ホラーは苦手!そんな怖がりさんにおすすめの怖くない!?ホラー15選
ホラー映画は怖い!というのは当たり前ですが、その怖いという感覚は人によって違います。
ゾンビが怖い、幽霊が怖い、ストーリー設定が怖いなどいろいろ。
ですから「どこが怖くないの」って人も、「怖くないのつまんない」と思う人もいると思いますが、どちらにしても映画としてじゅうぶん面白いおすすめホラー映画をご紹介します!
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目次
1. ゴーストバスターズ
「登場人物と幽霊たちのキャラクターがおもしろい」
あらすじ
大学で超常現象や幽霊の研究をしていた冴えない研究者ピーター(ビル・マーレイ)ら3人は、大学側に疎ましがられて、とうとう追い出されてしまう。
仕方なく彼らは「ゴーストバスターズ」という幽霊退治の会社を立ち上げ小さな依頼を少しずつこなしていたが、あるホテルでの幽霊退治に成功し、会社は一躍有名に。
そんな中、地球に邪悪で巨大な霊的存在が接近していることがわかり、世界を守るため彼らの命をかけた戦いが始まる!!
怖くないポイント
これをホラーのジャンルに入れるかどうか微妙ですが、幽霊退治ということを考慮に入れました。
1984年アメリカで大ヒットした映画です。のちにリメイクも作られました。
ホラーというよりSF色が強いコメディです。
幽霊や化け物が数々出演してくるにも関わらず、どれもみんなキャラクター色が強くて、全然怖くはありません。むしろ巨大な白い化け物マシュマロマンなんかは「かわいい!」と、この映画の顔ともいうべき人気者になりました。
コメディ俳優のビル・マーレイを中心としたメンバーも個性的で、とにかく観ていて楽しいです。
後にエイリアンを退治する最強の女シガニー・ウィーバーの若き姿も必見です!
こんな人におすすめ
- いろんなお化けが見たい人
- 子供と一緒に観たいという人
こんな人には向いてないかも
- ほのぼのしたお化けなんて観たくない人
- 漫画みたいな話は苦手という人
2. アダムス・ファミリー
「もともと漫画だった楽しいお化け一家」
出典:Amazon.com
あらすじ
当主ゴメズ(ラウル・ジュリア)を筆頭に、妻、子供たち、おばあちゃん、執事、そして“手”のアダムス一家は、全員化け物の家族。
この家族には行方不明になっているゴメズの兄フェスタ―がおり、ある日その長男と名のる男が戻ってくる。
しかし実は、アダムス家の屋敷を狙う借金まみれの悪徳弁護士に雇われた偽物のゴードン(クリストファー・ロイド)だった。
まんまと屋敷をだましとられて追い出されてしまうアダムス家だが、偽物のゴードンと次第にと仲良くなっていく。そしてアダムス家は反撃を開始するのだった…。
怖くないポイント
1991年公開のこの映画は、もともと題名もない一コマ漫画でした。
アダムスというのは、作者の名前をとって付けられたものだとか。テレビアニメなどで人気を博した実写映画化の作品です。
設定が化け物一家というだけで、彼らに怖さはありません。
不気味な風貌とは裏腹に、むしろ人間たちの世界で同化して暮らしている様子が笑える物語です。
屋敷を追いだされて妻が保育園のパートに出たり(結果子供たちを号泣させてしまう)など、大人がクスッと笑えるブラックジョークがいたるところに散りばめられているダークゴシックな雰囲気のホラー作品です。
こんな人におすすめ
- ゴシックなファッション、雰囲気が好きな人
- 幽霊は苦手だけど魔女や悪魔は平気な人
こんな人には向いてないかも
- 凝ったストーリーが好きな人
- ホラー映画はやっぱり幽霊かゾンビが好きな人
3. チャイルド・プレイ
「ホラー界のアイドル人形チャッキー」
出典:Amazon.com
あらすじ
凶悪犯が、追われて逃げ込んだ先にあったおもちゃ屋の人形に呪術を使って自分の魂を移し息絶える。
何も知らずにその人形“チャッキー”を買ってしまった主人公アンディ(アレックス・ヴィンセント)は、その体を乗っ取ろうとするチャッキーに命を狙われることに。
危険を感じたアンディは周りの大人に知らせるが、子供の言うことなど信じず、挙げ句の果てに人を襲いまくるチャッキーの犯人として疑われてしまう。
しかしチャッキーの正体が徐々にばれていく。アンディはチャッキーの魔の手から逃れることができるのか…!?
