『バイオハザード』シリーズを徹底解説|映画全6作品は時系列で視聴しよう!
映画において古くから受け継がれて来た定番ジャンルの一つとして、「ゾンビ」があります。特種な粉で死者が蘇るゾンビ、呪いや怨念によって蘇るゾンビ、霊的な力によって出現するゾンビなど、登場の形は作品によって様々ですね。
本記事で紹介する『バイオハザード』シリーズもそのゾンビの系譜を受け継いでいるアクションホラーで、世界中で大ヒットした同名のゲームを実写映画化したゾンビ作品の集大成とも言える映画です!!
また、従来のゾンビ映画よりもスケールが大きく、巨大企業、ウィルス、謀略など、世界を巻き込んで進む壮大なストーリーと、ミラ・ジョボビッチをはじめとする登場人物達が繰り出すハードアクション、ゾンビの枠を超えた禍々しいクリーチャーなど、もはやゾンビ映画として括る事も難しいエンターテイメント作品に仕上がっていますね!
リブート作品の制作も決定している映画『バイオハザード』ですが、視聴するのは公開順がおすすめ。「公開順=時系列」となっているので非常にシンプルです!
もちろん初見の人も楽しめるよう、本記事ではわかりやすく作品の概要を解説したいと思います。
目次
そもそも『バイオハザード』とは?
出典:ゲーム『バイオハザード』(カプコン)公式Facebook
同名のゲームが原作
出典:ゲーム『バイオハザード』(カプコン)公式Facebook
第一作目が1996年にカプコンからプレイステーション用ソフトとして発売されたゲームで、突然襲いかかってくるゾンビを銃やナイフで倒しながらマップを進んで行くという、当時としては画期的なアクションゲームでした。ハラハラドキドキするゲーム性に心を掴まれたゲームユーザー達は夢中になってプレイしたものです。
一作目のヒットを受け、現在までゲームのナンバリングとしては8タイトルの続編が制作されています。派生作品、リメイク作品や移植を含めると発売した関連タイトル数は141作品にも達っしていて、正に他に類を見ないモンスターゲームですね!
ゲームのナンバリングが3まで続き、派生作品も出して勢いに乗っている中で制作されたのが映画『バイオハザード』シリーズです。低予算で制作された映画にも関わらず、制作陣の工夫と熱意でゲームシリーズに劣らぬ大ヒットを飛ばし、映画作品としても大成功を収めました。
様々な方面でのヒットから見て、『バイオハザード』という作品がどれほど多くの人に愛され、支持されているシリーズかがわかりますね!
バイオハザードの世界の「ゾンビ」とは?
『バイオハザード』の世界に登場するゾンビは、製薬企業であるアンブレラ社が作った「T-ウィルス」に感染した人間や動植物が本来の機能を失い変異を遂げた姿です。「T-ウィルス」に感染した者は徐々に身体を蝕まれて、発熱や嘔吐などを経て完全に自我を喪失したアンデッドと化します。
早い段階でワクチンを投与するとゾンビ化を回避できる可能性もありますが、脳細胞を冒されてしまった場合は後戻りはできません。
また、「T-ウィルス」は空気、汚染水、血液感染など感染経路も多様で、強力な感染力を持っていますが、映画内では主にゾンビやクリーチャーに攻撃を受けた際に発症する描かれ方をしています。
『バイオハザード』の映画シリーズに登場するクリーチャーを一挙解説!映画『バイオハザード』シリーズは「公開順=時系列」
映画『バイオハザード』シリーズは、同映画をノベライズ化したポール・W・S・アンダーソンによる小説を除いてゲームや他の映像化作品とは独立した物語を展開しています。
そのため小説以外の他メディアの物語を意識する必要は無く、1作目から6作目がストーリーとして繋がっているので最初の映画『バイオハザード』(1)から『バイオハザード:ザ・ファイナル』(6)まで通しで、下記の順番で視聴する事をおススメします!
