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夏が来る度見たくなる!細田守監督のおすすめ映画特集

ひとっとび編集長

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」などの長編アニメ映画でもお馴染みの細田守監督。公開作品は国内外で次々とヒットを重ね、その名を世界に轟かせています!

細田守監督は1967年生まれの富山県出身。宮崎駿監督の「ルパン三世 カリオストロの城」に魅せられた細田守監督は、学生時代からアニメ制作の世界に足を踏み入れます。

初監督作品は1999年の「劇場版デジモンアドベンチャー」で、翌年には同シリーズの「ぼくらのウォーゲーム!」を監督。カメラの視点設定ひとつで観客を惹き込むレイアウト能力の高さと、活き活きと描かれる魅力的なキャラクター達の姿に、業界内外から大きな注目を集めました。

今や日本を代表するアニメーション監督となった細田守監督。そんな彼の魅力あふれる作品の数々を、公開年度順にご紹介しながら振り返っていきます!

細田守監督の手掛けるおすすめ映画

1.デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!

映画○○
出典:映画『デジモンアドベンチャー / ぼくらのウォーゲーム』公式サイト

あらすじ

デジモンワールドでの冒険から半年、太一(藤田淑子)は平穏な日々を送っていた。

ところがある日、ネット上に謎の”タマゴ”が出現。タマゴから孵った新種のデジモンは、インターネットを介して世界中のコンピュータのデータを食い荒らし、急速に進化を遂げていった。その影響は現実世界にも及び、世界中は大パニック。ついには核弾頭の発射という未曽有の事態に陥ってしまう。

この異変に気付いた太一は、かつての仲間たちと連絡を取り合う。世界を救うため、デジモンへの戦いを挑むのだった。

ココがスゴい!「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」の細田守撮影裏話

■企画当初、この作品は太一とゲストキャラのロードムービーを描いた作品になる予定でした。しかし40分という上映時間を前に、細田守監督はその企画を断念します。

■そこで生まれたのが、「インターネット」を舞台にするというアイデア。本作品において太一は部屋から一歩も外に出ることもなく、インターネットの世界を介して戦いを挑みます。

絶対見逃せない!細田守監督映画のみどころポイント

この作品のあらすじを見て、「あれ?どこかで見たことあるような?」と既視感を覚えた方もいるかもしれません。そう、この作品は2009年公開の細田守監督作品「サマーウォーズ」の原型とも言える作品なのです。

インターネットの世界で暴れるデジモンに戦いを挑む太一たちと、彼らを応援する世界中の人々。やがて世界の想いはひとつになり、太一たちの身に奇跡を起こします。サマーウォーズでも味わえたあの強敵を打ち破るカタルシスを、40分という短時間にギュっと濃縮しています。

また、ストーリーだけでなくその絵作りにも要注目。細田守監督ならではのキャラクターデザインや、仮想世界のサイケデリックな色使いなど、近年の作品にもつながる”らしさ”が存分に溢れた作品となっています。

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2.ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島

映画○○
出典:映画『オマツリ男爵と秘密の島 』公式サイト

あらすじ

ルフィ(田中真弓)を団長とする麦わら海賊団は、グランドラインを航海中に「オマツリ島」の宝の地図を見つける。島に到着したルフィ達を、島の主であるオマツリ男爵(大塚明夫)が迎え入れる。

島の財宝を手に入れる条件として、オマツリ男爵に”試練”を与えられるルフィ達。不条理な試練の内容に次第に苛立ちを募らせていき、一味はついに仲間割れを起こしてしまう。

この島に隠された秘密の財宝とは一体何なのか?孤立してしまったルフィはひとり歩みを進めていく。

ココがスゴい!「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」の細田守撮影裏話

■普段仲のいい麦わら海賊団が仲間割れするという、異色のストーリーが描かれた本作品。そこには当時「ハウルの動く城」の監督を担当しつつも、プロジェクトが中止になり、仲間を失ってしまった細田守監督の心情が反映されているそうです。

