全世界待望の新作 『スターウォーズ/フォースの覚醒』ネタバレ解説
世界中で最も人気のあるSF映画シリーズといえば、「スター・ウォーズシリーズ」ですよね。2015年、全世界待望の新作が公開されました!
『スター・ウォーズ エピソードⅥ ジェダイの帰還』から実に32年ぶりの新作ということもあり、また、ディズニーがルーカスフィルム買収後に製作した、初のスター・ウォーズシリーズということも大きな話題となりました。
この記事では、そんな『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』についてのネタバレ解説をしていきます。
目次
10秒で分かる『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の簡単なあらすじ
出典:映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 MovieNEX』予告編
スター・ウォーズではお馴染みのエピローグでルークが姿を消したことに世界中のファンが衝撃を受けました。「スターウォーズ」シリーズは現在全8部作。「スター・ウォーズってどんな映画?」という方は、本作を最大限に楽しむために、まずエピソード4,5,6を見ることをオススメします!
スター・ウォーズ全作品のネタバレ&解説を知りたい方は、こちらの記事も合わせてご参照ください♪
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のネタバレあらすじ
ここからは、がっつりとネタバレ有であらすじを解説していきます!
【あらすじ①】新たなる希望
レジスタンスのエースパイロットであるポー(オスカー・アイザック)は、ある村で伝説のジェダイであるルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)の居場所が記された地図を手に入れる。しかし、同じく地図を求めてやってきたファースト・オーダーに捕まってしまう。
ポーはとっさに地図をボール型のドロイドBB-8に地図を預け、どこか遠くへ逃げるように命令する。BB-8が逃げた先は、辺境の惑星ジャクーだった。捕虜となったポーはファース・トオーダーの幹部であり、赤い十字形のライトセーバーを持つカイロ・レン(アダム・ドライバー)のフォースの力によってBB-8に地図を託したことがバレてしまう。
戦友の死や民間人の虐殺に疑問を感じたストームトルーパー「FN-2187」は、ファースト・オーダーから逃れたい一心で、捕虜のポーと脱走しようとする。なんとか逃げた2人は意気投合し、「FN-2187」はポーから「フィン(ジョン・ボイエガ)」という名前をもらう。
しかし、追手のタイファイターから攻撃を受けた2人はジャクーに墜落。気絶したフィンが目を覚ますと、そこにポーはいなかった。フィンは残されていたポーの上着を着て、ジャクーの砂漠を1人彷徨うことになる。
【あらすじ②】神話との出会い
ジャクーに迷い込んだBB-8はスカベンジャーに網で捕らえられてしまう。しかし、それを見ていたある少女がBB-8を助け、解放する。彼女の名は「レイ(デイジー・リドリー)」。レイはBB-8に懐かれてしまい、行動を共にすることになる。二人が市場を歩いていると、突然BB-8が駆け出した。BB-8が転がる先にはフィンがいた。
ポーの上着を着ている彼をファースト・オーダーの手先と勘違いしたようだ。誤解を解くフィンはレイに「俺はレジスタンスだ」と嘘をついてしまい、そこにBB-8を捜索していたファースト・オーダーの軍隊が攻めてくる。逃げるフィンとレイの目の前に現れたのはミレニアム・ファルコン号だった。レイの操縦で追手を振り切り、宇宙へ逃げた一行は謎の貨物船にトラクタービームで捕らえられてしまう。
彼らを捕らえたのは、ミレニアム・ファルコン号の元操縦士であるハン・ソロ(ハリソン・フォード)とその相棒チューバッカ(ピーター・メイヒュー)だった。神話だと思っていた2人を前にして興奮を隠せないレイ。2人は彼女に「ジェダイもダークサイドも本当にあったことだ。」と語り4人はBB-8の中にある地図を見るが、それが未完成であることに気づく。一同は助けを求めるために、ソロの案内で木々が生い茂る惑星タコダナへ向かう。
【あらすじ③】ルークのライトセーバー
惑星タコダナに着いた一同は、ソロの友人である酒場の女主人マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)に助けを求める。しかし、酒場にいたファースト・オーダーのスパイが彼らの居場所を密告してしまう。
ソロはマズにBB-8をレジスタンスに渡してほしいと頼むが、彼女はそれを断る。フィンはファーストオーダーが追ってくるのを恐れ、レイにどこか遠くへ逃げることを提案するが、彼女は言うことを聞かない。フィンはついていけないとばかりに、自分はレジスタンスではなく元ファースト・オーダーであることを明かし、酒場から立ち去る。
