映画『クライモリ』(2003)のあらすじをネタバレ解説｜ホラー初心者にもおすすめ
ホラー映画の世界に一石を投じた名作『クライモリ』シリーズ。常人離れした怪物人間に襲われ、恐怖に慄きながら逃げまどう若者を描くというシンプルな図式ながら、いつ襲われるのかわからない緊迫感のある展開と出口の見えない舞台で繰り広げられるストーリーに多くの観覧者の心をつかみ、恐怖に陥れてきました。
そんな映画『クライモリ』シリーズの出発点となった2003年公開の作品について、本記事ではネタバレありで解説したいと思います。シリーズの原点でありながらそのスリリングさとバイオレンスは後に続くシリーズに引けを取りません！続編が制作された事にも納得できる内容になっていますね。
ホラー映画好きも、ホラー映画をあまり観ないあなたも、どちらの人にもおススメでき、ホラーの入門編とも言える映画『クライモリ』。王道のホラー道を行く『クライモリ』シリーズの原点について本記事で予習＆復習してみませんか？本記事を読み終わった時にはホラーとはなんたるか、が見えてくると思います！！
目次
映画『クライモリ』について
出典：IMDb
本作『クライモリ』は2003年に公開されたホラー映画で、アメリカとドイツの合作作品です。制作を指揮しているのは特殊メイク界で名を馳せたスタン・ウィンストンで、ヒットを飛ばしたため後にシリーズ化され全6作が発表されました。
逃げる人と襲う怪物というシンプルでわかりやすい構図と、恐怖を煽るカメラワークやカット割りで観るものをさっと惹きつける作風で、あのホラー小説の重陳・スティーヴン・キングにもその年のナンバーワン映画と絶賛されました。ヒットしている通り、多くのホラー映画ファンの心もつかんでいるホラー映画を語る上でのマスト作品ですね。
また、その人気からリブート版が制作されており、米国ではすでに動画配信・DVD販売がされていて2021年に日本でも劇場公開がされる事となりました。
リブート版の脚本も2003年版『クライモリ』の脚本を担当していたアラン・B・マッケルロイが務めており、旧シリーズの雰囲気を壊す事なく現代版のシリーズとして定着させてくれる事でしょう！
10秒で分かる！映画『クライモリ』の簡単なあらすじ
出典：IMDb
医大生のクリス（デズモンド・ハリントン）は面接を受けるために車を走らせ会場に向かっています。しかし国道が事故によって渋滞しており、来た道を戻り、電話を探すために脇道に入りました。その後、古びた建物に住む老人に公衆電話を借りようとするも故障しており、壁に貼ってあった地図を参考に山道のベアマウンテン街道を通る事にします。
ベアマウンテン街道を走っていると、鹿の死体に気を取られよそ見をしてしまい、停車していた車に追突してしまうクリス。車には4人の大学生が乗っており、何者かが仕掛けた罠によってタイヤがパンクしたため立往生していたのでした。
電話を求めて徒歩で森の中を散策しだすクリスと大学生達。一組の大学生カップルは車に残り、2人の時間を満喫しています。会話を楽しんでいたカップルでしたが、姿が見えなくなった男性を探して女性が森に足を踏み入れると、そこには切断された男性の身体の一部が落ちているのでした。
この土地では多数の行方不明者が出ており、マウンテンマンと呼ばれる怪物によって山に入ってきた人間が襲われる危険な場所だったのです……。
映画『クライモリ』のネタバレあらすじ
ここからは映画『クライモリ』の物語をネタバレ込みでお伝えしたいと思います！
人間離れした食人鬼の狩場に踏み込んでしまった若者達が逃げまどう姿を、臨場感たっぷりに描いている映画の緊迫感をお伝えできればと思います。
【あらすじ①】狩場への入口
出典：IMDb
アメリカ・ウェスト・ヴァージニア州。一組の若者カップルがロッククライミングを楽しんでいる。先に頂上まで登った男性に引き上げを手伝ってくれと頼む女性。しかし返事が無く、やがて頂上から血が滴り落ちて来て、男性が落下してきた。次の瞬間、女性を繋いでいた命綱が急激に上へ引っ張られる。驚いた女性はとっさの判断で自分のロープを切り、隣のロープへと移ろうとするも転落。
男性の死体の横に落ちた女性はそのまま何者かによって引きずられて連れていかれたのだった。
