【ネタバレ注意】信じ難いラスト! 『アベンジャーズ/インフィニティ―・ウォー』徹底解説!
今や公開される度に社会現象となるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)。2008年公開の『アイアンマン』から始まったこのユニバースもいよいよ最終フェイズになりました。その終わりの始まりとなる映画が、今回紹介する『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』です!
この記事では、本作のストーリーや登場人物、小ネタなどを”ネタバレ全開”で解説していきます!
まだ未鑑賞でこれから見る人は十分注意して下さい!!
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目次
アベンジャーズ/インフィニティ―・ウォーに登場する豪華ヒーローたちをおさらい!
まずは、アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーに登場するヒーローたちの過去作や人物像について振り返っていきましょう!
アイアンマン=トニー・スターク
出典:マーベル公式サイト
頭脳明晰、金持ち、女好きの実業家。自ら開発したパワードスーツを装着し、アイアンマンとなる。『アベンジャーズ』でチタウリ(サノスによって雇われた異星人)の軍団にニューヨークを襲撃されて以来それがトラウマとなり、一時はパワードスーツ依存症となる。
アベンジャーズの存在が地球を脅かしているという考えがあり、今回のサノス襲撃の際は、地球で戦うことに戸惑いを感じている。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にてキャプテンと決裂し、その後音信不通だが、緊急連絡用のケータイは常に持ち歩いてるようだ。また、その際新戦力としてスカウトしたピーター・パーカー=スパイダーマンを何かと気にかけており、スパイダースーツを作成するなど、陰ながら支える優しさもある。
“アイアンマン”の正体トニー・スタークの素顔を徹底解剖!映画版と原作の違いも解説マイティ・ソー
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
神の国アスガルドの王子。単純明快な性格で正義感が強い。驚異的な腕力と耐久力を持ち、高潔な心を持ったソーにしか持ち上げられない伝説のハンマー【ムジョルニア】で戦う。『マイティ・ソー バトルロイヤル』にてアスガルドを支配しようと目論む姉ヘラと対峙する。
その際、ムジョルニアを破壊され、右目も失う絶体絶命の状況に陥るが、自らのアイデンティティが雷神であることを自覚し、ハンマーが無くとも雷を操れるようになる。
キャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャーズ
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
元は小柄でひ弱な志願兵だったが、誰よりも強い正義感を買われ、第二次世界大戦中の極秘実験の被験者に任命される。超人血清を打たれた彼は驚異的な耐久力、腕力を得て、キャプテン・アメリカとなる。発明王であるトニーの父ハワード・スタークが作製したヴィブラニウム製の盾を防御や武器として使用。
ヒドラとの死闘の末、南極の海へ墜落し、70年もの間氷漬けになる。現代に蘇ってからは、アベンジャーズのリーダー的な存在としてチームをまとめ上げる。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にて親友バッキーを救うためトニーと決裂する。さらに政府に追われる身となったため、隠居生活を送るが、トニーには「私が必要な時はいつでも呼んでくれ」とメッセージを残す。
傷付いても立ち上がり続けるキャプテン・アメリカの名言集スパイダーマン=ピーター・パーカー
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
どこにでもいる平凡な高校生だが、特殊なクモに噛まれて超人的な反射神経、ジャンプ力、筋力を得る。壁や天井に吸着したり、強靭なクモの糸(お手製!)を使い、ビル街なら空を飛ぶように移動できる。アベンジャーズとは違い、地域に根ざしたヒーロー活動から【親愛なる隣人】と呼ばれる。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にてトニーにスカウトされ、新人アベンジャーズ(仮)として戦う。トニーのファンであり、彼の期待に応えようとするも、何かと空回りしがち。映画少年でもあり、映画で見た戦法を実戦で使うこともある。
