クリスチャン・ベール出演のおすすめ映画10選|役者魂が光る変貌っぷりがすごい!
役作りのためなら常軌を逸した肉体を改造に取り組み、徹底的に演技に入り込む事で知られる俳優・クリスチャン・ベール。
ある時は筋骨隆々のヒーロー、ある時は病に侵されやつれた男、また別の時には肥満の中年にと、まるで衣替えのように見た目を大きく変化させるそのスタイルは、他の役者には真似できない彼独自の演技への姿勢が発揮されています。同じ人とは思えない変貌ぶりに驚かされるばかりですが、それだけに観ている人に良い映画を届けたいという彼の情熱を感じずにはいられません。
もちろんルックスだけではなく、その演技力も素晴らしく、ゴールデングローブ賞主演男優賞やアカデミー賞助演男優賞など、数々の賞を受賞している実力者ですね。そんなキャリアの長いクリスチャン・ベールの映画を観た事があるという人も多いのではないでしょうか!
本記事では世界的なカメレオン俳優であるクリスチャン・ベールの出演作から10タイトルを厳選し、あらすじと見どころについて解説してみたいと思います。本記事を最後までご覧になり、ハリウッド映画を牽引する熟練俳優の軌跡を辿ってみれば、きっとあなたの気になる作品も見つかると思いますよ!
目次
クリスチャン・ベールのプロフィール
出典:IMDb
パイロットをしている父とサーカスのダンサーの母の元に生まれたクリスチャン・ベールはイギリス出身。元々は姉の影響でミュージシャンを目指していましたが、途中で役者を志すようになります。
10歳の頃から演技を始め、演劇学校へ入学しました。その後、子役としてCMへの出演などを経て1986年に舞台デビュー。13歳になるとスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『太陽の帝国』のオーディションを4000人の中から選ばれて見事主役に抜擢されました。
その後2年間は学業に専念し、復帰後はTVドラマや映画へ精力的に出演して俳優としての評価を高めます。2000年に公開された映画『アメリカン・サイコ』で主演を務めて話題となり、2002年には今も漫画、映画界隈で名作と語られる映画『リベリオン』でガン=カタと呼ばれるアクションをこなしてその名を広く知らしめました。
その後2000年代では『バットマン』シリーズ、『ターミネーター4』などヒットシリーズでの主演を務め、声優としてアメリカ版『ハウルの動く城』でハウル役を演じるなど、役者に留まらない幅広い活動をしています。
2010年代に入ると、『アメリカン・ハッスル』や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』など話題作に次々と出演し、豪華俳優陣とも当然のように共演を果たせるまで上り詰めました。ドラマ、コメディ、アクションと何でもこなすクリスチャンの円熟味のある演技がついにハリウッドの顔となります。
また、私生活では2000年に元モデルのサンドラ・ブラリッチと結婚し、2005年に長女を授かっている、年頃のお子さんを持つお父さんでもあるんですね。
【2022年版】クリスチャン・ベールのファンなら見逃せない!おすすめ映画10選
1.フォードVSフェラーリ
「男のロマンと友情」
出典:Amazon
出典:20世紀スタジオ ホーム エンターテイメント公式YouTubeチャンネル
あらすじ
1959年、レーサーのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)は、ル・マン24時間レースで優勝するという華々しい栄光を手にしたものの、心臓病によってレーサーを引退、スポーツカー製造会社「シェルビー・アメリカン」を設立し経営者をしていた。
とあるレース場で出会った偏屈だが優秀なイギリス人レーサー・ケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)に興味を抱いたシェルビー。整備工場を営みながらレーサーをしていたマイルズだったが、税金の滞納が原因で工場を差し押さえられてしまい、追い詰められて引退を余儀なくされていた。
そんな時、ビジネス上のトラブルからフェラーリ社とフォード社によるル・マンでの対決話が持ち上がり、フォードからフェラーリに勝る車の開発を依頼されたシェルビー。同時に優れたドライバーを獲得するため、その運転技術に惹かれたマイルズに声をかけるのだった。
みどころ
物語の舞台である1966年の状態のサーキットが存在しないため、なんと6カ所でロケをして編集で1つのサーキットのように演出した本作。編集だけでなく、スタントによる迫力ある車の動き、CGによる雨や光の再現など、とにかくリアルさを感じながら楽しめるよう工夫が凝らされたレースシーンは必見です!
