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日本中が涙した『永遠の0(えいえんのゼロ)』名言特集!

ひつじ

日本アカデミー賞最優秀作品を受賞した、大ヒット映画『永遠の0(えいえんのゼロ)』。今作は累計発行部数546万部を超えるベストセラー『永遠の0』(百田尚樹著)を実写化したものです。原作の口コミは“泣ける”というものも多く、山崎貴監督の熱望によって映画化されました!

舞台は、第二次世界大戦終盤の「特攻部隊」。センセーショナルな内容であることからも話題にもなりました。
戦時中の過酷な状況の中の一人の男の生き様を描いた今作、“生きるとは何か”を考えさせられる台詞が数多く登場します。その中でも、特に印象的なものをご紹介したいと思います。

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目次

あらすじ

祖母の葬式で、“本当”の祖父の存在を知った佐伯健太郎(三浦春馬)は、フリーライターの姉・慶子(吹石一恵)と祖父について調べることにした。祖父・宮部久蔵(岡田准一)は、終戦間際に特攻隊として出撃した零戦パイロットであった。

健太郎は祖父のことを調べるため、戦時中の仲間たちを訪ねる。そこで聞く話は、天才的な操縦技術を持つ“凄腕パイロット”の好評と、“海軍一の臆病者”の悪評。しかし、この評判の裏には宮部久蔵の一つの信念ともいうべき“ある思い”があった… 

“生きるとは何か”を考えさせられる『永遠の0』名言・名台詞

戦争が背景となっている今作。それは、“生きている”ということが当然ではない時代。そんな極限状態において発せられる言葉は重みがあります。戦地に向かう人、待つ人、そして戦争を経た人、それぞれの立場の言葉は戦争を風化させないためにも、後世に語り継がなければならないものです。

作中に出てくる様々な立場の“想い”を、解説を踏まえてご紹介していきます!

映画 永遠の0
出典:映画『永遠の0』公式サイト

【名言①】「わたしにとって生きて帰ることは、なによりも大事なことなのです。」(宮部久蔵)

永遠の0(永遠のゼロ) 名言
出典:Amazon.com

 宮部が物語で一貫して主張していたこのセリフ、一見、“当たり前”のように見えますが、今作のテーマとも言える大事な一言ではないでしょうか。
太平洋戦争・真珠湾攻撃を境に日に日に敗戦色が濃くなっていく日本において、“お国のために死ぬ”ことは当たり前の時代でした。何としてでも勝たなければならない、そしてそのために自分の命の犠牲は惜しくない。むしろそれが名誉なこと。誰しもがそう信じていました。

宮部久蔵は、航空母艦を拠点に戦場の最前線に派遣されるエリートパイロットのうちの1人。人の上に立つ存在でもある宮部が、“生きて帰りたい”と願うことは、ありえないことでした。このような時代背景から、宮部は仲間から“卑怯者”“臆病者”“お命大事”“恥さらし”と罵られます。

しかし、“生きて帰りたい”という宮部の想いは、日本軍の戦況の苦しさに比例するかのように、次第に後に多くの人に影響を与えていきます。

【名言②】「なして自爆させてやらねかったんですか!小山はフカに食われるより、敵さ突っ込んで華々しく死ぬほうが、ずっと幸せだったはずです!」(青年期・井崎)

 戦況は苦しくなり完全に無理な戦いであった「ガダルカナルの戦い」。積める燃料は往復するだけが精一杯、つまりは現地では戦略的な戦いは全くできない、無謀な作戦でした。

宮部率いる小隊のうちの一機が、帰還途中に燃料が足りないことに気がつき、戦場に戻り自爆しようとしますが、宮部はそれを引き止め帰還を促します。しかし、結局間に合わず海面に不時着をしてしまいます。
もし自爆していたら、代償に敵を沈められたかもしれない。そう井崎(濱田岳)は宮部に詰め寄ります。戦中、井崎の考え方は“普通”だったかもしれません。
「時代がそうさせている」と言ってしまえば少し無責任な気がしますし、物事の本質が何なのか、考えさせられます。

【名言③】「死ぬのはいつでもできる。生きるために努力をするべきだ!」(宮部久蔵)

一貫して自爆を否定する宮部に、井崎が真っ向から食いつきます。普段、温厚な性格な宮部が井崎に対して唯一怒鳴るシーンでもあります。
そして、このセリフのあとにはこうも続きます。「どんな苦しいことがあっても生き延びる努力をしろ!」
そう、生きなければ、何も意味はありません…

【名言④】「あの時代、ああいう生き方を選んだ小隊長は誰よりも強え人です。強え人だったから、あの生き方を貫けたんです」(現代・井崎)

