【閲覧注意】映画『ムカデ人間』シリーズ1・2・3のあらすじからネタバレまで徹底解説!
「グロい」「胸糞」「観てはいけない」といった、恐ろしきイメージが定着しているカルト映画『ムカデ人間』。人間を繋ぎ合わせてムカデのようにする……といった想像のナナメ上をいく設定が注目され、一部で大ヒットを飛ばしました。B級映画のような扱いですがエグさはなかなかのもので、ホラー好きにはたまらない出来栄えとなっていますよ。
完全に観る人を選ぶ内容なので、気になっていてもなかなか手に取ることができない人も多いでしょう。本記事ではネタバレを含みながらシリーズの解説をしていきますので、ぜひ鑑賞の際の参考になればと思います!
目次
映画『ムカデ人間』シリーズについて
シリーズ1が日本にて公開されたのは2011年。グロテスクな作品や「胸糞」と呼ばれるジャンルは以前からありましたが、『ムカデ人間』のような斬新すぎる設定の映画はあまりなかったように思います。
あまりに我々の想像の範疇を超えた内容だったため(笑)、当初は劇場の公開が予定されていなかったそう!国内ではDVDのみの流通……のはずが、ネット上の口コミにより予定は大幅に変更。晴れてスクリーンデビューへと漕ぎつけたのです。ちょっぴりB級テイストながら、しっかりとホラー要素も含めたストーリーには定評があり、瞬く間に話題となりました。
その翌年には『ムカデ人間2』が公開され、これまた大きな注目を浴びます。2作目はR18+の指定を受けるほど過激さがパワーアップし、従来のファンは非常にドキドキしたことでしょう。
人気を保ったまま最終作『ムカデ人間3』は2から3年越しに制作され、満を持して公開。シリーズ全ての監督を務めるのは、トム・シックスです。本作でデビューし、本作で名前を挙げた人物ですね!
『ムカデ人間』シリーズの制作を終えた後は、新作の『The Onania Club』を発表しています。まだ日本未上陸ですが、こちらもなかなかパンチの効いた作品であるご様子。今から公開が楽しみでなりません。
映画『ムカデ人間1』のあらすじ&ネタバレ
【ネタバレなし】ムカデ人間①の簡単なあらすじ
ドイツ人医師のヨーゼフ(ディーター・ラーザー)は、かつてシャム双生児を分離する名医として活躍していた。医者の現役を退いた今は、人間の口と肛門を結合させる「ムカデ人間」を作り出すことに憧れを抱いていた。今まで分離することをメインとしていたのに、逆転の発想で「繋ぎ合わせてみたい」気持ちが抑えられなかったのである。
恐ろしき計画を立てていた矢先に、見知らぬ若者がトラブルにて自宅を訪ねてくる。ハイターは夢を叶えるべく人質を3人確保し、ムカデ人間の製作を始めるのだった……。
これより先はネタバレも含まれますのでご注意ください
【ネタバレあり】映画『ムカデ人間1』のネタバレあらすじ
医者であるヨーゼフ(ディーター・ラーザー)はシャム双生児の分離手術で知られる名医だった。現在は現役を引退しているが、彼には夢があった。それは人間の口と尻を結合させて、「ムカデ人間」を生み出すことだ。過去に実験として「ムカデ犬」を作ったことがあり、それの人間バージョンを夢見ている……。
今まで分離、すなわち引き離すことがメインであったのに、次は繋ぎ合わせることに興味を持ち出したということ。ムカデ人間を飼いたいという変態的な願望を秘め、遂に制作へと乗り出す。
しかし人間がいなければ成り立たないので、麻酔銃を片手に獲物を狩りに行った。運よく草むらにて1人の日本人大生を確保。無事に家へ連れて帰ることに成功したのだが、どうも次の人間が見つからない。
すぐに夢が実現できないことに苛立っていると、偶然にも2人の一般人女性がヨーゼフの家を訪ねてくる。どうやらレンタカーのタイヤがパンクしてしまったらしく、彼に助けを求めてきたのだ。雲行きも悪く、悪天候になりそうな雰囲気。絶好のチャンスに見舞われたヨーゼフは、良い人を演じて彼女達を招き入れることとなる。
タイミングを伺い、助けるふりをして女性らを睡眠薬で眠らせることに。ようやく獲物が揃い、パニックに陥る3名の人間を繋ぎ合わせてムカデ人間の完成。しつけをしたり、制作の反省などを考えるなどして最高のひと時を過ごす。新たな生命体を誕生させて、ようやく彼の夢は叶ったのだが、その頃警察が家の周りを嗅ぎまわっていて……。
