ジェニファー・ローレンスが出演するおすすめ映画10本を厳選
ハリウッド映画といえば様々な個性を持った女優達が活躍していますが、そんな中でも演技力を前面に押し出し、実力を売りにしている役者といえばジェニファー・ローレンスではないでしょうか。ドラマ、コメディ、サスペンス、ホラー、SF、アクションと、どのジャンルに出演してもハマるその天性の演技力は見事としか言えません！
スクリーン映えする175cmの長身と長い手足、モデルのようなスタイルと、どこか一般人っぽい表情も併せ持つ彼女の不思議な雰囲気は、他の俳優・女優とは違ったオーラを放っていて独特の華がありますね！
まだまだ映画界を邁進中の15年の役者キャリアの中で、経験の浅い時代から評価を得続けてきた彼女の才能溢れる演技の魅力に本記事で触れてみませんか？きっと映画を観終わった後には彼女のファンになっている事だと思います！！
目次
ジェニファー・ローレンスのプロフィール
出典：IMDb
アメリカ・ケンタッキー州出身で1990年8月15日生まれの31歳。幼い頃に俳優になる事を志し14歳になるまでにデビューする事を目標にしていた彼女は、まずは両親を説得してタレントエージェントを見つけるためにニューヨークへ行き、全く演技経験が無いままオーディションを受けます。
結果、審査員に絶賛されるという天性の演技力と行動力を持って、本格的に俳優になるための道を歩み始めました。また、演技の仕事をするために2年早く高校を卒業しています。日本では考えられない飛び級ですね！
その後、若干17歳というで映画『あの日、欲望の大地で』に出演し、監督のギジェルモ・アリアガから大女優・メリル・ストリープの再来とまで評された天才的な演技力を発揮、その年の第65回ヴェネツィア国際映画祭で新人女優賞を受賞しました。
2010年代に入ると、アメコミ映画『X-MEN』シリーズや出世作となった『ハンガー・ゲーム』シリーズに主演するなど、ハリウッド映画界の顔の1人として躍進していきます。2015年に主演を務めた映画『ジョイ』ではその高い演技力が評価され、史上最年少で4度目のアカデミー賞にノミネートされた女優という快挙を成し遂げました。
プライベートでは2019年に美術賞の一般男性と結婚、2021年には第一子を授かっており、2022年に出産予定との事です。仕事も家庭もノリに乗っているハリウッド女優ですね！
【2021年版】ジェニファー・ローレンスのファンなら見逃せない！おすすめ映画10選
1.『X-MEN：ダーク・フェニックス』
「呼び起された最強のミュータント」
あらすじ
1992年、NASAのスペースシャトルが打ち上げ直後、太陽フレアの直撃を受けて機体が停止しコントロール不能の事態に陥ってしまう。大統領からシャトル乗組員の救出要請を受けたX-MENはメンバーを集めてすぐさま宇宙へ飛び立つ。
現場に到着し、救出活動を続けるX-MENメンバーだったが、太陽フレアを浴びるギリギリまで作業をしていたジーン・グレイが逃げ遅れて直撃を受けてしまう。スペースシャトルは破壊されたものの、ジーンは無事生還。
この事件をきっかけにジーンの中に眠っていた最強の能力「フェニックス」が目覚め、X-MENやミュータント達、そして人類に牙を剥くのだったーー。
ジェニファー・ローレンス出演『X-MEN：ダーク・フェニックス』のプチ情報
・映画公開前のインタビューでジェニファーは、「X-MENの世界が一変する」と語っていました。ダーク・フェニックスとなってしまったジーンと、フェニファー演じるミスティークが本作の物語を動かす重要人物として描かれている事を示唆していたんですね！
・2011年公開の『X-MEN：ファースト・ジェネレーション』から8年もの間、ミスティークを演じてきたジェニファー。その間に彼女自身も変化・成長し、初登場時に比べて本作では大人っぽく貫禄のある雰囲気をまとっています。その時間の流れを楽しむのもアリでしょう。