怖くないポイント
今やホラー映画界のスターの一人ともいうべき、有名キャラのチャッキー人形です。
人形というアイテムはとても怖いのですが、人形の怖さはその無表情さにあるのではないでしょうか。
しかしチャッキーの場合、表情がすごい。
悪事を働く際の顔は凶悪犯そのもの。これはこれで怖いのかもしれませんが、見方によってはとても可愛く見えるかもしれません。
鬼のような顔で、凶器を振りかざして襲い掛かってくるよりも、無表情で近寄って来る方がよっぽど怖い!しかもオーバーオールの金髪の男の子っていうのも可愛いと思ってしまうかも。
日本人的感覚だと、黒髪の市松人形やアンティークドールのような女の子の人形に不気味さを感じる方が多いかもしれません。
だからこそ、チャッキーは今でも人気なのかもしれません。
こんな人におすすめ
- 人形系ホラーが好きな人
- 幽霊系は苦手だけど、殺人鬼系なら大丈夫な人
こんな人には向いてないかも
- もともと人形が苦手な人で、見たら確実にトラウマになりそうな人
- 近々大きめの人形を買う予定のある人
4. ゾンビランド
「ゾンビを倒せるルールがわかる」
あらすじ
ウィルスが地球上に蔓延し、ほぼ全ての人類がゾンビになってしまった世界。
アメリカの引きこもりでゲームおたくの大学生コロンバス(ジェシ・アンゼンバーグ)は、数少ない生き残りの一人だった。
彼は「ゾンビから生き残るルール」をまとめあげ、実践しながら必死に故郷のオハイオ州を目指していた。
その途中、射撃テクニックを持つマッチョ男、詐欺師の姉妹と出会い、共にゾンビと戦うことになる。
しかしオハイオ州がすでに壊滅状態であると知らされて落ち込むコロンバスは、
絶望的な状況の中で、ロサンゼルスのとある遊園地にはゾンビがいないという噂を得る。4人はそろってそこを目指すが、はたしてその噂は本当なのか…。
怖くないポイント
最初からコメディと銘打っているとおり、怖い要素はありません。
しかし、しっかりゾンビ映画なので手足がちぎれる、頭がふっとぶ、食うか食われるの描写はなかなかのものです。
登場人物たちも、すでにゾンビに麻痺し、恐怖心を抱いていないので、そのやっつけぶりが豪快そのもの。この映画の軸となるのが、「ゾンビから生き残るルール」。
「一発では死なない、二度撃ちで仕留める」「家族や友達でもためらうな」「トイレには気をつけろ」など、今までのゾンビ映画やゲームを思い出して、ニヤリとできる内容です。
単純な内容になりがちなゾンビ系の映画ですが、ストーリーも面白いのがヒットした秘訣かもしれません。最初から心を許し合っているわけではない個性的な四人のキャラの騙し合いがこの作品の面白さです。
次第に見ている方も彼らに共感し好意を持ち、どうかみんな無事に切り抜けてと願ってしまっています。
詐欺師姉妹の姉役を、ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンが演じているのもみどころの一つ。かなり迫力のメイクで初見では気づかないくらいの変身ぶりです。
こんな人におすすめ
- ゾンビ映画が好きな人
- ゲームでゾンビを撃ちまくるのが好きな人
- ゾンビを撃ちまくるエマ・ストーンが観たい人
こんな人には向いてないかも
- ゾンビ映画が苦手で生き残るルールを聞いてもピンとこない人
