パワーアップした続編『ハッピー・デス・デイ 2U』のネタバレ&見どころ解説!
『ハッピー・デス・デイ』の続編にあたる『ハッピー・デス・デイ 2U』。幸せな雰囲気で幕を閉じた一作目ですが全ての悪夢は終わっておらず、登場人物たちに新たなる恐怖が襲い掛かります。
前作に比べて様々な部分がパワーアップ!ベビー・マスクも健在で、今回はどんなタイムループが待ち受けているのでしょうか?真犯人にも要注目ですね。
『ハッピー・デス・デイ 2U』はどんな部分がより面白くなったのか?ネタバレを含めてご紹介させていただきます。
続編から観始めてもある程度は理解できますが、やはりシリーズを通して鑑賞することを強くおすすめします。『ハッピー・デス・デイ』に登場したシーンやキャラクターがそのまま引き継がれているため、パート1を観ないのは非常に勿体ないですよ!!
『ハッピー・デス・デイ』のネタバレ解説|批評家も絶賛のループ系ホラーとは?目次
パート1の続編!『ハッピー・デス・デイ 2U』について
ストーリーもコミカルさも、全てがパワーアップした続編『ハッピー・デス・デイ 2U』。一作目が公開されたのは2017年、続編は2019年と二年の時を経て再びスクリーンへ登場したのです。監督は引き続きクリストファー・B・ランドンが務め、キャストも全員が続投しております。よく続編になると俳優・女優の都合で変更が発生するケースもあるので、降板が出なかったのは鑑賞者としても非常に嬉しいですよね。
実は前作が公開された2017年から続編の案は練っていたようで、正式に制作の発表がなされたのは2018年。『ハッピー・デス・デイ』を観ると続編がありそうな雰囲気ではなかったので、これには喜んだファンも多いことでしょう。
ホラーでありながらタイムループもの、という斬新なアイデアが話題を呼び、一気に大注目の作品となりました。『ハッピー・デス・デイ 2U』も変わらずタイムループが存在し、新たな謎を解き明かしていくストーリーとなっています。
10秒で分かる『ハッピー・デス・デイ 2U』のあらすじ
9月19日に車の中で目を覚ました、カーターのルームメイトであるライアン。彼はひょんなことから校内の研究室で赤ん坊のマスクを被った人物に殺されてしまい、また同じ9月19日を繰り返してしまうのでした。
その件を聞いて驚くツリーとカーター。二人は彼を助けるべく手を差し伸べるも、タイムループのきっかけとなった原因を知ってしまいます。それはライアンが研究を繰り返している、量子反応炉にあったのです。
ツリーの時とは違い、ベビー・マスクを倒してもタイムループは終わりません。そして再び悪夢は襲い掛かり、またも時は9月18日、ツリーの誕生日へ逆戻り……!カーターの部屋から始まり、父親から電話のかかってくる一日を過ごさなくてはならなくなりました。
しかし今までとの流れが違い、彼女は困惑します。前回とは違う世界へ迷い込んでしまったツリー、無事にタイムループを終わらせることはできるのでしょうか……?
『ハッピー・デス・デイ 2U』のネタバレあらすじ
以下、ネタバレとなりますのでご注意ください!
【あらすじ①】次の犠牲者はライアン!?
9月19日、車の中で目を覚ましたライアン(フィー・ヴ)。車を出るとマダムの散歩していた犬に吠えられ、ホームレスに声をかけられ、挙句の果てには自室でイチャつくツリー(ジェシカ・ローテ)とカーター(イズラエル・ブルサード)を見つけて頭を抱える。「オレの部屋なのに」と漏らすも、二人にあっさりと追い出され、泣く泣く研究室へ。
ライアンは大学にて量子力学の研究を、サマール(スラージ・シャルマ)とドレ(サラ・モーキン)という仲間と共に行っている。着手している研究に再び手を付けようとすると、学部長が飛んできて、研究を中止させられてしまう。使う電力があまりに大きすぎるので、校内に度々停電が起こっていたためであった。
渋々中止するも、簡単に納得ができるわけがなく彼は落ち込んで立ち尽くしていた。するとスマホにはメールが届き、校内を歩くライアンの写真が添付されていた。誰かに後ろをつけられた気配こそなかったが、何枚も送られてくるために気味が悪かったのだ。そして研究室からは物音が聞こえる。勢いよくドアを開けて入ると、彼は赤ん坊のマスクを被った人物に殺されてしまう。
そして目覚めると19日。見覚えのある車内に、再び犬に吠えられる……。またも自室でイチャつく二人を見て、デジャヴを疑い始めるライアン。ツリーはハッとして事情を聞くと、彼もまた同じようなタイムループにハマっていることが発覚した。
【あらすじ②】ベビー・マスクを殺しても……
ツリーはライアンの話を聞いて、自分も全く同じ経験をしたことを伝えた。例のベビー・マスクも登場することが確認でき、彼女は過去の経験を活かしてループを止めるためにも、奴にトドメを刺すことに。
同じ場所にいては、同じように殺される――。そう判断したために、大勢なら身を隠しやすいバスケットボールの試合を三人で観に行った。しかし運が悪いことに非常ベルが鳴り、試合は中止。会場の全員が避難を余儀なくされる状態へ陥ってしまった。
会場にはバスケのマスコットキャラである、ベビー・マスクを被ったサポーターたちでいっぱい。むしろ誰が犯人か分からなくなる状況で、ライアンはすさまじい恐怖を感じていた。そして遂に犯人は現れ、包丁片手に彼を追いかけまわしてくるのだ!
