新たなヒット作として話題!映画『フリー・ガイ』のネタバレあらすじ解説
2021年夏に突如として、洋画界に新たなヒット作が生まれました。その名も『フリーガイ』。主人公がまさかのオンラインゲームのモブキャラクターということで、驚かされた人も多いと思うのですが、感動したという声や驚いたという声が多数上がる映画となりました!
一体どんな映画なのか、ネタバレを含めてそのストーリーを追っていきます。
目次
映画『フリー・ガイ』とは?
『フリー・ガイ』は2021年8月13日に日本で劇場公開を果たした映画です。
監督を務めるのは『ナイト ミュージアム』シリーズや、『リアル・スティール』などで知られるショーン・レビ氏。そして製作には、主演を務めるライアン・レイノルズ氏も名を連ね、『デッドプール』のようなユーモアを映画に加えてくれました。
新型コロナウイルスの影響で、本来2020年8月の公開を予定していたものの、丸一年延期されることとなりました。当時ディズニーが独自展開している映像配信サービスDisney+での配信独占もしくは併用となってしまうのではないかと不安の声も上がっていましたが、本作は映画館での上映のみの興行となり、国内外でしっかり興行的にも大成功を収めるヒットを果たしています。
2021年10月27日(水)からは、Disney+のスターブランドのコンテンツの一つとして、見放題配信がスタートしています。
ディズニープラスの悪い評判は本当?口コミとメリット・デメリットを紹介!10秒でわかる映画『フリー・ガイ』のあらすじ
銀行窓口係の男・ガイ(ライアン・レイノルズ)が住む街では、異常なほどに暴力が溢れていた。人々はすぐに暴力に走ったり、乗っていた車はすぐに奪われたり、ガイの銀行にも毎日のように強盗が現れるような無法地帯だった。
そんなある日、ガイは街ですれ違った女性に一目惚れをしてしまう。その事件を機に、生き方を改めようと思ったガイは、銀行強盗に反抗。銀行強盗のかけているサングラスを奪い取ったことで、ガイはゲームのプレイヤー視点を手にするのだった。そう、ガイの世界は実はオンラインゲームの世界で、ガイはゲームの中のモブキャラクターだったのだ。
自由を手にしたガイは、ゲームの世界で自由に活動をしていくのだが、同時に遊んでいる現実世界のプレイヤーはもちろん、ゲームの運営を開発している人々までも翻弄していくことになる。そして、そんなガイの存在が、ゲームのある秘密を解き明かしていくことになるのだったーー。
映画『フリー・ガイ』のネタバレあらすじ
あらすじ①ガイの目覚め
暴力・破壊・強奪なんでもありのオンライン参加型ゲーム“フリー・シティ”。
そんなゲームの中でも、気さくで平凡な男ガイは、友人の銀行の守衛バディと共に銀行の窓口係を勤めながら、毎日銀行強盗に襲われながらも平和な日々を過ごすNPC(ノンプレイヤーキャラクター)です。現実世界のプレイヤーたちは“サングラス族”と呼ばれ、ゲームの世界で好き勝手に暴れまわっていた。
そんなある日、ガイは仕事帰りに家に帰る際に、謎の女性モロトフ・ガール(ジョディ・カマー)とすれ違う。すっかり自分の理想とも言える女性に出会ったガイは、途端に彼女に釣り合う人間になってやろうと思い、繰り返しの毎日を変えようと考える。
そして、いつもは何もできずに言いなりとなっていた銀行強盗からガイはサングラスを奪い取った。サングラスをガイもかけてみると、世界は一変。そこには回復アイテムやミッションなどプレイヤー視点でしか見えない世界が広がっていたのだ。
あらすじ②モロトフ・ガールの正体
フリーシティを運営するスナミ・スタジオの社員に早くもガイは不審な存在として見つかる。しかしアイテムなどを駆使してガイは逃走を続けるが、ついにプログラマーたちの操作するキャラクターの車に轢かれてしまう。
そんなガイに気づいたプログラマーの一人がキーズ(ジョー・キーリー)。実は彼にはかつて共にゲームを開発したミリーという相棒がおり、彼女は二人のゲームのプログラムを盗んだとして、スナミ・スタジオの社長であるアントワン(タイカ・ワイティティ)に訴訟を起こしていた。実はそんなミリーの正体こそモロトフ・ガール。彼女はプログラムの盗作の証拠とされるミッション56という映像を探していたのだ。
