名だたる怪演俳優！ゲイリー・オールドマンのおすすめ映画を10本紹介
名だたる有名俳優陣の間でも高い人気を誇ることで有名なゲイリー・オールドマン。表現力の幅が広く、似たような役柄でもそのキャラクターならではの特徴を演出し全く別人のように感させるのが魅力です！
かつては笑っちゃうくらい悪役ばかりで「悪役といえば」と名前が思い浮かぶ俳優でしたが、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』でハリーの名付け親シリウス・ブラックを演じて以来は主人公をサポートする役を演じることも増えてきました。
本記事では、ゲイリー・オールドマンが出演している映画の中から特におすすめしたい作品を10本厳選してお届け。簡単なあらすじや見どころ、おすすめしたい人の特徴なども紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ゲイリー・オールドマンのプロフィール
ゲイリー・オールドマン（Gary Leonard Oldman）はイギリスの俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー。1958年3月21日生まれ、ロンドンのニュークロス出身で、姉のライラ・モーラスも女優をしています。
俳優を志したのは21歳の頃。はじめは王立演劇学校への編入を希望していたゲイリーですが叶わず、実力で奨学金を勝ちとってローズ・ブルフォード・カレッジで学び、演劇の学士号を獲得しました。
映画デビューを果たしたのは1982年公開の『Remembrance』。1990年頃からハリウッド映画への出演が増え、世間の注目と高い評判を集めるようになりました。
ゲイリーの評判は名だたる俳優たちの中でも非常に高く、ジョニー・デップやブラッド・ピット、ダニエル・ラドクリフなどもゲイリーに影響を受けたと話しているのだとか！
中でもブラッド・ピットの崇拝っぷりは凄まじく、ゲイリーを「GOD（神）」と称えているそうですよ（笑）。
そんなゲイリーはやはり私生活でもモテるのか、これまでに5度結婚しています。現在のお嫁さんは作家でアートキュレーターのジゼル・シュミット。2017年9月に結婚し、4年が経過しましたが現在も2人の仲は健在のようです。
ゲイリー・オールドマンのファンなら見逃せない！おすすめ映画10選
悪役のイメージが強かったものの、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』出演以降は主人公を支えるパートナー的役割も増えてきたゲイリー・オールドマン。著名俳優たちから尊敬の念を向けられるだけあって、演技力は圧倒ものです。
ここでは彼のファンなら絶対に押さえておきたい10作品を紹介。ぜひお気に入りの作品を見つけてくださいね！
1.クライシス
出典：IMDb
あらすじ
アメリカ麻薬取締局のジェイク（アーミー・ハマー）、新薬の依存性に疑問を持つ大学教授のブロワー（ゲイリー・オールドマン）、最愛の息子を麻薬の過剰摂取で失ったクレア（エヴァンジェリン・リリ）らの3人は、アメリカを取り巻くオピオイド危機に立ち向かう。
彼らが行きついた巨大すぎる麻薬問題の実態とはーー。
見どころ
『クライシス』は2021年に公開されたアメリカの犯罪スリラー映画。アメリカ社会を取り巻くオピオイド危機を豪華キャストで描いた作品です。
ゲイリー・オールドマンが演じるのは大手製薬会社が開発した新薬「Klaralon」の依存性について懸念を抱き、対立する大学教授ブロワー博士。懐柔しようとする周囲を押しのけて内部告発に踏みきろうとする、正義感強いキャラクターを演じきりました。
3つのストーリーがそれぞれの軸で進んでいくため、やや忙しない感じがありますが豪華キャストなだけあって見ごたえは抜群。特に製薬会社の話はかなりリアルで、ちょっぴり薬に対する恐怖を覚えるほどですよ。
こんな人におすすめ
- オピオイド危機について知りたい方
- 善人のゲイリー・オールドマンが見たい方
こんな人に向かないかも
- 視点がコロコロ変わる映画が苦手な方
- 派手な映画を求めている方
2.ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ
出典：映画『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』公式Facebook
