映画『すずめの戸締まり』のネタバレあらすじ解説! 新海誠監督が挑んだ震災というテーマについて
『君の名は。』、『天気の子』と立て続けに大ヒット映画を世に送り出してきた新海誠監督。そんな彼が2022年に待望の新作映画を発表しました。それが『すずめの戸締まり』です。
女性主人公でかつロードムービーに挑んだ本作は日本でも大ヒットを果たしましたが、上映前には地震描写および、緊急地震速報を受信した際の警報音に似せた音が流れるという警告もされるなど、その描かれる内容も話題となりました。
そんな『すずめの戸締まり』がどんな話だったのかを、今一度追っていきます。
目次
映画『すずめの戸締まり』とは
2022年11月11日(金)に劇場公開された映画が『すずめの戸締まり』です。
原作・監督・脚本・はこれまでも多数のヒット作を生んできた新海誠監督。新海監督にとっては、8作目にあたる劇場長編作であり、『君の名は。』『天気の子』に続く興行収入100億円を超える大ヒット作品となりました。
アニメーション制作はコミックス・ウェーブ・フィルム、キャラクターデザインを田中将賀さん、企画・プロデュースを河村元気さん、そして音楽をRADWIMPSが務めるなどこれまでのヒット作と同様の製作陣の名前が並ぶ一方で、音楽には新たに作曲家の陣内一真さんも併せて起用するなど、これまでとはまた違ったメンバーも製作陣に加わっています。
新海誠監督が原作・脚本を務めることからも小説版が映画の公開に先行して刊行されており、小説だけでなくコミカライズ版や、マクドナルドとのタイアップで前日譚も担う絵本“すずめといす”なども製作されました。
10秒で分かる!映画『すずめの戸締まり』の簡単なあらすじ
九州の港町に暮らす女子高生の鈴芽は学校に向かう途中で青年・草太に遭遇します。彼との出会いから、各地の廃墟の扉の向こうから大地震を引き起こす災いが現れることや、彼がその災いを防ぐべく扉を閉めて鍵をかける“閉じ師”であることを知ります。
しかし、鈴芽が偶然封印を解いたことで生まれたネコの“ダイジン”によって、草太は鈴芽の亡き母との思い出が詰まった小さな椅子の姿に変えられてしまいます。
草太をもとの姿に戻してもらうべく逃げるダイジンを追う鈴芽と草太は、九州を飛び出し日本各地を巡ることになるのですが、その先々の廃墟では再び地震を引き起こすとされる“ミミズ”が発生。椅子になってしまった草太に代わって、鈴芽は閉じ師の仕事を担います。
行く先々で出会った人々に助けられながら、災害を防ぐことになる鈴芽でしたが、その行く先では忘れられてしまったある真実が彼女を待っているのでした。
映画『すずめの戸締まり』のネタバレあらすじ
【あらすじ①鈴芽と草太の出会い】
九州の静かな港町に暮らす17歳の少女・鈴芽は、学校に向かう途中で扉を探しているという青年に出会う。気になって彼を追った鈴芽は山中の廃墟で廃墟にぽつんと佇む古ぼけた扉を発見。そこで災いを鎮めているとされる要石の封印をうっかり解いてしまうのだった。
直後、扉からは突如巨大な“ミミズ”と呼ばれる災いが発生し、先ほどの青年・草太と共に扉に鍵を閉めることで大惨事を防ぐことに成功。彼が扉を閉めてまわる“閉じ師”であり、災害を防ぐべく各地をまわっていることを鈴芽は知ります。
その矢先、鈴芽が解いてしまった要石がネコの姿となって二人の前に現れます。「すずめ すき。おまえはじゃま。」と喋ったそのネコは途端に、草太の姿を鈴芽の亡き母との思い出が詰まった小さな椅子の姿に変えてしまいます。
慌ててネコを追う椅子になった草太。思わずそれを追う鈴芽は、成り行きで四国へと向かうフェリーへ乗り込んでしまうのでした。
【あらすじ②ダイジンを追う戸締まりの旅】
二人から逃れたネコは多くの人の目についた結果、いつの間にか“ダイジン”という名で親しまれ、目撃情報が多数見つかるようになるのだった。それを手がかりにダイジンを探す鈴芽と草太は、愛媛、神戸と各地を巡っていくことになる。
