないご様子。それでももがき続ける彼らですが、徐々に体力・精神面の限界は近づきつつあります……。

一向に見つからない出口、延々と続く立方体の部屋。そして少しずつ明かされている人間の本性。閉じ込められた部屋で6人は無事に脱出できるのでしょうか?

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映画『CUBE 一度入ったら、最後』のネタバレあらすじ

【あらすじ①】目を覚ますと、立方体の部屋

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE  一度入ったら最後』公式Twitter

ハッチを開けると立方体の部屋が続く謎の建物。上下左右にハッチが存在しているが、どの面を開けても見栄えは一切変わらない。

ある男は移動を続けていたが、足を踏み入れた部屋にはトラップが!見事に引っかかってしまい、腹部を貫かれて死亡する――。

場面は変わり、見知らぬ場所で目を覚ます後藤(菅田将暉)。室内には一切面識のない若者・越智(岡田将生)と中学生の千陽(田代輝)の姿が。

なぜここへ連れてこられたのか記憶は定かではないが、それは2人も同じことらしい。

理由も分からぬまま立ち往生していると、別の部屋から井出(斎藤工)という男性も登場。井出は部屋と部屋を渡り歩いており、靴を先に投げ入れてトラップのある・なしを確認しながら前へ進んでいた。

各所に罠があることを知って戦慄する後藤と越智。そこへ紅一点の甲斐(杏)も加わって、5人は建物からの脱出を目指すことに。

【あらすじ②】トラップの法則

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE  一度入ったら最後』公式Twitter

迷わずどんどん先へ進む井出に戸惑いながらも、後をついていく後藤たち。すると途中で中年の安東(吉田鋼太郎)と出会い合流。6人で立方体の部屋を進んでいくことになった。

集まったメンバーは千陽のような子供から、安東のような会社役員の中年とまるで一貫性がない。なぜここへ来たのかも分からないまま、出口を探すためにひたすら前へ進む。

部屋のトラップにビクつきながら歩を進めていると、精神も体力も削られてくる。各々の気持ちが下がる中、後藤はハッチの近くに3桁の数字が3組書かれていることに気づいた。

千陽との考えを照らし合わせ、「数字に素数が含まれている部屋にトラップがある」説を唱える後藤。この推理は当たっていて、順調に進んでいくことに成功する。

だが一向に出口は見えず、メンバーの士気はますます下がっていた。そして出会った当初は印象の良かった安東も、徐々に荒っぽい本性が現れ……。

【あらすじ③】部屋が移動している?

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE  一度入ったら最後』公式Twitter

「素数を含んだ部屋にトラップあり」、この説は確かに途中まで信用できるものであった。しかし建物の見取り図がある部屋にたどり着いた時、遅れて罠が作動。全員一命は取り留めたが、またも絶望的な状況へ陥った。

見取り図を参考に建物の構造、そして外へ行くための方法を考える後藤。そして結論として「一番端っこの部屋に辿り着ければ脱出できるかもしれない」といった推測をする。

けれども端の部屋へ行くにはトラップの仕掛けられたところを通り抜ける必要があった。それぞれが慎重に切り抜ける中、越智がうっかりミスをしてしまう。

彼の真後ろにいた安東は足を負傷。しびれを切らし、越智を汚く罵ったため空気は最悪なものとなっていく……。

延々と部屋と部屋を移動し続け、遂に彼らはあることに気づく。そう、この立方体の部屋は時間ごとに移動をしていたのだ。つまり出口がないといったことはなく、法則に合わせて動けばきちんと脱出できるということ。

希望を見出した一同だが、部屋が動いたと共に千陽がバランスを崩し、トラップのある部屋へ落下!

