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衝撃の実話ばかり!戦争映画のおすすめ作品31選【洋画&邦画】

ひとっとび編集長

 

戦争映画では、戦争の悲惨さが色々な人の視線から描かれます。
ってもみなかった戦争に行かざるを得なくなった人、平和な生活がいつの間にか戦争に巻き込まれてしまった人、悩みながらも戦争を進めざるを得なかった人——。

ここでご紹介する映画は、実話が基になった作品を中心に紹介します。戦争と言うと難しく暗い話が多く、つい目をそむけたくなってしまいますが、私たちの先祖が経験した壮絶な過去が風化されてしまわないよう、未来に受け継いでいく事は平和に過ごしている私たちの義務ともいえるかもしれません。

今一度、映画を観て日本の、そして世界の歴史を学んでみませんか??

目次

絶対押さえておきたい!評価の高いおすすめ戦争映画

戦争映画と言っても、様々な作品があって何を観るべきか悩んでしまいますよね。「戦争映画は初めて観る…」「実はまだ1~2作品しか観たことが無い」という方はなおさら作品選びを難しく感じてしまうかもしれません。

そこで、まずは絶対に押さえておきたい戦争映画として、映画好きなら絶対に観ているアカデミー賞やゴールデングローブ賞といった名高い賞を獲得した話題の映画を7作品ご紹介いたします!

初心者さんや、てっとり早く戦争映画の定番どころを押さえておきたい!という方は是非参考にしてみてくださいね。

1.戦争のPTSDを描いた戦争映画『アメリカン・スナイパー』

「彼は帰ってきた、心を戦場に置いたままで」

戦争 映画 実話
出典:映画『アメリカン・スナイパー』公式サイト

あらすじ

テキサス州に住んでいたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)は幼い頃からカウボーイを夢見ており、父と狩猟に出かけるのが好きな少年だった。人間の世界には無力な”羊”とそれを食い物にする”狼”がいるが、お前はその羊を守る”番犬”になれ、と父から厳しくしつけられていた。

30歳になったクリスは、アメリカ大使館が爆破された事件をきっかけに自分にできることはないかと考え、厳しい訓練を乗り越えてアメリカの軍隊でも最強と言われる”SEALs”に入隊する。
結婚もして幸せな日々を送っていたクリスだったが、2001年に起こった同時多発テロをきっかけに始まったイラク戦争に派遣されることになる。
仲間の命を守るために160人もの敵を射殺した、衝撃の実話ーー。

戦争映画としてのおすすめポイント

こちらは日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を受賞し、全世界の興行収入5.5億ドルを超える大ヒットを記録しました。完全なる実話であり、クリス・カイル本人が執筆した自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』を映画化した作品です。

注意して見て頂きたいポイントは、クリスの心の闇。アメリカ史上最大、160人もの敵を殺した男と聞くとどんな超人⁉︎  と思ってしまいますが、家庭では一児のお父さんそのギャップが彼を苦しめた一因でもあるんです。そんな苦しみを乗り越えて生きていく彼の真の強さと衝撃的なラストに胸が打たれます。

こんな人におすすめ

  • スナイパーが主人公の映画が好きな人
  • 主人公が強いストーリーが好きな人
  • アメリカの軍隊が好きな人
  • 自分が戦場で戦っているような気分になりたい人

こんな人には向かないかも

  • 後味がすっきりした映画が見たい人
  • リアルな爆破シーンに目を背けたくなってしまう人
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2.ユダヤ人を虐殺から救った史実のシンドラーを描いた戦争映画『シンドラーのリスト』

「1000人以上のユダヤ人を救った男の、感動の実話」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

ドイツ軍がポーランドに侵攻して、第二次世界大戦が始まった。ひと旗挙げようとクラクフの町に現れたドイツ人実業家シンドラーは格安でゲットー内の工場を手に入れ、低賃金でユダヤ人を雇って成功する。

当時のゲットーでは、職のないユダヤ人は強制労働所に送り込まれてしまうために、賃金は低くても収容所に送られなければそれでよかったのだ。

しかしクラクフゲットーは閉鎖され、ユダヤ人は次々と収容所へ移送されてしまう。小さな子供までも連れられていく光景にこりたシンドラー(リーアム・ニーソン)は、全財産を費やしてまでもユダヤ人を救うことを決意する。

戦争映画としてのおすすめポイント

こちらはアカデミー賞の本家アメリカで、最高ランクの最優秀作品賞を受賞したほか、監督賞や脚色賞他7部門の賞を総ナメにしました!また、アメリカの映画芸術保護機関「AFI」が選出した2007年アメリカ映画ベスト100では第8位にランクインするほど高く評価を受けた作品です。

名監督スティーヴン・スピルバーグが手がけただけあり、映像に対するこだわりが特に強いです。”戦争を記録した映画”を構想した彼は、よりリアル感を出すためにモノクロで統一
さらに
手持ちカメラで撮影することによってドキュメンタリー風に演出し、歴史を伝えることに力を入れました。

予告を見るとわかるように、本物のドキュメンタリー映画のようで一切の妥協を感じさせない本作。観るに耐えないくらい残酷なシーンがしばしば登場しますが、どれも目を背けてはいけない歴史が刻まれています。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 小説版『シンドラーのリスト』を読んだことがあるという人
  • ユダヤ人の歴史、特にホロコーストに興味がある人
  • 構成やカメラワークを参考にしたいという人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • モノクロ映画は古臭くて苦手だという人
  • 上演時間が長い映画は苦手という人
  • 兵士がメインで戦闘シーンが多い映画が見たいという人
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3.特攻隊を描いた戦争映画『永遠のゼロ』

「アメリカがもっとも恐れた、臆病者のゼロ戦パイロットがいた」

戦争 映画 実話
出典:映画『永遠のゼロ』公式Twitter

あらすじ

太平洋戦争末期、押し寄せる米軍に対して、日本軍は撃ち落とされても撃ち落とされても、飛行機の体当たり攻撃による「特攻」を繰り返すしかなくなっていた。
そんな中、米軍に「悪魔」と恐れられたゼロ戦のパイロットがいた。

パイロットの名は宮部久蔵(岡田准一)。激しい戦闘の中でいつも生き残り、上官から「臆病者!」とののしられ続けてきた。それでも生き残ってきたのは、家族に「必ず帰る。」と約束していたからだ。

久蔵の孫の佐伯健太郎(三浦春馬)は、現代に生きる青年。そんな祖父の行動に疑問をもつ健太郎は、祖父を知る男のもとを訪ねる。そこで健太郎が聞いた衝撃の事実とは—―。

戦争映画としてのおすすめポイント

第38回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した注目作品!誰もが耳にした事のあるであろう、日本の「特攻隊」の苦悩を描いた作品です。

戦意高揚のためだけにただ「死ぬ」ことを強要する上官に対して、一人の人間として自分のプライドを、家族への愛情を、そして仲間への友情を果たそうとする久蔵の悲壮な姿に胸が痛みます。

