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【2023年最新版】巨匠クリント・イーストウッド監督のおすすめ映画15選!

ひとっとび編集長

60年以上の映画キャリアを持つ映画界の巨匠、クリント・イーストウッドは映画ファンの中では知らない人はいないくらいに有名な人物。2022年でなんと92歳を迎えるのですから、その若さに驚くばかりです!!

今回はそんなイーストウッド監督が手掛けた映画の中から、代表作7選に加え、イーストウッド監督作を見尽くした編集部イチオシの8選の、合計15作をご紹介します!

クリント・イーストウッドの来歴

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『15時17分、パリ行き』公式サイト

彼は1930年5月31日、カリフォルニア州のサンフランシスコに生まれました。監督デビュー作は1971年に公開された『恐怖のメロディ』ですが、彼はもともと俳優としてハリウッドでデビューしています。初出演の映画は1955年に公開された『半魚人の逆襲』で、その後は『Francis in the Navy』や『Lady Godiva of Coventy』で端役を務めました。

そんな俳優人生の転機になったのは、193cmの高身長を買われて出演が決定した1959年放送開始のテレビドラマ『ローハイド』。主人公の補佐役として出演し、人気を呼びました。その後は人気俳優としてキャリアを積んでいます。

俳優として多くのアクション映画や西部劇に出演したことから、彼が制作する映画もアクション系が多い印象がありますが、最近では実話を基にした映画やヒューマン系の映画も手がけています。

このページでは、彼が製作した映画15本を、タイプ別に紹介します!撮影の裏話や見どころも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!

クリント・イーストウッドの出演/監督した映画一覧

近年は監督と出演を両立することが少なくなってきたイーストウッド監督ですが、過去には多くの映画の主演を務めたり、監督と主演を両立しています!
まずはざっくりと、映画一覧で確認しましょう!

公開年 映画タイトル 監督 出演
1964年 荒野の用心棒
1965年 夕陽のガンマン
1966年 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
1967年 華やかな魔女たち
1968年 奴らを高く吊るせ!
マンハッタン無宿
荒鷲の要塞
1969年 ベンチャーワゴン
1970年 真昼の死闘
戦略大作戦
1971年 白い肌の異常な夜
恐怖のメロディ
ダーティーハリー
1972年 シノーラ
1973年 荒野のストレンジャー
愛のそよ風
ダーティーハリー2
1974年 サンダーボルト
1975年 アイガー・サンクション
1976年 アウトロー
ダーティーハリー3
1977年 ガンレット
1978年 ダーティーファイター
1979年 アルカトラズからの脱出
1980年 ダーティーファイター 燃えよ鉄拳
ブロンコ・ビリー
1982年 ファイヤー・フォックス
1983年 ダーティーハリー4
1984年 タイトロープ
シティヒート
1985年 ペイルライダー
1986年 ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場
1988年 ダーティーハリー5
バード
セロニアス・モンク
ストレイト・ノー・チェイサー
1989年 ピンク・キャデラック
1990年 ホワイトハンター ブラックハート
ルーキー
1992年 許されざる者
1993年 ザ・シークレット・サービス
パーフェクト・ワールド
1995年 キャスパー ◯(カメオ出演)
マディソン郡の橋
1997年 真夜中のサバナ
目撃
1999年 トゥルー・クライム
2000年 スペース・カウボーイ
2002年 ブラッド・ワーク
2003年 ミスティック・リバー
2004年 ミリオンダラー・ベイビー
2006年 父親たちの星条旗
硫黄島からの手紙
2008年 チェンジリング
グラン・トリノ
2009年 インビクタス/負けざる者たち
2010年 ヒア アフター
2011年 J・エドガー
2012年 人生の特等席
2014年 ジャージー・ボーイズ
アメリカン・スナイパー
2016年 ハドソン川の奇跡
2017年 15時17分、パリ行き
2018年 運び屋
2019年 リチャード・ジュエル

こうやって見ると、ものすごい数の映画に関わっていることがわかりますね…

【2022年最新版】クリント・イーストウッド監督の代表作

今年でなんと92歳になるというクリント・イーストウッド監督ですが、彼の進化はとどまるところを知りません!

彼の作品に「最近ハマってきた!」「イーストウッドが手がけた王道の映画を知りたい」という方のために、これだけは観ておきたい代表作を紹介します。代表作としての選出基準は「興行収入」で金額の高い順にご紹介していきます!

