これを知っていれば映画マニア!!カルト・ミッドナイト映画15選

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カルト映画と言うと、どの様な映画作品を思い浮かべますか?
最近ではマニアックな映画作品というニュアンスでも使用されるカルトという言葉ですが、厳密に言えばある1部の人々から絶大なる支持を受けている映画の事を指します。
ここでは、数多く存在するカルト映画の中でもその入り口となるような作品を中心にご紹介していきます!

おすすめカルト・ミッドナイト映画

1.エル・トポ

「予告編や作品タイトルからは、想像し難い世界観」

エル・トポ

出典:Amazon

El Topo (Official Trailer) 予告編

あらすじ

主人公エル・トポ(アレハンドロ・ホドロフスキー)は、砂漠をさまよう子連れのガンマンである。
子供(ブロンティス・ホドロフスキー)はなぜか全裸のまま、旅に同行している。
エル・トポは子供が7歳になった時、彼に母親の写真とぬいぐるみを手放す様に言った。

とある集落に辿り着いたエル・トポらは、住民があちらこちらで惨殺されている光景を目にする。
そこでエル・トポは、絡んでくる3人のごろつきの内の1人にボスを尋ねた。
すると男は死ぬ間際に、ボスは修道院にいると口を割った。

エル・トポは修道院を襲い、大佐と呼ばれるボスを追い詰め自殺に追いやった。
彼は大佐の女であったマラ(マーラ・ロレンティオ)がエル・トポに惚れ込んだ事を知り、彼女を同行させる事にする。
その際7歳の実の息子は、その場に置いていった。

おすすめ!カルトなポイント

カルト映画
出典:エル・トポ公式facebook

キング・オブ・カルト・ムービー。本作品のタイトルになっているエル・トポとは、モグラを意味する言葉です。
また本作品は、ジョン・レノンが大絶賛した事でも有名です。

登場人物らの行動が不可解と言うよりは、本来の動機が理解し難いといった印象の作品です。
しかし本作品では数々のタブーが描かれながらも、決して支離滅裂なのではありません。
頭でっかちにならずに、感じるがままに鑑賞する方が作品をより楽しめるのではないかと思います。

エル・トポは1970年、ニューヨークのエルジン劇場にて深夜上映されました。
当時の時代背景も関係し、醒めた目で映画を観る様な若者らから絶大な支持を得る様になります。
公開後作品は口コミであっという間に話題になり、深夜に映画館でこの映画を鑑賞する事が、トレンドにもなりました。これらの作品はミッドナイトムービーと呼ばれています。
この後エルジン(ミッドナイト)劇場では『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『イレイザーヘッド』など、数々のカルト映画が上映される様になりました

2.ロッキー・ホラー・ショー

「次々現れる個性的な人物と、ロック音楽でノリノリの展開!」

カルト映画
出典:『ロッキー・ホラー・ショー』公式facebook

『ロッキー・ホラー・ショー』製作35周年記念<完全版>

あらすじ

婚約中のブラッド(バリー・ボストウィック)とジャネット(スーザン・サランドン)は、恩師であるスコット博士(ジョナサン・アダムス)にその内容を伝えるべく、車を走らせていた。
しかしあいにく天候が悪く、その上車のタイヤがパンクしてしまう。

ブラッドらが周囲を見渡すと、一軒だけ古い城のような屋敷が見える。そこで2人は屋敷を訪ね、電話を貸してもらう事にした。
その屋敷は少し不気味な空間であったが、2人はどうにかリフ・ラフ(リチャード・オブライエン)により中に案内される。
薄暗い屋敷の奥ではパーティーが開かれているらしく、笑い声や奇声が聞こえた。

屋敷の奥の部屋に案内されると、今度は性転換者のフランク博士(ティム・カリー)がもてなした。
異様な程様々なルックスの人々が集まったパーティに、ジャネットは気絶する。
更に博士は今夜自作の人造人間を皆に見せると言い始めた。