インターフォンを押されて少々驚くヨーゼフ。だがこの2人の警官でさえ繋げるつもりでいて、内心浮かれながら彼らを招き入れた。すでに最後尾の女性の体調が芳しくなかったため、すぐさま代わりを見つけたかったのも理由の一つだ。
ムカデ人間そのものは地下室に隠していたために、警察に他の部屋は見せられない。そのことを怪しまれ、ヨーゼフは捜査令状を出されてしまう。
とうとう警察と激しい撃ち合いになり、最初に捕らえられた日本人男性は銃撃戦に巻き込まれて死亡。ヨーゼフと警官も闘いの末に死亡。そして一番後ろに繋がれた女性は口元を縫った傷から細菌が入り、とうとう絶命してしまった。
真ん中の女性だけが生き残り、前後は死んでしまったため身動きが一切取れない状態。彼女はそのまま泣き続け、どうすることもできないのであった。
『ムカデ人間1』のキャスト
『ムカデ人間』シリーズは登場人物がそう多くなく、少人数で物語が展開します。全てを観ているファンからすれば、キャストで「ハッ」と気付くことがあるでしょう。
それぞれのキャラクターについて解説していきます。
ヨーゼフ・ハイター博士/ディーター・ラーザー
凄腕の名医が引退した後は、「ムカデ人間を作りたい」という夢を抱いている……。なんと恐ろしい話なのでしょう(苦笑)今まで分離手術をしていたせいか、今度は結合に興味を持ってしまったということ。マッドサイエンティストの代表格、といっても過言ではない超個性的なキャラクターです。大の人間嫌いという設定も、なかなか面白いものがありますね。
ヨーゼフを演じるのは俳優のディーター・ラーザー。ドイツ人の俳優であり、1968年より活躍していました。本作の出演によって大きく名を挙げましたが、2020年に78歳で死亡。シリーズ3作目が最後の映画出演作となっています。
映画『ムカデ人間2』のネタバレあらすじ
【ネタバレなし】『ムカデ人間2』簡単なあらすじ
知的障害を抱えるマーティン(ローレンス・R・ハーヴェイ)は母親と、ペットのムカデと共に生活をしていた。彼は『ムカデ人間1』の映画を何度も鑑賞しているうちに、やがて自分もムカデ人間の製作の夢を持つようになってしまう。
早速餌食となる人間を探すべく、自分が働く夜間の駐車場にて警備をしながら獲物を捕獲。ついに自分の母親までもを殺害し、12人もの人間を集めることに成功した。そして彼は念願のムカデ人間の制作にはげむのだが……。
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『ムカデ人間2』のネタバレあらすじ
イギリス・ロンドンの地下駐車場にて警備員を務める中年男・マーティン(ローレンス・R・ハーヴェイ)。彼は知的障害を持っていて、簡単な言葉しか発せない。現在は母とペットのムカデ一匹と暮らしているが、母親との関係もあまり良いものではなかった。
そんな彼の唯一の楽しみと言えば、職場に持って行ったパソコンで『ムカデ人間1』の映画を観ること。大のお気に入り作品で、何度も何度も繰り返し鑑賞してはムカデ人間への憧れが募っていった。そして憧れはやがて願望へと変わってしまう。
かつてのヨーゼフ(ディーター・ラーザー)が台詞で発していた手術方法を書き記し、自らムカデ人間についてまとめた資料さえ作り出す。夢を実現させるためには獲物が必要なため、マーティンは夜の駐車場に訪れる人間を次々と襲った。
捕獲した獲物は貸倉庫へ監禁していき、どんどん人を集めていく。彼は「ムカデ人間1」に出演していたキャストでさえ捕らえたいと企み、いざ実行へ移そうとしていたのだ。
獲物は全部で12人必要なため、次々と捕獲していく。だがある夜、母親にムカデ人間の資料が見つかってしまい大わらわ。マーティンは過去に父親から性的虐待を受けており、父は逮捕されていた。そして夫を愛していた母は息子をうっとうしく思っていたのである。そんな彼女の口癖は「息子を殺して自分も死ぬ(心中したい)」だったくらいだ。
揉める親子だが、マーティンは母親をバールで殴り、ムカデ人間としての餌食としてしまう。
自身の主治医や狙っていた女優さえも確保し、遂に制作が始まる。途中死者が出て12人を繋げることはできなかったものの、10人のムカデ人間が完成した。手術方法は非常に雑で、繋ぎ合わせた人間の間から便が漏れ出すなどのハプニングが起きる。しかしマーティンは自分の夢がかなったことに歓喜し、大興奮した。