映画『バイオハザード』の物語は3ブロックに分けられる
基本的に1~6まで物語は繋がっていますが、
- ラクーンシティ編『バイオハザード』『バイオハザードⅡ アポカリプス』
- 安息の地編『バイオハザードⅢ』『バイオハザードⅣ アフターライフ』
- 最終決戦編『バイオハザードⅤ リトリビューション』『バイオハザード:ザ・ファイナル』
以上大きく3つに分ける事ができます。
それぞれに分けたナンバリング群における物語の特徴と繋がりを解説してみたいと思います!
ラクーンシティ編『バイオハザード』『バイオハザードⅡ アポカリプス』
舞台となっているのは原作ゲームでもお馴染みのラクーンシティです。記憶喪失の主人公・アリスが目覚め、アンブレラ社の特殊部隊や謎の人物・マットと行動を共にしながら「ハイブ」へ侵入します。
アリスが自身の過去を探っていきながら戦う『バイオハザード』(1)は、後のシリーズで全ての脚本を担当するポール・W・S・アンダーソン監督がメガホンを取り制作されました。
続編である『バイオハザードⅡ アポカリプス』では前作のラストシーンで起きた出来事の回収が盛り込まれています。また、アリスも前作に比べ大部分の記憶を取り戻し、T-ウィルスの効果による特殊能力にも目覚めていてアクションが大幅にアップしました。
舞台となったラクーンシティ全体で大量のゾンビとのバトルが巻き起こり、前作よりスケールが広がっています。監督はポール・W・S・アンダーソンからアレクサンダー・ウィットへバトンタッチ。アンダーソン前監督は脚本のみの参加となりました。
ラクーンシティ編ではアリスの覚醒とゾンビによる恐怖支配の起原が描かれています。また、ストーリー全体の肝になる「アリス計画」も『バイオハザードⅡ アポカリプス』で登場しました。『バイオハザードⅡ アポカリプス』から観ても物語についていく事は可能ですが、伏線部分が重要な作品ですので前作から視聴する事をおススメします!
安息の地編『バイオハザードⅢ』『バイオハザードⅣ アフターライフ』
ラクーンシティがT-ウィルス蔓延による悲劇により壊滅してから数年の時間が経過している世界から始まるのが『バイオハザードⅢ』です。
T-ウィルスは地球全体へと広がり、世界の人口は激減して地上はゾンビやクリーチャーが闊歩する死の世界へと変貌してしまいました。前作で発動された「アリス計画」の進展と、安全な土地を目指すクレア・レッドフィールド率いる集団との出会いが描かれ、ラクーンシティから世界へ舞台が移りました。『バイオハザードⅢ』の監督はラッセル・マルケイが務め、ポール・W・S・アンダーソンは脚本のみの参加となっています。
『バイオハザードⅣ アフターライフ』では、前作のラストシーンで描かれていたように舞台が東京・渋谷へと移った所から始まります。『バイオハザードⅢ』の世界から3年前に起きた渋谷で起こるT-ウィルス蔓延の最初の感染者が描かれ、世界がT-ウィルスに飲み込まれたという危機を示唆されます。また、目指すべき安息の地「アルカディア」到達までが描かれました。今作でポール・W・S・アンダーソンが監督に復帰しています。
安息の地編はラクーンシティ編を観ていないと物語の繋がりと展開に掴みにくい部分があると思います。アリスとアンブレラ社が戦っている理由やアリス自身の特殊能力など、ついていけないと感じてしまう可能性があるので、バイオハザードを存分に楽しみたい方は安息の地編から視聴するのはあまりおススメできません。
最終決戦編『バイオハザードⅤ リトリビューション』『バイオハザード:ザ・ファイナル』
『バイオハザードⅤ リトリビューション』では、アンブレラ社の罠により陥れられるアリスや『バイオハザードⅡ アポカリプス』で共闘したジル・バレンタインが敵側についている事などが描かれ、アンブレラ社との戦いもクライマックスに突入していきます。
また、アンブレラ社内で実権を握るAI「レッド・クイーン」派閥とアルバート・ウェスカーによる打倒「レッド・クイーン」派閥の組織内対立なども描かれていて、混沌とした物語が加速していきます。監督はポール・S・W・アンダーソンが務めました。
最期のナンバリングである『バイオハザード:ザ・ファイナル』では、アリスの生い立ち、アンブレラ創設の謎、ウェスカーの正体、T-ウィルスを作った理由、「アリス計画」の目的などが明かされ、映画『バイオハザード』の締め括り的な内容になっています。
これまで謎にされていた部分の解明や伏線の回収が一挙に描かれてはいますが、冒頭で前作までのナレーションが入るため、『バイオハザード:ザ・ファイナル』から観た人でもそれなりに全体像が理解できる作りにはなっているのがポイントですね。監督は締め括りらしくポール・S・W・アンダーソンが務めています。
最終決戦編から観るのであれば『バイオハザード:ザ・ファイナル』からという事になりますが、要約ナレーションなため細かい部分は割愛されているので、やはり最初の作品から通しで観る事をおススメします!