【イーストウッド興収ランキング1位】アメリカン・スナイパー

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『アメリカン・スナイパー』公式サイト

出典:映画『アメリカン・スナイパー』予告編

あらすじ

テキサスに生まれ、厳格な父の元で育ったクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)。ロデオに明け暮れていた時、アメリカ大使館爆破事件をテレビで見たことがきっかけでアメリカが誇る特殊部隊SEALsに志願する。
30歳という年齢ながら厳しい訓練に耐え抜き、私生活ではタヤ(シエナ・ミラー)と結ばれ、幸せな日々を過ごしていた。

そんな中、アメリカ同時多発テロが起こり、2003年にイラク戦争が始まって以来4回にわたって戦争に参加。人並み外れた狙撃の才能を持ち、仲間からは『伝説(レジェンド)』と呼ばれ活躍する一方、敵からは『悪魔』と呼ばれ、懸賞金がかけられるほどだった。

だが、親友のピグルス(ジェイク・マクドーマン)が目に戦傷を負い視力を失ったり、クリスに憧れ入隊した弟(ジェフ・カイル)が心に傷を負って除隊するなど、周りの人々が戦争によって傷ついていくところを目の当たりにし、次第に自身の心も病んでしまう…

巨匠クリント・イーストウッド監督作『アメリカン・スナイパー』のトリビア

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『アメリカン・スナイパー』公式サイト

・カリフォルニア、モロッコ、アフガニスタンの3ヶ所にわたって撮影!撮影が困難と言われている中東でも行うとは、彼の人脈と映画に対する想いの現れですね♪

・主演のカイル役を演じたブラッドリー・クーパーは、イーストウッド監督が監督/主演を務めた映画『許されざる者』(92)の大ファンだそう!本作にも西部劇のに似たフィーリングを感じていたのでしょうか…確かに、イーストウッドが演じるカウボーイには、誰もが憧れを抱きますよね♪

・映画を製作するにあたって、イラク戦争に関して多くの調査を行ったんだそう!

【最新版】進化を続けるクリント・イーストウッド映画のここに注目!

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『アメリカン・スナイパー』公式サイト

主人公、クリス・カイルは実在した人物。そしてイーストウッドがこだわったこの映画の本当のテーマは、「クリスがどれだけ優れていたか」ではなく、「心身ともに戦争によって傷つけられていく兵士たちの苦しみ」です。戦地で戦った兵士たちの多くはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えており、その苦しみを伝えることが必要だと感じたんだとか。

敵無しで最強かのように思えるクリスも、家族のもとに戻れば2人の子供の父親であり、愛する妻がいます。

政治家として、ベトナム戦争や朝鮮戦争などの外征戦争に反対する立場を取っているイーストウッド。本作では、戦地とのギャップに苦しんでいるクリスの姿が繊細に描かれていて、戦争の悲惨さを改めて伝えようとしている、非常にメッセージ性の強い一作です。

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【イーストウッド興収ランキング2位】グラン・トリノ

グラン・トリノ
出典:映画『グラン・トリノ』公式Facebook

あらすじ

最愛の妻を亡くし、心を閉ざして生きている老人ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は、自分の庭に人が入るとライフルで脅すくらいの頑固で厳格な性格。彼の宝物は、50年間自動車工に勤めた手で大事に世話をしている愛車、グラン・トリノである。

そんなある日、モン族の少年・タオ(ビー・バン)がギャングに命令されて、グラン・トリノを盗みにやってくる。そのことがきっかけで、2人の不思議な交流が始まるーー。

巨匠クリント・イーストウッド監督作『グラン・トリノ』のトリビア

・映画に出演するのは2004年の映画『ミリオンダラー・ベイビー』で最後だと言っていたイーストウッド監督ですが、本作で再び演技をすることを決めました。ウォルト・コワルスキーほど頑固で物分かりが悪い訳ではないが、その性格に共感できたから決断したそうです!

・モン族を取り上げたのは、脚本を担当したニック・シェンクが昔働いていた工場に大勢のモン族が働いていて、彼らを”移民”として取り上げることに興味を持ったからだそうです。そのモン族についてイーストウッド監督は、「移民の若い世代は、自らが属する民族の言葉を喋れないことが多いが、モン族はモンゴと英語どちらも喋っている」と評価しています。

グラントリノ映画『グラン・トリノ』のあらすじネタバレ解説|人種を超えた人間ドラマを繊細に描いた名作

【最新版】進化を続けるクリント・イーストウッド映画のここに注目!

イーストウッド演じるウォルトは、常に心に強い葛藤と怒りを持っています。それの原因と言えるのが、ウォルトが以前出兵した朝鮮戦争。しかも大切な妻を亡くして自分の子供たちとの関係も悪く、過去に盛んだった自動車業界も衰退していくばかり。

かつてアジア系の移民が増えることも気に入らず、どんどん孤独になっていたウォルトの前に現れたのがタオなんです。
1987年に手がけた映画『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』のように、本作でも異人種の交流を描いています。現代社会に対しての問題提起や、自身の政治方針にも影響された作品ともいえるでしょう。

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【イーストウッド興収ランキング3位】ハドソン川の奇跡

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『ハドソン川の奇跡』公式サイト

出典:映画『ハドソン川の奇跡』予告編

あらすじ

2009年1月5日、ベテランパイロットのチェズレイ・サリー・サレンバーガー(トム・ハンクス)が操縦していた飛行機はニューヨーク上空でバードストライクに遭い、エンジンが停止。ラガーディア空港に戻ることは不可能だと判断したサリーは、ハドソン川に着水することを決める。しかし、不時着水の成功率は極めて低いのに加え、その日の水温はわずか2度。そんな中、奇跡的に着水を成功させ、乗客155人全員が無事生還する。