- たとえゾンビとはいえ、残虐に殺されるシーンは見たくない人
5. ショーン・オブ・ザ・デッド
「イギリスにやってきた迷惑なゾンビ」
あらすじ
ロンドンの家電量販店に努めるショーン(サンモン・ペグ)は、年下の店員からもなめられている地味でパッとしない男。
男友達と三人で共同生活をしていおり、リズという彼女がいるが、デート場所はいつもパブ一辺倒。
しかも必ず同居している親友のエドも同伴しているという始末。
とうとうキレて別れ話を持ち出したリズに慌てるショーンは、エドとリズとの板挟みで弱り切ってしまう。
そんな日常のすぐ側では、実は恐ろしいことが起こりはじめていた。ショーンの家に、酔っ払ったような足取りで一人の女が突然入ってくる…。
怖くないポイント
2004年公開のイギリス映画。ホラーとはいえ完全なコメディ。
ゾンビ映画の原点ともいえるヒット作「ゾンビ(原題:ドーン・オブ・ザ・デッド)」のパロディ作品になっています。
ゾンビが出てきますから、それなりにグロテスクなシーンはあるのですが、ショーン役のサイモン・ペグやエド役のニック・フロストのふざけた演技が面白いので楽しんで観られます。
庭に女ゾンビが侵入してきて、初めて戦うシーンでは武器になるものが見あたらず、レコードを投げて戦うのですが、曲名をズバズバ言いながら投げてもいいレコードとこれはダメというレコードをより分けるので、
イギリスの音楽に詳しい人には笑えると思います。
とにかくイギリスの映画は、皮肉とユーモアが大好き。最終的にゾンビと戦うために立てこもるのがパブ。「パブに行けばなんとかなる」というセリフからイギリスのパブを愛する文化に笑えます。
イギリスらしいパロディに、ホラーだということも忘れてしまうことでしょう。
ちなみにドーン・オブ・デッドを見ていなくて充分楽しめます。
こんな人におすすめ
- イギリス映画の好きな人
- 笑いながらゾンビ映画が観たい人
こんな人には向いてないかも
- ド派手なアクションが好きな人
- ゾンビそのものが嫌いな人
6. アザーズ
「悲しいどんでん返しが待っている切ないホラー」
あらすじ
第二次世界大戦末期、戦地に赴いた夫を、イギリスのジャージー島にある屋敷で待つグレース(ニコール・キッドマン)と子供たち。ある日、使用人として雇ってほしいという三人の人物が訪ねてくる。
陰気で薄気味悪そうな面々だったが、グレースは必要にせまられて承諾する。
しかし、彼らがやって来てから様々な怪奇現象が起き始める。
光アレルギーを持つ子供たちのために、一日中カーテンを閉め切った薄暗い家の中で、得体のしれない誰かの存在を感じ始めるグレース。彼らはいったい何者なのか。そして謎の使用人たちの正体とは…。
怖くないポイント
2001年公開の映画。ゾンビ要素やコメディ要素がない本格的なホラー作品です。
怖くないとは言い切れないのですが、あえて怖くないポイントを挙げますとそのストーリーの巧みさです。
この作品はホラーというよりミステリー的要素がふんだんにある濃い物語です。
謎の使用人たちのおかしな言動や、時折現れる得体のしれない幽霊らしき存在。そして夫まで戦地から帰ってくるのですが、どこかみんなおかしい…。その不自然な怪奇現象が一気に解決するみごとな結末が待っています。