クリスチャンが演じるのは偏屈で破天荒なレーサー・ケン・マイルズ。こだわりが強く、気に入らない事にははっきりNOを突きつける厄介な性格の持ち主を見事に演じています。シェルビーとケンが心を通わせ、ル・マンを通して友情を育む物語にも注目ですね。
こんな人におすすめ
- 人と人が向き合うヒューマンドラマ作品が観たい人
- カーレース、カーアクションが好きな人
こんな人には向かないかも
- SFなど、現実離れしたアクション要素が観たい人
- 友情よりも恋愛ドラマが観たい人
2.バイス
「実在した剛権」
出典:映画『バイス』公式サイト
あらすじ
2001年9月11日、同時多発テロという悲劇に見舞われたアメリカ。ホワイトハウスでは副大統領のディック・チェイニー(クリスチャン・ベール)が指揮を執り、大統領の許可を取らず独断で危機管理の指令を出している。
1963年に時間は遡り、大学生のチェイニーは酒浸りの生活を送っていた。荒れた生活が原因で名門・イェール大学を退学になり、紆余曲折を経て1968年の連邦会議のインターンシップに参加。現場でスピーチをしていたラムズフェルド共和党下院議員に興味を持ち、彼のアシスタントとして働きだすチェイニー。
その後、ラムズフェルドの失態により一度は政界を離れたチェイニーだが、1974年にニクソン大統領が辞任するとラムズフェルドと再び結託、政権を握りホワイトハウスを乗っ取るため動き出すのだった。
みどころ
実在の副大統領・ディック・チェイニーの賛否別れた政治手腕にスポットライトを当て、どのようにチェイニー副大統領が誕生したのかを青年時代から辿っていく物語です。アメリカ史上最強で最凶の副大統領と言われた人物の伝記ドラマは興味深いですね。
また、クリスチャンの見た目にも大注目です。パっと見、彼とは気が付かない肥満体の老人を特殊メイク無しで作り上げました。性格作りでは、チェイニーの政治思想には半分以上同意しかねたものの、役のために肯定的にとらえるよう務めたとの事。クリスチャン渾身の演技も必見ですよ!
こんな人におすすめ
- 実在の人物を追った物語に興味がある人
- リアルなドラマ作品が好みな人
こんな人には向かないかも
- サスペンスやミステリーの要素のあるドラマが観たい人
- ブラックジョークやコメディの脚色が欲しい人
3.マネー・ショート 華麗なる大逆転
「4人の天才投資家」
あらすじ
2005年、ヘッジファンドマネージャーをしているマイケル・バーリ(クリスチャン・ベール)は、不良債権化しうる金融商品「CDO」を空売りする事で儲けを出す方法を思いつく。この考えを基に大手銀行をはしごし、上手く投資家達を説得し提案を飲ませたマイケル。一部の投資家の反発を受けながらも予想通りに市場の暴落が起き、489%もの巨額の利益を獲得する事に成功した。
一方、銀行マンのジャレット・ベネット(ライアン・ゴズリング)はその噂を聞きつけ、マイケルの動向をマークしていた。友人であるヘッジファンドマネージャー・マーク・バウム(スティーヴ・カレル)にも情報を伝え、「CDO」の購入を勧めるがーー。
みどころ
アメリカで実際に起きたサブプライムローンの破綻「リーマン・ショック」を題材に、市場の動向を予期して空売りで儲けた4人の投資家達の物語です。彼らの冷静な判断力、本質を見る観察力、協力をお願いする事のためらいの無さなど、実際の生活でも役立つ知恵の数々に注目ですね。思い込みや常識を疑うという信念は参考になると思います!
