胸アツ『クローズZERO』の名言特集!
累計発行部数9,000万部を超える、高橋ヒロシによるカリスマ的な大人気コミック「クローズ」が原作となり、2007年10月に全国公開された作品!
原作ではほとんど登場しない女性キャラが登場するコミックとは全く別の完全オリジナルストーリーで、監督は鬼才・三池崇史氏、主演:小栗旬。
不良たちが集う男子高校を舞台とした作品で、小栗旬の他にも、山田孝之、桐谷健太、高岡蒼佑など、多くのイケメン俳優が出演しています。2年後の2009年には映画『クローズZEROⅡ』、2014年には映画『クローズEXPLODE』が公開され、シリーズ作品としても人気を集めています。
目次
あらすじ
物語は、主人公・滝谷源治(小栗旬)が、県内随一の不良高校である鈴蘭男子高校に転入してくることから始まる。鈴蘭OBで劉生会というヤクザの組長の息子である源治は、その組をもらうべく不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で目指す――。
鈴蘭には様々な派閥があり、2年には阪東軍団と呼ばれる派閥、1年のグループにも注目される存在がいた――。そんな中で最大勢力と言われていたのが、3年生の芹沢多摩雄(山田孝之)が率いる集団。芹沢はケンカが強く、「百獣の王」の異名を持つほど仲間からの信頼も厚い男。圧倒的な勢力を誇っていたが、彼らですら鈴蘭統一はまだできていない。また派閥に属さず、制覇に興味がないものの、県内最強と恐れられる存在である「リンダマン」という男も――。多くの猛者が集い、派閥や一匹狼が常に存在しているため、いまだかつて番長として全校をまとめ上げた者は存在しないのだ。
源治は彼らと拳を交えながら、自分のグループGPS(源治・パーフェクト・制覇)という派閥をどんどん広げていくのだが――。
そんな中、源治が好意を抱いているルカ(黒木メイサ)が、芹沢軍団の一人・戸梶(遠藤要)にさらわれ――。源治によって助け出されるが、これが『源治VS芹沢』の激しい戦いの火種となり、大雨の中、鈴蘭全体を巻き込む大乱闘が――。そして、最後には「リンダマン」も現れ――。
友情の深さが感じられる『クローズZERO』の名言
【名言①】「俺、鈴蘭入ったばかりで右も左も知らなきゃ、上も下もねぇんだ。」
多摩雄と間違えて、源治に殴りかかった矢崎組のチンピラ・片桐拳(やべきょうすけ)。その勢いとは裏腹に源治に一瞬で倒されます。実は、拳も元鈴蘭OB。あまりにも強い源治に興味を持ち、鈴蘭制覇を目指す源治に「群雄割拠の鈴蘭は、強いだけでは制覇できない、人徳や統率力が必要だ」とアドバイスを送るのです。そんな拳に協力をしてほしいと、拳を頼る時の源治の言葉。ストレートすぎるこの言葉は、拳に心を一気に掴みます。
【名言②】「一緒にテッペン穫ろうじゃねーか」
鈴蘭で単独勢力の牧瀬隆史(高橋努)。彼が別格の力を持っていることを知った拳は、牧瀬を源治側に取り込もうと考えます。一匹狼の牧瀬を取り込むにはどうすればよいのか…?拳は力ではなく、女を紹介することを思い立ち、源治は相沢ルカの協力を依頼し、牧瀬と共に合コンを開くのです。女性経験がない牧瀬の行動はヤバく、合コンはグダグダに…。計画は失敗したように見えたが、馬鹿で純粋な牧瀬はあっさり意気投合。合コンの別れ際、牧瀬は源治にこの言葉を伝え、源治が率いるGPS(源治・パーフェクト・制覇)の中心メンバーをなっていくのです。
【名言③】「医者が手術して30%って言うなら、俺は何にもしねーで100%生きてやる」
