コメディからシリアスまで幅広い演技!妻夫木聡出演の傑作映画7選!
「映画作品のためなら死ねる」とすら公言する、根っからの”映画人”の妻夫木聡さん。そのかわいらしい笑顔と心に秘めたアツい情熱で、いつも私たちを魅了します。
今回は、そんな妻夫木さんの魅力が詰まったおすすめ映画を7作品ご紹介いたします!!
俳優・妻夫木聡について
妻夫木さんは福岡県出身の1980年12月13日生まれ、O型。アミューズ、ホリプロ、ニッポン放送が提携して開催したオーディションイベントで、史上最多の300万人の中から見事グランプリを獲得。その後ホリプロに所属して俳優人生をスタートしました。
2000年のテレビドラマ「池袋ウェストゲートパーク」で認知度を高め、翌年の「ウォーターボーイズ」でついに映画初主演。日本アカデミー賞で2部門をW受賞するなど、映画俳優としての妻夫木さんの実力を一気に知らしめました。
妻夫木聡さんのおすすめ映画
映画人と呼ばれる程、映画に対して熱い情熱を注ぐ妻夫木さん。そんな彼の魅力あふれる、オススメ映画7選を撮影秘話やみどころと合わせて紹介します!
1.ウォーターボーイズ
出典:Amazon.com
あらすじ
鈴木智(妻夫木聡)ただ一人が所属する高校の水泳部。美人教師の佐久間恵(眞鍋かをり)が顧問に就任した途端、その色気につられて部員は一気に30人に急増した。
しかし佐久間が部員たちにやらせたかったのは、なんと”シンクロナイズドスイミング”。戸惑いと恥ずかしさを感じた多くの部員が逃げ出し、残されたのは鈴木の他、佐藤(玉木宏)や太田(三浦哲郁)など限られたメンバーだけだった。
まともな練習環境が与えられず、周囲に馬鹿にされながらも、秋の文化祭に向けて部員たちは猛特訓を続けていく。
ココがスゴい!「ウォーターボーイズ」の妻夫木聡撮影裏話
■若かりし頃のイケメン俳優たちが多く出演している本作品、部員メンバーはすべてオーディションで選ばれました。審査内容に水泳の実技があるところがこの映画ならではです。
■本作品の最大の見せ場といえば、なんといってもクライマックスのシンクロの発表会。妻夫木さんをはじめとした俳優陣はこのシーンに代役なしで挑むため、皆で撮影前に水泳合宿を行ったそうです。まさに部員仲間のような関係性だったんですね。息の合った見事なシンクロにも納得です!
■いよいよクランクイン、簡単なシーンから撮影していくのかと思いきや、季節の関係上いきなりクライマックスのシンクロのシーンから撮影が始まりました。このシーンだけで撮影にかかった日数なんと7日間。出演陣とスタッフの一切妥協しない熱い気持ちが、あの感動のシンクロを生み出しました。
ココに惹かれる!!編集部イチオシの妻夫木聡みどころポイント
妻夫木さんの初主演となったこの作品、当時20歳の初々しい姿を見ることができます。現在の爽やかでハツラツとした雰囲気とはまた一味違う、ちょっとダルそうで冴えない感じがまさにリアル高校生!