すぐさま助けに行った井出と後藤だが、運悪く井出は罠の餌食に……。返らぬ人となり、メンバーの体力や精神はいよいよ限界に近づいていく。

【あらすじ④】追い詰められた人間たち

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE  一度入ったら最後』公式Twitter

悲しみを乗り越えながら計算式を編み出す後藤。ハッチ付近に書かれた9つの数字がデカルト座標という座標系に値することが発覚。

やはり一番端の部屋が出口に近い――。ほぼ確たる結論を出すが越智の精神は摩耗し、安藤も「ここに閉じ込められたのは何かの罰」と言い切ってしまうほどすり減っていた。

そして部屋のトラップがまたも作動。越智と安藤、後藤・千陽・甲斐の2組に分かれてしまい、別行動を強いられることに。

後藤らが向かった部屋の先には、なぜか彼の過去を映し出す映像が……。かつて後藤は虐待され、自殺した弟を助けられなかった痛ましい経験があった。

「自分は耐えた」、そのことを主張して弟を追い込んでしまったことを後悔していたのである。

映像を目の当たりにした千陽はそんな後藤を試すかのごとく、トラップも確かめず隣の部屋へ移動。彼もまた、体に大きなアザを持った傷ついた子供だったのだ……。

そんな千陽を救いあげ、激しく抱擁し合う2人。見知らぬ者同士でも分かり合える状況の中、一方の安藤・越智は相変わらず険悪なムードのままだった。

精神的に追い詰められて本性が出た越智は、ハッチに安東の首を挟んで殺してしまう。

【あらすじ⑤】出口と“CONTINUE”

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE  一度入ったら最後』公式Twitter

端の部屋へ辿り着いた後藤らだが、ハッチを開けると高さのある広い空間が待っていた。下へ降りることは難しいので諦めるが、外からの風が吹き込んでいることから、脱出が近いことを理解する。

そして後藤は、ハッチに書かれた真ん中の数字が「999」の部屋が出口に繋がっていることを推理。急いできた部屋を戻ると、生存していた越智と再会を果たす。

返り血を浴びた越智は「安藤はトラップに引っかかって死んだ」とウソをつくが、千陽は真実に気づいていた。

そのことを後藤へ伝え、2人は急いで目の前にある「999」の部屋へ向かうも越智の妨害が入る。

見事なもみ合いとなり、越智はトラップの餌食となって死亡。後藤は千陽だけを逃がし、自分は部屋へ取り残されてしまった……。

「999」の部屋にいるのは甲斐と千陽の2人だけ。「外の世界に出ても何も変わらないかもよ?」と甲斐は問うも「それでも進むね」と返事をする千陽。

そして派手な傷を負った後藤は生存していた。彼は目を覚まして再度起き上がる……。

甲斐はCUBE側の人間であり、つまりは仕掛け人だったのだ。集められたメンバー、つまり“被験者”たちのデータを持ち、分かった上で行動していたのである。彼女は再度立方体の部屋へ戻り、新たな被験者に挨拶をした。

ちなみに後藤のデータには唯一「CONTINUE」の文字があったが、果たして……?

映画『CUBE 一度入ったら最後』のキャスト

後藤/菅田将暉

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

本作の主人公である後藤は過去に弟を助けられず、トラウマを抱えている男性です。序盤は立方体の部屋にビビリまくりでしたが、後半は人間として急成長を遂げました。

エンジニアということもあり、バリバリの理数系。得意の計算と勘の良さで「CUBE」の謎へと迫りました。最後は致命傷を負いながらも命は助かったご様子。あの後外の世界を目指せたのでしょうか……?

後藤を演じるのは女性に大人気な菅田将暉さん。独特の雰囲気とセクシーさがたまらない俳優さんですよね。見事な演技力が作品の良さをより一層引き立たせています。

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甲斐/杏

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出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

どんなトラップがあっても、外の世界が近づいても、死人が出ても表情一つ変えなかった甲斐。冷静過ぎて“絶対に何かあるキャラ”というのは、作中ですでにネタバレしていたような……(苦笑)

案の定CUBEサイドの人間であり、彼女は仕掛け人だったのです。様々な被験者を見て何を思うのか。続編があるのならぜひ甲斐にフォーカスした物語が見たいですよね。

甲斐を演じるのは女優の杏さん。美しきルックスは多くの観客の目を惹くことでしょう。テレビドラマや映画などあらゆる方面で活躍しています。

千陽/田代輝

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出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