怖さも忘れて「あー、そうだったのか!」と思わず納得してしまう快感は、ホラーを超えた謎解きの面白さが勝ります。
怖かったことも忘れて、悲しさと切なさが残るこの極上のホラー映画を、ホラーが苦手な人にもぜひ味わってほしいと思います。加えて、ニコール・キッドマンの美しすぎるグレースを、堪能してほしい作品です。
こんな人におすすめ
- 謎解きストーリーが好きな人
- ゾンビものより幽霊ものの方が好きな人
こんな人には向いてないかも
- ストーリーよりも怖さや驚きに重点をおきたい人
- ゾンビやジェイソンなどの派手なホラーキャラが好きな人
7. 忠臣蔵外伝四谷怪談
「怖さはおまけ?色っぽくて切ない人間ドラマの怪談」
あらすじ
浪人であった伊右衛門(佐藤浩一)は赤穂の家臣として召し抱えられて喜んだのもつかの間、藩主が刃傷事件を起こしお家は断絶、再び浪人の身になってしまう。
そんな折、湯屋で働くお岩(高岡早紀)に出会い、恋に落ちた二人は一緒に暮らし始める。
お岩のお腹には子供ができ、幸せな日々が続くかに思われたが、あろうことか伊右衛門が赤穂の仇である吉良家の家臣の娘に見初められてしまう。出世に目がくらんだ伊右衛門は吉良家への婿入りを望み、邪魔な存在になったお岩を亡きものにしようと企み始める…。
怖くないポイント
1994年の日本映画です。監督は「蒲田行進曲」の深作欣二監督。日本映画のホラーは「リング」を始め、怖くない作品なんてない!というのが正直なところですが、「これがあった」とおすすめしたいのがこの作品です。
あまりにも有名な四谷怪談ですが、この映画は忠臣蔵とくっつけた異色のもの。といっても江戸時代では、本来この二つの話をつなげて上演していたそうなので、荒唐無稽な創作ではないようです。
四谷怪談の怖さは、お岩さんそのものに集約されますが、お岩さんを演じる「高岡早紀」に怖さは感じません。本来の武家の娘という身分を大幅に脚色され風俗嬢になったお岩さんは、なんともセクシーな新妻。
もちろん四谷怪談ですから、オドロオドロしいストーリーは変わらないので、ホラーっぽい場面はあるのですが、なにかおまけのようで後を引く怖さはありません。
むしろ人間ドラマとしての物語で、見ごたえは充分。渡辺えり子や荻野目慶子演じるぶっとんだ女たちは、お岩さんを凌駕する不気味さ。そうそうたる顔ぶれの俳優陣の演技に引き込まれ、これが怪談ということも忘れてしまう和製ホラーです。
こんな人におすすめ
- 日本映画が好きな人
- 忠臣蔵、四谷怪談のストーリーを知っている人、もしくは興味がある人
こんな人には向いてないかも
- 時代ものが苦手な人
- 子供と一緒に観たい人
8. ゲゲゲの鬼太郎
「日本が生んだ最強の妖怪たち」
出典:Amazon.com
あらすじ
強引なレジャーランド建設に反対する住民たちを、妖怪たちが脅かしているという助けを求める手紙が鬼太郎(ウエンツ瑛士)の元に届く。鬼太郎(ウエンツ瑛士)が乗り出すと、なんとそれは建設会社に雇われたねずみ男(大泉洋)の仕業だった。
鬼太郎に怒られたねずみ男だが、その強欲さは相変わらずで、たまたま拾った光る不思議な石を質屋に売りにだす。しかしその石は、邪悪な妖怪が封印された石で、買った人間に魔力を及ぼし始める。
さらに邪悪な存在を呼び起こし、人間界と妖怪世界が支配されるかもしれない危険が迫る!鬼太郎は人間界を守ることができるのか!