しかし死んだはずの獲物が生きており、倉庫から逃亡される。更に縫合が雑なことから、10人のムカデ人間は5人ずつに分離してしまっていた。獲物を逃がしたこと、ムカデが離れてしまったことに苛立つマーティンは、獲物を次々と殺してしまう。
遂に捕らえた人間は女優だけとなったが、彼の中で『ムカデ人間1』のキャストを殺すことはためらわれた。そうこうしているうちに反撃されてしまい、肛門にムカデを入れられてしまった!マーティンは苦しい思いをしながら倉庫を後にする。
……と、ここで映画のエンドロール。そう、今までの残虐非道な出来事は全て彼の妄想だったということだ。
映画『ムカデ人間2』のキャスト
マーティン/ローレンス・R・ハーヴィー
『ムカデ人間1』を好み、ヨーゼフに影響されて自身も制作へ乗り出したくなってしまう男性です。筆者はマーティンの頭の中が理解できず、えもしれぬ怖さを覚えてしまいました。「ペットにムカデを飼っている」というのも、なんだか不思議に思えてしまいますね。ラストは妄想オチでしたが、果たしてそうだったのでしょうか?非常に気になるところです。
マーティンを演じるのはイギリスの俳優、ローレンス・R・ハーヴィー。本作が映画出演2回目となる作品であり、これをきっかけに出演作が急増!現在も活動を続けています。
映画『ムカデ人間3』のネタバレあらすじ
出典:Amazon.com
【ネタバレなし】『ムカデ人間3』の簡単なあらすじ
凶悪犯ばかりが収容されている刑務所にて、所長を務めるビル(ディーター・ラーザー)。彼は非常に横暴な性格で、囚人の人権などはまるで無視。好き勝手なふるまいを続けていた。
しかしこのやり方が仇となり、離職率や再犯率が上がるなどの弊害が出始める。州より詰められてしまったビルは苦肉の策で、囚人らを去勢し、おとなしくさせることに決める。そして相棒のドワイト(ローレンス・R・ハーヴェイ)は『ムカデ人間』シリーズのファン。囚人全員をムカデ人間にし、施設を良い方向へ持っていくための恐ろしき計画を立てる。
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『ムカデ人間3』のネタバレあらすじ
ビル(ディーター・ラーザー)は凶悪犯が集う刑務所にて所長を務める男。彼はとても嫌な人間で、傍に居る秘書さえ性奴隷として扱う横暴な性格。囚人へも人権を無視した行為をはたらき、暴虐の限りを尽くしていた。
けれどもそんな行いが災いして、ついに刑務所は経営難になってしまう。囚人に暴力を振るうことから医療費がやたらとかさみ、施設内の酷い事件も次々と相次いでいる。おまけに再犯率が高すぎることも問題となっていて、刑務所の経営をする右腕・ドワイト(ローレンス・R・ハーヴェイ)も頭を悩ませるハメに。
刑務所を州のお荷物だと判断したヒューズ知事(エリック・ロバーツ)は、「二週間以内に施設の改善を図らねばクビ」とキツイ処分を言い渡す。パニックになったビルは知事に泣きつくも、もう許してはもらえない。今まで見逃されてきた分のツケが見事に回ってきてしまった。
この二週間で全てを変えねばならなくなった2人は悩み、ドワイトはある提案をする。彼は映画『ムカデ人間』シリーズのファンで、「囚人たちをムカデにしてしまおう」ということだった。気が気でないビルはドワイトの話に耳も貸さず、再度囚人に暴力を振るうので経営は傾くばかり。だがドワイトには考えがあるため、それを説明することとなった。
「つまり囚人らを繋ぎ合わせてしまえばおとなしくなり、諸々の経費もかからなくなるのではないか?」というムチャクチャな考え。ようやく話を聞く気になったビルはドワイトの案に賛同。早速囚人をムカデ人間にするべく行動を始める。外科医を呼んで手術方法を学び、いざ実行へと移していく。
収容される囚人全員を繋げたことにより、とんでもない長さのムカデ人間が完成。達成感で喜び、これによって知事に褒められると思っていた2人だが、ヒューズは現実を目の当たりにして愕然。気分を悪くしてそそくさと帰ってしまう。
予想外のリアクションに納得がいかなかったビルは、せっかく呼んだ外科医を殺害。計画が全てパァになるところだったが、しばらくしてヒューズは戻ってきた。