おすすめ!カルトなポイント


出典:『ロッキー・ホラー・ショー』公式facebook

1970年代のカルト・ムービーの中でも、比較的名の知れた作品でもあります。
この作品を鑑賞した事は無くても、誰かに薦められたという人は意外と多いのではないでしょうか。
また『ロッキー・ホラー・ショー』を2000回以上観たという人もいるぐらい、コアなファンが存在する作品でもあります。

ホラー作品というよりはむしろコメディやSFの要素が強く、どちらかと言うとノリノリの音楽で気分をハイにしてくれるテイストの作品です。
フランク博士をはじめとする登場人物の髪型やファッションも垢抜けていて、独特の世界観が感じられます。

また、この映画の原作・脚本を手がけたリチャード・オブライエンが演じる執事、リフ・ラフの演技にも注目です。

3.イレイザーヘッド

「この赤ん坊が『エレファント・マン』のルーツなのか!?」

イレイザーヘッド

出典:Amazon

あらすじ

フィラデルフィアの印刷工場で働くヘンリー(ジャック・ナンス)は、鉛筆の裏に着いた消しゴムの様なヘアスタイルが特徴であった。
また彼は背が低く、その上だぼついたスーツを着ている。そんな彼には、メアリーというガールフレンドがいた。

ヘンリーはある日メアリー(シャーロット・スチュアート)の実家に招かれるが、食卓にはグロテスクなチキン料理が運ばれる。
更にメアリーの母親(ジーン・ベイツ)からは娘が出産したと聞かされ、ヘンリーは結婚を承諾する。
しかし生まれてきた赤ん坊は、ETを数倍も醜くした様なルックスでとても人間の子供とは思えない姿であった。
その奇妙な赤ん坊の夜泣きに耐える事が出来なくなったメアリーは、ある日アパートを出て実家に帰ってしまう。
ヘンリーはその不気味な赤ん坊をのぞき込んで、じっと眺めていた。
世話をする人がいなくなり、遂に赤ん坊の面倒を見始めるがヘンリーだが…。

おすすめ!カルトなポイント

赤ん坊の見た目があまりにもグロテスクで、多くの人に幅広く受け入れられる作品とは言い難いのが本作の特徴です。
しかしそこが新しくて良いというファンも多く、賛否両論ある作品とも言えるでしょう。
後半のストーリーでは育児ノイローゼ気味のヘンリーが、エイリアンの様な赤ん坊に対しとんでもない事をしでかすので、描写は更に想像しがたい表現となっています。

また本作品はフィラデルフィアの工業地帯の暗いイメージが、効果音としても表現されています。
決して愉快とは言い難い機械の不協和音が、不気味な描写に挿し込まれる事により心理的に追い詰められた様な気分にさせられる事でしょう。
この様な表現方法は当時大変珍しく、アート系作品を好む様な人々からは大いに賞賛された作品です。

4.ファントム・オブ・パラダイス

「ロックンロール版オペラ座の怪人」

ファントム・オブ・パラダイス

出典:Amazon

あらすじ

シンガーソングライターである主人公ウィンスロー(ウィリアム・フィンレイ)は、その天才的な才能で楽曲作りに励む日々。
制作中の曲の完成は間近であった。しかし彼には若干スター性が欠けており、それが玉に傷である。

大手レコード会社の社長であるスワン(ポール・ウィリアムズ)は、このウィンスローのこの楽曲に目を付けていた。
スワンは最初からウィンスローを騙す気で、部下を使い彼に間接的に接近する。
結果彼はウィンスローの楽曲を横取りする事に成功。
スワンは新しく自前の劇場「パラダイス」の建設を企てており、杮落しでこの曲を使いたいと考えていた。

その後スワンの豪邸を訪ねたフェニックスは、美しい歌声のフェニックス(ジェシカ・ハーパー)に恋心を抱くが、屋敷から放り出されてしまう。
その上故意に麻薬をポケットに入れられ、刑務所行きとなってしまった…。