映画『X-MEN：ダーク・フェニックス』のみどころ
なんといっても、ジェニファー演じる変身能力を持つミュータント・ミスティークの命を賭けた仲間想いの行動ですね！初期映画作品ではマグニートーの配下で敵役として描かれていた彼女ですが、今作ではX-MENや同族のミュータント達のために最強の敵・ダーク・フェニックスと対峙しています。
また、この戦いがきっかけでX-MEN内でも分裂が起こり、マグニートー一派「ブラザー・フッド」もダーク・フェニックスを倒すため行動を起こすなど、映画『X-MEN』シリーズ史上1番のカオスな展開が繰り広げられている点にも注目ですね！
こんな人におすすめ
- SFアクション物が好きな人
- 少年漫画やヒーロー作品が好きな人
こんな人には向かないかも
- 現実的な世界観が好みな人
- バトル物があまり好きではない人
2.『レッド・スパロー』
「暗躍する妖艶な雀」
出典：IMDb
あらすじ
ロシア・モスクワの名門劇場でプリマをしていたドミニカはある日、同僚の仕組んだ罠によって演技中に怪我をしてしまい、バレリーナ生命を絶たれてしまう。夢を失った上、同居する認知症の母の世話もあったため、生活苦から絶望の淵に立たされる。
そんな時、叔父でありロシア情報庁のワーニャが仕事を持ちかけてくる。ある政府高官を誘惑し、その隙に持っているスマホを別の物にすり替えるという極秘任務だった。しかしそれは政府高官の暗殺計画であり、ドミニカは利用され目撃者として命の危険を背負う事となってしまう。
ワーニャはドミニカに、身の危険を感じながら我々の元を去るか、訓練を受けてこのまま我々に協力するスパイとなるかという選択を迫ってきた。母の事もあるドミニカは協力する道を選び、後戻りのできないスパイの世界へと踏み込んでゆくのだった。
ジェニファー・ローレンス主演『レッド・スパロー』のプチ情報
・インタビューで主人公・ドミニカ役を演じた事ついて語ったジェニファーは、「心の準備ができるまでにかなりの精神力と事前準備が必要だった」と本音を覗かせています。ハニートラップや偽装工作などを用いたリアル路線のスパイ映画だったため、説得力を出すためには役を徹底的に作り込み、体当たりで挑む必要があったという事でしょう！
・映画『ハンガー・ゲーム』シリーズから2度目のタッグを組む事となったフランシス・ローレンス監督についてジェニファーは、「フランシスが監督でなければ私はこの作品に出演できなかったわ。私は何かを初めて挑戦する時は彼が監督でいて欲しかった」と語っています。『ハンガー・ゲーム』シリーズを一緒に作り上げた経験が強い信頼関係を生み出しているようですね。
映画『レッド・スパロー』のみどころ
他の作品では見られないジェニファーの大胆過ぎるセクシーな演技ですね！ハニートラップ、バイオレンス、策略など、悪女のような要素を持つスパイ役は女優としてのキャリアにおいてターニングポイントとなったのではないでしょうか。
また、ハラハラするストーリーもみどころの一つです。裏切者の内通者の正体や最後のどんでん返しなど、リアルなスパイ映画でありながらも観ている者を引き込むサスペンス要素もしっかり押さえてあり、エンターテイメントとして非常に見ごたえがある作品になっていますよ！
こんな人におすすめ
- サスペンス、ミステリーなどが好きな人
- 騙し合いなど心理戦が好きな人
こんな人には向かないかも
- 派手なアクションや大立ち回りが観たい人
- シリアスな作品よりコメディなど楽しい作品が好きな人
3.『マザー！』
「これは妄想か現実か」
出典：パラマウント・エンターテインメント Japan公式YouTubeチャンネル
あらすじ
のどかで自然豊かな土地にある一軒家で暮らす夫婦の元にある夜、不審な男性が訪問してくる。気乗りしない妻をよそに夫は男性を家へ招き入れ、親し気に談笑を始めた。夫は作家をしていて、男性の1人はその作品のファンだと言う。
