『DESTINY 鎌倉ものがたり』のキャラクターからネタバレあらすじまで徹底解説!

 

数々の大ヒット作を世に送り出してきた山崎貴監督による、日本が舞台のファンタジー映画の『DESTINY 鎌倉ものがたり』。本作では豪華なキャストの他、不思議な造形のキャラクターが多数登場したりと、中身の濃い作品となっています。

今回はそんな『DESTINY 鎌倉ものがたり』のあらすじから登場人物、キャスト、さらには本作に隠された秘密まで一挙に紹介します。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』について

『DESTINY 鎌倉ものがたり』は2017年12月9日に日本公開を果たしました。

監督を務めたのは、現在邦画界でも多くのヒット作を手がけてきた山崎貴。これまでにも『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』といった実写映画の他、『STAND BY ME ドラえもん』『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』など3DCGアニメーションの監督なども務めてきました。『DESTINY 鎌倉ものがたり』はまさにそんな実写作品と3DCGの間に立つような映画。作中の随所に、精巧なCGで作られた魔物や妖怪が登場します。

不思議な世界観のベースとなるのは、西岸良平の手がけた漫画『鎌倉ものがたり』『DESTINY 鎌倉ものがたり』はその漫画が元に実写化された、漫画発の作品でした。西岸良平と言えば代表作に『三丁目の夕日』を持つ漫画家です。実は『ALWAYS 三丁目の夕日』に続く西岸良平原作×山崎貴監督タッグによる作品の第二弾という体裁の企画でもあったのですね。

冬休みシーズンに公開された本作は、高い観客動員数を記録し、最終的な興行収入は32.1億円に到達。2018年の興行収入ランキングでは『万引き家族』『銀魂2 掟は破るためにこそある』に次ぐ、邦画の第6位にあたる記録となりました。

主題歌には、宇多田ヒカルの「あなた」が起用されています。この曲は映画のために制作された書き下ろし曲。山崎監督が、宇多田さんに直接手紙を送ったことをきっかけにこのコラボが実現したそうです。

10秒でわかる『DESTINY 鎌倉ものがたり』の簡単なあらすじ

鎌倉に暮らすミステリー作家・一色正和(堺雅人)のところに、年も離れた若い妻・亜紀子(高畑充希)が嫁いでやってきます。しかし実はここ鎌倉には、亜紀子の知らない秘密がありました。それは、幽霊や魔物、死神など人ならざる存在が、人間と共に闊歩する特別な街だったのです。

そんな街に古くから暮らす一色正和にも、小説家という顔とは別に、鉄道模型収集の趣味や、心霊捜査課の操作にも協力するなど、亜紀子の知らない一面があるのでした。

こうして、不思議な街を舞台に、正和と亜紀子の新婚生活がスタートしていきます。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』のネタバレあらすじ

【あらすじ①】鎌倉の秘密を知る亜紀子

新婚生活を始める正和と亜紀子は、正和の家のある鎌倉へやってくる。そんな正和の自宅に訪れた亜紀子はその町の雰囲気に違和感を感じ、不安を伝える。そこで正和は初めて、実は鎌倉が人と人ならざるものたちが共に暮らしていた街であることを告げるのだった。

ある朝、正和に禁じられていた納戸に気配を感じた亜紀子は、中へ足を踏み入れてしまう。そこには物が溢れていて、正和の隠していた鉄道模型も大量に隠されていた。秘密を知った亜紀子は正和を咎めるのだったが、ちょうど亜紀子が納戸で見つけた原稿を見て正和は驚く。それは正和の尊敬する小説家・甲滝五四朗の生涯最後の絶筆だったのだ。

あくる日、二人はお祭りのような風景を発見する。それは鎌倉に住む魔物が集まる夜市だったのだ。二人はその夜市で松茸を購入する。その松茸をお味噌汁にする亜紀子だったが、それを口にした正和は、たちまち倒れてしまう。実はその松茸は魔界のもので、食べると魂が抜けてしまう代物だったのだ。お手伝いのキン(中村玉緒)の助けを借り、かろうじて正和の抜けかけていた魂は身体へ戻ってくる。

