映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』のネタバレあらすじ解説!シリーズ三部作がついに完結!その結末はいかに!?
三度、マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズが登場!シリーズ三部作の完結編とされる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』ではスター・ロードことピーター・クイル率いるガーディアンズの面々が一体どんな結末を迎えるのか、振り返っていきます。
目次
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』とは
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』は2023年5月3日に日本上映された映画です(アメリカでは5月5日公開)。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズの長編作としては3作目にあたります。
企画自体は前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』の公開以前から報道されており、もっと早い段階での公開が期待されていましたが、監督の起用に関して一悶着あり前作から約6年を経てのシリーズ新作となりました。
監督を務めたのはこれまでのシリーズの監督を務めていたジェームズ・ガン氏が久しぶりにマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズにカムバック。ガン監督は2018年に過去にTwitterに投稿した児童虐待を肯定するような攻撃的なツイートの存在が話題となり、それをきっかけにディズニー側から解雇されたのですが、すでに本人の謝罪があったことや、ファンやキャストによる抗議があり、無事再契約が実現しました。
10秒で分かる!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』の簡単なあらすじ
サノスとの戦いで恋人であったガモーラを失ったピーターはそのショックから立ち直れないままでした。そこへ銀河を完璧な世界に作り変えようとするハイ・エボリューショナリーの差し金により、アダム・ウォーロックの奇襲を受け、ロケットが瀕死の状態に陥ってしまいます。
ロケットに付けられたキル・スイッチを解除するべくロケットを改造したオルゴ・コープの研究所へ向かうガーディアンズの面々は、ラヴェンジャーズと合流。そこには別の宇宙のガモーラが所属していました。
再び揃ったガーディアンズの面々はロケットを助けるべくオルゴ・コープの研究所への潜入を試みますが、それはハイ・エボリューショナリーとの戦いの始まりに過ぎないのでした──。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』のネタバレあらすじ
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー :VOLUME3』のあらすじを結末に至るまで詳細に紹介します。以下、映画のネタバレが書かれているのでご注意ください。
【あらすじ①】アダム・ウォーロックの奇襲
ガーディアンズの本部であるノーウェアで生活をしていたガーディアンズの面々。ピーターはすっかり恋人のガモーラを失ったショックから酒浸りの日々を過ごしていた。
そんなピーターの身を案じる仲間たちでしたが、突如黄金の惑星ソヴリンからの刺客アダム・ウォーロックがノーウェアを襲撃。その攻撃を受けたロケットは致命傷を負ってしまう。
慌ててロケットの治療に当たろうとするピーターだったが、何者かによおって改造されていたロケットの身体では、情報流出を防ぐためのキル・スイッチが仕込まれており、手術が不可能でした。
ロケットを救うべく、ロケットを改造した組織であるオルゴ・コープの研究所へと向かいます。
一方、アダム・ウォーロックは任務の失敗を“創造神”であるハイ・エボリューショナリーから咎められていた。彼はロケットの回収をソヴリン人の指導者であるアイーシャと、その息子であるアダム・ウォーロックに命じていたのだ。
【あらすじ②】オルゴ・スコープへの侵入
オルゴ・コープの研究所オルゴ・スコープへとやってきたガーディアンズは、ネビュラがバックアップを依頼したラヴェンジャーズと合流することに。そこには別の宇宙のガモーラの姿もあった。ガモーラは現地案内人としてともに潜入の任務に就くことになる。
かつて亡くした元の宇宙のガモーラに重ねるピーターだったが、事情を知らないガモーラはそんなピーターを相手にしないのだった。
無事オルゴ・スコープに潜入したガーディアンズは、なんとかロケットの研究データを奪うことに成功したものの、そこにあるはずのロケットを救うパスコードは削除されていた。実は事前に察知していたハイ・エボリューショナリーがキル・スイッチのパスコードを自身の側近に移させていたのだ。
一方、瀕死のロケットは過去の出来事が頭を巡っていた。かつて研究用のアライグマの“P13”として捕まっていたロケットは、同じく改造手術を受けた動物たちと仲良くなり、いつか“完全な世界”に行くことを夢見ていたのでした。
【あらすじ③】カウンター・アースへ向かうガーディアンズ
ハイ・エボリューショナリーの側近を追って、ガーディアンズはハイ・エボリューショナリーが待ち構える、地球そっくりの惑星カウンター・アースを訪れる。