おすすめ!カルトなポイント

本作品は当時デ・パルマの問題作とも言われていました。
カルトなロックミュージカルとして、
『ロッキー・ホラー・ショー』と並び親しまれている映画作品です。
主要キャストは皆キャラの立った人物ばかりで、すぐにこの作品世界に引き込まれます。

やや毒のある作風は好みが分かれる所ですが、独特なセンスが光る作品でもあります。
特にストーリー終盤のパラダイスでの舞台シーンは、必見。ファントムが、自分から何もかも奪ったスワンに対して遂にとどめを刺すシーンは痛快です。
激しいカット割りのおかげで、スピード感のある映像描写に仕上がっており、より高揚感が感じられる仕上がりに。
何度も鑑賞したくなる作品です。

5.未来世紀ブラジル

「ブラック・ユーモアに満ちたSFファンタジー」

未来世紀ブラジル

出典:Amazon

近未来の架空の国。主人公サム(ジョナサン・プライス)は情報省に勤務するエリートでありながら、現実逃避願望が強く空想癖を持っていた。
そんなある日情報省が、テロ容疑者の名前を間違える。
原因はタイプライターに挟まれた蠅のせいで発生した、誤字によるものだった。
結果容疑者の名は【タトル】であったが、何の罪も犯していない【バトル】が連行される事になる。

バトルと同じアパートの上の階に住むジル(キム・グライスト)は、この件について抗議するが取りあってもらえない。
サムはこの頃から、自分の仕事に疑問を抱き始める。
更に彼女を偶然に見かけたサムは、この女性が最近彼の夢に度々登場する女性とそっくりである事に気付く…。

おすすめ!カルトなポイント

本作品では絶望的な管理社会と、主人公サムの理想の世界が交差する様に描かれています。
よってファンタスティックな作品とも言えますが、
ディストピアが描かれたSF作品と言っても差支えないでしょう。

重たいテーマを扱った作品でもありますが、サムの住居空間の表現などは大変新しく観る者を退屈させません。
また朝になるとオートマティックに準備される食事があり、サムは一見恵まれた環境の中生活している様にも見えます。
しかし劇中では、
プライバシーが守られていない上、心の自由の無い世界の窮屈さも同時に描かれています。

6.時計じかけのオレンジ

「好き放題暴れたアレックス青年の行く末は?」

カルト映画
出典:『時計じかけのオレンジ』公式facebook

あらすじ

舞台はそう遠くない未来のロンドン。
主人公アレックス(マルコム・マクダウェル)は、夜毎に仲間らとコロヴァ・ミルク・バーへ通う。
バーで彼らが飲んでいるのは、一見ミルクの様に見えるが、その飲み物にはドラッグが混ざっているのだ。

アレックスとその仲間は暴力行為から快楽得ている様で、その本能に従い罪のない人々に大いなるダメージを与えた。
ある時はホームレスの老人(ポール・ファレル)をボコボコにしたり、またある時は不良チームを襲ったりと、彼らのバイオレンス行為は日々エスカレートする。

しかし歯止めが利かなかった彼らの行動に、遂に終止符を打つ時が来た。
その日アレックスは仲間とちょっとしたいざこざがあり、そのせいで彼らに裏切られてしまったのだ。
逮捕されたアレックスは、懲役14年の判決を言い渡される。

おすすめ!カルトなポイント


出典:『時計じかけのオレンジ』公式facebook

この作品はアンソニー・バージェスのディストピアSF小説を、キューブリック監督が映画化したものです。
ストーリー序盤から主人公が数々のタブーを犯すので、キューブリック作品の中でもよりカルトな作品として評価され、また同時に批判もされています。
特に否定的な意見では、主人公のアレックスの暴力がいき過ぎていて、感情移入しづらいという点が挙げられます。

それ以外では本作の劇中に出てくる老婦人や作家夫婦の住む家の、インテリアデザインが秀逸な点も注目です。
またスタイリッシュでありつつも猥褻なモチーフのオブジェなど、
不謹慎ながらに笑ってしまう凝った小道具があれこれ登場します。