■「ワンピース」という国民的マンガの映画を担当するにあたって、実は細田守監督が一度だけアニメ版のワンピースの演出を担当しています(第199話「迫る海軍の捜査網!囚われた二人目!」)。

絶対見逃せない!細田守監督映画のみどころポイント

細田守監督の作品の中に、あの「ワンピース」が名を連ねていることに、驚いた方も多いのではないでしょうか。細田守監督ならではの色使いで描かれた、いつもと一味違うワンピースの世界を楽しむことができます。

普段、仲のいい麦わら海賊団の姿が描かれているワンピースにおいて、本作ほど異彩を放った作品は他にありません。仲間割れをきっかけにルフィがどんどん孤立していく展開は、暗く悲しくて、まるでホラー映画のようなゾクゾクする感覚を味わえます。

カメラアングルやセリフ回しなど、細田守監督ならではの演出も随所に入っており、ワンピースファンはもちろん、細田守監督ファンも一度は見ておきたい作品です。

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3.時をかける少女

時をかける少女
出典: 映画『時をかける少女』公式サイト

出典:映画『時をかける少女』予告編

あらすじ

高校2年生の真琴(仲里依紗)は、親友の千昭(石田卓也)、功介(板倉光隆)の二人と共に平凡な高校生活を送っていた。

ある日、理科室に立ち寄った真琴は、そこで怪しげな人影を目撃する。真琴は人影を追うが、バランスを崩して転倒。その瞬間、どこか別の世界に飛んだような不思議な感覚に陥る。

その後、下校中の坂道で真琴の自転車のブレーキが故障。そのまま電車が接近する踏切に突っ込んでしまう。死を覚悟する真琴だったが、ふと目を覚ますと少し前の時間に巻き戻っていた。これをきっかけに、真琴は自分の身に”タイムリープ”の力が宿っていることに気づくのだった。

ココがスゴい!「時をかける少女」の細田守撮影裏話

■声優について”フレッシュさ”を重視する細田守監督は、主人公・真琴をはじめとした高校生について、そのほとんどを現役の高校生から起用しました。作中の真琴達の、高校生らしいリアルな雰囲気にも納得ですね。

■本作品の公開以前に放送された、「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」の第40話「どれみと魔女をやめた魔女」、その演出を細田守監督が担当しています。登場キャラクターの設定や、「標識」を使って心情を表す手法など、本作品と類似している点が多数あり、「時をかける少女」のプロトタイプ的な作品と言われています。

絶対見逃せない!細田守監督映画のみどころポイント

各国の映画祭で多くの映画賞を受賞し、細田守監督の名を世界に轟かせるきっかけとなった出世作です。公開当初は限られたシアターのみでの上映でしたが、その後口コミで話題になり、その盛り上がりは日本、そして世界へと広がっていきました。

若者たちの心情を”繊細”かつ”熱く”描いたストーリーは、まさに”青春映画”の傑作。真琴達をつなぐ強い友情、そして切ない恋の物語に胸が熱くなります。

また、そんな彼らの姿をドラマチックに映し出す細田守監督の演出にも要注目。タイムリープによって繰り返される情景を、あえてカメラの構図を変えずに映し出し、そこで生まれる僅かな心境の変化を繊細に表現しています。

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4.サマーウォーズ

映画○○
出典:スタジオ地図公式Twitter

出典:映画『サマーウォーズ』予告編

あらすじ

高校2年生の健二(神木隆之介)は、ある日憧れの夏希先輩(桜庭ななみ)から「バイト」に誘われる。その内容とは、夏希先輩の曽祖母・栄おばあちゃん(富司純子)の誕生日を祝うため、婚約者のふりをして一緒に帰省するというものだった。

夏希先輩の実家で迎えた深夜0時、健二の携帯に数字の羅列が書かれたメールが届く。数学が得意な健二はその問題を解いて返信してしまうが、それは世界中の人々が集う仮想空間・「OZ」のセキュリティを解く暗号だった。