大人を信用できないと嘆いていた千陽ですが、徐々に心を開いていきます。彼もまた後藤と同じく、辛い経験をしながら生きる人物でした。

唯一の脱出者であり、再度外の世界へ飛び出した千陽はどのような人生を歩むのでしょう。この体験を元に見ていた景色、世界が変わることを願うばかりです。

千陽を演じるのは子役の田代輝くん。本作で映画デビューが初!今後がとても楽しみな俳優さんですよ。

越智/岡田将生

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出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

口数が多く落ち着かない様子を見せた越智。安東の言葉に激しく反応していたのも、自分への自信のなさがあったから。

彼の自己嫌悪は憎悪へと変わり、人を殺めるまでに加速してしまいます。人間の豹変っぷりはとにかく恐ろしい。そんなことを分からせてくれるキャラクターでしょう。

越智を演じるのはイケメン俳優の岡田将生さん。演技力は流石のもので、精神的に追い詰められる様をリアルに演じてくれました。

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井出/斎藤工

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出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

至って冷静かつ頭脳な井出。余計なことは話さずただひたすら前に進むのみ!といった姿勢にはメンバーも戸惑っていました。

井出が焦って動き回る理由は、作中で明かされていなかったのがとても残念ですが……。なんと公式サイトのキャラクター設定の欄に載っています。気になる方は要チェックですよ。

井出を演じるのは斎藤工さん。テレビドラマや映画に多数出演する俳優さんであり、知らない人はいないでしょう!抜群の存在感で本作でも重要な役どころとなっています。

安東/吉田鋼太郎

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出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

最初は温和そうなおじさん……と思ったのも束の間。実は荒々しく、若者に最も嫌われるタイプだったのです!(笑)

けれども安東にもそれなりの背景があり、自分でもよくない一面があることは分かっていたご様子。まさに“罰”を与えられるべく、越智の手によって始末されてしまいました。

安東を演じるのはベテラン俳優の吉田鋼太郎さん。『おっさんずラブ』シリーズへの出演などで若者からも大人気。広い役幅で我々を魅了し続けています。

オリジナル版『CUBE』との違いについて

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE  一度入ったら最後』公式Twitter

違いその①登場人物の数とキャラクター性

90年代に公開されたオリジナル版は、閉じ込められた男女が5名。それに反して日本版は6名と増員しています。

かつての『CUBE』は杏さん演じる甲斐のポジションにあたるキャラクターが不在だったため、全員が被験者といった形でした。リメイクでは仕掛け人枠を設けることで、登場人物の人数に変化が訪れたのですね。

そしてレブンやカザンなど、それぞれの人間性がハッキリ描かれているのもオリジナル版の魅力の一つ。

筆者は鑑賞前、「どの俳優さんが誰ポジなんだろうな~」と考えていたのですが、リメイク版では「○○が○○の立ち位置」とハッキリは決められていません。

計算が得意なレヴンの個性を後藤が引き継いでいる、などの設定はありますが、従来のキャラクターと全く同じような人物はゼロ。様々な要素を盛り込み、日本ならではのオリジナルさが全面に出ていますよ。

違いその②リメイク版は表現がソフト

序盤でトラップに引っかかって死亡する男性。ネット上では“サイコロステーキ”と呼ばれているなど(笑)、オリジナル版は残虐表現がやや強かったように思えます。

負傷した傷跡を堂々と写すなどエグさはなかなかのもの。初見で少し驚いてしまった人もいたのではないでしょうか?

ですがリメイク版では表現がマイルドになっており、痛々しい描写は写っていません。トラップも毒ガスやレーザーなど難易度が低め(?)で、顔を目掛けて酸が飛んでくるようなケースはありませんでした。

またオリジナル版では極限状態に近づくにつれて、キャラクターの顔にクマやドス黒さが出てくるのですが……そういった部分も見られなかったですね。

全体的にソフトな雰囲気となっていますので、スリラーの緊迫感がちょっぴり苦手な方にも観られるようになっていますよ。

違いその③人間ドラマを重視したストーリー

『CUBE』と言えば最初から最後まで謎が残る、そんなストーリーでしたよね。キャラクターの素性など明かされず、閉じ込められた理由もハテナなまま……。そんな独特の展開を繰り広げられるのです。

オリジナル版はその独特さをやや薄め、各々の内側にフォーカスしたドラマ性の強い内容としてリメイク。まさに邦画!と言えるような、心を揺さぶるシーンで観客を魅了します。