中盤以降のストーリーでは暴力や欲望に忠実な主人公を、徹底的に抑圧しようとする管理社会の恐ろしさが描かれています。

7.フリークス

「イギリスでは公開後すぐに上映が禁止された問題作」

フリークス

出典:Amazon

あらすじ

舞台は、ある見世物小屋。小人症であるハンス(ハリー・アールス)は、フリーダ(デイジー・アールス)と婚約していた。
だがしかし彼は、同時に空中ブランコ嬢であるクレオパトラ(オルガ・バクラノヴァ)に対しても、憧れのような感情を抱いている。
ハンスのその心境を理解しているクレオパトラは、彼に高級な品物を貢がせ影ではあざ笑っていた。

ハンス同様小人であるフリーダは、その様子を心配そうに眺める。
そんな折、クレオパトラはハンスが膨大な遺産を相続した事を知る。
彼女は婚約者のいるハンスに擦り寄り、結婚を迫るが、目的は彼の財産であった。

おすすめ!カルトなポイント

本作品はあまりにもショッキングな内容の為、イギリスでは30年の間公開が禁止されていました。
また作品内では、役者も実際にサーカスで働く障害者の人々が、演じています。
このような理由が、賛否両論ある大問題作と言わる所以なのでしょう。

劇中ではハンスを見下しながら、どんどん貢がせるクレオパトラの悪役ぶりが存分に描かれています。
また特に結婚式のシーンでのクレオパトラの言動は、ハンスやその仲間を大いに傷つける内容のもの。
更に彼女はハンスの飲み物に毒を入れ殺害する事を試みますが、ラストでは彼の仲間に見付かり逆に復讐されます。
このエンディングは、トラウマ級の怖さと言えるでしょう。

8.ダーク・スター

「伝説の爆笑SF!!」

ダーク・スター

出典:Amazon 

あらすじ

人類は新たな植民地を求めていた。
探査船ダーク・スター号はその目的を果たすべく、広大な宇宙の中で、不安定惑星を爆発させながら進んでいった。
クルーは4人、船長(ジョー・サンダース)は既に死んでいるが、冷凍冬眠によってかろうじて脳だけが生きているという状態が保たれていた。

ダーク・スター号は地球からの距離が遠くなってしまった為、充分な支援を得る事も出来ない。
長旅のせいか、宇宙飛行士らは引きこもり状態に陥るなど、精神的にも皆不安定だった。
それに追い打ちをかける様に、ダーク・スター号は宇宙嵐に巻き込まれる。
これにより自我を持った「爆弾20号」が、誤作動を起こしてしまうのだが…。

おすすめ!カルトなポイント

ストーリー序盤での宇宙飛行士らの言動が、緊張感ゼロに等しく、他のSF映画では観る事の出来ない独特の世界観を味わう事が出来ます。
また爆弾が自我を持っているという観念がユニークで、今鑑賞しても新しく感じられます。

『ダーク・スター』は低予算で製作された作品ですが、劇中の随所に様々な創意工夫が感じられます。
本作を鑑賞すれば、多大な予算がかけられた作品が必ずしも面白いとは限らないと実感させられるのではないでしょうか。

また劇中には明らかに空気で膨らませたと思われる、ビーチボールの様な造形のエイリアンが登場します。
見た目もポップでややチープな印象のエイリアンですが、このキャラクターが案外怖くてそのギャップに驚かされます。
その他、登場人物が宇宙内でサーフィンをするなど、通常では考えられない奇想天外な発想を元に作られたシーンを楽しむ事も出来ます。

9.バーバレラ

「異色のSF映画」

バーバレラ

出典:Amazon 

あらすじ

宇宙船内のバーバレラ(ジェーン・フォンダ)は地球大統領から、デュラン・デュラン博士(ミロ・オーシャ)を探すよう、指令を受ける。
そこでバーバレラは博士がいるタウ星に向かうが、着陸に失敗し宇宙船が壊れてしまう。
そこへなぜか大勢の子供らや不気味な人形が現れ、バーバレラの衣類をちぎり始めた。