あらすじ
広場恐怖症のせいで10ヶ月間家から一歩も出られずにいた児童心理セラピストのアナ・フォックス（エイミー・アダムス）の向かいの家に、ラッセル一家が引っ越してきた。
あるとき失神したアナを助けてくれた縁でラッセル・ジェーン（ ジュリアン・ムーア）を家にあげたアナは意気投合し、すっかり仲良しになる。
だがその翌々日、アナはジェーンが何者かに殺される現場を目撃。すぐに警察に通報するアナだが、ジェーンの夫アリスター（ゲイリー・オールドマン）から妻として紹介されたのは自分が知るジェーンとは全くの別人で……？
見どころ
『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』はNetflix配信のスリラー映画。主演はエイミー・アダムスです。
ゲイリー・オールドマンが演じたのは殺害されたジェーンの夫・アリスター。息子にDVを働く悪い父親で、全く別の女性を妻として紹介します。警察もアナが精神を病んでいることを理由に見間違いだと断定してしまい、事件は終了。
味方のいない状況で、アナは真相を突き止めることができるのか？少しずつ明かされていく全貌がスリル満点で堪らない作品です。
こんな人におすすめ
- ミステリーが好きな方
- 緊迫感のある映画が好きな方
こんな人に向かないかも
- 息を殺して見るような映画が苦手な方
- 頭を空っぽにして見たい方
3.Mank/マンク
あらすじ
アルコール依存症という問題を抱えながらも、脚本家としては右に出るものがいないほどの実力を持つマンク（ゲイリー・オールドマン）に新たな制作依頼が舞いこむ。
それは映画界で若くして地位を築きあげたオーソン・ウェルズからのものだった。
脚本の納期は90日後。
しかし自分を過信しているマンクはなかなか集中しようとせず、口述筆記者として雇われたイギリス女性のリタ（リリー・コリンズ）は不真面目なマンクに愛想を尽かしはじめるが……。
見どころ
『Mank/マンク』は『市民ケーン』の共同脚本家として有名なハーマン・J・マンキウィッツの伝記映画。評論家に「映画史上最高傑作」とさえ言わしめた『市民ケーン』製作当時の裏側が暴かれています。
2020年の作品でありながら白黒映画というのも新鮮で、当時にタイムスリップしたかのような気分が味わえるのも特徴的。
ゲイリー・オールドマンが演じたのは主人公・マンク。重度のアルコール依存症という設定なのですが、ゲイリーの憑依技とも言える演技が見ものです。
ただし予備知識がないとやや難しい内容なので、興味のある方は簡単にでいいのでマンクやウィリアム、市民ケーンなどについて調べてみてください！
こんな人におすすめ
- 当時のハリウッドの実情を知りたい方
- 『市民ケーン』を見たことがある方
- マンク（ハーマン・J・マンキウィッツ）のことをよく知りたい方
こんな人には向かないかも
- ハリウッドのキラキラした世界が見たい方
- 『市民ケーン』やハーマン・J・マンキウィッツなどの予備知識が全くない方
4.ハンターキラー 潜航せよ
あらすじ
ロシア近郊のバレンツ海で消息を絶ったアメリカ海軍原潜タンパ・ベイの捜索をすべく、アメリカ海軍少将のフィスク（コモン）は通称ハンターキラーと呼ばれる攻撃型原潜アーカンソー号の潜水を決める。
艦長として選ばれたジョー・グラス（ジェラルド・バトラー）は捜索の末に無残に破壊されたダンパ・ペイとロシア原潜の残骸。しかし今度は潜んでいたロシア原潜から魚雷攻撃を受けてしまう。
一方地上では、ロシア国内で大きな陰謀が企てられているという情報が入って……？
見どころ
映画『ハンターキラー 潜航せよ』は、元潜水艦艦長ジョージ・ウォーレスとドン・キースが共同執筆した小説『Firing Point』を元に描いた潜水艦モノ。実際にキャリアを経験した人物が書いただけあって息をのむほどリアルなストーリー展開が人々の心を掴みました。
ゲイリー・オールドマンが演じたのはアメリカ統合参謀本部議長チャールズ・ドネガン。超熱血漢な性格で「戦争じゃー！」とキレ散らかす演技が迫力満点です（笑）
陸と地両視点からのスリリングなストーリー、海底で行われる命がけの鬼ごっこなど、思わず時間を忘れて見入ってしまいますよ。
こんな人におすすめ
- 潜水モノが好きな方
- リアルさを追求したい方
こんな人には向かないかも
- ベタな展開が嫌いな方
- 戦争ものが苦手な方