映画『バイオハザード』シリーズ6作品あらすじ&みどころ
1.『バイオハザード』
あらすじ
遠くない未来。巨大製薬会社であるアンブレラ社は、医薬品の製造販売の傍ら軍事企業としてウィルス兵器の開発も秘密裡に進めていた。ある日、ラクーンシティ郊外にあるアンブレラ社の地下研究施設「ハイブ」内でウィルス漏洩の事故が起こる。漏れ出したウィルスは施設職員全員に感染し、「ハイブ」を制御するAI「レッド・クイーン」は危険だと判断して施設を強制閉鎖してしまう。
同じころ、ラクーンシティににある館でアリス(ミラ・ジョボビッチ)が目を覚ます。記憶の無いアリスが館を徘徊していると、突然現れたマット(エリック・メビウス)という男に身体を抑えられ、さらにそこへアンブレラ社の特殊部隊がなだれ込んでくる。この館は「ハイブ」への入口で、アンブレラから派遣され調査に来た特殊部隊はアリスとマットを連れて「ハイブ」へと侵入するのであった。
みどころ
記念すべき第一作では、主人公・アリスが断片的な記憶を辿りながら自分自身の謎に迫っていくミステリー要素もありながら、定番のゾンビ犬、背後でゆっくり立ち上がるゾンビなど、ゾンビ映画としてのハラハラ感も押さえていて誰もが楽しめる内容になっています!
ゲームでお馴染みのクリーチャーも登場していますので、ゲームファンも観ごたえのある作品ですね。アンブレラ社の目的、「レッド・クイーン」の真の狙いは何なのでしょうか。
2.『バイオハザードⅡ アポカリプス』
あらすじ
前作から2日が経過したラクーンシティ。アンブレラ社の地下研究施設「ハイブ」はAI「レッド・クイーン」によって閉鎖され、T-ウィルスの漏洩を防ぐ事に成功したかに見えた。ところが、アンブレラ社の調査員が再び「ハイブ」入口を調べていると、突如現れたクリーチャーによって襲われる。この事が引き金となり、地上にウィルスが散布されてしまう最悪の事態に。
ウィルスの蔓延によってゾンビ化した住民で溢れかえるラクーンシティ。閉鎖された街には多くの住人が取り残されており、その中に「S.T.A.R.S.」に所属する警官・ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)の姿があった。ゾンビの魔の手から逃れるため逃げ込んだ教会で、3匹のクリーチャー・リッカーに襲われて絶体絶命のジルと同僚、市民だったが、そこに現れたアリスがリッカー達をあっさり倒してしまうのであった。
みどころ
何と言ってもゲームでも人気のキャラクター・ジル・バレンタインの登場ですね!ゲームから飛び出してきたと言っていいほど再現度が高く、特にゲームをプレイした人ならそのルックスに驚くのではないでしょうか。
また、前作以上の大量のゾンビに、ネメシスやリッカーなどのボスクリーチャーも多数登場し、単なるゾンビ映画に留まらないパニックアクション加減が加速しています!能力に目覚めた主人公・アリスがゾンビ達を蹴散らす姿も爽快ですね。アンブレラ社が行っているネメシス計画とは一体何なのでしょうか?