怖くないポイント
ご存知「水木しげる」が生み出した大人から子供まで誰もが楽しめる作品です。
日本から生まれた妖怪は、まさしく和製ホラーの元祖です。
見どころは何といっても、妖怪たちを演じる個性的な俳優陣。鬼太郎のウエンツを始め、ねずみ男の大泉洋、こなき爺の間寛平、猫娘の田中麗奈など、なかなか見ることのできない怪演を楽しむことができます。
こんな人におすすめ
- ゲゲゲの鬼太郎が好きな人
- 子供と一緒に観たい人
こんな人には向いてないかも
- 漫画の実写化が嫌いな人
- ホラー映画とは認められない人(確かにそうかもしれません)
9. 漂流教室
「学校が消えた!生き残るためのサバイバルが始まる」
出典:Amazon.com
あらすじ
神戸のインターナショナルスクールに通う小学生の翔(林泰文)は、その日の学校で突然タイムスリップが起こり、学校ごと未来へ飛ばされてしまう。しかも未来は荒廃しきっていて、学校の周りはすべて砂漠だった。
最初は混乱する生徒たちだが、奇妙な現象や奇っ怪な化けものたちに遭遇していくうちに、次第に結束を固め生き残るためのサバイバルに突入していく…。
怖くないポイント
1987年公開の映画です。ジャンルとしてはホラーよりもSFなのですが、ストーリーによってはSFとホラーは紙一重になりえます。何より原作がホラー漫画の大御所「楳図かずお」。
設定そのものは非常に怖いですが、映画自体は怖くはありません。作りそのものがファンタジーっぽい雰囲気で、化け物も出てきますが、作られた年代的に特撮の技術には限界を感じます。
ただ、原作は非常にホラー性が強く、重くてグロテスクな内容ですので、子供時代に見るよりも大人なったからこそ見れる作品ではないかと思います。
映画は原作とかけ離れているということも指摘されたのですが、原作を知っている人は全く違う物語として見るのも面白いと思います。
サバイバルな内容そのものよりも、人間関係や親子関係など、子供たちが普段意識しないけれど大切なことに重点を置いていて、「今持っている幸せ」や「失うことの怖さ」なんかをひしひしと感じさせてくれる映画です。
こんな人におすすめ
- 大林監督が好きな人
- 楳図かずおが好きな人
- 親子で観たい人(ちょっとグロいとこもあり)
こんな人には向いてないかも
- 子供が主役の映画が苦手な人
- SFが苦手な人
- 昔の特撮ものに馴染めない人
10. スクリーム
「ホラー映画のパロディしながらミステリーの楽しさ」
あらすじ
カリフォルニアの片田舎である夜、高校生カップルが謎のゴーストマスクに惨殺される事件が起こる。
数日後、主人公シドニー(ネーブ・キャンベル)のもとに謎の殺人鬼が現れ襲われるが、恋人のビリー(スキート・ウールリッチ)によって危うく難を逃れる。
「殺人鬼が現れたら二階に逃げる」や「すぐに戻る」と言い残したヤツは必ず殺されるなど、「ホラー映画のお決まりのパターン」が現実のものになる中、ゴーストマスクをかぶった謎の殺人鬼に次々に殺されていくティーンエイジャーたち。
はたしてゴーストマスクの犯人の正体は何者なのか…。
怖くないポイント
1997年の公開以来、シリーズ化を重ねていった人気ホラー映画。そろそろホラー映画にも食傷気味気味だった世間をあっといわせた話題作です。
「ホラー映画のお決まりのパターン」なるものを作成し、マンネリ化しているホラーを逆手にとって、さらにパロディ化したこの作品は新鮮味を非常に感じられるのではないでしょうか。
お決まりのパターンが頭に刻まれることによって、その通りに殺される予想がついたり、反対に裏切られたりと、ストーリー展開が非常に面白いです。惨殺シーンはグロイですが、予想のつかない展開に怖さも忘れてハラハラしどおしできるはず。
この作品で世界的に有名になったお馴染みのゴーストマスクですが、彼は化け物ではなくてれっきとした人間。つまり殺人犯なのです。
この映画はホラーでもあり犯人捜しのミステリーでもあります。
登場人物全員が超個性的なので、誰が殺されて誰が犯人であってもおかしくない。怖くはないけど恐ろしく面白いホラーです。
こんな人におすすめ
- ミステリー好きな人
- 「ホラー映画あるある」がわかる人
こんな人には向いてないかも
- 幽霊や化け物ホラーが好きな人
- 根っからホラー映画が嫌いな人
11. ビートル・ジュース
「幽霊側の事情が面白い」
あらすじ
アダム(アレック・ボールドウィン)とバーバラ(ジーナ・デイヴィス)夫妻は交通事故であっけなく死んでしまうが、自覚できずに幽霊になってさまよっていた。
ほどなく自宅に強欲な家族が越してきたので心霊現象を起こして追い出そうとするも全て効き目がなく、ようやく幽霊の存在に気づいたと思ったら、逆に幽霊博物館として金儲けを企まれる始末。
困った二人は、絶対に頼んではいけないと忠告されている霊界で有名な人間退治のプロ“ビートルジュース”(マイケル・キートン)を呼び出すことに。
しかし彼は忠告どおりのめちゃくちゃ振りで、霊界一のトラブルメーカーだった!!
