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『ゴッドファーザー』以外もスゴい!フランシス・フォード・コッポラ監督のおすすめ映画特集

ひとっとび編集長

「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」などで知られるフランシス・フォード・コッポラ監督。マフィア映画や戦争映画など、色々なジャンルの名作を世に送り出してきました!

フランシス・フォード・コッポラ監督は、1939年4月7日にアメリカのデトロイトで生まれました。大学時代に演劇を学びながら、映画の演出を手掛け始めます。映画監督ロジャー・コーマンの元でキャリアをスタートさせると、1961年に「グラマー西部を荒らす」で長編監督デビューを果たしました。
余談ですが、娘のソフィア・コッポラと息子のロマン・コッポラも映画監督として活躍しています。

この記事では、フランシス・フォード・コッポラ監督のおすすめ映画を、撮影小話やみどころと共にご紹介していきます!

フランシス・フォード・コッポラ監督のおすすめ映画

フランシス・フォード・コッポラ監督の作品の魅力は、独自の男くさいストーリーや表現の中に光る美しさです。マフィア映画や戦争映画の他にも、青春映画やラブストーリーなど、どのジャンルの映画にもこだわりが詰まっています。

それでは早速、フランシス・フォード・コッポラ監督のおすすめ作品を公開年度順に紹介していきます!

1.ゴッドファーザー

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

第二次世界大戦が終戦した1945年のニューヨーク郊外。イタリア系アメリカ人コルレオーネ家の邸宅では、主人ドン・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の娘であるコニー(タリア・シャイア)の結婚式が行われていた。

一方、屋敷の隅にある書斎では、ドン・コルレオーネが友人の頼み事を聞いている。手下たちから「ドン」や「ゴッドファーザー」と呼ばれているコルレオーネは、助けを求める友人たちの問題を解決してやっていた。

そして、いつでもドン・コルレオーネの呼び出しに応じて恩を返すことが、彼らに課された恩義の代償であった。

そんなある日、麻薬ビジネスをしているおっかない男ソロッツォ(アル・レッティエリ)が仕事の話を持ちかけてくる。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」撮影裏話!

・「ゴッドファーザー」を企画していた配給会社のパラマウントは、監督としての力量が疑問視されていたことから、フランシス・フォード・コッポラ監督を降板させようとしていたそうです。

・フランシス・フォード・コッポラ監督がドン・コルレオーネの三男であるマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)に、トイレで銃を探させるシーンを撮影したことがきっかけで、会社側は口を出すことがなくなり、フランシス・フォード・コッポラ監督の続投が決定しました。

まさにフランシス・フォード・コッポラ監督を救ったワンシーンです。

フランシス・フォード・コッポラ監督「ゴッドファーザー」のみどころ!

「ゴッドファーザー」のみどころは、マフィアの世界をリアルで恐ろしく描いている点です。結婚式の美しいシーンで始まったにも関わらず、そこから目を背けたくなるような凄惨なシーンが続いていきます。

1990年には、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存版として登録されました。

世界一のマフィア映画との呼び声も高い、フランシス・フォード・コッポラ監督の傑作です。

基本情報

上映時間:177分

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演者:マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ジェームズ・カーン

受賞歴:第45回アカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚色賞

             第70回英国アカデミー賞アンソニー・アスキス賞

             第75回ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、作曲賞

             第38回ニューヨーク映画批評家協会賞助演男優賞

公開日:1972年7月15日

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2.地獄の黙示録

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あらすじ

ベトナム戦争後期、要人暗殺の経験豊富だったアメリカ陸軍のウィラード大尉(マーティン・シーン)は、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐暗殺を命じられる。カーツ大佐(マーロン・ブランド)は、カンボジアのジャングルの中に独立国家を築き上げ、暴走を繰り返していた。

乗組員たちに行き先を知らせぬまま哨戒艇に乗って出発したウィラードたちは、道中でベトナム戦争の凄惨さを目の当たりにする。

カーツ大佐の元に辿り着くまでに、ショッキングな現実を思い知った若い乗組員たちは麻薬に溺れていき、ウィラードも徐々に正気を失っていく。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録」撮影裏話!

・「地獄の黙示録」は、ジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥」が原作となっています。

・インタビューでこの映画のテーマを尋ねられたフランシス・フォード・コッポラ監督は、「撮っている途中で分からなくなってしまった」と答えました。

・映画の撮影はフィリピンの熱帯雨林で行われましたが、途中で台風によってセットが全て壊れるなど、いろいろな困難に見舞われたそうです。

フランシス・フォード・コッポラ監督「地獄の黙示録」のみどころ!