生き延びていたガイは、そんなモロトフ・ガールの仕事の手伝いをしたいと申し出る。しかし、実力がないガイはレベル100以上になったら考えても良いという条件を出されてしまう。それを聞いたガイは、次の日から、人を傷つける“以外”のミッションをひたすらこなしレベルアップに勤しむのだった。
あらすじ③ガイに隠された秘密
ガイがレベル102まで到達すること、すでにゲームの世界の謎の存在としてガイはプレイヤーたちの中で広く知られるようになった。
ミッション56が隠された場所に侵入しようとするも、警備員によって追い詰められたミリーのピンチを、ガイは颯爽と現れて救出する。すっかり興味を惹かれたミリーは、ガイと共に港を散策。すっかり惹かれ合う二人はついにゲームの中で口づけを交わす。
そんなミリーの元にやってきたキーズは、ガイこそが自分たちの作ったゲーム“ライフ・イット・セルフ”を盗用した手がかりであり、自身で成長する人工知能AIであると気づくーー。
しかし、フリー・シティはまもなく続編が発売され、大切な証拠であるガイのデータが消されてしまう状況にあった。ミリーはついに、ガイに対して、そこがゲームの世界で、ガイがゲームのNPCであることを打ち明ける。
あらすじ④ガイの排除に動くアントワン
自身がゲームの中の存在と知ってショックを受けるガイだったが、友人のバディの言葉を受け、元気を取り戻す。バディとともにミッション56の隠された場所に再びやってくる。すっかり人気者となっていたガイは、隠れ家の持ち主に快くミッション56の映像をもらう。こうしてガイとミリーはブラインドに反射した世界に、ライフ・イット・セルフの映像が残っていることを発見した。
しかしちょうどその頃、前シリーズの存在であるガイの高い人気から続編の予約率が下がっていることを問題視したアントワンは、ガイを排除しようとゲームの再起動を命じた。これにより、証拠を発見した直後にガイはミリーの存在を忘れた初期状態に戻されてしまう。
しかしライフ・イット・セルフの主人公のプログラムであるガイに命を吹き込んだきっかけはミリーであるというキーズのアドバイスから、再びガイと口づけを交わしたミリーは、ガイの記憶を取り戻すことに成功する。
あらすじ⑤「ライフ・イット・セルフ」の世界へ
ゲームの中のNPCたちを集めたガイとミリーは、自分たちの人生を歩むよう決起する。
そしてライフ・イット・セルフの手がかりがある海岸へ向かおうとするガイとミリー。しかしそれに気づいたアントワンは、どうにかしてガイたちを消し去ろうと試みる。しかしスナミ・スタジオを裏切ったキーズによって救われ、ライフ・イット・セルフへ繋がる橋までたどり着く。
怒りに満ちたアントワンは、作りかけの新キャラ・デュード(ライアン・レイノルズ)を投入し、さらにはサーバを破壊しようと試みた。崩壊する世界の中で次々と消えるゲームの中の住人たち。ついにはバディをも失ったガイでしたが、とうとうライフ・イット・セルフにたどり着く。その頃ミリーは、フリー・シティの残されたデータの権利を条件に、続編やスピンオフを制作する権利と取引し、サーバの破壊を止めることに成功する。
こうしてミリーやキーズの元に託されたフリー・シティは、新たなゲーム「フリー・ライフ」として成功を納める。ガイの導きによりミリーはキーズと結ばれ、ガイもまた再会できたバディと共に自由な人生をスタートするのだった。
映画『フリー・ガイ』の登場人物
ガイ / ライアン・レイノルズ
映画『フリー・ガイ』における主人公がガイです。
主人公といっても実際は、オンラインゲーム「フリー・シティ」の銀行の窓口係というNPC(ノンプレイヤーキャラクター)です。モロトフ・ガールに一目惚れをしたことをきっかけに、フリー・シティの元となるゲーム「ライフ・イット・セルフ」のプログラムが目覚め、独自に成長していく存在となっていきます。気さくでユーモアに溢れ、基本的には乱暴なことを好んでいない心優しい人物。
ミリーに対して好意を抱いていながらも、自身がキーズがミリーへあてたラブレターである存在を自覚し、最後にはミリーを後押しする役目を担いました。物語の最後ではバディやデュードと共に「フリー・ライフ」の世界で暮らし続けます。
ガイ役を演じるのは、『デッド・プール』や『名探偵ピカチュウ』など多くの映画で主演を務めるライアン・レイノルズさん。日本語吹き替えは声優の加瀬康之さんが務めました。
ミリー・ラスク(モロトフ・ガール)/ ジョディ・カマー