あちこちのTVで”英雄”と呼ばれる彼だったが、事件の公聴会は思わぬ方向へ進んでしまうのだったーー。

巨匠クリント・イーストウッド監督作『ハドソン川の奇跡』のトリビア

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『ハドソン川の奇跡』公式サイト

・飛行機がハドソン川に着水するシーンを撮るために、なんと本物のエアバス(大型旅客機)を購入!しかも、撮影で使われた救助ボートは実際の救助に使われたものを使用し、救助オペレーターも事件に居合わせた人たちが演じているんだとか!”リアル”の追求がプロすぎます。

・主演を務めたトム・ハンクスは「クリントじゃなきゃ撮れなかった映画だ」とコメント!

・本作のテーマソングで、音楽制作を担当!ティファニー・サットンが書いた歌詞に音をつけました。

【最新版】進化を続けるクリント・イーストウッドのここに注目!

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『ハドソン川の奇跡』公式サイト

アメリカだけでなく、世界中で大々的に報道された実際の出来事を映画化した本作。あの名優トム・ハンクスとイーストウッドの初タッグ作です!

生還した時は”英雄”として扱われますが、その後の公聴会では打って変わって、”あの時空港に戻ることは問題なく可能だった”と言われてしまうんです。その時の彼の葛藤する心情、彼を取り巻く家族や友人の存在をシンプルで完結、そしてリアルに表現しています。

エンジンの故障でパニックになる乗客たちと、冷静に判断を下すベテランパイロットの対比が素晴らしく、その後、飛行機がハドソン川に沈んでいくシーンはリアルで鳥肌モノです。比較的記憶に新しい出来事だからこそ、正確に、リアルに伝えることが難しかったのではないしょうか。

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【イーストウッド興収ランキング4位】マディソン郡の橋

マディソン郡の橋
出典:映画『マディソン郡の橋』公式Facebook

出典:映画『マディソン郡の橋』予告編

あらすじ

母フランチェスカ(メリル・ストリープ)が亡くなったという知らせを受け、息子のマイケル(ヴィクター・スレザック)と娘のキャロリン(アニー・コーリー)は遺産相続に立ち会うこと。弁護士から母の遺品を受け取ると、そこには3冊のノートがあった。

そのノートに書かれていたのは遡ること24年前の1965年秋、フランチェスカは夫のジョンソン(ジム・ヘイニー)が子供たちとともに4日間家を留守にすることなった時のこと。結婚して田舎町に越してきたフランチェスカは、平凡な日々にやや退屈していた時だった。4日間1人で留守番をすることになっった彼女の元に、ローズマン・ブリッジの場所を教えて欲しいという中年カメラマン、ロバート(クリント・イーストウッド)がやって来る。案内しているうちに2人は意気投合し、お互い惹かれ合うように。こうして、たった4日間の恋愛が始まるーー。

巨匠クリント・イーストウッド監督作『マディソン郡の橋』のトリビア

マディソン郡の橋
出典:映画『マディソン郡の橋』公式Facebook

・ベストセラーになった同名小説を基にして作られた本作は、実際にマディソン郡のウィンターセットに特設セットを作って撮影されました!それは”フランチェスカの家”と呼ばれていたそうです。

・当時45歳だったメリル・ストリープは、スタジオ側から「恋人役には歳をとり過ぎている」と言われていたが、イーストウッド監督の押しのおかげでキャスティングが決定。メリルは本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました!

【最新版】進化を続けるクリント・イーストウッドのここに注目!

フランチェスカは第二次世界大戦で米兵と恋に落ち、アメリカへと渡ってきたイタリア育ちの女性。本来”冒険家”であった彼女が刺激のない田舎町に住み、物足りなさを感じているのです。そんな時にやってきたロバートと徐々に恋に落ちていく時の描写が非常に明確で、誰もが体験したことがあるようなこの感情をポエムのように表現しています!

そして、雨の中フランチェスカとロバートが別れる場面は映画史に残る名シーン。およそ5分の間セリフがなく、目だけで会話しているかのような2人の切ない表情は必見です。

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【イーストウッド興収ランキング5位】運び屋

運び屋
出典:映画『運び屋』公式Facebook

出典:映画『運び屋』予告編

あらすじ

園芸家として長年仕事に没頭してきた90歳のアール(クリント・イーストウッド)は、家族に見放されているだけでなく、経済的にも問題を抱えていた。ある日アールが孫のジニー(タイッサ・フィーミア)の誕生日会に行くと、そこで出会ったジニーの友達にドライバーの仕事を紹介される。