3.『バイオハザードⅢ』
あらすじ
T-ウィルスの蔓延により壊滅したラクーンシティの悲劇から数年。ラクーンシティを閉鎖し、ウィルスの汚染拡大を防ごうとした人類であったが、結局は世界中に蔓延してしまっていた。ゾンビ化した人間や動物で地上は溢れかえり、文明が破壊され荒廃しきった世界で生き残った人間達はゾンビから逃れるようにひっそりと生活を送っていた。
そんな中、アンブレラ社の管理下から逃れるため1人孤独な旅をしているアリスだったが、ふと立ち寄ったガソリンスタンドでアラスカが安全な土地と記されたノートを見つける。
荒野を走るだけのあてのない旅の中で見つけたこの微かな希望信じ、アラスカを目指す事にしたアリス。その旅の途中でクレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)率いる旅の集団に出会う。ゾンビ化したカラスに襲撃されていたクレア達を救ったアリスは、彼らと行動を共にする事となるがーー。
みどころ
前2作とは雰囲気がガラっと変わり、映画『マッドマックス』シリーズのような世界観になっていますね。カラスのゾンビや再生能力を持つ究極の生物兵器・タイラントの登場、ゲームに登場するキャラクター・クレアやウェスカーも初お披露目しています!
ゾンビの飼育、アリス計画など、アンブレラ社が企む野望も加速していて、物語も佳境へ突入してきています。アリスやクレア達、生き残った人間の運命はどうなってしまうのでしょうか。
4.『バイオハザードⅣ アフターライフ』
あらすじ
前作から1年経ったある時。東京・渋谷地下に巨大な研究施設を建造したアンブレラ社は、そこでT-ウィルスの研究を続けていた。
ある日、施設の存在を察知していたアリスが自身のクローン達を引き連れて襲撃。アリスの猛攻によって壊滅的な状況となった地下施設だったが、指揮を執っていたアンブレラ社幹部・アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)は施設を放棄して1人オスプレイで脱出してしまう。
施設に仕組んであった自爆装置を発動させ、渋谷ごと施設とアリスを消滅させたと確信したウェスカー。だがオリジナルのアリスはオスプレイに同乗しており、逆に追い詰められてしまう形に。
しかし、ウェスカーとの格闘中に特殊能力を無効化する血清を打たれたアリスは圧倒的だった特殊能力を失ってしまう。そのままオスプレイは富士山へ墜落、ウェスカーを取り逃がしてしまうのだった。
みどころ
能力を失い、ほとんど普通の人間の女性となってしまったアリスがどうやってゾンビや苦難を乗り越えていくのかに注目ですね!また、脅威的な回復力や念力といった特殊能力を取り戻す事ができるのでしょうか?
また、ゲームにも登場するクレアの兄・クリス・レッドフィールドが初登場したり、東京での最初のゾンビ役としてミュージシャン・中島美嘉が出演していたりと、今作のキャストも必見です。クリーチャーにも巨大な断頭斧を振り回す「処刑マジニ」が登場していて、ゲームファンも楽しめる内容になっています。
果たしてアリス達が目指すゾンビやウィルスの脅威が無い安息の地は存在するのでしょうか?