改めて考えると、彼はこのムカデ人間計画の必要性に気づいたらしい。ビルはこの手柄を独り占めしたいので、邪魔なドワイトを射殺してしまう。そして功績は彼だけのものになったのだった。
『ムカデ人間3』のキャスト
シリーズ1&2の主人公キャストが揃った完結編です。しかしながら世界観は異なり、キャストが同じでもキャラクターには何の繋がりもありません。
ビル・ボス/ディーター・ラーザー
横暴で乱暴、パワハラの域をゆうに超える行動を繰り替えるのがビル所長です。「コンプラ的に大丈夫?」と思ってしまうほどの拷問、パワハラ、セクハラには度肝を抜かれるレベル。そもそも頭が良くないので、州知事にクビをちらつかされた時はパニック状態に陥っていました。
悪人は最後まで悪人、ということを強調するかのようなラスト。最後までキャラクター性がブレない部分には、ある意味まっすぐさを感じます(笑)ディーター・ラーザーの荒々しい演技にもぜひ注目してくださいね。
ドワイト・バトラー/ローレンス・R・ハーヴィー
一見しっかり者かと思えば、囚人をムカデ人間にする計画を発案したドワイト。とんでもない考えですが、それがするりと通ってしまうのが面白ポイントでしょう。囚人500人を繋げる発想は斬新すぎて、口があんぐり空いてしまった視聴者も多いはず!
ですがとても不憫なキャラクターで、最後の最後で手柄を横取りされます。シリーズには必ず犠牲者がつきものですが、ドワイトもその1人となってしまいました。
映画『ムカデ人間』シリーズを徹底解説!
『ムカデ人間1』はシンプルで分かりやすい胸糞映画!?
初見の方は少々ギョッとしてしまう内容ではあるものの、シリーズ1に関してはストーリーやキャラクター設定が2や3に比べるとシンプルですよね。
「ムカデ人間を作りたい」という願望は理解に苦しみますが(笑)、展開もなかなか王道的。作りたい→いざ実行→警察にバレる→被害者1名以外全員死亡と、分かりやすいかつオチもしっかりと定まっていて、うまくまとまっています。
ディーター・ラーザーのマッドサイエンティストっぷりもハマっていますし、B級テイストでありながら緊迫感はバツグン。2以降に比べればエグさ&グロさも控えめなことから、入門編としてはちょうどいい内容です。
とは言っても、ムカデ人間の結合方法などの台詞を聞くだけで拒否反応を示す人もいるので、閲覧注意な作品であることに変わりはありません!その部分をよく注意してから鑑賞してくださいね。
『ムカデ人間2』は残虐描写がキツイ?
シリーズ1作品目に比べると残虐度がアップしている続編。被害者が12人に増えたため、その分殺害シーンなどがパワーアップしています。それに加えて自分の母親や妊婦を捕らえたり、生理的嫌悪感をそそる点も多数。前作よりも更に観る人を選ぶ内容となっています。
マーティンが映画に憧れを持ち、素人が見様見真似で手術を行うのですから、ほころびが起きるのは当然のこと……。その“ほころび”の部分がまた、気分が悪くなるような描写なんですよね
全編通してモノクロ映像なのですが、一部だけカラーが含まれています。ただしかなり悪意あるカラー映像なので気を付けてください(苦笑)
内容に関してはまさかの妄想オチと、やや残念さが拭えないのも事実。ストーリーよりも残虐・暴力描写にフォーカスしている感じがしました。
『ムカデ人間3』はテイストが異なって新鮮
シリーズの完結作となる3は、テイストが前作2つと異なっていて、新たな『ムカデ人間』として楽しめる内容です。
出演キャストも同じでありながら、全く似つかずのキャラクターを演じるのは妙な面白さがありました。シリーズ中キャラの個性はピカイチに光っているかもしれません。
ただし「ムカデ人間」の映画を観たことがある、という設定は共通しているようで、それを囚人で行ってしまうのだからスゴイ話。スケールが大きくなり、遂に500人を繋げてしまうのだから、この絵面には誰もが息を飲んでしまうことでしょう。
1や2に比べてバカバカしさが加速しているので、割り切って観られる人にはオススメです。ただし暴力描写などは健在ですので、決してライトなストーリーではないことを覚えておいてください(笑)
映画『ムカデ人間』シリーズのトリビア
ムカデ人間は実在していたのは本当なのか?