怖くないポイント
1988年公開作品。幽霊が主役ということで、もうすでに怖くないでしょう。
しかも監督はティム・バートン。独特の不気味さはありますが、彼の作品らしく思いっきり楽しめる映画になっています。
なんといってもこの映画の見どころは、ビートル・ジュース役のマイケル・キートンの演技。有名なあの独特のメイクと、始終ハイテンションなビートル・ジュースの異様なキャラクターをみごとに定着させました。
とにかく最後までビートル・ジュースに圧倒されます。怖がっていられなくなるほどキャラクターに飲まれてしまう奇妙な世界観です。
こんな人におすすめ
- ティム・バートンの世界が好きな人
- アクの強いキャラクターが好きな人
こんな人には向いてないかも
- ストーリー性重視な人
- めんどくさいキャラクターがうっとおしいと思う人
12. ホーンテッドマンション
「お馴染み999人のゴーストたちです」
あらすじ
不動産屋を営むジム(エディー・マーフィー)の元に、屋敷を売りたいという連絡が舞い込むも、運悪く家族旅行の予定が入っており妻の反対を押し切って子供たちも含め家族でその屋敷に向かう。
屋敷を出ようとする直前に突然の嵐に遭い、一家は屋敷に泊まることに。しかしその屋敷ホーンテッドマンションには、999人のゴーストたちが住んでいたのだった…。
怖くないポイント
2004年公開。お馴染みディズニーランドのアトラクション「ホーンテッドマンション」を基に作られた映画です。
「カリブの海賊」と同じようなものですね。ですから「あ、この場面知ってる!」というのがそこかしこに出てきます。
ですから怖いよりも楽しい作品です。マダム・リオッタが出てきた時には嬉しくなってしまいます。
主役がエディー・マーフィーということで、明るさも満点。出てくる化け物たちのイメージは、ホラーというよりも「インディー・ジョーンズ」っぽい感じです。
こんな人におすすめ
- ディズニーランドが好きな人
- 子供と一緒に観たい人
こんな人には向いてないかも
- ホーンテッドマンションに入ったことがない人
- ファンタジーっぽいお化けが嫌いな人
13. スリーピー・ホロウ
「若き日のジョニー・デップがかわいい」
あらすじ
1799年。イカボッド刑事(ジョニー・デップ)は、時代遅れで根拠のない捜査や裁判を嫌い、科学捜査と証拠を基にした新しい捜査を目指すも、全く相手にされない。
そんな現実主義の彼に古い裁判に依存しているNY市長はある事件の解決をするように命じる。
NY郊外の村で、首を切り落とされる殺人事件が発生していた。
村に派遣された彼の前に立ちはだかったのは、村に伝わる“首なし騎士伝説”。
信亡霊や魔術を用しなかったイカボッドだが、なんとその首なし騎士の犯罪現場を、その目で見てしまい困惑する。
理論的に考えるイカボッドは、首なし騎士は単なる殺し屋的役目を担っているにすぎないことを探り当てる。
はたして裏にいる真犯人は誰なのか?