その先々の廃墟にある扉からはなんどもミミズが現れ災害が起こりかけるものの、各地で出会った人々に助けられながら、鈴芽と草太は協力してなんとかそれを防ぐことに成功していくのだった。
しかし、ついに訪れた東京でミミズを抑え切ることができず、大地震が起きる寸前にまで陥ってしまう。災害を止めるべく草太は自らが犠牲となり、新たな要石となって災害を止めるのだった。
【あらすじ③草太を救出する決意】
一人になってしまった鈴芽は、草太の師匠でもある草太の祖父に止められながらも、草太をどうにかして救うことを決意するのだった。救出の方法を探る中で、鈴芽は幼い頃に迷い込んだ実家の近くにある扉から、扉の向こう側の世界へ行けることを思い出す。鈴芽はその扉からならば草太を救いに行けると考え、宮城へ向かうことを決意する。
そんな鈴芽に拒絶され弱々しくなったダイジンや、鈴芽を追って強引に合流することとなった叔母の環、そして草太の友人である芹沢と行動を共にすることになり、芹沢の車で鈴芽は自分の故郷である宮城へと向かうのだった。
【あらすじ④環との決裂と和解】
なんども連絡を無視し続けたことにより険悪なムードになる鈴芽と環。道中で立ち寄ったサービスエリアでついにお互いの負の感情がぶつかり合い、環は思わず鈴芽を引き取ったことによる後悔の念を口にしてしまう。ショックを受ける鈴芽だったが、直後に現れた巨大な姿をした黒い猫“サダイジン”が引き起こした仕業だったことを悟る。
サダイジンも車に乗せ、宮城へと向かう一向だったが、芹沢がうっかり事故を起こしてしまう。目的地までの距離がまだありながらも、走っていくと告げ駆け出す鈴芽。それを見た環は近くに捨てられていた朽ち果てた自転車に乗り出し、鈴芽を後ろに乗せて漕ぎ出すのだった。
必死に自転車を漕ぎながら、鈴芽への正直な思いを打ち明ける環。再び二人の仲が戻ると共に、二人はついにかつてのすずめの実家のあった場所にたどり着くのだった。
【あらすじ⑤常世での最後の戦い】
かつての実家のあった場所から掘り起こした日記を頼りに、“後ろ戸”を見つけた鈴芽は扉の向こうへと進んでいく。そこは“常世”と呼ばれるミミズが巣食う場所であり、サダイジンがミミズを引きつける間に、鈴芽はついに要石となった草太のところへたどり着くのだった。
自身が代わりの要石になろうとするすずめの様子を見たダイジンは、再び自分が要石になることを決意。完全な要石になる前だった草太は無事、人間の姿に戻りダイジンは再び要石に戻るのだった。鈴芽と草太は、要石となったダイジンとサダイジンをミミズに突き刺し、ミミズを消滅させることに成功する。
戦いが終わり静かな草原に戻った常世の先で、鈴芽は彷徨う少女の姿を発見する。かつて、幼い頃に救ってくれた相手が自分だったことを悟った鈴芽は、母との思い出の椅子を幼い自分に手渡し、現実の世界へと見送るのだった。
鈴芽と草太も再び平穏の戻った現実世界へと戻り、それぞれの日常を取り戻す。そしてある日、かつてと同じように宮崎の地を訪れる草太に遭遇した鈴芽は「おかえり」の声を草太にかけるのだった。
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映画『すずめの戸締まり』の登場人物・キャスト
岩戸鈴芽/原菜乃華
宮崎県の静かな港町で暮らす17歳の女子高生。幼い頃に母を失っており、現在は叔母の岩戸環と二人で暮らしをしています。
自身を育てるために叔母には大変な思いをさせてしまったのではないか、と負い目も感じている傍ら、自身の家庭を「放任主義」と謳って、叔母から執拗な連絡を拒絶するような一面も描かれます。
母が看護師だったこともあってか、怪我を負った草太の手当ても手馴れていたり、自室の本棚には看護に関連した書籍が多いことなどから、将来は母親と同様の進路を考えている様子がうかがえます。
