映画『ミスト』のあらすじネタバレ結末|あなたも衝撃のラストシーンに度肝を抜かれる

たかなし亜妖

 

急に町中が深い霧に包まれ、辺り一面が見えなくなってしまったら……。あなたはどうしますか?

原因不明の状況に次々と巻き起こる怪異現象、追い詰められていく人々を描いた映画が『ミスト』。心霊が登場するホラーとは異なり、“霧”といった身近な題材を取り扱っているのが特徴の一つです。

SF要素も取り入れながらリアルさも忘れていない、この細やかな作りが人気の秘訣です。2000年代を代表する作品であり、先の読めない展開にとにかくハラハラ!そして衝撃のラストは絶対に見逃せません。

異常な事態に巻き込まれてしまった住人らは、一体どんな結末を迎えるのでしょうか?本記事はネタバレを含みながら解説していくので、未鑑賞の方はご注意くださいね。

 

映画『ミスト』について

ミスト 映画
出典:Amazon.com

映画『ミスト』はスティーヴン・キングが執筆した小説『霧』が原作となっています。1980年に発刊され、27年の時を経て映像化されました。

監督を務めるのはフランク・ダラボンで、キング原作の映画『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』も担当しているんですよ。

ダラボンは本来『ミスト』での監督デビューを考えていましたが、事が進まず『ショーシャンク~』でデビュー。それ以降もスムーズな進行ができず、実際の製作にはかなりの時間を有してしまったのです。

けれども時間をかけた甲斐あってか、キング本人から直々に映画権を委託され、脚本を絶賛されました。特に衝撃のラストについては彼も「恐ろしい」とコメントを残しています。

余談ですが、かつてKONAMIよりゲーム化の話も出ていたとのこと!残念ながら実現にはならなかったようですが……。霧の中に怪物がいる、というのをヒントに『サイレントヒル』が制作された裏話もあるようです。

 

10秒で分かる!映画『ミスト』の簡単なあらすじ

映画『ミスト』
出典:映画『ミスト』公式Facebook

激しい嵐が過ぎ去った翌日のこと。デヴィット(トーマス・ジェーン)は買い出しへ行くため、息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)と隣の家のブレント(アンドレ・ブラウアー)とスーパーへ向かう。

嵐の翌日ということもあってか、店内は大勢の客でごった返していた。昨日の影響で停電している個所がほとんどだが、客は気にせず買い物を続ける。そんな時、外ではパトカーや救急車が出動しており、何やら騒がしい。

人々が騒然となったところ、ある男が店内へ駆け込んでくる。「何かが霧の中にいるぞ!」と叫んだのも束の間、あっという間に外は濃い霧に包まれてしまった。戸惑いながらも身動きの取れない住人らは、店内に留まることしかできない。デイヴィッドらも致し方なく、この場で立ち往生するのだが……。

 

映画『ミスト』のネタバレあらすじ

ここからはネタバレを含みます。ご注意ください。

【あらすじ①】濃い霧が住人を襲う

ミスト
出典:Amazon

湖の付近に住むドレイトン一家。大黒柱のデヴィット(トーマス・ジェーン)は画家として名を知られる人物だ。

ある日この小さな町は激しい嵐に見舞われてしまい、停電などの大騒ぎに。幸い翌朝には過ぎ去ってくれたものの、電話線が切れる、ボート小屋がめちゃめちゃになるなど、残した爪痕は非常に大きい。

修理用具を買いだすに行くため、デヴィットは8歳の息子・ビリー(ネイサン・ギャンブル)と隣人で凄腕弁護士のブレント(アンドレ・ブラウアー)を誘って、スーパーへと向かった。

店内は同じように買い出しをする住人が溢れ、ごった返している。そして昨日の嵐によって冷蔵庫以外は停電している状態だった。それでも気にせず買い物をしていると、外ではパトカーや救急車の音が鳴り響く。

店内がざわつき始めると、そこへ1人の男がスーパーへ駆け込んでくる。彼は鼻血を流しながら切羽詰まった様子で「霧の中に何かがいる!」と叫ぶのだった。

その瞬間外の世界は濃い霧に包まれ、辺り一面は真っ白な世界と化してしまう。

 

【あらすじ②】霧の中に怪物がいる!

