リブート版『ヘルボーイ』新作の展開はどうなる!?公開前に過去作を一挙おさらいしよう
2019年、リブート版『ヘルボーイ』が公開されました。日本では漫画『デビルマン』の漫画家永井豪先生とコラボしたり、ラーメンの蒙古タンメン中本にコラボメニューが展開されたり、全日本プロレスのリングにヘルボーイが登場したり……などなど、公開前からかなりの盛り上がりをみせていましたよ。
周りは盛り上がっているけれど、『ヘルボーイ』って一体何者?と疑問に思っているあなたへ!波に乗り遅れる前に、ヘルボーイを振り返って公開に備えましょう!
目次
リブート版公開間近!『ヘルボーイ』とは?
ヘルボーイはダークホースコミックから発表されたオカルトコミックのヒーローです。
2m以上の身長に200kg以上の体重、全身真っ赤で、尻尾や角があり、岩のような右手を持つ、という悪者のような見た目をしています。それもそのはず、彼は悪魔なのです。
1944年、ナチスが戦争に勝利するために召喚しました。アメリカはその情報をいち早く掴み、召喚の儀式を阻止します。ところが、悪魔は召喚されてしまいました。それが赤ん坊のヘルボーイです。保護され、育てられたヘルボーイはアメリカの超常現象調査防衛局の捜査員として活躍するようになります。
ヘルボーイの初登場は1993年のコミコンで配布されたコミックです。その後1994年にシリーズ化され、現在に至るまでファンに愛され続けています。2004年には映画化までされました。ギレルモ・デル・トロ監督の描く『ヘルボーイ』の世界観もまた多くの観客を虜にしたのです。4年後の2008年には続編となる『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』が公開されました。
※コミコンとは……コミックや映画などのポップカルチャーの祭典
まずは歴代『ヘルボーイ』シリーズをおさらい
第1作目『ヘルボーイ』(2004年)
『パシフィック・リム』や『シェイプ・オブ・ウォーター』などの名作を作って来たギレルモ・デル・トロが監督を務めた第1作目『ヘルボーイ』。実は監督は以前からコミックの『ヘルボーイ』の大ファンだったのです。「是非自分が監督をしたい、でもコミックの映画化を経験したことがないと製作させてもらえないかもしれない」と『ブレイド2』の監督を務めた過去まであります。そんな監督の愛の詰まった『ヘルボーイ』をご紹介していきましょう。
『ヘルボーイ』あらすじ
1944年、ナチスは世界大戦で勝つために手段は選ばなくなっていた。ラスプーチンに依頼して、悪魔を召喚して力を得ようとしていたのだ。ラスプーチンは悪魔を召喚するために冥界の扉を開く「ラグナロク計画」を実行する。だが、その計画を事前に察知していたアメリカ軍により儀式は失敗した。中途半端な儀式により、ラスプーチンは冥界に吸い込まれていく。そして入れ替わりに悪魔はやってきた。赤ん坊のヘルボーイだ。アメリカ軍に依頼されて同行していたオカルト専門家ブルーム教授によってヘルボーイは保護された。
時は流れ、2004年。ブルーム教授によって設立された政府機関「超常現象防衛局」。ヘルボーイはそこで、捜査員として活動していた。時を同じくして、ラスプーチンの忠実な仲間イルザはラスプーチンを復活させるべく動いていた。そして、とうとう復活させてしまった。ラスプーチンは再び「ラグナロク計画」を始動させる……。
『ヘルボーイ』登場人物/キャスト
(役者:ロン・パールマン)
第二次世界大戦中、ナチスドイツが戦争に勝つために行った儀式により召喚された悪魔。オカルトの専門家であるブルーム教授によって保護され、育てられました。成長してからはアメリカの超常現象調査防衛局(BRPD)の調査員として活動しています。
全身真っ赤で、髪をちょんまげのように結っており、角や尻尾を持っています。しかし、角は長くありません。男性がヒゲを剃るように、ヘルボーイは角を削るのです。右腕は岩のような形状、硬さをしておりこの腕と怪力を生かした闘い方が特徴的。他にも巨大な拳銃サマリタンを武器として使いますがその腕前は……。
子どものように身勝手でしばしば周りの調査員を困らせます。「目立つな」と言われているのに、カメラに映ったり……「外出禁止!」と怒られたのに、夜中にこっそり抜けだしたり……。巨大で立派な見た目に反して、中身は反抗期の子どもなのです。そして、好きな女性にラブレターを書いちゃうような純粋さもあります……!