ハルク=ブルース・バナー
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
トニーと肩を並べる天才科学者。実験中の事故で多量のガンマ線を浴びてしまい、極度の興奮や怒りを感じると凶暴な緑色のモンスター【ハルク】に変身する。
一度ハルクになると理性が無くなり、とにかく暴れ回る。驚異的な腕力、耐久力を持ち、そのパワーはアベンジャーズ数人がかりでやっと止めることができるレベル。『マイティ・ソー バトルロイヤル』にてソーと共闘し、ハルクにもささやからながら理性が芽生えたようにも見える。
ハルクとは何者なのか?原作から映画まで能力や強さ&魅力を徹底解剖!ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノヴァ
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
元KGBのスパイであり、最強のエージェント。スーパーパワーは持たないが、高度なマーシャルアーツや射撃スキル、さらにテクノロジーを駆使し、超人らとも張り合う。スパイのスキルを生かし、主に諜報分野でチームに貢献する。
初期アベンジャーズの紅一点でありながら、縁の下の力持ち的な存在。なにかと歪みがちでまとまりのない男性陣を、持ち前の母性と姉御肌で支える。その優しさから、ハルクをなだめることができるという他にない能力も備える。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではトニー側につき、キャプテンらと戦ったが、最終的にキャプテン側につき、彼とともに隠遁生活を送る。
ドクター・ストレンジ=スティーブン・ヴィンセント・ストレンジ
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
元天才外科医だったが、スマホのながら運転(ダメ絶対!)により両手の機能を失う大事故に遭う。現代医療では修復不可能と言われた両手を取り戻すため、最後の望みとして魔術の世界に入る。最強の魔術師エンシェント・ワンの元で厳しい修行を受け、最初こそ落ちこぼれだったが、今やその実力はワンの免許皆伝級である。
瞬間移動、魔法によるバリア、念力といった様々な魔術を駆使しながら戦う。また、卓越した知性から敵と状況を見極め、臨機応変に戦うスキルも高い。【タイムストーン】の守護者であり、その力を使いながら人類の平和も守る。傲慢でプライドが高く、チームプレーが苦手なのが玉に瑕。彼が纏うマントは意志を持ち、ストレンジをサポートする相棒のような存在である。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
賞金稼ぎ、暗殺者、アライグマ、バカ、木、不思議ちゃん、と誰一人まともなヤツがない宇宙のお尋ね者集団。身体能力や武器の扱いは長けているものの、特筆すべきスーパーパワーは無い。しかし、困っているヤツはほっとけない気の良さと強いチームワークで悪と戦う。
基本的にノリで行動する傾向があり、【悪いことも良いことも両方やろう】がモットー。【銀河の守護者】という大仰なネーミングだが、本当に、しかも二度救っている。リーダー(?)のクイルは地球出身であり、星と人間のハーフ。ガモーラはサノスの養女として殺人鬼に育てられたが、極悪非道な父に抗い、仲間のために戦うことを選ぶ。地球の流行には疎く、一昔前の音楽や映画で知識が止まっている。
映画『アベンジャーズ/インフィニティ―・ウォー』のネタバレあらすじ
出典:映画「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」予告編
ここからは、がっつりとネタバレ有であらすじを解説していきます!
【ネタバレあらすじ①】オープニング〜事の始まり
MCU作品の端々に登場する【インフィニティ・ストーン】が本作の重要な鍵となります。インフィニティ・ストーンとは、宇宙が誕生する前に存在した6つの特異点が、結晶となったものです。
これらを全て集めて指を鳴らすと、全宇宙の生命の半分が滅亡するという文字通り無限の力を持つ石。この石を狙うのが今作の敵となるサノス(ジョシュ・ブローリン)です。彼の野望を阻止するべく、最強のヒーローたちを結集したアベンジャーズが立ち上がる、というアツいヒーロー映画なのです!
