【2021年】アカデミー賞連発!大注目の配給会社「A24」おすすめ映画20選
近年話題の作品を見ると「A24」というシンプルなロゴを見かけた、という方も多いのではないでしょうか?そのロゴの正体は「配給会社」のA24です。2012年創立以来、ニューヨークに本社を構える「A24」。アカデミー賞を始め多くの賞レースに作品を輩出する映画界大注目の気鋭の存在です。
女流監督を代表するソフィア・コッポラが手がけた『チャールズ・スワン三世の頭ン中』(原題:A Glimpse Inside the Mind of Charles Swan III)を皮切りに、ラブストーリー・SF・ヒューマンドラマ・青春ドラマ・ホラー、さらには英国ロックバンドオアシスの歴史を辿る『オアシス:スーパーソニック』(原題:Oasis:Supersonic)といったドキュメンタリーまで、幅広いジャンルを取り扱っています。
この記事では、胸に刺さる作品をジャンルレスにご紹介します。2021年に公開されたばかりの最新作もランクインしていますよ!
目次
- 【2021年最新版!】おすすめのA24配給映画20選
- ①Mrタスク
- ②聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
- ③ザ・ライトハウス
- ④ヘレディタリー/継承
- ⑤ミッドサマー
- ⑥ エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(原題:Eighth Grade)
- ⑦ HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ(原題:Hot Summer Nights)
- ⑧荒野にて(原題:Lean on Pete)
- ⑨ディザスター・アーティスト(原題:The Disaster Artist)
- ⑩ ルーム(原題:Room)
- ⑪ 20センチュリー・ウーマン(原題:20th Century Women)
- ⑫フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 (原題:The Florida Project)
- ⑬ オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(原題:Locke)
- ⑭スイス・アーミー・マン(原題:Swiss Aemy Man)
- ⑮ A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(原題:A Ghost Story)
- ⑯ AMY エイミー(原題:Amy)
- ⑰デ・パルマ(原題:De Palma)
- ⑱ ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界(原題:Ginger & Rosa)
- ⑲ レディ・バード(原題:Lady Bird)
- ⑳いま、輝くときに(原題:The Spectacular Now)
- まとめ
【2021年最新版!】おすすめのA24配給映画20選
2016年アカデミー賞大本命と各紙取り上げた『ラ・ラ・ランド』を抑え、作品賞に輝いた『ムーンライト』はA24とハリウッド俳優のブラッド・ピット率いる「PlanB」がタッグを組み手がけた作品で、A24の名を一気に全世界に広めました。
A24は一般的な配給会社とは一味違う、癖の強い映画を作ることが多いです。元Youtuberのクリエイターを監督に起用したりと、常に新たな視点を持ちながら進化し続ける会社というイメージでしょうか。
さらに突如SNSで、自社映画の野外上映を告知するなど、作品の魅せ方も斬新でファンの心を離さないA24。自身のロゴが入ったグッズを販売したりと、もはや配給会社の枠を超えた人気を誇っています。
アメリカ映画といえど、決して大規模で華やかな作風ばかりではなく、どちらかと言えば低予算で芸術性に富んだ気鋭な作品が続くA24の映画。この記事では選りすぐりの20作をご紹介します!人に話したくなる一作が見つかるはず!