仕事のルールは「カバンの中身を絶対に見ないこと」だけという、シンプルなもの。初仕事を終えると大金が入ってきて、差し押さえられていた家を取り戻すことができ、新しいトラックも手に入れることができた。カバンの中身を知った後も、大金のために仕事を受けることをやめないアール。冷え切っていた夫婦の仲も、徐々に近づきつつあった。

一方、コリン・ベーツ(ブラッドリー・クーパー)率いる麻薬取締局は、麻薬の運び屋として大金を稼いでいる人物”エル・タタ(お爺ちゃん)”を探していた。ほとんど情報のないその”運び屋”を捕まえるため、奮闘するのだがーー。

巨匠クリント・イーストウッド監督作『運び屋』のトリビア

・娘役として、イーストウッド実の娘、アリソン・イーストウッドと1984年の映画『タイト・ロープ』以来約25年ぶりに共演!彼ら親子の仲は良好なため、親子ゲンカのシーンには苦労したんだとか。アリソンは、過去の記憶を呼び戻して、怒りを爆発させようと頑張ったらしいですよ。

・仕事に没頭し過ぎて家族をおろそかにしたアールに、イーストウッド監督は「自分も同じだったから、気持ちがよくわかる」とコメント。確かにイーストウッドほどになると、家庭と仕事のバランスを取るのは大変なのは想像がつきますね…

・なんと当時88歳のイーストウッド監督。90歳のアールを演じても、「自分が80代だとは思えない」ほど健康!その秘訣は食生活と運動にあり、好きな食べ物はお寿司で、ワークアウトとゴルフが趣味らしいですよ♪また、日頃から「絶対に年寄りだと思わないこと」を徹底して意識しているんだとか。

進化を続けるクリント・イーストウッド監督作『運び屋』のここに注目!

運び屋
出典:映画『運び屋』公式Facebook

『グラン・トリノ』ぶり、10年ぶりに主演を務めたイーストウッド監督が本作で演じたのは、90歳という年齢で大量の麻薬を運んだ”伝説の運び屋”という実在した人物。シリアスな内容かと思いきや、粋なセリフで観客をクスッと笑わせてくれたり、細かいところは気にしないアール持ち前の自由な考え方もあり、意外とユーモラスな映画に仕上がっています!

麻薬の運び屋で大金を稼ぐことは、れっきとした犯罪だことは言うまでもありません。しかし、この映画でアールを見ていると、なぜか彼を応援したくなってしまうんです。大金を稼ぐようになったことで心と時間にも余裕ができ、崩壊しつつあった家族と向き合う勇気が持てるようになるアールからは、”新しいことを始めるのに、年齢なんて関係ない”ということを教えてくれます。

【イーストウッド興収ランキング6位】許されざる者

クリント・イーストウッド 許されざる者
出典:映画『許されざる者』公式Facebook

あらすじ

1881年のある日、ワイオミング準州にあるビッグウィンスキーという町の娼館で、客と娼婦の間にトラブルが起こる。カウボーイのマイク(デヴィッド・マッチ)が娼婦に些細なことで腹を立て、彼女の顔をナイフで切りつけたのだ。

マイクと連れのデービー(ロブ・キャンベル)は酒場の主人に取り押さえられるが、保安官のリトルビル(ジーン・ハックマン)は2人に7頭の馬を酒場へ持ってくることを約束させ、釈放する。

このことに娼婦たちは納得がいかず、娼婦の1人であるストロベリー・アリス(フランシス・フィッチャー)は娼婦たちから金を集め、2人の首に1000ドルの賞金をかけることに。

一方カンザスの田舎町では、ウィリアム(クリント・イーストウッド)という農夫が2人の子供と共に暮らしていた。そんな彼のもとにキッド(ジェームズ・ウールヴェット)という若者がやってきて、カウボーイを殺しにいかないかと誘われる。ウィリアムは過去に保安官殺しや列車強盗で名を馳せていた悪党だったのだ。

一度は断ったものの、子供の将来のために決意した彼は昔の仲間のもとを訪ねる――。

巨匠クリント・イーストウッド監督の『許されざる者』トリビア

許されざる者
出典:映画『許されざる者』公式Facebook

・”リアル”を追求するため、酒場のセットに自動車を入れることを禁止した。細かい部分への配慮も、さすがプロ中のプロですね!

・イーストウッドはこの映画の脚本制作権を10年以上前に買い取っていたが、自身がウィリアムと同い年になるまで待っていた!

・メインテーマはイーストウッド自身が担当した

・撮影期間はわずか39日

・イーストウッドが作中で着用しているブーツは、30年以上前に彼自身が『ローハイド』で着用したもの

進化を続けるクリント・イーストウッド監督作『許されざる者』のここに注目!

