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『HACHI 約束の犬』のラッセ・ハルストレム監督!撮影秘話集を大公開!

ひとっとび編集長

複雑なヒューマンドラマに定評のあるラッセ・ハルストレム監督の作品でかつて無名だった俳優たちが後に名をとどろかすのは良くある話です。ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、など様々な俳優たちが若い頃にラッセ監督の作品に出演していました!

そんなラッセ・ハルストレム監督は1946年6月2日生まれ、ストックホルムの出身で父親が映像作家ということもあり、子どものころから映画に夢中で10歳になる時には短編映画を製作していました。そして、1975年に「恋する男と彼の彼女」で監督としてのキャリアをスタートさせました。

俳優とのコミュニケーションを大事にし、ほぼ本番一回で撮影を終わらすスタイルはリアリティがあり、見る人に涙、笑い、爽快感を提供してくれます。今回はそんなラッセ監督の作品を厳選して7つ紹介させて頂きます‼

ラッセ・ハルストレム監督のおすすめ映画7選

1.ギルバート・グレイプ

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

食料品店で働く、しっかり者のギルバート(ジョニー・デップ)は知的障害を持つ弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、過食症で引きこもりのボニー(ダーレン・ケイツ)と二人の姉妹を懸命に支えていた。

小さな町から出たことのないギルバートは家族という鎖に縛られている中、トレーラーが故障してこの町に滞在することになった自由な女性・ベッキー(ジュリエット・ルイス)と出会うが…。

ココがスゴい!「ギルバート・グレイプ」・ラッセ監督の撮影裏話!

・名作であるがゆえに日本で、劇場舞台として公演されました

・レオナルド・ディカプリオは圧巻の演技を見せたのにも関わらず、最初は「脚本を読んだ時、やりこなす自身がなかった」と脚本の濃さに圧倒されていたようです

「ギルバート・グレイプ」のみどころポイント!

ギルバート役のジョニー・デップの家から出たいと思う気持ちと家族を支えるのが自分しかいないという使命感の2つに揉まれて悩む姿が本作品のみどころです。知的障害のアーニーを持つ兄ギルバートはアーニーが煙突に登って警察、町を騒がしても、決して怒ることはせず味方で居てくれます。アーニーもまた、そんな兄に心を開いて信頼している。兄弟の姿は美しくもあります。

アーニー役のレオナルド・ディカプリオはその頃、有名ではなくとても若かったのにも関わらず、見出したラッセ・ハルストレム監督はさすがの一言です。この映画を元にレオナルド・ディカプリオはスターへの階段へと登っていきます。そのディカプリオ演じるアーニーが、町を出るか悩んでいた兄に初めて激怒される表情は違和感がなく、素晴らしい演技をしているので見逃せません。

そして最後に二人で決断をし、明るい未来を掴もうとするシーンでは見る人に希望を与えてくる、そんな作品です。

基本情報

上映時間:118分

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイス

受賞歴:第19回ロサンゼルス映画批評家協会賞ニュージェネレーション賞

公開日:1993年12月25日

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2.ショコラ

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

冷たい北風が吹くフランスの小さな村、ランスケにある日突然、シングルマザーの親子がやって来た。ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)はそこでショコラ専門店マヤを開き、村人から人気を得るが、カトリックの断食の時期に村の長レノ伯爵から差別を受けるのであった。

そんなある日迫害されながらも強かに生きるヴィアンヌの下にとあるジプシー集団がやってくるのだが…。

ココが見逃せない‼「ショコラ」のみどころ

この映画は凍てつく冬で寂しくなっていくこの町がヴィアンヌのショコラ専門店マヤで暖かく、楽しい村に変わっていく、心温まる作品です。夫の暴力に悩むジョセフィーヌ(レナ・オリン)、孫と会えずに寂しい思いをしているアルマンド(ジュディ・デンチ)。いろいろ悩みをもつ人がショコラ専門店マヤで勇気づけられます。持ち前の明るさで相談事に乗るヴィアンヌの優しさは必見です。レノ伯爵に手痛い差別を受け、ジョセフィーヌの夫に店をめちゃくちゃにされながらも立ち上がるヴィアンヌの姿勢に見る人も勇気づけられます。