ミスト

©Dimension/LMK

霧が発生し、スーパーでは地震も起きて大パニック。昨日の嵐のせいか、地震か、化学薬品の爆発だ……など、店内では様々な憶測が飛び交う。熱心なキリスト教の信者のミセス・カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は、「地球最後の審判」だと主張した。

人々が慌て、冷静さを失う中、ビリーは不安から熱を出してしまう。子供を守らねばならないデヴィットは倉庫にある毛布を取りに行く。店内はラジオも何も通じず、ただただそこにいる人間の不安が煽られる一方だった。

倉庫にて発電機の暴走を止めると、何やら閉めたシャッターを押すような音が聞こえる。壊れた発電機を治すべく、ある青年がシャッターを開けると、得体のしれない物体に襲われ死んでしまった。

触手が倉庫内に入ってきて、混乱する大人たち。そう、霧の外には怪物が潜んでいたのである。当初スーパーに駆け込んできた男は、このことを伝えたかったのだ。

怪物について住人から信用されず困り果てるが、切り落とした触手の一部を見せて説得。それでも全員の理解は得られなかった。

遂に夜を迎えてしまい、人々は店内で過ごし続ける。その頃ノートンを始めとした「怪物否定組」が出来上がり、別途で助けを呼ぼうと考える動きが見られていた。

 

【あらすじ③】悪化する状況、死者の続出

店内の客たちは協力するどころか、複数の派閥に分かれていた。ただ状況が過ぎ去るのを待つ人がほとんどだが、中にはカーモディの味方につくグループ、外に出ようとするグループなど、完全に意見が割れている。

デヴィットらは状況に応じて対応したいため、むやみに外へ出ることは考えていない。しかしノートンらは助けを求め、外に飛び出してしまった。その中の老人が車にショットガンを積んでいるため、それを取りに行くのも目的だったのである。

先が見えないため、腰にロープを巻き付ける老人。だが途中で怪物にロープが引っ張られてしまい、体の半分しか戻ってこなかったのだ。

更に状況は悪化し、夜にはガラスを割って巨大な虫の怪物が人々を襲った。刺されて死亡してしまう者も現れ、店内の恐怖度に拍車がかかる。中にはこの状況に耐え切れず、自殺してしまう住民も。

だがこの時、カーモディだけが唯一襲われなかった。この出来事により、派閥の無所属派が次々と彼女を信仰し始め……。

 

【あらすじ④】スーパーの外で……

ミスト

©Weinstein Company/Photofest/zetaimage

命の危険に晒された男性が出たため、デヴィットは命がけで隣の薬局へ薬を取りに行くことに。薬局にも怪物が溢れ返っていて危機一髪となるが、なんとかスーパーへ戻ることに成功。

ところが彼らが帰ってくると、店内の客はすっかりカーモディを信仰し、心酔しきっていた。彼女が信者を束ね、異様な空気を醸し出している。そして肝心の男性は薬が間に合わず、命を落としていた。

怪物の猛威も留まることを知らず、危険を感じたデヴィットらはスーパーの外へ脱出する計画を立てる。早朝にいざ計画を実行しようとすると、カーモディ達から邪魔が入ってしまう。揉み合いとなった末にスーパーの副店長・オリー(トビー・ジョーンズ)は彼女を撃った。

ようやく外に出られたものの、怪物に囲まれ共について行った仲間が次々と死んでしまう。挙句の果てに車はガソリン切れとなり、手元にあるのは4発の弾が入った銃だけ。苦肉の策でデヴィットは残りの4人を射殺し、自らも死ぬために車の外へ出た。

その瞬間、偶然にも軍の助けがやってくる。あともう少し待っていれば、全員死なずに済んだものの……。そこには一番初めにスーパーを飛び出した女性もいて、デヴィットは激しく絶望する。

 

映画『ミスト』のキャスト

デヴィット/​トーマス・ジェーン

トーマス・ジェーン
出典:トーマス・ジェーン公式Twitter

芸術家のデヴィッドは息子・ビリーを守るために霧と戦います。愛する妻を残したままの外出となってしまったため、気が気でなかったことでしょう。

やや感情的ではあるものの、良識を忘れず行動する素晴らしき主人公。ですが彼の努力は報われず、最後は自分1人だけが生き残ってしまう残酷な事態に陥ってしまうのでした。

デヴィットを演じるのは『ブギー・ナイツ』や『パニッシャー』で知られるトーマス・ジェーン。映画を中心に活躍する俳優さんです。

 