出典:A24公式Twitter
①Mrタスク
『ムカデ人間』に続く“セイウチ”人間にされた男の悲劇
あらすじ
ウォレス(ジャスティン・ロング)は取材のためカナダを訪れるも、空振りに終わってしまう。だがその地で面白い体験を語ってくれる老人がいることを耳にしたため、人気のない屋敷へ招待されることとなった。だが老人のハワード(マイケル・パークス)にはある恐ろしい計画があり……。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
ハワードの面白い話を聞こうと思っただけのつもりが、彼の恐ろしき計画に巻き込まれてしまう超理不尽なストーリー。罪の無き人がサイコパスな欲望に飲まれる、まるで『ムカデ人間』と似たような世界観です。(配給会社は違いますが……。)
一応ジャンルはホラーコメディに振り分けられていますが、主人公が不憫で笑えないのもある意味注目ポイント。B級テイストではありますが、後味の悪さはなかなかのもの。ありがちなホラー作品に飽きた時に観ると良いかもしれませんね。
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- グロ耐性がある人
- 罪のない人間が巻き込まれる系ストーリーが好きな人
この「A24」映画はこんな人にはむかないかも
- 登場人物に感情移入しちゃうタイプの人
- B級を好まない人
②聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
「目には目を歯には歯を――」人間模様にゾクリとするサイコスリラー
出典:映画『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』公式サイト
あらすじ
心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)には愛する娘と妻がおり、素晴らしき豪邸で幸せに暮らしていた。だが彼にはマーティン(バリー・コーガン)という少年と密会を繰り返す秘密を持っている。ある日ひょんなことから家族へマーティンを紹介する運びとなるが、それをきっかけに運命が狂い始めていく。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
ギリシャ出身の映画監督、ヨルゴス・ランティモスがメガホンを取ったこの作品。ランティモスは2009年『籠の中の乙女』でカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門のグランプリを受賞しました。
「ギリシャ内の監督で最も才能がある」と言われている彼が作った作品、超が付くほど骨太です。ギリシャ悲劇をルーツにしており、人間の恐ろしさを最大限にまで引き出した脚本。最も怖いのは心霊でなく人間、とういうことを嫌なくらい思い知らせてくれる映画です。
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 心霊が出てこないホラーが好きな人
- 息が詰まるようなドキドキ感を味わいたい人
この「A24」映画はこんな人にはむかないかも
- ビックリ系ホラーが好きな人
- 心理的恐怖が苦手な人
③ザ・ライトハウス
実話を基にしたホラー、全編モノクロが更なる恐怖をそそる!
あらすじ
孤島に2人の灯台守がやってきた。これから4週間ほどこの場所にて仕事を行うが、生憎お互いの“そり”が合わない。早々に険悪なムードに包まれる中、酷い嵐が発生。最悪な状態の中、2人は孤島に閉じ込められてしまうのだった。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
救助が困難な孤島が舞台、険悪なムードの2人、それだけでゾクゾクくる要素はバッチリ揃っていますね(笑)1801年に実際に起きた事件を元にして作られたストーリー、閉鎖的な空間で緊迫感がより恐怖を誘います。
ギリシャ神話を軸としているため、ただの「閉鎖的ホラー」では終わりません。骨太な物語を欲している時にピッタリの作品です。
これを読めば理解が深まる!映画『ザ・ライトハウス』のあらすじをネタバレ解説この「A24」映画はこんな人におすすめ
- ソリッドシチュエーションスリラーを好む人
- 極限に追い詰められた人間の様が気になる人
この「A24」映画はこんな人にはむかないかも
- ルーツとなっているギリシャ神話にあまり興味がない人
- 残酷な描写は苦手な人
④ヘレディタリー/継承
2018年ナンバーワンホラーと言われた作品、これを観ずにはA24を語れない!?
あらすじ
アニー・グラハム(トニ・コレット)の母・エレン(ハイディ・メンデス)が死んだ。この家は父や兄も若いうちに精神病で亡くなっていることから、アニーは自分の子供達に病気が遺伝することを不安に思っていた。母の死以降、様々な災難がグラハム家を襲う。
最恐ホラー映画『ヘレディタリー/継承』のネタバレ解説&伏線回収見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
サンダンス国際映画祭で上映後、大絶賛の嵐だった作品、『ヘレディタリー/継承』。21世紀最高のホラー映画とまで言われており、高評価を得ています。
心霊が出てくるタイプのホラーではないものの、最初からラストまで重々しい空気がスゴイ。狂気、異様な執着、カルト宗教への信仰、人間の「陰」である部分を全面に押し出す脚本には圧巻です。
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 高い評価のホラーを観たい人
- 心霊系のホラーにはとっくに飽きている人
この「A24」映画はこんな人にはむかないかも
- 淡々と続いていく恐怖に耐えられない人
- 後味悪い作品は観たくない人
⑤ミッドサマー
『ヘレディタリー/継承』を観たらこっちもね!狂気の明るさが我々の感覚を鈍らせる……
あらすじ
ダニーは精神疾患を抱えている大学生(フローレンス・ピュー)。同じ病を患っていた妹が自殺し、悲しみに暮れていた。彼氏であるクリスチャン(ジャック・レイナー)は別れを切り出せず、お互いは曖昧な関係が続く。
そんな中友人のペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)の誘いがあり、スウェーデンのホルガで行われる夏至祭へ招待された。最初は楽しむ彼らも、夏至祭の奇妙な部分に気づいていき……。
