映画『ダンケルク』のネタバレあらすじ解説|敵のドイツ兵を描かなかった理由は?

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日本ではあまり馴染みのない史実「ダンケルクの戦い」。第二次世界大戦の当時、圧倒的な勢いを誇ったドイツ軍の侵略を阻止すべく対抗していたイギリス、フランス連合軍でしたが、ついにはフランス・ダンケルク海岸でドイツ軍に包囲され、撤退しか道が無くなってしまいました。

ところが完全に包囲された連合軍は、陸・海・空あらゆる状況でドイツ軍の猛攻を受け、35万人もの兵士が身動きの取れずダンケルクに釘付けにされてしまいます。事態を受けイギリスは撤退のプラン「ダイナモ作戦」を計画し、わずか9日間のあいだに860隻もの民間船などを集め、ダンケルクからの兵士救出作戦を決行しました。

その数日間の出来事を描いているのが映画『ダンケルク』です。陸・海・空、それぞれの兵士視点で物語が進行し、人が簡単に傷つき死んでいく危険な戦争の生々しさをスクリーン上に映し出しています。

本記事では映画『ダンケルク』のポイントとなる知識や、ストーリーの流れをネタバレ込みで解説しています。予備知識を取り入れた上で作品を観れば、一歩踏み込んで映画『ダンケルク』の物語に入り込めると思いますので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

大人の教養としても、映画ファンとしても、歴史に残る戦いを目撃してみませんか?

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映画『ダンケルク』について

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

歴史的な戦い「ダンケルクの戦い」を基に脚色とアレンジを加え、映画『インターステラー』や『ダークナイト』シリーズなどで知られる名監督・クリストファー・ノーランがメガホンを取り制作された戦争映画です。

ストーリー進行にあたって本作ではセリフがあまり存在せず、状況を映像で表現する事で戦場の臨場感を描いています。陸・海・空に分けられた物語は切り替わりながら平行して進み、それぞれの兵士が生存のため行動するサバイバルタッチで物語が展開していく他にない表現なのも特徴ですね。

また、音にも拘るノーラン監督は銃弾音や貫通音、爆撃音などをリアルに重々しく鳴らし、映像と合わせて五感を刺激する事で観ている側に戦争体験させ、映画館に足を運んだ観覧者をダンケルクの世界に引き込んできました。

工夫を凝らし、公開当時に話題となった映像表現は高く評価され、第90回アカデミー賞では編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞しています。

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10秒で分る!映画『ダンケルク』の簡単なあらすじ

出典:ワーナーブラザース公式YouTubeチャンネル

第二次世界大戦の時代、イギリスとフランスをはじめとした連合軍は、進攻してきたドイツ軍に応戦していました。しかしドイツ軍の猛攻に劣勢となり、やがて包囲され40万人の連合軍の兵士はフランス・ダンケルクの街に閉じ込められてしまいます

事態を打破するため、イギリスは連合軍の脱出作戦を決行しました。860隻もの民間船を集め、40万人の兵士を乗せ脱出するためダンケルク海岸へ向かったのです。なんとその中には、同志を救うため、自らの意志で戦地へ向かう民間人の姿もありました。

陸・海・空、あらゆる状況でドイツ軍の強烈な攻撃を受ける中、果たして35万人の兵士はダンケルクから脱出できるのでしょうか。史上最大規模の脱出作戦の幕が上がります。

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映画『ダンケルク』のネタバレあらすじ

ここからは映画『ダンケルク』の物語をネタバレ込みでお伝えしたいと思います!臨場感たっぷりの映像と音で描かれる史実に残る激闘は必見ですね。歴史映画好き、戦争映画が観たい人などには特におすすめできる作品ですよ!

【あらすじ①】閉じ込められた兵士達

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

第二次世界大戦が勃発して間もない1940年。イギリス、フランス、カナダ、ベルギーの連合軍は、ヨーロッパ広域に進攻し続けるドイツ軍と戦いを繰り広げていたが、やがて劣勢となり包囲され、フランス・ダンケルクの街から身動きが取れなくなってしまう。

ダンケルクの街中では、仲間と歩いているイギリス軍のトミー二等兵(フィン・ホワイトヘッド)がドイツ軍から銃撃を受ける。被弾した仲間が倒れる中、トミーは味方の連合軍の作ったバリケードの内側へ逃げ込み難を逃れた。