また、クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット、スティーヴ・カレルというハリウッドを代表する役者の豪華な共演にも注目です。これほどの顔ぶれが揃う事はあまり無いのではないでしょうか。
こんな人におすすめ
- 社会情勢や風刺が描かれた作品が観たい人
- ビジネスマンが活躍する物語が観たい人
こんな人には向かないかも
- 葛藤や衝突などの濃厚なヒューマンドラマが観たい人
- トリックや謎解き要素のあるドラマが好みな人
4.エクソダス 神と王
「エジプト王国の伝説」
出典:Amazon
あらすじ
紀元前1300年のエジプト王国。時の支配者・セティ王(ジョン・タートゥーロ)はユダヤ人を奴隷化するなど力による王政を強固な物にしている。
ある時、エジプト王国の王子・モーゼ(クリスチャン・ベール)がピトンという街を訪れた。街では劣悪な環境下で強制労働をさせられているユダヤ人達がおり、奴隷の現実を目の当たりにするモーゼは何とも言えない気持ちになっていた。
とある集落に足を踏み入れたモーゼは、老人・ヌン(ベン・キングスレー)と出会い、自身の出生の秘密を聞かされる。実はモーゼはユダヤ人であり、生まれてすぐにナイル川へ流されたという事実であった。
そしてその話がもう1人の王子・ラムセス(ジョエル・エドガートン)の耳に入り、モーゼはエジプト王国から追放されてしまう。
みどころ
紀元前のエジプト王国を舞台に、追放された王子とエジプトの王になろうとした王子の国を巡る壮大な世界観に注目です。エジプト王国を再現するため、宮殿や貧民街、当時のエジプトの街並みを再現するためにセットが組まれ、エキストラは総勢15000人も参加したというとんでもないスケールは観る者を圧倒してきます!
キャストも豪華で、クリスチャン・ベール、ジョエル・エドガートンを主演に、シガニー・ウィーバーやベン・キングスレーなど名優たちが脇を固めてくれています。監督のリドリー・スコットが過去最高に予算を投じた作品と語った通りのスペクタクル巨編なんですね。
こんな人におすすめ
- スケールの大きな壮大な物語が観たい人
- 歴史、伝記、伝説などの映像化作品が好きな人
こんな人には向かないかも
- 恋愛や友情などのドラマが観たい人
- 人間離れしたCGアクションが好きな人
5.アメリカン・ハッスル
「詐欺師を捕らえる詐欺師」
出典:Amazon
あらすじ
1978年のアメリカ・ニューヨーク。アーヴィン・ローゼンフェルド(クリスチャン・ベール)は絵画詐欺や融資詐欺で生計を立てている生粋の詐欺師だ。
ある時、アーヴィンは友人宅で開かれたパーティーでシドニー・プロッサー(エイミー・アダムス)と出会い、恋に落ちた。仕事上でもタッグを組み、詐欺を働き荒稼ぎしていた2人だったが、いつものように融資詐欺している最中、シドニーがFBIに身柄を拘束されてしまう。
愛するシドニーが捕まった事をネタに、アーヴィンに捜査協力するよう司法取引を持ちかけるFBIだったがーー。
みどころ
実際にアメリカで行われた囮捜査を題材に、コメディタッチでユーモラスに映画化したのが本作です。主演のクリスチャンの体当たりの役作っぷりは健在で、モデルとなった人物の合わせてわざわざ薄毛にし、コミカルな演技と共に笑いを誘う演出を仕掛けています。
ちょっといかれたFBI捜査官、ヒステリックな妻など、登場人物達も大げさに誇張されていて、犯罪物の映画でありながら楽しんで観れるエンタメ作品ですね。
こんな人におすすめ
- コメディやブラックジョーク満載の作品が好きな人
- 構えず気楽に観れる映画が好きな人
こんな人には向かないかも
- シリアスなクライムサスペンス、アクションが観たい人
- リアルなノンフィクション物が観たい人
6.パブリック・エネミーズ
「伝説のヒーローギャング」
出典:Amazon
あらすじ
1933年アメリカ・インディアナ州。ギャングのジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)と相棒のレッド(ジェイソン・クラーク)が手下を引き連れ刑務所から脱獄する事件が起きる。
デリンジャーは義賊のような存在で、「弱い者をいじめない」をモットーに銀行強盗を繰り返し、国家権力である警察を嘲笑うかのように振舞って民衆から支持を受けていた。
ある時、強盗を成功させてマイアミでバカンスを楽しんでいたデリンジャー達だったが、宿泊していたホテルに警察の手が回り逮捕されてしまう。再びインディアナ州の刑務所へ収監されたデリンジャーだったが、またもや脱獄し逃亡する。
その後レッドと合流し、仲間の待つ隠れ家に向かうも、警察にマークされてる事を理由に隠れ家の利用を拒否されてしまうのだった。
みどころ
アウトローでありながら同時に民衆のヒーローでもあった実在の人物・ジョン・デリンジャーの活劇をスリリングに描いた本作。何度も脱獄し強盗を成功させるデリンジャーの怪盗っぷりは圧巻ですね。本当にこんな人がいたのかとびっくりします。
また、本作でクリスチャンは司法省の捜査官・パーヴィスを演じており、デリンジャーと対決するヒール的な役割として存在感を放っています。スーツにオールバックのクリスチャンもハンサムですね!
