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【ネタバレ解説】映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のあらすじ解説!前シリーズの咲太や花楓についても丸ごとおさらい!

ネジムラ89

『青ブタ』の愛称で知られる青春ブタ野郎シリーズに4年ぶりの新作アニメーションが登場!元の人格が戻った主人公の妹・花楓の後日談と受験に臨む物語が展開されます。果たして花楓にどんなドラマが起きたのかを振り返りましょう。

映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』とは

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式Twitter

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』は2023年6月23日に公開された映画です。

もとは鴨志田一先生のライトノベル「青春ブタ野郎」シリーズの同名タイトル作品を映画化したも。愛称の“青ブタ”で知られ、TVアニメシリーズ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』、そして劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』に続く3度目の映像化作品となっています。

監督を務めたのは、これまでのアニメシリーズでも監督を務めた増井壮一さん。その他、脚本の横谷昌宏さん、キャラクターデザインの田村里美さん、そしてアニメーション制作のCloverWorksなどなど歴代の「青ブタ」のアニメ化に携わってきた面々が今作の制作にも続投しています。

前作にあたる映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』では、主人公の咲田とヒロインの麻衣の物語に大きく踏み込んだ内容となっていましたが、今作では妹の花楓の物語を軸にしていたり、シリーズでもおなじみの不思議な現象“思春期症候群”もあまり物語に関わってはこないシリーズでも異質な作品となっています。

10秒で分かる!映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』の簡単なあらすじ

出典:アニプレックス公式YouTubeチャンネル

梓川咲太は高校二年生の三学期を迎えていました。受験シーズンを目前に控え、恋人の桜島麻衣と過ごせる学生生活も残りわずかとなりました。そんな中、咲太の妹の花楓も同じく卒業が迫っていました。

イジメの影響により不登校だった花楓は、解離性障害の影響で一時期は別の人格で過ごしていました。現在はもとの人格に戻っていましたが、今はないもう一人の人格“かえで”の影響から、花楓は兄の咲太と同じ高校に通いたいという意思を見せました。

状況的には難しい進路だったものの、咲太はもう一つの進路の可能性として通信制高校にも目を向けつつ、花楓の意見を尊重し応援することを決意します。咲太や周囲のサポートを受けながら受験に臨む花楓でしたが、受験日当日、あるアクシデントが起きてしまうのでした──。

映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のネタバレあらすじ

映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のネタバレあらすじを結末に至るまで詳細に紹介します。以下、映画のネタバレが書かれているのでご注意ください。

【あらすじ①】受験シーズンの到来

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』公式サイト

数々の思春期症候群の事件を経た梓川咲太は、高校二年生の三学期を迎えていた。恋人である桜島麻衣は、一つの上の先輩であり卒業を控えており、峰ヶ原高校で一緒に過ごせる時間も残りわずかとなっていた。

そんな中、同じく咲太の妹である花楓も進路を決める時期が迫ってきていた。いじめの影響で長い間不登校の状況にあり、一時期は解離性障害により“かえで”という人格で過ごしていた花楓だったが、すでに人格はもとに戻り“かえで”の頃の記憶はなくなっていた。

そんな中、花楓はスクールカウンセラーの先生や咲太たちも同席する進路相談の場で、兄の通う峰ヶ原高校へ通いたいという意思を見せる。

学校に通えていなかった花楓にとっては精神的にも、学力の面でも難しい道だったが、咲太は花楓の意思を尊重し、花楓を応援することを決意する。

【あらすじ②】受験勉強に挑む花楓

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』公式サイト

受験日まで時間が限られている中、学校には行けていなかった花楓の勉強を、咲太や麻衣、のどかたちが見てあげることでサポートしていく。

花楓の意見を尊重しつつも、受験に落ちた場合も考えて咲太はカウンセラーの先生とともに通信制高校の説明会にも足を運んでいた。従来の通信制高校の印象との違いや、その説明会で流れる映像にアイドルグループ「スイートバレット」のメンバー・広川卯月の姿を発見していた。

受験日が迫る中、願書の提出日がやってくる。自分で願書を提出しにくるという花楓を心配して、授業を抜け出す咲太だったが、なんとか高校までやってきた花楓の姿を見つける。無事願書は提出できたものの、花楓は体調を崩しており、その身体にはかつての痣が再発してしまっていた。花楓は“かえで”の意思を踏まえて、進路を決意したのだった。

