映画『アリー/スター誕生』あらすじネタバレ | レディー・ガガの新たな魅力に迫る !
世界で活躍する人気シンガーのレディー・ガガと、この作品で監督デビューを果たした俳優ブラッドリー・クーパーとの共演作『アリー/スター誕生』。
公開は2018年10月5日にアメリカで公開されたものの、同じ時期にMARVELの『ヴェノム』が公開となったため、興行成績は全米初登場2位という結果になりました。しかし批評家たちの間では、「傑作の中から傑作が生まれた」と高評価です。
現実でも歌手であるレディー・ガガが映画の中でも歌手の道を歩むサクセスストーリー。この映画を通して、今まで分からなかった彼女の新たな一面を知ることができるでしょう!!
目次
“これぞ、ガガの生き方”と大絶賛! 『アリー/スター誕生』について
第91回アカデミー賞では主題歌賞、第76回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞・最優秀主演女優賞・最優秀主演男優賞を受賞し、映画業界では傑作と称賛されました。
音楽業界の一部では「ポップシンガーであるガガが、カントリーソングを本作で歌うことことは失敗だ」と辛らつな批判を受けたものの、それに負けないくらいに彼女の歌声、演技が良いという評価が多く集まりました!
今作のテーマは「夢を追い続けること、人を愛し続けることの幸せや苦しさ」で、一見単純なサクセスストーリーと思われますが、ガガとクーパーが披露した等身大の熱い歌声と演技にとても感銘を受けたという意見が上がりました。
日本では同じ歌手の五木ひろしさん、倖田來未さんや映画評論家のおすぎさんなどの芸能人から、「ガガの魂を込めた歌唱力と生きる幸せ・苦しさを見事に表現した演技力にとても感動した!」と述べました。
ガガの人生を表したともいえるこの映画を見れば、きっとあなたも「夢を捨てず、恋もあきらめずに生きる勇気」をもらえることでしょう!
10秒で分かる『アリー/スター誕生』の簡単あらすじ
原作は1937年公開のウィリアム・A・ウェルマン監督『スタア誕生』の4度目のリメイク。
アメリカで人気のカントリー歌手ジャクソン・メイ(ブラッドリー・クーパー)は立ち寄ったあるバーで歌っていたウェイトレスのアリー(レディー・ガガ)の歌声に惹かれ、彼女を自分のコンサートに出演させる。
2人で作った歌をデュエットで観客に披露したところ、大絶賛! それがきっかけでジャクソンはアリーをツアーに参加させ、彼女は夢に見た歌手への階段を昇リ始めた! そして、一緒に過ごしていく2人の間に愛が芽生えることに。
その後、有名レコード会社からスカウトされ、メジャーデビューを果たしたアリー。しかし彼女がスターへの道を進んでいくにつれ、ジャクソンは彼女が昔とは変わっていってしまうことに不安を憶えてしまう。そのことで、徐々に彼は酒とドラッグにのめり込んでいていく――。
『アリー/スター誕生』のネタバレあらすじ
ここからはがっつりとネタバレ有で結末までのあらすじを解説していきます!
