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誘拐したのは多重人格者だった…?映画『スプリット』のあらすじネタバレ解説

ゴクラクテン

 

『スプリット』は多重人格者に誘拐されてしまった女子高生3人が、何とかそこから脱出を目指そうとするサスペンス・スリラー映画です。

彼女たちを誘拐した男には23もの人格があり、社交的な男性、潔癖症の男性、9歳の少年、優しい態度の女性など多種多様。彼女たちは人格の特徴をつかみながら、情報を集め、脱出の手がかりを探していきます。

スプリットは『シックス・センス』で一躍有名になったM・ナイト・シャマラン監督の作品で、彼の特徴でもある「どんでん返し」が盛り込まれている作品となっています。

この記事では『スプリット』のあらすじと、他の作品との関連性などについて詳しく解説しています。前作との関わりや続編とのつながりについても紹介しているので、本作をより深く理解したい方はどうぞご覧ください。

 

多重人格者が登場するM・ナイト・シャマラン監督の映画『スプリット』

スプリット
出典:映画『スプリット』公式Twitter

映画『スプリット』は日本国内でも人気があるM・ナイト・シャマラン監督の注目の作品。

『スプリット』とは、日本語に訳すと「分裂」という意味で、この映画はタイトル通り、人格が分裂してしまった多重人格者の男を中心に物語が展開していきます。

バースデー・パーティーから帰ろうとしていた女子高生ケイシー、クレア、マルシアの3人は見知らぬ男性に拉致されてしまいます。殺風景な部屋に閉じ込められてしまった3人は、何とか脱出を試みるのですが、男の雰囲気が会うたびに劇的に変わっていることに気づきます。

なんと彼女たちを拉致したこの男は、23人もの人格を持つ多重人格者だったのです。

映画『スプリット』は、同監督の『アンブレイカブル』と同じ世界観を描いています。

そのため、あらかじめ『アンブレイカブル』を観ていた方が、より楽しむことができ、さらに『スプリット』の続編として『ミスター・ガラス』も公開されています。

『ミスター・ガラス』では、『アンブレイカブル』『スプリット』の主要人物が登場するため、シャラマン監督特有のどんでん返しをより楽しみたい方はすべてまとめて観ることをおすすめします!

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10秒で分かる!映画『スプリット』の簡単なあらすじ

出典:ユニバーサル・ピクチャーズ公式サイト

女子高生のケイシーは、クラスメイトであるクレアのバースデー・パーティーに招かれました。その帰り、クレアの友達のマルシアを合わせた3人は、車で送ってもらうことに。

しかし、車に見知らぬ男が乗り込んできて、3人は眠らされ連れ去られてしまいますーー。

彼女たちが目を覚ますと、そこは殺風景でまったく見覚えがない部屋でした。彼女たちを拉致した男は、会うたびに雰囲気ががらりと変わり、口調までもが変わっていきます。

何度かやり取りをかわすうちに彼が多重人格者であることに気付いたケイシーたちは、異なる人格からさまざまな情報を入手して、監禁部屋からの脱出を試みようとしますがーー。

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映画『スプリット』のネタバレあらすじ

映画『スプリット』のあらすじを場面に分けて紹介していきます。

ネタバレありで解説していくため、ご注意ください。

【あらすじ①】監禁される3人

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

女子高生のケイシー・クック(アニャ・テイラー=ジョイ)は、同級生のクレア・ブノワ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)のバースデー・パーティーに招かれる。

パーティーが終わり、マルシアとケイシーは迎えが来なかったため、クレアの父が車で送っていくことになった。そうして、クレア、マルシア、ケイシーは車に乗り込む。

しかしトランクを開けていたクレアの父は、突如背後から襲われて気絶してしまう。父を気絶させた男はそのまま車に乗り込んできて、ケイシーたち3人にスプレーを吹きかけ、昏倒させた。

ケイシーたち3人は気づくと殺風景な部屋に監禁されていた。そこに先ほどの男、ケビン(ジェームズ・マカヴォイ)がやってきて、マルシアを連れ去っていく。やがて戻ってきたマルシアは男に踊れと命令されたと話した。

 

【あらすじ②】フィッチャー医師の存在

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

初老の女医であるカレン・フィッチャー(ベティ・バックリー)が、ケビンから連絡を受けてやってくる。彼女を呼んだのはケビンの中の人格の1人、バリーだった。

バリーは女性っぽい洋服デザイナーで、社交性がある人格だった。他には9歳の少年であるヘドウィグ、女性のパトリシア、神経質で潔癖症のデニスなどがいる。

ケビンの身体はバリーが支配していることが多く、他の人格たちは「照明(ライト)」と呼んでいた。

ケイシーはヘドウィグに取り入り、さまざまな情報を入手する。そうして、脱出を試みるのだが、失敗してクレアは別の部屋に隔離されることになった。

 

【あらすじ③】24番目の人格「ビースト」

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

フィッチャー医師は、大学からの講義依頼を受け、テレビ電話を使って講義をしていた。DID(解離性同一性障害)患者は、照明(ライト)の座にある人格が出てきて、それぞれIQや体力も違うと説明する。