別のある日、同じウェスト・ヴァージニア州の国道を車で走っている医大生のクリス（デズモンド・ハリントン）。医師の仕事に就くため面接に向かっていたが、数キロ先で起きた事故の影響で渋滞に巻き込まれてしまう。携帯のバッテリーが切れ、通話途中で遅れる事を連絡し損ねたクリスは、どこかに電話がないかと脇道へ入る。
荒れた道をしばらく走っていると、寂れた建物に辿り着く。そこに住んでいる老人に電話を借りようとするが、設置してあった公衆電話は故障しており、それ以外に電話は無いと言われてしまうクリス。ふと壁を見ると地図が貼ってあり、国道に繋がる迂回ルートらしき道を発見する。
出典：IMDb
「このベアマウンテン街道はなぜ点線になっている？」と質問したクリスに老人は、「舗装されていない砂利道だ」と答えた。しかし他に方法が無いと思ったクリスは、ベアマウンテン街道を通って渋滞を回避しようと考え車を走らせる事に。
舗装されていないガタガタとした道をしばらく走行していると、鹿の死体に遭遇した。バックミラーに映る鹿に気を取られ、前方を見ていなかったクリスは停車していた車に追突してしまう。車には5人の大学生が乗っており、何者かが悪意を持って仕掛けた有刺鉄線の罠によってタイヤをパンクさせられ、立往生していたのだった。
自分の非を認めて謝罪したクリスは大学生達と共に電話を見つけるため山中を歩いて散策する事に。大学生グループのカップル・エヴァン（ケヴィン・ゼガーズ）とフランシーン（リンディ・ブース）は車に残り、2人の時間を楽しんでいた。
【あらすじ②】食人鬼・マウンテンマン
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電話を探して山奥へ入ってきたクリスと大学生の4人だったが、道は行き止まりになっており、仕方なく別の道を探して歩き出した。
一方、恋人・エヴァンと共に車に残ったフランシーンは、クリスの車を漁りながら恋人同士の会話を楽しんでいたが、突然会話が途切れてエヴァンの姿が無い事に気が付く。どこへ行ったのかと思い森の中へ入ってみると、そこにはエヴァンの履いていた靴と切断された耳が落ちていた。パニックになり、その場から逃げようとするフランシーンだったが、何者かによって背後から口を有刺鉄線で塞がれ、殺されてしまうのだった。
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その頃、山道を歩いていた4人は家を見つける。周囲には複数の車が放置されており、異変を感じたクリスは「嫌な予感がする」と不安を口にした。電話を掛けようと家の中に入った4人だが、人が住んでいる気配はあるものの留守であった。鍋は火にかけられ、レコードはかかりっぱなし、人間の歯らしき物が瓶詰めにされ置かれている。さらに、部屋にあった2台の冷蔵庫を開けてみると、そこには瓶に入った内臓らしき物が複数保存されていた。
その時、ふとバスルームを覗いた大学生の1人・カーリー（エマニュエル・シュリーキー）が人間の手首を見つける。この家の住人の異常性に気づいた4人はその場から立ち去ろうとするが、タイミング悪く住人が帰ってきた。
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身の危険を覚え家の中に隠れる4人。奥の部屋にカーリーとスコット（ジェレミー・シスト）、ソファーの下にクリスとジェシー（エリザ・ドゥシュク）が身を潜める。帰宅した住人は先ほど狩ってきたフランシーンの死体を床に置くと、4人が見ている中で解体作業を始めた。
あまりのおぞましい光景に言葉を失って恐怖に慄く4人。この家の住人は山に住む食人鬼だったのだ。
【あらすじ③】死の鬼ごっこ
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3人の食人鬼達は作業を終えると寝てしまった。その隙を突いて家から逃げようとする4人だったが、すんでの所でソファーで寝ていた食人鬼に見つかってしまった。
クリスが「走れ！！」と叫びながら先に家から出ていた3人に発破をかけると、全力で丘を駆け上がる4人。やがて車が放置されている広場へ出ると、そこへ食人鬼達が車でやってきた。車から降りて4人を探す食人鬼達だが、乗ってきた車のエンジンがかけっぱなしのままだったため、それに気が付いた4人は車を奪って逃げる作戦に出た。
