ビートルマニア必修映画特集 | ビートルズ本人が出演&楽曲使用の映画15選
2019年早々、大きなニュースが日本じゅうのビートルマニアの間を駆けめぐりました。解散前のビートルズの未公開映像をもとにした、新作のドキュメンタリー映画の製作が開始されたというニュースです!
映画は『ザ・ビートルズ: Get Back』と題され、2021年11月25日から3日連続でDisney+で配信公開されました。その後2022年7月12日、3枚組のブルーレイ版とDVD版が発売されています(日本は7月13日発売)。
ビートルズは、1961年にリヴァプールの4人の若者によって結成されたバンド。解散までの約10年間に、世界じゅうで社会現象になるほどのブームを巻き起こしました。「歴史上最も偉大な100組のアーチスト第1位」(ローリングストーン誌)、「史上最も人気のある100のロックバンド第1位」(ウォールストリート・ジャーナル紙)がビートルズです。
この記事では、新作映画公開に向けて、ますます盛り上がっていくビートルズの今までの映画を、幅広くご紹介します。
- とにかくビートルズが大好き! 関連映画はすべておさえておきたい!
- 新作公開に向けて、ビートルズ映画のおさらいをしておきたい!
- 見のがしていたビートルズ映画をあらためて観ておきたい!
そんな方に読んでいただきたい内容になっています。もちろん、ビートルズは初めてという方もお読みください!
- 初めて観るビートルズ映画を選びたい!
- これから話題になりそうなビートルズについて知っておきたい!
世界をとりこにした4人のドラマを見て、聴いて、体験して、当時の熱気にひたって元気をもらっちゃいましょう!
目次
ビートルズ本人&楽曲が登場する映画
まずは、THE BEATLES(ビートルズ)本人が出演する映画をご紹介していきます!もちろん、あの名曲やあの人気曲まで、原曲もしっかり登場しますので、最初から最後までビートルズの魅力に浸って至極の時間を味わえる映画ばかりです。
1.ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years
「誰もが知っているバンドの知られざるストーリー」
出典:映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years』公式Facebook
出典:映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK- The Touring Years』予告編
あらすじ&概要
今、いちばん新しいビートルズの映画。バンドとして最盛期のビートルズを描いている。
1961年に誕生したビートルズは、1966年最後のライブまで、5年間で世界15ケ国90都市で815回のライブを開催した。
ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人によるバンドは革新的で、すべての曲が自作、世界じゅうが熱狂、社会現象にまでなった。ミュージシャンがアーティストと呼ばれるようになったのも、ビートルズからだ。
この映画のために、世界じゅうから未公開映像が集められた。個人所蔵の映像もあれば、メンバーのプライベートコレクションもある。さらに、ポール・マッカートニーやリンゴ・スターが、当時を語るインタビューも、メンバーの新しい面に光をあてており、マニアにとってもたまらない内容になっている。
ビートルズの ”伝説のコンサート” を追体験!
5.1チャンネルのサラウンドで製作されているので、「伝説のコンサート」に参加しているかのような体験ができます。実際に体験した年配の人から聞かされるばかりで、くやしい思いをしていたビートルズマニアの方々。この映画はひとつの「ライブ」です。
ポールやリンゴが、当時を振り返って、メンバーのエピソードを語るシーンも、たくさんあります。ジョンやジョージの元気な姿にも、涙してしまいます。
タイトルの『EIGHT DAYS A WEEK』は、リンゴがあまりの多忙に「週に8日も仕事だなんて」と嘆いたことから、創られた曲名に由来しています。4枚目のアルバム『ビートルズ・フォー・セール』に収められています。
こんな人におすすめ
- 「伝説のコンサート」に行けなかった人、まだ生まれてなかった方
- 「日本武道館」公演を追体験したい方
- 初めてビートルズの映画を観る方(いちばん元気なビートルズを見られます!)