新婚生活早々、鎌倉での生活の洗礼を受ける亜紀子はついに、鎌倉が普通の場所ではないことを思い知るのだった。

【あらすじ②】神霊捜査課と黄泉の国

ある日、一色家に稲荷と名乗る刑事が現れる。心霊捜査や犯罪研究に詳しいということで正和は、鎌倉の警察ならではの心霊捜査課という部署の手伝いをしていたのだ。

鎌倉で発生した殺人事件を、正和は推理で見事解決。新聞にも取り上げられるほどのお手柄となるのだった。

そんな日々を送り仲良く暮らしていた正和と亜紀子だったが、正和が何か口にせずに秘めていることがあると、亜紀子と喧嘩をしてしまう。家に居辛くなり出かけた正和。その帰り道で、夜市でも遭遇した瀬戸優子(吉行和子)に再会する。ついに夫が亡くなり、死神(安藤サクラ)に案内されて夫婦二人で黄泉の国へと旅立つというのだ。

慌てて亜紀子を呼び出し、黄泉の国へ旅立つタンコロを見送る二人。そこで初めて正和は、親が不倫をしていたかもしれなかった、という秘めた過去を打ち明ける。そんな過去をもつ正和を受け入れる亜紀子により、二人の仲はさらに深まっていくのだった。

【あらすじ③】鎌倉の人々を救っていく二人

仕事がなくなってしまったりと、どうも不運が続き始める正和。キンがなにやら天井に何かの気配を感じ取ったのをきっかけに、正和は天井を竹刀で突くのだった。抜けた天井からは突如老人が落下してくる。老人の正体はなんと貧乏神(田中泯)だったのだ。

不運の原因がわかった正和は、貧乏神に出ていくよう要求するものの、優しい亜紀子はそんな貧乏神を哀れみ、家に置いてあげるよう求める。食事まで振る舞われた貧乏神は、生まれて初めての親切に感動をする。

親しくなった貧乏神は、亜紀子とお茶碗を交換する。すると、新たな憑りつき先が見つかったと言って、貧乏神は一色家を去っていくのだった。

そんな折、正和は編集者の本田(堤真一)が余命1ヶ月であるという連絡を受ける。家族を残してこの世を去るのを惜しむ本田に、正和は死神を紹介する。死神の助けを借りて、死後も魔物の姿となった本田。人ではない姿から家族と接触することはできないが、金銭的な補助や妻の新たなパートナーとの出会いを、感情的になりながらも優しく見守るのだった。

【あらすじ④】突然の亜紀子の死

魔物となった本田と居酒屋で酒を酌み交わす正和。その頃、家に急な仕事の依頼の電話がかかってくる。それを聞いた亜紀子は慌てて正和の居る居酒屋へ仕事の連絡をしにやってくるのだった。

しかしその途中、亜希子は何者かに足を掴まれて転倒してしまう。起き上がる亜紀子は、違和感を感じながらも先を急ぎ再び居酒屋の正和に仕事が入ったことを伝える。それを聞いて慌てて家へ急ぐ正和は、亜紀子より先に家へ駆けていくのだが、その時、実は事件は起こっていた。

居酒屋の女将(薬師丸ひろ子)さんに貰ったお札を、ある日玄関に貼ったことで驚くべき事実が発覚する。後から家へ戻ってきた亜紀子が、お札のせいで家に入れなくなっていたのだ。転んだ拍子に、亜紀子の魂は身体から抜けてしまっていたのだ。

転んだ場所に戻ってみても、亜紀子の身体は見つからない。魂だけの存在となった亜紀子は、死神によって黄泉の国へ連れてかれてしまうのだった。

突然の亜紀子との別れを嘆く正和。しかし本田が遊園地で亜紀子そっくりの人物を見かけたという証言を思い出す。実は死んでしまった別の女性が、魂の抜けた亜紀子の身体を見つけて、そこへ憑依して使っていたのだ。

無事身体を見つけた正和は、甲滝五四朗の未完成の原稿を手がかりに黄泉の国へ、亜紀子を取り戻しに行くことを決意する。

【あらすじ⑤】黄泉の国での戦い

かつて魂の抜けた松茸を食べて一時的に魂の状態となった正和は、黄泉の国へ運んでくれるタンコロに乗車する。無事、正和は黄泉の国を訪れることに成功する。

死神に助けてもらい、まずは黄泉の国から戻るための方法を知るために甲滝五四朗の住所を尋ねるのだった。しかし、その家から出てきたのはまさかの正和の母だった。実は正和が母の不倫相手だと思っていた相手は、父が変装していた姿で、父こそが甲滝五四朗だったのだ。