5.『バイオハザードⅤ リトリビューション』
あらすじ
アンブレラ社によって巨大貨物船・アルカディア号に囚われていた生存者を救出したアリスだったが、船を取り囲むようにアンブレラ社の戦闘オスプレイが襲ってくる。率いるのはかつて行動を共にした仲間・ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)。激しい戦闘になる中で、1人奮闘するもあまりの戦力差を前にアリスは海へと転落し、意識を失ってしまう。
一命をとりとめたアリスが目を覚ますと、そこには平和な世界が広がっていた。娘と夫に囲まれ主婦として生きているアリス。しかしそこへゾンビが襲って来きて地獄絵図になってしまう。再び意識を取り戻すと、今度は施設の独居部屋に捕らえられていた。その施設にはジルが居て、彼女から執拗な拷問を受けるアリス。だが突然、施設のセキュリティが停止して独居部屋の扉が開く。混乱するアリスはそのまま脱出を試みるがーー。
みどころ
レオン・S・ケネディ、エイダ・ウォン、ジル・バレンタインなど、ゲームでお馴染みの面々が揃い踏みな点に大注目ですね!どのキャラクターも原作ゲームにそっくりで、びっくりする再現度です。
また、ジルが敵になってしまっている理由や宿敵・ウェスカーとの共同作戦など、物語がクライマックスへ向かう中で繰り広げられる混沌とした展開にも注目です。アリスの運命は一体どうなってしまうのでしょうか?
6.『バイオハザード:ザ・ファイナル』
あらすじ
闊歩するゾンビに支配され、荒廃しきったワシントンD.Cで目を覚ましたアリスだったが、巨大な飛翔動物型のクリーチャーとの戦闘に陥るも何とか生き延びる。ホワイトハウス近辺の建物を散策していると、とある部屋のコンピューター画面にアンブレラ社のAI「レッド・クイーン」が映し出される。
「レッド・クイーン」によるとT-ウィルスに感染した全てのものを抹消する抗ウィルス薬をアンブレラ社が開発していて、ラクーンシティ地下「ハイブ」にそれはあると言う。そして残された猶予は48時間。
かつて自分達を殺そうとした「レッド・クイーン」に不信感を抱きながらも、他に手立てのないアリスは一縷の望みをかけ「ハイブ」へ向かう事に。その後、道中で襲ってきたアンブレラ社の戦闘員達からバイクを奪うも、乗ろうとした時に電気が流れて意識を失ってしまう。
目を覚ますと、アンブレラ社の装甲車に乗せられていて、そこにはかつて倒したはずのアイザック博士(イアン・グレン)も同乗していた。戦闘の末に何とか装甲車から脱出し、戦友・クレア達と合流するアリスだがーー。
みどころ
映画『バイオハザード』の物語も最終章を迎え、ついにアリスの正体が発覚し、人類の命運に決着がつく事となります!宿敵・ウェスカーとの戦いもこれで最期となり、これまでアリス達が繰り広げてきたアンブレラ社との争いにも終止符が打たれる事となりました。
果たしてアリスはウェスカーやアンブレラ社に勝てるのでしょうか?また、地上を支配するゾンビ達に打ち勝ち、地球を生命が活動する青い惑星に戻す事ができるのでしょうか?
地球に生きる全ての生命の未来を握ったアリスの最期の戦いを見届けましょう!
映画『バイオハザード』の登場人物とキャストを紹介!