【あらすじ①】歌が引き寄せた2人の出会い
ここはカリフォルニア州で開催されたカントリーシンガーたちのフェス。目玉である人気歌手ジャクソン・メイは、その歌声で観客を魅了する。ライブ終了後、彼は満足した気持ちで地元にあるゲイバーに立ち寄った。
ステージで歌を披露するゲイスタッフたちに紛れ、ある1人の女性の歌声にジャクソンは心を惹かれ、注目する。彼女の名はアリーといい、お店でウェイトレスとパフォーマーとして働きながら、歌手を夢見ていたのだ。
アリーに興味を抱いていたジャクソンは、仕事終わりの彼女を飲みに誘う。楽しい雰囲気で飲んでいると、そこにジャクソンのファンが現れて彼の写真を勝手に撮った。そのことにアリーは怒り、そのファンとケンカになってしまう。
怪我を負ったアリーを介抱するため、ジャクソンはスーパーに連れて行く。そこの駐車場でジャクソンは故郷アリゾナの話をしていると、アリーは自作で歌を披露する。その歌の素晴らしさに、ジャクソンはアリーに才能があると感じた。
【あらすじ②】アリー、夢の歌手への道へ……
ジャクソンは自分のコンサートに来てくれないかとアリーを誘うが、仕事があるからと断られる。しかし後日、アリーの家にジャクソンのスタッフが迎えに現れた。
そのスタッフを無視して店にやって来たアリーだが、店長から理不尽に怒られたので、勢いで仕事を辞めてジャクソンの元へ向かう。
会場のバックステージでジャクソンの歌に聞き入るアリー。するとジャクソンは彼女に近づき、一緒に歌おうと誘った。無茶だと拒む彼女をよそに、演奏を始めたジャクソン。アリーは覚悟を決め、ステージで彼とデュエットを行う。
彼女の歌声に観客は感激し、2人は喜びを分かち合う。2人は滞在先のホテルの部屋に戻ったが、ジャクソンは急に眠り込んでしまう。スタッフである彼の兄ボビー(サム・エリオット)は彼をベッドに運ぶと、アリーに「女性をステージに立たせたのは、君が初めてだ」と伝えた。
翌日の朝、ジャクソンは眠っているアリーにキスをし、2人は恋に落ちる。
アリーの歌は、インターネット上でたちまち世間の注目を集めた。その後もジャクソンはツアーにアリーを参加させ、ステージで一緒に歌っていく。
あるステージにて、アリーは有名レコード会社のレズ・カヴラン(ラフィ・カヴロン)に声をかけられた。彼はアリーをプロシンガーとしてデビューさせたいとスカウトしてきたのだ。
アリーは意を決してレズの会社と契約を結び、デビューシングルの製作や人気音楽番組の出演が決まっていった。ジャクソンの応援も受け、アリーはついに歌手として進み始めていく。
一方、ジャクソンは幼い頃に患った片耳の難聴に加えてアルコール依存症に悩まされていた。さらにもう片方の耳も聞こえづらくなってきたため、ボビーは補聴器をつけろと忠告するも、自分の声が聞こえなくなるからと拒否する。
【あらすじ③】アリーの成功とジャクソンの堕落
ツアーの最中、ジャクソンはアリーを連れて友人の家を訪れた。団らんの中、ジャクソンは置いてあったギターの弦を使い、即席の指輪を作ってアリーにプレゼントする。それを見た友人はすぐに結婚式を挙げようと勧め、2人は晴れて結婚することに。
アリーは人気歌手として活躍をしていく中、ジャクソンは彼女に嫉妬し、酒だけでなくドラッグにも依存していく。さらにアリーを傷つける言葉を言うようになってしまった。
そんな中で突然、アリーの歌手人生に転機が訪れた。アーティストの名誉であるグラミー賞にノミネートされたのだ。式の当日、新人賞の受賞者となったアリーは感謝のスピーチを行う。
しかしスピーチの最中、ジャクソンがひどく酒に酔った状態でステージに上がり、勝手にマイクを奪って無茶苦茶な言葉を言う。好奇の目で彼を見る観客をよそにジャクソンは突然、意識を失って倒れ込んでしまった。
【あらすじ④】ジャクソンの破滅とアリーの決意
ジャクソンはアルコール依存症克服のため、施設に入った。数カ月後、見舞に来たアリーはジャクソンと話をするも、2人の間に溝を感じていた。ジャクソンはアリーを傷つけてしまったことを謝罪し、アリーもそんな彼を慰める。
ジャクソンを立ち直らせたいアリーは、レズに彼を自分のツアーに参加させたいと申し出る。しかしレズは強く反対するのであった。
ジャクソンが施設から戻って来た。家でくつろぐ彼に、アリーはヨーロッパでのツアーが決まったことを伝えて喜ばせる。しかしその後、レズがジャクソンに「君はアリーの重荷になっている。彼女の将来を守るためにも、別れろ!」と言い放った。