そんな時毛皮を着た男(ウーゴ・トニャッツィ)が現れたので、バーバレラはこの不可解な危機から救われた。
更に彼女は、男に先程壊れた宇宙船の修理を依頼する。
彼女はそのお礼代わりなのか、体を求める男の要求に応える。その後バーバレラは再び宇宙船に乗り込み、出発するが…。

おすすめ!カルトなポイント

『バーバレラ』はフランスのコミック作家ジャン=クロード・フォレストのSFコミックが、カルトなタッチで映像化された作品です。
オープニングタイトルでのバーバレラの【無重力】ストリップシーンは、インパクトがあり話題性のある場面でもあります。

更に劇中では、未来の性行為は手の平を合わせてテレパシーの様なもので行う様になっています。
また従来の性行為の方法は、古いやり方で時代遅れの様に扱われているのが興味深いです。
加えて
劇中の各シーンに使用される小道具などにも1つ1つこだわりが感じられ、やたらと想像力を刺激される作品でもあります。

本作は異色のSF作品と評される事もありますが、この様な部類の映画から心の目が開かれるかも知れません。
様々な映画に興味が持つ事が出来、視野が広がる可能性が感じられる作品です。

10.ファンタスティック・プラネット

「独特のタッチで描かれたストレンジな世界」

ファンタスティック・プラネット

出典:Amazon.

あらすじ

舞台はドラーグ族が権力を持っている、イガムという名の惑星。
ドラーグ族は巨大であり、目の色は赤く、肌の色は青かった。
対して人間そっくりのオム族は、ドラーグ族からすれば虫程の大きさに過ぎず、その為ペットとして飼われる事も多々あった。

テール(エリック・ボージャン)の母親も彼が赤ん坊の時、ドラーグ族によって殺された。
孤児になったテールはその後ドラーグ族の子供であるティバ(ジェニファー・ドレイク)に拾われ、ペットとして飼育される事になる。
ドラーグ族の子供はレシーバーという学習道具を使用し、新しい知識を得ていた。
テールはこっそりレシーバを使用し学習する日々。その後彼はタイミングを見計らい脱出を試みる…。

おすすめ!カルトなポイント

一言で言ってしまえば、かなり奇妙な作品です。
ドラーグ族はパッと人目を引くキャッチ―なキャラクターで、ガサツな印象はありません。
しかしその行動は静かに残酷であり、それがより印象的でもあります。
またオム族とドラーグ族のサイズがあまりにも異なる為、鑑賞していても不安感を抱かずにはいられません。

アニメーションをただ何となく眺めているだけでも充分不気味ですが、更に強烈な内容の物語がプラスされる事により、何とも言い難い作品世界が作られています。

人類に似た姿のオム族がドラーグ族から乱暴な扱いを受けている様を観ると、我々人間はもっと昆虫類に対して、丁寧な態度を取らなければいけないと感じさせられます。
後半ではこの弱き人類に似たオム族が次第に知恵を得て、進化しやがてドラーグ族の脅威の存在になっていく過程が描かれます。

11.ファイト・クラブ

「不眠症で悩む男がやがて生身の戦いにどんどんはまる」

 

出典:『ファイト・クラブ』公式facebook

あらすじ

会社員の”僕”(エドワード・ノートン)は不眠症に悩まされていた。
“僕”が睡眠薬を医者にせがむと、患者の会に参加してみる事を勧められる。
医者は、世の中にはもっと病気で苦しんでいる人がいる事を知るべきだと言った。
その後”僕”の不眠症は、様々な病気で悩む患者の集いにニセ患者として参加する内に完治した様に思えた。
しかしその会で自分と似た事をいている女性に出会ってから、不眠が再発する。

更に高級家具に囲まれたマンションで何不自由ない生活をしていた”僕”であるが、ある日爆発事故が起こったせいで無一文になってしまった。
その後出張に出た”僕”は、機内でタイラー(ブラッド・ピット)という男に出会う。