『すずめの戸締まり』では草太と出会ったことをきっかけに、大災害を防ぐべくダイジンを追っていくことになります。
そんな鈴芽役を務めたのは、ドラマや映画などで活躍する女優の原菜乃華さんです。1700人を越えるオーディションを経て主役に抜擢されました。
宗像草太/松村北斗
災いをもたらすとされる各地にある扉を閉めて回っている“閉じ師”の青年。その一環ですずめの暮らす宮崎県を訪れた際にダイジンの力ですずめの母の思い出の品である三本足のイスに変えられてしまいます。
優しく穏やかな性格な一方で、正義感が強くいざという時は自身の身を犠牲にするような行動にも出ます。
閉じ師の仕事をする傍ら、東京都内の教育学部の大学4年生という顔も持っており、普段は都内のアパートの一室を借りて暮らしていました。将来は学校の先生になるという夢も持っており、閉じ師の仕事の両立を考えていました。
草太役を務めたのは、松村北斗さん。SixTONESのメンバーとして活躍する傍ら、俳優としても数多くの作品に出演しており、原さんと同じくオーディションにて選ばれました。
岩戸環/深津絵里
宮崎県の漁業協同組合で働く鈴芽の叔母。被災により幼い頃に一人になってしまった鈴芽を引き取り、それ以来現在も一緒に暮らしています。
普段は鈴芽に対して優しいそぶりを見せる一方で、無断で家を出て行ってしまった鈴芽に対しては執拗に連絡をしたり、口うるさくなってしまったりと過保護な一面も覗かせました。
40代でありながらも年齢を感じさせない若さから、男女を問わず魅了する容姿を持っており、同僚である岡部からは好意を向けられていますが、環自身はそれを意に介していない様子。かといって、現在も独り身であることを後ろめたくも思っており、鈴芽を引き取ったばかりに子持ち扱いを受けることに対する負の感情は、作中で思わぬ形で発露することになります。
環役を務めたのは、『悪人』や『ステキな金縛り』、『サバイバルファミリー』など多くの作品に出演している深津絵里さん。意外にもアニメーション映画への出演は今回が初めてでした。
芹沢朋也/神木隆之介
草太の友人であり、草太と同じく都内の大学の教育学部に通う大学生。柄の悪そうな見た目に反して、友達思いな一面もあり、一向に帰ってこない草太のことを心配して草太のアパートまで訪れたり、東京へとやってきて以降の鈴芽を草太との縁からサポートしてくれました。
口ぶりや振る舞いこそ乱暴ではありながら、誠実な一面もあり鈴芽たちと知り合ってからは、その楽観的でマイペースな性格から、険悪なムードも和らげてくれるような役割も担いました。
中古の赤いオープンカーを所有しており、本人は大切にしているものの、折りたたみの屋根がしっかり閉まらなかったりと、調子はあまり良くないようです。
芹沢役を務めたのは、CM・ドラマ・映画と俳優として数多くの作品で活躍する神木隆之介さん。アニメーション映画への出演経験も豊富で、『君の名は。』でも主人公の立花瀧役を務めています。
ダイジン/山根あん
もともとは鈴芽の暮らす田舎町にあった廃墟で災いを鎮めて九州の地を守っていた要石だったが、鈴芽が封印を解いてしまったことで自由の身となり、猫の姿で動き回るようになったのがダイジンです。
鈴芽たちから逃げ回っていく過程で、その先々で姿が目撃されたことから、いつの間にか“ダイジン”の愛称が付けられており、テレビ中継やSNS上でも話題となる存在となりました。
封印を解いてもらったり、猫の姿の際にはご飯を食べさせてもらったことからか、鈴芽のことを好いており、幼い口調で鈴芽への執着を見せます。鈴芽から拒絶された際には、一瞬で貧相な姿になってしまうなど不思議な体質も見せました。一方で草太のことは“邪魔”と認識しており、草太を椅子に変えてしまう張本人でもあります。
ダイジン役を務めたのは、後悔の2022年時点でまだ小学二年生の山根あんさんです。
気になる映画『すずめの戸締まり』の疑問を考察!