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『許されざる者』公式Facebook

この作品が公開された1990年代までは、西部劇といえば保安官がならず者を撃ち殺し、正義を勝ち取るという映画が一般的でした。そんな流れを断ち切ったのが、イーストウッド監督!もはや一言で”正義”と片付けることができなくなった現代の映画界を変えたのは彼なのかも。

この映画は、考えれば考えるほど深さを感じられる作品です。善と悪、法と秩序、復讐など多様なテーマが行き交う今作で、本当の『許されざる者』は誰なのか?と考えながら観るのもいいかもしれません。

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【イーストウッド興収ランキング7位】ミスティック・リバー

ミスティック・リバー
出典:映画『ミスティック・リバー』公式Facebook

あらすじ

ボストンに住むジミー(ジェイソン・ケリー)、ショーン(コナー・パオロ)、デイブ(キャメロン・ボウエン)の仲良し3人組が「何か面白いことをしよう」と生乾きのセメントに名前を彫っていると、警察を名乗った男性2人がやってきて、3人は叱責される。家を尋ねられ、少し離れた通りにあると答えたデイブを男が「母親に報告する」と言って車で連れ去られてしまう。実は、その男2人の正体は警察官ではなく小児性愛者で、デイブを4日間監禁して性的暴行を行なっていたのだった。それから3人は同じ町に住んでいるにも関わらず、顔を合わすことはなかった。

事件から25年後、ジミー(ショーン・ペン)の娘であるケイティ(エミー・ロッサム)が何者かによって殺害されてしまう。その事件がきっかけで、ジミー、ショーン(ケヴィン・ベーコン)、デイブ(ティム・ロビンス)の3人は思わぬ展開で再会することに…

巨匠クリント・イーストウッド監督代表作『ミスティック・リバー』のトリビア

・主演を務めた3人(ショーン・ペン、ケヴィン・ベーコン、ティム・ロビンス)は撮影を始まる遥か前から、彼らだけで何度も脚本を読み合わせていつでも撮影に入れるくらい練習を重ねてたんだとか。その姿をイーストウッド監督は、「多くの役者はやらない」と彼らの努力を絶賛しています。

・出演者のは全員、本作の原作小説を読んでから撮影に望んだそうです。

・本作が過去と現在を行き交う作品ということで、若さの秘訣を聞かれたイーストウッド監督は、「自分は若いと思い込んで、常に新しい何かを学び、向上心を保つこと」と答えています。見習いたいですね!

【最新版】進化を続けるクリント・イーストウッド監督のここに注目!

ケイティが殺されてしまうことも、それでデイブが疑われてしまうことも、全ての元凶は25年前のあの事件。過去と現在を行き来しながら真相解明へとテンポよく流れていきます。

悲劇を書いたアメリカ映画ということで、イーストウッド監督自ら”アメリカ版シェイクスピア作”と呼ぶこの映画は、終始どんよりとした雰囲気。主役3人の雰囲気と関係性が絶妙で、そのまま大人になっていく様子がうまく描かれており、見終わった後には色々と考えさせられるところがさすがイーストウッド監督と言いたくるような作品です。

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イーストウッドマニアが厳選!編集部イチオシ映画8選

西部劇からロマンス、ミステリー、ノンフィクションなど…様々なジャンルで名作を世に送り届けているイーストウッド監督。

彼が手がけた映画の中から、”これは絶対に観て欲しい”というイーストウッドを象徴するような映画を厳選して8作、紹介します!イーストウッド監督の大ファンである編集部が選んだ作品なので、間違いないはず…!

1.恐怖のメロディ

クリント・イーストウッド 映画
出典:Amazon.com

あらすじ

デイヴ(クリント・イーストウッド)がDJを務めるラジオには今夜も、『ミスティをかけて』と言うリクエストがきた。放送が終わり行きつけのバーに行ったデイヴはそこで魅力的な女性・イブリン(ジェシカ・ウォルター)と出会い、一夜を共にする。

だが彼女の正体は、デイヴのラジオに毎日同じリクエストをしてくる女であり、その日から断りもなくデイブのもとを尋ねるなど、執拗に追いかけ回すようになっていた。

そんなある日、彼のもとに音信不通になっていた恋人のトビー(ドナ・ミルズ)がやってくる。改めてトビーへの愛を再確認したデイヴはイブリンに別れを告げるが、彼女の異常性は日に日に増していき…

クリント・イーストウッド監督の良さはココにある。『恐怖のメロディー』トリビア

・映画が公開された1970年代はストーカー行為自体知らない人が多かったため、当時にしてはとても先進的で新鮮な内容として世間を騒がせました!

・映画の撮影はイーストウッドの友人宅でも行われたそうです。

・イーストウッドが組んだ緻密な撮影スケジュールで、予定よりも5日も早く撮影が終了したんだそうです!素晴らしいスケジュール管理ですね!

才能溢れる巨匠、クリント・イーストウッド監督作のおすすめポイント

イーストウッドが初めて手がけた映画ですが、彼のアーティスティックな良さが存分に発揮されている作品です!イブリンがリクエストする『ミスティ』はとても美しいジャズの名曲なのですが、その曲が流れる度に彼女の狂気じみたクレイジーさが増していくという粋な演出が1番の特徴。
聞こえた瞬間、恐怖心がどんどん増していくのが分かるくらいのインパクトがあります!