再びフィッチャー医師がバリーの元へやってくる。しかし、フィッチャー医師は相手がバリーではないことに気づいた。彼女は他の人格が何かをたくらんでいるのではないかと考え始める。

ケイシーとマルシアの元に女性人格であるパトリシアがやってくる。油断していたパトリシアをイスで殴り、脱走しようとするが、また失敗してしまう。そうして3人は別々に監禁されてしまう。

フィッチャー医師は、彼らの中に24番目の人格「ビースト(獣)」が誕生しそうだということを知る。

フィッチャー医師は彼の本名である「ケビン・ウェンデル・クラム」という名前を呼ぶことで、いつでもケビンに戻せることを知っていた。しかし、その行為はDID患者のプライドを傷つけてしまうため、あまり使わないようにしていたのだ。

 

【あらすじ④】脱出

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

フィッチャー医師はバリーから20通ものメールが届いていることに気づき、すぐに連絡を取る。そうして家にやってきたフィッチャー医師は、誘拐されているクレアを発見する。しかし、すぐにデニスに気づかれ、スプレーで眠らされてしまう。

外に出て行ったデニスは、24番目の人格「ビースト」に変貌する。見た目こそ同じだが、超人的な肉体を持っていた。

デニスがいないことに気づいたケイシーたちは、今度こそと脱出を図る。おぼろげながら意識を取り戻したフィッチャー医師は机にメッセージを残そうとする。しかし、そこにビーストがやってきて、フィッチャー医師は殺されてしまうのだ。

鍵を発見したケイシーはクレアとマルシアを探すが、2人はすでに死んでいた。また、フィッチャー医師の死体も発見し「彼の名前を呼んで ケビン・ウェンデル・フラム」というメッセージを確認する。

そうしてビーストに対してフルネームを呼ぶと、人格がケビンに戻った。

するとケビンの自我が崩壊しかけて、さまざまな人格が登場する。そうして逃げようとするケイシーにビーストが立ちふさがるのだが、彼女も虐待されていたことを知り、彼は彼女を殺すことなく、そのまま立ち去っていった。

そうしてケイシーは警察によって保護されたのだ。

テレビでケビンのニュースを見ていた女性が15年前の事件ことを話題にする。その事件とは、ミスター・ガラスと呼ばれていた男が列車事故を起こしたものだった。そのミスター・ガラスによって発見された不死の男、デヴィッド・ダンも興味深そうにそのニュースを見ていたーー。

 

映画『スプリット』のキャスト

ケビン・ウェンデル・クラム/ジェームズ・マカヴォイ

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』で世界的な脚光を浴びたスコットランド出身の俳優さんです。『つぐない』でゴールデングローブ主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされています。その後、主演作である『ウォンテッド』が大ヒットします。『X-MEN』シリーズでは、第4弾の「フューチャー&バースト」からプロフェッサーXを演じています。

『スプリット』では、多重人格者という難しい役柄を見事に演じきっています。人格によって雰囲気がガラリと変わる演技力の高さに圧倒されます。

 

ケイシー・クック/アニャ・テイラー=ジョイ

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

『ウィッチ』『スプリット』で高い評価を受け、2021年に公開されたNetflixのオリジナルドラマ『クイーンズ・ギャンビッド』で大ブレイクを果たしたアメリカ合衆国出身の女優さんです。ドラマが大ヒットしたこともあり、一躍セレブの仲間入りを果たしました。次世代をリードする俳優の1人としても注目を集めています。

『スプリット』では、影がある女子高生ケイシーを演じています。続編である『ミスター・ガラス』でもケイシー役として登場します。

 

カレン・フレッチャー/ベティ・バックリー

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

『フランティック』『ワイアット・アープ』『私の中のもうひとりの私』などに出演しているアメリカ出身の女優さんです。M・ナイト・シャマラン監督の『ハプニング』にも出演しています。

解離性同一性障害を研究する精神科医、カレン・フレッチャー役を演じています。ケビンのことを心配して、いろいろ気に掛けていたのですが、最後には殺されてしまうというなんともかわいそうな役柄です。

 

映画『スプリット』のネタバレありの考察

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出典:映画『スプリット』公式Twitter

『スプリット』には、さまざまな謎や伏線がちりばめられており、よく注意して観ていないと気づかない部分もあります。

ここではそんな気になるポイントについて詳しく考察していきます。

なぜ彼女たちは誘拐されたのか?

『スプリット』は、ケイシーたちの誘拐をきっかけにして物語が展開していきます。そもそもどうして彼女たちは誘拐されたのでしょうか?

彼女たちを誘拐したのは、ケビンの人格の1人、デニスです。デニスは極度の潔癖症で、強迫性障害を持っています。

本編の後半で、なぜデニスが彼女たちを誘拐したのか、その理由が明らかになります。それは学校行事で彼の職場に見学に来ていたマルシアとクレアが、自分の胸を触らせるといういたずらをしたからでした。彼女たちのからかいをデニスは恥と感じた結果、復讐を考えたのです。

デニスはその後、彼女たちのことをさらに調べた結果堕落した人間たちだと考え、ビーストへの生贄にふさわしいと判断したのでした。

つまり、最後には無事脱することができたケイシーは、巻き込まれただけだったのです…。

 

ビーストとは何者なのか?