結局ダイジンは味方だったのか?
ダイジンは当初は草太を椅子に変えてしまったり、行く先々で後ろ戸が開いたりと、災いのきっかけではないかと思われました。
しかし、東京では上空から落下する鈴芽を救う活躍を見せたり、鈴芽の敵ではなかったことが判明します。ダイジンは味方だったのでしょうか?
その答えは、味方だったとは言い切れないのが実際のところでしょう。
要石だったダイジンの目的は、クライマックスで“鈴芽の子どもになりたかった”と吐露されるセリフに詰まっています。冒頭で鈴芽の「うちの子になる?」とかけられた優しさに導かれて、ダイジンはその気になって、鈴芽のために奔走したことが想像できます。
ただ、そのためには自分の代わりの要石が必要であることもダイジンは分かっていました。なので代わりの要石として草太をどうにかして完全に要石にしようと、後ろ戸の開く土地へと案内していたという見方もできます。
ダイジンにとっては、鈴芽の子どもになれるのなら草太が犠牲になっても構わない、という鈴芽にとっては恐ろしい考えを持っていた存在だったのです。
閉じ師の祝詞の意味は?
真似したくなる印象的な閉じ師の祝詞。あの言葉にはどんな意味があったのでしょうか。
戸締まりの際に草太は以下の言葉を唱えます。
かけましくもかしこき日不見(ひみず)の神よ
遠(とお)つ御祖(みおや)の産土(うぶすな)よ
久しく拝領(はいりょう)つかっまつったこの山河(やまかわ)
かしこみかしこみ
謹んでお返し申す
この文では日不見(ひみず)の神……土地の神に対して、長らく借りていた山や川をお返しします、という意味の文となっています。“かしこみかしこみ”は対象を畏れ多く思って、敬う様子を表す言葉で、神道ではよく利用される言葉です。
神様に対して土地を返すという意味を担っており、土地を返すことで災害を鎮めようとしているようです。
気になるのは日不見(ひみず)という神です。これはどんな神様なのでしょうか。
“ヒミズ”といえば小柄なモグラのような生き物です。ミミズなどを食してくれる存在ということで、そんなヒミズの神様に対して祝詞を述べて、災害を引き起こすミミズを鎮めてもらおうとしているのかもしれません。
ただし、実はミミズ自体の語源にも土の中で陽にあたらない生態から“日見ず”という言葉から来ているという説もあります。実はあの大地震を引き起こそうとしていたミミズ自体が神様だったのかもしれません。
知っているとより楽しめる『すずめの戸締まり』の秘密
震災に大きく踏み込んだ本作はいかにして作られたのか?
