甘酸っぱくてとびきり切ないBL映画7選 | 障害が愛を強くする
ここ最近、映画やドラマ、アニメとさまざまなジャンルで人気のBL（ボーイズラブ）。「観てみたいけれど知り合いにおすすめを聞くのはなんだかちょっと恥ずかしい……。」そう思っている方もいるのではないでしょうか？
そこで今回は、大きく話題となった作品から、知る人ぞ知る名作まで幅広くご紹介します！一度知ってしまえば虜になるBLの世界。映画を通して新しい扉を開いてみませんか？？
目次
編集部イチオシのBL映画
1.『怒り』| 妻夫木聡×綾野剛
「それでも、愛する人を信じられますか？」
あらすじ
東京都八王子で起きた残虐な殺傷事件。現場に残されたのは血で書かれた「怒」という文字だった。懸命な捜査がおこなわれたが、犯人は整形を繰り返し逃亡していることもあり未解決のまま1年が経過。警察は手がかりを求めて新たな手配写真を公開した。その写真によって、身近な大切な人が犯人かもしれないという不安が募りはじめる。
ゲイとしての生活を謳歌していた藤田優馬（妻夫木聡）は、ひと目見た瞬間に大西直人（綾野剛）に強く惹かれてしまい、強引に行為に及んでしまう。2人はそのまま同居を始めるも、直人の顔には指名手配犯と同じ所にほくろがあった。優馬は優馬が殺人犯かもしれないと疑い始める。愛した人は殺人犯だったのか？ それでも、あなたを信じたい。
BL映画としてのみどころ
自分に正直な生き方をしている藤田優馬（妻夫木聡）と、本当の自分を隠している大西直人（綾野剛）の切ない関係性が最高です。作中には身体を張った濡れ場から、微笑ましい2人のやりとりまでさまざまなシーンを堪能できます。役作りのために実際に同居したというだけあって、かなりリアルな描写が盛りだくさん。
もちろん、作品としてもとても魅力的で、第40回日本アカデミー賞では最多の12部門で優秀賞を獲得しています。鑑賞後は、人を信じることの難しさについてあらためて考えてしまう、内容の深い映画です。
こんな人におすすめ
- 骨太なストーリーを楽しみたい
- 綺麗で切ないBLが好き
- 濡れ場も日常シーンも堪能したい
こんな人には向かないかも……
- ハッピーエンドが好き
- 観た後に考えさせられる映画が苦手
- 映画全体でBLが表現されている作品を探している
2.『どうしても触れたくない』 | 谷口賢志×米原幸佑
「……何か変なコトしたくなるよ、お前」
あらすじ
嶋俊亜紀（米原幸佑）はエレベーターの中で新しい職場の上司、外川陽介（谷口賢志）と出会う。無神経に見えて実は気配りができる外川に惹かれていく嶋。しかし嶋は過去にある辛いできごとがあり、恋に臆病になっていた。一方の外川は傷ついた過去を持ちながらも、嶋に想いを伝え続ける。2人はお互いに求めあい、そのまま一線を越えてしまう。それでも素直になれない嶋だったが、そんな中で外川の異動が決まり……。
BL映画としてのみどころ
原作は漫画なのですが、その世界観がそのままに表現されていてとても観やすい映画です。素直になれない嶋の可愛らしさも魅力的。色気たっぷりの外川も見ていてうっとりしてしまいます。またお互いに傷を隠したまま、不器用に恋をする様子に心を奪われてしまいます。部下と上司という絶妙な関係性も萌えるポイントです。2人の生み出す空気感も心地よく、ほどよい身長差も萌える要素の一つ。不器用ながらも純粋に恋をする2人を応援したくなること間違いなし！
こんな人におすすめ
- 純粋な2人のBLを求めている
- 少女漫画のようなストーリーが好き
- 休日にさくっと観られる映画を探している
こんな人には向かないかも……
- すれ違いでやきもきするのが苦手
- 展開の速い作品が観たい
- フレッシュな学生カップルの出る作品を楽しみたい
3.『無伴奏』 | 斎藤工×池松壮亮
「こんなに好きだったのに、あなたは誰を愛しているの？」
出典：映画 『無伴奏』 予告編
あらすじ