食人鬼の注意を引くため走りながら騒ぐカーリーだったが、足を銃で撃たれてしまう。恋人が危ないと思ったスコットは今度は自分が囮になるため走り出した。その間に車に乗り込んだ3人は、森へ走ったスコットと別れて走り出した。
こうして食人鬼達をやりすごせた3人は、まだ逃げてるであろうスコットを探す事に。しばらく探すと森から出てきたスコットと落ち合えた。3人の元に近づいて来たスコットだったが、背中を3本の矢で射抜かれ致命傷を負っており、そのまま息絶えてしまう。恋人であったカーリーは酷く取り乱すも、クリスとジェシーがなだめてその場から車で逃げるのだった。
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しばらく車で走ると、ぬかるみに車がはまって動けなくなった。仕方なく車から降りて徒歩で山を抜けようと歩く3人は監視塔を見つける。監視塔に登って周囲を見渡してみるも、辺りは森ばかりで道路はこの近くには無い事が分かった。そこにあった無線機で助けを呼ぼうとしていると、そこに追ってきた食人鬼達が現れる。慌てて身を潜める3人だが、無線からの応答の声が流れてしまい、監視塔に隠れている事を食人鬼達に気づかれてしまった。
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登ってきた食人鬼の1人を追い払ったものの、今度は監視塔に火を放たれてしまう3人。窓を割り、木に飛び移って逃げようとする3人だが、食人鬼に見つかったカーリーが斧で首を切断され殺されてしまう。
クリスとジェシーは何とかその場から逃げ、森を抜けた。滝の裏に身を隠して朝を待つ2人だったが、恋人に振られた自分を元気づけるためにキャンプを提案してくれた友人の死に、自責の念に駆られ悲しむジェシー。クリスはジェシーの肩を抱き、「君のせいじゃない」と慰めるのであった。
【あらすじ④】決着
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翌朝、再び街道を探して歩き出したクリスとジェシー。すると、急な丘の下に道を見つけるも、勾配がきつすぎて降りられそうになかった。その時、食人鬼が現れ、ジェシーが連れ去られてしまう。絶望に包まれたクリスだったが、一台のパトカーが街道を走ってこちらに向かっている事に気が付く。転げるように丘を降り、パトカーを止めた。
パトカーから降りて来た保安官が「昨夜、監視塔から連絡してきた者か？」とクリスに確認するも、次の瞬間、顔を矢で射抜かれて即死してしまう。急いでパトカーの下に隠れるクリス。そこへ食人鬼がやってきて、保安官の死体を積んだパトカーを家へ戻ろうと走らせだした。草むらに隠れていたクリスは素早く車の下に張り付き、ジェシーを助けるため食人鬼の家に再び向かうのだった。
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食人鬼達の自宅に連れ去られたジェシーは台に縛り付けられていた。ナイフを突きつけられ、恐怖に怯えるジェシーだったが、そこへ保安官の死体を持って食人鬼の1人が帰宅してくる。食人鬼達は先に保安官の死体を解体しだし、そのおかげでジェシーは生き長らえる事ができた。
一方、車の下に張り付いていたクリスは身を潜めながら食人鬼達の家に火を放ち、車で家に突っ込んだ。火炎瓶やナイフを使って食人鬼達を倒すと、ジェシーを縛っている縄を解こうと格闘するクリス。しかし、強靭な肉体を持つ食人鬼達は死んでおらず、再び襲いかかって来た。応戦しているクリスがピンチになる中、残っていた縄を自力で解いたジェシーが矢を放ち、クリスを襲っていた食人鬼の1人を倒す事に成功する。
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クリスも別の食人鬼を斧で斬り付けたが、食人鬼達の生命力は凄まじく、それくらいでは絶命する事は無かった。応戦しようと猟銃を手にするクリス。しかし猟銃には一発しか弾が入っておらず、クリスはトラクターの燃料タンクを撃つ事で爆発炎上させ、食人鬼達の家を吹き飛ばしたのだった。
その後、クリスとジェシーは食人鬼のトラックでベアマウンテン街道を降りると、あの寂れた建物へとやってきた。食人鬼の存在を知っていたからか、トラックを見て身を隠す老人。