- かつて若い頃に行ったあのコンサートを、もう一度「体験」したい方
こんな人には向かないかも……
- ライブな映像を見ると酔っちゃう方
- ドキュメンタリーがあまり好きではない方
『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』の詳細を見る▷▷▷
2.ア・ハード・デイズ・ナイト
「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! 」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ビートルズ初の主演映画、モノクロ作品。ビートルズの超多忙な日常を、ドキュメンタリータッチでメンバーが演じたコメディ(ドキュメンタリーではない)。
熱狂的なファンを振りきって、テレビショーに向かうメンバー。ところが本番を前にして、リンゴが帰ってこない。ホテルや街で失敗ばかりで、しまいに警察に連行されてしまったのだった。ジョン、ポール、ジョージが探しに行ってなんとか連れ戻し、ぶじにテレビショーの本番で演奏が行われる。
アメリカ進出を確固たるものにしたビートルズ映画
ビートルズ初期の映画は、メンバー自身が登場人物を演じるコメディとして作られました。新しい試みで、アーティストPVのさきがけと評価されています。
モノクロ作品として製作されています。アメリカでの実績がまだ乏しいビートルズの映画が成功するかどうか、確信が持てなかったからです。ところが公開してみると大ヒット! ビートルズは、アメリカで映画がヒットした、初めてのイギリス人アーティストになったのです。
その立役者がリンゴ・スターです。誰とでも仲よくなれる、愛されるキャラクターとして、ビートルズの潤滑油的な存在だったリンゴ。このコメディでも、主役級の演技がすごく評価されたのでした。
1964年に公開されたオリジナル版のタイトルは、「ビートルズがやって来るヤァ! ヤァ! ヤァ!」でした。「ア・ハードデイズ・ナイト」は2001年にタイトルを変えてリバイバル公開されたときのタイトルです。
アメリカのタイム誌では「もっともすばらしい映画100作品」に選出されました!
こんな人におすすめ
- ビートルズのドタバタコメディを楽しみたい方
- 愛されるキャラクターのリンゴ・スターが大好きな方
こんな人には向かないかも……
- ビートルズの映画はドキュメンタリーで観たい方
- ビートルズの映画にライブを期待する方
3.ヘルプ! 4人はアイドル
「アーティストPVの原点になった映画がこれだ!」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ビートルズ最初の主演映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』のヒットで、翌年フルカラーで製作された作品。監督も同じリチャード・レスター。
前作同様、リンゴ・スターの愛されキャラクター全開。儀式に使う大事な指輪を、たまたまリンゴが持っていたことで、バハマから指輪を取り返しにやってきた司祭をめぐるドタバタにメンバーが巻き込まれる。
ビートルズの演技力が試されるフィクション映画
前作の『ア・ハード・デイズ・ナイト』が製作予算50万ドルのモノクロ、『ヘルプ!』は100万ドルのカラー作品になりました。結果はどちらも大ヒット!
『ア・ハード・デイズ・ナイト』が多忙なビートルズの日常を描き、演技とはいえドキュメンタリータッチだったのに対し、『ヘルプ!』は完全に架空の物語です。それだけメンバーは演技力を求められたとのこと。そんな中で、ポールのキュートなウィンクがいいのよ! と女の子たちの話題になりました。
こんな人におすすめ
- 役者としてのビートルズを楽しみたい方
- 愛されるキャラクターのリンゴ・スターが大好きな方
こんな人には向かないかも……
- 音楽に関係のないビートルズはあまり見たくない方(演奏場面はありますが、架空の物語をベースにしたPV風です)
- ドタバタコメディはあまり好きでない方
4.マジカル・ミステリー・ツアー
「監督・脚本・出演・音楽、オールビートルズ!」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
脚本・監督・出演・音楽まで、すべてビートルズのメンバーによって製作されたテレビ映画。イギリスの放送局BBCで、1967年にオンエアされた。自分たちだけで映画を作ろうというチャレンジだった。
ビートルズのバスツアーで起こるできごとを、ハプニング映像的に撮影。メンバーがそれぞれ魔法使いを演じる中で、不思議でおかしなできごとが続出する。
パフォーマンスが圧巻!ビートルズにとってのチャレンジ映画
映画公開時、音楽面では『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』がとても高い評価を受けていました。ポップスのファンだけでなく、クラシックファンにも評価されたのです。
そんな中で公開されたこの作品は、音楽の高い評価と比較して、失敗作と評価されたこともありました。でもポールはこの作品を「チャレンジなんだ」と語っています。いつも新しいことに挑戦するビートルズが感じられる作品です。
こんな人におすすめ
- ぶっ飛んだ物語も平気で楽しめる方
- 映像をパフォーマンスとして楽しめる方
- ビートルズの音楽を映像と一緒に楽しみたい方
こんな人には向かないかも……
- 映画に物語を期待する方
- 起承転結がはっきりしていないと満足できない方
5.イエローサブマリン
「ポップでサイケなアニメーション!」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』がモチーフ。
海の底にある平和な国「ペパーランド」では、今日も人気楽団の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」が演奏していた。そこに音楽を排除しようとする侵略者が襲ってきて、ペパーランドは音楽を失ってしまう。
楽団のリーダーは、イエローサブマリンに乗ってビートルズに助けを求める。ビートルズはリンゴ・スターをリーダーに、ペパーランド救出に立ち上がる。
ビートルズがアニメに!?ポップで実験的な映画!