(役者:ジョン・ハート)
オカルト専門家で、超常現象防衛局(BRPD)の設立者。ヘルボーイを本当の我が子のように愛情をそそいで育ててきました。ブルーム教授のオカルト知識やリーダーシップによって、ヘルボーイたちチームはなんとかまとまっているようなものなのですが……。
出典:映画『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』公式Facebook
(役者:セルマ・ブレア)
周りからはリズの愛称で呼ばれる、念動発火能力を持つ女性。リズも超常現象防衛局の捜査員です。体から炎を出すこの力を、彼女自身はコントロール出来ずにいます。感情の揺れや、過去のトラウマがフラッシュバックすると力が暴走するのです。何よりもこの力をコントロールできないことを恐れるリズは超常現象防衛局を去り、精神病院に入院しています。
リズは本来明るい性格です。しかし、能力のせいで「バケモノ」呼ばわりされた過去のせいで誰にも心を開けずにいます。ヘルボーイが自分に好意を持ってくれているのも知っていますが、2人の距離はなかなか縮まりません。リズもヘルボーイのことが気になっているのですが、どうしても1歩踏み込めないままですし、ヘルボーイ自身も自分の見た目のせいで気持ちを伝えられないままです。
こちらがエイブ・サピエン(役者:ダグ・ジョーンズ)
1944年、ヘルボーイが召喚されたのと同じ年に小児病院のカプセルの中で発見されました。
青い体の半魚人であるエイブ。彼もまた超常現象防衛局の一員ですが、ヘルボーイやリズと違い戦闘は苦手です。彼の能力は「サイコメトリー」。物や人に触れると、そのモノの過去を見ることができます。さらには、その人が考えていることや秘密まで読めてしまうのです。まさに彼は超常現象防衛局の前頭葉!
普段は超常現象防衛局の水槽ですごしています。半魚人というだけあってエラで呼吸しているのです。外に出る時はエラの周りに水の入った呼吸器と、ゴーグルをつけています。優しい話し方が、彼の性格をよく表しています。誰に対しても穏やかで優しいです。見た目も性格も役割もヘルボーイとは正反対ですが、だからこそ彼らは仲が良いのかもしれません。
(役者:ルパート・エヴァンス)
超常現象防衛局に異動してきた新人捜査員。ヘルボーイのお目付け役に任命されました。ところが、ヘルボーイには適当にあしらわれたり、街中で撒かれてしまったりと散々です。それでもヘルボーイやチームのために尽力します。リズと話しているうちに自然と惹かれますが……もちろんヘルボーイが放ってはおきません。
ただの人間です。特別これといった能力もありません。しかし、ヘルボーイを始めメンバーたちとまっすぐ向き合う強さがあります。これこそが彼の能力といえそうです。
画像一番左がトム・マニング(役者:ジェフリー・タンバー)
FBI局長。ヘルボーイがカメラに映るたびに、テレビやマスコミに質問攻めにされる、ある意味一番かわいそうな人でもあります。そんなこともあり、この超常現象防衛局に対して良い感情は持っていません。ヘルボーイたちを「バケモノ」呼ばわりするため、ヘルボーイも彼を好きではありません。
しかし、あるアクシデントを通して……。
(役者・カレル・ローデン)