オリジナル版を観て「この映画は何が言いたいんだろう」「謎が残りすぎてモヤモヤするタイプの話はニガテ」と思った方にも、分かりやすく且つとっつきやすいようにアレンジを加えてあるんですよ。

ただ怖いだけじゃ終わらせない、様々なメッセージを含んだ物語が完成されています。

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映画『CUBE 一度入ったら最後』のおすすめ&惜しいポイント

CUBE 一度入ったら最後
出典:映画『CUBE 一度入ったら最後』公式サイト

大きな期待が寄せられていた本作は、SNS上でたくさんの感想が飛び交っています。もちろん筆者もオリジナル版『CUBE』は視聴済み。10本の指に入るくらい好きな作品です。

ホラー/スリラー映画のルーツとも言える映画のリメイク、どんなところがオススメなのでしょうか?またちょっぴり惜しいポイントは……?本音100%でご紹介いたします!

キャラクターに焦点を当てているのは◎けれど設定が……?

後藤を主人公に置き、深いトラウマがあることを匂わせるストーリー展開。実に彼が人間らしく、過去の出来事を後悔しているかが分かります。

オリジナル版のようにTHE・ソリッド・シチュエーション・スリラーではなく、キャラクターに焦点を当てて掘り下げていった点はとても新鮮でした。

一つの部屋に集められた→仲間割れ→本性を現す、だけの流れではなく、それぞれに感情移入ができる作りは流石のもの。エンターテインメントとして面白い仕上がりになっていると感じられるでしょう。

しかし残念だったのは公式サイトに記載されている設定が、あまり作中に盛り込まれていなかったこと。

職業なども全て決まっているようですが、一部の人物しか明言していなかったり、最後のデーターでチラッとしか出てこなかったり……。少々勿体なく思ってしまいました。

井出が脱出を急いでいる理由もサイトを見て始めて知ったので(苦笑)もう少し彼をピックアップしても良かったのかも……?

謎を残す『CUBE』の本質からハズレないのがGood!

やっぱりオリジナル版『CUBE』と言えば謎がいっぱい!「なんで?」を残しながら結末を迎えるあの感じに、斬新さをきっと覚えたはずです。

もちろんリメイク版でも「なぜ甲斐はこのようなことをしているのか」「立方体の建物を作った人物は?」など、数々のハテナを残したまま終了します。

『CUBE』本来の良さを大切に守り、本質からハズレない世界観には満足できることでしょう。

分かりやすいストーリー、それがマイナスでプラス?

オリジナル版を鑑賞後、なぜカザンのみが生き残れたのかに疑問を抱いた人もいるでしょう。

彼は足を引っ張りながらも誰かを蹴落とすことはせず、真っすぐな心を持っていました。それがあの結末へ繋がっているのです。

リメイク版はその部分を分かりやすくしており、ざっくりと言えば「心が綺麗な人」が生き残りましたよね。(井出さんに関しては不明ですが、非協力的な部分が目立ったので)後に残るモヤモヤを飲み込みやすい描き方が◎です。

ただ作品慣れしている人からすると、“分かりやすすぎて”少しチープな物語に思えてしまうことは否めませんが……。

まとめ

緊迫感溢れる立方体を忠実に再現し、映像も美しい『CUBE 一度入ったら最後』。オリジナル版を鑑賞済の方はもちろんのこと、はじめてスリラー映画に触れる方にもおすすめできる作品でしょう。

ところどころ惜しい点は多いものの、邦画風のアレンジがよくできているのもいいですね。

星野源さんが歌う主題歌の歌詞にも注目しながら、ぜひスクリーンへ足を運んでみてはいかがでしょうか!

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たかなし亜妖
たかなし亜妖

フリーライター&シナリオライターの映画好きサブカル女子。ライター歴は一年半くらいでまだまだひよっこ。 「感動よりも恐怖を、お涙よりもスリルを!」を基準に映画を選ぶ人。ホラー、スリラーサスペンス、鬱になりそうな作品が特に好き。でもハッピーな気分になれる海外ドラマも好き。キャラクターものもアニメも好き。要するにかなりの雑食です。