彼は”僕”とは程遠い性格であった。
“僕”はタイラーから生身の人間同士の殴り合いの凄味を教わり、その行為にどんどんはまっていった。
次第にこの奇妙な行為の参加者が増え、それは集まりは【ファイト・クラブ】と名付けられる。

おすすめ!カルトなポイント

観客を上手くミスリードする事によって騙し、最後にはあっと驚かされるオチが用意されています。
そこでなぜ主人公が、名前ではなく”僕”という表現がされているのかなど様々な疑問が解決され、伏線も上手く回収される仕組みになっています。

もちろんバイオレンス描写もありますが、本作品はこの様な行為を賞賛するものではないと言えるでしょう。
またブラッド・ピットが演じるタイラー・ダーデンのキャラクターが強烈で、多くの人々からの人気を得ています。
ちなみにタイラー・ダーデンは、イギリスのエンパイア誌の2008年版「最高の映画キャラクター100人」で、見事1位を獲得しました。

12.パルプフィクション

「時代にとどめをさす。」

パルプフィクション

出典:Amazon 

あらすじ

序幕では若い男女のカップル(ティム・ロス、アマンダ・プラマー)が軽い気持ちで、レストランでの強盗計画を企てている。
その計画というのはレジを襲うスタイルの強盗ではなく、銃で脅しながらお客の財布を回収するといった内容のものであった。
カップルは店内で大声を上げ、周囲の人々を銃で脅す。

場面は変わり、今度はジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)とヴィンセント(ジョン・トラボルタ)の車内での陽気な会話劇が始まる。
そんな彼らだがスーツケースを盗んだ若者らの部屋を訪ね、無残に殺害する。スーツケースを無事回収した彼らだが…。

おすすめ!カルトなポイント

『パルプフィクション』ビフォーアフターと言っても良い程、多くの人々に大きなインパクトと影響を与えた作品です。
またこの作品以降タランティーノ監督の映画が話題になる様になってからは、過去の様々なカルト映画が再び注目を浴びる様になりました。

本作品の特徴は、時間軸がバラバラになったストーリー構成です。
冒頭部分で途切れていたカップルの物語のストーリーが、後半に展開されるという大胆な編集。
またややこしい物語を頭の中で時系列に整理していくのも、本作品の楽しみの1つです。
ヴィンセントらの服装に注目すると、時間の流れがすんなりと読めるかも知れません。

13.エスケープ・フロム・L.A.

「2013年、誰も知らないL.A.がそこにある…」

エスケープ・フロム・L.A.

出典:Amazon

あらすじ

舞台は2013年のロス。2000年の大地震の影響で、ロサンゼルスは完全に分離された島と化しており、囚人らの流刑地になっていた。
その上大統領(クリフ・ロバートソン)が妄信的な宗教信者であるせいか、
アメリカ国民は酒やたばこ、赤身の肉などの摂取を禁止されている。

そんな時大統領の娘であるユートピア(A・J・ランガー)が、国家の機密兵器を盗んだ。
その兵器は地球上のあらゆる電子機器をストップさせる事が出来る、脅威のブラックボックスであった。

そこで大統領やマロイ(ステイシー・キーチ)らは、悪名高い犯罪者スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)に、ブラックボックスの回収を依頼する。

おすすめ!カルトなポイント

『ニューヨーク1997』の続編とも言われていますが、どちらかと言えばリメイクとしてのニュアンスが強い作品です。
よってはじめて鑑賞される方はこちらの方が、より作品に親しめるのではないかと思います。

何と言っても本作品の最大の魅力は、スネーク・プリスケンという主人公のキャラクター。
彼は犯罪者ですが、過去には大統領を救出した英雄であった事から、ちょったした有名人でもあります。
「案外背が低いんだな」と皆から言われ、少しムッとする彼の表情が印象的です。