その日の夜、仕事から帰って来たアリーはジャクソンに「ヨーロッパツアーはキャンセルした。これからしばらくは、あなたと一緒に過ごす」と伝えた。その言葉にジャクソンは、自分がアリーの夢の障害だと悟ってしまう。
国内ツアーの最終日、コンサート会場に来てほしいとジャクソンに頼むアリー。彼は承諾し、会場で会おうと彼女を見送った。しかしジャクソンはベルトを持ってガレージに行き、首を吊ってしまうのだった。
突然の彼の死の知らせを聞いて悲しむアリー。そこにボビーが現れ、彼女に「君の歌の感性に、あいつはほれ込んでいた」と告げて励ます。
ジャクソン追悼のためのコンサートが開かれ、アリーはステージに上がった。そして彼のためにと、アリーはある曲を歌い始める。それは以前、ジャクソンがリハビリの最中にアリーを想って書き上げた曲だった。
ジャクソンの想いを胸に、アリーは歌手として、彼の歌を歌い上げていく。
レディー・ガガの新たな魅力が光る!映画『アリー/スター誕生』のキャスト紹介
アリー/レディー・ガガ
アリーを演じるのは歌手レディー・ガガ。19歳の時、レコード会社デフ・ジャム・レコーディングスに所属する傍ら、ニューヨークのストリップクラブでダンサーとして働いていました。当初は歌手ではなく、他のアーティストへの作曲活動のみを行っていたのです。
その後、R&Bシンガー・エイコンに歌手活動を勧められ、2008年発売のデビューアルバム『ザ・フェイム』で音楽チャート1位に。その後のアルバム『ザ・モンスター』、『ボーン・ディス・ウェイ』も全米1位を獲得していきます。
また彼女の独特のファッションやライブパフォーマンスで数々の音楽ファンを魅了したり、エイズ撲滅やLGBTへの理解を広げるための社会貢献活動に取り組んでいます。
そんな彼女が女優として初めて演じたのはスター歌手を目指し、献身的にジャクソンを愛する女性アリー。同じ歌手の役どころを演じるにあたり、現実での魅力的なメイクとは一変し、ほぼノーメイクで挑みました。
ジャクソン・メイ/ブラッドリー・クーパー
演じるのはブラッドリー・クーパー。1999年放送の海外ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で役者デビューを果たし、その後『エイリアス/2重スパイの女』(2001年~2006年)などのドラマシリーズを主に出演していきます。
その一方で2002年公開の『私が幸せになる恋のルール』のジェフ・マクリーン役で映画デビュー後、『恋するレシピ~理想のオトコの作り方~』(2006年)などのラブコメ、『アメリカン・スナイパー』(2014年)などのシリアスドラマ、アメコミである『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのロケットの声を演じるなど、幅広いジャンルの映画に出演しています。
彼の初監督作で演じるのはアメリカで人気のカントリー歌手ジャクソン・メイ。歌手として成功を収める中、兄ボビーとの確執や幼い頃に父親に愛されなかった悲しみを癒そうと酒やドラッグに溺れていきます。
そんな中、出会ったアリーの歌の才能を見出し、彼女を愛するようになっていく役どころです。
ジャクソンを演じるにあたり、クーパーは彼のイメージに合う低い声を出せるようボイストレーニングを積み、表現しました。
ボビー/サム・エリオット
演じるのはサム・エリオット。1969年公開の『明日に向かって撃て!』のカードプレイヤーの役で映画デビュー。以後、『危険な天使』(1987年)のマイク・マーシェク役、『ワンス・アンド・フォーエバー』(2002年)のベイジル・プラムリー役などを演じ、名バイプレイヤーとして人気を博します。
彼が演じるのは、ジャクソンとは腹違いの兄ボビー。自分とは違い、父親に愛されていることをジャクソンに妬まれて険悪ながらも、弟である彼をツアースタッフとして支えていきます。
ボビー役のキャスティングにあたり、クーパーはどうしてもサムに演じてもらいたいと考え、彼を意識して真似した自分の声をサムに聞かせてアピールしました。そのクーパーの熱意に打たれ、ボビー役を引き受けることになったのです。
映画『アリー/スター誕生』の3つのみどころ
アリーとジャクソンの心に響く歌
物語が進むにつれ、アリーやジャクソンの心情や関係の移り変わりを表した歌の数々は、この映画をさらに感動させるアクセントとなっています。プロシンガーであるガガのソウルフルな歌声はもとより、POPではなくカントリーソングを歌う彼女はとても新鮮で魅力的です!