ビートルズ初期の映画では、リンゴ・スターが役者の才能を発揮して主演をつとめています。『イエローサブマリン』でも、リンゴがジョン、ポール、ジョージをひき連れて、ペパーランド救出に向かうのです。
『イエローサブマリン』はなんとアニメーション映画です。ファンタジーなストーリーがシュールなデザインでアニメ化され、ビートルズの作品性の高い曲がミックスされます。イギリスだけでなく、アメリカでも大評判となりました。最後のシーンで演奏するビートルズの実写シーンをお見逃しなく!
ビートルズらしい、「ポップで実験的な作品」とも評価されています。
こんな人におすすめ
- センスのいい、おしゃれでポップな映画が好きな方
- ファンタジーとシュール(当時はサイケデリック)な映像を楽しめる方
こんな人には向かないかも……
- アニメーションがあまり好きではない方
- やっぱりビートルズは実写で見たい方
6.ビートルズ レット・イット・ビー
「解散後にリリースされた、ビートルズ映画不朽の名作!」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ビートルズは、1966年のアメリカ公演を最後にライブ活動を停止していた。そしてレコーディング・アーティストとして、スタジオでのアルバム製作に活動の重点を置いていた。
映画の構想としては、最後のライブを撮影するというものだったが、メンバーの意見の違いで折り合いがつかず、結局スタジオでのセッションと、アップルレコード屋上でのハプニング的なライブ・パフォーマンスになった。
映像では、メンバーそれぞれの言い争いや、もはやバラバラになった行動が記録され、「ビートルズ解散の記録」とでも呼べるようなドキュメンタリーになった。駆けつけた警察によって屋上でのコンサートは中止させられ、唐突に映画は終わる。
最後の「ビートルズ」を映画で目に焼き付けろ!
現在製作中の新作ドキュメンタリーは、『レット・イット・ビー』監督のマイケル・リンゼイ=ホッグズが、解散18ケ月前の1968年に撮影した、55時間の未公開映像を素材にしています。
バンドとしてのビートルズの、最後のライブ・パフォーマンスです。この時期になると、ライブに対するメンバーの意見の違いが表面化します。ポールはクラブで、ジョンは海外で、リンゴはイギリスでのライブを主張し、ジョージはライブに関心をなくしていたと言われています。
こんな人におすすめ
- ビートルズ最後のライブを目に焼きつけておきたい方
- ジョンとオノ・ヨーコの姿を目に焼きつけておきたい方
こんな人には向かないかも……
-
- 仲のよくないビートルズを見るのが悲しい方(メンバーの不協和音を感じます)
7.イマジン
「さよなら、ジョン」
あらすじ&概要
ビートルズ時代から、1980年に熱狂的なファンの凶弾に倒れるまでのジョン・レノンの足どりを、ジョン自身へのインタビューや関連映像、ビートルズメンバーやオノ・ヨーコへのインタビューで構成した自伝的ドキュメンタリー。
ミュージシャンであり、ソングライターであり。アーティストだったジョン。また、夫であり、父親でもあったジョンの姿を、ジョン自身のナレーションや作品、写真から構成した。
ここだけはおさえておきたい!ビートル マニアポイント
先妻のシンシア、妻のオノ・ヨーコと子供たち、それから育ての親である伯母など、ジョンのことをいちばんよく知っている人たちの、ジョンに対する想いが哀しく胸にとどきます。
こんな人におすすめ
- ミュージシャンとしてだけでなく、平和活動家として、夫や父親としてのジョンのことを知りたい人
- ジョンのプライベートな生活がどうだったかを知りたい人
こんな人には向かないかも…
- ジョンの歌が好きで、プライベートにはあまり関心がない方