「地獄の黙示録」のみどころは、ベトナム戦争の悲惨さや狂気、戦争が人々に与えた心の闇などを荒々しく表現している点です。

思わず目を背けたくなるようなベトナム戦争の情景は、ウィラードや乗組員たちが心を病んでいくのも理解できてしまうほどです。

ベトナム戦争やアメリカ軍について批判的に扱った最初の作品として知られていますが、当時のアメリカ政府を批判するような描写が当時賛否を巻き起こしました。

基本情報

上映時間:153分

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演者:マーロン・ブランド、ロバート・デュアル、マーティン・シーン

受賞歴:第52回アカデミー賞撮影賞、音響賞

              第37回ゴールデングローブ賞監督賞、助演男優賞、作曲賞

              第14回全米映画批評家協会賞助演男優賞

              第33回英国アカデミー賞監督賞、助演男優賞

              第32回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、国際映画批評家連盟賞

公開日:1980年2月23日

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3.アウトサイダー

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あらすじ

貧しい「グリース」たちが住むイースト・サイドと、裕福な「ソッシュ」たちが住むウェスト・サイドに二分されているオクラホマ州のタルサ。

ある日グリースのリーダー格であるダラス(マット・ディロン)が、親友のポニーボーイ(C・トーマス・ハウエル)とジョニー(ラルフ・マッチオ)と一緒に夜の街を歩いていると、酔ったソッシュのメンバーたちに絡まれる。

大人数から叩きのめされるポニーボーイを助けようとしたジョニーは、ソッシュのリーダー格であるボブ(レイフ・ギャレット)を刺し殺してしまう。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「アウトサイダー」撮影裏話!

・「アウトサイダー」は、S・E・ヒントンの同名小説が原作になっています。

・とある高校生に原作小説を勧められて読んだフランシス・フォード・コッポラ監督は、全ての若者たちと、青春時代を経験してきた大人たちのための作品だと確信したそうです。

・ロブ・ロウや、トム・クルーズなど、後に大物になる俳優たちが若手時代に出演していました。

フランシス・フォード・コッポラ監督「アウトサイダー」のみどころ!

「アウトサイダー」のみどころは、登場人物たちの心情が伝わる描写や、痛々しくも美しく感動的なストーリーです。

ただただ甘酸っぱくてほろ苦い青春映画とは違い、黒くて汚い部分も描くフランシス・フォード・コッポラ監督のこだわりが光っています。

フランシス・フォード・コッポラ監督のヤングアダルト映画作品の中でも傑作と言われる作品です。

基本情報

上映時間:91分

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演者:C・トーマス・ハウエル、マット・ディロン、ラルフ・マッチオ

受賞歴:なし

公開日:1983年8月27日

4.タッカー

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あらすじ

第二次世界大戦が終わろうとしていた1945年の春、デトロイト郊外の小さな町に、プレストン・タッカー(ジェフ・ブリッジス)という男がいた。

子供の頃から自動車に惚れ込んでいたタッカーは、憧れの自動車会社に勤めながら妻子と幸せに暮らしていた。タッカーは戦時中、工場が大砲や戦車を作るために使われていたにも関わらず、自分が設計した車を作るという夢を捨てていなかった。

そしてタッカーは自分が設計したモデルカーを持って各地を回るうちに、その熱意と革新的な性能で次第に人々を魅了していく。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「タッカー」撮影裏話!

・実在した自動車「タッカー車」と、その開発者であるプレストン・トマス・タッカーの実話に基づいて製作されました。

・1940年代にタッカー車は全部で51台製造されていましたが、現存している47台のほとんどが撮影のために使われました。

・当時自動車産業のビッグスリーと言われていたフォード、クライスラー、GMも登場し、ストーリーの重要なカギを握っています。

フランシス・フォード・コッポラ監督「タッカー」のみどころ!

「タッカー」は、どんな困難な状況でも夢を持ち、その夢に向かって奮闘することの大切さを教えてくれます。タッカーが自分の理想の車を作り出すまでに世間からの批判や、大企業からの圧力など、色々な困難を乗り越えた過程も描かれています。法廷でタッカーが語るラストシーンは必見です。

基本情報

上映時間:110分

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演者:ジェフ・ブリッジス、ジョアン・アレン、マーティン・ランドー

受賞歴:なし

公開日:1988年10月29日

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5.ドラキュラ

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あらすじ

トランシルヴァニア城の城主であるドラキュラ伯爵(ゲイリー・オールドマン)は死闘の末に戦争に勝利するが、ドラキュラの妻で王妃のエリザベータ(ウィノナ・ライダー)は、ドラキュラが戦死したと嘘の情報を聞いて自殺してしまう。

最愛の妻の死を悲しむドラキュラだったが、自殺した霊魂が救われることはないという言葉を聞かされ、さらに絶望する。

怒り狂って神への復讐を誓ったドラキュラは、血を飲むことで生き長らえることができる吸血鬼と化す。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「ドラキュラ」撮影裏話!

・ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」が原作となっています。

・主人公とヒロインには、ゲイリー・オールドマンとウィノナ・ライダーという当時第一線で活躍していた俳優を起用しました。

・衣装デザインとスタイリングは、日本人スタイリストの石岡瑛子さんが担当しています。

フランシス・フォード・コッポラ監督「ドラキュラ」のみどころ!

これまでに何度も映像化されているドラキュラをテーマにした作品ですが、フランシス・フォード・コッポラ監督らしい壮大な映像美と、ロマンチックな脚色がみどころです。

アカデミー賞を受賞している衣装や特殊メイクなどの技術や、映像とシンクロする音楽までとことんこだわり抜かれています。

基本情報

上映時間:128分

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演者:ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス

受賞歴:第65回アカデミー賞衣装デザイン賞、メイクアップ賞、音響効果編集賞

公開日:1992年12月19日

6.レインメーカー

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あらすじ

正義と理想に燃える弁護士志望のルーディ・ベイラー(マット・デイモン)は、ブルーザー・ストーン(ミッキー・ローク)の弁護士事務所に雇われる。

事務所で働き始めたルーディだったが、そこでの仕事は彼の理想とはかけ離れていた。

保険会社から支払いを拒否された貧しい家族など、社会的に弱い立場の依頼人たちに囲まれながら、彼は本当の正義とは何なのか疑問を抱き始める。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「レインメーカー」撮影裏話!

・ジョン・グリシャムの小説「原告側弁護士」が原作となっています。

・タイトルの「レインメーカー」は、お金を雨に例えて、雨が降り注ぐように大金を稼ぐ弁護士を意味しています。

・「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」で一躍有名になったばかりの、マット・デイモンを主人公のルーディとして起用しました。

フランシス・フォード・コッポラ監督「レインメーカー」のみどころ!

「レインメーカー」は、面倒なことを避けるようなアメリカの司法制度に疑問を投げかける若い弁護士が、本当の正義を探し求めていく物語です。

マット・デイモンの正義感溢れる演技はもちろん、悪役のジョン・ヴォイドの演技も憎たらしくて秀逸です。

社会的弱者のために大手の保険会社に立ち向かい、奮闘するルーディの姿に心を打たれ、最後にはスカッとした気持ちになれます。感動しつつ、すっきりした気持ちになりたい人におすすめの作品です。

基本情報

上映時間:135分

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演者:マット・デイモン、クレア・デインズ、ジョン・ヴォイド

受賞歴:なし

公開日:1998年6月27日

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7.テトロ 過去を殺した男

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あらすじ

かつて作家として将来を熱望されていたアンジー(ヴィンセント・ギャロ)は、とある事件をきっかけに行方不明になっていた。アンジーの弟のペニー(オールデン・エアエンライク)は、18歳の誕生日を迎える前に、兄を探してアルゼンチンのブエノスアイレスを訪れる。

そこで兄と再会したペニーだったが、アンジーは「テトロ」と名前を変え、過去を封印し別人として生きていた。

自分の過去をすべて否定する兄に不満を募らせるペニーは、兄が持っていたとある持ち物から全ての事情を知ることになる。

フランシス・フォード・コッポラ監督の「テトロ 過去を殺した男」撮影裏話!

・フランシス・フォード・コッポラ監督による完全オリジナル脚本の作品です。

・フランシス・フォード・コッポラ監督は、この映画の舞台となっているアルゼンチンに強く惹かれ、素晴らしい文化や芸術、音楽などを賞賛しました。

・アルゼンチン俳優協会との食い違いや撮影の延長や中断など、いろいろな問題を乗り越えて完成した映画です。

フランシス・フォード・コッポラ監督「テトロ 過去を殺した男」のみどころ!

「テトロ 過去を殺した男」のみどころは、主要キャスト陣の見事な演技です。

映画評論家のロジャー・イーバートは、ペニーを演じたオールデン・エアエンライクを「新しいレオナルド・ディカプリオ」と賞賛しました。

ファミリーやミステリー、バイオレンス、ロマンスなど色々なジャンルが入り混じったストーリーも秀逸です。

基本情報

上映時間:127分

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演者:ヴィンセント・ギャロ、オールデン・エアエンライク、ソフィア・ガラ

受賞歴:なし

公開日:2012年1月7日

まとめ

フランシス・フォード・コッポラ監督の作品を公開年順に紹介しました。

ハリウッド映画史に遺る名作を長年作り続けているフランシス・フォード・コッポラ監督は、いろいろな映画人にも多大なるインスピレーションを与え、今や映画界に欠かせない名監督です。

今後のフランシス・フォード・コッポラ監督の活躍からも目が離せません。

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。