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

ダンケルクの海岸まで来たトミーが浜を見ると、そこには各国の大勢の兵士達が脱出船を待ち列を作っていた。用を足そうと列から離れた場に来たトミーだったが、そこには死んだ仲間を埋める兵士・ギブソン(アナイン・バーナード)の姿があった。ギブソンから水を貰ったトミーは行動を共にする事に。

【あらすじ②】重なる絶望

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

まだ息のある負傷兵を担架に乗せ脱出用の軍の船まで運んだトミーとギブソンだったが、船が爆撃によって破壊され沈没し、その混乱の中でアレックス(ハリー・スタイルズ)という兵士を救出した。

その夜、別の脱出船がダンケルクの海岸に到着したため、トミー達はこっそり紛れ込んで船に乗り込んだ。食料などが配給され一息付けるかと思っていると、ドイツ軍の撃った魚雷が船に命中し、あっという間に海水で船内が満ちてしまう。

溺死するすんでの所でギブソンが非常用扉を開けてくれたため、トニーとアレックスは船内から脱出できた。海に漂う3人は救助用のボートに引っ張られ、またもダンケルク海岸へと戻る事になってしまう。

35万人の兵士が危機的な状況に置かれた事を受け、イギリスは大規模脱出作戦「ダイナモ作戦」を計画。イギリス国内の漁船や貨物船などの民間船を徴収し、脱出船として活用するという前代未聞の作戦だ。

【あらすじ③】救助に向かう者達

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

シーンは切り替わり、イギリスの港町。小型船を所持するドーソン(マーク・ライアス)は、国から船の徴用命令が出た事を受け、息子・ピーター(トム・グリン=カーニー)とその友人・ジョージ(バリー・コーガン)と共に出航の準備をしている。

イギリス軍が隣の船の視察をする中、ドーソン親子の船は独断で出航した。ジョージも役に立ちたいという熱意をドーソンに伝え、同乗する事に。沖に出ると転覆している英国船を発見する。1人の兵士が船底に取り残されており、ロープで救出した。戦いで心を病んでいるのか、差し出した紅茶を叩き落とすなど混乱している様子だ。

ダンケルクへ向かっていると兵士に伝えると、兵士は「行ってはいけない」と叫んだ。船の奪い合いとなり、兵士に突き飛ばされ、頭を強打して流血するジョージ。「自分達の行いを世に伝えて欲しい」とピーターに伝え、そのまま気を失ってしまう。

一方、空からはイギリス軍の戦闘機3機がダンケルク上空の支配するドイツ軍の戦闘機を撃墜するため向かっていた。途中、ドイツ軍の戦闘機と空中戦が起き、リーダーの戦闘機と通信が途絶えてしまう。急遽、ファリア(トム・ハーディ)が指揮を取り動く中、相棒であるコリンズ(ジャック・ロウデン)の戦闘機も銃撃を受けて海面に着水した。その後、たまたま通りかかったドーソンの船によってコリンズは救出される。

仲間2人を失ったファリアは単身で敵機との戦いに挑む事に。

【あらすじ④】安堵

ダンケルク
出典:IMDb

ダンケルク近くの上空で何とか敵機を撃墜したファリアだったが、ダンケルクの浜ではまだドイツ軍戦闘機が連合国兵に攻撃をしていたため帰還せずに浜へ向かった。そこでも敵機を撃墜すると、浜へ着陸し乗っていた戦闘機に火をつけ燃やしたファリア。その後、ファリアはドイツ軍に包囲され、そのまま連行されてしまうのだった。

ダンケルクの浜では乗船した座礁船が満ち潮で動けるようになるのを期待してトミー達が待っていた。無口なギブソンはスパイ疑惑をかけられ一悶着あるも、実はギブソンは同盟国のフランス兵で、優先的に救助されるイギリス兵を装っていただけだった。

しばらくすると潮が満ちて船が浮くが、銃撃され開いた穴から浸水してしまう。沈没しかけている船から脱出するトミー達だが、ギブソンが脱出に遅れて命を落としてしまった。泳いで浜に到着すると、そこには無数の民間船が到着しており、ドーソンの船を含めて兵士達を救助している。その光景を目の当たりにし、やっと肩の力が抜けたトミー達だった。

