映画『プライベートライアン』の言葉が深い! グッとくる名言特集

ノルマンディー上陸作戦で行方不明になった、たった1人の兵士を探し出すよう命令を受けた部隊の姿を描いた映画『プライベート・ライアン』。

激しい戦闘の最前線で紡ぎ出される兵士たちの言葉の中から厳選したものをご紹介します!

目次

映画『プライベート・ライアン』あらすじ

第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦では実に多くの歩兵が命を落とした。その戦火を切り抜けたミラー大尉(トム・ハンクス)は、軍の最上部から次のような命令を受ける。

「作戦中に行方不明になったジェームズ・ライアン二等兵(マット・デイモン)を探し出し、故郷の母親の許へ帰還させよ」

ライアン二等兵には3人の兄がいて同じ作戦に参加したが、いずれも既に戦死。ミラー大尉は先任軍曹のホーヴァス(トム・サイズモア)をはじめとする7人の部下を伴い、最前線へと向かう。

映画『プライベートライアン』のグッとくる名言集!

「史上最大の作戦」と呼ばれるノルマンディー上陸作戦は最終的には2万人の兵が投入されたと記録にあります。そのうちのたった1人を探せという命令を受けて、8人の兵士が最前線へと赴きます。そこは生命が次々と消えていく戦場。兵士らはそれぞれに葛藤します。

その状況で生み出される言葉はすべてが名言と言えます。その中から、ライアン捜索部隊のリーダーであるミラー大尉の言葉を中心に10選んでご紹介します。いずれもずっしりと重みのある言葉です。

【名言①】「ぼやきにも階級がある。下の者から上の者、さらにその上の者。常に上に上がっていく」

プライベートライアン
『プライベート・ライアン』公式Facebook

ミラー大尉に下された命令は無茶なものでした。8人の兵士が1人のために危険を冒さねばならないのです。その不満をライベン一等兵(エドワード・バーンズ)は大尉に洩らし、下記のセリフを訊ねます。

【名言②】「中隊長(ミラー大尉)はぼやくことはないのですか」

上官がぼやくのはさらに上の者に対してであって、部下にはぼやかないのだと言うのです。ミラー自身、1人のために8人を費やすことに疑問や不満を感じないわけではありません。しかし、部下の前でぼやくことはありませんでした。それだからこそミラーは部下たちの信頼を得ているのです。

【名言③】「だが、それは10倍の命を救ったことになる。そうだろう? 20倍かもしれない。そう割り切る。任務の重さと部下の生命を秤にかけて、その選択を正当化するんだ」

プライベートライアン

『プライベート・ライアン』公式Facebook

ライアン二等兵捜索の任務中に、ミラー大尉は部下を1人失いました。その夜、古参兵のホーヴァス軍曹とそのことを話し合います。一見平静なミラーですが、ノルマンディー上陸作戦に参加しドーバー海峡を渡る上陸用舟艇に乗艇した頃から、たびたび右手が震えるようになっていました。

不安なのか恐怖心なのか、それともほかの原因かはわかりません。とにかく、部下の生命を失ってしまったとしても、その10倍、20倍の数の生命を救えたのだと自らの行いを正当化し、ミラーは己れを律していきます。戦場とはそうでもしなければいられない場所です。戦場ではどうしても人が死ぬのです。

【名言④】「ライアンは救う価値のある男さ。生きて家に帰り、病気を治したり、切れない電球を発明したりするんだ」

前項で述べた通り、1人のために8人が危険にさらされるという任務にはミラー自身、割り切ってしまえずにいます。部下は戦場で1人減り、2人減り…と削られてゆきます。8人の生命と1人の生命はつり合うのか……なかなか答えが出る問題ではありません。

しかし任務を遂行するために、ミラーはこの台詞を口にします。このように考えて己れを納得させ、部下を率いてライアン二等兵を捜索するのでした。

【名言⑤】「ライアンを見つけて故郷に帰し、胸を張って妻の元に帰れるようになるのなら、ライアン救出は私の任務だ」

プライベートライアン

『プライベート・ライアン』公式Facebook

ミラー大尉はたいへん秀れた指揮官です。しかし、誰も彼の素性を知りません。彼の出身地や入隊以前の職業は賭けの対象となっていて、「死んだ米兵の身体をつなぎ合わせて造られた」(だから出身地というものはない)などと冗談に言われるほどです。ミラー自身も過去を語るということをしてきませんでした。

そんなミラーが、部隊内に不和が生まれて兵士同士の争いが起きようとしたときに、初めて自分のことを語りました。故郷では教師だったこと、故郷には妻がいること、胸を張って故郷に帰りたいと考えていること……故郷に帰るためには、任務を無事に終えなくてはなりません。それゆえにライアン二等兵の救出は自分の任務であると、この台詞で述べるミラーでした。

【名言⑥】「1人殺すごとに、故郷が遠のく気がする」

プライベートライアン

『プライベート・ライアン』公式Facebook

行軍中にミラー大尉らの部隊は、敵軍のレーダー基地を発見します。部下らは任務を優先して迂回すべきと言いますが、基地を捨ておけば味方の部隊が被害を受ける可能性があるからレーダー基地は潰しておくべきだと、ミラーは攻略を開始します。

ミラー大尉の部隊はレーダー基地を制圧しますが、衛生兵のウェイド(アダム・ゴールドバーグ)を失ってしまいます。ライベン二等兵が怒りにまかせて生き残った敵兵を殺害しようとしますが、ミラーはそれを制し、敵兵を解放します。

