【映画ネタバレ】『バイオハザード：デスアイランド』では歴代主人公が集結！ついにジルが参戦するお祭り映画だった？
「バイオハザード」はゲームや実写シリーズだけじゃない！
3DCGで制作されてきたアニメーション映画シリーズの最新作が2023年に登場しました。久しぶりの新作となった『バイオハザード：デス・アイランド』はなんとシリーズでもレジェンド級のキャラクターが集結する一本！一体どんな内容になっていたのかを振り返りましょう。
目次
映画『バイオハザード：デス・アイランド』とは
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
『バイオハザード：デスアイランド』は2023年7月7日に公開された日本のアニメーション映画です。
『バイオハザード ディジェネーション』（2008）より連なるバイオハザードのアニメーション映画シリーズの最新作にして、５作目にあたる作品です。
作中に登場するキャラクターは英語を喋っており、日本語字幕版のみが上映されていたこともあり、一見洋画のようにも感じられますが、本作は日本で制作された映画。
監督を務めるのは2021年にNetflixで配信された『バイオハザード：インフィニット ダークネス』の監督を務めた羽住英一郎さんで、脚本を務めたのは、劇場版シリーズの前作である『バイオハザード：ヴェンデッタ』（2017）の深見真さんということでがっつり日本のクリエイター陣が主要なポジションを担っています。
PG-12（12歳未満の方には、保護者の助言・指導が必要）指定を受けており、もちろん人がゾンビになってしまいそれを撃ち殺したり、クリーチャーが襲いかかってきたりといった描写はもちろんこれまでのシリーズ同様含まれているので、少しでも過激な描写が苦手な人は注意が必要です。
10秒で分かる！映画『バイオハザード：デスアイランド』の簡単なあらすじ
機密情報を握っていたアントニオ・テイラーが拉致されたことを受け、それを追うアメリカ大統領直属のエージェント・レオン。そして感染経路が不明のゾンビ発生事件を追う、対バイオテロ組織「BSAA」のクリスとジル、そしてアドバイザーのレベッカ。それぞれは事件を追っていく過程で、手がかりが、かつては刑務所として利用されていた監獄島・アルカトラズにあることを知り、島を訪れます。
そんな矢先に一緒にやってきていた観光客が次々とゾンビとなる事件に巻き込まれてしまいます。実は島ではすでにディランがある思惑のもと、恐ろしい計画を進めていたのでした。それぞれが散会・合流の果て、レオンたちはついにディランの計画の全貌を知ることになるのですが、ジル以外がウイルスに感染してしまうという窮地に陥ります。
レオンたちのゾンビ化が迫る中、ディランは世界中に対して影響を及ぼす恐ろしい計画を開始してしまいます。万事休すを迎えた面々でしたが、ワクチンを持ったレベッカが遅れて島へと駆けつけようとしていました──。
映画『バイオハザード：デスアイランド』のネタバレあらすじ
映画『バイオハザード:デスアイランド』のネタバレあらすじを結末に至るまで詳細に紹介します。以下、映画のネタバレが書かれているのでご注意ください。
【あらすじ①】新たな事件のはじまり
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
機密情報を握ったアントニオ・テイラー博士が武装集団に拉致されたことを受け、アメリカ大統領直属のエージェントであるレオンは、彼が攫った車を追っていた。
しかし、突如現れた女性から妨害を受け、あと一歩のところで車を取り逃がしてしまっていた。
一方、対バイオテロ組織「BSAA」のクリスやジル、そしてレベッカはサンフランシスコを中心に発生している感染経路不明のゾンビの出現事件を追っていた。
クレアが勤める「セラレイブ」の協力もあり、感染者の共通点として全員がアルカトラズ島を訪問していたことが判明。島に事件の要因があると見て、クリス、ジル、クレアはかつては刑務所として使われ、現在は観光地と化しているアルカトラズ島へ向かった。
【あらすじ②】アルカトラス島への訪問