そして、村中から差別の目で見られるジプシーにすら分け隔てのない優しさを注ぐヴィアンヌの博愛精神は宗教、国、人種の違いがコミュニケーションにおいて何の障壁にもならない、ということを教えてくれます。

基本情報

上映時間:121分

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ、ヴィクトワール・ティヴィソル

受賞歴:第73回アカデミー賞作品賞、第54回ゴールデン・グローブ賞作品賞

公開日:2000年12月15日

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3.HACHI 約束の犬

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

以前に飼っていた犬が亡くなり、その悲しみが癒えない夫婦の夫・パーカー(リチャード・ギア)は駅で迷子になっていた秋田県の子犬を保護して、家に連れて帰る。

だが、妻・ケイト(ジョアン・アレン)は傷が癒えておらず当然反発する。しかし、それを押し切ってパーカーは飼うことを決めた。そして、子犬の首輪に漢数字の「八」が刻印されていることを由来に、その子犬にハチと名付けることにした。そんなハチはパーカーに懐いて毎日出社、退社時に行動を共にするのだが…。

ラッセ・ハルストレム監督・「HACHI 約束の犬」の撮影裏話!

・主演のリチャード・ギアは小手先の手法を使わないで単純なアングルで見せる表現力に驚いて、出演を決めていました

・ラッセ監督は映画に出てくるハチは3匹の秋田県を性格を考えて、上手く使い分けて、撮影していました。

「HACHI 約束の犬」の必見!みどころ集

海外の監督が制作した映画ではありますが、映画の題名からも分かる通り、日本人にとってとても馴染み深い作品です。

主演リチャード・ギアは本作品に対して「静けさ」があると評価し、静寂な空気感に加えて秋田犬が出ており、日本らしさを感じてしまう映画です。当然、日本の忠犬ハチ公をモデルとしているため脚本も大まかにそれに沿っているわけですが、あまりにも泣けると噂になり、予告編で号泣してしまう人もいるそうです。

舞台は違いますが、ハチと仲が良かったパーカーが亡くなり、それでも懸命にパーカーを10年間毎日待ち続けるハチの姿には誰であっても泣かされてしまいます。

そして、積もりゆく雪の中、パーカーとの思い出を振り返るハチは悲しく、記憶に焼き付くほどの感動的なシーンです。

基本情報

上映時間:93分

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:リチャード・ギア、ジョアン・アレン、ケイリー=ヒロユキ・タガワ

受賞歴:なし

公開日:2009年6月13日

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4.砂漠でサーモン・フィッシング

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

イエメンの大富豪シャイフ・ムハンマド(アムール・ワケド)は「砂漠の国イエメンに、サーモンを泳がせて魚釣りをする」ことを夢見て、そのプロジェクトを水産学者のアルフレッド(ユアン・マクレガー)に一任した。

アルフレッドは「実行不可能です」と当然反対するが、中東情勢に明るい希望を見出したい首相がGOサインを出してしまう…。

「砂漠でサーモン・フィッシング」のラッセ監督、撮影裏話!

・ロンドン、スコットランドとイギリスを駆け巡るだけでなく、モロッコ、イエメンでも撮影が行われ9週間かかったそうです

・映画が反響を呼び、実際にイエメンで魚釣りができないかイエメン観光局に問い合わせが殺到するほど影響力がありました

ラッセ監督・「砂漠でサーモン・フィッシング」のみどころ

まず景色の美しさに目を奪われます。イギリス・スコットランドの綺麗な自然、町並みと対照的なイエメンの広大な砂漠は2つとも際立っています。

大富豪シャイフ(アムール・ワケド)とプロジェクトの依頼を受けたキャリアウーマン・ハリエット(エミリー・ブラント)と水産学者のフレッドの3人が見せる、コメディ、ロマンス、友情に笑いつつもハッとさせられる物語は本作品一番のみどころと言えます。プロジェクトの進行、3人のやりとりを描きつつフレッド、ハリエットがそれぞれ抱える問題にもスポットライトを当て、まとめあげているラッセ監督の手腕にも注目です