5.ウィンストン・チャーチル ／ヒトラーから世界を救った男
出典：『ウィンストン・チャーチル ／ヒトラーから世界を救った男』公式サイト
あらすじ
第二次世界大戦初期にイギリス首相に就任したウィンストン・チャーチル（ゲイリー・オールドマン）はヒトラーとの平和交渉か徹底抗戦かという究極の選択を迫られる。
議会で最も嫌われていたチャーチルがダンケルクの戦いを制した、知られざる4週間とは？
見どころ
『ウィンストン・チャーチル ／ヒトラーから世界を救った男』は2017年公開のイギリス映画。第二次世界大戦初期という過酷な状況で首相に就任し、迫りくるヒトラー軍からイギリスを守りぬいたウィンストン・チャーチルの伝記ものです。
ゲイリー・オールドマンが演じたのは主人公ウィンストン・チャーチル役。特殊メイクを施しての撮影だったため、当時は家に帰りつくのが現場に入ってから18時間後でした。
ちなみに特殊メイクを施したのはカズ・ヒロ（旧活動名・辻一弘）で、ゲイリーから直々に「オファーを受けないなら映画に出ない」との熱烈オファーを受けたのだとか。
特殊メイク×怪演の組み合わせは多くの観客・批評家から評価され、多くの賞を獲得しました。
ユーモアを防衛手段として活用し、うまくダンケルクの戦いを切りぬいていくチャーチルの姿は観客をグイグイ物語へ引き込んでくれますよ！
こんな人におすすめ
- 歴史に興味がある方
- 特殊メイクの凄さを目の当たりにしたい方
こんな人には向かないかも
- 伝記映画は退屈に感じてしまう方
- 戦争モノが苦手な方
6.バットマン ビギンズ
あらすじ
両親を強盗に殺されたブルース（クリスチャン・ベール）は犯人への復讐心を糧に生きてきた。しかしそれを知った幼馴染レイチェル（ケイティ・ホームズ）は街の腐敗こそが悪を産んでいると諭し、ブルースは自身の信じる正義のために恐怖の象徴となってゴッサムシティを腐敗から救おうとする。
見どころ
2005年公開の『バットマン ビギンズ』はアメリカ・イギリス合作映画。DCコミックスの『バットマン』を原作に制作されており、実写映画としては5作品目に当たります。
ゲイリー・オールドマン演じるジェームズ・ゴードンは腐敗した社会に身を置きながらも正義を重んじる警察官。バットマンが街を救うと信じて協力関係を結びました。
ノーラン監督らしい細やかな人間描写がバットマンの人間臭さ・脆さを見事に表現し、完全無欠のスーパーヒーロー！というよりは応援したくなる主人公に仕上がっています。
こんな人におすすめ
- 危うさを兼ね備えたスーパーヒーローものが好きな方
- バットマンの誕生秘話を知りたい方
こんな人には向かないかも
- チートのようなスーパーヒーローが好きな方
- 暗い雰囲気の映画が苦手な方
7.ハリーポッターとアズカバンの囚人
出典：『Harry Potter Film』公式Twitter
あらすじ
ホグワーツ3年生になったハリー（ダニエル・ラドクリフ）は、ヴォルデモート卿の腹心シリウス・ブラック（ゲイリー・オールドマン）がアズカバンから脱獄したことを知らされる。
ハリーが狙われると警戒した魔法省はホグワーツをアズカバンのディメンターに警備させることにするが……？
見どころ
『ハリー・ポッター』シリーズ第3作目。ゲイリー・オールドマン演じるシリウス・ブラックの醸し出す”不気味さ”が最高な一作。
シリウスとハリーの意外な関係が明らかになる、シリーズの中でも特に評価が高い作品でもあります。シリウスの表情の変化、最後の結末は彼の演技力なしではあそこまでの名シーンにならなかったでしょう。
勉学のために無茶しがちなハーマイオニーが時間を巻き戻す時計を駆使してハリーと共にみんなを救うシーンでは、あらゆるところに散りばめられた伏線が回収されていき、見ていてワクワクすること間違いなしです！
映画『ハリー・ポッター』シリーズのキャスト一覧｜気になる現在の活躍は…？
こんな人におすすめ
- 魔法アイテムや魔法動物にワクワクしたい方
- ちょっぴりミステリアスな雰囲気を楽しみたい方
こんな人には向かないかも
- ある意味で「何でもあり」な魔法ものが嫌いな方
- 賢者の石・秘密の部屋の頃のテイストが大好きな方
- 少し暗めの世界観が苦手な方
8.レオン
出典：IMDb
あらすじ
家族を殺された孤独な少女マチルダは（ナタリー・ポートマン）は犯人に復讐するため、殺し屋のレオン（ジャン・レノ）に弟子入りを申し込む。
