エル・ファニングが出演するおすすめ映画10選!子役時代から注目度が高い演技派女優
幼いころから年不相応な演技力で周囲を圧倒していたエル・ファニング。姉のダコタ・ファニングも女優で、いくつか姉妹共演も果たしています。
エル・ファニングの魅力といえば、どこか幼さの残るキュートな笑顔と繊細さをまとった独特の雰囲気。そのためやや儚げな役が多いですが存在感があり、ファンの心をがっちり掴んで離しません。
本記事では、そんなエル・ファニングが出演している映画作品の中から特におすすめしたいものを10本厳選してお届けします。
簡単なあらすじとエル・ファニングが演じた役柄、どんな人におすすめな作品かも紹介しているので気になる作品を見つけてくださいね!
目次
エル・ファニングのプロフィール
エル・ファニングはジョージア州コンヤーズ出身、1998年4月9日生まれ。元野球選手の父と元テニス選手の母の間に生まれました。ドイツ系とアイルランド系の血を引いています。
4歳上の姉ダコタ・ファニングも女優で『トワイライト』シリーズなどに出演。これまで、いくつか姉妹共演作も存在します。
芸能活動を始めたのは2歳8か月の頃。2001年公開の『TAKEN』と『アイ・アム・サム』で、姉ダコタ・ファニングが演じる役の幼少時代を演じ女優デビューを果たしました。
子役時代からエル・ファニングの年不相応にレベルの高い演技は評価されており、母国アメリカではあっという間に一躍有名人に。2004年公開の『ドア・イン・ザ・フロア』の撮影は本来、子どもには厳しいスケジュールのため一卵性双生児の子どもを使おうと計画されていたそうですが、エル・ファニングの演技をみて考えを変えたのだとか。
確かな演技力で着々とキャリアを積み上げていったエル・ファニングは2007年公開の『帰らない日々』にて初めて主役を獲得。
2011年に公開された映画『SUPER8/スーパーエイト』では主役ではないながらも中心人物的な役回りを演じ、さらなるブレイクのきっかけを作りました。
『CSI:マイアミ』『LAW & ORDER』などといった人気ドラマにもゲスト出演を果たし、どの作品でも重要な役割を演じています。
エル・ファニングのファンなら見逃せない!おすすめ映画10選
2022年2月25日に出演作の『選ばなかったみち』が公開される予定のエル・ファニング。
ここでは、数ある出演作の中から特におすすめしたい作品10本を、最新作から過去作へ遡るように紹介していきます。
1.最高に素晴らしいこと
出典:IMDb
あらすじ
姉を交通事故で無くし、失意のどん底にいたバイオレット(エル・ファニング)は橋から今にも飛び降りそうになっているところを変人呼ばわりされている同級生・フィンチ(ジャスティス・スミス)に見られてしまう。
何もなかったことにしようとするバイオレットだが、翌日からフィンチはしつこく構い続けて……?
見どころ
フィンチの不器用な優しさと斬新な世界観が、疲れた心をそっと癒してくれるような一作。
人間の闇と、他者を理解することの難しさが描かれています。シリアスな内容ですが、ラブストーリーを軸にしているため重すぎず見やすいですよ。
エル・ファニングが演じたのは、心に傷を負った主人公・バイオレット。下手に触れると壊れてしまいそうな繊細さが見事に表現されています。
こんな人におすすめ
- 繊細なラブストーリーが好きな方
- ゆったりとしたテンポの映画が好きな方
こんな人には向かないかも
- 甘めのラブストーリーを求めている方
- 切ない物語が苦手な方
2.レイニーデイ・イン・ニューヨーク
あらすじ
ニューヨークで憧れの映画監督、ローランド・ポラード(リーヴ・シュレイバー)にインタビューする機会を得た恋人・アシュレー(エル・ファニング)に同行し、甘い週末を過ごす計画を立てていたギャツビー(ティモシー・シャラメ)。
しかしいざニューヨークに到着すると予定外のことばかり発生し、2人はすれ違ってしまう。雨降るニューヨークで2人が見つけた「人生」とは?