物語終盤に登場する24番目の人格、ビーストとは何者だったのでしょうか。

彼は驚異的な肉体能力をもっており、女子高生を食い殺し、彼の味方であった主治医さえも殺してしまいます。

ケビンの中には、デニスやヘドウィグ、パトリシアなど、さまざまな人格が存在しますが、彼らはすべてケビンのトラウマによって産み出されたものでした。そのため、ある意味、ケビンが自分自身を守るために産み出したとも言えます。

それに対してビーストは、トラウマによって産み出されたものではありません。

ビーストは、デニスやヘドウィグたちが自分たちを守ってくれる存在がきっといるはずだと信じたことによって産み出された人格でした。つまり、ケビン自身ではなく、彼の中の人格たちが産み出した、新たな人格ということになります。

また、ビーストの生贄になるのは「向上心がなく、弱者をいじめるもの」であるため、弱者にとってはヒーロー的な存在であるとも言えます。

ビーストが無差別に人を殺しているわけではないことは、本編終盤でケイシーが見逃されたことでも明らかです。しかも、ビーストはケイシーに対して「壊れは進化の証し。純粋な心であることを喜べ」とも述べています。

ビーストのこの言葉を受けて、ラストのパトカーのシーンから、ケイシー自身も変わろうしていることが分かりますね。

 

『スプリット』と『アンブレイカブル』の関係

『スプリット』と『アンブレイカブル』は、世界観が同じです。時間軸的には、『アンブレイカブル』の後に『スプリット』があるため、先に『アンブレイカブル』を観賞しておいた方が理解度が高まります。

『アンブレイカブル』を知らないままだと肝心のラストシーンで登場するデヴィッド・ダンを観ても「え?この人誰?」で終わってしまうのでかなりもったいないです!

ダンは『アンブレイカブル』の主人公で、ミスター・ガラスが引き起こした列車事故により、自分が不死であることを自覚します。さらに超人的な肉体と高い治癒力を持っているため、監視人(オーバーシーヤー)として犯罪者たちを取り締まる活動をしていました。

『スプリット』のラストでは、そんなダンがビーストのことを察知し、自分が何とかしないとと考えるようになります。

そうして2人の対決が始まるのが続編である『ミスター・ガラス』というわけです。

『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』という三部作になっているため、順番に観た方が、よりストーリーを楽しむことができます。

『スプリット』の終わり方が中途半端だと感じた人は、ぜひ『ミスター・ガラス』も観てみてくださいね。

映画『スプリット』はどんでん返しの作品か?

M・ナイト・シャマラン監督といえば、やはりどんでん返しの映画を撮るイメージが強い人が多いのではないでしょうか。そのため、『スプリット』に対して『シックス・センス』のようなどんでん返しを期待してしまうと、肩すかしだ…と感じる人も多いかもしれません。

『スプリット』におけるどんでん返しの1つは、実は『アンブレイカブル』とつながっていたという点です。

『アンブレイカブル』を観ていればラストに登場するデヴィッド・ダンこと、ブルース・ウィリスの姿を見て「えー!」と驚いたのではないでしょうか。同じ監督の作品とはいえ、まさか15年以上も前の作品の続編とは思わないでしょう!

もう1つのどんでん返しは『スプリット』がスーパーヴィラン誕生の物語であったということ。

スーパーヴィラン誕生の映画としては、2019年に大ヒットした『ジョーカー』が有名ですよね。こちらは『バットマン』に登場する悪役ジョーカーが、どのように誕生したのかが描かれた作品でした。

ただ、ジョーカーというすでに知名度抜群のキャラクターだったので、スーパーヴィラン誕生の物語であることは明白でしたが、『スプリット』が同じようなスーパーヴィラン誕生の物語であると予測していた人はほとんどいないでしょう。

『アンブレイカブル』で誕生したヒーローことデヴィッド・ダンに対するスーパーヴィランとして『スプリット』でビーストが誕生したことになります。これは多くの観客にとって意外な結末だったのではないでしょうか。

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まとめ

『スプリット』は多重人格者という大きなテーマに目が行きがちですが、他にもたくさんの見所があります。実はメインキャラクターの1人にもトラウマがあったという背景や、別の作品ともつながっているあこと、さらには続編があってまだ物語が終わっていないことなど、驚きが多い作品です。

ぜひ『アンブレイカブル』『ミスター・ガラス』と一緒に観て欲しい作品ですね。

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映画は邦画・洋画を問わず、気になったものをどんどん観ていくタイプ。「シックス・センス」を映画館で観たのをきっかけに、オチのある映画が大好きに。ボードゲームを遊ぶのが趣味で、国内外のゲームについて紹介している「ゴクラキズム」というブログを運営中。