父の助言を受け、亜紀子が囚われている天頭鬼(声:古田新太)の城へ侵入する正和。すぐに見つかってしまう正和だったが、父に習った創造力を用いて、亜紀子を救い出し、天頭鬼の手下を蹴散らすことで城の脱出に成功する。

しかし、あとを追いかける天頭鬼によって正和と亜紀子に追い詰められてしまう。正和の命と引き換えに、未来永劫天頭鬼と結ばれることを要求される亜紀子は、その要求を受け入れようとする。しかしその時、亜紀子が貧乏神と交換した茶碗が飛んできて二人を救出する。

圧倒される天頭鬼をよそに、茶碗はたちまち大きな乗り物となり、正和と亜紀子を現世に送り届けるのだった。

こうして二人は再び、鎌倉で幸せな生活を続けていくーー。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』のキャスト

一色正和 / 堺雅人

『DESTINY 鎌倉ものがたり』の主人公が一色正和です。鎌倉で生活をしているミステリー作家で、執筆の傍らで心霊捜査課の捜査に協力しているなど、鎌倉の少し変わった生活にも慣れている人物です。趣味も豊富で、鉄道模型が好きで高額な模型を亜紀子に秘密で買ってきたり、複数もの熱帯魚を飼っていたりと、出ていくお金も厭わないところがあります。

そんな一色正和を演じたのは、人気俳優の堺雅人。映画では『南極料理人』『ゴールデンスランバー』『北の桜守』、ドラマでは『半沢直樹』シリーズ、『リーガル・ハイ』、『真田丸』など、言わずと知れた大作で主役を務める現在の実力派俳優のNo.1とも言える人物。

それでありながらも、同じく大作を作ってきた山崎貴の制作チーム……いわゆる“山崎組”への参加は本作が初めてとなりました!

落ち着いて知的、それでいてどこか情けない一面や影を落とす部分もあるという多面的なキャラクターを見事演じきっているところが流石でした。

一色亜紀子 / 高畑充希

『DESTINY 鎌倉ものがたり』のもう一人の主人公が、正和の妻である一式亜紀子です。正和とは10歳以上の年の差結婚を果たしましたが、その差を思わせない相思相愛ぶりを見せます。

怖い話は苦手なようで、鎌倉に現れる人ならざる存在たちに最初は戸惑い怖がる姿が印象的でした。しかし、物語の中盤では貧乏神を迎え入れるなど、その天然の入った優しさからすっかり鎌倉での生活に馴染んでしまうところに器の大きさを感じますよね。

そんな亜紀子を演じるのは女優の高畑充希。ドラマ『とと姉ちゃん』や『過保護のカホコ』、映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』や『ヲタクに恋は難しい』などで、堺雅人に負けず、多くの作品で主演を務めるほどの人気を誇ります。

そんな充希さんは界さんと同じく山崎組には初参加。さらに全編奥様役も今作が初めてということで初めてが多い中で、可愛く特徴的な亜紀子を演じきっていました。

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本田 / 堤真一

正和の担当編集者として登場するのが本田です。妻と子供が居る立場でありながら、映画中盤では病に冒されてしまい、家族のために思い切った決断をした末にカエルのような姿へと変貌してしまいます。

そんな本田を演じるのは、ベテラン俳優の堤真一。多くのドラマや映画に参加している堤さんは今や、大作邦画には欠かせない存在。主演の二人とは違い、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『海賊とよばれた男』など山崎貴作品の多くに出演している俳優です。

ちなみに、後半のカエルの姿になった体の演技をした状態の声や、表情は堤さんをベースに制作されていますが、首から下の演技については別の方が演じています。このカエル状態の体の演技には、サイズに合わせて3人の役者が起用されているという驚きのこだわりが隠れています。