8.ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアルワールド
「世界は彼の音楽で満たされた」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ジョージ・ハリスンは2001年、58才で亡くなった。肺がんだった。このドキュメンタリーは、ジョージの58年の生涯を、音楽を愛し、ギターを愛したジョージらしく、多くの音楽関係者のインタビューで構成した作品。
アカデミー賞監督のマーチン・スコセッシが、ジョージ没後10年に製作した、音楽ドキュメンタリー。
17才でビートルズに加入し成功をおさめたジョージは、しだいに瞑想と精神世界、自己の鍛錬に傾斜するようになっていく。
ビートルズファン必見!ジョージ・ハリスンの伝記的映画
ジョンやポールに負けじと曲を作ったジョージの名曲27曲が響く映画です。3時間半もある2部構成のドキュメンタリーは、前半がビートルズ時代、後半がソロ時代の構成になっています。
ビートルズ解散後のジョージの盟友といえば、エリック・クラプトンです。このドキュメンタリーでも、エリックはジョージについて多く語っています。ジョージの最初の妻であるパティ・ボイドを、後にエリックが妻にしたのは有名な話ですね。エリックは、ジョージとは個人的な趣味も似ていたと語っています。
マーチン・スコセッシ監督は、自他共に認めるロック好きで、ザ・バンドの解散コンサートを描いた『ザ・ラストワルツ』も製作しています。
こんな人におすすめ
- 何と言ってもジョージの名曲が大好きな方
- 音楽映画を知りぬいたスコセッシ監督の名演出にひたりたい方
こんな人には向かないかも……
- ジョージより、ジョンやポールを見たい方(ジョージばっかりです)
『ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアルワールド』の詳細を見る▷▷▷
9.愛しのフリーダ
「17歳の時、ファンから秘書になった」
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あらすじ&概要
ビートルズのデビューから解散まで、秘書をつとめた女性フリーダ・ケリーのドキュメンタリー。50年の沈黙の後、2013年に語られた新事実が注目を集めた。
1961年、17才のフリーダは、友人に誘われてキャバーンクラブに出演していたビートルズを見に行き、ひと目でファンになる。クラブに通いつめるフリーダは、やがてその後のマネージャーであるブライアン・エブスタインに秘書にならないかと誘われる。
秘書の立場から見たビートルズの素顔が、フリーダ自身の回想で語られる。
内側から見た「ビートルズ」を知れる映画
50年間沈黙を守ってきたフリーダは、娘から「孫が大きくなった時のために、記録に残しておいたら」と促されて、語りはじめたそうです。その為、この映画の始まりは家族向けのホームビデオ。ビデオを撮っていたのが、親交のあったライアン監督という裏話があります。
彼女のインタビューを読むと、彼女自身がビートルズのファンであり続けたことが、長く続いた秘訣だったようです。秘書である以上に、ビートルマニア1号会員だったのですね。
こんな人におすすめ
- フリーダに重ねてビートルズへの想いを共有したい方
- ビートルズファンの集いに出るような気持ちになりたい方
- 素顔のビートルズを知りたい人
こんな人には向かないかも……
- ビートルズのメンバー自身の語りを期待している人
ビートルズへのリスペクトを感じるおすすめ映画
ここからは、ビートルズ本人出演ではないけれど、メンバー個人の生涯を描いた作品やビートルズの楽曲が使用されている作品など、ビートルズファンなら押さえておきたい映画の数々をご紹介していきます!