【ネタバレ考察】『ミッドサマー』のあらすじ&伏線を徹底解説!映画の舞台はまさかの日本…?見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
公開時も大きな話題を呼んだ『ミッドサマー』。ホラーと言えば暗闇、人気のない場所が定番ですが、本作は全編通して青空の下!従来の概念をひっくり返す異例の映画となりました。
監督は『ヘレディタリー/継承』と同じアリ・アスターが担当。恐怖度、物語のきめ細やかさ、全てがパーフェクトです。気持ちの良い空、美しい花までもが恐ろしいと思わせる、そのテクニックでは誰もが脱帽することでしょう。
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 一風変わったホラーを観たい人
- 映像の美しさなども楽しみたい人
この「A24」映画はこんな人にはむかないかも
- 『ヘレディタリー/継承』が耐えられなかった人
- 狂気の強い作品は苦手な人
⑥ エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(原題:Eighth Grade)
“いいね!”の数は、わたしの価値じゃない。
出典:映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』公式Twitter
あらすじ
出典:映画『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』予告編
ケイラ(エルシー・フィッシャー)は中学卒業前に、「クラスで最も無口な子」という望んでもいない栄光に輝いてしまった。このままでは高校生活にも不安が募るばかりだと、一念発起して不器用な自分を変えようと奮闘する。SNSを駆使してクラスメイトへのケイラの思惑は、一筋縄ではいかずいくつもの壁が彼女の前に立ちはだかる。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
物心着いた頃から、インターネットやSNSに触れている“デジタルネイティブ”な「ジェネレーションZ世代」のリアルな葛藤を手掛けたのは、YouTuber出身である弱冠28歳の新鋭ボー・バーナム監督です。
俳優としても活躍するバーナム監督は、自らの青春時代の経験を元に『レディ・バード』の企画も手掛けている才能の持ち主です。
等身大の姿をくり抜いたリズミカルな今作は、全米では4館という超小規模での公開から始まり、口コミが観客を呼び、見事に1084館に公開拡大という大ヒットを実現しています。
時代は移り変わっても「青春の壁」はいつだって同じはず。少⼥の成⻑と⽗娘の絆をぜひご堪能下さい!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 共感する点の多い主人公の映画を探している方
- 注目作のチェックを欠かさない方
この「A24」映画はこんな人にはむかないかも
- 若い感覚の話は苦手な方
- アナログな内容の物語を探している方
⑦ HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ(原題:Hot Summer Nights)
忘れられない夏が来る
出典:映画『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』公式Twitter
あらすじ
出典:映画『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』予告編
父を亡くした喪失感から立ち直れずにいる内気なダニエル(ティモシー・シャラメ)は、夏休みを叔母の家で過ごすことになった。叔母の家がある海辺の街、ケープゴットは夏になると観光客が殺到するため、ダニエルは居心地の悪さを隠しきれず、悶々としていた。
そんな中ダニエルは、観光客にマリファナを売って生計を立てる、ハンター(アレックス・ロー)という少年と出会い、裏の仕事に手を染め始めてしまう。そして、さらに街一番の美女であるハンターの妹、マッケイラ(マイカ・モンロー)と親密になったダニエルは、大学進学を控える身ながら、初めての恋と遊び心に火がついてしまう…
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
2019年4月に日本公開された『ビューティフル・ボーイ』とはひと味違う角度から“薬物”への関りを持つ役どころを演じたティモシー・シャラメ。今作はキャストのみならず制作陣も同世代が多かったことは大きな化学反応を起こしていると、他の作品との違いを感じたそうです。
本作で初めて脚本と監督を務めた新鋭イライジャ・バイナム。今作の脚本は、まだ日の目を浴びていない優秀な脚本家を発掘するための映画製作マッチングプロジェクトである「ブラックリスト」に2013年に掲載され、注目を集めました。2015年の映画化企画当初は監督自らダニエル役を務めるはずでしたが、話題作の出演が続いたティモシー・シャラメに白羽の矢が立ったようです。
監督自身が「1991年」という時代と、普遍的なティーンエイジャーの悩みごとを併せて描き切った一作にご注目を!
ティモシー・シャラメのおすすめ映画10選|演技力と美しいルックスで人気上昇中!この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 環境や悩みに共感できる要素がある物語を探している方
- 観光地のロケーションを堪能したい方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 単純明解な物語が見たい方
- コメディ要素の強い恋愛模様が見たい方
⑧荒野にて(原題:Lean on Pete)
天涯孤独な少年と、走れなくなった競走馬。希望を求め、絶望のふちを行く彼らの旅路は。
あらすじ
出典:映画『荒野にて』予告編
小さい頃に母親が出て行ってしまい、父と二人暮らしのチャーリー。幼い頃によく面倒を見てくれた叔母とも疎遠になり、新天地での生活が始まった。初めて興味を持てる仕事も見つけ、心機一転穏やかな日々が訪れるはずが…
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
ミュージシャンとしても活躍するウィリー・ヴローティンの小説を原作に恋して、映画化へとたどり着いたアンドリュー・ヘイ監督。アカデミー賞を受賞した『さざなみ』で初めて作品に触れた方も多いのではないでしょうか?