必死に逃げるライアン、危機一髪のところでツリーが助けに入り、無事に命を落とさずに済んだ。そして犯人の顔を確認すると、マスクの下にはもう一人のライアンが……。自分が自分を殺そうとしている、彼が二人存在していることに誰しもが驚きを隠せなかった。お互いにおかしなタイムループにハマっており、マスクを被っていた彼も「自分を殺せば全てが終わると思って」と考えを主張。
そしてここで新たな事実が発覚してしまう。それはライアンが行っている研究が、タイムループを作り出している原因だということ。慌てて量子冷却装置である「シシー」を起動させるものの、とんでもないエネルギーがかかり、学部長がまたもすっ飛んでくる。だがシシーのエネルギーは想像を絶するもので、その場にいたツリー、カーター、そして研究仲間達も全員、意識を失ってしまった。
【あらすじ③】恐怖の9月18日、再び
目を覚ましたツリーは見覚えのあるカーターの部屋、父親からの着信にギョッとする。ライアンの装置のせいで、また悪夢の9月18日へと迷い込んでしまったのだ!カーターの部屋に飛び込んでくる何も知らないライアンを責め立て、彼女は怒りをあらわにしていた。
状況の掴めていないカーター、ライアンを引き連れて寮へ戻るとあることに気づく。ロリは毒入りのカップケーキを渡さず、「誕生日おめでとう」と告げるだけなのであった。
これだけではなく、友人の悪いダニエル(レイチェル・マシューズ)がカーターの恋人で会ったり、亡くなったはずの母親が生きていたりと、今までのループとは違うことが分かった。いくら今起きている事実が嫌でも、家族三人で食事を囲めたことは、ツリーにとって嬉しいことだったのである。
しかしシシーによって別の次元へ飛ばされてしまったため、元の世界へ戻るにはループを止めるしかない。だがツリーにとって母親の生きている次元は心地よく、性格の悪いダニエルはこの世界では優しい友人。更にはあのロリも“良い人”で、カーターが恋人でない以外は幸せな世界そのものだった。そのため彼女は元の次元に戻らず、ここへ留まることまで考える。
だが例の殺人鬼、トゥームズを片付けなくてはならない。以前と同様に病院へ向かい、彼にトドメを刺そうとするも肝心の彼は手術室にいる。それでもベイビー・マスクは現れ、病院勤務のロリを殺してしまう。そしてツリーは追い詰められ、屋上から落ちて死んでしまうのだった。
またも9月18日の繰り返し……。彼女はうんざりし、研究メンバーの協力を得てループを止める行動に出る。しかしすぐにはうまくいかず、研究には様々なデータが必要だった。そのためにはツリーが何度も死に、情報を集めてループを繰り返す方法を取る運びとなる。何度も自殺を繰り返し情報を確実に集めていくツリー。しかしダメージは蓄積されていき、彼女自身も身体にも限界が近づいていたのだ。
遂には18日の朝に気絶してしまい、病院へ運ばれてしまう。そしてテレビからはロリとカーターがトゥームズを抑えるために、死亡したというニュースが……。このままでは二人が死んだままになってしまう、そう考えたツリーは体を張って病院内を駆け巡り、ベイビー・マスクを倒すことに成功。
だが実はベイビー・マスクは二人存在し、絶体絶命の危機へ陥る。銃でガスボンベを爆発させ、自分自身もろとも爆死させてしまった。
【あらすじ④】マスクの下の正体とは?