怖くないポイント
1999年公開。若き日のジョニーデップが刑事役を演じています。
こちらもティム・バートン監督。独特な色彩が美しいゴシックホラーです。
ゾクゾクする怖さはありませんが、なんせ首切り殺人事件ですから、首はバンバン出てきます。
特に首なし騎士の住処である木の場面は中々のグロさです。
映画の中でもイカボッド刑事は気絶しますからご注意を。
しかしその不気味を上回るのが、ジョニー・デップ演じる刑事の可愛さ。
間が抜けていて、けっこう笑わせてくれるのですが、本人は一生懸命で、気絶したり吐きそうになったりしながら頑張るのです。
最後にはたくましくなっていきます。
ホラーでありながら、首なし騎士を操っている犯人を捜すミステリーにもなっていて、気が抜けない面白さです。
こんな人におすすめ
- ジョニー・デップが好きな人
- ティム・バートンの世界観が好きな人
こんな人には向いてないかも
- 生首をたくさん観たくない人
- ドレスや馬車や伝説の時代についていけない人
14. スペル
「怖くないけど心臓に悪い」
出典:映画『スペル』公式サイト
出典:映画『スペル』予告編
あらすじ
銀行勤めのクリスティン(マリリン・ローマン)は、融資担当。
ある日一人の老婆(ローナ・レイヴァー)がローンの支払い延期を願いにやってくる。
住むところが無くなると懇願する老婆に同情はしたものの、自分の出世のことを考慮し、結局断ることに。
帰宅しようと車に乗ったクリスティンに、突然老婆が襲い掛かる。
クリスティンのコートのボタンを引きちぎり、呪いのスペル(言葉)を口にして息絶える。
その後恐ろしい現象が次々に起こり苦しむクリスティンは老婆に掛けられた呪いを解くために、霊媒師に助けを求める。
助かる方法を教えてもらったクリスティンだが、それは呪いの元凶であるボタンを自分の手元から離すことだった…
怖くないポイント
2009年公開のこの映画は、怖いんだけど笑ってしまったという人も多かったという話題の作品。
コメディ的要素なんて無いのですが、あまりの老婆のしつこさにおかしさを覚えてくるのでしょう。
出てくるのは老婆だけですし、頻繁に出てくるので見ている方も慣れてきて、怖くはなくなってくるのですが、出現の仕方が派手なのでびっくりするのです。この映画、怖くはないけどびっくりするホラーなのです。
出そうだなあとわかっていても、気が付くと飛び上がっている、そんな心臓に悪い映画です。
でも飽きないでしっかり最後まで見るのがポイント。ラストには驚きの結末が待っていますから。
こんな人におすすめ
- お化け屋敷が好きな人
- いろんなジャンルのホラーが観られる人
こんな人には向いてないかも
- 心臓の悪い人
- いきなり驚かされると腹が立つ人
15. ゴーストバスターズ(2016年版)
「キャラも設定もお化けたちもオリジナルどおりです」
あらすじ
物理学者であるエリン(クリスティン・ウィグ)は大学職員の終身雇用を控えていたが、昔の著書が電子書籍としてネットに上げられているのを知る。
それは幽霊について書かれたもので、現在の自分には不利になると、共同著者のアビー(メリッサ・マッカーシー)の研究室にどなりこみに行く。
しかしなぜか成り行きで、幽霊屋敷の調査に同行することに。そこでエリンたちは本物の幽霊に初めて遭遇。その時の動画がまたもやネットに流れ、それが元でエリンは大学を追い出されてしまう。
一方アビーと相棒のジリアン(ケイト・マッキノン)も疎ましがられて大学を出ていくはめになり、行き場を失った三人は幽霊の調査会社を立ち上げることに。
そして待っていたのは幽霊たちだった…
怖くないポイント
2016年公開。この記事の最初がゴーストバスターズですから、最後もゴーストバスターズでしめましょうということで、こちらは女性版幽霊退治。大学を追い出されるところからメンバーの人数までオリジナルと全く同じ設定です。
特撮技術もずいぶん進んだということもあって、お化けたちもずいぶんと派手で強力になっています。いろんなお化けたちが出てきて楽しませてくれますが、嬉しいのはマシュマロマンが再登場してくれること。ふわふわ顔のしかめっ面がかわいいことこのうえないです。
見どころ満載ですが、オリジナルの元祖ゴーストバスターズの顔ぶれがちょこちょこっといろんな役で顔を見せてくれるます。「どこかで見たことあるなあ」と思ったら、きっとあの人たちです。
こんな人におすすめ
- ゴーストバスターズが好きな人
- 元祖を見ていなくても観たいなあと思った人
こんな人には向いてないかも
- ドタバタが苦手な人
- リメイクが嫌いな人
まとめ
怖い、怖くないという線引きは難しいですね。怖いホラーベスト1に挙げられている作品でも、「正直怖くないけどなあ」と思ったりすることもあります。かつて伝説の映画解説者「淀川長治」さんも「面白くない映画は無い」とおっしゃっていたとおり、「怖くないホラーは無い」かもしれません。