見どころ
なにか凄い大事件が起きるというわけではないですが、ニューヨークの雨を中心にすれ違っていく恋人を描くという斬新なストーリー展開が魅力の作品。雨音とジャズの組み合わせが想像以上に良くて、お洒落な気分にさせてくれます。
今回エル・ファニング演じるアシュレーはモテまくりの大学生で、恋人と週末旅行を兼ねて来たというのに有名人と寝ようとしたり結構ビッチな役回り。どこか儚げな役が多いエル・ファニングにしては珍しい演技が楽しめます。
こんな人におすすめ
- お洒落な気分を味わいたい方
- 皮肉たっぷりなユーモアあふれる作品が好きな方
こんな人には向かないかも
- 純愛ものが好きな方
- ふわっとしたストーリーが苦手な方
3.メアリーの総て
あらすじ
小説家を夢みるメアリー(エル・ファニング)は、義母と折り合いが悪いことを心配した父にバクスター家へ預けらる。ある日、屋敷で開かれた読書会で「異端の天才」と呼ばれる若き詩人・パーシー・シェリー(ダグラス・ブース)に出会い恋に落ちるが……。
見どころ
18歳という若さで『フランケンシュタイン』を生みだしたメアリー・シェリーの人生の苦悩を描いた作品です。度重なる裏切りと喪失に苛まされながらも、最後まで自分を貫き続けたメアリー。本作を見たあとは、フランケンシュタインを改めて読みたくなるはず。
エル・ファニングが演じたのは主人公・メアリー役。
19世紀初頭の英国の繊細な衣装をまとう姿と、イギリスやスコットランドの映像が壮大で美しさ満点です。
こんな人におすすめ
- フランケンシュタインがいかに生み出されたか気になる方
- 文学映画が好きな方
こんな人には向かないかも
- 救いのないストーリーが苦手な方
- 女性差別の描写が苦手な方
4.シドニー・ホールの失踪
あらすじ
学生時代からしたためていた小説がベストセラーになり、世界的に有名になったシドニー・ホール(ローガン・ラーマン)。しかし小説に感化された読者が自殺を図ったことでピューリッツァー賞が取り消しになってしまう。
世間から総叩きにあうも2作目を出版し、またも大ヒットを起こすシドニーだったが、ある日「5月25日」という謎の言葉を残して失踪してしまい……。
見どころ
ミステリーかと思いきや、切ないラブストーリーを描いた本作。
高校生時代・売れっ子時代・失踪後3つの時間軸で展開するため、最初はやや難解に感じますが少しずつ浮き彫りになっていく全体像は鳥肌ものです。本作を見たあとは人が人に及ぼす影響力について、じっくり考えたくなることでしょう。
エル・ファニングが演じたのは、ちょっぴり変わり者なシドニーの恋人メロディ役。
いろいろな顔がくるくると現れて、魅力が炸裂していますよ!
こんな人におすすめ
- ずっしりくる映画を見たい方
- 謎解きをしていくようなストーリー展開が好きな方
こんな人には向かないかも
- 重めの内容が苦手な方
- 時間軸が行き来するタイプの映画が苦手な方
5.アバウト・レイ 16歳の決断
あらすじ
男として生きたいと願う16歳のトランスジェンダー、レイ(エル・ファニング)はホルモン治療を受けようとしていた。未成年のため手術には両親のサインが必要だが、離婚後、一切の関わりを持とうとしなかった父親が同意書類にサインしようとしない。苛立ったレイは住所を調べて直接文句を言いに行くが……。
見どころ
エル・ファニングが16歳のトランスジェンダーの少年役を演じ、話題になった作品。
色々な視点で「性自認」について語られており、それぞれの言葉が染みわたります。特に祖母役のスーザンサランドンと母親役のナオミワッツのレイを思うが故の複雑な感情の演技が素晴らしく、この時代だからこそ改めて考えたいと思わせてくれる内容です。
エル・ファニングの繊細さと、目で語る演技力にも注目ですよ!
こんな人におすすめ
- 性自認について考えたい方
- エル・ファニングの骨太な演技を味わいたい方
- ベリショのエル・ファニングを見たい方
こんな人には向かないかも
- エル・ファニングのふわふわした演技が好きな方
- エル・ファニング中心の映画が見たい方
6.20 センチュリー・ウーマン
あらすじ
シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は16歳になり思春期を迎えた息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)との世代の違いを痛感し、自分の子育てに疑問を感じはじめていた。
そこでドロシアはお互いをよく知る若い2人の女性に、ジェイミーを世代に合ったいい人間にする教育を手伝って欲しいと助けを求めることにする。
見どころ
淡々としているけれど、それぞれの視点が丁寧に描かれていて「幸せ」ってなんだろうと考えさせられます。
年齢も性別も環境も違う登場人物たちの考え方の違いが交じり合い、互いに成長していく様子が愛おしい作品です。名言がたくさん出てくるので、ぜひしっかりと耳を澄ませてくださいね。
エル・ファニングが演じたのはジェイミーの幼馴染で友達以上・恋人未満のジュリー役。
思春期真っ盛りのジェイミーと度々添い寝しにくるけれど、決して寝ようとはしないもどかしい関係性を表現しました。
こんな人におすすめ
- どんな人間になりたいか分からなくて悩んでいる方
- 大切な人との間にギャップを感じる方
こんな人には向かないかも
- 起伏のないストーリーを退屈に感じる方
- フェミニズムを題材にした作品が苦手な方
7.トランボ
あらすじ
赤狩りによってハリウッドを追われた売れっ子脚本家トランボ(ブライアン・クランストン)は、4年の投獄ののち偽名で作品を作り続ける。
作品は次々と評価され、再起の道の第一歩を力強く踏み出したトランボだが……?