【あらすじ③】受験日を迎える花楓

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない出典:映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』公式サイト

体調が心配ではありつつも、花楓は受験日を迎える。咲太は花楓にお弁当を用意したり、駅まで一緒に付いていってあげたりとできる限りの状態で花楓を見送ってあげるのだった。

しかし、お昼頃に高校から連絡が入ってくる。

花楓が受験の途中で倒れてしまったというのだ。咲太が学校に駆けつけると、花楓は保健室に居た。お昼の前までは順調に試験を受けられていたのだが、同じ学校の制服の生徒を見かけたことをきっかけに体調が悪化してしまったというのだ。

午後の試験を受けることができないという結果で、花楓の受験は終わってしまったのだった。

【あらすじ④】卯月との出会い

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』公式サイト

落ち込む咲太だったが、受験から数日を経て咲太は花楓をスイートバレットのライブへと連れていくのだった。のどかにお願いし、通信制高校に通う広川卯月と話す場を設けてくれたのだった。

卯月は自身の経験を花楓に語る。周囲とは浮いてしまっていた自身とそんな中で通信制の高校への進学。そして全日制に通っていた頃の自分のことも好いており、過去の自分が居たから今の自分がいるという卯月の話を聞き、花楓の心にも変化が生まれる。

かえでの望んでいた兄の咲太と同じ高校へ通う、という夢を叶えることはできなかったものの、通信制高校への進路を前向きに考えるようになるのだった。

【あらすじ⑤】受験の結果

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』公式サイト

すでに通信制高校への進学を考えていた花楓だったが、そんな花楓のところに峰ヶ原高校の受験結果の連絡が届く。

なんと花楓は峰ヶ原高校に合格していたのだ。出願の結果、倍率が上がってしまい、SNS上ではその不安視の声が強まり、結果的に受験者が激減して定員割れを起こしてしまったというのだ。

かえでの望んでいた峰ヶ原高校への進学ができることとなった花楓。しかし、花楓は自身の意思から通信制高校へと通うことを決断するのだった。花楓の中で、かえでの望みとの折り合いを付けることができたのだった。

映画『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』の登場人物・キャスト

梓川咲太 / 石川界人

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式Twitter

『青春ブタ野郎』シリーズの主人公が梓川咲太(あずさがわ さくた)です。

峰ヶ原高校の2年生で、先輩の桜島麻衣の思春期症候群を解消して以来、度々周囲の人物の思春期症候群の事件に巻き込まれることになります。その事件をきっかけに麻衣とは親密な関係になった末、現在は恋人の関係になっています。

普段は無気力で、死んだ目をした冴えない人物ではある一方、思春期症候群を患った面々のためにいざというときは捨て身の大胆な行動にも出る思い切りぶりと優しさを持っています。

その優しさは家族である花楓にももちろん向けられており、かつてはスマホを所持していたものの、電話が苦手になってしまった花楓のためにもスマホを持たないようになりました。

花楓が解離性障害を患ったことをきっかけに母も心の病気を患ってしまい、父はその面倒を見るためにも別居し、現在は妹の花楓とふたり暮らしをしています。

梓川咲太の声を務めるのは声優の石川界人さんです。『盾の勇者の成り上がり』の岩谷尚文役や『カッコウの許嫁』の海野凪役など多くの作品で主役やメインキャラを務めています。

梓川花楓 / 久保ユリカ

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式Twitter

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のメインヒロインを務めるのが、梓川花楓(あずさがわ かえで)です。

中学三年生の咲太の妹。中学生時代にクラスメイトからSNSでイジメに遭ったことをきっかけに、過剰なストレスを受けると体に傷や痣ができてしまうという思春期症候群が発生してしまいました。

さらに13歳の時には解離性障害を発症し、家族やこれまでの記憶を失った別の人格“かえで”が生まれてしまい、長らく“かえで”として生活していましたが、引きこもりを解消しようとしている最中の2年後に元の人格に戻り“かえで”の人格が消えてしまいました。

イジメをきっかけに引きこもり生活が続いており、学校には行けていませんでした。そんなイジメの影響により、電話の通知に苦手意識を持っていたのですが、成長を経て解消できてきているようです。