一人酒場に残されたレイは地下室からある声を聞く。その声を辿ると、そこには一本のライトセーバーがあった。それに触れたレイはフォースと共鳴を起こし、強烈なビジョンを見てしまう。そのライトセーバーはルーク・スカイウォーカーのものだった。マズは、彼女にそれを託そうとするが、恐怖を感じたレイはそれを受け取らないまま、林の中へ逃げてしまう。
【あらすじ④】囚われのレイを救いに
ファースト・オーダーはタコダナへの攻撃が始まる。酒場は崩壊し、ソロたちも応戦するが、敵の多さに圧倒されるばかり。窮地に陥ったその時、空からX-ウィングの編隊が現れる。ポーを含めたレジスタンスたちがソロ達を救いに来たのだ。彼らの反撃により、なんとか3人は助かる。
一方、林の中へ逃げたレイは、強いフォースを感じ取ってやってきたレンと対峙する。レイの攻撃を軽くいなし、地図のありかを吐かせようとするレンだが、レイは譲らない。痺れを切らしたレンはレイを気絶させ、ファースト・オーダーの要塞スターキラー基地に連行する。それを目撃したフィンはレイを追いかけるが、彼をとり逃してしまう。
レジスタンス一行は秘密基地がある惑星ディカーへと向かい、仲間達で再会を喜ぶ。ソロはレイアに「彼を止められなかった」と告げる。レンは、ソロとレイアの息子だったのだ。元ストームトルーパーであるフィンの情報を元に、レジスタンスは、レイの救出とスターキラーの爆破を任務とし、ソロ、フィン、チューバッカの3人を含めた編成でスターキラー基地に潜入することに。ソロは、息子を連れ戻すとレイアに約束し、フィンたちとスターキラー基地へ向かう。
スターキラー基地でレンに尋問を受けるレイは、彼のフォースに当てられる過程で自身もフォースが使えることに気付く。レイはフォースを使い、独房から脱出する。救出にきたフィン達と合流し、基地から脱出する。ソロは基地を爆破するためにチューバッカと共に爆弾を仕掛けるが、その途中、橋の上でレンと遭遇する。ソロの説得も虚しく、レンはソロの体をライトセーバーで貫く。基地の奥底へ落ちていくソロ。それを見て激昂したチューバッカはブラスターでレンを撃ち、仕掛けた爆弾で基地を爆破させる。
【あらすじ⑤】フォースの覚醒
爆発から逃れたフィンとレイは、ファルコン号へと急ぐが、その2人の前にレンが立ちはだかる。レイの必死の抵抗も虚しく、彼のフォースによって木に叩きつけられ、気絶してしまう。フィンは、マズから預かったライトセーバーを取り出し、レンと対峙する。「それは俺のものだ!」と憤るレンの猛攻により、フィンは重症を負う。
倒れたフィンの手から落ちるライトセーバー。レンはそれをフォースで引き寄せようとするが、何か別の力が働いており、なかなか動かない。次の瞬間、ライトセーバーが勢いよく宙を舞う。それを手にしたのはレイだった。彼女は自らのフォースを呼び起こし、レンと激しいライトセーバー戦を繰り広げる。
あまりの猛攻に劣勢を強いられたレンは顔に大きな傷を負う。その時、スターキラー基地が爆破された影響で地割れが発生し、二人を引き裂く。足元が崩れ行く中、ファルコン号に乗ったチューバッカがレイとフィンを救出し、脱出に成功する。
惑星ディカーに戻ったレイたち。レジスタンスたちはソロの死を悼む。その時、ルークが失踪して以来機能を停止していたR2-D2が動き出す。彼は空中にある地図を映し出した。それにもう一つの地図を合わせるBB-8。すると一つの惑星が浮かびあがり、ルークの居場所が判明する。ファルコン号でその惑星へ向かうレイとチューバッカ。たどり着いた惑星で、レイは一人の老人を見つける。彼こそがルークだった。レイは無言で彼のライトセーバーを差し出すのだった。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のキャスト
ガラクタで日銭を稼ぐ名もなき少女 レイ/デイジー・リドリー
辺境の惑星ジャクーでスカベンジャー(廃品回収)として生計を立てる名もなきヒロイン。小さい頃自分を残して旅立った家族を一人で待っている。
超難関のオーディションを勝ち抜いてこの役を演じたデイジーは、イギリス出身の注目女優。プロデューサーのキャサリン・ケネディーは彼女を一目見ただけで合格を決めたくらいの即決だったんだとか!今まで女性のキャラクターが少なかったこともあり、スター・ウォーズ作に大きな影響を与えていることは、間違い無いでしょう。
優しき脱走兵 フィン/ジョン・ボイエガ
幼い頃からストームトルーパーとして育てられる。罪のない民間人の虐殺や、仲間の死を目の当たりにして、ファースト・オーダーに対して不信感を抱く。スターキラー基地では清掃を担当しており、内部の構造には詳しい。
そんなジョンを演じるのは、2011年の映画『アタック・ザ・ブロック』での演技が評価された若手俳優ジョン・ボイエガです。
祖父ダース・ベイダーの意志を継ぐ者 カイロ・レン/アダム・ドライバー