こんな人におすすめ
- 爽快なクライムアクション映画が観たい人
- レトロな雰囲気の作品が観たい人
こんな人には向かないかも
- 現代劇のアクション作品が観たい人
- ギャング同士の抗争などアウトロー作品が観たい人
7.ターミネーター4
「人類を指揮するリーダー」
あらすじ
2003年に死刑となった囚人・マーカス・ライト(サム・ワーシントン)は、サイバーダイン社との契約でサイボーグの被検体になる事を承諾していた。
時は移り2018年、人類を敵とみなした人工知能・スカイネットの核攻撃によって荒廃した地球。抵抗軍を指揮しているジョン・コナー(クリスチャン・ベール)は、スカイネットの施設に潜入した時に新型ターミネーター・T-800が製造されている事を知る。
同じ頃、被検体となったマーカスは長い眠りから目を覚まし、世界の惨劇を目の当たりにして衝撃を受けていた。その後、マーカスはカイル・リース(アントン・イェルチン)と出会い、一緒にジョン・コナーと会うために旅をする事に。
人類VSマシンの戦いが激化する中、ジョンと出会ったサイボーグ戦士・マーカスは人類の未来を決める決断をする事となるーー。
みどころ
名作SFシリーズ『ターミネーター』の第4弾で、未来での戦争を描いている本作。未来での戦いが舞台なため、大型のマシンやバイク型のターミネーターなど、現代劇では登場しなかった敵が登場しています。
本作でクリスチャンは、映画『ターミネーター』シリーズの中心人物であるジョン・コナー役を演じています。どこか悲壮感のある少しやつれた顔に、引き締まったスタイルは抵抗軍の指揮者・ジョン・コナー役にぴったりで、カッコいいですね!
こんな人におすすめ
- マシンが登場するSFアクション作品が好みな人
- 荒廃した世界観が好きな人
こんな人には向かないかも
- 現代が舞台のSFアクションが観たい人
- エイリアンやモンスターが登場する作品が観たい人
8.ダークナイト
「闇に紛れた騎士」
あらすじ
ゴッサムシティの安全を影で守っているヒーロー・バットマン(クリスチャン・ベール)。肉体がボロボロになりながらも、自分を奮い立たせ悪と戦い続けていた。
ある日、ゴッサムの銀行を凶悪なマッドピエロ・ジョーカー(ヒース・レジャー)に襲撃され、預けられていたマフィアの資金を持ち去られる事件が発生。ジョーカーはマフィアのボスを殺して組織を乗っ取り、ゴッサム全体を恐怖のショーに陥れようとしていた。
ジョーカーの凶行にヒーローとして立ち上がるバットマン。しかし、ジョーカーの仕掛けた狂気のゲームは周囲の人間を巻き込み、徐々にバットマンから理性を奪い取っていくのだった。
みどころ
唆されて悪に染まってしまう正義の検事や、どちらを助けるのか?とという人間の弱さを浮き彫りにするゲームなど、ジョーカーによって心をかき乱される登場人物の葛藤に注目ですね。最凶の敵・ジョーカーと対峙したバットマンはどう決着を付けるのでしょうか?