1869年から1916年までロシアで活躍した実在の怪僧をモデルとしたキャラクター。
敗色濃厚だったナチスドイツはこのラスプーチンに儀式をさせました。その儀式は冥界の扉を開けるというものだったのです。しかし、アメリカの邪魔が入り儀式は失敗。赤ん坊だったヘルボーイが冥界から入って来たのと入れ替わりに、ラスプーチンは冥界に入ってしまいました。
(役者:ラディスラヴ・ベラン)
ラスプーチンの愛弟子であるクロエネン。秘密結社トゥーレ協会の会長であり、スゴ腕の殺し屋でもあります。身体醜形障がいにより自分を醜く感じているのです。瞼や唇を切り取り、さらに極度の潔癖症によりガスマスクを常に着用するようになりました。全身真っ黒の服装に黒いガスマスク、袖から延びる美しい剣……見た目だけでなくその闘い方も美しいです。しかし、そんな彼はラスプーチンがヘルボーイを呼び出す儀式の最中、瓦礫が胸に刺さり倒れます。
(役者:ビディー・ホドソン)
ナチスの女性将校イルザ。ラスプーチンにより、永遠の若さと美しさ、命を得ました。ラスプーチンへの感情は敬愛や尊敬以上に愛情が強く、それが忠誠心にもつながっています。儀式の失敗でラスプーチンが冥界に吸い込まれても、その忠誠心は消えませんでした。イルザはずっと、ラスプーチンの復活の為に行動していたのです。
『ヘルボーイ』のみどころ
『ヘルボーイ』映画化第一作目はギレルモ・デル・トロが監督を務めました。ギレルモ・デル・トロ監督と言えば独特の世界観と不気味で愛着の湧くクリーチャーの数々が有名です。本作でもそんなギレルモ・デル・トロ監督の「色」がよく出ています。例えば、エイブです。コミックでは銃撃戦などの戦闘もお手の物でした。しかし、本作でのエイブは違います。戦闘を出来るだけ避けようとしますし、敵と出会っても逃げるのが精一杯といった様子です。また、コミックでは陸上でも長期間活動できますが、映画版では違います。外に出る時はエラの周りに水の入った呼吸器を着けて、目にはゴーグルをつけています。
このように、エイブ1人をとっても、こんなにも違いがあります。これこそがギレルモ・デル・トロ監督の「色」です!エイブを徹底的にヘルボーイと対照的に描いているのです。子どもっぽく短期で、相手の気持ちを汲むことが苦手なヘルボーイ。エイブはそんな彼の欠点を補うように、繊細で優しく「サイコメトリー」で気持ちを察します。けれど、戦闘が苦手なエブラに代わりヘルボーイが代わりにどんな敵でも立ち向かう、バディとして最高の組み合わせに仕上がっているのです。
ストーリーはコミックにあったシナリオに沿っています。登場人物たちも原作に忠実です。その中でもエイブのように「色」をつけました。そして、ストーリーでもギレルモ・デル・トロ監督の「クトゥルフ」の世界観を取り入れています。「クトゥルフ」とは作家H.P.ラヴクラフトの描いた『クトゥルフの呼び声』などの怪奇小説のことです。その小説には奇妙な神や悪魔、クリーチャーが数多く登場しています。そんな「クトゥルフ」の大ファンであるギレルモ・デル・トロ監督は、本作にも「クトゥルフ」のようなクリーチャーを登場させています。特に最後のキーとなる冥界の生き物です。絶望を感じる展開に上手く登場させるところに痺れます!