クリスは壁に貼ってあった地図をはがし取り、トラックに乗ってジェシーと共に立ち去るのであったーー。
映画『クライモリ』のキャスト｜リアリティのある演技派
クリス・フリン/デズモンド・ハリントン
出典：IMDb
医学生の主人公。仕事の面接を受けるため車で走っていると渋滞に巻き込まれてしまい、迂回して面接会場に向かおうとベアマウンテン街道を通り抜けようとします。山道を走っている途中、4人の大学生が乗る車に追突してしまい、大学生達と共に電話を探して山中を散策する事になりました。
主人公・クリスを演じるのはアメリカ・ジョージア州出身の俳優・デズモンド・ハリントン。1999年公開、リュック・ベッソン監督作品『ジャンヌ・ダルク』で役者デビューし、以後TVドラマのレギュラー出演や数々の映画作品に出演するなど、幅広く活躍する俳優ですね。
ジェシー/エリザ・ドゥシュク
出典：IMDb
恋人に振られ傷心の自分を元気づけるため友人が企画してくれたキャンプにやって来た大学生。大人っぽい言動を取る性格で、他の友人がカップル同士であるため、主にクリスと行動を共にする事となります。
ジェシーを演じるのはアメリカ・マサチューセッツ州出身の女優・エリザ・ドゥシュクです。1993年に映画『恋に焦がれて』で子役デビューし、数多くの映画やTVドラマシリーズに出演していて、TVドラマ『TRU CALLING/トゥルー・コーリング』の主人公・トゥルー役として有名な女優ですね。
カーリー/エマニュエル・シュリーキー
出典：IMDb
キャンプにやって来た大学生。友人グループのスコットと恋人関係にあり、恋人のスコットをからかったりなど無邪気で天真爛漫な性格をしている可愛らしい女性です。
カーリーを演じるのはカナダ出身の女優・エマニュエル・シュリーキーです。1999年公開の映画『デトロイト・ロック・シティ』で役者デビューし、TVドラマシリーズ『THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル』などに出演している女優として知られています。
スコット/ジェレミー・シスト
出典：IMDb
カーリーの恋人でグループを引っ張るリーダータイプの男性。行動力があり、仲間のために身体を張る勇気も持っています。車を追突させたクリスを責める仲間をたしなめるなど理解力もある人柄の良い人物ですね。
そんなスコットを演じているのはアメリカ・イリノイ州出身の俳優・ジェレミー・シストです。主にTVドラマシリーズで活躍する俳優で、『ロー＆オーダー』や『FBI:特別捜査班』などに出演しています。
エヴァン/ケヴィン・ゼガーズ
出典：IMDb
派手な身なりをしている大学生で、少々ヤンチャな性格をしている男性です。電話を探して山中を散策する4人とは別行動し、車に残って恋人のフランシーンと過ごしていました。その最中、食人鬼に襲われ殺されてしまいます。
エヴァンを演じたのはカナダ出身の俳優・ケヴィンゼガーズ。1993年に映画『ライフ・with・マイキー』で子役デビューし、以後、コンスタントに映画やTVドラマシリーズに出演している俳優ですね。
フランシーン/リンディ・ブース
出典：IMDb
エヴァンの恋人。クリスの車を漁るなど、自由奔放な性格をしている女性です。突然、姿を消したエヴァンを探して森の中へ入った所を食人鬼に襲われて殺されてしまいました。
フランシーンを演じるのはカナダ出身の女優・リンディ・ブースです。1999年公開の映画『デトロイト・ロック・シティ』で役者デビューし、映画『アメリカン・サイコ2』やホラー映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』などに出演する女優です。また、TVドラマシリーズにも数多く出演しています。
映画『クライモリ』をもっと理解できる解説
3人の食人鬼は何者？
出典：IMDb
作中ではっきりと語られてはいませんが、山道を訪れた人間を襲って食べる「マウンテンマン」としてウェスト・ヴァージニア州の一部の地域では伝説となっている存在ですね。
その正体は、何代にも渡って近親結婚を繰り返した結果、遺伝子に異常をきたして誕生した特異な人間というのが答えです。殺人と人食いの本能に基づいて行動する彼らは、異様に発達した筋力と常人なら致命傷になるような怪我をものともしない生命力を持ち、理性よりも狂暴性が勝っているため、社会性のある人間同士のやり取りは通じません。