はじめは子どもという理由で断るレオンだったが、マチルダの本気さに触れて要求を呑むことに。
奇妙な同居生活を送ることになった2人に、マチルダの家族を殺害したノーマンが迫る。それでも復讐を誓ったマチルダとレオンの行方は…？
見どころ
1994年公開の『レオン』はフランス・アメリカ合作のアクション映画。主役のマチルダを演じたのは今や大物女優として知られるナタリー・ポートマン。当時13歳にして鮮烈な演技を見せた彼女は世界中の注目を集めました。
ゲイリー・オールドマンが演じたのは、マチルダの家族を殺したノーマン・スタンスフィールド。麻薬取締局の刑事でありながら裏の顔を持つ悪役です。
彼の役者人生の中でも本作での怪演はかなり高い評価を受けていて、「冷徹な悪役なのになぜか嫌いになれない…」というカリスマ性のある演技を披露しています。
『レオン』はかなり古い映画ながら未だに名作と親しまれる作品のひとつで、特にラストシーンは涙なしでは見られません。孤独な者同士が奇妙な共同生活の末に見つけたのは何なのか？ぜひその目で確かめてみてください！
衝撃の問題作！完全版『レオン』のあらすじネタバレ | 通常版との3つの違いも解説
こんな人におすすめ
- アクション映画が好きな方
- 名作に触れたい方
こんな人には向かないかも
- 年齢差のある恋愛に拒絶反応がある方
- 観客の想像に任せる終わり方が苦手な方
9.蜘蛛女
出典：IMDb
あらすじ
裏でマフィアと繋がる汚職警官・ジャック（ゲイリー・オールドマン）は内部情報をマフィアに密告することで大金を得ていた。
ある日マフィアからモナ（レナ・オリン）の居場所を売るよう言われたジャックは、モナからさらなる大金を提示されて彼女の死を偽装するという要求を呑んでしまうが……。
見どころ
1993年公開の『蜘蛛女』はイギリス・アメリカの合作映画。「愚かな男の死骸がゴロゴロ」という穏やかではないキャッチコピーで宣伝された本作は、モナという一人の女性によってまるで蜘蛛の巣のように絡めとられていく男の末路を描いています。
ゲイリー・オールドマン演じるジャック・グリマルディは巡査部長でありながらマフィアと繋がる金に汚い汚職警官。しかしモナに出会って誘惑され、破滅の道を辿ることに……。
ゲイリーのクズっぷり、レナの悪女っぷりが強烈で見ごたえのある作品です。
こんな人におすすめ
- 悪女が振りまわすストーリーを楽しみたい方
- 汚職警官が破滅していく様を見たい方
こんな人には向かないかも
- ヘビーな内容が苦手な方
- 独特なナレーションが苦手な方
10.ハンニバル
出典：IMDb
あらすじ
「バッファロー・ビル事件」から10年後。
麻薬捜査で多数の犠牲者を出したクラリス（ジュリアン・ムーア）は、責任を問われ窮地に陥っていた。
レクターに何度殺しても飽き足らないほどの恨みがあるメイスン（ゲイリー・オールドマン）は、窮地に陥ったクラリスに接近し彼女に逃げたレクターを再捜査させようとする。
見どころ
2001年公開の『ハンニバル』はアメリカ・イギリス・イタリア合作映画。原作はトマス・ハリスの同名小説で、1991年に公開された『羊たちの沈黙』の続編にあたります。
本作はレクター博士中心のストーリーとなっていて、彼の魅力と恐ろしさがギュッと詰まった内容に。結構グロいのでグロ耐性がない方は要注意です。
ゲイリー・オールドマンが演じたのは、レクターに洗脳され自らの手で皮を剥ぎ飼い犬に食べさせたメイスン役。あの手この手でレクターに迫ろうとする様が、彼への恨みの深さを物語っていました。メイスンは無事にレクターに辿りつけるのか？それとも反撃に合ってしまうのか？ぜひ見届けてくださいね。
こんな人におすすめ
- リアルなグロさを求めている方
- 心理戦好きな方
こんな人には向かないかも
- グロ耐性がない方
- ジョディ・フォスター演じるクラリスを期待している方
まとめ
同業者からも絶賛されるほどの高い演技力で視聴者を魅了し続けるゲイリー・オールドマンのおすすめ映画を10本紹介しました。
悪役俳優として名高いゲイリー・オールドマンですが、ただ悪いだけでなく個性が光るのが彼の魅力。そのためどの映画を見ても演技が被っている印象がなく、新たなキャラクターとして楽しめますよ。気になった映画があれば、ぜひ視聴してみてください！
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