翌日、何者かにOZの管理権限は乗っ取られ、世界は大混乱に陥る。その首謀者として、ニュースでは健二の名が取り上げられていたのだった。

ココがスゴい!「サマーウォーズ」の細田守撮影裏話

■「サマーウォーズ」の制作にあたって、細田守監督はよりリアルな物語を描くために、インターネット攻撃について防衛省に、探索機「あらわし」についてJAXAにそれぞれ取材を行ったそうです。

■声の収録は基本的には1人ずつ行いますが、陣内家が揃って食事をするシーンでは、実際に一家全員で揃って収録を行ったとのこと。温かい雰囲気や空気感がリアルに伝わってくる名シーンですね。

絶対見逃せない!細田守監督映画のみどころポイント

健二が辿り着いた陣内家は、総勢26人の大家族。個性豊かなキャラクター達によって描かれる”家族愛”の物語は、まさに細田守監督の真骨頂と言えます。

登場キャラクターひとりひとりの喜怒哀楽が非常に豊かに描かれており、本当に生きている人間のようです。「こんな家族、本当にいそうだな。」と思える”リアルさ”こそが、この作品に私たちが惹き込まれる理由と言えます。

健二の「よろしくお願いしまぁぁぁすっ!!」や、栄おばあちゃんの「あんたならできる!」など、名言・名シーンも多いこの作品。観てみればきっとあなたも、この世界のキャラクター達が大好きになるはずです。

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5.おおかみこどもの雨と雪

映画○○
出典:スタジオ地図 公式Twitter

出典:映画『おおかみこどもの雨と雪』予告編

あらすじ

女子大学生の花(宮崎あおい)は、ある日大学で出会った”おおかみおとこ”(大沢たかお)と恋に落ちる。やがて二人の間には雪(黒木華)と雨(西井幸人)の二人の子供が生まれる。雪と雨は、人間でありながら狼にも変身できる、”おおかみこども”だった。

雨が生まれてから間もなく、”おおかみおとこ”は事故で亡くなってしまう。花は悲しみを乗り越え、母として必死に子供たちを育てていく。子供たちが大きくなるにつれ、近所にも迷惑をかけるようになったため、花は子供たちと一緒に田舎への移住を決めるのだった。

ココがスゴい!「おおかみこどもの雨と雪」の細田守撮影裏話

■この作品には、細田守監督の身近で「子供が生まれた夫婦」が増えてきたことが影響しているそうです。監督が感じた、母親のカッコよさや輝く姿が見事に表現されていますね。

■主題歌「おかあさんの唄」は、歌詞がとても魅力的。母の優しい愛情が表現された素敵な歌なのですが、なんとこの歌を作詞したのは、他でもない細田守監督です!

絶対見逃せない!細田守監督映画のみどころポイント

本作品で取り入れられた細田守監督の新しい試みとして、「時間経過」があります。これまでの作品は、ある特定の期間を切り取り、そこで起こった出来事を描いたものでした。しかし本作品では、子供が生まれ、成長していく数年間の物語が描かれています。

最初は無邪気だった子供たちも、やがて思春期を迎えます。そこで生まれる母としての花の葛藤や、子供たちの思い悩む姿はとてもリアルで、この物語が現実的な子育ての姿を描こうとしていることが伝わってきます。

しかしその上で、子育てを”幸せなもの”として描いているのが、この作品の素敵なところです。花の強い姿、そして喜びの表情に、私たちも幸せを感じられる作品です。

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6.バケモノの子

映画○○
出典:スタジオ地図 公式Twitter

出典:映画『バケモノの子』予告編

あらすじ

事故で両親を失った9歳の少年・蓮(宮崎あおい)は、渋谷の街を彷徨っているうちにバケモノの世界「渋天街」へと迷い込む。元の世界に戻る道はなぜか閉ざされてしまい、蓮はこの世界での生活を余儀なくされる。

