心の希望をあなたに!映画『オズの魔法使い』の名言集
原作は、有名な童話作家フランク・ボーム(アメリカ)の世界的有名な『オズの魔法使い』です。主役ドロシーは若干16歳だったジュディ・ガーランドが抜擢され、見事な歌唱力(挿入歌:虹の彼方へOver The Rainbow)と感性あふれる演技で魅了しています!
彼女は3歳の時に舞台デビュー、数々のミュージカル映画に出演しました。この作品は彼女がアカデミー授賞式で、優れた演技を見せた子役として特別賞を受賞した作品です。この映画で彼女はハリウッド・スターへ仲間入り、虹の彼方へ(Over The Rainbow)と共に永久に皆の心に刻むことになりました。
目次
あらすじ
カンザスの農場に住む少女ドロシー(ジュディ・ガーランド)は、”虹の彼方”に悩みのない「より良い場所がある」と信じている。ある日飼い犬のトトと一緒に、竜巻で家ごとオズの世界に飛ばされてしまう。
そこで出会った北の魔女グリンダ(ビリー・バーク)に「黄色のレンガをたどってエメラルド・シティに行き、『オズの魔法使い』(フランク・モーガン)に会えば願いを叶え、カンザスへ戻してくれるだろう」と助言をもらう。
エメラルド・シティに向かう途中、「脳みそが欲しい」と言うカカシ(レイ・ボルジャー)、「鍛冶屋が心を入れ忘れた」と言うブリキ男(ジャック・ヘイリー)、「優しくて臆病」なライオン(バート・ラー)に出会う。途中何度か西の魔女(マーガレット・ハミルトン)の妨害に遭遇しながらも、それぞれの願いを叶えるため、お互いに励まし合い、助け合ってなんとか『オズの魔法使い』に会うことができた。
しかし、『オズの魔法使い』から飛び出した言葉は予想外の言葉。「それぞれの願いを叶えたければ、西の魔女のほうきを奪ってこい」。不可能と思える難題に頭を抱える彼らであった。
心に希望を!映画『オズの魔法使い』の名言集
映画の冒頭にて「ほぼ40年間にわたって、この物語は子供の心を持つ人々を楽しませてきたのです。時の流れをもってしても、その穏やかな人生哲学を廃れさせることは出来ませんでした。そのお返しにこの物語を楽しんできた皆さんと…子供の心を持つ人々に…この映画を捧げます」と配給会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤーが伝えています。
この映画は単なるファンタジー映画ではなく、現実を白黒で、夢の世界を鮮明なカラーで描くといった、あらゆるところに繊細にして斬新な工夫を凝らし、登場人物達が象徴する「明晰な頭脳」「剛胆なる勇気」「優しい心」そして、お互いに助け合うことの大切さをメッセージとして折り込んだ心温かい名作映画です。
ドロシーをはじめ、ドロシーを取り巻く仲間たちの心の希望となる名言を集めてみました。虹の彼方へ(Over The Rainbow)も楽しみながら読みすすめて下さいね。
【名言①】ドロシー「虹の彼方に鳥が飛ぶのに、どうして私にできないの?」
(歌「虹の彼方へ」)
どこか虹の彼方の、空高く子守歌でかつて聞いた国がある
どこか虹の彼方は、空あおく思いもよらぬあなたの夢も本当にかなう
いつしか星に願って雲の彼方で目を覚ましたい
レモンドロップみたいに悩みがとけるところで
煙突のはるか彼方でその場所に私はいるの
どこか虹の彼方で、青い鳥たちが飛んでいる鳥たちが虹の彼方へ飛んでいくなら
それなら、私だって、行けるでしょう?
もし幸せの青い鳥が虹の彼方へ飛んで行くならねえ、私だって行けるはずじゃない?