またスネークが島に辿り着いてからのディストピア描写は非常に凝ったもので、奇抜な映像表現を楽しむ事が出来ます。

14.マタンゴ

「無人島でのサバイバル!しかし果たして生き残れば幸せなのか?」

マタンゴ

出典:Amazon

あらすじ

物語は精神病院に入院している村井(久保明)の語りから始まる。
ヨット【アホウドリ号】に乗った若者ら男女7人は、船内ではしゃぎ回っていた。
しかし日が暮れると天候は悪くなり、彼らの船は突如大嵐に見舞われる。
その後とある島を発見した一同は泳いでその島に上陸するが、そのジャングルの様な島は無人島であった。

島の中を歩き探索している内に、彼らは難破船を発見する。
しかし奇妙な事に、その難破船には人や生き物の死骸が無かった。
更に船内に残された航海日誌を読む限り、どうやらこの島に生えているきのこを食べると危険だと言う事が分かる…。

おすすめ!カルトなポイント

本作品はウィリアム・H・ホジスンの「夜の声」を原作に、シナリオが考えられました。
海外の短編小説を元に、この様なカルトな日本の特撮作品が製作された事に、魅力が感じられます。
『マタンゴ』は無人島に漂流した男女7人がサバイバルするだけの物語かと思われがちですが、実はそうではありません。

1人また1人と食の欲望に負けて、怪物化していく若者の姿が不気味に描かれているのが本作の特徴とも言えます。
ブルジョアジーであるが故、空腹のストレスに絶える事が出来ない登場人物達のメンタルの弱さ。
劇中では島に漂流した男女のヒューマンドラマも、濃厚に描かれています。
また生きるか死ぬかの瀬戸際であるにもかかわらず、関口がやたらとセクシーで妖艶な雰囲気を醸し出している事にも惹き付けられます。
そして何よりも、怪奇なマタンゴの造形や動きがどこか芸術的で美しく印象的です。

15.吸血鬼ゴケミドロ

「ゴケミドロの侵入シーンがトラウマになった人は多数…」

出典:amazon

『吸血鬼ゴケミドロ』予告編

あらすじ

羽田空港を発った旅客機はこれまでにない程赤く染まった空の中、目的地の伊丹空港に向かい飛行していた。
しかしその時航空管制塔から、
この機内に爆弾が仕掛けられているとの情報が入る。
更にその後この飛行機は、拳銃を所持している寺岡(高英男)という男に乗っ取られた。
彼はブリタニア大使を暗殺した、テロリストだったのである。

しかしすぐさまこの旅客機の横を通過した未知なる物体の影響により、飛行機は山中に不時着した。
搭乗者の中では副操縦士の杉坂(吉田輝雄)をはじめ、朝倉(佐藤友美)や真野(北村英三)ら計9名が生き残った。
更には死んだと思われていた、ハイジャック犯の寺岡の生存も確認される。

寺岡は客室乗務員の朝倉を人質に取り機外に出るが、その後謎の円盤を発見する。
彼はその中に、すっと吸い込まれていくのだった…。

おすすめ!カルトなポイント

額がパカッと割れその中にどろどろのゴケミドロが入り込んでいくシーンは、ゾクッとする様な、何とも言えない不快感を覚える有名なシーンです。
またテロリストであるが故脅威の存在であった寺岡が、別の意味で皆を怖がらせる存在になる展開も見物です。

この様なヴァンパイア作品で、不時着した飛行機が拠点とされる設定はどこかいびつで、好奇心を刺激されずにいられません。しかし寺岡が助けを求めに戻ってきた時、彼を機内に入れるかどうか内部の人間の心の葛藤が描かれている点では、【吸血鬼もの】の定番スタイルから外れていないとも言えます。

ちなみに冒頭で描写される異様な程赤い空は、タランティーノ監督のキル・ビルのあるワンシーンでオマージュされています。
また劇中で生き残った乗客らの個性がやたら強く、本作全体の雰囲気を際立たせています。

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まとめ

以上、おすすめのカルト映画をまとめてみました。
ここでは1970年代のアメリカで深夜上映された“ミッドナイトムービー”をはじめ、その他話題になりやすい個性的なカルト作品をご紹介しています。
気になる作品がもしも見つかったら、是非ご鑑賞下さい。

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