ノートン/アンドレ・ブラウアー

隣人であるノートンは、そこそこ名の知れた弁護士。かつてデヴィッドとは折り合いがつかず不仲でしたが、嵐をきっかけに深まった溝が修復されつつありました。

けれどもスーパーでは意見が割れ、一緒にやってきたにも関わらず別の派閥を作り上げてしまうのです。

ノートンを演じるのはアンドレ・ブラウアー。様々な賞を受賞する実力派で、テレビアニメの声優を務めるなどマルチに活動していますよ。

ミセス・カーモディ/マーシャ・ゲイ・ハーデン

本作の登場人物イチ怖いのがやっぱりカーモディではないでしょうか(笑)序盤から強烈なインパクトを残し、最終的には教祖に昇り詰めてしまうのだから怖いものですね。

最後の最後までディヴィッドらの邪魔をしていたため、オリーに撃たれた時はスカッとしてしまいました。

忘れられないキャラであるカーモディを演じるのは、マーシャ・ゲイ・ハーデン。1993年にデビューして以来、現在も様々な作品へ出演する女優さんです。

 

オリー/トビー・ジョーンズ

最も常識人であり、冷静なのがスーパーの副店長であるオリーです。デヴィッドの話にきちんと耳を傾け、最後まで落ち着いた行動が目立ちました。彼の死亡には、視聴者の誰しもがガッカリしたことでしょう。

オリーを演じるのは“小柄な俳優”として知られるトビー・ジョーンズ。あの『ハリポタ』シリーズのドビー役で有名ですよね!『ドクター・フー』のテレビドラマ版や『ハンガー・ゲーム』シリーズなど、多数の作品に出演しています。

 

映画『ミスト』の謎を徹底解説!

ミスト

©Weinstein Company/Photofest/zetaimage

視聴者全員がガックリと肩を落とす、衝撃の結末を迎える『ミスト』。話の大筋だけを観ると“鬱映画”、“胸糞”と表現できますが、ちょこちょこと疑問に思ってしまう要素が多いはず。

霧の正体や怪物についてなど、詳しく解説していきますね!

怪物はどこからやってきたのか?

本作では謎の霧に覆われるだけでなく、その中から恐ろしい怪物が姿を現すのです。ただでさえ先が見えない状況で、得体のしれないバケモノと対面するなんて……。これ以上の地獄はありません。

さて、“霧”というリアルな題材を扱う『ミスト』ですが、怪物登場により異次元感溢れるストーリーになっています。一体どこから奴らは来たのでしょうか?

実は作中にて、怪物が異次元から来たことを解説するセリフがあったんです。「アローヘッド計画」と住民の間でも話題に昇っていたもので、科学者が計画を進めていたご様子。

彼らの手により異次元の観察を行っていたようですが、きっと何か狂いがあったのでしょう。小さな町を襲った嵐の影響なのか、怪物が異次元をすりぬけて現実世界へやってきてしまったのです。

計画が狂った理由については明かされていませんが、「嵐」と「アローヘッド計画」は密接な関係があるはず。あえてこの部分を謎のままにしておくだけで、より恐怖度が増す気がしませんか?

 

なぜ霧が発生したのか?

霧

霧は私たちにとって非常に身近なもので、たびたび濃霧が発生することも珍しくはありません。しかしスーパーの辺り一面を囲み、視界をすべて塞いでしまうような霧は異常ですよね。こちらも怪物同様、正体が明かされることはありませんでした。

あくまで憶測に過ぎませんが、もしかすると怪物らにより発されたのかもしれません。先ほどの「アローヘッド計画」で異次元と繋がってしまったのなら、もう何が起きてもおかしくはないですからね(苦笑)

怪物は人を襲い、霧をまき散らしたり発生させる能力があった……。そんな考え方もできるくらいです。元から霧を纏っている、という推測もできるかもしれません。

またホラー映画の演出上の霧ではないか?という説もあります。本作のジャンルはホラーですが、延々とスーパーに閉じ込められて極限状態へ陥る部分がソリッド・シチュエーション・スリラーを彷彿させますよね。

監禁部屋やホテルなど“いかにも”な場所と要素ではなく、自然現象である霧、常日頃から訪れるスーパーを舞台としたことで身近な恐怖を演出しているのかも?