そして、どんな悲惨な環境にあっても、自分のために、家族のために、そして仲間のために「生きよう」とする姿に感動します。最後には、大きな暴力の波に飲み込まれてしまうことになっても、「命を生かす」のために死にたい、それが久蔵の意思でした。

大きな暴力の嵐の中で、だんだん無自覚・無抵抗になっていくのが、戦争の悲惨です。そんな悲惨さとコントラストを描くような、久蔵の優しい想いが胸を打ちます。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 若い人たちがどんな気持ちで戦場に出向いていたのか、という心情描写を求めている人
  • なぜ「特攻」が行われたのかを学びたい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 英雄的存在が戦場で大きく活躍するような戦争映画を期待している人
  • 「特攻」のようなつらい歴史はあまり知りたくないという人

4.アニメーションで魅せる戦争映画『この世界の片隅に』

「この世界の片隅に、私を見つけてくれて、ありがとう」

戦争 映画 実話
出典:映画『この世界の片隅に』公式サイト

あらすじ

主人公のすずさん(声優:のん)は広島で育ち、お見合いで軍港の呉に嫁いできた新米の奥さん。軍に務める夫とその家族と一緒に、戦時下で貧しい中にも暖かい家庭を築いている。

子供の時から絵が好きなすずさんは、呉の軍港をスケッチしていて憲兵にスパイと間違えられたり、能天気な性格からいろんな失敗をしでかすが、家族からはとても愛される存在だった。

しかしそんなすずさんにも、戦火が襲いかかる。嫁ぎ先の呉軍港が空襲を受け、実家の広島には原爆が落とされて——。

この世界の片隅に映画『この世界の片隅に』のあらすじ解説|リアルな戦争体験を描いた感動作

戦争映画としてのおすすめポイント

第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、第90回キネマ旬報ベスト・テンでは、日本映画として第1位を獲得。キネマ旬報のランキングでアニメーション映画が1位を獲得するのは、宮崎駿監督の手掛けた『となりのトトロ』以来28年ぶりの快挙です。

制作資金をクラウドファンディングで集めた事でも話題となりました。

前半では、のんびりとしたすずさんの性格と、そんなすずさんを愛している夫とその家族が優しく描かれていきます。
しかし後半からはがらりと雰囲気が変わり、平和な生活は破られ、大切なものを次々と失われていくんです。

豊かで優しいふつうの生活が、戦争によっていきなり壊されてしまうところに強い悲壮感が漂い、ふつうの生活のすぐとなりに、死がある。”、そんな戦時下の生活に強い恐怖を覚えると同時に、すずさんの前向きな姿に元気をもらえる作品です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • アニメーションでの分かりやすい戦争映画を求めている人
  • 戦争映画でも、前向きな気持ちになれる作品を探している人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 戦争映画でアニメはリアルさに欠ける…と感じてしまう人
  • 呑気な主人公が苦手だという人
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5.第二次世界大戦での最前線の兵士を描いた戦争映画『硫黄島からの手紙』

「届けられなかった数百通の手紙が語る、硫黄島の真実」

戦争 映画 実話
出典:映画『硫黄島からの手紙』公式サイト

あらすじ

硫黄島守備隊の一兵卒である西郷(二宮和也)の目から、地獄の戦場が描かれる。

日本本土からの命令は、最後の一兵卒まで戦い米軍の進行を遅らせること。司令官の栗林中将(渡辺謙)は、命令に従っ兵士の命を守りながら戦線を維持しようとする。

しかし、西郷の上官は持久戦の苦しさから玉砕(自決すること)を求めるのだ。司令官と上官の命令の間で苦悩する西郷。そして、米軍が最後に残された日本軍司令部にじりじりと迫る――。

戦争映画としてのおすすめポイント

日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞を受賞した注目作です!第二次世界大戦の「日本側」を描いた作品でありながら、なんと監督を手掛けたのは『ダーティ・ハリー』シリーズに出演し、『アメリカン・スナイパー』で監督を手掛けたクリント・イーストウッド

タイトルである「硫黄島からの手紙」は、司令官である栗林中将と島を守る兵士たちが硫黄島から家族にあてて書いていた手紙のことです。司令官が家族に送る手紙は、映画の中で愛情に満ちた手紙として紹介されています。

そんな手紙とは対照的に、硫黄島での戦闘は激烈なもの。お互い”お国のために”戦い、死んでいく日米双方の兵士たちの姿は見るに耐えない現実です。

「硫黄島からの手紙」が描く戦争の悲壮感は、上官の言われるがままに戦い、死んでいく兵士たちの姿です。家族のためを思い、戦い続ける彼らに上官からの非情の玉砕命令が下される残酷さが胸に響きます。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 最前線の兵士たちの心情にフォーカスした映画を観たい人
  • あたかも実際に硫黄島を訪れたかのような体験をしてみたい人(現在、硫黄島に上陸できるのは自衛隊のみで一般人は上陸できません)
  • ハリウッドで活躍する監督の手掛ける日本映画に興味がある人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 人が火だるまになったり、刺し殺されたりする残虐なシーンを観たくない人
  • 血まみれでグロテスクな人の姿を見るのが苦手な人
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6.硫黄島の戦いをアメリカ視点で描いた戦争映画『父親たちの星条旗』

「戦争を終わらせたのは、一枚の写真だった」

戦争 映画 実話
出典:映画『父親たちの星条旗』公式サイト

あらすじ

時は1945年2月。アメリカ軍は硫黄島へ上陸する作戦を立てていた。日本軍との力の差は明らかだったため、アメリカ軍は日本軍を降伏させるのは簡単だと思っていたのだが、日本軍は想像以上に反撃してくる。

戦いは激しさを増し、衛生兵のドク(ライアン・フィリップ)とその仲間たちは負傷兵の治療にあたる。そして戦いが始まってから5日後、ドクたち6人は硫黄島にあるスリバチ山に星条旗を立てる

その写真はアメリカ国内で話題を呼び、6人は”英雄”と讃えられるのだが、生きて帰れたのはわずか3人。その3人は英雄と呼ばれることに苦痛を覚え、ドクはその出来事について一切語らなくなる……

戦争映画としてのおすすめポイント

第30回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞を受賞しました。先ほどご紹介した『硫黄島からの手紙』で描かれた第二次世界大戦・硫黄島での戦いをアメリカ視点で描いた物語です。

この映画の良さは構成にあります。硫黄島での戦闘シーン、帰還後と現在の生活シーンなどを織り交ぜて展開していくので、最後まで飽きずに見ることができます!