アリス・アバーナシー/ミラ・ジョボビッチ
映画『バイオハザード』シリーズの主人公。元アンブレラ社の特殊工作員で、T-ウィルスの投与実験でただ1人クリーチャー化せずに適合し、超人的な身体能力と念力などを発現させた女性。そのため、アンブレラ社から狙われる存在になりました。
マット・アディソン/エリック・メビウス
出典:IMDb
環境保護の活動家で、T-ウィルスを使った危険な実験を行うアンブレラ社を告発するために妹と共に行動していました。しかし「ハイブ」脱出後にアンブレラ社に捕まり、「ネメシス計画」の実験台にされてしまいます。
レイン・オカンポ/ミシェル・ロドリゲス
アンブレラ社配下の特殊部隊員の女性。男勝りの気の強さと逞しい肉体を持ち、アリスとは深い戦友の絆が芽生えるも、T-ウィルスに感染しゾンビ化。マットにより射殺される事に。
ジル・バレンタイン/シエンナ・ギロリー
ラクーンシティ警察の特殊部隊「S.T..A.R.S」に所属する将来有望な若きエース隊員。アリスとも行動を共にしています。原作のゲームでは最初の作品から登場しており、シリーズを代表するキャラクターですね。
カルロス・オリヴィエラ/オデッド・フェール
出典:IMDb
アンブレラ社配下の組織「U.B.C.S」の隊長。都合によりアンブレラ社に切り捨てられたため、アリス達と行動を共にする事になります。原作ゲームでは『バイオハザード3 LAST ESCAPE』より登場しました。
クレア・レッドフィールド/アリ・ラーター
出典:IMDb
生存者を率いて安全な地域を目指している逞しくも心優しい女性。共に戦火を潜り抜けたアリスとは固い友情で結ばれる事になります。原作ゲームでは『バイオハザード2』より登場しています。
クリス・レッドフィールド/ウェントワース・ミラー
出典:IMDb
クレアの兄で、アメリカ軍の特殊部隊兵士。刑務所の監視役をしていましたが、暴徒化した囚人に看守と間違われて投獄されていた所をアリス達に救出されました。
記憶喪失で、クレアが妹だという事がわかりませんでした。原作ゲームでは最初の作品から登場しています。
レオン・S・ケネディ/ヨハン・アーブ
出典:IMDb
ウェスカーにより組織されたアリス救出チームの隊長。過去に功績も上げている救出任務のプロで、元警察官です。ウェスカーと協力関係にありますが、あくまで仕事上の間柄で信用しているわけではないようです。
原作ゲームでは『バイオハザード2』より登場する代表的な主人公の1人です。
エイダ・ウォン/リー・ビンビン
出典:IMDb
アンブレラ社に所属していた元スパイの女性です。ウェスカー直属の部下で、アリスに引けを取らない高い戦闘能力を持っている武闘派。物語中盤以降ではアリス達と共闘関係になりました。原作ゲームでは『バイオハザード2』より登場。
アルバート・ウェスカー/ジェイソン・オマラ、ショーン・ロバーツ
出典:IMDb
T-ウィルスの投与により超人的な肉体を手にしているアンブレラ社の幹部。しかしアリスとは違い不安定で、生きた人間のDNAを摂取し続けないと意思を持たないゾンビ化してしまうリスクを負ってしまいました。原作ゲームでは最初の作品から登場し、『バイオハザード』を代表する敵キャラクターですね。
サミュエル・アイザックス博士/イアン・グレン
出典:IMDb
アンブレラ社・化学部門のトップにして「ネメシス計画」「アリス計画」を立案した張本人で、映画『バイオハザード』の物語の鍵を握る人物の1人。目的のためなら残酷な決断も辞さない冷徹さを持っていて危険な思想の持ち主です。
映画『バイオハザード』シリーズのゾンビ、クリーチャー解説
ゾンビ
出典:IMDb
T-ウィルスに感染した人間が知能を失い、三大欲求である「食欲」のみを原動力とし動く屍と化した姿です。生きた人間を襲い、食い殺した人間をT-ウィルスに感染させて増殖していきます。脳を破壊する事で活動を止められます。
ケルベロス
出典:IMDb
実験動物であるドーベルマンがT-ウィルスに感染した姿。人間型ゾンビと同じく、「食欲」を満たすために活動します。非常に動きが速く、襲われると厄介な存在です。原作ゲームでは最初の作品から登場している伝統的なクリーチャーです。
リッカー