罠と知りながら敵の本拠地に乗り込むピーターとグルートは、ハイ・エボリューショナリーと対面。ロケットを渡すように要求するハイ・エボリューショナリーは、失敗に感じていたカウンター・アースの爆破を開始するのだった。
機転によりハイ・エボリューショナリーの側近を捕らえたピーターとグルートは、その情報によりロケットを救出。どうにかロケットの手術に取り組みます。
一方の瀕死の状態のロケットの意識は未だ過去の中にありました。ロケットの頭脳に嫉妬した、ハイ・エボリューショナリーはロケットの脳を奪おうと画策していました。それを察知に仲間と共に逃げようとしたロケットでしたが、無残にもその前にハイ・エボリューショナリーにより仲間は殺され、自分だけが唯一逃げ延びるのでした。
仲間たちの元へ向かおうとするロケットに対し、仲間のライラはそれを拒みます。気づくとロケットは元の世界で意識を取り戻します。ピーターの決死の救命処置がロケットを救ったのでした。
【あらすじ④】ハイ・エボリューショナリーとの対決
一方でピーターたちが基地から脱出していることを知らないネビュラ、マンティス、ドラックスは、ハイ・エボリューショナリーの宇宙船に侵入。そこで生み出されたであろう何人もの子供たちが檻に閉じ込められているのを発見する。
そんな三人をハイ・エボリューショナリーは捕らえて巨大な怪獣アビリスクの待つ牢へ閉じ込めてしまうのだった。
三人を救出しようとピーターはノーウェアに援護を要請。ガーディアン・オブ・ギャラクシーとハイ・エボリューショナリーの全面対決へと突入する。
ついにハイ・エボリューショナリーの宇宙船に乗り込んだピーター達。アビリスクを手懐け自ら脱出に成功したネビュラたちとも合流し、ついにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーが集結する。
【あらすじ⑤】新たなガーディアンズへ
宇宙船に捕らわれた子供たちを救おうとするガーディアンズの面々。
一方のハイ・エボリューショナリーはロケットに固執するあまり、仲間からも見放されてしまっていた。
そんなロケットはかつて自分が捕らえられていた牢に閉じ込められた無数の動物たちを発見する。そんなロケットを捕らえようと現れたハイ・エボリューショナリーとついに直接対決を迎え、重力操作が効くブーツて見事、戦いに勝利する。
動物たちごと救ったガーディアンズたちは、危うくピーターが宇宙に取り残されかけるも改心したアダム・ウォーロックに助けられ一命を取り留める。
戦いを終えピーターはガーディアンズをやめ地球へ帰ることを決意。それぞれが思う方向へと旅立ち、新たなリーダー・ロケットのもと、新生ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは次の助けを求める人々を救う任務へと挑んでいく……。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』の登場人物・キャスト
スター・ロード(ピーター・クイル) / クリス・プラット
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダーが、スター・ロードことピーター・クイルです。幼い頃に宇宙海賊に連れ去られた宇宙育ちの地球人で、かつてはトレジャーハンターとして活動していました。
ノリとユーモアで銀河を救う調子の良い遊び人である一方、悪知恵やその度胸で時には時には頼もしい活躍を見せてくれます。大切にしているウォークマンは幼い頃に亡くした母親からのプレゼントです。
ガモーラとはかつて恋人関係にあったのですが『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018)で彼女を失って以来、そのショックから立ち直れていないままでした。
ピーター・クイル役を演じるのは、俳優のクリス・プラット氏。『ジュラシック・ワールド』シリーズでも主演を演じていたり『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)のマリオ役などアニメーション作品の吹替でも大活躍しています。
ガモーラ / ゾーイ・サルダナ
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
現在はラヴェンジャーズに所属している女戦士がガモーラです。
もともとは宇宙全体の人口を減らそうと企むサノスの殺人兵器として育てられた暗殺者でしたがピーターたちと出会ったことで成り行きでガーディアンズのメンバーになっていきます。圧倒的な暗殺術からなる戦闘能力の持ち主です。
ピーターとは恋人関係にあったのですが『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018)でサノスによって殺されてしまいます。しかし『アベンジャーズ エンドゲーム』(2019)で別の宇宙のガモーラが登場。サノスを倒されたことで行方をくらましていたのですが、今作でラヴェンジャーズに所属していたことが明らかになりました。
ガモーラ役を演じるのは、俳優のゾーイ・サルダナ氏。『アバター』シリーズや『アムステルダム』(2022)など数多くの作品に出演しています。
ロケット / ブラッドリー・クーパー
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
アライグマの見た目を持つガーディアンズのメンバーがロケットです。
かつてはグルートと共に賞金稼ぎや傭兵としてお金を稼いでいましたが、ピーター達と出会いガーディアンズを結成します。
高い知性を持っておりメカニックとしての能力も長けている一方で、可愛らしい見た目には合わない荒々しい性格と口の汚さで戦闘の際には短気な姿を見せます。