戦争が終わってからも苦しむ兵士たちの姿に、彼らもまた戦争の被害者であるということを痛感させられます。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 大迫力の戦闘シーンが観たいという人
  • 人間ドラマがテーマの映画を求めている人
  • 『硫黄島の手紙』を鑑賞済みという人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • グロテスクなシーンが苦手な人
  • 悲劇的な映像は苦手という人
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7.第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦を描いた『プライベート・ライアン』

「あなたのお陰で、私は今も生きている」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

フランスのノルマンディーにある米軍英霊墓地にやってきたジェームズ・ライアン(マット・デイモン)は、ある墓の前で泣いてしまう。思い出すのは、ノルマンディー上陸作戦のこと。

1944年の6月、ノルマンディー上陸作戦を成功させたアメリカ陸軍参謀総長のもとに届いたのは、ある兵士が戦死した情報。ライアン家の息子4人のうち3人が戦死してしまったというものだった。

参謀総長はジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)とその7人の部下に、ジェームズ・ライアンを救出、帰還させるよう命じる。

戦争映画としてのおすすめポイント

こちらは受賞すればアカデミー登壇への第一歩とも言われるほど注目度の高い、アメリカの「ゴールデングローブ賞」の中で最高位にあたる作品賞を受賞した作品!

スティーブン・スピルバーグが手がけたこともあり、全体的なテンポのよさとリアルさが素晴らしいです。

特に、冒頭のノルマンディー上陸作戦は目をそむけたくなるような描写もありますが、大迫力の戦闘シーンで、それがより戦争の悲惨さを伝えています。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 迫力のある戦闘シーンを求めている人
  • 名作!と言われる作品を探している人
  • 豪華な俳優が出ている映画が観たいという人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • グロテスクな映画は苦手という人
  • 虐殺シーンは見たくないという人
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『プライベート・ライアン』の詳細を見る▷▷▷

日本の戦争映画

絶対に押さえておきたい定番の戦争映画をご紹介したところで、ここからは「日本の戦争映画」「海外の戦争映画」「核戦争を描いた映画」の3部門に分けてご紹介していきます!

まずは、日本の戦争映画から。

日本の戦争映画は「特攻」「原子爆弾」について描かれていたり、アニメーションによってより身近に、子供にも分かりやすいよう表現されていたりと、海外の戦争映画とは一味違った作品が多くあります。

当時の日本人の心情や、時代風景を感じることができる、日本の戦争映画をご紹介していきます。

8..戦時中の壮絶なサバイバルを描いた戦争映画『野火』

「兵士は戦場でなにを見たのか、人間の極限の姿がそこにある」

野火
出典:Amazon.com

あらすじ

太平洋戦争末期のフィリピンレイテ島。島の主要部を支配する米軍に対し、日本軍は組織的な戦闘を維持できず、兵士たちはバラバラになってジャングルを逃げ惑う極限の状況になる。食料はもはや、どこにもない。

敗走が続く中、結核を患った主人公の田村一等兵(塚本晋也)は夜戦病院へ入院するも、元の部隊への復帰を拒否され一人で戦場に放り出されてしまう。

戦場をさまよう田村が出会ったのは、同じように集団からはぐれた兵隊たちだった。兵隊たちは生き残るために、なにをしてきたのか。田村がそこで見たものは、凄絶な事実だったーー。

戦争映画としてのおすすめポイント

過酷な戦場の中で仲間からも見放され、一人で生きていくことを強いられる極限の状況になった時、いったい人間はどうなってしまうのか。『野火』はそんな極限状態に追い込まれた人間の姿を描いています。

最初は人間らしさを保っていた田村一等兵が、次第に極限の状況に犯され狂気へと至る姿がまさにホラー級の悲壮です。

焼け付くようなジャングルで、食料もなく、生ける死者のようにさまよう敗残の軍隊にとって、「野火」とはなにを意味するのか。それが明らかになる時、映画を見ている私たちにも狂気が忍び寄り、「野火」は誰の心のなかにもあるのだと気付かされます。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 極限までいった人間の姿を、その場にいるかのように体験してみたい人
  • 焼けつくようなジャングルでの戦闘シーンをリアルに感じてみたい人
  • 人間の「本質」をつきつめて考えたい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 残酷でショッキングなシーンが極度に苦手な人、できれば見たくない人
  • グロテスクな人間の遺体が散らばっているシーンは苦手な人
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9.性欲と暴力をストレートに描いた戦争映画『キャタピラー』

「かって人間だった夫は、立派に『軍神』になって帰ってきた」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

太平洋戦争の激しさがピークを迎える1943年、一人の傷病兵が妻の元に帰ってくる。彼の名は黒川久蔵(大西信満)。かつて、村をあげてのバンザイの声に送り出された久蔵が、戦場で重症を負い四肢を失った姿で妻のシゲ子(寺島しのぶ)の元に帰ってきたのだ。

勲章を褒めそやし「軍神だ」と讃える村の人たち。しかし「軍神」と呼ばれることが、いったい何になるというのだろうか。献身的に久蔵の世話をするシゲ子。自力で生活する力を奪われる一方で、性欲だけは残酷にも衰えていない久蔵は、次第に戦場で犯した、忌まわしい記憶に苛まれるようになる。そして、二人にある狂気が忍び寄る――。

戦争映画としてのおすすめポイント

この映画は、日本の文豪・江戸川乱歩が執筆した短編小説『芋虫』がモチーフとなった作品です。

キャタピラーとは、英語で「いも虫」を意味します。
優しかった夫が、四肢を失った姿で帰ってくるーー。
これほど戦争のリアルを伝え、胸が張り裂けそうな思いを訴える映画、他に類を見ません。

「軍神」と褒めそやす村人たちの表情と、自力で生きる力を喪失した久蔵の姿が悲惨なコントラストとなって迫ります。軍神の「妻の鑑(かがみ)」と讃えられる一方で、すべてを久蔵のために捧げるシゲ子の姿にも悲壮感が痛いほど伝わってくるので、”戦争を二度と起こしてはいけない”と改めて思わされる映画の一つ。

「軍神」とその家族がいかに悲惨なものなのか、「軍神」という言葉に覆い隠された、戦争のリアルがストレートに描かれています。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 戦争が人間の生活をどれだけ損なうのかを実感したい人
  • 人間の正常な精神が、戦争によって狂気に蝕ばまれていく様を描いた作品に興味がある人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 身体を損なわれた人間がダイレクトに描かれているのを見るのが苦手な人
  • 戦争映画で「性欲」といったリアルな人間の欲望を見るのが苦手な人
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10.終戦前夜の日本を描いた戦争映画『日本のいちばん長い日』

「太平洋戦争終戦前夜、その時日本で何が起こったか」


出典:Amazon.com

あらすじ

終戦前夜の日本、戦争遂行の責任者の一人である阿南陸軍大臣(役所広司)は、戦争継続を主張する陸軍内部と戦争終結に向かおうとする内閣首相の間で苦しい立場にあった。

「まだまだ戦える。そんな陸軍の若手の気持ちはわかる。しかしご聖断は下ったのだ。」陸軍内部を抑えるのは、陸軍大臣たる自分の役目だ。

役割に翻弄される阿南大臣。最後は自分ですべての責任を引き受け、淡々と戦争終結の日を迎えるが、彼の最後の仕事は陸軍の戦争遂行責任者として自分の身を処することだった。