1969年、学生運動が盛んだった時代、女子高生・野間響子（成海璃子）は時代の風潮に影響され、同級生と学園紛争に参加していた。あるとき、友達に誘われてやって来たクラシック喫茶「無伴奏」で、堂本渉（池松壮亮）、関祐之介（斎藤工）、高宮エマ（遠藤新菜）の3人と出会う。あるきっかけから学生運動をやめた響子は、また「無伴奏」に足を運ぶ。そこで3人と再会し、響子は渉に強く惹かれはじめる。すれ違いながらも愛しあう2人だったが、渉には大きな秘密があった。秘密が顕わになったとたん、4人の恋はさらに複雑に絡みあいはじめたのだった。
BL映画としてのみどころ
作品全体に漂う切なげな雰囲気がクセになります。色気のある人気俳優・斎藤工と、さまざまな作品で濡れ場を披露している池松壮亮の2人の演技から目が離せません。物語の鍵を握る2人の関係をぜひ見ていただきたいです。ほのかに暗く、そして美しい2人のシーンは、まるで絵のように美しいです。そしてさまざまな人の恋愛模様が、予想だにしない衝撃の結末へ物語を運んでゆき……最後まで楽しめる作品です。
こんな人におすすめ
- 胸にぐっとくる悲しいBLが好き
- 落ち着いた雰囲気の作品を求めている
- 濡れ場シーンもしっかり描かれていてほしい
こんな人には向かないかも……
- ラブラブなやりとりを楽しみたい
- 映画を見て爽快感を感じたい
- 現代が舞台の映画を観たい
4.『セブンデイズ』| 廣瀬智紀×山田ジェームズ武
「それは1週間限定の恋」
出典：Amazon.com
あらすじ
ほんとうに好きになれる人を探すために、女の子と1週間限定でつきあっている学園の人気者・芹生冬至（廣瀬智紀）は、弓道部の先輩の篠弓弦（山田ジェームズ武）と軽い気持ちでつきあうことに。あくまで1週間限定の恋人のはずなのに、親しく接していくうちに距離が近づいていく。一緒にいることが当たり前になるほど、うちとける2人。そしていつの間にか友達以上の感情を抱きはじめてしまう。自分のほんとうの気持ちは何なのか。答えが出せないまま最後の日はやってきて…。
BL映画としてのみどころ
1週間限定というまるでゲームのような期限つきの恋が、さらに2人の恋を盛り上げてくれます。友情と恋愛の間で揺れる2人の葛藤が、とても繊細に表現されています。少しずつ変わっていく2人の関係性に、この先どうなるのかドキドキしっぱなしです。全体を通して楽しさと切なさのバランスがちょうどよくて、観やすい作品です。また2部作なので、ボリュームも充分！
こんな人におすすめ
- 恋愛ドラマのドキドキ感が好き
- 先輩後輩の関係性に萌える
- 漫画のようなロマンティックな恋を見たい
こんな人には向かないかも……
- がつがつ激しいBLを求めている
- 思いっきり笑ってしまうような映画が見たい
- 映像美を楽しみたい
5.『ひだまりが聴こえる』 | 多和田秀弥×小野寺晃良
「出会いで人は変われますか」
出典：アニメイトタイムズ
あらすじ
杉原航平（多和田秀弥）は中学生の頃に発症した突発性難聴が原因で、人との関わりを避けるようになる。そんな航平は大学で、底抜けに明るくて素直な佐川太一（小野寺晃良）に出会う。何かと卑屈になっていた航平だったが、「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ！」という太一の言葉に心から救われた。そしてしだいに友達以上の感情を抱きはじめる航平。親しくなるほど、期待してしまう自分がいて……。
BL映画としてのみどころ
漫画が原作でとても爽やかなお話です。正反対な2人ですが、お互いに足りないところを補いあう関係性に胸キュンしてしまいます。少しずつ心を開いていく航平の姿に、思わず応援したくなります。心理描写などもきめ細やかで、本当に純粋な恋をする様子にリアリティがあります。タイトルの通り、ひだまりのような温かい映画です。柔らかな空気と綺麗な映像、さらに可愛らしい2人のやりとりに、心が穏やかになること間違いなし！
こんな人におすすめ
- 純愛で素直なBLが大好き