出典:映画「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」公式サイト
【ネタバレあらすじ②】インフィニティストーンをめぐる戦いが始まる
物語は、難民となったアスガルド人を乗せた船がサノスとその部下ブラックオーダーによって襲われ、壊滅的な状況となった船内から始まります。
アベンジャーズ最強と謳われるソー(クリス・ヘムズワース)とハルク(マーク・ラファロ)ですら、サノスには全く刃が立たちません。インフィニティ・ストーンの一つであるスペースストーンをと引き換えに、ソーとアスガルドの民を救おうとしたロキ(トム・ヒドルストン)も無残に殺されてしまいます。(ロキは悪役ながらも憎めない人気キャラで、このシーンはファンにとって非常に辛いシーンでした…。)
そんな中、ソーの盟友であるヘイムダル(イドリス・エルバ)は最後の力を振り絞り、頼みの綱としてハルクを地球に転送します。そして壊れゆく船とソーを残し、サノス一行もまた、残りのインフィニティ・ストーンを求めて地球を目指します。
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
地球へ飛ばされたハルクが落ちた先は、魔術師の本部であるニューヨーク・サンクタムでした。そこには最強の魔術師であるドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)とウォン(ベネディクト・ウォン)が。「サノスが来る…!」という言葉とともにバナーに戻ったハルクを見て、ただならぬ事態と判断したドクターはトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr)=アイアンマンの元へ。
最悪の敵サノスについて策を練るトニーらの元にも不穏な地響きが…。ブラックオーダーの二人がドクターの持つタイムストーンを狙って地球に攻めてきたのです。敗北感からハルクに変身できないバナーに変わり、アイアンマンとなったトニーとドクターによって戦闘開始!新たなスーツが装着されていく様は、待ってました!と言いたくなるようなカッコよさです。
たまたま(!)校外学習でMoMA美術館に訪れていたピーター・パーカー(トム・ホランド)=スパイダーマンも応戦しますが、立ちはだかる強敵によってドクターは気絶させられ、タイムストーンごと巨大な宇宙船に連れ去られてしまいます。トニーとピーターはドクターとタイムストーンを追い、離陸する宇宙船に乗り込むのでした。
今までのシリアスな雰囲気を払拭するように、ゴキゲンなナンバーと共に登場するのはガーディアンズ達。
(ちなみに登場曲はスピナーズの”The Rubberband Man”)そこへ突然救難信号が。
助けに行くべきだと主張するガモーラ(ゾーイ・サルダナ)に対し、クイル(クリス・プラット)とロケット(ブラッドリー・クーパー)は略奪や見返りという下心を抱きつつ信号が発信された地点へ向かうことに。
その地点に到着した一行ですが、残骸ばかりが浮かんでおり、不穏な空気が漂います。そこに船体へぶつかる人間が。サノスにやられ、満身創痍となったソーでした。ガーディアンズは船内で彼を介抱し、事の経緯を聞きます。
サノスの娘であるガモーラの話を聞いたソーは、サノスはリアリティストーンがある惑星ノーウェアに行くはずだと推測します。また、ソーは、サノスを倒すためには最強の武器を作るため、惑星ニダベリアに行く必要があると主張し、一行は二手に分かれ、それぞれの目的地を目指すのでした。
【ネタバレあらすじ③】ヴィジョンの危機
一方その頃、スコットランドのある部屋の一室に額を寄せ合う二人の男女が。シビル・ウォーの後、互いに惹かれ合い二人でひっそりと暮らすヴィジョン(ポール・ベタニー)とワンダ(エリザベス・オルセン)です。
夜の街に繰り出した二人ですが、何者かによって急襲されます。ヴィジョンの額にあるマインドストーンを狙うブラックーオーダーでした。物理攻撃が効かない無敵のヴィジョンに致命傷を与えるほどの強敵を前に、二人は苦戦を強いられます。ここまでかと追い詰められたその時、ワンダの視線の先にある人影が…。暗闇から姿を表したのは、なんとキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)!