これは、教科書が伝えない太平洋戦争終結前夜の真実の歴史のドキュメンタリー。

戦争映画としてのおすすめポイント

この映画には、残酷な戦闘シーンは出てきません。終戦前夜の日本で起こった出来事が淡々と描かれています。
テーマは、役割に引き裂かれる戦争遂行の責任者の姿です。

終戦に向かう内閣の中で、阿南陸軍大臣は陸軍代表という立場から一人で戦争遂行を主張します。そしてもうひとつの立場は、戦争を遂行する内閣のメンバーとしての立場ですこれ以上戦争を続けられないことはわかっていても、それぞれの”立場”が終戦を邪魔する。最終局面で苦闘するリーダーの姿が胸に響きます。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 教科書にも書かれていない日本現代史のリアルが知りたい人
  • 日本の終戦前夜を、自分がそこにいるかのように体験してみたい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 戦争映画には戦闘シーンを期待しているという人
  • 戦争映画での政治描写には関心がない人
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11.戦後最も高潔に散った男を描いた戦争映画『明日への遺言』

「すべての責任は、命令を出した自分にある」

戦争 映画 実話
出典:映画『明日への遺言』公式サイト

あらすじ

太平洋戦争終結後、米軍を中心とした占領軍による戦争裁判が開かれた。戦争犯罪を犯した軍人や民間人を裁く裁判だ。
この映画は、撃墜されたB29の搭乗員の処刑を命じた司令官田中中将(藤田まこと)の裁判を描く。

田中中将は裁判を「法戦」・もうひとつの戦争と呼び、戦い抜こうとする。

非は国際法に違反した無差別爆撃を行ったアメリカ側にある。しかし、アメリカ側の許可も無く襲撃したアメリカ軍の処刑を言い渡した事が国際問題となってしまう。田中中将は、未来ある部下を守る為、責任はすべて命令した自分にあると主張。

そんな中将の姿に法廷は魅了され、次第に心を動かされ始めるのだった——。

戦争映画としてのおすすめポイント

この映画は、実在した田中中将という人物を基に描かれています。(ただ、原作はあくまでも大岡昇平著作の小説である為、フィクションの括りとしてご紹介させて頂きます)

無差別爆撃の違法性を主張しつつ、すべての責任を負おうとする田中中将の姿が悲壮感を高めます。
正しい戦争はあるのか、戦争犯罪とは何なのか。そんな問いを法廷に残し、淡々と執行に向かう田中中将の姿が強く印象に残る作品です。

軍人としての実直さを演じつつ、人間としての情感を演じ分ける、藤田まことの演技が光ります。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 戦争裁判とは何かを突き詰めて考えてみたい人
  • 上官として、父親として、次の世代に残すもののために進んで我が身を投げ出す姿に涙したい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 裁判を描いた映画があまり好きでない人(途中で眠ってしまった経験のある人)
  • アクションシーンが無いと退屈してしまう人
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12.戦争に反対し続けた男を描いた戦争映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-』

「連合艦隊司令長官 山本五十六、70年目の真実」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令長官・山本五十六(役所広司)は、最後まで開戦に反対し続けた司令官だった。しかし、いちど開戦が決まると、真珠湾奇襲という大胆な作戦を決行し成功させる。

長官の想いとは裏腹に、戦争はどんどん広がり戦況は悪化していく。海軍の伝統に従い、陣頭指揮を取るために飛行機で最前線に向かう山本長官。しかし日本軍の暗号を解読していた米軍は、山本長官を狙う戦闘機を待ち伏せしていた——。

戦争映画としてのおすすめポイント

戦争に一番反対している司令官が、戦争の最前線に立つ。これほど悲壮感に満ちた役割もないでしょう。

戦争という大きな暴力を前にしながら、戦争遂行のいちばんの責任者として最後まで反対し続けた山本五十六。

彼は、遂に最前線に向かう途上で襲撃を受けてしまいます。この映画は、戦争という大きな矛盾を生きた一人の軍人のドキュメンタリーです。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 矛盾の中で懸命に生きるリーダーを演じる役所広司が見たい人
  • 軍艦同士の戦闘シーンを見たい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 戦時下での一般の生活を知りたい人(ほぼ全編、軍人だけの映画です)
  • 戦闘でのリーダーシップを期待している人
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13.唯一戦争に駆り出された一般市民を描いた戦争映画『激動の昭和史 沖縄決戦』

「沖縄県民は、よく戦えり!」

戦争映画⑬
出典:Amazon.com

あらすじ

沖縄決戦は、日本の国土に米軍を迎え撃ち沖縄県民を巻き込んだ激烈な戦いとして記憶されている。

そんな沖縄戦では、一般市民も組織化され、戦闘要員・看護要員として戦闘に巻き込まれた。
まだ組織的に戦闘が行われていた初期の段階では市民も保護されていたが、末期になり組織的戦闘が維持できなくなると、市民は無防備なまま砲弾の飛び交う戦場に放置されることになる。

南下してくる米軍と、追い込まれる日本軍と市民たち。捕虜になるくらいならと市民には自決が強要されるようになるーー。

戦争映画としてのおすすめポイント

一般市民を巻き込んだリアルな戦場のシーンに悲壮感が漂う本作。もともと一般市民は戦闘用に訓練されている人たちではありません。
しかし、戦況の悪化に伴い軍への協力を強要され、戦場に放置され、最後は捕虜になることも禁じられてしまいます(米軍に情報がもれることを恐れたのです)。

最終的には、組織であることをやめた軍が統制を無くして一般市民を危険にさらす状況に至る。
この映画は、次第に悪化していく戦況と、それに巻き込まれる沖縄県民の戦時下の姿を史実に忠実に描いた記録映画として見ることができます。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 太平洋戦争で唯一、市民を巻き込んで戦われた「沖縄」の事実を知りたい人。
  • 市民を巻き込んだ戦闘がいかに過酷な状況を生むのかを知りたい人。

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 残酷なシーンが続くのに耐えられない人
  • 一般市民を巻き込んだ悲惨な戦闘シーンを見たくない人

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14.戦後の日本を描いた戦争映画『夕凪の街 桜の国』

「生きとってくれて、ありがとう」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

「夕凪の街」は昭和30年代の広島で暮らす母と娘の物語。

主人公の皆実(麻生久美子)はある時、会社の同僚の男性からプロポーズを受ける。被爆者であること、自分だけ生き残ったことから自分に正直になれない皆実と、そんな皆実を暖かく見つめる男性の交流を描く。

「桜の国」は現代の物語。

東京で暮らす七波(田中麗奈)は、家族に内緒でどこかに出かけていく父親の後をそっと追う。父親の行き先は広島だった。次第に自分のルーツを知っていく七波の心象を描く——。

戦争映画としてのおすすめポイント

こうの史代が手掛ける原作は、優しくコミカルな絵の中にドキッとさせる現実が描かれます。
投下から10年を経ても、さらに現代になっても影響が残り続ける原爆。

平穏に暮らしているふつうの人たちの胸の中にも、原爆で受けた傷が消えずに残されているのです。

そんな悲壮感と対照的に描かれるのが、こうの史代が描く女性たちの明るさと優しさです。原爆の悲壮感が明かされれば明かされるほど、彼女たちの明るさが胸に痛く迫ります。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • つらい環境の中でも明るく生きている主人公に自分を重ねたい人
  • 苦しんでいるのは自分だけじゃないと感じたい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • アニメーションやマンガに感情移入できない人
  • 戦闘シーンを期待している人(戦後の物語なので戦闘シーンはありません)
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15.戦争へ向かう恋人の苦悩を描いた戦争映画『海辺の生と死』