最初はバラバラだったものの、シンクロを通して徐々に団結していく部員たち。ベタですが青春ど真ん中といえる展開に、見ている私たちの心までアツくなります。
妻夫木さんをはじめとした演者本人達が挑んだ、圧巻のシンクロシーンをぜひ見てみてください。「シンクロってなんだかカッコイイ…!」きっとそう思えるはずです。
2.ザ・マジックアワー
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あらすじ
港町・守加護でクラブの支配人を務める備後(妻夫木聡)は、クラブの元踊り子のマリ(深津絵里)に惚れて手を出してしまう。しかしマリは、守加護を牛耳るマフィアのボス・天塩(西田敏行)が愛する女だった。
マリに手を出したことがばれて天塩に捕らえられてしまった備後だったが、伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることを条件になんとか命拾いする。しかしデラ富樫に何のあてもない備後は、代わりに売れない三流役者・村田(佐藤浩市)を連れてくる。映画の撮影と嘘を付き、村田に殺し屋の芝居をさせようというのだった。
ココがスゴい!「ザ・マジックアワー」の妻夫木聡撮影裏話
■三谷幸喜監督の作品への初出演となった妻夫木さん。”三谷幸喜節”ともいえるそのユーモラスなキャラクターとストーリー展開に、「新境地が開けた」と妻夫木さんも満足気に語りました。
■妻夫木さんが「ディズニーに匹敵するくらいすごい」と語った巨大セットは、もはや1つの”街”。カメラに映らない細部まで丁寧に作られており、絵本のようなオシャレな世界感を生み出しています。
ココに惹かれる!!編集部イチオシの妻夫木聡みどころポイント
チャームポイントのくせ毛を今回はビシっと整えた、クラブ支配人の妻夫木さん。見た目はダンディーですが、中身は結構ダメダメな役柄です(笑)。
だます妻夫木さんと、だまされてオーバーな演技をする佐藤さん、そしてそれにただただ翻弄される西田さん。この構図が面白すぎます。しまいには妻夫木さんまで佐藤さんに振り回され始めて…。表情豊かな妻夫木さんの演技に、コメディ映画との彼の相性の良さも感じられました。
三谷幸喜監督らしいコミカルなストーリー展開と、個性豊か”すぎる”俳優陣たちの演技に、とにかく笑って楽しめる作品です。
3.ブタがいた教室
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あらすじ
6年2組の教室に”ブタ”と共にやってきた新任教師の星先生(妻夫木聡)。星先生は生徒たちに、このブタを皆で育てて卒業の時に食べるという驚きの提案をする。
ブタに「Pちゃん」と名付け、交代しながら世話をしていく生徒たち。やがてPちゃんにペットとしての愛着をもつようになる。
次第に迫ってくる卒業の日。Pちゃんを本当に食べるのかどうか、星先生は生徒たちに自分で考えて決めてほしいと提案する。Pちゃんと過ごした1年間の思いを胸に、生徒たちは様々な意見を交わしていく。
ココがスゴい!「ブタがいた教室」の妻夫木聡撮影裏話
■妻夫木さんは教師役を演じるうえで、初日に生徒26人全員の名前を覚え、実際に先生として子役たちと接するようにしたそうです。そこまで徹底して意識を浸透させていくことで、作中の”教師・妻夫木聡”ができあがったんですね。
■休憩時間中に食べ物で遊んでいた子役に、妻夫木さんが本気で怒るという一幕も。食べ物の大切さを描いた作品だけに見過ごせなかったらしく、結果的に妻夫木さんと子役たちの絆をさらに深める出来事となりました。
■子供たちとの接し方や教育について、妻夫木さんの考えをメモしたノートがあるのだとか。妻夫木さんの”教育論”、いったいどんなことが書かれているか気になります…!
ココに惹かれる!!編集部イチオシの妻夫木聡みどころポイント
”命”や”食のありがたさ”について考えさせられる本作品ですが、決して説教臭かったり理念を押し付けてきたりするようなものではありません。
教師としての妻夫木さんの自然な立ち居振る舞いには、子供たちに健やかに育ってほしいという、彼の本心からの願いが込められています。そんな妻夫木さんの気持ちに応えようと、生徒たちのディベートのシーンでは台本なしで実際に意見交換が行われました。
単なる映画撮影という領域を越えた、教師・妻夫木聡と生徒たちの”本気の思い”が詰まった作品です。
4.愛と誠
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出典:映画『愛と誠』予告編
あらすじ
名門校に通うお嬢様・早乙女愛(武井咲)は、子供の頃に自分を助けてくれた太賀誠(妻夫木聡)と11年ぶりに再会する。不良になっていた誠を”愛”と”お金”の力で更生させようと、愛は誠を自分と同じ学校に編入させる。
しかしすぐにトラブルを起こしてしまった誠は、結局別の学校に移ることに。そこは札付きの不良たちが集まる荒れ果てた学校だった。一癖も二癖もある不良たちに振り回される誠。さらにそこへ、誠を追って愛までもが編入してきてしまい…?