またジャクソン役のクーパーはこの映画のためのボイストレーニングで低くて哀愁漂う歌声を作り上げました。彼の歌声を聞けば、今までの出演作品とは違う彼の魅力に酔いしれること間違いなし! ガガと心を通わせたデュエットソングも、何度も聞きたくなるほどの名曲だと感じます!
ガガの感動的な演技
この映画で本格的な女優業を行ったガガですが、それを感じさせないほどに人を惹きつける演技を見せています。「元々歌手だから演じやすかったのでは?」という意見も出るのでしょうが、そんな次元では言い表せません。
夢にまでに見た歌手への道を進むこと、ジャクソンを愛し続けることでの幸せや葛藤を見事に表現しており、この映画を見た著名人たちは「アリーはガガにしか演じられない!」と絶賛しました!
夢や愛に生きることの勇気を与えてくれる作品
この映画のあらすじを読むと、「歌手を夢見た女性がスター歌手になるまでのサクセスストーリー。自分を見出してくれた歌手の恋人を愛し、ともに幸せな人生を歩んでいく」という印象を持つことになると思います。
しかし、これは実はそんな単純な言葉では言い表せない物語なのです。
アリーは歌手への願望と才能はあるけれど、どこか自信が持てずに、バーで歌うだけの日々を送っていました。それをジャクソンが歌手の世界に連れ出したことで、彼女は輝き始めていくのです。
けれども、有名になるにつれて本来の自分とはかけ離れていくこと、ジャクソンとの心が離れていくことに苦しみを感じていきます。そんな彼女がこの映画でどんな人生の選択をしていくのかが見所です。
一方でジャクソンは人気カントリー歌手でありながらも、幼い頃に受けた父親による精神的なトラウマや難聴に苦しみ、酒やドラッグに癒しを求めたせいで体はボロボロの状態。そんな辛い日々に出会ったアリーと歌を通して心を通わせていくことで、彼の人生に光が灯ります。
しかしアリーがプロシンガーとして活躍するにつれ、彼女に嫉妬やさびしさを感じ始め、険悪になっていく。そうした中、愛するアリーのために選んだ彼の選択がとても印象的となっています。
この映画は「自分の夢を叶え、大切な人を愛する人生を送りたい」と願う人にぜひ見ていただきたい作品です。幸せなことばかりじゃないけど、あきらめずに生きる勇気をきっともらえることでしょう!
歌手レディー・ガガとアリーとの3つの共通点
この映画を見た方は、「ガガの人生を表しているかのような作品」という意見もあります。そう感じさせる彼女とアリーの共通点を考察しましたので、ご紹介します。
才能がありながらも、歌手になるのが遅かった
作中のアリーは親にも才能があると認められ、歌手を目指してたものの、デビューの機会を得ることができず、ずっとゲイバーのステージで歌うことしかできませんでした。そこに人気歌手ジャクソンに才能があると声をかけられ、歌手へとなっていきます。
対してガガはというと、19歳の頃に他のアーティストに楽曲を提供するのみの音楽活動をしており、自分が歌うことに全く意欲がありませんでした。しかし人気歌手エイコンに歌の才能があると言われたことで、22歳の時に自ら歌手としてデビューしました。
「本格的に歌手を目指すきっかけが、人気歌手からの後押し」という点も共通しています。
夜の店で客を魅了するパフォーマーだった経歴
アリーは歌わせてもらえるからとゲイバーのステージに立ち、妖艶さと力ある歌声で観客たちを魅了していました。
ガガ自身も楽曲制作と並行し、ストリッパーとして生計を立てていました。他とは違うオリジナルのパフォーマンスが観客に受け、一躍人気となった彼女。その経験が、今のガガの圧倒的なステージパフォーマンスを作り上げたのです。
2人とも一般的に蔑まれてしまうような経歴だとは言え、プロシンガーとしての技術とプライドをそこで培ってきたのだと言えるでしょう。
人に対する大きな慈愛
アリーは酒とドラッグに溺れ、心身とも堕落していくジャクソンを決して捨てず、支え続けました。彼が歌によって自分を幸せにしてくれたから、今度は自分がジャクソンを歌によって救おうと、2人で作曲したり、ツアーにジャクソンを参加させることで立ち直らせようとと懸命に尽くしました。