10.ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
「そして少年は『ジョン・レノン』になった」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ビートルズの解散後、メンバーはそれぞれソロ活動を始める。解散以降は、各メンバーに焦点をあてた、ビートルズ結成当時の物語を描いた映画が作られるようになる。
『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』は、ジョン・レノンの青春時代を描いた作品。姉のジュリア・ベアードの伝記をもとに製作され、子供時代から最初のバンド「クオリーメン」結成、「ビートルズ」結成までを描く。
ジョン(アーロン・ジョンソン)の両親は、彼がまだ幼い4才の時に離婚している。ジョンは伯母であるミミ・スミス(クリスティン・スコット・トーマス)にあずけられ、厳格な伯母と奔放な実母の2人の愛情を受けて育つ。しだいに音楽に目覚めていくジョンーー。
ジョン・レノンが「ビートルズ」となるまでを描いた伝記映画
ジョンを音楽に目覚めさせたのは、ロックンロール好きの実母でした。この映画ではアンヌ=マリー・ダフが実母のジュリアを演じています。ジョンは、16才という多感な時期に実母と再会していました。実母ジュリアは劇中でも、とても奔放な女性として描かれています。
ジョンが初めて手にした楽器はバンジョーだったこと、バンジョーを教えてくれたのが実母だったことをおさえておきましょう。育ての親、厳格な伯母はクラシックしか聴かなかったとのこと。
ラストにはジョンの『マザー』が流れます。
こんな人におすすめ
- ジョンのことならなんでも知りたい方
- プライベートなジョンの家族の事情を知りたい人
こんな人には向かないかも……
- ジョンよりも、どちらかというとポールやジョージが好きな方
- ビートルズの映画はライブに限ると思っている方
『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』の詳細を見る▷▷▷
11.バック・ビート
「もうひとりのビートルズ、スチュアート・サトクリフの物語」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ビートルズの初期メンバーの、スチュアート・サトクリフを描いた映画。1960年代のリヴァプール、美術学校でジョンとサトクリフが出会う。サトクリフはジョンからバンドに誘われ、ベーシストとして参加することになる。
しかし、ハンブルクで女性カメラマンのアストリッドに出会ったことで、スチュアートの運命は急展開する。再び絵に目覚め、ビートルズを脱退。そして、1962年に急死する。脳出血で、まだ21才の若さだった。アストリッドから、スチュアートの死を知らされるメンバーたち。
結成当初のビートルズを知るならこの映画!
サトクリフは美術学校時代に絵の才能を高く評価されており、高値で売れた絵の代金でベースギターを買い、ビートルズに加入します。最初はまったくベースが弾けなかったので、観客に背を向けて演奏する姿が目撃されています。
ビートルズの代名詞「マッシュルーム・カット」は、最初はアストリッドがスチュアートの髪型をセットしてあげたことが始まりだと、映画の中で明かされています。それまではリーゼントが主流だったとのこと。
また、カメラマンとしてのアストリッドは、初期のビートルズの写真を数多く残しており、今でも関連書籍で見ることができます。
こんな人におすすめ
- 結成当時のビートルズに起こったできごとを知りたい方
- 世に出る前の若きビートルズのことを知りたい方
こんな人には向かないかも……
- 才能ある若い人が亡くなってしまう、哀しい物語は見たくない人
12.1976年 ダコタ・ハウスにて
「最後に一緒に演ったのは『ゲット・バック』だったっけ?」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ビートルズが解散してから6年後の1976年の出来事を、『レット・イット・ビー』監督のマイケル・リンゼイ=ホッグが映画化した作品。ケーブルテレビ局が製作し、2000年に放映された。
ビートルズ解散後、メンバーそれぞれがソロ活動にいそしんでいる時、全米ツアー中のポールが、お忍びでジョンの住んでいるダコタ・ハウスを訪ねたという都市伝説を、ビートルズ秘話として映画化したもの。
もちろん、これはあくまでもフィクションですが、解散前後の事情をよく知るマイケル・リンゼイ=ホッグが監督しているところがミソ。
ファン垂涎もののIF!ジョンとポール都市伝説を描いた映画
ヨーコの留守中にジョンを訪ね、ふざけ合いながらだんだんとかつての関係をとり戻していくジョンとポールの姿が泣けます。「最後に一緒に演ったのは『ゲット・バック』だっけなぁ」と言ったりして。
ビートルズファンの間では、「フィクションですよね?」「いや、フィクションではありません!」と論争もあるようです。ビートルズファンにとっては、一夜の夢のような映画ですよね。
こんな人におすすめ
- お互いに思いやるメンバーの会話にほのぼのしたい方