第2作目『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』
『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』あらすじ
出典:映画『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』公式Facebook
ヘルボーイがまだ幼い頃、ブルーム教授はある「おとぎ話」をしてくれていた。「ゴールデン・アーミー」の物語だ。
昔、エルフ(妖精)と人間の戦争があった。エルフは戦争に勝つために鍛冶屋に軍団を作らせた。疲れを知らず、死にもしない「黄金の軍団(ゴールデン・アーミー)」。ゴールデン・アーミーはまたたく間に人間を殺していった。これをみたエルフの王はその強さに恐怖し、封印することに。人間と休戦協定を結び、ゴールデン・アーミーを操る王冠を3つに分けた。2つをエルフ族が。1つを人間が所有することにしたのだ。こうしてゴールデン・アーミーはどこかで今も眠り続けている……。
こんな寝る前の「おとぎ話」をヘルボーイも忘れていた。2008年、ある事件が起きるまでは。エルフのアヌダ王子は、人間の強欲さに我慢できなくなっていた。人間との休戦協定を破棄し、再び戦争を起こそうと行動を始めたのだ。
『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』登場人物/キャスト
出典:映画『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』公式Facebook
1番左がヨハン・クラウス
(役者:ジョン・アレクサンダー、セス・マクファーレン)
問題を起こすヘルボーイの為に、新しく超常現象防衛局にやってきた上司。ブルーム教授と知り合いだったというドイツ人です。まずは、その特徴的な頭に目を奪われることでしょう。古い潜水服のような格好で、中には機械と煙しか見えません。人間の体がないのです。幽体離脱中に肉体を無くしてしまいました。その事故以降、このような格好をして形を保っているのです。
規則に従い、協調性があり、お喋りで、不思議な魅力があります。自分の感情よりもルールを重んじるヨハンは、当然の如くヘルボーイと対立することに……。ヘルボーイの迫力にも物怖じせず、背筋を伸ばして反論するヨハンの強さから目が離せません。
出典:映画『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』公式Facebook
(役者:ルーク・ゴス)
エルフの王子。父親であり王であるバロル王(ロイ・ドートリス)は人間と休戦協定を結んでいます。しかし、アヌダ王子は反対でした。人間たちは強欲で、戦争したことやエルフたちとの約束すら「おとぎ話」として忘れ去っているからです。不死の軍団ゴールデン・アーミーを使い、人間を滅ぼそうと行動を起こします……。
出典:映画『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』公式Facebook
(役者:アンナ・ウォルトン)
アヌダ王子の双子の妹。ゴールデン・アーミーを蘇らせる「鍵」の一つを持っています。兄であるアヌダ王子とは違い、戦争をすべきでないと考えるヌアラ王女は対照的です。ヌアラ王女は「鍵」とゴールデン・アーミーの眠る場所の地図を持って逃げることになりました。
アヌダ王子とヌアラ王女には特別な絆があります。一方が傷を負えば、もう一人にも同じような傷を負います。そして、世界中のどこにいても居場所が分かってしまうのです。また、ヌアラ王女にはサイコメトリーの能力があります。そう、エイブのように……。
『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』のみどころ
※画像左はギレルモ・デル・トロ監督
本作では前作『ヘルボーイ』とは違い、原作にはない映画オリジナルストーリーが展開されています。前作よりもさらにギレルモ・デル・トロ監督の思い描くヘルボーイたちの冒険や感情が深く描かれました。