こんな演出を処女作から発揮していく彼の才能、半端ない。音楽の才能も学生時代に周りから認められていたそうですよ。

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2.荒野のストレンジャー


出典:映画『荒野のストレンジャー』公式Facebook

あらすじ

ある日突然、ラーゴと言う田舎町に1人の流れ者(クリント・イーストウッド)がやってくる。彼は酒場に入るなり絡んできた3人組の男を容赦無く撃ち殺し、町民を困惑させる。

彼はそのまま用心棒として町に居座るのだが、町中を赤いペンキで塗らせたり射撃訓練命令を出したりと奇妙な命令ばかりして町民をさらに困らせていた。
その上、女たちにパーティーの準備をさせ、体の関係を持つという行為も繰り返していた。そんな彼をどうにかしようとした町民は夜中に彼を袋叩きにしようと試みるもうまくいかない。

彼の本当の目的は一体ーー。

クリント・イーストウッド監督の良さはココにある。『荒野のストレンジャー』トリビア

荒野のストレンジャー
出典:映画『荒野のストレンジャー』公式Facebook

・アメリカのカリフォルニア州にあるモノ湖周辺に14戸の建物と二階建てのホテルを作るくらい、撮影場所にこだわったんだそう!

・イーストウッドの友人で今作に出演したジェフリー・ルイスはこの映画がきっかけで、イーストウッド監督が手がける映画の常連俳優になった

才能溢れる巨匠、クリント・イーストウッド監督作のおすすめポイント

荒野のストレンジャー
出典:映画『荒野のストレンジャー』公式Facebook

この作品ただの西部劇とは全く違います。イーストウッド演じる謎の男が過去にトラウマがあることを暗示するような場面が多く登場するのですが、その演出がまたすごいんです!
謎の男自身のフラッシュバックであるかのように描いているのに、実はそれらは町民たち自身のトラウマ…という粋な演出で、1つ1つのフラッシュバックが何を意味するのか考えるのも面白いです。

また、エンディングにもこだわっています。名前を聞かれた謎の男は「既に知っているだろ」と答え、その後に映される墓石が物語の謎を解く鍵となっています。最後まで気を抜かずに見ないとモヤモヤしたまま終わってしまうので、お気をつけて!

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3.トゥルー・クライム

クリント・イーストウッド 映画
出典:Amazon.com

あらすじ

ニューヨークの凄腕記者として一目置かれていたスティーブ・エベレット(クリント・イーストウッド)は酒癖と女癖の悪さが原因で、現在はカリフォルニアにあるオークランド・トリビューン紙の記者に成り下がっていた。

ある日、同僚記者が交通事故で亡くなってしまったため、エベレットが仕事を引き継ぐことになった。その仕事は、コンビニの女性店員を射殺した罪で死刑宣告を受けているフランク・ビーチャム(イザイア・ワシントン)にインタビューをすることだった。
彼は殺された店員に金を貸していたため、その返済が原因で事件に発展したものと思われていた。

だが、事件の取材を進めていくうちに、エベレットはビーチャムが無罪なのではないかと思い始めてくる。ビーチャムの死刑執行まで数時間。真実の行方は…?

クリント・イーストウッドの良さはココにある。『トゥルー・クライム』トリビア

・イーストウッドの娘を演じているのは、なんとこの映画の出演者でもあるフランシス・フィッシャーとの間に生まれた実の娘です!今後の作品にも度々親子役で登場しますよ。

才能溢れる巨匠、クリント・イーストウッド監督作のおすすめポイント

『世紀の冤罪ドラマ』とも言われている今作には、終始ハラハラドキドキさせられます!イーストウッドが演じる主人公のクズ男っぷりにはどうしようもなく腹が立ちますが、多く場面に伏線があったり、登場人物との関係性が上手く描かれていたりと、集中しながら見ていると2時間があっという間に感じます。

特にラストシーンの演出が素晴らしく、終わり方がスッキリしているので後味が悪い…となる心配もいりません。音楽にもこだわっているのでぜひ注目してみてください!

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4.パーフェクト・ワールド

パーフェクトワールド
出典:映画『パーフェクト・ワールド』公式Facebook

あらすじ

1963年のハロウィンの夜、脱獄に成功した囚人テリー(キース・ザラバッカ)とブッチ(ケヴィン・コスナー)は民家に押し入り、8歳の少年フィリップ(T・J・ローサー)を人質として誘拐し、国境を越えるために逃亡する。しかしある時、テリーがフィリップに乱暴をしていたところを目撃したブッチはテリーを銃殺し、フィリップと2人で逃亡を続けることに。

一方、テキサス州警察のレッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)とFBI捜査官のサリー・ガーバー(ローラ・ダーン)がブッチの捜索担当になる。2人はブッチとフィリップを見つけることができるのか…