一方でガガは音楽活動と並行し、エイズ撲滅、同性愛者を世間に理解してもらうための活動や、東日本大震災で日本のファンのためのチャリティーを行ってきました。自身の音楽活動で多額の費用がかかるにも関わらず、彼女は赤の他人でも奉仕続けているのです。
アリーはデビューするために音楽関係者に売り込むも、「鼻の形が良くない」、「顔がイマイチ」とけなされ、ガガは学生時代に多くのいじめや差別を受けていた経験がありました。それが根幹としてあるため、だれにもマネできない「無償の愛」を人に与え続けることができるのです。
映画で歌われた印象的な2曲について
出典:Amazon.com
歌を通してアリーとジャクソンの人生を描いた作品であるため、シーンに合せて作られた歌が数々と出てきます。監督クーパーは有名カントリーソングのプロデューサーに依頼するだけでなく、自身も楽曲制作に携わるほどの力の入れようです。
またガガも「アリーになって書くのではなく、アリーの視点で曲を書いた」として、楽曲への想いを語っています。
そんな情熱で生み出された楽曲が入ったサウンドトラックアルバムは、なんと同時期に公開された『ボヘミアン・ラプソディー』よりも売り上げが高い成果をあげました。
そんな映画楽曲の中で印象的な2曲をご紹介します。
2人の魂の叫びが伝わる『Shallow』
2人が最初にあった夜、ジャクソンの過去を聞いたアリーは即興の歌を作って彼に聞かせます。それに感銘を受けたジャクソンはこれで曲を作り、そして自分のツアーのステージにアリーを立たせて一緒に歌いました。その時に披露されたのが、この一曲。
歌詞はまるで2人が交互に「人生の意義とは?」と投げかけ合っているかのようです。
ジャクソンのパートでは、「君はこの暮らしに満足しているのかい? これ以上の望みを持たないというのかい?」とアリーに歌手になりたくないのかを尋ね、そして「良い時には変化を求め、悪い時には怖くなってしまう自分に落胆している」と自分の心の弱さを語っています。
次にアリーのパートでは、「自分を慰めることに疲れていない? 頑なに今を生き続けることはないんじゃないの?」とジャクソンを慰めるように語りかけ、「良い時には変化を求め、悪い時には怖くなってしまう自分に落胆している」と歌手の道を目指す自分の心情を語っています。
そしてサビの部分でアリーが、「私は思いっきり飛び込むから見て欲しい。もう後戻りしない! 2人で浅瀬(=shallow)から誰もが届かない遠くへ行くの!!」と熱唱し、ジャクソンがそれに続けて歌います。この意味としてアリーとジャクソンは互いに惹かれ、2人で歌手の人生を歩む決意をしたと伺えます。
劇中では、2人の熱い心の共鳴が歌と共に伝わってきます。
アリーがジャクソンへの愛を込めて歌った『I’ll Never Love Again』
自殺したジャクソンへの追悼公演でアリーが彼を想って歌った一曲。これはアルコール依存症のリハビリ中、出会った頃に戻りたいとジャクソンが作り、アリーに聞かせたものでした。
ジャクソンとの幸せな思い出を大切にしたい、これからも彼への愛のために歌い続けたいというアリーの想いが込められています。
タイトルは「もう二度と愛することはない」という意味で、「私は誰かに恋をしない。だってあなたを愛していたのだから」という想いの歌詞が作られています。これは亡くなったジャクソンへ「これからも、ずっとあなたを愛し続ける」というメッセージなのでしょう。
その歌声はせつなくて悲しいけれど、どこか美しいと感じさせます。
まとめ
『アリー/スター誕生』のあらすじ、みどころを紹介しました。
公開当時、同じく歌手の物語である『ボヘミアン・ラプソディー』の方に世間の注目は集まっていましたが、実際に見た人は「最高の歌と共に感動を与えてくれた!」と称賛していました。
レディーガガとブラッドリー・クーパーの努力と熱意で作り上げたこの映画に、きっと多くの人々は生きる勇気をもらったことでしょう。
これからもまた、多くの人々の心に光をもたらす歌と物語を見せてくれる映画を期待したいですね!