翌日の朝、今度は男性の妻が訪問してくる。その女性は半ば強引に家に上がり込み、調理中のフライパンに触れてやけどを負ってしまう。怪我を手当するため、仕方なく女性も家に招き入れる夫婦。
招かれざる客の突然の訪問に困惑する妻だったが、来訪者達の奇行は徐々にエスカレートし、やがて思いもよらぬ状況になっていくのだった。
映画『マザー！』のプチ情報
・映画『マザー！』についてジェニファーはインタビューで、「物語に共感出来て、挑戦する心を刺激される事が大事」と語っていて、本作は映画賞を貪欲に狙っていく強い意欲を持って撮影に挑んだ力作になっています。
・本作は日本でも劇場公開が予定されていましたが、物議を醸し出したその内容から国内の配給会社が公開中止を決定した曰く付きの作品です。アメリカ国内でも公開初日に観客から取った評価アンケートで否定的な評価を多く取っており、ジェニファーの高い演技力も相まって人を選ぶ作品になっていますね。
映画『マザー！』のみどころ
まず不思議な物語ですね。主人公の旦那が次々と訪れる知らない人間を家に招き、当然のように親し気に交流する不気味な展開が目を引きます。それを受けたジェニファー演じる妻の困惑する様子もホラーテイストに拍車をかけ、気味の悪い感覚を観ている者に与えてきます。
キリスト教の創世記がベースになっていて、キリスト教になじみのあまりない人の多い日本人にはわかりにくい部分もあるとは思いますが、終始根幹的な恐怖や不安を煽ってくる演出に下手なホラー映画より怖さを覚えます。物議を醸し出したその物語に一見の価値はありますね！
こんな人におすすめ
- 抽象的な物語の作品を好む人
- ホラー映画が好きな人
こんな人には向かないかも
- 残酷な展開やグロテスクな描写が苦手な人
- ポジティブな気持ちになれる作品が好きな人
4.『パッセンジャー』
「未来世界のアダムとイブ」
あらすじ
自然豊な惑星へと移住するため、5000人の移民団を乗せて航行する宇宙船アヴァロン号。長距離移動のために皆が冬眠ポッドで眠る中、エンジニアをしているジムという男性が冬眠ポッドの故障によって目覚めてしまう。
移住する予定の惑星に到着するまでは約90年かかり、今のままでは到着まで生存できない状態に陥ってしまったジム。エンジニアだったジムは自力で冬眠ポッドを修理しようとするも直せず、仕方なく船内で1人孤独に過ごしていた。
ある時、冬眠ポッドで眠る1人の女性が目に留まる。オーロラという名の作家をしている女性は自分好みの美しい容姿をしており、自身の置かれた孤独な状況に目覚めさせたい欲望に駆り立てられてしまう。思い悩んだ末、ジムは彼女を冬眠ポッドの故障に見せかけて目覚めさせてしまうのだったーー。
映画『パッセンジャー』のプチ情報
・シリアスよりの内容とは違って撮影は和気あいあいと行われていたようで、重要な語りのシーンでは雰囲気に耐えられなくなったジェニファーが吹き出してしまうなど、終始楽しんで演技が行われる和やかな現場だったようですね！
・インタビューで本作のコンセプトを面白いと話すジェニファー。宇宙船の中で人生を終えるという決断をした人間の物語を通して、「観た人がそれぞれ全く違った意見を抱いてくれたらいいなと思う」と語っています。強く心に残る作品というのは、観た後にも考えさせてくれる作品という事でしょう。
映画『パッセンジャー』のみどころ
まず面白い設定に注目して欲しいですね！宇宙船で冬眠しながら長距離移動するというSF作品はよくありますが、冬眠中に目覚めてしまうというシチュエーションを題材にした作品は観た事が無いと思います。
また、ジェニファー演じるオーロラが目覚めてからの展開にも目が離せません。自分の欲求のためにオーロラの人生を狂わせる嘘をついて関係性を作ったジムと、その犠牲となり未来を奪われてしまったオーロラ。2人の運命はどうなってしまうのでしょうか。