映画『フリー・ガイ』におけるヒロインがミリー・ラスクであり、ゲーム「フリー・シティ」におけるモロトフ・ガールの正体でもあります。
フリー・シティが、かつてキーズと共に制作したゲーム「ライフ・イット・セルフ」の盗用作品であるとして、スナミ・スタジオを訴えており、モロトフ・ガールとなって盗用の手がかりを見つけるべくフリー・シティを捜索していた際にガイと出会います。
ガイの人柄に惹かれるものの、ガイ自身が自分の存在こそがキーズからのラブレターであることを伝えられ、キーズの好意に気づいて二人は結ばれることになりました。
ミリー役を務めるのは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や『最後の決闘裁判』に出演しているジョディ・カマーさん。日本語吹き替えを担当するのは声優の早見沙織さんです。
キーズ / ジョー・キーリー
現実世界において、ガイのことを手助けしてくれる存在がキーズです。
かつてミリーと共にゲーム「ライフ・イット・セルフ」を作り上げた一人ではありながら、現在はスナミ・スタジオの社員として迎え入れられ、「フリー・シティ」のプログラマーとして働いています。当初は、自身のゲームが盗作されていることには懐疑的ではあったものの、その事実に気づいて、ガイやミリーのことを率先して助けました。
ガイの元のプログラムであるライフ・イット・セルフの主人公を作り出したのもキーズであり、彼のミリーに対する密かな好意がそのままガイに込められていたことをきっかけに、ガイはミリーに好意を抱くことになります。
キーズ役を演じるのは、ドラマ『ストレンジャー・シングス未知の世界』などに出演していたジョー・キーリーさん。日本語吹き替えを担当するのは声優の小野賢章さんです。
アントワン / タイカ・ワイティティ
『フリー・ガイ』におけるヴィランの立ち位置にある存在がアントワン。
スナミ・スタジオの社長であり、運営の指揮を務めています。ミリーやキーズの生み出した「ライフ・イット・セルフ」のプログラムを盗用した「フリー・シティ」で大成功を収め、続編となる「フリー・シティ2」の成功を目指して注力していました。
利益重視の考え方をしており、当初はガイのことも好意的に受け取っていた一方で、盗用がバレそうになるとサーバーを破壊しようとする暴挙に出たりと大胆な行動力が特徴です。
アントワン役を務めるのは、自身も『マイティ・ソー バトルロイヤル』や『ジョジョ・ラビット』などで映画監督を務めるタイカ・ワイティティさん。日本語吹き替えでは、声優の子安武人さんがアントワン役を担当しています。
『ジョジョ・ラビット』のあらすじネタバレ解説|タブーに切り込む戦争×コメディ映画デュード / ライアン・レイノルズ&アーロン・W・リード
『フリー・ガイ』のクライマックスで突如として立ちふさがるゲームキャラクターがデュードです。
ガイの人気が高まった際に、開発を試みた強力なゲームのキャラクターで、筋骨隆々な肉体を持っていながら、その顔はガイと全く同じという異様なビジュアルです。
未完成のキャラクターだったため、ガイを倒すために導入された際も、圧倒的な力を発揮しせながらも、いくつかのセリフが不十分なままなため、決めゼリフが「決めゼリフ」だったりと珍妙さが目立つキャラクターでした。
デュードの顔はもちろんライアン・レイノルズさんが担当していますが、その肉体は、アーロン・W・リードさんというボディビルダーの方が担当しています。
バディ / リル・レル・ハウリー
ガイの親友として登場するゲーム内のキャラクターがバディ。
フリー・シティ内の銀行にガイと共に務めており、ガイが悩んでいるときに励ましの言葉をくれたりと、ガイの支えとなる存在です。ガイがデュードに追い詰められる際も自ら体をはろうとしたりと、ガイに対する友情は非常に厚い人物です。
「フリー・シティ」のサーバーを破壊され、消えてしまったかと思われましたが、騒動後は「フリー・ライフ」の世界に再び甦り、ガイとともに平和に暮らしました。
バディ役を務めるのはアメリカのコメディアンでもあり『ゲット・アウト』や『トムとジェリー』などで俳優や声優としても活躍するリル・レル・ハウリーさん。日本語吹き替えを、声優の小川剛生さんが務めます。
ネタバレ注意!『フリー・ガイ』の驚きの隠し要素たち!