ココがスゴい!「愛と誠」の妻夫木聡撮影裏話
■当時31歳で高校生役を演じた妻夫木さん。恥ずかしがりながらも「僕的にはいけている気がする」とちょっと得意気に語りました。妻夫木さんは何歳になっても若々しいですね。学ラン姿カッコイイです。
■ミュージカル演出が特徴的な本作品ですが、当初はミュージカルはあくまでもアイデアの1つでしかなかったそうです。実際にミュージカルシーンを取り入れると決まったとき、妻夫木さんも「本当にやるんだ…?」とびっくりしたのだとか。おかげで妻夫木さんの歌と踊りをみることができる貴重な作品となりました。
■撮影では監督や演者のアイデアでセリフが変わることが多かったらしく、台本無視でその場の勢いで進むこともあったのだとか。大変そうですが、楽しそうな現場ですね(笑)。
ココに惹かれる!!編集部イチオシの妻夫木聡みどころポイント
妻夫木さんが歌って、踊ります!今までまったくそんなイメージがなかっただけに、大興奮です。初めてとは思えないくらい歌も踊りも上手で、誠の燃えるようなアツい魂が伝わってきます。
不良ものの映画ですが、登場するキャラクター達が超個性的。コメディ映画のような感覚で笑って楽しめます。あまりの個性派ぞろいに、ばりばりの不良であるはずの誠がなぜか振り回される側に(笑)。妻夫木さんの華麗なツッコミにも注目です。
5.ジャッジ!
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出典:映画『ジャッジ!』予告篇
あらすじ
広告代理店で働く太田喜一郎(妻夫木聡)は、情熱だけはあるもののいつも空回りする落ちこぼれクリエイター。さらには人の良さが災いして、上司の大滝一郎(豊川悦司)の尻ぬぐいをさせられてばかり。
ある日、太田は大滝から”世界一のテレビCM”を決める広告祭の審査員の仕事を押し付けられる。毎晩開かれるパーティにパートナーが必要だと気付いた太田は、たまたま同じ名字の同僚・大田ひかり(北川景子)を夫婦という設定で連れていく。
なんとか現地に辿り着いた太田だったが、そこで「ちくわのCMを入賞させなければクビ」という、衝撃の使命が自分に課せられていることを知るのだった。
ココがスゴい!「ジャッジ!」の妻夫木聡撮影裏話
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■本作品の主題歌を担当したのは妻夫木さんも大好きな「サカナクション」。主題歌の決定を聞き、本人も”狂喜乱舞”と表現するほど大喜びしたそうです。
■この頃、「清須会議」のバカ殿役やテレビCMの「のび太くん」など”ダメ男”役が多かった妻夫木さん。またもや演じることとなった本作のダメダメな「落ちこぼれ広告マン」は、ダメ男の”集大成”とのこと!
■妻夫木さんのあまりに上手い演技に、ダメ男の姿が”素”と思われてしまうこともあったそうです…。彼の優れた演技力が次々と”ダメ男”役を引き寄せてしまったんですね(笑)。
ココに惹かれる!!編集部イチオシの妻夫木聡みどころポイント
”ダメ男”の妻夫木さんここに極まれり!情熱的すぎて空回りばかりの妻夫木さんがなんだか愛おしくなる作品です。
”できない太田”・妻夫木聡と、”できる太田”・北川景子のコンビが描かれており、それがまた妻夫木さんのダメ男感を加速させています(笑)。しかしそんな妻夫木さんの仕事へのまっすぐな情熱に、やがて北川さんも心が動かされ始めて…?意外にもホロっとできる展開に、涙腺が刺激されます。
6.ぼくたちの家族
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あらすじ
若菜家は父・克明(長塚京三)、母・玲子(原田美枝子)、息子の浩介(妻夫木聡)と俊平(池松壮亮)の平凡な4人家族。
しかしある日、母・玲子に「脳腫瘍」が見つかる。医師から宣告された余命は”一週間”。
あまりに突然のできごとに言葉を失う家族たち。母の病気をきっかけに、徐々に内面に隠されていた彼らの秘密が浮き彫りになっていく。
一度はバラバラになってしまった家族の心。しかし絶望の先に見えた”一筋の光”を頼りに、再び彼らは一致団結し動き始める。
ココがスゴい!「ぼくたちの家族」の妻夫木聡撮影裏話
■30代になった妻夫木さんを「悩んで、うつむいて考え込む姿がカッコイイ」と監督は評価していたそうです。それが”悩める長男”役へのオファーに繋がったんですね。爽やかな笑顔の妻夫木さんも素敵ですが、物憂げな表情もカッコイイです!