梓川花楓の声を務めるのは声優の久保ユリカさんです。『ラブライブ!』の小泉花陽役や『ミュークルドリーミー』のぺこ役などでも知られています。

桜島麻衣 / 瀬戸麻沙美

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式Twitter

『青春ブタ野郎』シリーズのメインヒロインが桜島 麻衣(さくらじま まい)です。

峰ヶ原高校の三年生で咲太の一年年上。子役時代から芸能界で活躍する国民的女優だったが、多忙な芸能活動から学校生活に馴染めないことから空気のような存在になり、周囲に認識されなくなる思春期症候群を発症。咲太の行動により問題は解決し、それを機に咲太とは恋人関係になる。

性格は真面目で礼儀正しく優しく、成績優秀で料理もできたりとしっかりしている一方、咲太の前では普通の女の子らしい一面も見せます。

一時期、恋人の存在がマスコミに取り上げられスキャンダルとなったものの、堂々と交際していることをメディアで改めて発表したことを機に事態は沈静化しました。

桜島麻衣の声を務めるのは声優の瀬戸麻沙美(せと あさみ)さんです。『呪術廻戦』の釘崎野薔薇役や『ちはやふる』の綾瀬千早役などで知られています。

豊浜のどか / 内田真礼

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式Twitter

麻衣の異母妹が豊浜(とよはま)のどかです。

金髪でポニーテルの髪型が特徴の中学二年生。売り出し中のアイドルグループ「スイートバレット」のメンバーです。

勝気できつい性格ではあるものの面倒見の良い性格。自他共に認めるシスコンですが、その一方で幼い頃から自分よりも結果を残していた麻衣に対する能力差を感じていたことから、麻衣と人格が入れ替わってしまう思春期症候群を生じたこともありました。

豊浜のどかの声を務めるのは声優の内田真礼(うちだ まあや)さんです。『中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花役や『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』のカタリナ・クラエス役など、多くの作品でメインキャラクターを務めています。

古賀朋絵 / 東山奈央

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式Twitter

峰ヶ原高校の1年生で咲太の後輩が古賀朋恵(こが ともえ)です。

咲太とは不審者と勘違いしたことをきっかけに“尻を蹴りあった”仲となり、友人関係となりました。咲太に対して好意を抱いていたことをきっかけに、咲太と共に“何度も同じ日を繰り返す”思春期症候群を発症しましたが、自身の思いを認めたことでループから逃れることに成功。厳密には過去に戻っているのではなく、古賀が何度も未来をシミュレーションしていた結果でした。

現在は咲太や佑真と同じファミレスのバイト仲間です。

古賀朋絵の声を務めるのは声優の東山 奈央(とうやま なお)さんです。『ゆるキャン△』の志摩リン役や『ニセコイ』の桐崎千棘役などで知られています。

双葉理央 / 種崎敦美

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
出典:アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ公式Twitter

峰ヶ原高校の2年生で科学部所属の同級生が双葉理央(ふたば りお)です。

咲太の数少ない友人で、思春期症候群のトラブルに巻き込まれるたびに咲太が相談を求める相手でもあります。

当の本人も過去には孤独感からSNSを使用した自傷行為を始めるようになり、そんな自分に対する嫌悪感から相反する自分が二人存在してしまうという思春期症候群を発症してしまいました。

同級生であり咲太と共通の友人である佑真に対して好意を抱いていたものの、佑真自身はすでに恋人がおり、現在は友人として接しています。

双葉理央の声を務めるのは声優の種﨑敦美(たねざき あつみ)さんです。『響け!ユーフォニアム』シリーズの鎧塚みぞれ役や『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャー役などで知られています。

おさえておきたいこれまでの『青ブタ』

これまでの『青春ブタ野郎』シリーズを見ていなかったとしても『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』を楽しむことはできますが、やはりこれまでのシリーズを知っていた方が細かいディテールを楽しめるようにできています。

『青ブタ』のアニメシリーズのこれまで

『青春ブタ野郎』のアニメシリーズは、咲太が周囲の人物の思春期症候群を解消していく物語であり、それと並行してヒロインの麻衣とのラブストーリーが進展していくストーリーです。

その中でも2018年に放送をスタートしたTVアニメシリーズ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の第11話「かえでクエスト」〜最終話第13話「明けない夜の夜明け」が花楓のメインエピソードとなっており、『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』の前日譚にあたります。

思春期症候群とは?

