映画『帝一の國』の野心が震えあがる名言集
2017年4月29日公開に公開された映画『帝一の國』。『ジャッジ!』や『世界から猫が消えたなら』など幅広い人間ドラマを生み出した「CM界の鬼才」と呼ばれる永井聡監督の作品です。
男同士の人生を賭けた闘いを、コメディライクに仕上げた今作。菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大と同世代で作り上げ、第41回日本アカデミー賞話題賞の俳優部門を受賞しました。エンターテインメント性抜群!見応えのある一作です!
6年間ジャンプSQ.で連載された原作は、美しい作画と他にない物語に魅了される人が続出!2014年の舞台化を超え、実写映画化となりました。
そんな『帝一の國』に溢れる印象的なセリフの中でも、登場人物達の熱い思いが込められた名言をご紹介します!
一度はまると抜け出せない!?帝一ワールドをご堪能ください!
目次
- あらすじ
- 『帝一の國』の心に残る名言・名セリフ
- 【名言①】「男は皆野心家だ、でも僕は誰にも負けない」
- 【名言②】「お前は犬だ、犬になれ。そして…勝ち犬になるのだ!」
- 【名言③】「安全なところから叫んでいても、何一つ声は届かない。流れを変えるなら、敵陣に踏み込まないと」
- 【名言④】「全員で同じ土俵にあがり、一緒に練習をし、汗を流すことで一体感が生まれる。ゆるぎない関係を築けるってわけだ。」
- 【名言⑤】「騙すわけではないです、実現が困難な約束をするんです。」
- 【名言⑥】「俺は弱い人間だ、正直甘い誘惑にぐらついた。だから後戻りできないように殴ったんだよ」
- 【名言⑦】「僕は修羅の道を行く」
- 【名言⑧】「これは海帝の歴史に残る、マイムマイム事変だ」
- 【名言⑨】「絶対に負けられない家に生まれた気持ち、お前にわかるか」
- 【名言⑩】「てっぺんなんて星の数ほどあるよ」
- まとめ
あらすじ
出典:映画『帝一の國』予告編
数多くの政治家や官僚など日本の「エリート」と呼ばれる層を輩出してきた、日本屈指の名門校「海帝高校」。新入代表挨拶を任された赤場帝一(菅田将暉)は「総理大臣になる」という大きな野望の持ち主だった。小さなころから父・譲介(吉田鋼太郎)のエリート教育を受けてきた帝一が海帝高校で目指すものはだた一つ、「海帝生徒会会長会」という学園の最高位。それはのちに、「総理大臣」になる道のりを獲得したも同然。まずは、将来を約束されたと言っても過言ではない「生徒会」入りを果たし、さらにその頂点に立つべく、男子校内という小さな政界の中で、帝一たちの戦いが始まる。
『帝一の國』の心に残る名言・名セリフ
『帝一の國』に出てくる言葉は、勝負事への熱い気持ちや男らしく潔い名言など幅広いです。現実味の低い物語のように見えて、あらゆる場面で自分を鼓舞させてくれるようなフレーズが溢れているので、気合を入れたいときにぜひおすすめです。
今回は、そんな『帝一の國』の中でも、印象的な名場面で発される名言を解説と共にご紹介します!
隠れた野心に火を付ける名言が、きっと見つかるはず!
【名言①】「男は皆野心家だ、でも僕は誰にも負けない」
「自分の國を創る」その為ならば手段は選ばないと決めた帝一が望んだ、入学式。新入生代表の挨拶へと挑む帝一が背中で語る一言です。
ライバルの東郷菊馬(野村周平)にだけは絶対に負けてはならないという、幼いころから父に沁みつけられたプレッシャーと、夢への一歩。人生を賭けた高校生活のスタートラインに立つ帝一の意気込みは伊達ではない。
心機一転、新たな環境に踏み出すときに思い出したい負けん気を駆り立たせる一言ですね!
