死霊館/アナベルシリーズを見る順番は?時系列や基になった実話も解説!
大ヒット映画『アナベル 』シリーズの時系列とそれぞれの関係性を紹介します。大人気シリーズ故、続編やスピンオフが作られますが、展開が複雑になり難しいという方もいますよね…。
そんな方のために、この記事では時系列の整理や共通している人物などの説明を通して、シリーズをわかりやすく解説していきます!実話をベースにしたこの作品、相当怖いので覚悟してくださいね。
目次
死霊館・アナベルシリーズについて
2013年にシリーズ一作目である『死霊館』が公開されてから、大人気シリーズとして2022年10月現在まで全8作が公開されています。史上最悪の人形として人々を恐怖に陥れたこのシリーズは、「生きる伝説」とも呼ばれる才能溢れた監督と、最恐の実話によりホラー界で絶対的な地位を確立しました。
まずは、作品を手掛けた監督や関連作品との共通人物、『アナベル』シリーズのベースとなった実話などをご紹介していきます。
シリーズを手掛けるのはジェームズ・ワン監督
『アナベル』シリーズを手掛けたのは「生きる伝説」「ホラー界の若かれし巨匠」などの異名を持つジェームズワン 監督です。製作した作品は、『Insidious(インシディアス)』『SAW』『ワイルドスピード スカイミッション』など人気作品ばかり。
出身はマレーシアのクチンで、オーストラリアのメルボルンのロイヤルメルボルン工科大学を卒業しました。在学中に製作した短編映画をきっかけに、映画製作を始めたそうです。
シリーズのモデルとなったアナベル人形について
出典:BuzzFeed
この写真が、モデルとなった本物のアナベル人形です。凶悪な悪魔が取り付いていると言われており、今も厳重に保管されています。しかし、忠告を無視し保管扉に触れたりした者が、次々と死に至ったようです。
この人形を保管しているウォーレン夫妻は、「目を合わせられない」というほどこの人形を恐れていて、保管されている博物館では今でも定期的にお祓いが行われています。
出典:BuzzFeed
こちらの写真の夫妻が、アナベル人形を保管し、映画の様々な事件を解決したウォーレン夫妻。協会が認めた数少ない悪魔・心霊研究家でもあり、大学で講義を行なっていました。2人とも既に亡くなっていますが、その生涯を心霊研究と、悪魔が原因の事件解決に注ぎました。
【閲覧注意】 実話を基にした戦慄のホラー映画特集|サイコキラーや呪いの館は実在した!アナベル人形をめぐる実際の事件について、上記の記事でも詳しく解説していますので気になる方はチェックしてみて下さいね!
『死霊館』『アナベル』シリーズ全8作あらすじ
第1作目『死霊館』(2013年)
出典:映画『死霊館』公式サイト
ある田舎町にペロン一家は一軒家に引っ越してきたが、その日から奇妙な現象に見舞われる。末っ子の体には謎のアザが現れ、飼い犬は不審な死を遂げ、いよいよ不審に感じたペロン夫妻は心霊研究家のウォーレン夫妻に調査を依頼する。
調査を進めると、不可解な現象の原因が明るみになっていった。それは、かつて屋敷に住んでいた人物は魔女の手下で、生贄の儀式に失敗し地下室で自殺を図ったというものだった。
調査を進めるとウォーレン夫妻にも、まるで忠告をするかのように恐怖現象が襲いかかった。それらの現象のなかに、アナベル人形の姿も。悪魔祓いを始めようとしたウォーレン夫妻とペロン一家に、更なる心霊現象が襲いかかるーー。
第2作目『アナベル 死霊館の人形』(2014年)