レイアとソロの息子であり、スカイウォーカー家の血を継ぐ元ジェダイ。本名はベン。ルークにフォースの手ほどきを受けたが、スノークに誘惑され、暗黒面に堕ちる。祖父であるアナキンを慕っており、ベイダーのヘルメットを大切に保管している。十字型の特殊なライトセーバーを使う。
ナイスガイな反乱軍のエースパイロット ポー・ダメロン/オスカー・アイザック
新生レジスタンスのリーダー的存在であり、エースパイロット。相棒のアストロメク・ドロイドBB-8と共にX-ウィングに搭乗する。初対面かつ敵であるはずのフィンとすぐに打ち解ける気さくさも持つ。
演じるのはグアテマラ出身の俳優、オスカー・アイザック。主演に抜擢された映画『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』での演技が高く評価されたことで知られています。
姫から将軍へ…反乱軍を導く勝利の女神 レイア・オーガナ/キャリー・フィッシャー
アナキンとパドメの娘であり、ルークの妹。正統にスカイウォーカー家の血を継ぐ者であり、フォースを宿している。エンドアの戦いの後、ソロと結ばれ、息子ベンをもうける。惑星オルデランの女王を経て、レジスタンスの将軍となり、ファースト・オーダーを監視する。
30年経っても相変わらずな無法者 ハン・ソロ/ハリソン・フォード
元々は密輸で生計を立てるならず者。モスアイズリーの酒場でルークとオビワンと出会い、銀河を股にかける旅に出る。世界最速のガラクタ、ミレニアムファルコン号の操縦士であり、「ケッセル・ランを12パーセク」という記録を達成し、銀河に名を轟かせる。
毛むくじゃらの相棒、ファルコン号の副操縦士 チューバッカ/ピーター・メイヒュー
惑星キャッシーク出身のウーキー族で、誇り高き戦士。ソロに助けられた過去を持ち、それ以来、ミレニアムファルコンの副操縦士として彼と共に行動する。実は妻子持ち。
これを知ればもっと面白くなる!『スター・ウォーズ フォースの覚醒』の3つの注目ポイント!
【その①】豪華すぎるカメオ出演陣!
世界的な人気を誇るスター・ウォーズシリーズ。もちろんハリウッド俳優たちの中にもファンが多いシリーズです。名だたる俳優たちが童心に帰り、こぞってスター・ウォーズの撮影へ見学に来たとか。中でも、本シリーズの熱狂的なファンで有名なサイモン・ペッグは、惑星ジャクーのジャンク業者の元締め役として出演しています!
また、スターキラー基地でレイを見張るストームトルーパー役で、ダニエル・クレイグが出演したりと脇役まで超豪華!他にも、スター・ウォーズ過去作の俳優が新キャラに扮していたりと、画面から目が離せません!
【その②】あの惑星の名前はまさかの日本の地名!?
スター・ウォーズシリーズと言えば、「タトゥイーン」や「キャッシーク」など、登場する惑星の名前がユニークなのがお馴染みです。本作でも、個性的な名前の惑星が登場しましたが、その中の一つは日本の地名が由来であることをご存知でしょうか?
その惑星とは森林に囲まれた惑星「タコダナ」です。監督のJ.J.エイブラムスはインタビューで「初来日した時に高田馬場のホテルに泊まったんだ。その思い出を込めたよ。」と答えています。確かになんとなく響きが似ていますよね?
その他にも、「カイロ・レンは黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を見ながら考えたんだ。」など、日本の作品をモチーフにしたことも公言しています。どこかの銀河に日本の地名と似た惑星があるなんてちょっと嬉しくなってしまいますね!
【その③】お馴染みのセリフは今回も!
スター・ウォーズシリーズで有名なセリフと言えば、”May the force be with you.”(フォースとともにあらんことを)ですよね。しかし、スター・ウォーズファンの間で新作が出るたびに話題になるセリフがあることをご存知ですか?それは、”I’ve got bad feeling about this…”(嫌な予感がする…)です。
本作では、ファルコン号でのシーン。レイが操作ミスで檻の中のラスターを逃してしまい、ファルコン号が阿鼻叫喚の地獄になった時、ハン・ソロが言いました。実はハン・ソロ、スター・ウォーズシリーズではこのセリフの常連で、今回を含めると実に3回このセリフを発しています。是非、皆さんも確かめてみてください!
まとめ
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』について小ネタとともにネタバレ解説しました!ディズニーによって新たな歴史が動き出したスター・ウォーズシリーズ。過去作をオマージュしたシーンもあれば、新たな試みが見られるシーンもあり、過去6部作と比較してみるのもオススメです!これから盛り上がっていくこと間違いなしのスター・ウォーズの世界に本作から飛び込んでみてはいかがでしょうか?
また、スター・ウォーズ全作品のネタバレ&解説を知りたい方は、こちらの記事も合わせてご参照ください!
『スター・ウォーズ』シリーズは公開順で|時系列と順番が違う理由は?