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荒くれ者だけを描く!セルジオ・レオーネ監督の撮影裏話7選をピック!

ひとっとび編集長

イタリア製ウェスタンブームの立役者であるセルジオ・レオーネ監督は1929年1月3日生まれのイタリア・ローマ出身です。生々しい暴力シーンで映画界に衝撃を与えた「ロード島の要塞」で監督デビューを果たし、以後「暴力描写」はセルジオ監督の特徴とも言えるようになりました。さらに、セルジオ監督の作品は「差が激しい」ことでも有名です。

俳優の顔に極端なクローズをしつつも、遠景も用いたコントラストが激しいカメラワーク。静かな長回しをしつつも、素早いアクションで敵をなぎ倒す演出など、ワンシーンを見るだけで、この映画の監督はセルジオ・レオーネなんだなと気付いてしまうほどの個性があります!

これらの技法はクエンティン・タランティーノ監督など、様々な大物監督に影響を与えました。今回はそんな、セルジオレオーネ監督の選りすぐり作品を7つご紹介します‼

セルジオ・レオーネ監督のおすすめ映画7選

1.ロード島の要塞

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

紀元前280年、アテネの戦士・ダリオ(ロリー・カルホーン)は叔父に会いにロード島にやってきた。一方でそこの国王セルセ(ロベルト・カマルディエル)は守護神アポロの像を作るよう命じていて、完成寸前のところまでこぎつけた。そして、除幕式当日に国王暗殺未遂事件が起こり、ロード島は不穏な空気に包まれることになった。

セルジオ・レオーネ監督の「ロード島の要塞」撮影裏話!

・当時人気のあった歴史雑誌「古代世界の7不思議」にインスパイアされて、この作品を思いついたそうです

・最初、主演はロリー・カルホーンではなくジョン・デレクという別の俳優でしたが、セルジオ監督は「皮肉な調子がいい」と評価され、急遽変更していました

「ロード島の要塞」のセルジオ・レオーネ監督によるみどころ

セルジオ・レオーネ監督としての初作品が、この映画「ロード島の要塞」です。

初作品であるのにも関わらず、規模が大きいのがこの映画の面白いところです。戦闘シーンのアクションの勢い、奴隷の拷問シーン、作中に出てくる巨像のギミック、ハラハラさせる脱走シーンなど思わずアツくなってしまいます。そして最後に大地震が起きるところは最大のみどころです。島のすべてを破壊する規模の大きさに圧倒されてしまいます。まさに元祖スペクタクル映画と言っても過言ではありません!

基本情報

上映時間:139分

監督:セルジオ・レオーネ

出演:ロリー・カルホーン、レア・マッサリ、ジョルジュ・マルシャル

受賞歴:なし

公開日:1961年8月25日

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2.荒野の用心棒

荒野の用心棒
出典:Amazon.com

あらすじ

さすらいのガンマン・ジョー(クリント・イーストウッド)はメキシコにある小さな町サン・ミゲルに訪れる。この町はメキシコギャング一家のドン・ミゲル・ベニート・ロホス(アントニオ・プリエト)とジョン・バクスター保安官(ウォルフガング・ルスキー)の二大勢力が常に争っているという、戦火の絶えない町だった。この町でジョーはミゲルに雇われるのであったが…。

ココがスゴい!「荒野の用心棒」・セルジオ・レオーネ監督の撮影裏話!

・セルジオ・レオーネ監督が日本の巨匠・黒澤明監督の「用心棒」に影響されてこの作品を作り上げたそうです

・この映画が人気になったために、舞台であるスペイン、イタリアで撮られた西部劇のことをマカロニ・ウェスタンといい独自のジャンルとして確立していました

「荒野の用心棒」のみどころポイント!

イタリアで西部劇ブームが起こるきっかけになったのが、この映画「荒野の用心棒」です。一匹狼の男・ジョーがガンマンとして活躍するシーンは緊張感に包まれていて、見る人が思わず汗を垂らしてしまう迫力があります。作中でジョーはミゲルの手下になりますが、実は保安官側に情報を流し、対立を激化させようとします。

しかし、そのジョーを疑っていたギャング一家側のライフルの達人・ラモンにバレてしまいます。ラモンに無理やり愛人にされた女を逃がしてあげたことでバレるわけなのですが、バレる理由がカッコイイです。こういった「カッコよさ」を詰め込んでくれるのがセルジオ・レオーネです。

そして、最大のみどころはジョーとラモンの決闘です。お互い弾を1発装填した早打ち勝負で決着をつけるのですが、この決着のつけかたがロマンに溢れてます‼

基本情報

上映時間:96分

監督:セルジオ・レオーネ

出演:クリント・イーストウッド、マリアンネ・コッホ、ジャン・マリア・ヴォロンテ

受賞歴:なし

公開日:1964年9月16日

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3.夕陽のガンマン

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

賞金稼ぎを生業としているモンコ(クリント・イーストウッド)は1万ドルの賞金首インディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)が近くにいることを知った。その一方、もう一人の賞金稼ぎ・ダグラス・モーティマー大佐(リー・ヴァン・クリーフ)もモンコと同じ賞金首を狙っており、二人はタッグを組むことにしたのだが…。

セルジオ・レオーネ監督が魅せる‼「夕陽のガンマン」の撮影裏話!