「南の神の島でおきた、生と死の物語」

海辺の生と死
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あらすじ

奄美のとある島。
国民学校で教師をしている主人公のトエ(満島ひかり)のところに、若い海軍将校の朔(さく)中尉が訪ねてくる。
朔中尉は、トエが暮らす島に配備されることになった特攻隊の隊長だった。

軍人でありながら、島の自然や文学を愛する朔中尉にひかれていくトエ。やがて深く愛し合うようになく2人でしたが、朔中尉に特攻出撃が命じられる事にーー。

戦争映画としてのおすすめポイント

美しい島の、自然の中で素朴に暮らしてきたトエと、美しいものが好きで軍隊に馴染めない朔中尉二人のシーンが美しく描かれています。
美しいがゆえに、特攻という過酷な現実と隣合わせの死に悲壮感がつのります。

特攻兵器はエンジンの付いたボートです。美しい島から、特攻兵器という暴力が出撃する。それを知ったトエは、思わぬ激しい愛情表現を見せます。
「ついていけないでしょうか」。

映画の中でトエを演じる満島ひかりさんの美しいシーンも見逃せません。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 戦時中、極限状態の中でも真っ直ぐな愛を描いた作品に興味のある人
  • 戦時中に生きた一般市民の生活に興味がある人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 戦闘シーンを期待している人
  • 特攻隊のシーンを期待している人(特攻シーンはありません)

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16.戦後取り残された子供二人を描いた悲しい戦争映画『火垂るの墓』

「ほたると一緒に天国へ行き」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

清太(辰巳努)と節子(白石綾乃)は、海軍将校を父にもつ二人兄妹。妹の節子はまだ4才だった。
そんな二人は、空襲で両親を亡くし二人っきりになってしまう。
遠縁の親戚に身を寄せるも、お金になりそうなものを全て渡してしまったあとはただただ邪魔にされ、遂に追い出されてしまう。

しかたなく防空壕で暮らす二人。食べるものも底をつきた敗戦の日、節子は衰弱して死んでしまう。
そして節子を亡くした清太も——。

戦争映画としてのおすすめポイント

みんな生きることに精一杯で、たとえ親戚であっても、他人のことに気を配る余裕もない。そんな無関心さが戦争の悲惨さです。

清太と節子は、お互いを思いやる気持ちを持ったふつうの兄妹。他人に無関心になった戦時下で、そんな二人が居場所を次々に失っていく姿に悲壮感が高まります。

自分の身を守ることだけに精一杯になった人たちはだんだんと人の死にも無関心になっていき、
父が戦争で死に、空襲で母が亡くなり、衰弱して妹を失った清太を襲う悲しい結末に涙せずにはいられません。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 人々が死に無関心になっていく戦後の恐ろしさを描いた作品が観たい人
  • 戦争に翻弄される兄妹の悲しみと怖れを描いた作品に涙したい人

こんな人には向かないかも…

  • 最後には救われる映画が見たい人
  • ジブリが苦手な人

17.戦後の被爆者差別を描いた戦争映画『黒い雨』

「死ぬために、生きているのではない」
戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

舞台は1945年の広島。8月6日、米軍によって市内に原子爆弾が投下され、汽車に乗っていた閑間重松(北村和夫)は爆風により吹き飛ばされてしまう。叔父である重松の元を訪ねる途中だった高丸矢須子(田中好子)は直接は被爆しなかったものの、”黒い雨”を浴びてしまう。

重松とその妻シゲ子と合流した矢須子は、焼け野原となった広島や、全身に火傷を負って町中を走り回る人たちに衝撃を受ける。

矢須子は結婚適齢期である25歳になっても、結婚できないでいる。矢須子が被爆者で、健康面に問題があるという噂が原因だった。重松はその噂を払拭しようと、医者に診断書をもらってお見合い相手に送り、矢須子に協力するのだが、そううまくはいかない……

戦争映画としてのおすすめポイント

井伏鱒二の小説が原作であり、実在した被爆者・重松静馬と被爆軍医・岩竹博が基になったストーリーです。

この映画は、戦争や原爆の恐ろしさを改めて痛感させられます。原爆投下の瞬間のキノコ雲やひどい火傷を負った人々、焼け野原に転がる死体などが、リアルすぎるほどに描かれています。

そして、日本人として忘れることのできない出来事をより深く知ることのできる、ドキュメンタリーのような映画です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 日本の歴史を詳しく学びたいという人
  • 『はだしのゲン』を見たことがあるという人
  • ”日本人なら見ておきたい”作品を探している人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • 広島の悲劇を思い出したくないという人
  • グロテスクな映像が苦手な人

『黒い雨』の詳細を見る▷▷▷

海外の戦争映画

日本の戦争映画をご紹介したところで、お次は海外の戦争映画をご紹介していきます!

”日本人”としての目線で語られる日本の戦争映画に比べて、海外の戦争映画は様々な視点から物語が進んでいくのが特徴的。規模が大きいスペクタクルな戦場シーンに、圧倒されること間違いありません!

18.史実のダンケルクの戦いを描いた戦争映画『ダンケルク』

「この兵士の姿、もはやサスペンス」

戦争映画⑱
出典:映画『ダンケルク』公式twitter

あらすじ

第二次世界大戦中、フランス降伏のきっかけにもなった”ダンケルクの戦い”をテーマにした映画。

ドイツ軍に包囲されたフランスの港町ダンケルクには、ただ絶滅するのを待つしかなくなってしまったイギリス、フランス軍の兵士たちが40万人以上いた。チャーチル英大統領は、その兵士らの救出を試みる”ダイナモ作戦”を実行する。

陸では自分以外の仲間が全滅した中一人で逃げるトミー二等兵(フィオン・ホワイトヘッド)、空ではドイツ軍の戦闘機を襲撃するイギリス軍パイロットのファリア(トム・ハーディー)とコリンズ(ジャック・ロウデン)、海では小型船でダイナモ作戦を実行するドーソン(マーク・ライランス)とその息子。

彼らの視点から描かれるダイナモ作戦は、無事成功するのか――。

戦争映画としてのおすすめポイント

この映画はストーリーと同じくらい映像にこだわっています。特に前半は約15分間セリフなしで進みますが、描写がリアルなのでより切迫感を感じられ、多くは語らないスタンスが特に映画通にはたまりません!