また、主人公・バットマンを演じたクリスチャンの肉体美にも注目ですね。ヒーローを演じるにあたって、やはりいつもの肉体改造をしてきたクリスチャン。筋骨隆々のマッチョな肉体はヒーロー像にマッチしています。
バットマンシリーズ6作目『ダークナイト』結末あらすじネタバレ | 狂気の怪演に引き込まれる!こんな人におすすめ
- ヒーローが活躍する作品が好きな人
- ゴシック系な雰囲気が好みな人
こんな人には向かないかも
- 爽快な気分になるヒーローアクションが観たい人
- アメコミ系の映画は興味がない人
9.プレステージ
「マジシャンの戦い」
出典:Amazon
あらすじ
19世紀末のロンドン。マジックを生業にしているアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)とロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)はライバル関係だが、修業時代に妻を死なせる事故を引き起こした者としてアンジャーはボーデンを憎んでいた。
互いに切磋する中、アンジャーはテスラという科学者によって開発されたコピー装置により完全な移動マジックを成立させ、ボーデンから人気を奪い始めていた。あまりに不可解なマジックに疑問を抱いたボーデンはアンジャーのショーの舞台下に潜入しトリックを暴こうとするがーー。
みどころ
マジックショーを描いた映画でありながら、サスペンスやSFとしても秀逸な本作。マジシャンとしてはチート能力であるコピー装置や、張り巡らされた罠、伏線など、観ている者を驚きの世界へ導いてくれる監督クリストファー・ノーラン節が炸裂しています。
クリスチャンは孤児育ちの奇術師で、ライバルであるアンジャーの妻を事故死させてしまった過去を持つ影の有る役を演じています。そんなボーデンとコピー装置を駆使するアンジャーの対決の行方がどうなるのか注目ですね!
『プレステージ』のあらすじネタバレ|どんでん返しが秀悦な映画を解説こんな人におすすめ
- アッと驚くどんでん返しのある作品が観たい人
- 緻密に練られたトリックや物語が観たい人
こんな人には向かないかも
- 人間同士が格闘するアクション作品が観たい人
- 感動する展開がメインのドラマ作品が観たい人
10.マシニスト
「眠れない悪夢」
出典:IMDb
あらすじ
工場で働くトレバー・レズニック(クリスチャン・ベール)は不眠症を患っており、1年もの間しっかり眠っていなかった。食欲は落ち、体力が無くなって知り合いが心配してくるほど衰弱している。
ある日の勤務中、トレバーはよそ見をした事で事故を起こし、同僚に大怪我を負わせてしまう。「溶接工のアイバンに気を取られたからだ」と弁解するトレバーだったが、工場の同僚は「そんな人物はいない」と言う。
やがてトレバーの身の回りで不可解な出来事が起きるようになる。自宅の冷蔵庫には書いた覚えのない付箋が貼られ、存在するはずのないアイバンとバーで過ごす事になるがーー。
みどころ
不眠症を題材に、睡眠不足が原因で精神を狂わせていく人間の物語をホラーテイストで描いている本作。主人公が作り出す幻覚、妄想を伏線として張り巡らせ、事実と虚実の判断がつかないよう観ているこちらを不安にさせてくるスリリングな作品ですね。
また、クリスチャンの役作りの代名詞ともなっている作品でもあり、本作での激やせは公開当時の映画界に衝撃を与えました。その後、映画『ダークナイト』でマッチョになった落差が凄まじいですね!クリスチャンを観るだけでも一見の価値ありな作品ですよ。
映画『マシニスト』のあらすじネタバレ|伏線を徹底解説こんな人におすすめ
- サイコスリラー、サスペンスなどが好きな人
- 狂ってゆく人間の物語が観たい人
こんな人には向かないかも
- 人為的な事件が起きるスリラー、サスペンス作品が観たい人
- トリックや謎解きなど物語にミステリー要素が欲しい人
まとめ
ハリウッド界のカメレオン俳優・クリスチャン・ベール。役作りのための肉体改造においては右に出る者がいない唯一無二の役者ですね。
そんなクリスチャンが今後どのようなキャラクターを作り込んで演じてくれるのか目が離せません!
きっと観ているこちらの想像を上回る「変身」をしてくれる事でしょう。