- 都市伝説でもいいからビートルズの復活を夢見たい方
こんな人には向かないかも…
- フィクション要素の強いビートルズの映画はあまり見たくない方
13.アイ・アム・サム
「Love is all you need. ビートルズの名曲にのせておくる、感動のドラマ」
あらすじ
全編にビートルズの楽曲17曲が使われている。多数のアーチストが参加して、ビートルズの曲をカバーした。参加したアーティストは、ジャクソン・ブラウン/シェリル・クロウ/マーク・リボーら多数。
知的障害をもつ父親と、娘の物語。娘が7才になったとき、父親はソーシャルワーカーから養育能力がないと断定されてしまう。娘は施設に預けられてしまうが、お互いを想いあう父と娘は、弁護士のリタに依頼して、養育権を獲得しようと奮闘を重ねる。その姿に、周囲の人たちも、だんだんと父娘の絆を認めるようになっていく。
ここだけはおさえておきたい!ビートル マニアポイント
全編にビートルズの曲を採用したのは、映画づくりのために取材した障害者施設の利用者が皆、ビートルズの曲を好きだったため。当初はビートルズの原曲を使うことを検討していたそうですが、手続きにかかる時間が間に合わずにやむなくカバーという形をとることにしたが、それが逆に評判になったとのことです。
父親のサムがビートルズの大ファンで、娘のルーシー・ダイヤモンドという名前も、ビートルズの『Lucy in the Sky with Diamonds』からとった」との設定。
こんな人におすすめ
- ビートルズの名曲を聴きながら、思い切り泣きたい方
- 数々の賞に輝いたルーシー・ダイヤモンドことダコタ・ファニングの名演技にひたりたい方
こんな人には向かないかも……
- 社会から疎外される障害者の姿を描いた映画が苦手な方
- ビートルズのカバー曲は受け付けない!という方
14.アクロス・ザ・ユニバース
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ビートルズの楽曲33曲だけで製作されたミュージカル映画。登場人物は全員、吹き替えなしで歌っている。
1960年代、ビートルズが誕生した頃のアメリカを舞台にした青春物語。主人公のジュードは、父親を探すために故郷のリヴァプールを出て、アメリカのプリンストンに向かう。そこでマックスと知り合い、妹のルーシーに出会い恋に落ちる。
ここだけはおさえておきたい! ビートルマニアポイント
『アクロス・ザ・ユニバース』の特徴は歌が物語そのものになっていることだと、監督のジュリー・ティモアは語っています。多くのミュージカルは、まず物語があって、物語に沿って歌が加えられていく。でも、この作品は「歌」で物語を作ったと。
だから、60年代の青春物語なのですね。作品の青春と、ビートルズが描いた青春が重なります。
こんな人におすすめ
- ビートルズが生きた時代の青春を、肌で感じたい方
- 思いきりビートルズの楽曲にひたりたい方
こんな人には向かないかも……
- ミュージカルはあまり好きでない方
15.抱きしめたい
「スピルバーグ総指揮&ゼメキス監督の『ビートルズ』がこれだ!」
出典:Amazon.com
あらすじ&概要
ロバート・ゼメキス監督の初監督作品。スティーヴン・スピルバーグ総指揮。
1964年のビートルズアメリカ初公演の狂騒を描いた作品。全編にわたって、ビートルズ初期のナンバー17曲を使用。主題曲はタイトルと同じ『抱きしめたい』。
エド・サリヴァンショーの招待状に当選したニュージャージーの女の子たちが、ビートルズに会おうとニューヨークに向かうが、チケットをなくしてしまう。はてさてどうなることやら。
エド・サリヴァンショー出演時のフィルムも使用して、当時の熱狂を再現した。
ここだけはおさえておきたい!ビートル マニアポイント
ビートルズのメンバーや関係者の登場するビートルズ映画はたくさんありますが、ビートルマニア、ファンの目線からビートルズを描いた作品はあまりありませんよね。後の大御所が製作、監督しているだけでなく、その意味でもマニア必見の映画です。
ビートルズの人気が、エド・サリヴァンショーで爆発したのは、ビートルズマニアにはよく知られた話です。この映画では、まるで60年代にタイムスリップしたかのように、エド・サリヴァンショーを体験できるでしょう。
ビートルズ自身はほとんど登場しないのに、ファンの狂騒を描くことで、そこにビートルズがいるかのような物語にしあがっています。
こんな人におすすめ
- ビートルマニアのひとりとして、アメリカのビートルマニアを知りたい方
- 伝説の「エド・サリヴァンショー」をその場にいるように体験したい方
こんな人には向かないかも……
- ファンの狂騒を見るのはあまり好きではない方
まとめ
ビートルズ映画を観ると、ビートルズのメンバーや家族、音楽関係者の人たち、ビートルマニア、世界じゅうの人たち一人ひとりに、ビートルズの物語があることが、ビンビン伝わってきます。それだけビートルズが、世界的な現象だったことがわかります。
新作公開に向けて、ビートルズの話題はこれからどんどん盛り上がっていくでしょう。今からでも遅くありません。まだの方も、あなたの「ビートルズ体験」始めませんか?