重病に苦しむ現代の井崎(橋爪功)は、“過去”をまるで最後の体力を振り絞るかの勢いで健太郎に語ります。周りからは“海軍一の臆病者”と言われても、人間として曲げられないものがあるからこその行動。それは、“強い”人間だからこそ選択できる生き方でしょう。

【名言⑤】「私は末期がんで余命3ヶ月と診断されました。なのに半年以上たった今でも生き延びています。それは、この物語を宮部小隊長のお孫さんたちであるあなたたちに伝えるためだったのです。」(現代・井崎)

初めは宮部の思想が理解できなかった井崎も、次第に宮部の信念が正しいことに気がつきます。後に彼は、戦中に海面に不時着をしたときに“生きたいという執念”だけで9時間泳ぎ続けて生還し、そして終戦を迎えます。
“生きる意義”なんて、案外、その最中には見えていないものなのかもしれませんが、結局のところ生きていないと当然見出せませんよね。

【名言⑥】「特攻作戦は10死0生。成功=(イコール)死」(現代・景浦)

健太郎は、景浦(田中 泯)の元を訪れます。彼は、かつて敵を撃ち落とすことに快感を覚え、自分の腕に酔っていた戦闘員でした。さすがの当時の彼も、“特攻”という異常な考え疑問を持ち始め、そして、現代においてはっきりと健太郎に言い切りました。
“死”から生まれるものは、果たして何なのか…

【名言⑦】「「松乃、必ず、帰ってきます。たとえ腕が無くなっても、足が無くなっても戻ってきます。たとえ死んでも、それでも僕は戻ってきます。うまれかわってでも、必ず君と清子のもとに戻ってきます。」(宮部久蔵)

一時帰国が許された宮部は自宅に戻ります。そして、妻・松乃(井上真央)と娘・清子との幸せな時間を過ごします。しかしそれもつかの間、翌朝、宮部はまた戦地へと戻ります。

松乃への“深い愛情”を感じさせる一フレーズ。
特攻作戦が常態化している戦況を考えれば、もう会えないことは想像に難くありません。しかし、“愛している人を命がけで守る”ことは、国のために死ぬことではなく“生きること”。宮部の家族への愛と生き様が特に感じられます。

【名言⑧】「あなた方こそ生き残るべき人間だ。生きてこの国のために立派に仕事をするべきだ」(宮部久蔵)

特攻で亡くなった人は約4,400人とも言われており、その半数近くが学生だったそうです。終戦後の日本の経済を牽引していってほしい、宮部は彼らの“将来”を案じます。
宮部には日本が負けることはとっくに分かっていて、その先を見越すことができる、単なる腕が立つだけでなく本当の意味での“優秀な男”ということがわかりますよね…

【名言⑨】「あなたが今、ここにいます。宮部は約束を守ったのです。」(松乃)

終戦後、大石(染谷将太)は松乃の居場所を探し当て、初めは拒否されながらも、宮部から託された想いを使命感に通い続けます。そして2人の心が通じ合った時、松乃は言いました。
宮部は、どんなに否定をされようとも“生への執着”を部下や教え子に説き続けます。時にはぶつかり合ってでも自分の想いを伝え続け、そして多くの人に影響を与えました。
そうして松乃は、会いたくて会いたくてしょうがない人の“面影”に出会います。このセリフで胸が詰まらせる方も多いのではないでしょうか。

【名言⑩】「そしてこれから生きていく子供たちやそのまた子供たちは、この戦争のことをどう語り合っていくのか」(青年期・大石)

特攻出撃の前、大石は宮部に語ります。
“第二次世界大戦は何のためにあったのか”これは、現代においても考え続けなければならないテーマです。そして、あの戦争の悲惨さはこれからもずっと語り継がれべくものです。

さらに時を経て、現代・大石(夏八木 勲)は、このようにも語ります。
“それが、戦争で生き残ったということだ。“死が当たり前だったあの時代のことを思い出すのは、本当に苦しいことだと思います。しかしそれを口にしなければ、何も後世に残らない。
大石は胸のうちに封印していた松乃との出会いについて、いつかは話さなければならないと思っていましたが、その封印を解いたとき、健太郎たちにこのように諭したのです。
 “生きていなければ、何も生まれない”ということ。そして、それは愛する人にその気持ちを伝えることすらできない、ということではないでしょうか。

まとめ

映画『永遠の0』に登場する名言・名台詞をご紹介しました。
“生きるとは何か”死と常に隣り合わせの時代から発せられた言葉、終戦後の現代における戦争経験者の重い口から語られる言葉、それらは平和な日本である現在でも決して風化させてはならないものです。

また、今作の背景である“戦争”には大事なテーマが詰まっています。是非、あなたの心にも“生きるとは何か”を問いてみてください!

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ひつじ
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