(作詞:エドガー.イップ.ハーバーグ)
この歌のシーンは、ジュディ・ガーランドがハリウッド・スターへ仲間入りのきっかけとなった有名なシーンです。歌(虹の彼方へ:Over The Rainbow)とともに100万人以上の観客を魅了したと言われています。
ですが、このシーンはもう少しでカットされそうになりました。当時(1939年)の映画では、登場人物はきれいな場所で直立して歌うことになっていました。ところがドロシーは納屋の前で自由に動き、歩きながら歌います。
当時まだ珍しかったのでしょうね。映画会社の幹部たちはこれを気に入らずカットしようとしたのです。今見るととても美しいシーンです。この物語が100年以上にわたり、こんなにも多くの人をひきつけるのは、みんなが持っている心の悩みや希望を表しているからでしょう。
【名言②】カカシ「脳みそがなくてもおしゃべりな人はいるだろう
カカシは、脳みそ(知識・知恵)がないことを悩んでいました。
ドロシー「脳みそがないのに、どうやってしゃべっているの?」
カカシ「わからないよ。でも、脳みそがなくてもおしゃべりな人はいるだろう?」
ドロシー「ええ、あなたの言うとおりね」
ドロシーは、エネラルド・シティの『オズの魔法使い』に会いに行く途中で、しゃべるカカシに出会う。しゃべるカカシに驚くドロシーとカカシのやりとりでのシーン。カカシの悩みは知識や知恵がないことなのですが、この皮肉なやりとりですでに、知恵は備わっているようですね。
この冒険でカカシは知恵を絞って作戦を考えます。旅を通じて知識を得て、頭を働かせることを学びます。カカシは、『オズの魔法使い』からこんなことを言われます。
「あんたは毎日何かを学んでおる。赤ん坊には脳みそはあるが、たいしたことは知らんじゃろう。経験だけが知識をもたらすんじゃ。」
【名言③】ブリキ男「もしも心があったら」
ブリキ男は心臓(ハート:優しい心)がないことを悩んでいました。軽やかな歌とダンスで悩みを表現します。しかし、ドロシーが毒の影響で寝てしまうと、ブリキ男は泣いてしまいます。泣く姿から、心を持っている事に気づかさせられます。
そのことを知ってか『オズの魔法使い』は、ブリキ男にハート型の時計を渡すことで、心を持っていることを認識させます。
【名言④】ライオン「無理だよ。羊が怖いんだもん」
ブリキ男「羊を数えてみたら?」
ライオン「無理だよ。羊が怖いだもん」
ライオンは勇気がないことを悩んでいました。ドロシーたちを襲ったライオンですが、犬のトトを追い回したことに怒ったドロシーから鼻っ柱をたたかれて泣き出します。ライオンがどれくらい臆病かしっぽで涙を拭きながら、ユーモラスに語ります。
ライオンは臆病だけどドロシーのために頑張ります。そして、『オズの魔法使い』から「君はもうたくさんの勇気を持っている、君に必要なのは、自信じゃ。生きとし生けるもので危険に出会って怖いと思わないものはいない。
真実の勇気とは、怖いと思い危険に立ち向かい行動できることじゃ。」と勇気があるのをほめたたえられます。
【名言⑤】ドロシー「うちほどステキな場所はないわ!」
ドロシー「とにかく、うちに帰ったわよ、トト!ここは私の部屋、そしてみんなもいる。絶対ここを離れないわ。みんな大好きだもの。エムおばさん、うちほどステキな場所はないわ!」
竜巻によって窓に頭がぶつかり気を失っていたドロシー。目を覚ました時、周りには心配してくれていたエムおばさんをはじめ、多くの人がいました。オズの世界を通じて、ドロシーは「うちほどいい場所はない」ことに気づきます。
この言葉はオズからカンザスに戻るために必要な言葉です。”虹の彼方”にある悩みのない場所を求めていましたが、オズの世界でいろいろな体験をし、ようやく帰ってこれて言った言葉だからこそ重みのある言葉です。
まとめ
カカシとブリキ男と臆病ライオンが追い求めていたこと、それは「知識、知恵」「心臓(ハート:やさしい心)」「勇気」でした。みなと協力し合い冒険し、いろいろな事を学び、オズから3人に「欲しいものはもうすでに持っている」と告げられます。
ドロシーも”虹の彼方”の悩みのない世界を夢見ていましたが、この3人と出会うことでみな悩みを持っていることに気づかされます。そして、住んでいる家が1番ステキな場所だと気づきます。
自分はもっとこうなりたい、怖くて不安だけど歩き続ける。敵が来るから戦い傷つきもする、でも自分には目標があるし守るべき人がいる。だから私たちは本当の自分を探し成長していけるのでしょう。
本来の自分を取り戻したい方、自分探しをしたい方におすすめ、心の希望をあなたに『オズの魔法使い』名言集でした!
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