こんな人におすすめ
- 状況が制限されたシチュエーションスリラーを好む人
- 未来のテクノロジーが登場するSF作品が好きな人
こんな人には向かないかも
- 現代劇や時代劇が観たい人
- 重厚で壮大な世界観の物語が観たい人
5.『ジョイ』
「実在の成りあがり女性」
出典：Amazon
出典：20th Century Studios公式YouTubeチャンネル
あらすじ
シングルマザーの女性・ジョイは、祖母と母、2人の子供達と共に貧しい中で生活していた。幼少期より物作りが好きだったジョイはある日、ちょっとした出来事で触らずに絞れるモップを思い付き、父親の恋人に出資を頼む事に。
彼女の前でプレゼンをしたジョイは出資を受ける事となり、父親の工場で生産を開始するが、販売するためにメーカーに売り込んでも誰からも見向きもされない状況が続いていた。そんな中、たまたまメジャー通販番組のニール・ウォーカーと知り合い、番組内でモップが紹介される事になる。
そしてこの宣伝がきっかけでジョイの運命は大きく変わってゆくのだったーー。
映画『ジョイ』のプチ情報
・本作公開当時のインタビューでジェニファーは、子供の頃から様々な職業を演じていたと原点を語っています。実際の実業家の軌跡を描いた『ジョイ』でも幼少期の感性の延長線上で撮影に挑んでいたという事でしょうか。天性の演技力を持つジェニファーは流石ですね！
・本作でジェニファーはゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞し、第88回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。それほどメジャーな作品ではないにも関わらず評価されるのは演者として能力が高い事の証明になっています。
映画『ジョイ』のみどころ
実在の発明家・ジョイ・マンガーノの伝記の本作。貧困の中で家族を支えようと発明品を売り込み、アメリカンドリームを掴み取るため困難に立ち向かった力強い女性の生涯に注目して観てください！現実に挫けそうになっている人や試練にこれから立ち向かう人に勇気を与えてくれると思います。
夢を掴み、商取引の世界でのし上がった後の展開にも注目ですね！味方が敵に、敵が仲間にと、ビジネス業界が一筋縄ではいかない海千山千うごめく世界だという事が分かると思います。ジョイの持つ発明家仕込みのイメージ力とタフさでふりかかる荒波を乗り越えてゆきます！
こんな人におすすめ
- 実在の人物や出来事を描いた作品を好む人
- 心動かされるヒューマンドラマが好きな人
こんな人には向かないかも
- 派手なアクションやCG描写などが観たい人
- 感動よりもシリアスなドラマやサスペンス、ミステリーが好きな人
6.『アメリカン・ハッスル』
「捜査協力する犯罪者」
出典：IMDb
出典：Happinet phantom公式YouTubeチャンネル
あらすじ
主人公のアーヴィンは表向きはクリーニング業を営み、裏では偽の絵画を売りつける詐欺稼業で荒稼ぎをしていた。ある時、自分と似た不遇な生い立ちを持つシドニーと出会い、恋に落ちたアーヴィンだったが、自分が詐欺師であると打ち明けると彼女は去って行ってしまう。
しかしシドニーはすぐにアーヴィンの元に戻ってきて、一緒に詐欺稼業を行うようになる。順調に儲けを出す2人だったが、リッチーというFBI捜査官のおとり捜査に引っ掛かってしまい、逮捕されてしまったシドニー。
リッチーからシドニー解放のための司法取引を持ちかけられたアーヴィンは、仕方なく応じて大物犯罪者逮捕のための捜査に協力するがーー。
映画『アメリカン・ハッスル』のプチ情報
・ジェニファーはインタビューで本作での一番のお気に入りのシーンを聞かれ、クリスチャン・ベイル演じる夫・アーヴィンとのベッドルームでのシーンを挙げていました。このシーンでジェニファーは即興でセリフを考えたらしく、変わった妻が言いそうな事を想像して演じたそうです。