見どころ
トランボだけに焦点を当てるのではなく、周りの人間も巻き込んだ壮大なエピソードが見応えたっぷり。
特に最後のスピーチは、胸がグッと詰まります。
エル・ファニングが演じたのはトランボの娘・ニコラ役。
執筆に没頭し、父としての責任感を失ったトランボとニコラが親子の絆を取り戻す過程がとても素晴らしいです。
こんな人におすすめ
- ローマの休日制作の背景を知りたい方
- ハリウッドの赤狩りについて知りたい方
こんな人には向かないかも
- 伝記映画が苦手な方
- 派手さを求めている方
8.マレフィセント
あらすじ
妖精の国ムーア国に住む美しい妖精・マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)は、偶然迷い込んだ人間・ステファン(シャールト・コプリー)と恋に落ちる。
真実の愛を誓い合い、幸せなときを過ごしていた2人だが人間の国の王・ヘンリー(ケネス・クラナム)がマレフィセントを倒したものを次期王にすると言い出したことで歯車が狂い始めてしまい……。
見どころ
CGを巧みに使ったファンタジーな世界観がとても綺麗な作品。
アニメーションでは語られなかった呪いの理由や、マレフィセントが真実の愛を鍵にした理由などが明かされます。
憎しみの対象であるオーロラ姫にうっかり愛情を抱いてしまう複雑なマレフィセントの心境が切なく、見終わった後はマレフィセントのことを「悪役(ヴィラン)」とは言えなくなることでしょう。
こんな人におすすめ
- 眠れる森の美女が好きな方
- マレフィセントがオーロラ姫と出会う前の話が知りたい方
こんな人には向かないかも
- マレフィセントが悪に堕ちていく話を期待している方
- アニメとの矛盾が許せない方
9.SUPER 8/スーパーエイト
あらすじ
深夜に友人と映画撮影をしていたジョー・ラム(ジョエル・コートニー)は凄惨な脱線事故を目撃する。
事故現場には謎のルービックキューブが大量に散らばっていた。何か嫌な予感がしたジョーたちは一目散に逃げ出すが、その日から街に異変が起きはじめる。
見どころ
J.J.エイブラハム監督の、少年たちが主体となって未知の生物に立ち向かうSFストーリー。
エル・ファニング演じるアリスに想いを寄せるジョーの初々しい青春模様が最高に甘酸っぱく、印象に残る作品です。
E.T.に少しホラー要素を足したような感じで怖すぎないので、血だらけのパニックものが苦手な方でも見やすいかと思います。
こんな人におすすめ
- 陰謀ものが好きな方
- スタンド・バイ・ミーやグーニーズ、サマーオブ84のような作品が好きな方
こんな人には向かないかも
- ハッキリした答えを求めている方
- グロいパニックものが好きな方
10.SOMEWHERE
出典:IMDb
あらすじ
ハリウッドスターとして成功したものの、空虚な日々を送っていたジョニー(スティーヴン・ドーフ)は元妻から10日間11歳の娘クレオ(エル・ファニング)の世話をして欲しいと頼まれる。
初めは困惑していたものの、少しずつ気持ちが満たされていくのを感じるジョニー。だが別れの日が刻一刻と近づいてきて……。
見どころ
幸せそうな絵が続くのに、ジョニーの抱える孤独感や息苦しさが画面を通して伝わってくる心情描写が素晴らしい作品。誰しもが多少なりとも感じているであろう不安をテーマにしているからそこ、刺さる人が多いのではないでしょうか。
エル・ファニングが演じるのはジョニーの娘・クレオ役。
幼少期のエル・ファニングがとにかく可愛いので、ファンなら絶対押さえておきたい作品です。
普段は子どもらしいのに、唐突にみせる大人っぽさにも注目してください。
こんな人におすすめ
- 幼いエル・ファニングを堪能したい方
- ちょっぴりシュールな作品を見たい方
こんな人には向かないかも
- 緩急がない作品が苦手な方
- 重いテーマが苦手な方
まとめ
儚げな雰囲気をまといながら存在感ある表現でファンを魅了し続けているエル・ファニングのおすすめ映画を10本紹介しました。2022年公開の映画を楽しみに待ちながら、お気に入りの作品を見つけてくださいね。
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