その頃、バケモノ界では次の長老を決めるための闘技会が開かれようとしていた。長老の候補の一人・熊徹(役所広司)は、「弟子」を取ることを闘技会に出場するための条件として課せられていた。

熊徹はバケモノ界に迷い込んだ蓮を見て、弟子にすることを決意。蓮に「九太」という名前を付けて、二人は共同生活を始めるのだった。

ココがスゴい!「バケモノの子」の細田守撮影裏話

■アニメにおいて「渋谷」を舞台にすることはハードルが高かったと語る細田守監督。制作中に東横線の乗り場が変わってしまうなど、目まぐるしく変化する渋谷の姿に苦労させられたそうです。

■ただ、そんなどこかに連れていかれてしまう迷宮のような渋谷の雰囲気によって、本作の「渋天街」に繋がる発想が生まれました。

■この「バケモノの子」の制作に至ったきっかけは、細田守監督に子供が生まれて、自身が”父”になったことにあるそうです。

絶対見逃せない!細田守監督映画のみどころポイント

前作の「おおかみこどもの雨と雪」につづき、”親子”をテーマに描かれた本作品。今度は”父”と”子”の物語であり、さらにその根底には自身が父親となった細田守監督の想いが込められています。

バケモノ界において、九太の師匠であり、父親のような存在でもあった熊徹。しかし父としては決して立派な姿ではありませんでした。そこには、父親になったばかりの細田守監督の、子育てへの悩み戸惑いのようなものが映し出されているように感じられます。

全ての作品を通して、自身の境遇や心情を投影した形こそが細田守監督の作家性であり、私たちが彼の作品に心を惹かれる最大の理由と言えます。

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7.未来のミライ

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出典:スタジオ地図 公式Twitter

出典:映画『未来のミライ』予告編

あらすじ

甘えん坊のくんちゃん(上白石萌歌)のもとに、出産のため入院していたお母さん(麻生久美子)と、妹のミライちゃん(黒木華)が帰ってきた。初めて見る妹の姿に、くんちゃんは興味津々。兄として妹を守ってあげるよう、お母さんとくんちゃんは約束をする。

しかし、生まれたばかりの妹に付きっ切りの両親に、くんちゃんは次第に嫉妬心を抱き始める。家に自分の居場所がないように感じたくんちゃんは、庭に飛び出してしまう。そこで出会ったのは、未来からやってきたという、妹のミライちゃんだった。

ココがスゴい!「未来のミライ」の細田守撮影裏話

■本作品のテーマ曲を担当したのは山下達郎さん。細田守監督のたっての希望によって、「サマーウォーズ」以来、2度目のタッグが実現しました!

■カンヌ国際映画祭の「監督週間」に、アニメーション作品としては唯一の選出!細田守監督の名前を、あらためて世界に知らしめた作品となりました。

絶対見逃せない!細田守監督映画のみどころポイント

甘えん坊なくんちゃんが主人公の本作品は、細田守監督の息子が、生まれてきた妹に嫉妬心を抱く姿から着想を得たそうです。駄々をこねて床を転げまわるくんちゃんは本当にその年ごろの男の子のようで、無邪気な姿に思わずクスっと笑ってしまいます。

また、何の脈絡もなく、不思議な世界が次々と広がっていくのもこの作品の特徴の1つ。それもそのはず、そこには細田守監督の息子が見たという、”白昼夢”の世界が描かれているのです。細田守監督の作品史上、最もその作家性が発揮された作品と言えるでしょう。

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まとめ

以上、細田守監督の作品を公開年度順に振り返っていきました。まるで監督の人生そのものを追っているような、”細田守”節が溢れる素敵な作品ばかりでしたね。

およそ3年に1度のペースで新しい作品を生み出し続ける細田守監督。次は一体どんな作品を見せてくれるのでしょうか。今後の活躍にも期待しましょう。

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。