夫のジョン(ウォード・ホートン)は、我が子の誕生を控えた妻のミア(アナベル・ウォーリス)に、ヴィンテージショップで売っていた人形をプレゼントする。人形のコレクションが趣味だったミアはとても喜んで、その人形をコレクションに加えた。
しかしその夜、事件が起こる。近所から叫び声がしたため、ジョンが様子を見に行った。その隙に、忍び込んだ血まみれの女性にミヤは襲われてしまうのだった。大事にはいたらず、子供も無事だったものの、襲ってきた女性はアナベル人形を抱きかかえてその場で自殺した。その日を境に、一家に不可解な現象が起こり始めるのだ。
その現象は徐々にエスカレートしてゆき、危険はミアだけでなく生まれて間もない娘にも降りかかるのだったーー。
第3作目『死霊館 エンフィールド事件』(2016年)
1作目『死霊館』で登場したウォーレン夫妻は、霊の存在に否定的な専門家やメディアからの批判にうんざりしていた。しかしそこに、イギリスに超常現象で困っている家族がいると聞き、訪ねることにした。その超常現象とは、最初は小さなノックオンから始まった。それは次第にエスカレートし、娘が何者かに取り憑かれたりして、手が追えない状態だった。
物が勝手に動いたり、人影を見かけたりと不可解な現象は続い他のだが、ウォーレン夫妻は霊の気配をなぜか感じることがでなかった。帰り道、そのことが引っかかったウォーレン夫妻は事件を振り返っていると、ある記憶が頭を過ぎるーー。
第4作目『アナベル 死霊人形の誕生』(2017年)
ある田舎町の一軒家で、人形屋をして生計を立てている一家がいた。一家は裕福で、大きな豪邸に住んでおり、一人娘のビー(サマラ・リー)がいるごく普通の幸せな家庭だった。しかしある日、一家の車が故障し道に止まっていると、道へ飛び出したビーは走って来た別の車に惹かれて死んでしまう。
12年後、夫婦は広い自宅を孤児院として貸し出すことにし、そこに孤児の少女6人と1人のシスターが移り住んできた。「亡くなった娘の部屋には入ってはいけない」というルールを、孤児のうちの1人がある出来事をきっかけに破ってしまう。
それから平和だった毎日は一変。少女だけでなく、他の孤児や夫婦にまで不可解な現象が襲いかかったのだったーー。
第5作目『死霊館のシスター』(2018年)
舞台は1952年のルーマニア。神に仕えていたはずの修道女が、なぜか自殺してしまった。その秘密を探るべく、神父バーク(デミアン・ビチル)と修道女見習いのアイリーン(タイッサ・ファーミガ)は調査を依頼された。協会への案内を地元の若者のフレンチー(ジョナ・ブロケ)に頼み、2人は修道院へたどり着くが、そこには不自然なほど大量の十字架が建てられていた。
なんとかして修道院の中にたどり着いた2人を、1人の修道女が迎える。恐ろしい現象が2人を襲うが、翌日なんとかして修道女に話を聞くことができた。そこで聞いた話によると、かつて「暗黒時代」と呼ばれた時代悪魔信仰していた貴族が、悪魔を召喚する儀式を地下でしたというのだった。
事実を知り、事を収拾させようとした2人に、更なる事件が襲いかかるーー。
そのほかに『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』『アナベル 死霊博物館』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の3作が公開されています。
死霊館・アナベルシリーズのネタバレ | 時系列を整理しよう!