死神 / 安藤サクラ

正和たちが住む鎌倉で、死人を黄泉の国に送り届ける任務を持っているのが死神。一見普通の人間と変わらない姿をしているのですが、実は顔を外すと骸骨の恐ろしい顔が隠されています。物語の後半の舞台となる黄泉の国と鎌倉を行き来しているだけあり、死後の世界に精通しており、正和に多くのヒントを与えてくれる存在として活躍します。

不思議な死神役を演じるのは、第39回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を獲得したこともある安藤サクラ。受賞のきっかけとなる『百円の恋』の他、『愛のむきだし』、『万引き家族』などに出演しています。撮影当時は実は妊娠中だったそうで、お子さんを産む前に演じた最後の役がこの死神だったそうです。

貧乏神 / 田中泯

物語の中盤から正和達の家に忍び込む謎の老人の正体が貧乏神です。彼に取り憑かれてしまうと、没落してしまうということで、多くの人から疎まれる存在。正和も彼のことを嫌がるのですが、優しい亜紀子によって受け入れられ、一時的に共同生活をすることになります。こう見えても神様であることには変わらないらしく、思わぬ活躍を見せてくれるキャラクターでもあります。

そんな貧乏神を演じるのは俳優であり、実は舞踊家でもある田中泯。『47RONIN』や『永遠の0』などその貫禄で味わいのある役柄を演じてきています。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』ではダンサーとしての一面は見られませんが、どこか寂しさも伴いながらも神としての威厳を忘れない貧乏神の複雑な内面を見事に演じていました。

キン / 中村玉緒

正和の面倒をみるしっかり者の家政婦として登場するのがキン。先先代の時代から一式家に従事していて、正和が子供の頃から面倒を見ている100歳を超える人物です。亜紀子が家事に慣れるように、正和が呼び出したことをきっかけに、頻繁に一式家に通うようになります。鎌倉出身ということもあり、幽霊や妖怪、それに準ずる現象にも詳しく、年齢を感じさせない勘も鋭い頼もしい人物です。

そんなキンを演じるのは今では80歳を越える女優の中村玉緒。時代劇や舞台女優、さらにはバラエティ番組に出演するタレントとして活躍してきた彼女ですが、実は現代劇への出演はキャリア初というのだから驚きです。

天頭鬼 / 古田新太(声)

正和と亜紀子の宿敵として、映画のクライマックスに登場するキャラクターが天頭鬼です。

黄泉の国にの立派なお城に住んでいて、亜紀子のことを愛するあまり、強引に現実世界へと連れてきてしまいます。普段は二足歩行で人間のような動きをしますが、怒った時は身につけていたものも振り払い、巨大な姿となって襲いかかってきます。

そんな天頭鬼は見るからにバケモノの姿をしているのですが、その声を担当しているのは、個性派俳優として活躍する古田新太。舞台やバラエティ番組、さらには『逃げるは恥だが役に立つ』や『半沢直樹』などの人気ドラマにも出演。『シン・ゴジラ』や『一度死んでみた』などの映画でも活躍しています。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』で気になるあの秘密

本作はファンタジー映画ということもあり、一見すると「??」で終わってしまうようなキャラクターや物・出来事が多く登場します。

物語をスッキリ理解するために、本作に登場する秘密を解説していきます!

“天頭鬼”とは何者だったのか?

『DESTINY 鎌倉ものがたり』の宿敵である天頭鬼。正和と亜紀子は、作中では初めて遭遇したように描かれていますが、実は転生する度に黄泉の国で対峙していることが明らかになっています。その戦いの歴史は、実は映画の随所に登場するアイテムにも表現されています。

映画序盤の夜市のシーンで夫婦二人が見つける骨董品や、亜紀子が物置で見つけた掛け軸に描かれているのも実は、転生前の正和と天頭鬼の戦いを造形化したもの。幾度にも渡って、天頭鬼が戦ってきては破れていったことがわかります。

劇中ではわずかしか登場しないアイテムたちですが、エンドロールではよりその造形がわかるように、アイテムにクローズアップした映像が登場。こだわりを感じる美術品となっているので必見です!

天頭鬼の造形は、漢字こそ違いますが、鎌倉時代の仏師・康弁によって制作された“天燈鬼”という鬼彫刻の造形に似ています。天燈鬼も邪鬼とされる悪い存在のため、もしかすると同じ存在なのかもしれませんね。

天燈鬼は興福寺の国宝館に展示されており、常時一般公開されています。

黄泉の国への列車“タンコロ”は実在する?