・1970年代のアメリカが舞台の本作では、BGMとしてエルトン・ジョンやビージーズなど当時のヒット曲が使用されています。ポール・マッカートニー＆ウィングスの曲を歌いながら家の中をノリノリで掃除するジェニファーのシーンを観たポール本人でしたが、曲の使い方に驚きながらも使用を許可したそうです。
映画『アメリカン・ハッスル』のみどころ
実際に起きた汚職事件を元に描かれている本作ですが、半ばコメディのようなノリとテンポでスリリングに映像化しているところです！シリアスなサスペンスなのか冗談なのかわからないバランスの取れた小気味いい流れは中毒性があり、つい見入ってしまいます。
ハンディカメラを使用した臨場感のあるカメラワークも注目ですね。パーマかけすぎのFBIリッチー、ジェニファー演じるヒステリーな妻など、実話を元にしているとは思えない程に癖の強いキャラクター達の個性をいい塩梅で引き出してくれています。
こんな人におすすめ
- 何も考えずに楽しめるハチャメチャな物語が好きな人
- ギャグやジョーク、お笑いテイストが好きな人
こんな人には向かないかも
- じっくりと腰を据えて観れる落ち着いた物語が好きな人
- バトルやCGアクションが好きな人
7.『ボディ・ハント』
「隠された異常な秘密」
出典：Amazon
あらすじ
シカゴから母とともに引っ越してきたエリッサ。新たな土地で再スタートを切ろうと期待していたエリッサだったが、怪しい行動をする隣人に不安を覚えだす。隣の家にはジェイコブソン家の息子のライアンが住んでおり、夜な夜なエリッサが就寝するタイミングで電気を付けて何かをしていた。
ジェイコブソン家には噂があった。狂暴な娘のキャリーが両親を殺害したという恐ろしい話だが、遺体も見つかっておらずその真偽はわからなかった。周囲の住人もライアンの住む家を壊したいと考えており、疎ましく思っているようでもある。
ある夜、エリッサが夜道を1人歩いていると、車で通りかかったライアンが送っていこうかと話しかけてくる。断ったものの、雨が降ってきたため、ライアンの車に乗せてもらう事に。車内でエリッサが噂についてライアンに質問すると、ライアンは家族の思い出の場所である今の家に住みたいという返事が返ってきた。
ライアンは家の地下に精神疾患を患っているキャリーを幽閉し、薬を投与する事で面倒を見ていたがーー。
映画『ボディ・ハント』のプチ情報
・当時のインタヴューの中でジェニファーは、「私みたいなタイプはホラー映画はあまり観ない方がいいと思う」と語っていて、影響を受けてしばらくは恐怖でいつもの生活での行動がおかしくなってしまうそう。突然叫んだり、誰かが後ろにいるような気がしたり、頭がどうにかなっちゃいそうになると冗談半分で答えていました。
・ジェニファーは本作の脚本を見た時に、これまでとは違った恐怖を形にしているホラー作品だと興奮したそうです。登場人物全てが何かしら異常性を持っていて、何もかもが信じられなくなる不安を表現した恐ろしさだと語っています。
映画『ボディ・ハント』のみどころ
何と言ってもラストでのどんでん返しですね！「そういう事だったのか！」と思わず唸ってしまう恐怖のオチに、本作の印象の全てを持っていかれるのは間違いありません。それくらいインパクトのあるサイコスリラー作品ですね。
初々しいジェニファーの演技にも注目です！不安を感じながらも物語の核心に迫ってゆくキャラクター像を上手く表現している姿は流石の演技力ですね。
こんな人におすすめ
- あっと言わせるストーリーや結末の作品が好きな人
- サイコスリラーやサイコホラーが好きな人
こんな人には向かないかも
- 霊やモンスターが出る系のホラーが観たい人
- 謎解きのミステリーやスリラーが好きな人
8.『世界にひとつのプレイブック』
「いろんな立場の幸福の形」
出典：Amazon
