映画『猫の恩返し』の名言集|勇気を持って一歩踏み出すきっかけに
2002年7月20日に公開されたジブリ映画『猫の恩返し』。『魔女の宅急便』や『ゲド戦記』などの制作にも携わった森田宏幸さんのジブリ初監督作品です!
爽やかでどこか優しさも感じられるストーリーや個性豊かなキャラクターなどが魅力である今作。なんと2002年に公開された邦画の中で最も興行収入が多い映画なのです!何年経ってもその人気が色褪せることはなく、幅広い世代から愛されています。
今回は、『猫の恩返し』に登場するセリフの中でも自分自身を信じる大切さを教えてくれる名言やセリフをご紹介します。「勇気がほしい!」そんなあなたにぴったりな名言が見つかるはず。
ぜひ、主人公・ハルの成長する様子と照らし合わせながらお楽しみください!
目次
- 映画『猫の恩返し』のあらすじ
- 映画『猫の恩返し』の胸に刻まれる名言・名セリフ
- 【名言①】「猫なんて助けなければよかったってこと?」
- 【名言②】「天国かもね、おいしいものいっぱい食べてお昼寝して、嫌なこともみんな忘れてさ」
- 【名言③】「私のスペシャルブレンドだ、そのつど味が変わるので保証はできないがね」
- 【名言④】「ダメだハル、自分を見失うんじゃない。君は君の時間を生きるんだ」
- 【名言⑤】「俺ははっきりした女が好きなんだ。お前のために一肌脱ごうじゃねえか」
- 【名言⑥】「私、間違ってなんかいなかった。猫を助けたことも迷って苦しんだことも、みんな大切な自分の時間だったんだ」
- 【名言⑦】「バロン、私あなたのことが好きになっちゃったかも」
- 【名言⑧】「ハルのその素直なところが私も好きだよ」
- 【名言⑨】「もしハルが本当に私たちのことを必要としたのなら、きっとまた猫の事務所は開くだろう。その時までしばしの別れ!」
- 【名言⑩】「それね、ハルちゃんのスペシャルブレンドよ。そのつどビミョーに変わるから味の保証はできないけどね」
- まとめ
映画『猫の恩返し』のあらすじ
心優しくちょっぴりドジな女子高生・吉岡ハル(池脇千鶴)は平凡な毎日を過ごしていた。そんなある日、学校から帰っているとトラックに轢かれそうになっている猫(山田孝之)に遭遇。ハルが危険も顧みずその子を助けると、猫は綺麗な日本語で喋りだし、お礼を告げて去ってしまった。
その後、ハルが助けた猫が猫の王国の王子だったことが判明する。王子を助けたお礼にと、ハルは猫たちから様々な形で恩返しをされることに。しかしその恩返しとは、ネズミやマタタビなどハルにとって迷惑なものばかり。
それから更に話は進んでしまい、今度は猫の王子のお妃にならないかと誘われてしまう。強引に約束を取り付けられ焦るハル。そんな中、突然天から聞こえてきた不思議な声に「猫の事務所を探して。」と助言を受ける。なんとか猫の事務所にたどり着いたハルは、そこでとても紳士的な猫・バロン(袴田吉彦)と出会った。
ぶっきら棒な白猫のムタ(渡辺哲)やカラスのトト(斉藤洋介)らと協力して、猫たちからハルを守ると約束してくれたバロン。安心したハルだったが、そこへ猫の大群が押し寄せてきて……。
【ネタバレ解説】映画『猫の恩返し』のあらすじ|『耳をすませば』との共通点は?
映画『猫の恩返し』の胸に刻まれる名言・名セリフ
ひと夏の冒険を通して成長していく少女の姿を描いた今作。勇気を持って一歩踏み出す大切さや、自分らしく生きる素晴らしさを教えてくれる名言やセリフが散りばめられています。
また、ハルを助けてくれる紳士的なバロンの、ついつい胸キュンしてしまうかっこいいセリフにも注目です!あなたの背中をそっと押してくれる、温かくも力強い名言をご堪能ください!