こうして、様々な犠牲を払いながらもようやく故郷へと帰還できた兵士達。ピーターはイギリスに帰国後、死亡したジョージの勇気ある行動を報道してほしいと新聞社へ足を運んだ。トミー達も逃げ帰った事を非難されるかもと心配していたが、ダンケルク海岸で戦った勇敢な兵士達と賞賛されるよう報道されていたのだった。

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映画『ダンケルク』のキャスト|話題性もある配役

トミー/フィン・ホワイトヘッド

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

ダンケルクで戦っていたイギリス軍の二等兵です。ドイツ軍に銃撃によって仲間が全滅してしまい、そのまま連合軍のバリケードを越えダンケルク海岸へ向かい帰還を試みました。ところが救出船は1隻しか到着しておらず、多大な人数の兵士と共にダンケルクに閉じ込められてしまいます。

トミーを演じているのはイギリスの俳優、フィン・ホワイトヘッド。TVドラマや舞台などで活動していましたが、オーディションによってトミー役に抜擢されました。映画は今作は初出演との事で、これからの活躍にも期待の若手俳優ですね!

アレックス/ハリー・スタイルズ

ダンケルク
出典:IMDb

ドイツ軍に攻撃され、転覆した救出船から脱出した所をトミーとギブソンに助けられたイギリス兵です。その後、トミー達と行動を共にしました。

アレックスを演じるのは、イギリスのボーカルグループ「ワンダイレクション」のメンバー、ハリー・スタイルズ。映画出演は今作が初で、以降も2作品に出演が決定しており、俳優としての活動も楽しみなマルチタレントですね。

ギブソン/アナイン・バーナード

ダンケルク
出典:IMDb

ダンケルクの浜で仲間の遺体を砂に埋めている時にトミーと出会った兵士です。実はイギリス兵ではなくフランス兵でした。無口ですが行動力があり、トミーとは仲間意識を持っています。

ギブソンを演じるのはイギリスの俳優、アナイン・バーナード。イギリスのTVドラマや数々の映画に出演している俳優ですね。

ドーソン/マーク・ライランス

ダンケルク
出典:IMDb

イギリスの港からダンケルクへ兵士の救出へ向かった民間人です。兵士だった長男を戦争で亡くしており、戦争に関しては詳しく、思う所があり行動を起こしました。

そんなドーソンを演じるのはイギリスのベテラン俳優、マーク・ライアンス。映画『ブーリン家の姉妹』や『レディ・プレイヤー1』など話題作にも出演しており、アカデミー助演男優賞など数々の賞を受賞、ノミネートされている実力のある俳優です。

ピーター/トム・グリン=カーニー

ダンケルク
出典:IMDb

ドーソンの息子で父と友人のジョージと共にダンケルクへ向かう青年です。勇気ある行動を取り死亡したジョージを称えるため新聞社に駆け込むなど、友人思いの優しい心根を持っています。

ピーターを演じるのはイギリスの若手俳優、トム・グリン=カーニー。TVドラマ、映画、舞台など、まだ出演数は少なくキャリアも浅いですが、20代という事もありこれからが楽しみな役者ですね。

ファリア/トム・ハーディ

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

イギリス空軍の兵士で、英国戦闘機「スピットファイヤ」に乗るパイロットです。ダンケルク海岸の空を支配するドイツ軍戦闘機を撃墜するため、2機の仲間と共に出撃しました。しかし仲間がやられ、1人で戦う事となってしまいます。

ファリアを演じるのはイギリス出身の俳優、トム・ハーディ。映画『ダークナイト ライジング』の敵役、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ベノム』などで主演を務めているハリウッドを代表する俳優の1人です

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【史実】実際に起きたダンケルクの戦いとは?

ダンケルク
出典:Wikipedia

1939年に第二次世界大戦が開戦した翌年の1940年、当時のヨーロッパで勢いに乗っていたドイツ軍がフランスに侵攻し、フランス北部にある街「ダンケルク」で巻き起こった英仏連合国軍とドイツ軍の戦いの事です。

1940年5月24日から6月4日まで続いたこの戦いは、圧倒的な力を誇ったドイツ軍に追い詰められ、逃げ場を失った英仏連合軍の兵士およそ35万人が、救助が来るまでの間を何とかしのぎ切るという構図で進みました。

事態を受けイギリスは救出作戦「ダイナモ作戦」を計画し、実行に移します。イギリス国内の民間船を徴用し、ダンケルク海岸へ向かわせて兵士を乗せ脱出するという大胆な計画でした。