隠居生活で髭面になったキャプテンが登場するシーンは、本作でも最も盛り上がるシーンの一つでした!。さらにナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)とファルコン(アンソニー・マッキー)も応戦し、今まで数多くの修羅場を共にくぐり抜けてきたことを思わせる抜群のコンビネーションで敵を圧倒します。勝てないと判断したサノスの部下は、逃げるように宇宙船に乗り込みます。
再会を喜ぶアベンジャーズ達。一時は決裂した彼らですが、ここで再び固い結束を見せます。
【ネタバレあらすじ④】新たな武器を手に入れるソー
ソーから伝説の【惑星ニダベリア】の話を聞いたロケットはグルート(ヴィン・ディーゼル)と共にその惑星に向かうことにします。ニダベリアとは、武器職人であるドワーフ達が住み、あらゆる武器が製造される星で、神話上のものと考えられていました。
一行はニダベリアに到着しますが、住民は一人もおらず、廃墟になっていました。唯一生き残った長のエイトリによると、サノスが自分にインフィニティ・ストーンを収めるガントレットを作らせ、住民を皆殺しにし、二度と再現できないように自分の両手も切り落としたと言うのです。新たな武器がないとサノスに勝てないと言うソー。ハンマーは彼の溢れるエネルギーを制御するものでしたが、新しい武器は彼の力を増大させるものなのです。
彼は決死の覚悟で星のコアを動かし、その莫大なエネルギーを体に浴びながら溶解炉を復活させます。斧の両刃はできたものの、ソーは瀕死状態、柄もなくエイトリも狼狽する中、グルートが自らの腕を柄にし、新たな武器【ストームブレイカー】を完成させたのです。それと呼応するようにソーの手のひらに雷が…。
【ネタバレあらすじ⑤】サノスの娘・ガモーラの運命
出典:映画『アベンジャーズ インフィニティー・ウォー』公式サイト
【リアリティストーン】がある惑星ノーウェアへ向かう途中、ガモーラはクイルにある頼み事をします。それは、もしサノスの手にインフィニティ・ストーンが渡りそうになった場合、クイルの手で自分を殺してほしいというものでした。あまりの唐突さに驚くクイル。一時は敵対した二人ですが、共に冒険をするうちに、二人の間には確かな愛が芽生えていたのです。
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
ノーウェアに到着したクイルたちは、コレクターを脅すサノスを目撃します。不意を突き、サノスを刺すガモーラ。しかしそれはリアリティストーンによって見せられてた幻影でした。石は既にサノスの手に落ちたのです。クイルの抵抗も虚しく、ガモーラはサノスにさらわれてしまいます。
なぜサノスはガモーラを殺さずにさらったのか、それは彼女のみが【ソウルストーン】の有りかを知っているからでした。妹ネビュラ(カレン・ギラン)を人質に取られ、ガモーラは真実を明かしてしまいます。ソウルストーンは惑星ヴォーミアにあると…。
惑星ヴォーミアに降り立ったサノスとガモーラ。そこにいたのは、なんと第二次世界大戦の最中、スペースストーンの力によって行方不明になったレッドスカル(ヒューゴ・ウィーヴィング)でした。
彼の話によると、ソウルストーンはインフィニティ・ストーンの中で入手するのが最も困難であるということ、その条件は愛するものを犠牲にするということでした。サノスに愛するものなんていない、石を手に入れることはできないと笑うガモーラでしたが、サノスの目には涙が。彼は本当に娘を愛していたのです。娘の命と引き換えにソウルストーンを手に入れたサノス。残るは、マインドストーンと、タイムストーンの2つとなりました。
【ネタバレあらすじ⑥】いよいよクライマックス〜サノスとの決戦
キャプテン達はヴィジョンの額からマインドストーンを外すため、最新技術を求めてワカンダへ。国王ティチャラ=ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)との再会を喜びます。そこにはキャプテンの親友であるバッキー(セバスチャン・スタン)の姿も。そんな平穏も束の間、空から大量の宇宙船が。サノスの軍隊が地球に攻めてきたのです。
新たなメンバーも加わった新生アベンジャーズ、さらにワカンダの戦士たちも応戦し、敵に立ち向かいます。圧倒的な敵の数に劣勢を強いられるアベンジャーズ達、もうダメだと思ったその時、空からまばゆい光と共に落雷が。ストームブレイカーを携えたソーが地球に帰ってきたのです!「サノスを連れてこい!」と叫びながら敵をなぎ倒すソー。
新たな戦力が加わり、形勢が逆転します。ワカンダの草原で繰り広げられる大合戦はヒーロー一人一人に見せ所があり、ヒーロー同士の掛け合いも豪華で壮観です!