また、みなさんが想像するような戦闘シーンがないのも特徴。グロテスクな残虐シーンや流血シーンがほぼなく、主人公たちが”どう生き延びるか”に焦点が当てられています。戦争映画でもありサスペンスでもあるというような新感覚の映画であり、観終わった後の余韻が胸にのしかかってくるような一作です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 虐殺シーンやグロテスクなシーンは苦手だけど、戦争の映画を観たいという人
  • 映像にこだわった映画を求めている人
  • 1つの映画で複数の物語を楽しみたいという人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • セリフが少ない映画はよくわからなくて苦手だという人
  • 戦闘シーンを沢山見たいという人
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19.イスラムテロリストを暗殺した史実の軍隊を描いた戦争映画『ネイビーシールズ』

「現役隊員と本物の武器。ドキュメンタリー監督が魅せる、新感覚ストーリー」
戦争映画⑲
出典:Amazon.com

あらすじ

過酷すぎる訓練を乗り越えた者達しか入れない、アメリカ軍が誇る屈強の特殊部隊”NAVY SEALs”。彼らは、CIAの女性工作員を救出するというミッションを下される。

彼女は医師に扮して中米のある国に潜入していたところ誘拐されてしまったのだが、実はこの誘拐は、世界を巻き込む恐ろしいテロ計画に繋がっていた。

ネイビーシールズの中でも特に優秀な兵士達が、テロを阻止するために戦うーー。

戦争映画としてのおすすめポイント

この映画のこだわりは、映画に出てくる全てが”本物”であること。現役のSEALsが演じ、本物の兵器が使われ、作戦も技術も実際に実行されたもの

リアルすぎて、アメリカの政府機関は機密情報が漏れないか心配しているんだとか!

ビンラディンの暗殺計画を遂行して話題を呼んだあのSEALsが出演しているこの映画、緊張感が半端ないです。特にライフルの音は、いちいち驚いてしまうほどリアルです。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • とにかく”本物”にこだわった映画が見たいという人
  • 緊張感のある映画を見てドキドキしたいという人
  • 米軍の特殊部隊に興味があるという人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • キャストが豪華な映画が観たいという人
  • 残虐シーンが苦手な人
  • 麻薬ギャングが関連した映画は苦手という人
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20「9.11」後の戦いを描いた戦争映画『ホース・ソルジャー』

「”ありえない作戦”で、5万人の敵に立ち向かう!」

戦争 映画 実話
出典:映画『ホース・ソルジャー』公式サイト

あらすじ

2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ直後の直後、対テロ最前線部隊に志願したミッチ・ネルソン大尉(クリス・ヘムズワース)は、わずか12人の特殊部隊の隊長としてアフガニスタンに派遣される。与えられたミッションは、地元勢力を率いるドスタム将軍と協力して、3週間でテロ集団の拠点を征服すること。

だが、敵の数はまさかの5万人。しかも、険しい山々で勝利するための最大の兵器は”馬と魂”だと将軍から伝えられる。ほとんどの隊員が乗馬経験のない中、アメリカ国民の仇を討つことはできるのかーー。

戦争映画としてのおすすめポイント

9.11同時多発テロの報復として、アメリカが一番最初に反撃に出た作戦。12人の米陸軍特殊部隊が立候補し、”最も危険な対テロ前線”に挑んだ彼らの苦労と功績が表れている映画です。長年国家機密として取り扱われていたミッションなので、この映画が公開される前までは、人々が知らなかった英雄たちの功績だと言えるでしょう。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ブラックホールダウン』などを手がけたプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが、8年以上の年月を経て完成させました。特に映画後半の、馬を使ったアクションにはハラハラさせられます。

国籍を超えて協力する兵士たちの絆に、感動させられます。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 西部劇が好きな人
  • グロテスクな映像は苦手だけど、戦争の映画が見たいという人
  • アメリカの軍隊が好きな人
  • クライマックスで盛り上がりたいという人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • 馬が傷つくシーンは見たくない人
  • 罪のない市民が虐殺されるシーンは少しも見たくないという人
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21.ルワンダ虐殺で起こった実話を描いた戦争映画『ホテル・ルワンダ』

「武器もなしに、1200人を救った男」

戦争 映画 実話
出典:映画『ホテル・ルワンダ』公式サイト

あらすじ

舞台は1994年のアフリカ、ルワンダ。二大勢力のツチ族とフツ族の関係は緊張状態にあったが、フツ族出身の大統領が殺されたのをきっかけに対立が激化し、ついにフツ族による大虐殺が始まってしまう。

ルワンダで最高ランクのホテル支配人ポール・ルセサバギナ(ドン・チードル)は、最初はその対立を楽観視していた。だが、女も子供も老人も関係なく虐殺していく光景を目の当たりにした彼は、1200人もの難民たちをホテルでかくまうことを決意する——。

約100日間で民間人120万人以上が命を落とした、衝撃の実話。

戦争映画としてのおすすめポイント

ポールが持ち前の知恵と人脈を使い、ホテルと難民たちを何度も危機から救う場面に注目していただきたいです。

彼の武器は、長年ルワンダに住むなかで培った人脈から得る情報とホテルのみ。その場に応じて物や金で解決するのはもちろんのこと、政府や国連の権力や動向にも重点を置き、何とか生き延びようとする姿はとてもかっこいいです!

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 家族愛に感動したいという人
  • 感情の変化が細かく描かれている映画が観たいという人
  • 主人公が常に冷静で賢い設定が好きな人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • 虐殺シーンを見るのが苦手という人
  • 主人公がド派手なアクションをする映画が見たいという人

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22.実在するネイビーシールズを描いた戦争映画『ローン・サバイバー』

「ネイビー・シールズ史上、最悪の作戦で生き残った男」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

超過酷な訓練を勝ち抜いた者しか入れない、アメリカが誇る軍隊”Navy SEALs”。アフガニスタンでタリバン幹部を暗殺するために実行された”レッドウィング作戦”で、SEALsが遭遇した出来事。

マーカス(マーク・ウォールバーグ)を含むSEALsのメンバー4人は偵察のために、ヘリコプターでアフガニスタンに降り立った。険しい山々を移動した後にタリバンの幹部らを発見したが、通信状態が悪く、連絡がうまくとれない。

そんな時、山羊を連れた親子が、SEALsが隠れていた場所にやってくる。気づかれてしまったため親子を拘束し、その処遇に意見が割れるのだが、結局彼らを解放することに。でもその判断が裏目に出てしまい……

戦争映画としてのおすすめポイント

戦争映画好きにはたまらない、大迫力の銃撃戦にはハラハラドキドキが止まりません! 200人以上のタリバンに、たった4人で立ち向かう姿は非常にかっこいいです。
さらに、彼らは危機的状況の中でもポジティブ精神を忘れないところには驚かされます。

また、1人生き残ったマーカスを危機から救った地元の村人たちの優しさに注目です。言葉の障壁がある中で、困っている人は助けるという気持ちに感動!