クリント・イーストウッドの良さはココにある。『パーフェクト・ワールド』トリビア

クリント・イーストウッド 映画
出典:映画『パーフェクト・ワールド』公式Twitter

・ヒーロー役が多く、悪者の印象がなかったケヴィン・コスナーを脱獄犯役に抜擢したキャスティングは高評価されました!銃を片手にタバコを吸うケヴィン・コスナーは大人の色気が漂っています。

・雑誌『SCREEN』では、公開年に大ヒットした映画『ジェラシックパーク』を抑えて読者投票第一位を獲得しました!映画賞は受賞していませんが、映画ファンの間では評価が非常に高い作品です♪

・終わり方に少々反論があることを、公開前からすでに予想していました。それでも「この映画にはリスクがあったが、常にチャレンジしなければならない」とコメントしています。ただただカッコいい…

才能溢れる巨匠、クリント・イーストウッド監督作のおすすめポイント

パーフェクトワールド
出典:映画『パーフェクト・ワールド』公式Facebook

旅を続けていくうちに、仲良くなっていくブッチとフィリップの絆の深さが微笑ましく、お互いが親子のように存在へと変わっていきます。ブッチの”父親”に対する思いを知った時には、涙が止まらないはず。脱獄犯だとわかっていても根っからの悪党ではなく、過去にトラウマを抱えているブッチの逃亡をついつい応援したくなってしまいます。

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5.ミリオンダラー・ベイビー

あらすじ

ボクシングトレーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)は、元ボクシング選手の親友スクラップ(モーガン・フリーマン)とボクシングジムを営んでいる。

そのジムにある日、マギー(ヒラリー・スワンク)という女性がフランキーにトレーナーになってほしいとジムを訪ねるが、「女は引き受けない」と断るのだった。それでもめげずに深夜まで練習をする姿を見たスクラップがマギーの素質を見抜きフランキーに助言すると、ようやくフランキーはマギーを育てることを決め、彼女は徐々に才能を開花させていく。

めきめきとレベルを上げてチャンピオンへの道を歩んでいくマギーだったがーー。

クリント・イーストウッドの良さはココにある。『ミリオンダラー・ベイビー』トリビア

2時間超えの本作を、わずか37日間で撮影!過密なスケジュールの中、監督と主演を務めるなんてさすがとしか言いようがありません!

・マギー役を演じたヒラリー・スワンクは撮影に入る前のトレーニングで足にできたマメが炎症を起こしてしまい、医者から「このままでは死ぬ可能性もある」と忠告されていたんだとか!しかもそのことをイーストウッド監督には内緒にしていたそうです。凄まじい女優魂ですね!

・本作は第77回のアカデミー作品賞を受賞!しかもヒラリー・スワンクは主演女優賞、モーガン・フリーマンは助演男優賞、イーストウッド監督は監督賞を受賞しました!アカデミー賞を完全にジャックしているすごい映画なんです。

才能溢れる巨匠、クリント・イーストウッド監督作のおすすめポイント

この映画は終始スクラップによるナレーションで物語が進んでいくということが、1つのポイント。フランキーでもマギーでもない第三者が語ることによって、我々観客に主観を植えつけず、物語をよりミステリアスなものにしているんです。

また、映画で一際目立つのが、フランキーとマギーが映るシーンがほとんど影で覆われているということ。しかもその影は非常に暗く、何かお互いが隠しているものを予感させるかのような雰囲気を醸し出しているんです。

その影の意味を語られることはありませんが、物語を追うごとに、ボクシングが危険なスポーツだということはもちろんのこと、2人がこれまでお互いに傷ついて生きてきたこと、そしてこれからも傷つけられながら生きていくことを表現しているのではないでしょうか。

”尊厳死”という重いテーマを扱っている映画なこともあり、”自分の選択”を考えさせられます。

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6.チェンジリング

クリント・イーストウッド 映画
出典:Amazon.com

あらすじ

9歳の息子、ウォルター(ガトリン・グリフィス)を女手一つで育てているクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)は電話会社で働いている。ある日、ウォルターを家に1人で残して職場に行き帰宅すると、息子の姿が消えていた。

ロサンゼルス市警に通報し捜査を依頼した5ヶ月後、市警のジョーンズ警部(ジェフリー・ドノヴァン)から息子が見つかったという報告が入る。しかしそこにいたのは、全くの別人だったーー。

クリント・イーストウッドの良さはココにある。『チェンジリング』トリビア

・冗談が好きで気さくなイーストウッド監督とアンジェリーナ・ジョリーは、お互いの交友を”Clintalina”と称しているらしいです。なんて可愛いのでしょうか…

・アンジーは実在する人物であるクリスティンを演じるにあたって、事件の新聞や裁判の記録を念入りに研究したと言っています!ちなみに彼女が双子を妊娠したのが本作の撮影期間中で、作品披露会には大きいお腹で登場しました!

・本作はなんと、実際に起きた”ゴードン・ノースコット事件”を基にして作られました。こんな事件が本当に起きたなんて信じられないですね…

才能溢れる巨匠、クリント・イーストウッド監督作のおすすめポイント

今から約100年前にはこんな事件があり得たと考えると凄まじい恐怖を感じますが、それに拍車を掛ける主演、アンジェリーナ・ジョリーの演技とイーストウッド監督の演出が素晴らしいんです。(本作では演出と音楽も担当!