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
観光客と共に上陸してまもなく、観光客の中から早くもゾンビとなってしまった人間が発生し、次々と人を襲い始めるのだった。
武器に限りがある中、クリスたちは被害者を少しでも生まないためにも応戦するものの、狭い建物の中での戦闘に苦戦して、次々と観光客たちはゾンビと化していくのだった。
そんな中、崩壊した床から地下へと落ちたジルは1人はぐれてしまった。通信妨害を受け、連絡を取り合うこともできない中、クリスとクレアは1人怯える男と遭遇する。彼だけでも救出しようと、行動を共にするのだった。
一方、ジルは地下の下水道を進んでいく途中でレオンに遭遇。レオンもテイラーを追ってアルカトラズ島へ侵入していたのだ。
【あらすじ③】黒幕の登場
地下道を進むレオンとジルの前に、複数の未知の生物が現れる。なんとか全てを殲滅するも、島になんらかの秘密があると悟り、地下道に隠された秘密の通路の奥へと進んでいく。
一方のクリスたちのところにも、次々とゾンビたちが現れる。なんとか対抗していくものの、クリスもクレアも突然なにかの攻撃を受けたかのような痛みを感じる。途端に体調を悪くしてしまい、不利を感じた謎の男は逃げ出すのだったが、彼の前にはマリアが立ち塞がるのだった。
基地を進む中、レオンとジルはなんらかの生き物の培養施設を発見する。なんらかの計画が秘密裏に進められていることを悟る2人だったが、突如謎の男が現れる。
彼はディラン・ブレイク。かつて、ウィルスの被害によって、味方を自らの手で殺すことになっていらい、世間への復讐を誓った男だった。彼はモスキート・バイオ・ドローンを使って、指定した相手をウィルスに感染させられ、クリスやクレアもそのドローンによりすでにウィルスに感染させられていた。そしてレオンまでがそのウィルスに感染させられてしまった。
【あらすじ④】反撃の開始
ウィルスに冒されたクレアの檻に入れられた男こそテイラー博士だった。境遇を踏まえ、ディランはジルのみを感染させず、テイラーを救うためにも、仲間たちをその手で殺させようとした。しかし一向にその決断をしないジルにディランは痺れを切らして自らテイラーを撃つのだった。
自身も苦しい状況にありながら、介抱しようとするクレアに改心したテイラーは、ディランに対抗するためのパスワードをクレアに委ね、事切れてしまう。
時を同じくしてレベッカがわずかなワクチンを持って島へと上陸しようとしていた。援護部隊を引き連れての上陸だったものの、ウィルスにより凶暴化したサメに襲われて部隊は壊滅。唯一、レベッカのみが生き残るのだった。
レベッカと合流したジルはレオンたちを託して計画を進めようとするディランを追う。いまにもウィルスの影響で息絶え絶えのレオンたちに合流。無事にワクチンを投与することに成功する。
回復したレオン、クリス、クレア、そして駆けつけたレベッカもディランの計画の阻止に向かった。
【あらすじ⑤】ディランとの最終決戦
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
レオンに恨みを持つマリアは、レオンとの一騎打ちに臨む。しかし、レオンとの格闘に負け、ついに絶命する。
一方、モスキート・バイオ・ドローンを解き放ち終えたディランはジルの前で、自らに投薬。水門を開けたことで現れたサメと融合することで巨大なクリーチャーへと姿を変えるのだった。
対峙するジルのところへクリスたちも合流。協力しディランに対抗するも、ディランの計画を阻止するべく、クレアとレベッカは別行動に出る。
博士から貰ったパスワードによって、ディランのコンピューターにアクセスさたクレアとレベッカ。無事、計画を阻止することに成功したうえ、ドローンを逆に利用してディランを攻撃させることを思いつく。
モスキート・バイオ・ドローンの攻撃を受け、どんどん弱っていくディラン。そこに果敢にジルたちは攻撃を叩き込む。そして思わず逃げ出そうとしたディランに命懸けで囮となったジルは、うまくディランを誘導。間一髪逃げ出そうとしたディランの体の上に水門を降ろさせ、ディランを殺すことに成功する。