一方、惑星タイタンに不時着したアベンジャーズはネビュラの通信を受けてやってきたガーディアンズと合流します。ストレンジはタイムストーンを使い、【1400万605通り】の未来を見通します。「我々が勝ったのは何回だ?」と尋ねるトニー。ストレンジは「1回だ」と答えます。
タイムストーンを追い、同じくタイタンに降り立ったサノスはアベンジャーズ&ガーディアンズと壮絶な戦いを繰り広げます。流石のサノスも苦戦を強いられます。ついにサノスから石を奪おうとしたその時、ガモーラが殺されたと知ったクイルが激昂し、形勢が逆転、トニーが反撃するも、致命的な攻撃を受けてしまいます。トニーにトドメを刺そうとするサノスを止めたのはストレンジでした。「タイムストーンはお前にやる、だからそいつは殺すな」と説得するストレンジ。タイムストーンを手に入れたサノスは、最後に残ったマインドストーンを求め、地球に向かうのでした…。
ワカンダの草原で必死の抵抗を続ける地球のヒーロー達ですが、突然不穏な空気が漂い始めます。「ヤツが来た…」というヴィジョンの言葉とともに現れたのはサノスでした。
既に5つのインフィニティストーンを手に入れた彼にアベンジャーズが総攻撃をしかけるも、まるで歯が立ちません。その様子を見たヴィジョンはワンダにマインドストーンを壊してほしいと頼みます。マインドストーンを壊すということは、その石の力によって生きているヴィジョンを殺すということです。
宇宙の運命と愛する人の命のどちらかを選ばなければならないワンダにヴィジョンは「愛する君に壊してほしい」と語りかけます。ヴィジョンに迫るサノス、泣きながら石を壊すワンダ。ついに石は砕け、ヴィジョンも消えてしまいます。
泣き崩れるワンダに「私も大きな犠牲を払ってきた」と語りかけるサノス。しかし、「今は嘆いてる暇はない」と続けます。次の瞬間、サノスはタイムストーンで時間を戻し、消えたはずのヴィジョンとマインドストーンを蘇らせたのです。突然の出来事に為すすべもなく石を剥がされ、倒れるヴィジョン。ついにサノスは全てのインフィニティストーンを手に入れてしまったのです。
指を鳴らそうとしたその瞬間、サノスに凄まじい雷が浴びせられます。雷撃を放ったのはソーでした。弟とアスガルドの民を殺され、怒りに満ちた彼は渾身の力でサノスにストームブレイカーを投げつけます。サノスの胸に突き刺さるストームブレイカー、さらにそれを突き刺し勝利を確信するソーを前に、苦悶の表情を浮かべながらサノスは言います。「頭を狙うべきだったな」。次の瞬間、サノスは指を鳴らし、まばゆい光が辺りを包みます。
それを皮切りに次々と塵になるヒーローやワカンダの戦士たち。それは惑星タイタンにいるトニーたちも例外ではなく、仲間が塵になっていく様をただただ傍観するしかありませんでした。
サノスは自らの野望を達成してしまったのです。
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では結局誰が主人公なの?
本作の主人公は単純な悪役ではない「サノス」
出典:映画『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』公式サイト
サノスはこれまでの私利私欲に走る敵とは一味違います。
全宇宙の知恵やテクノロジーを身につけ、ハルクとの戦いでも計算されたマーシャルアーツを見せ、ただの力馬鹿ではないと分かります。
本作でトニーらとの戦いの場となった惑星タイタンは彼の故郷でした。彼はその星の統治者の息子として生まれ、かつては平和主義者でしたが、自分の星が人口過剰で制御しきれなくなり、体制を維持するために民のほとんどを虐殺するという暴挙に出ます。
それから彼は「宇宙の調和を保つためには、生命の数を減らさなければならない」という極端な思想に陥ります。インフィニティストーンで生命の半分を消し去るのは、宇宙を平和にするための彼なりの「慈悲」なのです。
サノスは、彼なりにこの世界を守りたかったのかもしれません。そう考えると、この物語の主人公が「サノス」であると言われても納得がいくと思います。
マーベルといえばド派手な戦闘シーンといったヒーロー大活劇といったイメージですが、惑星や種族を超えた家族や仲間、恋人同士の愛といったテーマが根底にあり、本作はヒューマンドラマとしての見応えがあります。
インフィニティ・ウォーは、愛するものと宇宙の危機を天秤にかけなければならないヒーロー達の苦悩が描かれます。それは悪役であるサノスですら例外ではなく、彼もまた自らの目的のために愛するものを犠牲にするのです。
サノスの指パッチンの影響で生き残ったのは初代アベンジャーズ!?