この作戦において、わずか9日間の期間に860隻もの民間船を集め、ダンケルクへと向かわせました。その後、およそ33万人の英仏兵をダンケルクから救出するというとてつもない救出劇を成功させます。

この史実からイギリス国内では逆境を乗り越える時のフレーズとして、「ダンケルクスピリット」という言葉が生まれました。日本ではあまり知られていないのが不思議なくらい、衝撃的な出来事ですね。

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映画『ダンケルク』のみどころ

この項目では、映画『ダンケルク』を視聴するにあたり、注目するとより映画を楽しめるというポイントをご紹介したいと思います。実物至上主義とも言われる奇才・クリストファー・ノーラン監督が仕掛ける様々なこだわり演出は見ごたえがありますよ!

【みどころ①】セリフではなく展開で見せる演出

ダンケルク
出典:IMDb

映画『ダンケルク』では登場人物同士の言葉によるやり取りがあまりありません。それよりも危機的な状況を映像と音によって見せ、戦場での危機感を煽る事で物語を進行させています。

しかし、登場人物の心情が視聴者にもはっきりとわかるよう演出されており、仲間が吹き飛ぶ空爆の恐ろしさや、船が沈められ絶望する気持ちなど、死と隣り合わせの兵士達の恐怖をダイレクトに受け取れるため、ドラマ性のある映画として成立させているんですね。

また、イギリスの港から出航するドーソン親子とジョージ、ダンケルク海岸にいるイギリス軍上官の勇気ある行動も、交わすセリフは少な目ですがきっちり伝わってくるよう描かれています。仲間を救いたいという使命感を伝えるのにセリフは不要という事でしょう。

【みどころ②】出血やグロテスクな描写が無い

ダンケルク
出典:IMDb

戦争映画といえば、銃撃され血まみれになる兵士や無残な亡骸などの描写がありがちですが、映画『ダンケルク』においてはそのような過激な描写はほぼありません。その事についてクリストファー・ノーラン監督はインタビューで、「物語の強度を高めるために必ずしも流血シーンは必要じゃない」と述べており、監督の強いこだわりが感じられる演出の一つですね。

また、ドイツ兵の姿を一切描いておらず、「見えない敵から攻撃を受ける恐怖」の演出を徹底しています。飛び交う弾丸、爆炎、戦闘機など、緊迫したリアルな映像描写と音の組み合わせで観ている側に敵の存在を強く認識させ、スリリングな体験を得られるよう計算されているんですね。このあたりの表現は流石の一言ですノーラン監督。

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【みどころ③】実写撮影主義の監督のこだわり

ダンケルク
出典:IMDb

クリストファー・ノーラン監督と言えば、CGをあまり好まず、実物を用いて撮影する事で有名な監督ですが、映画『ダンケルク』においてもそのアナログ手法は変わっていません。なんと劇中に出てくる戦闘機や軍艦のほとんどは実物を用意し、撮影も史実に合わせてダンケルク海岸で撮影を決行したとの事。

正直、当時の軍用機を用意するくらいならCGで描いた方が手間も費用も抑えられそうですが、そこはノーラン節を炸裂させ実物を使っているのは流石。視聴する際にも実物の軍用機の重厚感を感じて欲しいですね。

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陸・海・空、それぞれの状況について解説

映画『ダンケルク』では陸・海・空の状況を分け、それぞれの状況に主人公を設ける事で3つの視点から物語が進み、後半で全てが収束し結末を迎える構成になっています。この項目では、陸・海・空で巻き起こった戦闘や展開について解説してみたいと思います。

陸の状況【1週間の出来事】

ダンケルク
出典:映画『ダンケルク』公式サイト

物語としてはダンケルクの市街地でトミーが仲間の兵士と歩いている所をドイツ軍に銃撃される場面から始まりました。この攻撃によりトミーは仲間全員を失い、1人で連合軍が作って応戦しているバリケードを越え、ダンケルク海岸に向かう事になります。

市街地では上記したように、英仏連合軍が脱出の起点であるダンケルク海岸へ陸路を使って侵攻してこないようバリケードを作って守っています。市街地まで迫ってきているようで、ギリギリの攻防が続いている事がわかりますね。

また、ダンケルク海岸にいる兵士達は、空、海からの攻撃を受け続けており、対抗手段が無いためほぼ無抵抗の状態で死者や負傷者を出すだけの状況が続いてました。もはや戦いとは言えない一方的な袋叩きの状態です。連合軍の兵士達は、この絶望的な状況下で1週間もの間耐え忍んで過ごす事となりました。トミー達も座礁船を利用しようとするなど格闘しますが、ドイツ軍の猛攻により打ち砕かれてしまいます。