まさかのディズニー作品とのコラボレーション!
『フリー・ガイ』の作中にはたくさんのサプライズが隠されているのですが、中でもやはえり『アベンジャーズ』などでもおなじみのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズのヒーローたちの能力を、ガイが使用するシーンに驚き!
キャプテン・アメリカの盾でデュードの攻撃を防いで、さらにはハルクのような腕となってデュードにカウンターパンチを喰らわしました。畳み掛けるようにこのシーンでは、映画シリーズでキャプテン・アメリカ役を務めていたクリス・エヴァンスさんがその映像を観て驚くシーンが登場。MCUファンにはまさに嬉しいサプライズとなりました。
そして挙げ句の果てには、ガイは『スター・ウォーズ』でおなじみのライトセイバーを取り出して、戦いを繰り広げるスター・ウォーズファンにも驚きのコラボを見せてくれます。
映画を制作する20世紀スタジオが、ディズニーの傘下に入ったからこそできた、嬉しい仕掛けとなっていました。
あの有名俳優たちも声でカメオ出演!
実はカメオ出演は、クリス・エヴァンスさんやディズニーブランドのキャラクターだけではありません。実は意外な人物もカメオ出演していることが明らかになっています。
まずは、ショーン・レヴィ監督の『リアル・スティール』に出演したり、X-MENつながりでライアン・レイノルズさんとも縁のあるヒュー・ジャックマンさん。モロトフ・ガールと情報取引をするアバターの“声”を担当しています。
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』や『ジャングル・クルーズ』などで知られるドウェイン・ジョンソンさんも銀行強盗の“声”にて参加。
『クワイエット・プレイス』で監督や脚本も務める俳優のジョン・クラシンスキーさんはインタビューでガイについて話すゲーマーの“声”を担当しています。ちなみにガイについて噂をするゲーマーたちのシーンに登場するのは、実際に海外で活動するゲーム実況者たちが本人役で出演しています。
声での出演が多いカメオ出演ですが、逆に動きだけでの出演を果たしているのが、チャニング・テイタムさん。キースのプレイヤーアバターを担当し、キレッキレのダンスを見せてくれています。
ゲーム好きにはおなじみの“あれ”も登場!
忘れちゃいけないのが実在するゲームとのコラボレーション。作中には、実際のゲームに登場するアイテムもいくつか登場していました。
例えば、アクションゲーム『ロックマン』シリーズからは、主人公ロックマンの武器であるロックバスターが登場。ガイが腕に装着して戦います。
デュードの戦いにはバトルロイヤルゲームの『フォートナイト』から、奇抜なユニコーンの見た目のツルハシ“レインボースマッシュ”が登場していました。
デュードとの戦いにはその他にも、アクションパズルゲーム『Portal』に登場する銃や、武器では、FPSゲーム『ハーフライフ2』に登場するグラビティガンなどが登場。
また、映画のPRのために、多くのヒットゲームのパロディポスターも制作され、SNSなどで披露されています。
まとめ
2021年に新たな名作が誕生したのではないかというぐらい、『フリー・ガイ』は内容もビジュアルも、さらには隠し要素に至るまで密な映画です。実はまだ本編を観ていないという人も、結末を知っていながらでも十分に楽しめる作品となっているので、ぜひ実際の映画を観てみてください。
ハンサムでスマートなライアン・ゴズリングのおすすめ映画8本|『ラ・ラ・ランド』他 ポケモンがハリウッド実写化!映画『名探偵ピカチュウ』を徹底ネタバレ解説!