出典:IMDb
培養した生体組織に直接T-ウィルスを注入し、変異、進化させたアンブレラ社の生物兵器です。人に近い見た目をしていて、壁に張り付いて移動する機動力と強力な爪と顎を持ち、長い舌が特徴。原作ゲームでは『バイオハザード2』より登場。
ネメシス
出典:IMDb
アンブレラ社が行った「ネメシス計画」によって誕生したクリーチャー。被検体である人間とT-ウィルスが上手く適合し、知能を落とさずゾンビ化に成功した姿でもあります。ロケット砲や重火器を扱い、アンブレラ社の命令に忠実に従う生物兵器。原作ゲームでは『バイオハザード3 LAST ESCAPE』に登場しました。
クロウ
ゾンビの屍をむさぼり食べた事でT-ウィルスに感染したカラス。単体での戦闘力はあまり高くありませんが、集団を形成して襲ってくるため厄介な存在。作中ではアリスが念力を使い炎をぶつけて倒しました。原作ゲームでは最初の作品から登場しています。
スーパーアンデッド
アリスのクローンの血液から作られた血清を打たれたゾンビで、アイザックス博士がゾンビを飼いならそうとして誕生させた個体。血清により大人しくなったかに見えましたが、実は通常のゾンビより狂暴で俊敏な本性を秘めていました。
タイラント
出典:IMDb
スーパーアンデッドに噛まれ、抗ウィルス薬を大量に投与したアイザックス博士がクリーチャーへ変貌した姿です。ダメージを受けても元に戻せる脅威的な再生能力に、触手化した指での攻撃や雄叫びによる衝撃波など、その圧倒的な力でアリスを追い詰めました。原作ゲームでは最初の作品から登場しています。
マジニ・アンデッド
体内のT-ウィルスが変異し進化したゾンビの姿。通常のゾンビより賢く、建物の構造などを理解して人間を襲ってきます。また、口から花弁のような器官を出して喰らい付くように対象を捕食するなど、禍々しさがアップしているのも特徴ですね。原作ゲームでは「バイオハザード5」に登場。
処刑マジニ
出典:IMDb
見上げる程の巨躯に、袋を被ってエプロンを身に着けたクリーチャー。大きな断頭斧を振り回して攻撃してきます。遺伝子操作によってハンドガン程度ではビクともしない防御力を持ち、巨体に反して動きも機敏。作中ではアリス&クレアのコンビを苦しめました。原作ゲームでは「バイオハザード5」の序盤に登場。
アジュレ
体内のT-ウィルスが変異したケルベロスの進化形態。ウェスカーがペットとして飼っていて、頭部全体が2つに割れ、間に生えた牙で攻撃してきます。原作ゲームでは『バイオハザード5』に登場しました。
プラーガ寄生体
アンブレラ社がゾンビやクリーチャーを意のままに操る目的で作られた投与型の生物兵器です。ゾンビに使用すると武器が扱える知性が付与でき、人間に使用すると記憶と知能を残したまま超人的な身体能力を得る事ができます。原作ゲームでは『バイオハザード4』で登場しました。
キペペオ
上空を飛行する恐竜のようなクリーチャー。作中で戦闘シーンはありませんが、エンドクレジット前の引きのシーンで登場しています。原作ゲームでは『バイオハザード5』に登場します。
ジュアヴォ・アンデッド
スーパーアンデッド、マジニに続く人型ゾンビの変異形態です。花弁のような捕食器官を持ち、作中ではアリスに2度奇襲をかけました。原作ゲームでは『バイオハザード6』に登場。
ポポカリム
アンブレラ社がコウモリに寄生体プラーガを使用して作り上げた生物兵器。空中から滑空しながら体から伸びる触手や強力な爪で攻撃します。原作ゲームでは『バイオハザード5』に登場。
ブラッドショット
リッカーに似た見た目をしている巨躯のクリーチャー。人間を基にT-ウィルスを結合させて生み出した生物兵器で、熱に反応して敵を補足し襲いかかる特徴を持っています。巨体に見合わず俊敏で機動力も高くリッカー以上に危険な存在。原作ゲームでは『バイオハザード6』に登場しています。
バイオハザードシリーズに登場する組織&グループについて解説
アンブレラ社
表向きは国際的に高いシェア率を誇っている製薬会社ですが、その実態は生物兵器の開発を目指した活動を行って事業拡大を狙う軍事企業です。政界とも通じているなど国家に対して強い影響力と権力を持っていて、情報操作なども行い世界の裏で暗躍しています。