- ゆったりのんびり映画を観たい
- 成長していく人を応援したい
こんな人には向かないかも……
- 恋愛描写の濃いBL映画楽しみたい
- 刺激的な物語を求めている
- 色気やセクシーさを重視したい
6.『宇田川町で待っててよ。』| 黒羽麻璃央×横田龍儀
「あいつは女の服を着ていると俺に抵抗できない」
出典：Amazon.com
あらすじ
高校生の百瀬慧吾（黒羽麻璃央）は、渋谷で出会った女の子にひと目惚れする。しかし、その女の子の正体はクラスメイトの八代智哉（横田龍儀）だった。秘密を知ってしまったことを後悔しながら、智哉が気になってしかたない慧吾。そんな慧吾に戸惑う智哉だったが、無理やり渡された女子高の制服を着ることに。女装した姿で慧吾の前に立つと、抵抗できなくなってしまう智哉。そんな智哉を慧吾は一途に想いつづけて……。
BL映画としてのみどころ
この作品の1つのテーマともなっている女装姿が、すごく綺麗で完成度が高いです。見ているだけでドキドキしてしまいます。また、秘密を共有する2人の様子から目が離せません。少し臆病だけれど芯のある智哉と、そんな智哉にぞっこんの慧吾のやりとりはBL好きなあなたの心にきっと響くはず。時にすれ違いながらも、まっすぐ恋を育む2人をぜひ見守ってください！
こんな人におすすめ
- 秘密を共有するハラハラ感が好き
- 可愛らしい衣装やメイクに興味がある
こんな人には向かないかも……
- 大人な恋を堪能したい
- 男らしいBLカップルが好き
- 切なさよりもイチャイチャしてる2人を堪能したい
7.『同級生』 | 神谷浩史×野島健児【アニメ映画】
「まじめに、ゆっくり、恋をしよう」
出典：映画『同級生』予告編
あらすじ
バンドマンで女子に人気の草壁光（神谷浩史）は、音楽の授業で学校一の秀才・佐条利人（野島健児）が口パクをしていることに気づいた。てっきりやる気がないのかと思いきや、放課後の教室で歌の練習をする利人に遭遇し、以来放課後になると一緒に歌の練習をすることに。まったく住む世界の違う2人だったが、触れあううちにお互い惹かれはじめる。多感な時期の２人は小さなことで衝突し、そのたびに乗り越えて絆を深めていく。しかし進路という新たな壁を前にすれ違ってしまい……。
BL映画としてのみどころ
漫画が原作のアニメ映画です。BL作品のアニメ化はよくありますが、アニメ映画化は珍しいですよね。
映像もストーリーも爽やかで、青春を生きる2人の純粋さにときめいてしまいます。選ぶ言葉も美しく、まるで詩の世界のような雰囲気が魅力です。子供と大人の間で揺れ動く繊細な感情と恋がうまくリンクしているので、見ていて甘酸っぱい気持ちになるBL映画です。また、2人の担任でゲイでもある原学（石川英郎）も、魅力的なキャラクターです。2人の恋を応援しつつ少し邪魔しつつ、物語をさらに面白くしてくれます。
こんな人におすすめ
- 初めてでも観やすいBL映画を探してる
- 綺麗な世界観を堪能したい
- 詩のような美しい言葉が好き
こんな人には向かないかも……
- ジェットコースター級のドキドキが欲しい
- 泣いてしまうようなシリアスな作品が好き
- 激しく求めあうBL映画を観たい
まとめ
気にはなっても、おすすめを人にはなかなか聞きづらいBL映画。まだまだ発展途上のジャンルですが、名作はたくさん生まれています！ ドキドキする純愛から胸にずんとくる悲しいBLまで、幅広い作品があります。好みのものを観てみるもよし、新たなときめきを求めるのもよし。ぜひたくさんのBL映画に触れてみてください。また、BL映画に出演している俳優は皆さんとてもお綺麗な方ばかり。お気に入りの俳優さんを見つけると、また別の楽しみ方ができます。
今回の記事が素晴らしい映画との出会いのきっかけになれば、幸いです！
※配信状況は2019年12月時点の情報です。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。