朝日が昇り、全ての事件を終えた5人を迎えにヘリコプターが飛んでくる。迷いを感じていたジルにも自然と自信が戻ってきていた。
映画『バイオハザード：デスアイランド』の登場人物・キャスト
レオン・S・ケネディ
出典：映画『バイオハザード/ RESIDENT EVIL PORTAL』公式Twitter
合衆国大統領直轄のエージェント組織DSOに所属し、現在極秘任務に従事しているのがレオン・S・ケネディです。
元はラクーンシティ警察署の警官だが、配属初日にバイオハザードに巻き込まれることとなりました。その際にクレアを救出することに成功しました。
サバイバル能力に長けており、高い身体能力と判断力を併せ持ち、その能力でかつて誘拐されたグラハム大統領の娘の救出作戦を成功させ、大統領からの絶大な信頼を獲得しました。
ゲームシリーズでは『バイオハザード2』から登場し、以降も複数の作品に登場。3DCG映画シリーズでは全作品に登場しているキャラクターでもあります。
クリス・レッドフィールド
出典：映画『バイオハザード/ RESIDENT EVIL PORTAL』公式Twitter
対バイオテロ部隊BSAA所属メンバーの一人であり、創設者の一人でもあるのがクリス・レッドフィールドです。
もともとラクーン市警の特殊部隊S.T.A.R.S.に所属していたものの、Tウイルスの漏洩事故・洋館事件に巻き込まれたものの生き延びたという過去を持っています。
優れた観察力や洞察力、そして卓越した戦闘能力やサバイバル技能を備えた実力者で、かつての熱血漢ぶりも歳を重ねたことで落ち着きを見せつつ、いまだ健在の強い正義感から頼もしいエースとしての働きを見せます。
ゲームシリーズでは『バイオハザード1』から登場し、以降も所属部隊を変えつつ複数の作品に登場。3DCG映画シリーズでは全作品に登場しているキャラクターでもあります。3DCG映画シリーズでは『バイオハザード：ヴェンデッタ』から出演しています。
ジル・バレンタイン
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
クリスとともに数々のバイオテロと戦い続けてきた女性隊員がジル・バレンタインです。
元ラクーン市警の特殊部隊S.T.A.R.S.所属であり、BSAAの創設メンバーでもあります。元は強い正義感と責任感の持ち主ではあったものの「スペンサー邸事件」では敵に捕らえられてしまい、t-ウィルスと精神支配による洗脳でバイオテロへ加担してしまった過去を持っています。
のちにクリスに救出され、ウィルスの副作用により精神的後遺症を引きずることとなりましたが、長期に渡る経過観察とリハビリ期間を経て、部隊復帰を果たしました。
ゲームシリーズでは『バイオハザード1』から登場し、以降も複数の作品に登場。3DCG映画シリーズへの出演は今回が初めてとなります。
クレア・レッドフィールド
出典：映画『バイオハザード/RESIDENT EVIL PORTAL』公式Twitter
バイオテロや薬剤被害者の救済を行なっているNGO団体テラセイブの職員がクレア・レッドフィールドです。
クリスは兄であり、護身術の教えを受けていたことから、ウィルスの被害を受けたラクーンシティを一般人でもありながらも無事、脱出に成功している実力者です。兄譲りの勝気な性格をもつ一方で、心根は優しく、弱者にはたとえ敵であっても献身的です。
ゲームシリーズでは『バイオハザード2』から登場し、兄を探しにやってきたラクーンシティでレオンとともに脱出を図ることになりました。以降も複数の作品に登場。3DCG映画シリーズへの出演は『バイオハザード ディジェネーション』ぶりです。
レベッカ・チェンバース
出典：映画『バイオハザード/ RESIDENT EVIL PORTAL』公式Twitter
大学教授の傍ら、BSAAのアドバイザーを務めているのがレベッカ・チェンバースです。もともとはラクーン市警の特殊部隊S.T.A.R.S.に所属していました。
薬品の精製と調合に関してはエキスパートで、クリスとジルとはアークれい研究所で発生した“洋館事件”の調査と対処を担いました。多少のことでは動じない度胸と行動力、そして決断力を持ち合わせており、本作でもレオンたちの窮地を救う活躍を見せました。