死者を黄泉の国へと送り届ける乗り物として登場する電車が江ノ電の昔の車両である“タンコロ”です。名前の由来は1車両で運行していた単車であったことから、この名前で呼ばれていました。極楽寺検車区では、毎年タンコロまつりが開催されており、タンコロ108号車が一般公開され親しまれています。

映画では3DCGで作られた黄泉の世界のシーンが印象的なシーンで、タンコロもCGで作られたもののように思えますが、撮影では江ノ電に保存されている実物を採寸して原寸大の車両を制作したというのだから驚き。つり革や網棚は実際の車両から借りてきて使用していたりとこだわりが感じられます。

死神が所属する“死神局”とはどういう組織なのか?

『DESTINY 鎌倉ものがたり』でも印象的なキャラクターと言えば、死神をあげる人が多いのではないでしょうか。安藤サクラさんの軽妙な演技が良かったですよね!

本作の死神は“死神局”という団体に所属しているようで、人が死んでしまうと迎えにやってくる存在です。劇中では安藤サクラさん演じる死神が、主に活躍していましたが、死神自体は複数人、存在するようです。正和が黄泉の国へ行くためにタンコロに乗るシーンでは、死者と思われるキャラクターと対になるように、黒のポーラーハットとスーツに身を包んだ白髪の人が隣に並んでいます。

幽霊となって活動するための“幽霊申請”の受付も請け負っており、死神局から生命エネルギーを供給されることで死んでも幽霊となれるようです。ただし作中では死神局は財政破綻に陥っており、幽霊になりたい死者は、身近な人間から寿命を調達する必要があることも語られています。

どうやら生命エネルギーというのは有限であったり、死神たちなりの経済体系も存在しているようです。考えれば考えるほど不思議な組織ですよね。
亜紀子が黄泉の国に送られた際は、捜査活動をしたりと警察のような動きをしていましたが、天頭鬼が主犯とわかっても、捕まえたりといった行動に移ることができないところから、黄泉の国で大きな権力を持っているわけでもないようです。

貧乏神と茶碗には繋がりがあった?

貧乏神がいくつかのガラクタを持っていましたが、そんな中でも映画のキーアイテムとなるのがお茶碗でした。作中でも思わぬ活躍を見せてくれましたが、実は貧乏神とお茶碗の関係には理由があります。

昔のことわざに“茶碗を箸で叩くと貧乏神が来る”というものがあり、本来はマナー違反をうたう戒めの言葉とされていたようです。本作でお茶碗を用いたのは、このことわざから着想を得たのかもしれませんね。

類似したことわざに”茶碗を叩くと地獄の鬼がよってくる”といったものもあり、基本的にはよくないものが現れてしまうようです。

そんなよくない存在の貧乏神さえも受け入れる亜紀子の姿勢が、災いを呼ぶはずの茶碗を幸運を運ぶアイテムに変えてくれたのでしょう!

家の周りに居た謎の生物の正体は?

正和と亜紀子の物語には一切関わらず、正和の家の側で不思議な鳴き声をあげながら騒いでいる一つ目のキャラクターが登場します。物語には一切絡んでは来ず、画面の隅を動き回る彼ら。一体何者なのでしょうか?

彼らの正体は“独眼坊”という妖怪。原作漫画には登場しない山崎貴監督の創作キャラクターです!

物語中での活躍はないものの、映画のエンドロールには複数匹(!)が登場。製作陣の名前が流れる中をウロチョロと動き回ります。ディテールこそ不気味ですが、動いている姿は可愛いですよね。

そんな限られた出番しかなかった独眼坊ですが、映画公開を記念して、ソフトビニール製フィギュアが作られました。リアルな造形で知られる海洋堂によって、不気味なほどの精巧さで立体化を果たしています。

まとめ

以上、『DESTINY 鎌倉ものがたり』の内容を一挙に紹介しました。本作は原作とは違った独自の要素が多数盛り込まれた本作。日本で本作のようなスケールのファンタジー映画が作られるのは珍しいですよね。

映画の後々の展開に活きてくる出来事も実はたくさん隠されているので、一度観た人も観返してみると、新たな発見があるかもしれないですよ!

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