【名言①】「猫なんて助けなければよかったってこと?」
猫の王様を助けたハルが猫たちから迷惑な恩返しをされた時につぶやく言葉です。猫に追いかけ回され、靴箱には大量のネズミを入れられる、そんな散々な目にあったハル。「猫なんて助けなければよかった。」と、後悔してしまうのです。
実は作中で何度も猫を助けたことを後悔するセリフが登場します。ハルの心情がどう変わっていくのか、注目して観て頂きたいです。
【名言②】「天国かもね、おいしいものいっぱい食べてお昼寝して、嫌なこともみんな忘れてさ」
出典:スタジオジブリ公式サイト
猫王の第2秘書であるナトル(濱田マリ)に、猫の国へ招待されたハルが呟いたセリフです。この時ハルは、片思いをしていた男の子が彼女といるところを見てしまい、やるせない気持ちでした。
「もう全て忘れてのんびり暮らしたい……。」、そんなハルの切実な思いがこの言葉に表れているのです。等身大の少女の心情をリアルに描いたセリフですよね!この言葉を聞いたナトルは、てっきりOKしてもらえたと思い込み強引に約束を取り付けてしまいます。ハルが騒動に巻き込まれていくきっかけとなったセリフの一つです。
【名言③】「私のスペシャルブレンドだ、そのつど味が変わるので保証はできないがね」
出典:スタジオジブリ公式サイト
猫の事務所にやって来たハルに、紅茶を振る舞ってくれたバロンが言う言葉です。気品があり、どこか知性を感じる話し方が魅力的なバロン。このセリフに胸キュンしてしまう方も多いはず!猫の事務所のお洒落な雰囲気や猫サイズの小さな小物まで、見どころたっぷりなシーンで発せられるかっこいい名言です。
また、今作の始まりと終わりを繋ぐ大切なセリフでもあります。
【名言④】「ダメだハル、自分を見失うんじゃない。君は君の時間を生きるんだ」
変装してハルを助けに来たバロンが言った名言です。猫の王国に来てしまったせいで、耳が生えたり、手が猫の様になってしまったハル。「このまま猫になってもいいかな……。」と気持ちが揺らいでいたハルは、この言葉で我に返ります。
今作のテーマの一つでもある「自分らしく生きる。」というメッセージが込められた、力強い名言ではないでしょうか。
【名言⑤】「俺ははっきりした女が好きなんだ。お前のために一肌脱ごうじゃねえか」
お妃になるつもりはないとはっきり意思表示をしたハルを見直し、ムタが言ったセリフです。
ぶっきら棒で文句ばかり言うけれど、なんだかんだ協力してくれるムタらしい言葉ですよね!自分の気持ちを言えなかったハルの成長に初めて周りが応えてくれた、名場面となっております。
【名言⑥】「私、間違ってなんかいなかった。猫を助けたことも迷って苦しんだことも、みんな大切な自分の時間だったんだ」
子供の頃に助けた野良猫・ユキ(前田亜季)が、自分を導いてくれた天の声の正体だと知ったハルが心の中で呟いたセリフです。ハルはここに来るまでに、猫を助けたせいで災難にあったと何度も後悔していました。
しかし、自分が子供の頃救った猫が元気に暮らしている姿を見て、自分がしたことが間違いではなかったのだと知ります。ハルの成長を感じる、今作の中でも最も感動的な名言ではないでしょうか!
【名言⑦】「バロン、私あなたのことが好きになっちゃったかも」
無事に人間の世界へ戻って来たハル達。そして別れの時、ハルがバロンに言った名言です。今まで片思いしていた男の子には告白する勇気がなかったハル。そんなハルが冒険を通して成長し、自分の気持ちを伝える勇気を持つことができたのです。
背景の青空も相まって、まるで少女漫画のような爽やかさがある名場面となっております。
【名言⑧】「ハルのその素直なところが私も好きだよ」
ハルの「バロン、私あなたのこと好きになっちゃったかも。」という言葉を聞いたバロンが言ったセリフです。
人間と猫、2人の甘酸っぱいやり取りが印象的ですよね。ハルの思いを優しく受け止めてくれるバロンにドキッとした方も多いはず!バロンのセリフの中でも人気が高い、紳士的な魅力を感じる名言です。
【名言⑨】「もしハルが本当に私たちのことを必要としたのなら、きっとまた猫の事務所は開くだろう。その時までしばしの別れ!」
別れる瞬間、バロンが口にするセリフです。最後まで気高くかっこいいバロンに、胸キュン必至な名言ではないでしょうか!颯爽と去っていく姿も一見の価値ありです。
またいつか会えるかもしれないという希望を残しながら別れる2人。切ないながらも温かい名言となっております。
【名言⑩】「それね、ハルちゃんのスペシャルブレンドよ。そのつどビミョーに変わるから味の保証はできないけどね」
また平凡な生活に戻ったハルが、お母さんへ言ったセリフです。元々朝に弱く、寝坊してばかりだったハルは余裕を持って起きるようになっていました。ハルはひと夏の冒険を通して、考え方だけでなく生活の仕方まで変わっていたのです。
バロンの言葉をまねてこの言葉を言うハルはとても可愛らしく、より魅力的に見えます!
たとえ離れ離れになってしまったとしても、バロンの言葉を胸に強く生きていくハルの姿が印象的な、作品の最後にふさわしい名言です。
まとめ
『猫の恩返し』に登場する名言をご紹介しました。ハルの成長を感じるセリフやバロンの力強い言葉など、魅力的な名言が沢山ありましたね。また、ハルとバロンの絶妙な距離感にドキドキした方も多いのではないでしょうか。
子供から大人まで楽しめる分かりやすい物語の中に、「自分らしく生きることを諦めてはいけない。」というメッセージが込められた今作。何度観ても元気や勇気を貰える、温かい作品となっております。
ぜひ個性豊かなキャラクター達のセリフに注目しながら、名作『猫の恩返し』をご覧ください!
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