あらすじ
妻の浮気現場を自宅で目撃してしまったパットはその場で浮気相手に暴行を加え、精神病院に入院させられてしまう。8ヶ月の入院を経て退院し、実家でうつ病の療養をしていた。精神的に不安定になっていたパットは事ある度に騒ぎを起こし、接近禁止命令の出ている妻・ニッキーと復縁しようと連絡を取ろうと必死になっている。
ある時、友人のロニー夫妻が開いた食事会でロニーの妹・ティファニーと知り合ったパット。ティファニーは夫と死別しており、ストレスから性依存症に陥って職場の同僚多数と関係を持ち職を失っていた。
心に病を抱え、通院している2人は意気投合し、数々のトラブルを乗り越えながら心を通わせていくのだった。
映画『世界にひとつのプレイブック』のプチ情報
・ジェニファーによると劇中の人間関係は実際に演じながら創り上げたそうで、本作に出てくる登場人物は全員クレイジーでデヴィッド・O・ラッセル監督らしい作品だと思ったそうです。
・本作の主人公・パットを演じたブラッドリー・クーパーはインタビューの中で、現場入りする前はジェニファーとの共演が少し心配でしたが、すぐに良い雰囲気を作り出す事が出来たと語っています。ジェニファーの女優としての調和能力の高さが伺えますね！
映画『世界にひとつのプレイブック』のみどころ
辛い経験をした事で精神疾患を抱えてしまった男女2人が織りなす、人それぞれの形と言える希望の物語に注目して欲しいです！心に傷を抱えた2人がそれぞれを見つめ思いやる事で回復の道を辿ってゆく、誰しもの心に響くヒューマンドラマはとても暖かい気持ちにさせてくれます。
奇妙な行動をとる2人ですが、本人達に悪気はなく、自分は正常だとどこか信じています。特定の音に反応して暴れ出したり、ゴミ袋を身に着けてジョギングするパット、性に奔放で傍若無人な言動を取るティファニー。傍から見るとおかしな人ですが、苦しみのどん底から抜け出そうと不格好にも進む2人の物語は、悩みや苦しみに視界を奪われている人にぜひ観て欲しい作品ですね。
こんな人におすすめ
- 希望を描いたヒューマンドラマが観たい人
- 普遍的なテーマを盛り込んだ作品に興味がある人
こんな人には向かないかも
- 娯楽性の強い作品を観たい人
- 愛憎劇や悲劇などのドロドロ系ヒューマンドラマが観たい人
9.『ハンガー・ゲーム」
「奴隷達の死のゲーム」
出典：Amazon
あらすじ
近未来。パネムと呼ばれる独裁国家に変貌したアメリカは、貴族階級の市民が住む地区・キャピトルと12の奴隷地区で構成されていて、奴隷達の反乱を抑止するため、奴隷同士を戦わせる殺し合い「ハンガー・ゲーム」が定期的に行われていた。それぞれの奴隷地区から男女1名ずつが強制的に選出され、計24名の代表者によって行われる戦いだ。
そしてまた試合が行われる事になった。選手に選ばれた妹の代わりに出場した女性・カットニスは、狩猟で鍛えた弓の技術を持って同じ地区から選出された少年・ピータと共に命懸けの戦いに挑む事に。カットニスのコーチには過去に「ハンガー・ゲーム」で優勝経験のあるヘイミッチが就いた。
ゲームが開始されると、12歳の少女・ルーと一緒に戦うカットニス。しかし幼かったルーは戦死してしまい、残酷な現実に悲しみに暮れるカットニス。その姿を観た奴隷区の人々は悲しみと怒りに包まれ、キャピトルへの暴動を起こしだす。事態を重く見たキャピトルのゲームマスター達は暴動を沈静化するため、感動ラブストーリーの展開を作り上げようと同郷のカップルでの戦闘にルール変更をするのだった。
映画『ハンガー・ゲーム』のプチ情報
・主人公の弓使い・カットニスを演じるにあたり、ジェニファーはアーチェリーのオリンピック選手から指導を受けていたそうです。また、6週間もの期間をかけて身体を作ったそうで、ロッククライミングやヨガなども取り入れていたとの事。様々な運動から映画で活きる肉体を作っていたんですね！