【名言②】「お前は犬だ、犬になれ。そして…勝ち犬になるのだ!」
帝一と同じく海帝高校に在籍した父・譲介はライバルの東郷卯三郎に生徒会長選で敗北した苦い経験があった。だからこそ、厳しく教育をする父が帝一に与えたアドバイスのような一言です。
他の組のルーム長に選ばれた、唯一の外部入学生・大鷹弾(竹内涼真)。弾の生活環境とカリスマ性に強烈な危機感を感じた帝一は、外部入学試験と弾の回答を極秘に取り寄せ、非公式な勝負を実施する。かろうじて勝つことができた帝一は「勝つことでしか生きていけない…負け犬になりたくない」と父にこぼすが、父はつまらないプライドよりも戦い方を伝授したのです。
【名言③】「安全なところから叫んでいても、何一つ声は届かない。流れを変えるなら、敵陣に踏み込まないと」
翌年の生徒会長候補の3人として指名された森園億人(千葉雄大)が、誰に付くか話し合う帝一と弾に言い放った一言です。
生徒会長には興味ないと言いつつ、闘争本能を内々で燃やす男らしい姿にはぐっときた方も多いのではないでしょうか?!「能力主義」を掲げ、努力した人が報われる完全民主化は、伝統ある海帝高校の意に反するもの。身を置く環境に背くという勇気ある行動には目を見張りますね。
【名言④】「全員で同じ土俵にあがり、一緒に練習をし、汗を流すことで一体感が生まれる。ゆるぎない関係を築けるってわけだ。」
次期生徒会長の有力候補、氷室ローランドの犬になると決めた帝一。年に一度の祭りの開会式を任せてもらうという、このほかないチャンスを掴んだ帝一が内心言うセリフです。
ローランドの為と言いつつ、全ては自分の代になった時に指名してもらう為。
策略的に見えますが、先を見据えた自己投資はうまく運べばハイリターンとなるでしょう…
キャストがふんどし一丁で和太鼓に挑む姿にも目が離せません!
【名言⑤】「騙すわけではないです、実現が困難な約束をするんです。」
ローランドの票獲得の為、帝一が提案した戦略についてのセリフです。
名言というよりは迷言といっても過言ではない一言ですが、こんなにも卑劣なことを、真っすぐな目で言い放つ帝一。夢の実現には手段は厭わないという決意の固さがにじみ出るワンシーンです。
実は、あなたの周りにもこんな策士が潜んでいるかもしれませんね…?!
【名言⑥】「俺は弱い人間だ、正直甘い誘惑にぐらついた。だから後戻りできないように殴ったんだよ」
正義の男・弾の票に目がくらんだローランド。父親代わりとして、母とたくさんの兄弟を支える家庭環境に付け込んだ交換条件を提示したローランドに対して、自分の信念を貫いた後に言ったセリフです。
「バカと呼ぶなら、俺はバカでいい」そう帝一に放った男らしさにときめき惚れした方も多いのでは…?!森園派の気持ちが固まる、印象的なシーンです。
【名言⑦】「僕は修羅の道を行く」
菊馬の告げ口と父の告白でローランドとの根深い確執が明らかになってしまった帝一。森園派に入る決断をしたときの一言です。
少数派に寝返るという険しい道のりを「修羅」と呼ぶ、高校生らしからぬ帝一の表現力。
自ら修羅の道に足を踏み出す経験をしたことがある方も多いでしょう。
選挙の動向に大きくかかわる、ターニングポイントとなるシーンです
【名言⑧】「これは海帝の歴史に残る、マイムマイム事変だ」
菊馬の卑怯なアイデアで賄賂を使って票を獲得して回る、ローランド派に対抗するための作戦です。
小さいころから身体に染みついた「マイムマイム」のリズムは、気付けば乗ってしまうもの…お金で動かされた仄暗い罪悪感を持つものは輪には入れないという、人間心理を使った巧みな帝一の提案能力が発揮された名場面です!
【名言⑨】「絶対に負けられない家に生まれた気持ち、お前にわかるか」
卑怯な手ばかり使う菊馬が真っ向から帝一とぶつかり合った、まさに「青春の1ページ」という場面で菊馬の口からこぼれたセリフです。
互いにエリートの両親を持つ環境で育った、小さいころからの鬱憤をぶつけあう二人。「せめて喧嘩くらいは帝一に負けたくない」と劣等感とプレッシャーに挟まれた菊馬の素直な気持ちにキュンとした方もいるのではないでしょうか!
【名言⑩】「てっぺんなんて星の数ほどあるよ」
「人望こそ一番の武器」という現実に気付かされたローランドに、相棒・駒光彦(鈴木勝大)がかけた一言。
ずっと一緒にいる友達だからこそ、人の道から外れてほしくない…そんな健気な気持ちが溢れていますね!非道な選挙選に、ようやく人情と人間味が出てくる感動シーンです。
まとめ
『帝一の國』に登場する名言と迷言をご紹介しました。高校という狭い世界の中で必死に戦う男たちのセリフは熱いものばかりでしたね!
コメディ要素と濃すぎるキャラクター設定はインパクト抜群。しかし現実に置き換えて、ここぞというときに背中を押してくれるフレーズも多い一作です。
実力派俳優が熱演した魅力的なキャラクターの言葉に注目すると、また違った面白味が見えてくるかもしれません!