我が子が誘拐され、しかもそれが警察による汚名払拭の手段として使われてしまうという理不尽に続く理不尽は、見ていてかなり辛くなりますが…それでも希望を捨てずに信念を貫く姿には心を打たれます!

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7.インビクタス

出典:映画『インビクタス』予告編

あらすじ

1990年の南アフリカでは、反アパルトヘイトの反対運動を率いたことで終身刑を宣告されていたネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が27年ぶりに釈放された。そして1994年、マンデラが黒人初の大統領に就任したところから物語は始まる。

21世紀を目前にしていた当時でも南アフリカでは人種差別が根強く残っていたが、マンデラは国民意識を変えるため、自国の弱小ラグビーチーム”スプリングボクスを再建することを決意する。

チームキャプテンのフランソワ・ピナール(マット・デイモン)を官邸に呼び、来年に控えたラグビーW杯で優勝することこそが国を一つにするチャンスだと伝え、その熱意を汲み取ったピナールは、優勝を目指すために奮闘するーー。

クリント・イーストウッドの良さはココにある。『インビクタス』トリビア

・イーストウッド監督は撮影中、実際にネルソン・マンデラ氏と対面して挨拶をしました!マンデラ氏は、イーストウッド監督が映画を製作していることに喜んでいらしたんだとか。

・イーストウッド監督は実際に南アフリカでの撮影以外考えていなかったんだとか。雰囲気はもちろんのこと、現地で生活する人たちの様子や南アフリカの俳優たちに出演してもらいたかったからだそうですよ。映画に出演するの大部分の役者は南アフリカ出身の人だそうです。

・マンデラ氏は自分を語る映画を作るのなら、本人役はモーガン・フリーマンがいいとリクエストしていたそう。そのこともあり、映画内でのモーガン・フリーマンは、喋り方から佇まいまでマンデラ氏にそっくりでした!

才能溢れる巨匠、クリント・イーストウッド監督作のおすすめポイント

90年代の出来事ということで、マンデラ氏についての記憶が新しい人は多いはず。誰もが知るくらい有名な物語をノンフィクション映画として再現するというのは、監督の腕が試されますよね。イーストウッド監督は、マンデラ氏が持つ哲学論を学び、映画の製作に取り掛かりました。

ただのスポーツ映画ではなく、ネルソン・マンデラという人物が持つ人当たりの良さ、哲学論、統治力などが詰まっている作品です。スッキリするエンディングに実際の映像が流れるところもイーストウッド監督のセンスの良さを感じます。

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8.15時17分、パリ行き

映画15時17分、パリ行き
出典:映画『15時17分、パリ行き』公式サイト

出典:映画『15時17分、パリ行き』予告編

あらすじ

2015年8月21日、アメリカ・カリフォルニア州で生まれたスペンサー・ストーン、アンソニー・サドラー、アレク・スカラトスの幼馴染3人組はヨーロッパ旅行に訪れていた。彼らはオランダの首都アムステルダムからパリへ向かうため、15時17分、パリ行きの電車に乗り込む。

だが、彼らが列車で一休みしていた17時50分ごろ、事件が発生する…

巨匠クリント・イーストウッド監督の『15時17分、パリ行き』のトリビア


出典:映画『15時17分、パリ行き』公式サイト

・本作は実話を基にした作品で、事件に立ち会った本人たちが主演を務めているんです!イーストウッドから電話を受けたスペンサーは非常に驚いたそうですよ。

・実際にテロが起きた時刻と同時刻の列車内で、分刻みの撮影にこだわった!

・リアルさを追求するために、照明などの人工物は一切使わなかった。

進化を続けるクリント・イーストウッド作『15時17分、パリ行き』のここに注目!

出典:映画『15時17分、パリ行き』予告編

この作品では、実際に事件に立ち会った本人が演じていることが1番のポイントです。イーストウッド監督は、主演の3人がそこらにいる一般的な若者だということを強調するために、あえて日常を切り取ったかのようなシーンを多く組み入れました。より共感できる映画になっています。

しかも、実際にその列車に乗り合わせた乗客数人も本人が出演しているんです!”リアル”への追求心が底知れません。

また、ラストシーンに登場する、3人が表彰されているシーンは実際の映像です。ラストにその場面を入れることでドキュメンタリー度が増し、観客をより映画に引き込ませてくれます。

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まとめ

彼が監督を務めたと聞くだけで観たくなるような映画界の巨匠、クリント・イーストウッド。彼が手がける映画は時代とともに変化しながらも、芯がブレないのでかっこいいですよね!彼のますますの活躍を期待しましょう!

※配信サービスでの配信状況は2020年12月時点の情報です。最新の配信情報は公式サイトにてご確認ください

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ひとっとび編集長
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