多摩雄が率いる芹沢軍団のナンバー2で、多摩雄の中学時代からの友人・時生(桐谷健太)。痙攣を起こして突然倒れこみ、病院へと運ばれた時生。実は、解離性脳動脈瘤だったのです。周囲には隠していたのですが、多摩雄は全て知っていました。
「手術の成功率は30%」。時生が医者からそう伝えられている姿を病室の外から聞いていた多摩雄。その時、時生が先生へ返した言葉が「だったら手術はしねえ。医者が手術して30%って言うなら、俺は手術しねえで100%生きてやる。」というセリフなのです。
【名言④】「源治、俺生きてるぞ~!」
源治と拳。実はこの2人、劉生会の息子・源治と矢崎組の拳は、本来敵対する関係だったのです。にも関わらず、絆を深めていく源治と拳。そんな中、矢崎組の組長から、抗争を吹っかけるために源治を撃つよう指示された拳。しかし、到底そんなことはできません。「俺にはできません。」と拳銃を組長に返します。その結果、拳は組長に銃で背中を打たれ、海へ鎮められるのです。もう終わり…そう思った拳でしたが、途中で意識が戻り、海から這い上がる…そう、組長は銃弾を放つ直前に、拳にジャケットを着せるのですが、その背中には防弾チョッキが仕込まれていたのです。それに気づいた拳は、車で去っていく親分に頭を下げます。安堵と感謝が溢れた瞬間に拳が放ったのがこのセリフです。
【名言⑤】「俺と見る景色はいつまでも変わんねぇよ」
源治と時生は中学の時の友達。昔の思い出を多摩雄に話しているシーンで、時生が「源治は変わらないと思っていたけど、もうあいつとは関係ない」と多摩雄に宣言。「そうか」とただ一言言って立ち去ろうとする多摩雄に、時生が「俺とお前もいつかは変わるのかな?」と呼びかけ、その時に多摩雄が答えたセリフです。さらに、続けて時生に「お前は、のんびりしてりゃいい」という言葉を掛けるのです。この2人の友情の深さが感じられるセリフですね。
【名言⑥】「貧乏人なめんなよ」
映画冒頭で繰り広げられる、多摩雄と警察とのカーチェイスのシーン。バイクで狭い道をどんどん駆け抜けていく中で発せられたセリフです。この他にも、源治に麻雀卓を倒されたことに怒り「生活かかってんだぞ」などの名言も残しています。「多摩雄=貧乏」という設定は、もともと設定にはなかったのですが、多摩雄を演じる山田孝之が三池監督に提案し、このキャラ設定が出来上がったのだそうです。
【名言⑦】「あいつと一緒に戦うんだ」
源治との頂上決戦の直前、脳の治療のため参加できない時生を思い、まるで自分に言い聞かせるかのように放ったセリフです。
【名言⑧】「真っ向から突っ込んで潰されたほうがマシだ」
源治を潰すため多摩雄に黙って、陰で動き続けていた戸梶。戸梶は、源治の弱点ともいえるルカをさらっていくのです。戸梶がいる場所に訪れた多摩雄。そして現れた源治。「女出せ!」という源治の一言ですべてを理解した多摩雄。そんな多摩雄が、戸梶に放ったのが「こんなことするぐらいならな、真っ向から突っ込んで潰されたほうがマシだ」というセリフです。そして、これが『源治VS芹沢』の大乱闘の引き金となっていくのです。
【名言⑨】「勝って時生に自慢してやろうぜ」
自分の行動がきっかけでギクシャクしていた戸梶。大乱闘当日手術のためにGPSとの抗争に参加ができなかった芹沢軍団の時生のことを想った芹沢が、戦闘中に戸梶に言った言葉です。
まとめ
体温が一気に上がりそうなほどの激しいシーンと、言葉は少ないまでもホロっとしてしまうほどの友情溢れるシーンは『クローズZERO』の名言がたくさんちりばめられた、名場面ともいえます。男同士の激しい衝突の裏には、愛情と友情が存在する、そんな背景を感じられる名言ばかりですね!