まさに知能を持った魔獣といった所ですね！
制作・スタン・ウィンストンについて
出典：IMDb
映画『クライモリ』の制作を主導したのはアメリカ特殊メイク界のレジェンド・スタン・ウィンストンです。映画『ターミネーター』での特殊メイクとエンドスケルトン骨格を生み出した事で注目を集め、映画『エイリアン』シリーズや『ターミネーター2』、『プレデター』など数々の大ヒット作の特殊メイクを手掛けた重陳ですね！
ずっと特殊メイク係として映画製作の裏側を見て来た影響からか『クライモリ』の制作を自ら希望したそうです。また、若いころは俳優を志していた事もあり、映画製作に対する熱意と愛情が人一倍強い方だったのかもしれません。
2008年に彼が亡くなった後もスタン・ウィンストンの意志を継ぐスタッフ達によって「レガシー・エフェクツ」というVFXなどを扱う会社が立ち上げられました。そんなハリウッド映画界を知り尽くした縁の下の力持ちが制作した映画作品というだけでも必見です！
映画『クライモリ』のショッキングシーン3選！
ここでは映画『クライモリ』で描かれた残虐で恐ろしいシーンを3つピックアップしてお伝えしたいと思います！
いずれも痛々しく目を覆いたくなるようなシーンではありますが、これぞホラーの真骨頂と言わんばかりのゴア描写ばかりですので、チェックしてみてください。
1.口を〇〇で塞がれた！
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電話を求めて行動するクリスと大学生3人をよそに、車に残って2人の時間を楽しんでいたエヴァンとフランシーンのカップルですが、フランシーンが突然姿を消したエヴァンを探して森へ足を踏み入れました。そこでエヴァンが履いていた靴と切り落とされたピアス付きの耳を発見します。
恐怖に駆られたフランシーンがその場から離れようとした次の瞬間、背後から口を有刺鉄線で塞がれてしまいます。さるぐつわを有刺鉄線でやられるなんて、想像するだけで震えが止まりません…！思わず自分の口を手で覆い隠してしまいますね！
その後フランシーンは殺され、クリスと大学生3人が見ている前で解体されてしまいました。
2.背中を矢で射抜かれる！
食人鬼達の家から何とか脱出したクリスと大学生3人でしたが、追ってきた食人鬼の注意を引こうと森ぬ向かって走り出したスコット。食人鬼がスコットを追う中、クリス達は食人鬼のトラックを奪う事に成功します。
その後、逃げ切ったスコットと見つけたクリス達でしたが、近づいてきたスコットの背中には3本もの矢が突き刺さっており、スコットはクリス達の目前で息絶えてしまいました。その様子を見ていた食人鬼はトラックめがけて矢を撃ち、驚いたジェシーはトラックを急発進させその場から逃げます。
スコットの勇敢な行動によって救われたクリス達でしたが、目の前で友人が命を失う姿を見たらと思うといたたまれません。恋人であるカーリーがパニックになっていましたが、その気持ちは痛いほど伝わってきます。精神的ダメージが強いシーンですね。
3.斧で首を斬り落とされる！
出典：IMDb
奪ったトラックがぬかるみにはまって動けなくなり、徒歩で森の中を彷徨っていたクリス達3人でしたが、監視塔を見つけ、そこに登って息を潜めて隠れる事にしました。しかし、追ってきた食人鬼達に無線応答の声を聞かれてしまい、監視塔を襲撃されてしまいます。
追い詰められたクリス達は監視塔の窓を割って木に飛び移り逃げようとしました。最後に飛び移ったカーリーが逃げようとした瞬間、近くにいた食人鬼によって斧で首を切断され、胴体だけが地面に落下してしまいます。
身体だけが地面に落ちる画はシュールですが、冗談のように人が殺されていく様が逆に食人鬼達の禍々しさとグロテスクさを誇張させていて、背筋が凍ような感覚になりますね。まさに人間狩りです！
まとめ
以上が映画『クライモリ』のネタバレ解説になります。
人が次々と襲われるという王道ホラーながら、観る者を引き込む刺激的なシチュエーションは工夫し、きっちり押さえている本作。
シリーズとしても展開されているホラー映画の人気作をチェックしてみてはどうでしょうか！