・ジェニファーはインタビューの中で、原作の小説でも重要な要素であった、暴力、貧困などもしっかりと表現したかったと語っています。現代社会を風刺する作風であるとも考えていたようですね。
映画『ハンガー・ゲーム』のみどころ
まず注目したいのは、選手として強制的に連れてこられた者同士によって執り行われる殺しのゲーム「ハンガー・ゲーム」ですね！出場選手はそれぞれ特徴的なスキルを持っています。ある者は擬態、ある者はナイフ投げを得意としているなど、個性的な力を駆使して戦い合う予測不能のバトルロイヤルはエキサイティングです。
また、バトルだけではなく国家を支配する特権階級の人々と奴隷階級の人々との衝突やカットニスを取り巻く人間関係のドラマにも注目です。連作となっているため同情人物が多く、様々な立場で思惑を持って行動しているため、ただの娯楽映画ではなく風刺的な政治色も物語に反映されていますね。
こんな人におすすめ
- 連続して続く海外ドラマや壮大な物語が好みな人
- 戦う女性が主人公の作品が観たい人
こんな人には向かないかも
- 派手なアクションや娯楽性を重視する人
- シチュエーションスリラーなど、少人数の登場人物の作品が観たい人
10.『ウィンターズ・ボーン』
「家族のために立ち上がった少女」
出典：Amazon
あらすじ
舞台はアメリカ中西部。「ヒルビリー」と呼ばれる人々が暮らす地域は、法律よりも地元の掟を大切にする風土があり、掟に背く事を何よりも重罪としていた。
ミズーリ州南部に住む17歳の少女・リーは父親を探している。麻薬密造に手を染めた父は逮捕され、保釈されたものの行方をくらませていた。父が裁判に出廷し、証言しないと保釈金の肩代わりとして自宅や土地が国に没収され家族が露頭に迷ってしまうからだ。
しかし集落の住民達はリーが父親の捜索をしないよう監視し、様々な言い分を見聞きさせてリーの行動を阻止しようとしてきた。しかしその中の1人、サタフィールドが嘘を言っていると勘づいたリーは、事件の真相を探るべく父親の捜索に注力するのだった。
映画『ウィンターズ・ボーン』のプチ情報
・監督のデブラ・グラニクはインタビューの中で、主演のジェニファーに舞台となったミズーリ州に住む人々と実際に過ごしてもらい、ジェニファー自身が想像力を働かせてどう感じたかを大切にして主人公・リーのキャラクター作りを促したそうです。ジェニファーの持ち前の感性も相まって、素晴らしい演技を作中で見せてくれていますね。
・今作の演技が評価されたジェニファーはアカデミー主演女優賞をはじめ、数多くの映画賞にのみねーとされました。キャリアの少ない時代から役者として相当高い能力を持っていたんですね！
映画『ウィンターズ・ボーン』のみどころ
まだ幼さの残っているジェニファーがサスペンス調のシリアスな物語に溶け込んで演技している姿に注目です！掟を重んじる小さな集落、村社会で大人達の圧力に負けず、力強く家族のために行動する少女の姿は観ていて心が揺さぶられますね。
また、物語に登場する集落が日本の縮図としても受け取れるので興味深いですね。同調圧力や柔軟性の無い掟など、私達日本人が苦しんでいる部分にも通ずるので共感できるのではないでしょうか。
こんな人におすすめ
- シリアスなサスペンス、ミステリー作品が好みな人
- 大切な家族のために戦う物語が観たい人
こんな人には向かないかも
- 手軽に楽しめる娯楽性の強い作品が観たい人
- バイオレンスや救いようのない展開が観たい人
まとめ
今やハリウッド界の顔となり、世界中の人に認知される存在となった女優・ジェニファー・ローレンス。何者にも成りきる演技力と魅力的なルックスを兼ね備えた彼女の魅力が本記事で伝わりましたでしょうか？
キャリア半ば、まだ30代に入ったばかりの彼女の今後の活躍にも大注目ですね。
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