これに納得いかないライベンは部隊を離脱しようとします。ミラーは離脱したいならして構わないと言います。その後に呟くのです。「1人殺すごとに、故郷が遠のく気がする」。冷静沈着な指揮官のミラーですが、部下を失うこと、敵兵を殺すことに心中を痛めているのです。

【名言⑦】「母にはこう言ってください。私はここで、兄弟たちと残ったと。彼らを見捨てることはできなかったと。母はわかってくれます」

プライベートライアン

『プライベート・ライアン』公式Facebook

ラメールの村でとうとうライアン二等兵を見つけ出したミラー大尉とその部下たち。しかしライアンは本国への帰還を拒みます。自分と同じ任務に就いている仲間を見捨てては行けないと言うのです。戦火を突っ切って弾雨にさらされながらライアンを探し出したミラーは説得を試みますが、彼は首を縦に振りません。

自分の3人の兄が全員戦死したことを告げられ、それでもライアンは「母にこう言ってください」と言ったのです。ここでライアンが言う「兄弟」とは戦死した兄たちのことではなく、ともに戦う戦友たちのことです。

死線をともにくぐり抜けた者たちには血を分けた兄弟のような、あるいはそれ以上の強い絆が生まれます。そんな戦友を置いて自分だけ帰ることはできない、という固い意志がライアンにはありました。

【名言⑧】「いつの日かこのことを振り返って、こう考えるでしょう。『ライアンを救ったことが、このクソ戦争で唯一誇れることだ』と。そう思います。おれもあなたのように胸を張って、故郷へ帰れる」

プライベートライアン

『プライベート・ライアン』公式Facebook

前項の台詞が表す通り、やっとのことで探し当てたライアン二等兵は、本国へ帰ることを頑なに拒否します。しかしミラー大尉が受けた命令は「ライアン二等兵を探し出し、故郷の母親の許へ帰還させる」ことです。ミラーはどうすべきか思案し、先任軍曹であるホーヴァスに相談します。

どう思うか、とミラーに訊ねられ、ホーヴァスはいったんは「奴の言うとおり、みな同じように戦ってる」と答えます。ライアン自身が帰還を拒否したことをもって任務終了としてよいと。

しかし、それに続けて口にするのが、このセリフ。

ライアン二等兵を連れ帰ることこそが誇りとなるだろう、つまり、与えられた任務を与えられとおりに遂行するのがいいとホーヴァスは言います。そしてそれはミラーの考えと合致していました。ミラー大尉らはライアンとともにラメールに残り、戦うことを選びます。

【名言⑨】「主を讃えよ。我が手我が指に戦う力を与えたまえ。主は我が砦、我が塔、我が救い、我が盾なり」

ミラー大尉らはライアンが属する部隊と協力してラメールの村に架かる橋の防衛戦に挑みます。弾薬は乏しく、敵軍は戦車で押し寄せてきます。建造物を利用したり、手持ちの材料で急ごしらえした爆弾を使用したり、何とか善戦するミラーらでしたが、しだいに劣勢に追いやられていきます。

狙撃手のジャクソン二等兵(バリー・ペッパー)は、鐘楼の上から機関銃で敵軍を狙い撃ちます。卓抜した狙撃手である彼は、次々に敵兵を倒していきます。一方敬虔なクリスチャンでもある彼は、撃つ前にはいつも神に祈りを捧げていました。その祈りがこの名言です。神に祈りながら人の生命を奪うという、何ともアンビバレントな姿です。

【名言⑩】「無駄にするな……しっかり生きろ」

プライベートライアン
『プライベート・ライアン』公式Facebook

ライアン二等兵を連れ帰るためラメールでともに戦ったミラー大尉らでしたが、ミラーの部下はみな次々と生命を落としてしまいました。ライアン捜索隊のリーダーであったミラーも胸を銃撃されてしまいます。

ギリギリまで戦車と拳銃でわたり合ったミラーも絶体絶命か、と思われたとき、飛来した味方の戦闘機が戦車を砲撃。援軍が来たのです。敵軍は敗走。しかしミラーは力尽きてしまいます。

生き絶える間際にミラーはライアンに言葉を残しました。それがここに挙げる名言です。ライアンはこの言葉を胸に戦後を生きることになります。

【名言⑪】「あなたから見て、あなた方が私にしてくれたことに見合う人生だったらいいのですが……」

戦後数十年が経ち、年老いたライアン(ハリソン・ヤング)は妻や息子たちとともにノルマンディー米軍英霊墓地を訪れます。そこにはミラー大尉の墓がありました。

「毎日、あの橋であなたに言われた言葉を考えてきました。そしてできる限り最善の人生を送るよう努力してきました」と、ライアンはミラーの墓碑に語りかけます。

そして口にするのが、この名言です。8人の生命が支える人生をライアンは生きてきました。その犠牲を尊いものとして大切にしているからこそ、ライアンはミラーの墓に敬礼を捧げます。敬礼は軍人が表す最大の敬意です。

まとめ

 

プライベートライアン

映画『プライベートライアン』に登場する、グッとくる名言をご紹介しました。シビアな戦場で生と死を見つめる兵士だからこそ、口にする言葉の数々です。ミラー大尉をはじめ戦場に生きた男たちの生きざまに、その言葉に感じるものがあったら、自分の人生に重ねて考えてみましょう。きっとプラスになるものがあるはずです。