そして、この突拍子もないプロジェクトは苦難はありましたが成功の一歩まで行きました。ですが、最後に妨害されてしまいます。しかし、それでも諦めようとしないシャイセと二人からは「信じることの大切さ」を感じてしまいます。

基本情報

上映時間:107分

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:ユアン・マクレガー、エミリー・ブラント、クリスティン・スコット・トーマス

受賞歴:なし

公開日:2011年9月10日

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5.マダム・マロリーと魔法のスパイス

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あらすじ

南フランスの山間にある老舗フレンチレストラン「ル・ソール・プリョルール」は女主人マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)が一人で切り盛りし、一つ星を獲得している。

そんな折に、フレンチレストランの目の前に突然、インドレストラン「メゾン・ムンバイ」がオープンした。爆音のスピーカー、癖が強いスパイスの香りからマロリーはある日激怒して、「メゾン・ムンバイに」に文句を言うが、「メゾン・ムンバイ」のオーナーも反論し、二人は対抗することになった…。

知られざる撮影裏話!ラッセ監督の「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

・この映画は制作が難しいと言われながらも、作り上げたラッセ監督の手腕にヘレン・ミレンは称賛していました

・原作がベストセラー小説で、その内容に感心した、リエット・ブレイクがスティーブン・スピルバーグと共同プロデュースして、ラッセ監督がメガホンを取ったそうです

みどころ満載!ラッセ監督の「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

インド音楽のうるささ、強烈なスパイスの香りから大迷惑を被ったマダム・マロリーはメゾン・ムンバイのオーナー(オム・プリ)に文句を言い、口論になります。しかし、オーナーの息子ハッサン(マニシュ・ダヤル)はマダム・マロリーの右腕、副料理長であるマルグリット(シャルロット・ルボン)に対して好意を持ち、お互い惹かれ合います。父とマロリーの犬猿の仲っぷりとマルグリットとハッサンの仲の良さが対照的で時には笑えてしまう場面もあります。

そんな中でマダム・マロリーはマルグリットから勧められ、嫌々ながらもハッサンの料理を味見します。その味に驚いたマロリーは店の秘伝レシピをハッサンに教えることにしました。マロリーもあれほど毛嫌いしていてましたが、偏見や頭ごなしに否定しているわけではないことが分かることも必見です。

基本情報

上映時間:122分

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:ヘレン・ミレン、オム・プリ、マニシュ・ダヤル

受賞歴:ゴールデングローブ賞主演女優賞

公開日:2014年8月8日

6.セイフ・ヘイヴン

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あらすじ

刑事・ケヴィン(デビッド・ライオンズ)から逃げるエリン(ジュリアン・ハフ)はサウスポートの小さいな港町に訪れた。そこで新しい生活を始め、名前をケイティ(ジュリアン・ハフ)に変え、森の中のコテージに住み始めた。

やがてケイティはジョー(コビー・スマルダーズ)という女性と仲良くなり、町のことを教わります。そして、そのあとアレックス(ジョシュ・ディアメル)とも仲を深め、ケイティは町に馴染むのだが…。

映画「セイフ・ヘイヴン」のラッセ監督・撮影裏話

・主演のジョシュ・ディアメルはラッセ監督を「僕らのことを信じてくれて、協力的だった。この監督と仕事ができるのは幸運だった」と言っており、役者を立て、背中を押しながら撮影していたそうです

「セイフ・ヘイヴン」・ラッセ監督が魅せるみどころ!