それぞれの作品を時系列順に並べると以下のようになります。(ここでいう「事件」とは、作中でメインストーリーとして扱われている出来事を指しています)
『死霊館のシスター』(事件発生:1952年)
『アナベル 死霊人形の誕生』(事件発生:1957年)
『アナベル 死霊館の人形』(事件発生:1970年)
『死霊館』(事件発生:1971年)
『死霊館エンフィールド事件』(事件発生:1977年)
それぞれの映画の重要人物の繋がりと大まかな筋は、以下のようになります。
人物との繋がり
- 死霊館のシスターでは悪魔ヴァラクが登場し、退治には至らず地元の少年に憑依。その除霊をウォーレン夫妻が行うが、あまりの恐怖に妻ロレイン(ヴェラ・ファーミガ)はトラウマになった。
- アナベル人形には悪魔が取り憑いていたが、その悪魔はある少女に乗り換えた。普通の人形に戻った人形は売りに出され、『アナベル 死霊館の人形』主人公に買われる。
- 取り憑かれた少女は事件を起こし自殺。その少女が殺害をもくろみ侵入した家庭で、たまたまアナベル人形を購入しており、悪魔は再びアナベルに憑依した。
- 人形は、ウォーレン夫妻に引き取られた。しかし不可解な現象は絶えず、『死霊館』作中でも怪奇現象が起きる。
- エンフィールド事件をウォーレン夫妻が調査すると、元凶は『死霊館のシスター』で登場した悪魔ヴァラクであることが判明した。
死霊館・アナベルシリーズで 絶対押さえたい3つのキーポイント
【ポイント①】全ての元凶・悪魔ヴァラク
『死霊館のシスター』で、凶悪な悪魔「ヴァラク」について書かれていました。この作中ではヴァラクを怯ませることはできましたが、完全な退治には至りませんでした。その結果、修道院への道案内をしていた少年フレンチーに取り憑いてしまいます。
後にフレンチーの除霊をウォーレン夫妻が行い、一部始終を撮影しました。その映像を、心霊研究の講義として流していた映像が、『死霊館』の冒頭に登場します。
そしてこの悪魔ヴァラク、事足りず『死霊館エンフィールド事件』でも不可解な現象の原因となっています。なぜルーマニアにいたはずのヴァラクが、イギリスで事件を起こしているかは、今の所不明です。現在スピンオフ作品を製作中のようですので、もしかしたらそこで言及されているかもしれません。
【ポイント②】アナベル人形、ジャニス、ミアの関係
この関係は、『アナベル 死霊館の人形』『アナベル 死霊人形の誕生』の2作で明らかになります。
ジャニスは『アナベル 死霊人形の誕生』で登場した孤児の少女の1人で、最終的に悪魔に魂を乗っ取られてしまいます。その悪魔とは、過去に不幸な死を遂げた少女アナベルになりきり人形に憑依していた悪魔です。ジャニスは、悪魔に魂を乗っ取ったられたまま養子に引き取られ、大人になました。
この時点で悪魔は、アナベル人形から少女ジャニスに乗り換えたため、アナベル人形はなんの変哲もない人形に戻りました。そして人形は売りに出され、その人形をミアの夫ジョンが購入したのです。
一方ジャニスに取り付いた悪魔は、ジャニスが大人になったタイミングである事件を起こします。その事件の詳細が、『アナベル 死霊館の人形』の冒頭で明らかになります。憑依されたまま大人になったジャニスは、悪魔信仰にふけ家族を殺してしまいました。そして、たまたま隣人だったミアの家に侵入し、ミアをも殺そうとしますが未遂に終わり、ジャニスはその場で自殺します。
ジャニス自殺を図った時、手にしていたのはミアがプレゼントされたアナベル 人形でした。このタイミングで、悪魔はジャニスから再びアナベル人形に体を移り変えたのです。
つまりこの2作品で、悪魔は「アナベル人形→ジャニス→アナベル人形」と憑依を繰り返しました。
【ポイント③】アナベル人形とウォーレン夫妻
ウォーレン夫妻は、霊や悪魔が取り憑いているとされている品々を自宅に保管しています。その中の1つがアナベル人形で『アナベル 死霊館の人形』後、ウォーレン夫妻が保管していました。
ウォーレン夫妻は、まだ作中で直接アナベル人形と対峙していません。しかし、『死霊館』で夫妻の元に起こった不可解な現象のうちの1つにアナベル人形が登場しています。ここでは、アナベル自体が原因か、もしくは悪霊が忠告としてアナベルの幻覚を見せていたかは、まだ定かではありません。
まとめ
作品をまたいで伏線が張り巡らされ、複雑なストーリー構成になっていますね。この記事を読んで、作品への理解が更に深まっていただければ嬉しいです!そして、2019年9月に公開された『アナベル 死霊博物館』では、新たな謎が明らかになっています。