クリーチャーたちが素晴らしく不気味で魅力的です!例えば死の天使「デス」(ダグ・ジョーンズ)。死神のようにも天使のようにも見えるたたずまいに、恐れたらいいのか敬愛したらいいのか戸惑うのではないでしょうか。ヘルボーイ(悪魔)の死の間際に天使が手を刺し伸ばすという展開もギレルモ・デル・トロ監督らしい「皮肉」が効いています。
森の精霊でも「皮肉」がキーとなっています。自然災害のように恐ろしいクリーチャーですが、種の最後の生き残りを殺してしまうのは仕方がないことなのでしょうか。何の罪もない人が傷つくのを防がなくてはならないから?でも、この森の精霊も突然こんな街中に放り出された被害者です。選択を迫られるヘルボーイは、人間を選びます。自分は人間の仲間だと思っているからです。人間たちのヒーロー……しかし人間たちからの心ない言葉にヘルボーイは戸惑うことになります。森の精霊を通してギレルモ・デル・トロ監督が語り掛ける「皮肉」は心に刺さります。
本作でのメインとも言えるのが「恋」です。前作『ヘルボーイ』ではヘルボーイの素直になれない葛藤が描かれました。本作では反対にリズの葛藤がリアルに語られています。ヘルボーイが前作で覚悟を決めるように、リズも覚悟を決めなければなりません。一方、エイブにも「恋」が芽生えます。あの冷静なエイブが思春期の少年のように「ラブソング」を聞いたり、イメチェンしようとしたり……。ギャップにキュンとします!しかし、種族や立場の違いから選択を迫られます。その葛藤と覚悟は、ギレルモ・デル・トロ監督の後の映画『シェイプ・オブ・ウォーター』を連想させます。
リブート版『ヘルボーイ』について
出典:映画『ヘルボーイ』予告編
ギレルモ・デル・トロ監督の『ヘルボーイ』は、その世界観や魅力的なキャラクターたちによって世界中にファンを拡大させました。
それでは、いよいよ日本公開される新作『ヘルボーイ』について語っていきましょう!今までのキャラクターたちに加え新しい仲間や敵も出てきます。新しい『ヘルボーイ』は私たちに何を見せてくれるのでしょう?
リブート版『ヘルボーイ』登場人物/キャスト
(役者:デヴィッド・ハーパー)
真っ赤な姿、切られた角、長い尻尾、まさしくヘルボーイの見た目です。ギレルモ・デル・トロ監督版とは違うのは、長い髪の毛です。2004年2008年版では髪の毛をちょんまげのように結っていましたが、本作では長いままにしています。
今作でのヘルボーイ役デヴィッド・ハーパーは、人気海外ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のジム・ホッパー署長としての姿が印象に残っている人も多いのではないでしょうか。ヘルボーイの配役が決まる前に、原作者マイク・ミニョーラの奥さんも「彼がヘルボーイよ」と言ったという話まであります。それくらいデヴィッド・ハーパーは見た目も演技もヘルボーイ役ぴったりなのです!
(役者:イアン・マクシェーン)
超常現象防衛局のトップであるブルーム教授。ヘルボーイを保護して育ててきた「親」でもあります。オカルトの知識だけでなく、人間も人間以外のモノも皆を統率できる、カリスマ性あふれる人物です。
イアン・マクシェーンは映画『ジョン・ウィック』での演技が記憶に新しいです。「コンチネンタル・ホテル」の支配人として、殺し屋たちにルールを守らせ、情に厚く、しかし違反者には容赦しない。そんな威光ある人物を堂々とした演技をしています。一方映画『タロットカード殺人』では幽霊のジャーナリストとして、観客の笑いを誘いました。笑わせる役から威厳ある役まで幅広く演技する実力派。渋くて、格好良いイアン・マクシェーンに注目です!
(役者:ミラ・ジョヴォヴィッチ)
血の女王ニムエ。原作コミックでは、「魔女たちの王」として君臨しました。しかし、正気を失ったニムエは魔女たちに恐れられ地下に封印されていました。映画ではどのように描かれるのでしょうか……。
美しく、恐ろしいニムエを演じるのはミラ・ジョヴォヴィッチ!映画『バイオハザード』シリーズが代表的です。他にも映画『フィフス・エレメント』、『ジャンヌ・ダルク』、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』等々、不屈の精神を持つ強い女性を多く演じてきました。今作では「悪役」というポジションではありますが、モンスターたちの上に立つ強いミラ・ジョヴォヴィッチが観られそうです!