ラブロマンス物だけの映画ではなく、スリラー、ファンタジーな要素も絡めた、複雑なストーリーを上手くまとめあげた作品です。ケイティは新天地での生活で初めての友人を作ります。ジョー(コビー・スマルダーズ)という女性は右も左も分からないケイティにアドバイスをあげ、助けていました。

そんな中で雑貨屋で仲良くなったアレックス(ジョシュ・ディアメル)と出会い、恋仲へと進展します。

ここまで書くと、ラブロマンスではと思う方もいますが、ただのラブロマンスで済まさないのがラッセ・ハルストレム監督です。なぜ、ケイティは逃げてなくてはいけなかったのか。ジョーとケイティの関係。様々なシーンに疑問を持ってみるのが、この映画「セイフ・ヘイヴン」の最大に楽しみ方と言えます。

基本情報

上映時間:115分

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:ジュリアン・ハフ、ジョシュ・ディアメル、デビッド・ライオンズ

受賞歴:なし

公開日:2013年2月14日

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7.僕のワンダフル・ライフ

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出典:Amazon.com

出典:映画『僕のワンダフル・ライフ』予告編

あらすじ

あるゴミ清掃員の二人はゴールデンレトリバーの子犬を捕まえ、売り飛ばそうとしていた。その途中バーに寄った二人はその子犬を車の中に置きっぱなしにした。そのゴールデンレトリバーのベイリーは内部温度で死ぬ一歩手前のところで8歳のイーサン(ブライス・ガイザー)に助けられ、飼われることになった。遊ぶ時も寝る時も一緒に過ごし、楽しい時間を過ごした。

そして、時は流れイーサン(デニス・クエイド)は大学受験の時期になっていた。そんな中、ベイリーは老いてしまい、お迎えが来るのであったが…。

ラッセ監督の「僕のワンダフル・ライフ」撮影裏話!

・監督は「できる限り現実的に話を描きたかった」と言い、非現実的な脚本を上手くまとめていました

・監督はほぼ犬を飼っているキャストを起用し、最後にはキャストの愛犬紹介も盛り込んでいました

「僕のワンダフル・ライフ」のラッセ監督によるみどころ

犬の映画といえば、ラッセ監督を思い浮かべるほどラッセ監督は愛犬家であり、映画でもよく題材にしています。そんな彼の手掛ける映画はティッシュがたくさん必要なほど泣けてきます。

この映画にも、もちろん犬は出てくるのですが、ほかの犬が出てくる映画と違って面白いことに少し特殊なストーリーになっています。犬のベイリーは途中で亡くなりますが、別の犬に転生してしまうのです。新しい「犬生」を新しい飼い主でエンジョイし、死期を迎えたら、また転生します。そして何回か繰り返していくうちに大好きだった飼い主、イーサンに会いに行きます。感動モノでありながら、こういった特殊な脚本を織り交ぜられるラッセ監督はさすがの一言です。

そして最後の転生でベイリーがイーサンに会って、気付いてもらうところは必見です。気付いてもらうためにベイリーがしたことがあるのですが、そこに毎回泣いてしまう方もいるはずです。

基本情報

上映時間:98分

監督:ラッセ・ハルストレム

出演:デニス・クエイド、ペギー・リプトン、ブリット・ロバートソン

受賞歴:なし

公開日:2017年1月27日

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まとめ

今回は巨匠ラッセ・ハルストレム監督の選りすぐり7作品をご紹介しました。

どの作品も複雑なドラマがありながら、それを映画という枠に収め、まとめ上げるラッセ監督の手腕がたっぷり発揮されたものです。加えて、それらの作品を演じる役者たちの名演技も圧巻です。

ラッセ監督は「俳優がリラックスして演じられる場を作ること」とも言っていて、それが彼の監督としての哲学ということがうかがえます。その哲学があるから俳優たちは伸び伸びと自由に自然な演技をでき、完成度の高い映画となっていくんですね!そんな、ラッセ監督の作品を、ぜひチェックしてみてくださいね!

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。