実際にあったら非常に恐ろしい話なのですが、「ムカデ人間」そのものは豪華客船の見世物ショーにて存在していたと言います。当時は口の部分が縫合されておらず、金具を使っていたのだとか。
取り外し可能ではあるものの、考えるだけでゾッとしてしまいますね。けれども観客たちには大ウケだったそうですよ。
『ムカデ人間2』の妄想オチについて
本作のオチはマーティンの妄想でした……というものですが、皆さんが気になってしまうのはラストの赤ちゃんの声。
途中で倉庫より逃亡した妊婦が車中で出産するのですが、そのシーンとリンクすることから、「妄想ではないのでは?」と様々な憶測が飛び交っています。
考えられる説はいくつかありますが
- マーティンの妄想だった(赤ちゃんはたまたま泣いていただけ)
- 実際にムカデ人間を作ったのだが、マーティンは顔色一つ変えずに仕事をしていた
このあたりが濃厚ではないか?と言われていますね。あなたはこのラストについて、どう考えるでしょうか?
気になる、『ムカデ人間』の撮影方法について
人間が繋ぎ合わされたムカデ人間。手術方法は1でヨーゼフ医師が解説していましたが、実際の撮影方法がどうなっているのか気になりますよね!
実は撮影法は至ってシンプルで、前の人のお尻にシリコンを被せ、後ろの人が咥えるというもの。これにより“繋がって”いるように見せられるのだそうです。
映画『ムカデ人間』シリーズがヒットした理由
理由その①他にない発想をやりぬく姿勢
そもそも「ムカデ人間を作りたい」「ムカデ人間に憧れがある」というキャラ設定そのもに疑問が湧きますが……。そもそも人々が度肝を抜くような世界観・設定を最後まで貫いているのです。
まるで思いつきで制作されたようなストーリーですが、視聴者の「エッ!?」「ありえない!」をとことんこだわりぬいた映画とも言えるでしょう。実際に業界では大きな話題を呼び、本作を模倣した作品が次々と現れたのも事実です。
シリーズを重ねるたびに我々の期待を大きく上回ってくるのも、また魅力の一つ。スケールの大きさ、奇想天外すぎる発想、個性派過ぎるキャラクターを揃えるテクニックには、思わず脱帽してしまいますね。
理由その②クスリとくる吹き替え
これは『ムカデ人間1』で話題となりましたが、とにかく吹き替え時の台詞が面白いんです!ヨーゼフ医師はあの有名声優・若本規夫さんが担当しており、怪しい雰囲気ムンムンなのもたまりません。
また1に登場する男性・カツローの吹き替えを担当するのは三宅健太であり、アドリブがかなり笑えます。「本当にそんなこと言ってるの?」と疑いたくなってしまうほどで、なぜか関西弁というのもイイ味出してますね(笑)吹き替え目当てに観るのもアリだと思います。
理由その③ビジュアルポスターのインパクト
『ムカデ人間』という単語を聞くだけで「エッ?」と思いませんか?そもそもタイトルからはB級映画なのか、何なのか想像もつかないでしょう。それにプラスして人が繋がっているイラストや、シリーズ3作目の圧巻のビジュアル……。これが人々の興味をそそり、
ヒットを飛ばした理由の一つだと言えます。
ただのポスターではなく、関心を持たせるようなデザインにしたのは流石としか言いようがありませんね。
まとめ
賛否両論ある『ムカデ人間』シリーズですが、中毒性が高いのでハマる人にはハマる作品です。確かに観る人間を完全に選ぶものの、カルトな内容や設定に振り切る姿勢には思わず感動してしまいます。
閲覧注意!と歓喜したくなる映画ではあるものの、ホラー好きなら一度は挑戦してほしいもの。「B級」に一言では片づけられない世界観を、どうぞお楽しみください!
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