海の状況【1日の出来事】

ダンケルク
出典:IMDb

「ダイナモ作戦」が発動され、イギリスでは民間船の徴用のため、多くの港にイギリス軍の兵士が視察に訪れていました。そんな中、民間人のドーソンは自分の意志でダンケルクへ出航します。

ドーソンは息子・ピーターとその友人・ジョージの3人で海へ出ますが、途中で転覆した船を発見、船底で取り残された1人のイギリス兵を救出しました。ダンケルクへ行く事を知ったイギリス兵と小競り合いとなり、ジョージが転倒し頭を打ってしまいます。

また、空中戦を繰り広げた末、海に着水した戦闘機からコリンズというイギリス兵を救出しました。空の物語はわずか1時間程度の出来事であり、時系列としては「ダイナモ作戦」終盤の出来事だった事がこの救出劇からもわかりますね。

その後、ダンケルクへ到着しましたが、連合軍兵士を乗せる中、ジョージが死亡している事がわかります。イギリスへ帰還後にピーターが新聞社に駆け込み、ジョージの勇敢な行動と名誉を国内に報道して欲しいとかけあいました

海上では目立った戦闘シーンはありませんが、ダンケルク海岸から脱出しようとする船が魚雷や空からの空爆によって破壊されてしまいます。追い込まれる形で英仏連合軍の兵士はダンケルクに辿り着いたので、海上の戦力も整っていない最悪の状況だという事がわかりますね。海での反撃もまともにできない状況だったわけです。

当然ですが、民間船が救出するにあたってもスピード感はかなり重要だった事でしょう。ドイツの軍艦や戦闘機が襲ってきた場合、民間船ではまともな防衛もできずに沈められる危険があります。この点からも、「ダイナモ作戦」がとんでもない計画だったという事がわかりますね。

空の状況【1時間の出来事】

ダンケルク
出典:IMDb

ダンケルク近辺の上空ではドイツ軍の戦闘機が飛び、空からも連合軍を追い立てていました。そこでイギリス軍は、ドイツ軍の戦闘機を撃墜するために3機の戦闘機を出撃させます。

ダンケルクへ向かったイギリス軍の戦闘機「スピットファイア」ですが、その道中でもドイツ軍戦闘機と空中戦が起こり、リーダー機と仲間の戦闘機が落とされてしまいます。残されたイギリス空軍兵・ファリアの乗る戦闘機は、単身でダンケルク上空を支配するドイツ軍戦闘機に戦いを挑む事になってしまいました。

ダンケルク付近に到着し、ドイツ軍戦闘機との戦いの末、何とか撃墜する事に成功したファリアですが、「スピットファイア」の燃料が残り少なくなり帰還しようとします。しかし別のドイツ軍戦闘機がダンケルクへ向かうのを目撃し、ファリアは帰還を諦めダンケルクへ向かいました

その後、ダンケルク上空でドイツ軍戦闘機の撃墜に成功したファリア。浜に集まる連合軍兵士達から歓声が上がる中、燃料切れのため砂浜へ着陸します。直後にドイツ軍兵士に囲まれ、連行されてしまったファリアは、自らの身の危険と引き換えに連合軍兵士達を救ったのでした。

空中からの攻撃という、地上からは手の打ちようのない状況を阻止したファリアの功績は大きいですね。彼の犠牲心がなければ「ダイナモ作戦」は失敗に終わっていた、もしくは多大な犠牲者を出していた可能性があります。

まとめ

史実に基づき実際に起きたダンケルクでの死闘を映像化した作品、映画『ダンケルク』

クリストファー・ノーラン監督の表現と、現実に実行されたとは思えない大胆な作戦が掛け合わさり、創作以上の物語を生みだしたノンフィクションの名作ですね。

映画として楽しむだけでなく、大人の教養としても一度は視聴してみてはいかがでしょうか!

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新潟県に在住でWEBライターをしています、BH_INKOと申します。インターネットが水道や電気と同じ当たり前のものとなり、個人が好きな事、やりたい事をオンラインを通じて発信するのも一般的になりました。そんな時代の波に乗り、趣味や特技がお仕事に繋がればと思い活動しています。