そんなロケットの出生についてはこれまであまり明かされて来なかったのですが、今回の映画で初めてハイ・エボリューショナリーによって改造された存在であることがわかりました。
ロケットの声優を務めるのは、俳優のブラッドリー・クーパー氏。『世界にひとつのプレイブック』(2012)や『アリー スター誕生』(2018)などに出演しています。モーションアクターを務めているのは、ジェームズ・ガン監督の弟であるショーン・ガン氏です。
グルート / ヴィン・ディーゼル
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
巨大な木の大男であるガーディアンズのメンバーがグルートです。
かつてはロケットの相棒として行動を共にしていましたがピーター達と共にガーディアンズを結成します。心優しく仲間思いの性格をしていますが、いざというときはその体を自在に成長させて攻撃・防御に生かして戦う頼もしいメンバーです。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)ではその肉体が粉々になってしまいましたが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』(2017)ではベビー・グルートとして小さな姿で復活。『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018)ではティーンエイジとなり、今作では再び大きな体格(以前よりも太めの体型)に戻りました。
グルートの声優とモーションアクターを務めるのは俳優のヴィン・ディーゼル氏。『ワイルド・スピード』シリーズや『トリプルX』シリーズで主演を務めています。
ドラックス / デイヴ・バウティスタ
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
ガーディアンズのメンバーでスキンヘッドが特徴の大男がどラックスです。
かつてはロナンとサノスによって家族を殺されてしまった過去を持ち、“破壊王ドラックス”として復讐に燃える荒くれ者でしたがピーターたちと出会いガーディアンズを結成します。
パワフルで高い格闘能力を持つ一方で、性格は単純かつ言動は天然。その猪突猛進さ故に度々メンバーを悩ませますが、本人はあまり悪気はない様子です。
ドラックス役を務めるのは元プロレスラーであり、現在は俳優として活躍するデイヴ・バウティスタ氏。『ノック 終末の訪問者』(2023)や『DUNE デューン 砂の惑星』(2021)などにも出演しています。
ネビュラ / カレン・ギラン
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
その身体の多くがサイボーグ化されたガーディアンズの女性メンバーがネビュラです。
もともとはサノスの養女として、姉妹のガモーラと共に暗殺者として育てられるのですが、優秀なガモーラに負けるたびにサノスによって身体の改造を施され現在の姿になってしまいます。
かつてはガーディアンズとは敵対関係にありましたが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』(2017)をきっかけに和解し、現在はガーディアンズの一員となりました。
ネビュラ役を務めるのは俳優のカレン・ギラン氏。『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2018)や『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2022)などにも出演しています。
マンティス / ポム・クレメンティエフ
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
昆虫のような触覚を持ったガーディアンズの女性メンバーがマンティスです。
ピーターの父親であるエゴに育てられた存在として『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』(2017)で初登場し、エゴとの対決を経てガーディアンズに加入しました。
対象に触れることで感情を読み取ったり、感情を操作する能力を持っています。穏やかで優しい性格を持っている一方で、ドラックスとはまた違った天然系の性格をしており、彼女もまた少しずれた感覚を持っています。
マンティス役を演じるのは俳優のポム・クレメンティエフ氏。『オールド・ボーイ』(2014)や『サンダーフォース 正義のスーパーヒロインズ』(2021)などにも出演しています。
アダム・ウォーロック / ウィル・ポールター
黄金の惑星ソヴリンの女王であるアイーシャの息子がアダム・ウォーロックです。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』(2017)のポストクレジットシーンにて初登場し、一族の存亡のためにハイ・エボリューショナリーに従う形でガーディアンズを襲撃する人物です。
頑丈な身体と飛行能力を持つ強力な人物である一方で、まだ生まれたばかりなせいかあまり頭は良くなく、オルゴ・コープの研究所で出会った生物をペットとして可愛がるなど子供のような様子も見せます。
アダム・ウォーロック役を演じるのは俳優のウィル・ポールター氏。『ミッドサマー』(2020)や『メイズ・ランナー 最期の迷宮』(2018)などに出演しています。
ハイ・エボリューショナリー / チャック・イウジ
Evil has a new face.