・海外では名無しの男と宣伝していたために、名前は一切出していませんでした

・映画歴史家のクリストファー・フレイミングはモーティマー役のリー・ヴァン・クリーフを絶賛し、今までの作品の集大成である、とも言っていました

ココが見逃せない‼「夕陽のガンマン」のみどころ

この映画もセルジオ・レオーネらしさがふんだんに盛り込まれた映画です。男同士の寡黙な友情。血も涙もない賞金首インディオ。立ち昇る夕陽。魅力的な登場人物、見どころとなるシーンがたくさんあります。瞬きすらもったいないと思うほどのアツさがこの映画「夕陽のガンマン」の真骨頂と言えます。

そしてこの映画の一番のみどころといえば、もちろん最後の決闘です。懐中電灯が勝負を始める合図で、オルゴールが鳴り止み、銃を放つモーティマー、倒れる相手。復讐を果たしたモーティマーは賞金をすべてモンコにあげるカッコイイシーンは世界中の男の憧れでもあります。

基本情報

上映時間:130分

監督:セルジオ・レオーネ

出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ

受賞歴:なし

公開日:1965年12月18日

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4.続 夕陽のガンマン

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

南北戦争時代の荒野、ブロンディ(クリント・イーストウッド)は賞金稼ぎを目論み、トゥーコ(イーライ・ウォラック)をひっ捕まえて、賞金を得た。しかし、ブロンディは捕まえたはずのトゥーコを助け出し、二人はともに賞金を稼いだ。その道中、二人は金貨が眠っている墓地の情報を得るが…。

セルジオ・レオーネ監督・「続 夕陽のガンマン」の撮影裏話!

・1500人のエキストラ、60トンの爆薬と演出のためにセルジオ・レオーネ監督は160万ドルをかけて製作していました

・役者が持っていた銃はちゃんと時代に沿っていたもので、細かい小道具も手を抜かずに映画で用いてました

「続 夕陽のガンマン」の必見!みどころ集

男、3人で繰り返される友情、裏切り、これがこの映画の必見ポイントです。

トゥーコを見限って捨てたブロンディ。ブロンディを銃で脅したトゥーコ。ブロンディを殺そうとするエンジェル・アイ(リー・ヴァン・クリーフ)。お互い殺そうとしたり、殺されそうになったり、時には助けてあげたりするシーンはいつもハラハラしてしまいます。それを煽るかのような遠近、ズームを用いたカメラワーク技法にも必見です。トゥーコが武器屋を強盗する時の店主とのやりとり、トゥーコが日傘をさすシーンもあり、ちょっとしたコメディ要素もあるのがこの作品の面白いところでもあります。

基本情報

上映時間:162分

監督:セルジオ・レオーネ

出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラック

受賞歴:なし

公開日:1966年12月23日

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5.ウエスタン

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

マクベイン一家の土地を奪い取ろうと、鉄道王モートン(ガブリエル・フェルゼッティ)はギャングを送り込み、皆殺しにしてしまう。唯一生き残ったジル(クラウディア・カルディナーレ)は復讐を胸に近い、女一人で乗り込もうとする。そんな中、ハーモニカを吹く謎のガンマン(チャールズ・ブロンソン)に出会うのだった…。

「ウエスタン」のセルジオ・レオーネ監督、の撮影裏話!

・悪役をヘンリー・フォンダにやってもらいたかったが、当初は悪役を演じることを嫌がったヘンリー・フォンダをセルジオ・レオーネ監督が直接説得したそうです

・通常の手法と異なり、映画が作られてから場面ごとに曲を、セルジオ監督のイメージ通りに挿入していました

セルジオ・レオーネ監督・「ウエスタン」のみどころ

冒頭で、鉄道利権のために無慈悲に人を殺すギャングたちの冷酷さはセルジオ・レオーネ監督らしさが際立っており、思わず目をそむけたくなります。そのあと、美しい未亡人・ジルのために名無し(チャールズ・ブロンソン)が協力するのが、この映画のカッコイイポイントその1ですね。無口でハーモニカを吹くその姿からは想像もできないような残酷さで、達人ガンマンの名無しは一家を襲ったギャングたちとそのリーダー、フランク(ヘンリー・フォンダ)を壊滅させようと動きます。