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 迫力のある銃撃戦を求めている人
  • アメリカ軍がメインの戦争映画を求めている人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • グロテスクなシーンが苦手という人
  • 後味の良い映画が観たいという人
  • 残虐シーンは苦手という人
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23.『アンネの日記』のその後を描いた戦争映画『アンネの追憶』

「もう1つの『アンネの日記』」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

オランダに住むアンネ・フランク(ロザベル・ラウレンティ・セラーズ)とその一家はドイツ軍の迫害を逃れるため、アムステルダムにある父オットー(エミリオ・ソルフリッツィ)の職場の隠れ部屋で生活することになった。
アンネは13歳の誕生日にオットーからもらった日記で、その日常を記録していた。

約2年間隠れ部屋で生活したのだが、ついにドイツ軍に見つかってしまい、収容所に送られてしまう。すでに収容されていた親友ハネリ(スルディ・パンナ)と再会するためにも必死に生き延びようとするが……

戦争映画としてのおすすめポイント

この映画はあの名作『アンネの日記』で語られなかった、最期の物語が綴られています。親友のハネリの証言も参考にした本作品は、ユダヤ系ドイツ人であるアンネ・フランク著作『アンネの日記』を読んだことがある人は特に見ておきたい作品です!

また、本作は音楽にもこだわっています。映画音楽の巨匠とも呼ばれるエンニオ・モリコーネが手がける劇中歌はどれも映画のシーンとマッチしていて、より臨場感を与えてくれます。

こんな人におすすめ

  • ナチス・ドイツの歴史についてある程度知識がある人
  • 『アンネの日記』を読んだことがある人
  • 前向きに生きる勇気をもらえる映画が観たい人

こんな人には向かないかも

  • ナチスに関する映画は見たくないという人
  • かわいそうな気持ちになる映画は苦手な人
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24.ナチスを主観的に描いた戦争映画『ヒトラー〜最期の12日間〜』

「ヒトラーが生きた、知られざる最期の日々」

戦争 映画 実話
出典:Amazon.com

あらすじ

舞台は1945年、第二次世界大戦真っただ中のベルリン。ソ連軍がすぐそこまで迫り、ドイツの敗北は目に見えていた。アドルフ・ヒトラー総統(ブルーノ・ガンツ)は少数の側近や愛人と共に地下壕に避難しており、
56回目の誕生日もそこで迎えることとなった。

ベルリン総力戦で大逆転を目指すという無謀な作戦を持っていたヒトラーに、総統の個人秘書トラウドゥル(アレクサンドラ・マリア・ララ)やヒトラーの部下たちは降伏を勧めるが、聞く耳を持たない。

ヒトラーが信頼していた側近たちの自殺や逃亡が相次ぐ中、彼が生きた最後の12日間を描いた物語。

戦争映画としてのおすすめポイント

今までナチスを客観的に描いた映画はあったものの、ここまで内部から詳しく、しかも主観的に描いたのは初めてなのではないでしょうか。
ユダヤ人虐殺のように残虐な政策を数々とってきた彼も、確かに人間だったことを実感させられる一作です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 第二次世界大戦についてある程度知識を持っているという人
  • ドイツ映画を見たいという人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • 銃撃戦を期待している人
  • 空爆シーンが苦手な人
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25.沖縄戦で従軍した衛生兵を描いた戦争映画『ハクソー・リッジ』

「僕の戦いは、命を救う戦いだ」

ハクソー・リッジ
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あらすじ

バージニア州に住むデズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は、元軍人の父と信心深い母のもとに生まれた少年。

ある日兄の頭をレンガで殴ってしまったデズモンドは、この出来事をきっかけに、モーセの十戒の一節”汝殺すなかれ”を心に刻んで生きていこうと誓う。

それから約15年後。第二次世界大戦が激化していたある日、自動車事故で重傷を負った男を助けて病院に連れていくと、そこで看護師をしていたドロシー(テリーサ・パーマー)にひと目惚れする。
デズモンドが猛アタックして交際へ発展するが、まもなく彼は陸軍に志願する。しかもそれはなんと
、彼の信仰心から、武器を持たない戦士としての入隊だったのだーー。

戦争映画としてのおすすめポイント

デズモンドが敵と味方の分け隔てなしに救う姿には注目していただきたいです! 彼自身の危険はものともせず負傷した戦士たちを次々と助ける姿に、思わず”これは本当に実話なの⁉︎”と疑ってしまうほど。

また、この映画が持つメッセージにも注目したいです。実際の戦地を描いているだけあって鳴りやまない銃声やグロテスクなシーンが繰り返され、もう2度とこの悲劇を繰り返してはいけないというメッセージがひしひしと伝わってきます。

メル・ギブソンが10年ぶりに監督をつとめた作品としても話題になりました。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 一風変わった主人公が勇気ある行動で人を救う姿を見たい人
  • 迫力のある銃撃戦を見るのが好きな人
  • 日本兵が出てくる映画を観たい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • グロテスクなシーンが苦手な人
  • 大きな音の銃撃戦は苦手という人
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26.史実のチャーチルを描いた戦争映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』

「彼がいなければ、世界の歴史は変わっていた」

ヒトラーから世界を救った男
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あらすじ

第二次世界大戦真っただ中、ナチス・ドイツの勢いが止まらず苦戦を強いられていたイギリスでは、貧乏くじを引いたかのようにウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)が首相に就任した。

フランスは陥落寸前、西部戦線のダンケルクでは連合軍の全滅を待つのみという危機的状況の中、チャーチルはヒトラーへの譲歩か徹底抗戦かという選択を迫られる……

戦争映画としてのおすすめポイント

いちばん注目したいのは、ゲイリー・オールドマンの演技! 特にあの名演説はとても迫力があり、実際にチャーチルがおこなったものと比べてみても、そっくりなことがわかります。

アカデミー主演男優賞を獲得した演技に圧倒されること間違いなし!

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • クスッと笑える場面がある映画が好きな人
  • 歴史の裏側について知りたい人
  • 第二次世界大戦についてある程度知識がある人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • 迫力のある銃撃戦が見たいという人
  • ヨーロッパの歴史に興味がない人
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27.モガディシュの戦闘を描いた戦争映画『ブラックホーク・ダウン』

「1時間で戻るはずだった……」
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あらすじ

ソマリアの首都モガディシュでは1992年、部族間の争いが激化したために30万人もの民衆が餓死し、それが国際問題に発展したアメリカ軍が2万人の兵士を派遣し食料を配給したおかげでいったんは秩序を取り戻したのだが、
それに反対する勢力を率いるアイディード将軍は、アメリカ軍が撤退するのを待って宣戦布告をする。

和平に反対するアイディード将軍の副官を捕えるために100人の兵士が送られたのだが、その情報はすでに将軍に伝わっていた。1時間足らずで終わるとされ、死者が出ることなど想定外だったこの作戦は泥沼化することになる……

ブラックホーク・ダウン実話を基にした映画『ブラックホーク・ダウン』のあらすじ&ネタバレ解説|リアルすぎる戦闘描写が評価

戦争映画としてのおすすめポイント

ソマリアで起こった市街戦・「モガディシュの戦闘」を描いた映画です。

もともとは副官を確保するのが目的だったこの作戦ですが、アイディード側の民間人によって米軍のヘリコプター・ブラックホークが襲撃された瞬間、兵士たちは自分と仲間を守るためだけに戦っていることが感じられます。