遂に元の次元へ戻るための情報が全て揃った。しかし実際に起動させるには数時間かかるとのことで、タイムリミットが迫っている状態である。散々悩んでいたツリーだったが、覚悟を決めて元の次元へと帰ることに。
装置を動かすことは無事に成功したものの、今度は膨大なエネルギーを使用していることから再び学部長からの注意が入り、シシーを取り上げられてしまう。体が傷ついている以上もう死ぬことは出来ないと判断し、シシーを奪い返す作戦を決行。ダニエルの協力もあって、装置は無事に奪還。その間に本来なら殺されてしまうはずのロリを助けるべく、ツリーは病院へ向かった。
そこで二人のベイビー・マスクと対面するも、正体はグレゴリーとその妻・ステファニー。グレゴリーはロリとの不倫関係を終わらせるために、ステファニーと組んでいたのだ。ロリは彼女に撃たれてしまう。
だがグレゴリーは妻さえも裏切り、射殺。またも殺されかけるツリーだが、間一髪のところで彼を仕留めることが出来たのだ。そうこうしているうちにシシーは起動、9月19日へ無事に生還する運びとなる。
カーターはダニエルの存在を知らず、安心するツリー。だが散々学部長に怒られていたために、一同は連帯責任でボランティアの清掃をさせられるハメに。するとそこへ黒い服を着た大人たちが彼らに声をかけ、シシーに関わったメンバーを研究室へと連れて行く。彼らの腕や装置に感動し、ぜひシシーの研究に携わりたいとのことだった。
だが研究にはタイムループをする“犠牲者”が出るため、抗議の声を上げるカーター。そこでツリーは「ぴったりの人がいる」と怪しく笑う。なぜならその頃、寮で叫びながら起きる、ダニエルの姿があったからだ……。
『ハッピー・デス・デイ 2U』のキャスト
ツリー役:ジェシカ・ローテ
前作に引き続きパワフルで行動力のある主人公、ツリー。『ハッピー・デス・デイ』にて性格が落ち着いたかと思いきや、再びループを繰り返した瞬間は以前のツリーに元通りでしたね(笑)ですがロリを救いたい、母親のいない世界へ帰るなど精神的な成長を見せてくれました。
ジェシカ・ローテは引き続きツリー役を続投。彼女の絶叫する顔は「顔芸」と呼ばれていて、演技力の高さを評価されています。もうツリー役は彼女以外考えられません。
カーター役:イズラエル・ブルサード
ツリーと結ばれて平穏な日々が訪れると思いきや、繰り返すタイムループに戸惑うカーター。前作ほどの大きな活躍は見られませんでしたが、彼は縁の下の力持ちと言えるでしょう。鋭い洞察力・考察力を持ち、タイムループを止めるために奮闘します。
カーター役は前作と同じく、イズラエル・ブルサードが担当。ツリーの隣にはカーター、といったイメージが強かったので、ダニエルとくっついていた時は違和感を覚えた人も多いのでは……?
ライアン役:フィー・ヴ
一作目からちょこちょこ登場する、“なぜか気になるルームメイト”のライアン。まさか続編は彼がタイムループのきっかけになるなんて、誰も想像できなかったことでしょう。見た目だけだと派手な印象を受けますが、実際は研究に明け暮れる熱心な青年。いい味を出しているキャラクターで、どこか憎めないのも魅力の一つです。
ライアンを演じるのはアメリカ出身の俳優、フィー・ヴ。まだ多くの作品に出演していないため、今後が楽しみな俳優さんですね。
サマール役:スラージ・シャルマ
ライアンの研究仲間であるサマール。学部長に怒られ、退学にビビりながらもツリーを助けるべく協力してくれました。少々お調子者っぽい一面があり、コミカルなセリフも多い、場を和ませてくれるキャラクターですね!
彼を演じるのはスラージ・シャルマ。インドの俳優であり、『ライフ・オブ・パイ』の主人公パイ役でデビューを果たした奇跡の役者です。全く演技経験がなかったそうで、突然の主人公抜擢は本人も驚いたことでしょう。現在も活動を続けている、期待の若手俳優です。
ドレ役:サラ・ヤーキン
サマールの相棒的存在であり、ライアンの研究仲間であるドレ。前作には登場しておらず、サマール同様今回が初登場となります。しっかり者でタイムループの謎を暴くべく、メンバーをサポートする彼女。つい美貌に釘付けになってしまった人も多いのではないでしょうか?