いずれにせよあえて明白にしない部分が、より一層我々の関心を引き立てるのです。

 

最初に飛び出した女性が助かったのはナゼ?

序盤にスーパーから出ていった女性が、まさかの終盤で軍と共に登場。まさか彼女が助かっているなんて、誰しもが思わなかったことでしょう。むしろ退場がとても早かったので、存在さえも気に留めていなかったという声も(笑)

なぜ飛び出していった女性が助かったのか?理由はハッキリと名言されていませんが、恐らく彼女の行動力や意思にあったのではないでしょうか。

スーパーの人々を見ていると途中で派閥ができ、対立したり、お互いを邪魔したり、ただ時が過ぎ去るのを待つだけだったり……。外に出ていくにしろ集団で行動を起こすなど、どこか“流されている”雰囲気がありましたよね。

カーモディの件もそうで、最初は耳を傾けなかった人さえも最後は信者になっていました。集団でないと何もできないからこそ、命を落としてしまったのかもしれません。

女性は子供のためにたった1人で飛び出し、自分で未来を決めたからこそ助かったのだと推測できます。つまり「みんな」でしか動けない人々と、そうでない人への強く皮肉を表現しているのだと思いますね。

 

映画『ミスト』の見どころを紹介!

見どころその①シンプルなストーリーと飽きない展開

本作のストーリーそのものはたいへんシンプルで、霧と怪物に立ち向かっていく人々という感じ。小難しいことは何もないので、パニックホラーが好きならスッと入ってくる内容でしょう。

そんなシンプルな中でカーモディのような強烈キャラ、人々の心の移り変わり、モヤっとさせられるラストなど、小技の効いたひねりが炸裂します。ストーリーが複雑でないからこそ、これらの個性がより光るんですね!

またパニック系映画の王道とも呼べる点をしっかり押さえているのも◎ハラハラドキドキさを終始キープしてくれています。

 

見どころその②変わりゆく住民たちの怖さ

『ミスト』って結局、一番怖いのは霧でも怪物でもなくて人間ですよね。一箇所に集められ危機に晒されているのは同じなのに、みんな協力し合うことができないのです。

むしろ意見や派閥は割れる一方で、極限状態に陥ると冷静な判断力さえ失ってしまう様子が本当にリアル。元からデヴィッドと折り合いがつかなかったノートンも、関係修復化と思いきや、更に溝は深まってしまうのでした。

そしてカーモディの信者に寝返っていく人々の様子は、ある意味必見(笑)あれだけ相手にしていなかったのに、最後はすっかり信仰していますからね……。彼女の存在そのものも怖いんですが、与えた影響力の大きさにもえもしれぬ恐怖を感じます。

 

見どころその③やっぱり、衝撃のラストが必見

最後の最後でドーンと突き落とされる結末は、やはり見どころと言えるでしょう。彼らを殺して自分も死ぬ――。平等な終わりを迎えるかと思いきや、あと少し待っていれば全員助かったという悔しさ!この胸糞すぎるラストには、もう流石としか言いようがありません……。

「このまま全員が死んで終わりなんだろうな」と思わせておいて、もっと深い部分へ落とされていくあの感じ。そしてひょっこり序盤の女性が生きていることが、より大きな絶望をデヴィッドや私たちに与えるのです。

全員死んで終わり、ではなくあえてこのエンディングにしたことが『ミスト』をより有名にしたのかもしれません。ちなみに原作とは結末が異なるので、気になる方はぜひ小説もチェックしてみましょう!

 

まとめ

「鬱映画」「胸糞映画」の金字塔とも呼べる作品、『ミスト』。パニックホラー好きはもちろんのこと、スリラー映画やSF系ホラーを観たい時にもオススメです。

シンプルなストーリーにたくさんのメッセージ性や皮肉、個性あふれるエッセンスが詰まっている作品でしょう。言葉に表せない恐怖をぜひお楽しみくださいね。

 

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たかなし亜妖
たかなし亜妖

フリーライター&シナリオライターの映画好きサブカル女子。ライター歴は一年半くらいでまだまだひよっこ。 「感動よりも恐怖を、お涙よりもスリルを!」を基準に映画を選ぶ人。ホラー、スリラーサスペンス、鬱になりそうな作品が特に好き。でもハッピーな気分になれる海外ドラマも好き。キャラクターものもアニメも好き。要するにかなりの雑食です。