ゲームシリーズでは『バイオハザード』から登場し、前日譚にあたる『バイオハザード0』の主人公を務めました。3DCG映画シリーズへの出演は『バイオハザード ヴェンデッタ』ぶりです。
ディラン・ブレイク
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
『バイオハザード：デスアイランド』のヴィランとして登場したのがディラン・ブレイクです。
過去にはアンブレラ社の下請けのお民間軍事会社に所属する武装義勇兵だったのですが、ラクーン事件に遭遇した際に、一般市民を犠牲にしてまで生き残ろうとする政府関係者やアンブレラの役員たちに疑念を抱き、さらには仲間たちがt-ウィルスに感染してしまったことから、友人のJJまでを自らの手で殺すことになってしまい、精神を病むことになりました。
世界の構造に疑問を抱いたディランはアルカトラズ島を拠点に、モスキート・バイオドローンを用いて、改良型t-ウィルスを任意の相手に感染させる方法を生み出すことに成功。この技術を持ってウィルスを世界中に撒き散らそうと考えました。
ディランはゲームシリーズには登場しないオリジナルキャラクターです。
マリア・ゴメス
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
『バイオハザード：ヴェンデッタ』に登場した敵キャラクターのグレン・アリアスの元側近であり、グレンのボディーガードであるディエゴ・ゴメスの娘がマリア・ゴメスです。
肉体改造を施しているようで常人離れをした身体能力を有しており、高い戦闘能力を持ち合わせています。前作『バイオハザード：ヴェンデッタ』で父親を殺されてしまったことにより、レオンたちに対して強い因縁を抱いています。
ゲームシリーズとの関連性は？
出典：映画『バイオハザード：デスアイランド』公式Twitter
本作は映画独自のオリジナルストーリーとなっていますが、そのベースはゲームシリーズにあります。
あのゲームに登場した敵キャラクターたちが登場！
今回の映画ではゾンビ以外にも、t-ウィルスに感染した有機生命体兵器（＝B.O.W）が何種類か登場していますが、それらは既存のゲームシリーズに登場したキャラクターとも近いものが登場しています。
今作では水中での活動もできる両生類のリッカーが登場。エラを持っていたり、アゴが割れていたりと従来のリッカーとはまた違ったものの、従来のリッカーのように聴覚を駆使して、敵を検知して長い舌を使って攻撃してきます。作中では、幼生体も登場しており、体の中でモスキート・バイオドローンを培養しています。
また今作ではサメ型のB.O.Wも登場。ゲームシリーズでは第1作目から登場しているサメ型のB.O.W“ネプチューン”を思い出させるキャラクター。本来はサメが襲うことのないシャチを噛み殺していたりと、その凶暴性が描かれています。最後にはディランとの融合を果たしたりと大活躍をしています。
ジルが洗脳されてしまったエピソードとは？
今作でもジルがクリス達に負い目を感じている洗脳のエピソードはゲームシリーズで描かれていた内容を踏まえた設定です。
『バイオハザード5』ではクリスと共にスペンサー邸に乗り込んだ際にウェスカーによって捕らえられ、冷凍睡眠状態にさせられ、後に投薬により敵として登場する展開がありました。後に洗脳機器を外されたことで正気に戻るのですが、しばらくはリハビリに専念していることが語られています。
今回の『バイオハザード：デスアイランド』ではそんなリハビリ以降に復帰したジルの様子が描かれています。
まとめ
『バイオハザード：デスアイランド』ではこれまでのゲームシリーズを追っていた人にはニヤリとさせられたり、逆に全くシリーズを追っていない人でもこれ一本で“バイオハザード”の魅力の多くを体験できる一本になっていました。
この展開であれば今後もまだまだ色んな展開を作っていくことも可能。今後の3DCGアニメーション映画シリーズがゲームシリーズともまた違った方向で今後も広がっていってくれることに期待です！
