ロッキーファンも必見 ! 映画『ランボー』の名言特集 !
現在も70を超えながら筋肉スターとして活躍するシルヴェスター・スタローン。そんな彼の代表作『ロッキー』にならぶ超人気作『ランボー』!
一見筋肉迸る脳筋アクションのように思えますが、実際にはベトナム戦争で社会問題になったベトナム帰還兵の悲哀を描いた社会派映画なのです。
そんな重厚なテーマを内包した名言・セリフ6選を紹介していきたいと思います。
目次
あらすじ
ベトナム帰還兵のジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は戦友を尋ね山にある田舎町を訪れる。しかしそこで戦友は既に化学兵器の後遺症による癌で既に亡くなっていたことを知る。
失意の中、山を降りて町を彷徨うランボー。そこをティールズ保安官(ブライアン・デネヒー)が目をつける。
彼はあからさまに怪しいランボーに高圧的な態度で接し、最終的にナイフの所持で不当に逮捕する。
保安官事務所で拷問じみた取り調べを受けるランボー。裸にされ、放水され。極めつけにシェービングクリームをつけずに髭を剃られそうになる。
しかし、ひげ剃りに反射する光を見た瞬間、ランボーはベトナム戦争で拷問を受けた時の記憶をフラッシュバックさせる。
衝動のまま保安官助手全員を昏倒させ、事務所から逃げ出すランボー。
かくしてランボーの孤独な逃走劇が幕を開ける。
『ランボー』心に響く名言6選
『ランボー』は社会派映画として、ベトナム帰還兵の悲哀を絞り出すように描いています。
80年代さながらのウィットに富んだセリフの応酬だけでなく、名優シルヴェスター・スタローンから絞り出される名言の数々は多くの人々の胸を撃つこと間違いなしでしょう。
それでは紹介していきたいと思います。
【ランボーの名言①】「俺が法律だ」
やたら高圧的な態度でランボーを追い払おうとするティールズ保安官。
「この町にはよそ者を追っ払う法律でもあるのか?」と皮肉たっぷりに問いかけるランボーに対するティールズ保安官の答え。
有無を言わさない高圧的なティールズ保安官という人物を印象付ける重要なセリフです。
【ランボーの名言②】「殺そうと思えば簡単に殺せた。この山の中では俺が法律だ」
保安官事務所を逃げ出し、山に籠りゲリラ戦を仕掛けるランボーの放ったセリフ。
罠にかかった保安官助手を前にして、ティールズ保安官にナイフを突き付けながらこのセリフを言うので迫力が違います。
先程のティールズ保安官のセリフに対する意趣返しになっており、ランボーの怒りが並々ならぬことを物語っています。脚本の巧みさを味わえるセリフだと言えます。
【ランボーの名言③】「作ったのは神じゃない。この私だ」
「神はなんだって、ランボーみたいなやつをお作りになったんだ」というティールズ保安官のセリフに対する、トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)が登場すると同時に放ったセリフ。
徹底してランボーの異常な強さを印象付けた直後に登場するので、一発でトラウトマン大佐がとんでもない人物だとわかる明解なセリフです。
トラウトマン大佐は映画史に残るキャラクターとして有名です。
そんな彼だからこそ放てる重みと明解さがこのセリフにあるように思えます。まさに名言だと言えますね!
【ランボーの名言④】「わかっておらんようだな。私はランボーを助けにやってきたんじゃない。君らを彼から守りに来た」
トラウトマン大佐はランボーの上司としてランボーを助けるために来たんじゃないかと勘ぐるティールズ保安官。そんな彼に対してトラウトマン大佐が放ったセリフ。
これでもかとランボーの強さを徹底的に印象付け、極めつけにこのセリフです。
ランボーを知る者だからこそのこの重み。
本作で憎まれ者の役割を演じる彼を守らなければならない。そんな皮肉な笑みが浮かぶような名言です。
もうお腹いっぱい? いえいえ!!まだ名言、ありますよ!
【ランボーの名言⑤】「何も終わっちゃいません! 何もです! あの戦争は続いている! 俺にとっちゃ今でも!」
ランボーはこう続けます。
少々長いですが、これは追い詰められたランボーがトラウトマン大佐に心の内をついに爆発させたときのセリフです。戦争に身を粉にし、それでも勝てず無駄に終わり、帰国したらしたで爪弾きにされたランボーの怒りが伝わる重要で心にくる名セリフです。
まさにベトナム帰還兵の心の内を明かしたようなセリフ。当時、いまだベトナム帰還兵に対する風当たりが強かった中で、このセリフを放つのは並々ならぬ勇気があったと思われます。
【ランボーの名言⑥】「戦場ではヘリを飛ばし、戦車を走らせた。100万ドルの武器を任された。それがここでは駐車係の仕事すら無いんだ!」
前述に続き、さらに長いランボーのセリフです。下記に続きます。
ダン・ホースを覚えています? 賭け事が好きなやつで、妙に馬が合って、よく話をしました。帰ったら一緒にラスベガスへ行こう。そのときは彼の車でって約束した。真っ赤な58年型のシボレーでやつの自慢だった。二人でビンビンに吹っ飛ばそうッてね。
ある日町を歩いていたら、声をかけられた。靴磨きの箱を持ったガキで、『靴磨きオッケー?』って言うんです。『お願い』って。俺は断ったけどダン・ホースはつい『イエス』と言っちまった。そして、俺がビールを買いに行って帰る。その間に悲劇が起きた。靴磨きの箱には、爆弾が仕掛けられていてそいつが……! 爆発音が悲鳴と一緒になって、バラバラになった肉片が! 俺の体にへばりついた! 俺は必死に血まみれの肉片を引っぺがそうとした! 親友の! それから慌ててバラバラになった手足を拾い集め、やつの体にくっつけようとしたけど、内臓が吐き出して! やつは泣きながら言ったよ。『うちに帰りたい。うちに帰りたいよ。うちに帰って、シボレーを運転してえよ』俺はその周りを這いずり回って、千切れたやつの足を探した! でも見つからなかった!
……その時の光景が、頭に焼き付き、7年たった今も毎晩夢に見る。目を覚ますと自分がどこにいるのか、誰かもわからなくなる。そんなことが丸一日、一週間も続く。追い払えないんだ……」
先程が怒りを爆発させものたとしたら、こちらは哀しみのセリフです。
嗚咽を漏らしながら、戦場での哀しみを一息に語るランボー。
どんなに強くても、心の傷だけはどうすることもできない。
彼の悲哀と孤独。そしてこの映画のテーマが伝わる味わい深い名言です。
まとめ
以上が映画『ランボー』の名言・セリフ6選でした。
重々しくも社会的なメッセージを含み、心に響くセリフの数々だったと思います。続編ではアクションエンタメに進化しつつ、やはり同様に社会派テーマを内包する先進的なシリーズとなりました。2019年にはシリーズ5作目『ランボー ラスト・ブラッド』が製作され、2020年日本でも公開されました。
70を超えてもなお活躍するシルヴェスター・スタローン。改めて偉大な俳優であることがわかります。そんな今だからこそ『ランボー』を見返してみるのも一興かもしれません。