Guardians of the Galaxy Vol. 3 is now playing in theaters. Get tickets: https://t.co/eRzaW2Gx1x #GotGVol3 pic.twitter.com/VCuOczXAuk
— Guardians of the Galaxy (@Guardians) May 11, 2023
出典:Guardians of the Galaxy公式Twitter
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』で宿敵として登場するのがハイ・エボリューショナリーです。
異常なほどの完璧主義者であり、生き物たちを完璧な存在へ改造しようとする思考の持ち主で、ロケットも彼によって改造された存在でした。恐ろしいのは失敗とみなした存在に対しては、容赦なく消し去ってしまう過激さも持っており、カウンターアースも失敗として惑星スケールで破壊してしまうほどの危険な人物です。
重力を操作することができ、その能力はアダム・ウォーロックすらも対抗できないほどの力でした。
ハイ・エボリューショナリー役を演じるのは俳優のチャック・イウジ氏。ジェームズ・ガン監督による海外ドラマ『ピースメイカー』にも出演していました。
歴代のMCUシリーズとの繋がりは?
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)として他の様々な映画ともリンクしているのが特徴の本シリーズ。今回の映画とも繋がりのある作品にはどんなものがあるのでしょうか?
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス(2017)
アダム・ウォーロックの母親である黄金の惑星ソヴリンの女王アイーシャとの対峙はシリーズの前作である『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の冒頭で描かれました。
ロケットがソヴリンから盗みを働いたことをきっかけにガーディアンズは追われる身となってしまうのですが、エゴが参戦したことでガーディアンズとの決着は付かずじまいでした。
ソー ラブ&サンダー(2022)
『アベンジャーズ エンドゲーム』(2019)ではマイティ・ソーとともに地球を旅立ちましたが、そんなソーとの別れは『ソー ラブ&サンダー』で描かれます。
序盤はガーディアンズの一員として戦っていたソーでしたが自分勝手な様子からガーディアンズとしても手に負えない存在となっていました。
それほど多くはないですがガーディアンズの面々の活躍シーンがあるので、余裕があれば予習や復習で見ておきたい一本です。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデースペシャル(2022)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの直近作として忘れてはいけないのが、クリスマスシーズンに合わせて発表されたスペシャルドラマ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーホリデースペシャル』です。
本作ではクリスマスを嫌うピーターのためにマンティスとドラックスが地球から俳優のケヴィン・ベーコン氏を連れてこようとするエピソードが描かれます。マンティスが実はピーターの妹であることが明らかになるのもこの作品でした。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』の公開直前のクリスマスに公開された作品で、本作の監督もジェームズ・ガン監督が務めています。
まとめ
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』ではロケットの出生や新たなガモーラへの理解など“あるがままの存在”を肯定するメッセージを持ったシリーズならではの優しい物語となっていました。
三部作のフィナーレとされ、シリーズを通して参加してきたジェームズ・ガン監督も今後はDCシリーズに本格参加するようでシリーズとして大きな節目を迎えたのは確かなようです。
ただしポストクレジットシーンで予告されたように、ピーター・クイルはまだまだ今後も登場する予感をさせてくれました。果たして今後はどういった形でMCUに関わってくるのかにも注目となりそうです。