戦争というものは、結局は国のためではなく自分自身の身を守るための戦いなのでは? というメッセージがひしひしと伝わる映画です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 迫力のある銃撃戦が観たいという人
  • 米軍に興味がある人

この戦争映画はこんな人には向かないかも

  • グロテスクなシーンが苦手な人
  • スッキリしないエンディングが嫌いな人

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核戦争を描いた戦争映画

もし核戦争が起きてしまったら、人類の未来はどうなってしまうのでしょうか。

歴史上、実際に核兵器が投下されたのは広島と長崎だけですが、再び同じように核兵器による戦争が始まらないとも限りません。ここでは、そんな壮絶で悲劇的な「核戦争」を描いた作品をご紹介いたします。

28.核戦争映画『ザ・デイ・アフター』

核が本当に怖いのは、「次の日」からだ。

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あらすじ

舞台はドイツから遠く離れたアメリカ中部のカンザスシティ。第二次世界大戦後、アメリカとソ連は対立を深め、遂にある年の秋にソ連軍が西ドイツに突入したのだった。アメリカ軍はこれに対抗するものの、ソ連軍による核攻撃を受けて壊滅してしまう。

そんな中、カンザスシティの外科医ラッセル(ジェイソン・ロバーズ)は、妻と共にニュースを見ながら、キューバ危機のことを思い出していた。
ラッセルが大学病院へ向かう途中、突如ラジオから避難命令が聞こえてきた。放送に動揺する中、衝撃と共にソ連軍による核爆発が起き、建物や樹木は一瞬で破壊されてしまう。
平和だったカンザスシティは一変し、多くの市民の命が奪われる非常事態を迎えた。

ラッセルは外科医として傷ついた人々の救援にあたるが、時間と共に彼の体は放射線障害に蝕まれてしまうのだった。

戦争映画としてのおすすめポイント

タイトルのとおり、核戦争が勃発した日のその後がこの映画のミソとなります。核爆発によって登場人物たちの生活がどう変わるのか、じわじわと迫り来る死の恐怖を描いた作品です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 戦争映画の中でも人間ドラマにフォーカスした作品が好きな人
  • 冷戦当時のアメリカ目線の核戦争について知りたい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 人々が苦しむ様子がリアルな作品は苦手という人

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29.核戦争映画『SF核戦争後の未来・スレッズ』

核戦争で、世界は地獄を見る。

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あらすじ

舞台はアメリカ率いるNATO軍基地のあるイングランド北部の街、シェフィールド。この街に暮らすルース(カレン・ミーガー)は自身の妊娠がわかり、パートナーのジミー(リース・ディンズデール)と結婚を考え始めていた。

時を同じくして、アメリカとソ連はイランを巡って対立を深め、緊張が高まっていた。ソ連はついに、NATO軍基地のあるシェフィールドをターゲットにして核攻撃を開始する。
避難命令を受けたルースは両親と共に自宅の地下室に逃げたため無事だった。しかしジミーは母親を助けるために避難所を離れ、命を失ってしまう。

生き残ったルースの過酷な運命とは…。

戦争映画としてのおすすめポイント

本作は軍事専門家の助言を受けて製作された核戦争のシミュレーション映画です。もしも今、核戦争が始まったら、この悲劇が現実となるかもしれません…。
そんな
リアルな世界をぎゅっと噛み締めながら鑑賞していただきたい映画です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 核戦争が起きた後のリアルな現実を知りたい人
  • 悲劇であっても最後まで鑑賞できる人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • 登場人物が逆境に打ち勝つ姿が見たい人
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30.核戦争映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』

「喜劇の傑作!」

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あらすじ

アメリカ戦略空軍のリッパー司令官(スターリング・ヘイドン)は精神に異常をきたした結果、独断で「R作戦」の実行を命じてしまう。
本来は非常事態にのみ発せられるR作戦によって、核兵器を搭載した34機のB-52がソ連へ向かってしまった。

基地を封鎖し、基地内のラジオを没収するリッパーを不審に思った副官のマンドレイク(ピーター・セラーズ)は、ソ連への攻撃を止めるべくリッパーから攻撃解除の暗号を聞き出そうとする。

その頃、事態を知った大統領らはソ連の首相に自軍の過ちを伝えたが、そこでソ連が秘密裏に「皆殺し装置」を配備していたことを知る。それは、攻撃を感知すると自動的に起動する巨大な水爆で、人類を滅亡させうる兵器であった。

マンドレイクはソ連への攻撃を止めることはできるのか。人類が生き延びる道はあるのか。

戦争映画としてのおすすめポイント

なんといっても核戦争映画に珍しいコメディ要素がこの映画の重要なポイントです。1964年公開の名匠スタンリー・キューブリックの最後のモノクロ映画である本作は、その強烈な戦争風刺によって、時を経ても色褪せません。

観る人に核戦争のばかばかしさを強く訴える作品です。

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • 核戦争は起きてしまうのか?ハラハラドキドキしたい人
  • スタンリー・キューブリックが好きな人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • ブラックコメディが苦手な人
  • リアルな戦争描写を求める人
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31.核戦争映画『ウォー・ゲーム』

ゲームじゃなかった…!核戦争を止める高校生の戦い

戦争映画㉛
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あらすじ

学校のコンピュータをハッキングして自分の成績を書き換えられるほどのコンピュータ技術を持つ高校生、デビッド(マシュー・ブロデリック)。

ある日、デビッドは様々なゲームができるホストコンピュータの「ジョシュア」に接続し、「世界全面核戦争」というシミュレーションゲームを始める。

しかし、彼がゲームだと思っていたものは実際には北アメリカ航空宇宙防衛司令部のシミュレーターにつながっていたのだった。スクリーンに映し出されたゲームの状況から、軍はソ連からの軍事攻撃が始まったのだと勘違いしてしまい…。

世界全面核戦争は現実となってしまうのか?!

戦争映画としてのおすすめポイント

映画のラスト、核戦争を推し進めようとするジョシュアを止めるために、デビッドがゲームを始めます。

果たして彼はジョシュアを止められるのか。手に汗握る展開に、目が離せません!

この戦争映画はこんな人におすすめ

  • コンピューターSFが好きな人
  • メッセージ性の高い映画が好きな人
  • 古き良きアメリカの映画が観たい人

この戦争映画はこんな人には向かないかも…

  • SFが苦手な人
  • 古典的な映画が苦手な人

まとめ

戦争映画では、戦争に関わった(関わらざるを得なかった)様々な立場の人の目線で、いろいろな悲惨さが描かれています。
同じ戦争が新しい視点で描かれるたびに、またひとつ戦争の悲惨さや悲壮感を見つけるかのようです。

戦争映画を見ることは、戦争とはなにか、人間とはなにかを、新しく見つけることのできる体験なのではないかと思います。
知らなかったことを知りたい、教えられてきたことを自分で学びたい、知識だけでなく何があったのかをより深く理解したい。
そんなとき、映画を見ることが、ひとつの貴重な体験になるでしょう。

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この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。