製薬部門と兵器開発部門に分かれて運営しており、製薬部門に関しては違法な人体実験や生物兵器の開発など非人道的でモラルに欠けた事業実態があります。T-ウィルスの軍事転用化計画も製薬部門(化学部門)が主導となり執り行っています。
アンブレラ社配下の特殊部隊
傭兵を雇って構成しているU.B.C.S.(アンブレラ バイオハザード対策部隊)や、幹部護衛や極秘任務を行うU.S.S.(アンブレラ 保安警察)といった私設部隊を所有しています。しかし、U.B.C.S.に関して言えば、T-ウィルスによるバイオハザードのデータ収集とゾンビ、クリーチャーと接触するためのモルモットのような裏名目で設立されたのが真理でした。映画『バイオハザード』で登場する部隊です。
S.T.A.R.S.(ラクーンシティ警察特殊部隊)
ラクーンシティで起きるテロや事故に対処するために、アンブレラ社がその資金力を使ってラクーンシティ警察内に設立した特殊作戦部隊です。映画『バイオハザードⅡ アポカリプス』で登場。
クレア軍団
クレア・レッドフィールドが中心となって生き残った者達で集まり、安息の地を目指す旅をしている集団です。映画『バイオハザードⅢ』で登場。
アリス救出チーム
救出作戦のプロであるレオン・S・ケネディをリーダーに、アルバート・ウェスカーがアンブレラ社の別組織に捕らえられたアリスを奪還するために組織したチーム。映画『バイオハザードV リトリビューション』に登場しました。
生存者一団
ラクーンシティにある廃ビル「ピーク」の中で生存者が集まって出来た集団。クレアの恋人であるドクがリーダーを務めています。映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』に登場。
バイオハザードシリーズに登場する用語について解説
ラクーン・シティ
アメリカ合衆国中西部にある都市で、森林や山に囲まれていて自然豊な地域でもあります。アンブレラ社の工場が建設された事により経済発展し、現在の都市の姿へと成長しました。公共機関、商業施設など人々が生活するための基盤は行きわたっている近代的な都市です。
ハイブ
生物兵器の開発を極秘裏に行うため、ラクーンシティの地底奥に建造されたアンブレラ社の研究施設。バイオハザード事故の発生源となった場所です。
T-ウィルス
RNAウィルスの一つである「始祖ウィルス」をベースに、複数のウィルスを混合させて人工培養された変異ウィルス。非常に強い感染力を持ち、空気感染、経口感染、血液感染など、あらゆる経路で感染します。変異の速度が速いため、すぐに感染力が低下する性質も持っていますが、感染した生物は身体が変化を起こし、知能を失って動く屍と化してしまいます。抗ウィルス剤も存在していますね。
クローン
アンブレラ社が「アリス計画」で利用するために培養したアリスの複製体。また、アイザックス博士も自身のクローンを用意しています。
レッド・クイーン
地下施設「ハイブ」を管理・制御しているアンブレラ社が開発した高性能AIでありメインコンピューター。脱出を試みるアリス達を「ハイブ」に閉じ込めて殺そうとするなど、冷徹なまでの合理主義で計算高さがあります。出現するホログラムの少女は、「レッド・クイーン」をプログラムした制作者の娘がモデルになっています。
ホワイト・クイーン
アンブレラ社の北米支部施設を管理・制御しているAI。「レッド・クイーン」の妹の位置づけになっていて、北米支部施設で研究を続けるアイザックス博士のサポートをしています。「レッド・クイーン」とは違い、アリス達の手助けをする言動を取り、協力的に振舞います。
アリス計画
アンブレラ社の研究員であるアイザックス博士が提唱した、増えすぎた人類による環境汚染から地球本来の豊かな世界を取り戻す計画です。文明レベルを落とさず、ウィルスを使って人類の数を間引く事で太古の地球が持っていた豊かさを再生させる事を目的としています。
まとめ
以上、映画『バイオハザード』シリーズのストーリーと物語に登場するキャラクターや用語を解説してみましたが、参考になりましたでしょうか?
本記事で予習をした上で映画を視聴するとより物語がわかりやすくなり、入り込めるのではないでしょうか。