ドレを演じるサラ・ヤーキンはモデルとして活躍しているそうなので、美しいルックスを持っているのも納得ですね。『アメリカンホラーストーリー』にも出演しているそうで、女優としても活動も時折行っているのだとか。
『ハッピー・デス・デイ 2U』のここが面白い!5つのポイント
前作『ハッピー・デス・デイ』を観た人にはたまらない続編と言われていますが、一体どこが魅力的なのでしょうか?イチオシポイントをご紹介致します。
その①死に方のバリエーションがすごい
一作目でも自殺をしていたツリーですが、二作目では何度も繰り返して自殺を行うことになりました。そうでもしなければ情報が集められなかったために、致し方のないことだったのですが……それにしても死に方のバリエーションが豊富(笑)
正直なところ命を落とせれば何でも構わないのですが、ツリーは感電死、木材処理に突っ込むなど明らかに痛々しい方法で自殺を図ります。更には水着でスカイダイビング(救命胴衣なし)、トイレの強力洗剤を飲むなど、絵面としてもビックリな死に方まで披露。視聴者の度肝が抜かれる描写をコミカルに、そしてポップに映し出すのは流石としか言いようがありません。
その②コミカルなシーン・台詞が急増!
前々から「ホラーコメディ」と称されていましたが、続編は更にコミカルさが倍増!あまり第一弾ではそういった部分を感じられなかったという人も、『ハッピー・デス・デイ 2U』では笑ってしまった!なんてこともあるはず。少し毒っぽい笑いや、台詞の端々に込められた皮肉も要注目。ついクスッときてしまいますよ。
登場キャラクターも若いせいか、言葉もかなり下品(笑)しかしそれが不思議な親近感を湧かせてくれるんですよね。
その③やっぱりツリーは最強主人公
型にはまらない主人公・ツリー。「ビッチ」「性格が悪い」など前作では散々な言われようでしたが、それも彼女の個性であり、非常に強烈なインパクトを残しました。今回は不倫こそしていないものの、ダニエルに対し露骨な嫉妬心を見せるシーンも。彼女の「顔芸」はもはや見ているだけでクセになり、女優のジェシカ・ローテの演技力に感心してしまうことでしょう。
ライアンを助けたり、ベビー・マスクに立ち向かっていったりと勇敢な姿も健在。勇ましい女性キャラの主人公は、ついつい応援したくなってしまいます。
その④どんでん返しにビックリ
一作目ではロリが犯人なことに驚いてしまいましたよね。二作目はベビー・マスクが二人、それもグレゴリーとステファニーという超ビックリのオチに。前作に比べて彼らの出番が少ない、ステファニーに至ってはほぼ出てこないため、意表を突かれたような気持になります。
早々にロリが犯人ではないことが発覚する、ライアンがが二人現れるなど飽きさせないストーリー展開も楽しいですよね。最初から最後までドキドキハラハラさせられる、きめ細かく作りこまれた物語に脱帽です。
その⑤キャラクターの無駄遣いがない!
前作から引き続き観ていると分かりますが、キャラクターの無駄遣いがないように思えませんか?一作目だけで終わっていれば“ただのルームメイト”だったライアンも、二作目では研究者という意外な一面を見せています。そしてそんな彼がタイムループの原因を作り出していたなんて、全く想像がつかなかったですよね。
小言をいうだけのダニエルも意外なシーンで大活躍。それぞれのキャラが持つ良さ、意外な一面が垣間見えるのも、『ハッピー・デス・デイ 2U』あってのことです。
『ハッピー・デス・デイ 2U』のネタバレまとめ
出典:映画『ハッピー・デス・デイ 2U』公式Facebook
『ハッピー・デス・デイ』の続編である『ハッピー・デス・デイ 2U』はぜひ、続けて鑑賞することをお勧めします。一作で出てきたシーンが再度繰り返され、思い入れのある場面を噛みしめるのも面白いはず。ホラー度はそこまで高くありませんが、ハラハラドキドキの展開であっという間に100分間が過ぎ去ってしまうことでしょう。
三作目の企画を練っている最中だとプロデューサーは語っているので、公開される日はそう遠くないかも?次はダニエルにスポットが当たるため、制作を楽しみに待ちましょう。