(役者:ダニエル・デイ・キム)
ジャガーに変身するエージェント。原作コミックではジャガーの邪神にとり憑かれた人物として描かれています。さらに、死亡が確認されたにも関わらず蘇る等、人間離れした芸当をみせます。
ベン・ダイミョウ少佐を演じるダニエル・デイ・キム。映画『ハルク』や2004年の『スパイダーマン2』にも出演しています。海外ドラマ『HAWAII FIVE-0』では主人公の1人、特別捜査官チンを演じていました。ハワイを舞台に正義と平和と仲間のために走り回るヒーローの姿が印象的です。演技だけでなく、銃を使ったアクション等でもファンを熱狂させました。そんな彼の今作でのアクションから目が離せません!
(役者:サッシャ・レイン)
交霊術を行うことが出来る少女。原作コミックでは、チェンジリング(妖精が人間の子どもを妖精と取り換えてしまうこと)により妖精の世界へ誘拐されてしまった少女として描かれています。ヘルボーイによって人間の世界へ戻ってくることが出来ましたが、「年を取らない」という影響が強く残ってしまっています。
演じるサッシャ・レインは2016年に映画『アメリカン・ハニー』でデビューしました。そう、まだデビュー3年目での大抜擢なのです。デビュー作の『アメリカン・ハニー』英国インディペンデント映画賞の主演女優賞を受賞するなど、その演技に注目が集まっています。
リブート版『ヘルボーイ』の見逃せない注目ポイント
【リブート版『ヘルボーイ』注目ポイント①】脚本に原作者が参加!
出典:Wikipedia
本作では原作のコミック作家マイク・ミニョーラが製作総指揮に参加しており、脚本のチェックもしています!映画『ヘルボーイ』の公式サイトでも語られている通り、コミックの『ヘルボーイ:百鬼夜行』のシリーズ(全9巻)のストーリーが展開されるとのことです。また、原作コミックでも登場するキャラクターたちのキャスティングも公開されています。キャラクターたちの特徴や雰囲気に近い俳優が起用されており、まるでコミックからそのまま出てきたようです。例えば、ベン・ダイミョウ少佐役のダニエル・デイ・キムは、原作と同じようにアジア系の俳優が起用されています。その鋭い眼光、迫力はまさにベン・ダイミョウ少佐です。
かなり原作に近い内容が予想されます!コミックの1コマと映画の1シーンを比較している画像では、ストーリーやキャラクターだけでなく、小物の一つ一つまで忠実に再現しています。また、コミックではなかなか過激な戦闘やジョークもありますが、どのくらい実写化されているのでしょうか……今から待ちきれませんね!
【リブート版『ヘルボーイ』注目ポイント②】様々なクリーチャー
ギレルモ・デル・トロ監督の『ヘルボーイ』では独創的なクリーチャーが数多く登場しました。今作ではどうなるのでしょう。予告編では、それこそ山のように大勢のクリーチャーたちと戦うヘルボーイのシーンがあります。その迫力は凄まじいものです!そして、頂点に立つブラッドクイーン、ニムエの美しさもクリーチャーたちとは違ったゾッとするものがあります。また、街中に現れた巨大なクリーチャー。人間よりもはるかに大きく、絶望的な恐ろしさが印象的です。デザインだけでなく、彼らを際立たせるシチュエーションも素晴らしい!
映画『ヘルボーイ』公式サイトにはイノシシのような見た目の「グルアガッハ」、魔女「バーバ・ヤーガ」も紹介されています。これらのモンスターたちも原作に出てきます。まだまだ描かれていないモンスターたちもいるはずです。ギレルモ・デル・トロ監督とはまた違ったクリーチャーたちが観られることでしょう!
まとめ
ギレルモ・デル・トロ監督の『ヘルボーイ』、『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』、そしてリブート版『ヘルボーイ』についてご紹介してきました。子供っぽいヘルボーイや不思議なクリーチャーたちなど、前シリーズの世界観は他に例がないほど魅力的です。そして、新作では前シリーズとは違ったアクションやヘルボーイたちの一面が観られることでしょう。
コラボにコミックに映画に……『ヘルボーイ』の活躍から目が離せませんね!