そして、最後は決闘で終わるのがこの映画、この監督の流儀です。「お前が生きていると落ち着かない」といい決闘を申し込むフランクとおもむろにハーモニカを吹く名無し。

どちらかが引き金を引くカット。そして、次のカットで立っているのは名無しでした。膝をついたフランクにハーモニカをくわえさせるシーンはとても印象に残る場面です。

基本情報

上映時間:165分

監督:セルジオ・レオーネ

出演:チャールズ・ブロンソン、クラウディア・カルディナーレ、ヘンリー・フォンダ

受賞歴:なし

公開日:1968年12月21日

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6.夕陽のギャングたち

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

元アイルランド共和軍のジョン(ジェームズ・コバーン)と山賊一家のボス・フアン(ロッド・スタイガー)が出会い、二人はメサ・ヴェルデ国立銀行を襲撃することになった。しかし、革命を目論んでいたジョンは協力するフリをした。ジョンの手引きで銀行を襲ったら、そこは実は政治犯が収容されている金庫だった…。

知られざる撮影裏話!セルジオ・レオーネ監督の「夕陽のギャングたち」

・ジョン役のオファーを受けたのにも関わらず、気が乗らないジェームズを以前の作品で出演したヘンリー・フォンダとセルジオ・レオーネ監督自ら二人で説得していました

みどころ満載!セルジオ・レオーネ監督の「夕陽のギャングたち」

冒頭は山賊一家のボス、フアンの下品なシーンから始まります。登場シーンからいきなり下品さをこれでもかとと見せつける。人を食ったような演出はさすがのセルジオ・レオーネ監督です。彼ならば許されるわけですね。

元アイルランド共和軍のジョンは悲しい過去を持ち、その回想シーンで自分を警察に売った友人を殺そうとします。しかし、その友人の目はジョンのすべてを受け入れており、「殺されるのも当然」と言わんばかりに見つめます。そして、発砲。流れる美しい曲。こういった悲哀に満ちたシーンも演出できるセルジオ・レオーネ監督の手腕に驚いてしまいます。

基本情報

上映時間:157分

監督:セルジオ・レオーネ

出演:ロッド・スタイガー、ジェームズ・コバーン、ロモロ・ヴァリ

受賞歴:なし

公開日:1971年10月29日

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7.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

ブロンクスからやってきた少年・マックス(ジェームズ・ウッズ)は酔っ払いから財布を抜き取ろうとしたヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)の手を掴んだ。いがみ合ったヌードルスとマックスは、いつしか仲良くなり、二人で犯罪行為を重ねるのだが…。

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のセルジオ監督・撮影裏話

・映画会社、映画化権獲得という様々な問題が絡み、実際に映画公開されたのは10年後になってしまってました

・フィルムの一部がカットされてしまい、セルジオ監督自らの編集で3時間49分の完全版を後に発表してました

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」・セルジオ監督が魅せるみどころ!

この作品は荒くれ少年たちによる青春と言ってもいいでしょう。幼馴染の仲間がギャングとなって、富と名声を掴もうとのし上がるストーリーは危険ながらも思わずカッコイイと思ってしまいます。アツい友情、惑わされる恋、裏切りと様々な感情が交差する、分厚く、骨太な作品です。

禁酒法時代に酒の密輸でヌードルス、マックス、他3人の5人が大人相手に大儲けして、スーツとハンチングを着てギャングを気取る、その姿は若さが溢れるカッコよさがあります。

そして年をとった、かつて悪ガキだったヌードルスの近くで、悪ガキがオープンカーでどんちゃん騒ぎをしているのがとても印象的で、記憶に残ってしまいます。

基本情報

上映時間:144分

監督:セルジオ・レオーネ

出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン

受賞歴:

公開日:1984年6月1日

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まとめ

セルジオ・レオーネ監督の厳選した7つの作品をご紹介しました‼

どれも内容がとても濃く、ひとつひとつまとめるのに時間がかかるほどギッシリ、セルジオ・レオーネ監督の技法、演出が詰まっています。

どの映画も個性的ですが、「カッコイイ」ということに関してはどの映画も共通しています。そこには友情、裏切り、残酷さ、決闘と見る人を興奮させるシーンがふんだんに盛り込まれています。さらにズームアップ、遠景など使い分ける上手なカメラワークも相まって、登場人物のような舞台で登場人物のようなことをしたい、と思わされる作品ばかりです。これ機をに、ぜひチェックしてみてくださいね!

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。