作中でははっきりとは明言こそされていませんが、『すずめの戸締まり』の主人公鈴芽はかつて東日本大震災で被災して、家族を失なって環に引き取られたというバックボーンが容易に想像できるキャラクター造形となっています。それぐらい本作は、はっきりと“震災”がテーマの一つとなっている作品です。
物語の終着点が東北地方となっているだけでなく、鈴芽がそこに至るまでに立ち寄る場所に神戸や東京といった場所が選ばれているのも、阪神・淡路大震災や関東大震災といった歴史的に大きな地震による被災を受けている土地であることは偶然ではないでしょう。
実際、新海誠監督は映画のパンフレットやインタビューなどで、今作が震災を意識していることは明言しています。これまでに手がけてきた『君の名は。』なども震災を意識して制作された作品ではあったとしつつも「当時は東日本大震災そのものを映画で扱うことは非常に難しいのではないかという感覚があって、それは今もそうなんですが、とにかく『君の名は。』は震災をどこか迂回しながらも遠回しに触れていたような映画でした。」(『すずめの戸締まり』パンフレット参照)と振り返っています。
そんな経験の中、新海誠監督の中では描くべきことを描けないままにしてしまっているというわだかまりが残っており、今後どんどん増えていく震災を知らない若い世代のためや自分の中での気持ちの整理が進んでいったこともあり、『すずめの戸締まり』のような大きく震災にふみこんだ映画が作られたそうです。
映画のタイトルはどうやって生まれたのか?
『すずめの戸締まり』というタイトルの名付け主についても、Twitter上で実施されたトーク企画などで新海誠監督が明かしています。
映画のタイトルを名付けたのは、これまでも長編作でタッグを組んできたプロデューサーの川村元気さんです。まだ企画が本格的に始まる前に夜中のバーで、新海監督が川村さんに「こんな映画を作りたい」と物語を詳しく話した際に、川村さんが提案したタイトルが『すずめの戸締まり』だったそうです。
ちなみに“すずめ”という名前は新海監督がもともと考えていたもので、誰もが口にしたことのあるような名前が良いと思いついて、同時に日本昔話的な温度感の作品になってほしいとも考えていたようで、その気持ちからするとハマったタイトルだったようです。
ちなみに新海監督は2021年4月に保護猫の2匹貰い受け、スズメとツバメと名付けて育てていることも明かしています。
“あの”ジブリ作品のことも思い出す?
作中では芹沢が車内で荒井由実の「ルージュの伝言」を流すシーンがありました。猫との旅立ちから選出されたこの曲はもちろん、スタジオジブリ映画『魔女の宅急便』(1989)を意識した選曲です。作中で魔女のキキが家を旅立ち、猫のジジと共に修行に向かう場面でオープニングテーマとして使用された曲が「ルージュの伝言」でした。
新海誠監督自身はかつてのインタビューなどでも、ジブリ作品を「アニメ制作者にとって一番大きな存在」とも語っており自身がその影響を受けていることは明言しています。特にかつて制作した『星を追う子ども』(2011)にはジブリ作品を連想させるようなシーンが多く登場していました。
少女が主人公で猫と共に旅立つという物語である点だけでなく、主人公が見知らぬ土地で出会いや事件を経て成長していくというテーマにも繋がりがあり、『すずめの戸締まり』が『魔女の宅急便』へオマージュを捧げた作品でもあることは間違いないでしょう。
新海誠監督自身はスタジオジブリでの所属経験はないものの、クライマックスのミミズとの戦いシーンのなどでもどこかジブリ作品に登場するような不思議な巨大な生物などを連想させられるシーンも登場します。日本のアニメーション史で受け継がれていく絵のタッチの一つが本作でも垣間見れるのではないでしょうか。
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対象の映画館で大人料金が1,300円〜1,400円に!
さらに、パートナー店の利用で還元率が最大20倍UP!
まとめ
『すずめの戸締まり』のストーリーやキャスト、さらには制作の裏側についてまで、ネタバレをがっつり含んで紹介させていただきました。新海誠監督がこれまで培ってきたり、いろんな方向から得てきた経験がこの映画に詰まっていることが分かったと思います。
震災という扱いの難しいテーマに挑んでいることもあり、その描かれ方自体に賛否はあるでしょう。ですが、少なくとも新海監督をはじめとした制作陣が誠意を持ってそれらの出来事とどう向き合っていくのかが、この映画には描かれているのではないでしょうか。
まだ実際に映画を観ていないという人も、テーマを踏まえた上で精神的に無理のない範囲で、本作で震災がどう描かれているのかはぜひ実際に観てみてほしいです。