『青春ブタ野郎』シリーズの一番の特徴とも言えるのが、“思春期症候群”です。多感で不安定な思春期にだけ起こる不思議な現象のことです。作中では一般の常識として存在しているわけではなく、都市伝説的な扱いとなっています。

これまでに登場した思春期症候群

  • 外傷を与えられたわけではないのに身体に傷や痣ができる。(咲太/花楓)
  • 自分の存在が認識されず、記憶からも消えてしまう。(麻衣)
  • 何度も同じ日を繰り返してしまう。(朋絵)
  • 自分がふたりに増えてしまう。(理央)
  • 人格が入れ替わってしまう。(麻衣/のどか)
  • 現在の自分とは別に未来の自分を作り出せる。(翔子/咲太)

『青ブタ』シリーズの重要人物・牧之原翔子

シリーズ上でも大きな節目となったのが映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』で描かれた、咲太の初恋相手である牧之原翔子とのエピソードで、本作も『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』で描かれた内容と地続きにあります。

以下、映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のネタバレが書かれているのでご注意ください。

中学生の牧之原翔子は心臓に重い病気を抱えており、命は長くないという状況にあったのですが12月24日に麻衣とのクリスマスデートに向かう途中で交通事故に遭い脳死状態となります。

臓器提供意思表示カードを持っていた咲太の心臓は幼い翔子に移植され、一命を取り留めます。その後、成長して大人になった翔子は思春期症候群で過去へと戻り、咲太のもとへ現れたのでした(その際、咲太の心臓が同じ世界に2つ存在することが咲太の胸の傷の原因であることが発覚)。

その後、咲太の命を救うために麻衣が犠牲になる事態に陥ったものの、咲太が過去に戻り、咲太・麻衣・翔子全員が生き残る術を探っていきました。

翔子と花楓は直接的にはあまり関係はないものの、咲太にとっては大人の翔子にもらった助言が、かえでの存在を受け入れるきっかけとなっていたり、そんな翔子との思い出の場所が今作でも印象的な舞台となっている七里ヶ浜だったりと今作でも彼女の存在をなぞる瞬間がありました。

“かえで”とはどんな人物だった?

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』では、その存在こそスポットが当たっている一方で、“もういない存在”として描かれているのが、花楓が2年間解離性障害を引き起こしていた頃の人格である“かえで”です。彼女はどんな人物だったのでしょうか。

かえでは花楓よりもおとなしい性格でした。当時は別人となってしまった花楓に戸惑う周囲に対して、自身も恐怖や不安を感じていましたが、翔子の助言を受けて別人格自体を咲太が受け入れてくれたことによって、状況を受け入れていくようになります。別人格を平仮名の“かえで”として表現することになったのも咲太の助言からでした。

いつまでこの状況が続くのかがわからないまま、周囲の視線が怖くて引きこもり状態が続いていたかえででしたが、かえでは学校に行けるようになろうと努力し、咲太に支えられながら少しづつ外に出られるようになり、夜の学校や大好きな動物のパンダに会うために動物園へ足を運んだりと成長が見られました。

そんな動物園の年間パスを咲太から貰い、これから動物園に通って元を取らなければ──なんて話をしていた矢先の朝、突如として花楓の人格が戻り、かえでという人格は消失してしまいました。

突如としていなくなってしまったことに咲太も涙することになるのですが、その内容はTVアニメシリーズ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』最終話第13話「明けない夜の夜明け」で描かれます。

まとめ

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』はこれまでのように思春期症候群に咲太が振り回されるような内容ではなく、その後日談のような立ち位置の作品となりましたが、不思議な現象こそ新たに起こらずとも、“過去との向き合い方”や“受験”といった多くの人が共感しやすい内容となりました。

その素朴ながらに生々しく感動的な内容は『青春ブタ野郎シリーズ』ならではの新作でした。

そして、本作でも意味深に登場し、エンディング後にも続編へ続くことが示唆されたように、ランドセル姿の麻衣が新たに登場することになりました。彼女の存在は冬に公開予定の続編『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』で描かれていくので、こちらにも注目です。

この記事を書いた人
ネジムラ89
ネジムラ89

缶バッジ販売専門店「カンバーバッチ」のオーナー兼アニメ映画ライター。アニメ映画情報マガジン「読むと アニメ映画 知識が結構増えるラブレター」をnoteにて配信中。その他いろんなとこでアニメ映画話を執筆中。古今東西関係なくアニメ映画を中心とした有益な情報を多くの人に提供できるようにやっていきます。