■兄弟役を演じた妻夫木さんと池松さん。池松さんは10年くらい前は妻夫木さんに似ていると言われていたのだとか。”兄”のことをなんとなく長年意識していたことが、兄弟の自然な演技に繋がったのかもしれません。
ココに惹かれる!!編集部イチオシの妻夫木聡みどころポイント
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母の病気をきっかけに、残された男たちの内面性が浮き彫りになっていきます。父は取り乱し、弟は現実逃避。では妻夫木さん演じた長男・浩介がしっかりものかというと決してそうではなく、彼にもまた弱い部分があります。
長男という責任感から必死に行動を起こすも、次々と明るみになっていく辛い現実。妻夫木さんの緊迫した表情に、私たちの心まで締め付けられるような思いになります。
重くて悲しい物語ですが、”希望”も感じられるラストが待っています。決して綺麗ごとだけではない、本当の家族愛をこの作品から感じてみてください。
7.怒り
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あらすじ
八王子郊外で夫婦が殺害される事件が発生。現場には血で”怒”の文字が残されていた。
事件から1年後、犯人の素性が明らかになるものの、整形手術を繰り返して彼は逃亡を続けていた。そんな折、千葉・東京・沖縄で容疑者とされる怪しげな3人の男が現れる。
東京の容疑者の名前は大西直人(綾野剛)。男同士の出会いの場で知り合った同性愛者・藤田優馬(妻夫木聡)と親密な仲になり、同棲することに。
直人に好意を寄せる優馬。しかしある日、警察が公開した夫婦殺害事件の犯人の顔をみた彼は、直人と犯人のホクロの位置が一致していることに気づく。
ココがスゴい!「怒り」の妻夫木聡撮影裏話
■初共演の綾野剛さんと”同性愛者”役という衝撃的な役柄を演じた妻夫木さん。役作りのため、新宿2丁目に通ったりゲイの友人とパーティしたり、綾野さんと同棲したり(!)したそうです。あまりにリアルな演技に本当にドキドキします…。
■(役作りのため)同棲しないか、と先に提案したのは綾野さん。なんと妻夫木さんも同じことを考えていたとのこと。この二人、相思相愛です。
ココに惹かれる!!編集部イチオシの妻夫木聡みどころポイント
そうそうたる顔ぶれの俳優陣が出演する本作品。同性愛者役の妻夫木さんの演技は、脇役でありながら主役級のインパクトを残してくれます。
「同性愛者ってオカマ言葉でしゃべる人達でしょ?」くらいの軽いイメージで見てしまうと、あまりにもリアルで生々しい妻夫木さんの演技に衝撃を受けます。ミステリアスな綾野さんの雰囲気とも相まって、二人って本当にそうなの?と思ってしまうほど(笑)。
決して二人の関係を茶化すようなものではなく、真剣に描かれる妻夫木さんと綾野さんの”愛”と”信頼”のストーリーに心が揺さぶられます。
まとめ
以上、妻夫木聡さんのオススメ映画7作品をご紹介しました!
クールでありながらアツい心をもつ、妻夫木さんの映画への”情熱”が伝わってくる作品ばかりでしたね。
「日本映画界を盛り上げていきたい」と意気込む妻夫木さん。今後も”映画人”妻夫木聡がどんな活躍を見せてくれるのか期待しましょう!