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で最後に生き残っている登場人物は?
(※本作では生死は不明ですが、続編でそれが明らかになる主要人物も含みます)
ソー
キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)
ハルク(ブルース・バナー)
ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)
ホークアイ(クリント・バートン)
ウォーマシン(ジェームズ・ローズ)
ロケット
ネビュラ
アントマン(スコット・ラング)
キャプテン・マーベル(キャロル・ダンバース)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で塵になってしまったヒーローたち(サノスの指パッチンによるもののみ)
ドラックス
マンティス
ピーター・クイル(スター・ロード)
ドクター・ストレンジ(スティーヴン・ストレンジ)
スパイダーマン(ピーター・パーカー)
ウィンター・ソルジャー(バッキー)
スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)
ファルコン(サム・ウィルソン)
ブラックパンサー(ティ・チャラ)
グルート
ワスプ(ホープ・ヴァン・ダイン)
生き残ったヒーロー達を見て何かお気づきでしょうか?そう、初代アベンジャーズが全て生き残っているのです!タイタンにはネビュラとトニーのみが残るといった意外な組み合わせもあり、この面々が続編『アベンジャーズ/エンドゲーム』でどのように活躍するのか目が離せません!
フューリーの信号の送り先はキャプテン・マーベル!?
サノスの指パッチンの影響はアベンジャーズのまとめ役であるニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)にまで及びます。フューリーは周りの人間や部下のシャロンが塵になる瞬間を目撃し、異常な事態に気付きます。急いで車に戻り、あるものを取り出すフューリー。しかし、自分も塵になるのを見て、”Motherfuc…(クソッタ…)”と呟きながら消えてしまいます。
消えたフューリーが落としたのは一昔前のポケベルでした。そこには”Sending…(送信中…)”の文字の後にキャプテンマーベルのマークが。フューリーは彼女に救難信号を送ったのです。次作『エンドゲーム』では彼女がどのように活躍するかが見どころです!
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で監督が伝えたかったこと
本作の監督であるジョー・ルッソは、「私たちはマーベル映画で一貫して“自身の行動には責任が問われるし、自身の選択によって生まれた結果を背負い続けなければならない”という物語を描き続けてきました。」とインタビューで答えています。
今回、サノスの計画によってヒーロー達は多くの愛する人達を失いました。確かにサノスがしていることは見方によっては宇宙平和のための行動かもしれません。しかし、同じく平和を求めるアベンジャーズ達には、例えそれが不可能だとしても、最後の一人を助けるまで諦めない正義があります。それがサノスとの大きな違いなのです。
まとめ
2012年に公開された第一作目『アベンジャーズ』から7年。スーパーヒーロー達の夢の共演で我々を楽しませてくれたこのシリーズもいよいよ最終章。これまでド派手な戦闘を見せてくれたMCUですが、今回は派手さもカッコよさもパワーアップしています!MCUファンが楽しめるのはもちろんのこと、ビギナーの方もここから気になるキャラを見つけて作品を遡ることもオススメです!
また、アベンジャーズのもう一つのテーマは愛です。それは家族愛、恋人同士の愛、仲間同士の絆と様々です。それを知るからこそのヒーローであり、それがサノスとの大きな違いです。大切な人を失い、絶望の淵にいる人々ですが、”彼ら”は決して諦めません。なぜなら彼らは”ヒーロー”なのですから。続編であり完結編である『アベンジャーズ/エンドゲーム』を最大限に楽しむためにも是非ご鑑賞くださいね。