実は今作は、『さざなみ』の制作よりも前に脚本を手掛け始めた、監督の隠し玉とも言えるような一作なのです。
主演を飾るチャーリー・プラマーは全米規模でのオーディションで、何百もの応募者を抑え監督の直感と制作陣の候補が一致し選びぬかれた逸材なのです。そして彼自身も、オーディション後に監督へ直筆の手紙で熱意を届けたという相思相愛っぷり。
原作者のバンドであるRichmond Fontainの楽曲が流れるエンドロールまで統一し、洗練された世界観を窘める一作です!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 静かな物語を探している方
- 鑑賞後の余韻を大事にしたい方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 少年の冒険物語を期待している方
- 情報量の多い映画を探している方
⑨ディザスター・アーティスト(原題:The Disaster Artist)
出典:映画『The Disaster Artist』公式Facebook
あらすじ
俳優を目指すグレッグ(デイヴ・フランコ)は演技学校でトミー・ウィソー(ジェームズ・フランコ)という風変わりな男と出会う。ウィソーのオーバーな演技に唖然とするグレッグだったが、ミステリアスな振る舞いに次第に惹かれ始めていた。
思い通りには行かない夢の途中で、ウィソーからロサンゼルスへ引っ越すことを提案されたグレッグ。その転機から、仕事もプライベートも上手く回り始めたグレッグに相反して、ウィソーはくすぶり続け嫉妬心を抱き始めていた。グレッグが冗談交じりに「自分たちで映画を作ってしまえば」と言ったことを本気にしたウィソーは並外れた行動力で現実に変えていくが…
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
2003年に公開された『The Room』という恋愛映画を基に、繊細かつ大胆にひとつの映画の製作過程を描いた一作です。原案の監督・脚本・主演をこなしたトミー・ウィソーも「99点の出来映え」と称賛する出来栄えの今作は、カルト的な人気の『The Room』とは違った人気を博しています。
原案映画のワンシーンを演じた映像を、一般で募集するというユニークなプロモーション展開もあった今作。A24配給作品に出演の子役が「Oh, hi Mark!」のシーンを演じる映像が応募されるなど、見る人の心を掴むシーンが多いのも見どころの一つです!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 映画制作の裏側を見たい方
- オマージュ元の作品と併せて楽しみたい方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 関連作品のある映画は苦手な方
- シュールな笑いが苦手な方
⑩ ルーム(原題:Room)
はじめまして、【世界】
あらすじ
ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)はママ(ブリー・ラーソン)と「部屋」で毎日を過ごしていた。ジャックが5歳の誕生日、ママは本当のことを打ち明けた。「部屋」の外には本当の世界があるということを。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
実際に起ったフリッツル事件に触発された原作小説「部屋」を原案に、映画化された今作。大変ショッキングな事件を基にしているためスリリングな内容ですが、気持ちの奥が温かくなるような展開の一作です。
「生きる」そして「成長」するという普遍的な生業に真っ向から向かい合う今作。製作が決定した段階で、A24は配給権を獲得。多くの人へゆるぎない感動を届けてくれました。
2000人の子役の中から出演を勝ち取った、ジャック役のジェイコブくん。長編作品3作目にして、18もの賞を受賞しその他に20の賞にノミネートされた実力派の演技にもご注目を!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 悲しい出来事も含まれた愛情の物語が見たい方
- 子役が活躍する作品を探している方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 明るい家族の物語を探している方
- 大人の駆け引きが見たい方
⑪ 20センチュリー・ウーマン(原題:20th Century Women)
監督自身の母親をテーマに描いた、母と息子のラブストーリー
あらすじ
15歳になる息子のジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)について悩む母のドロシア(アネット・ベニング)は女友達に相談することにした。刺激的な写真家のアビー(グレタ・ガーウィグ)と、恋人未満のジュリー(エル・ファニング)。二人と過ごす特別な夏が始まる。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
父が75歳にして自身のセクシャリティについてカミングアウトした事実を元に描いた、『人生はビギナーズ』から6年。次は自身の母について描いたマイク・ミルズ監督。男性監督が描く新たな母像と、多岐にわたる視覚的なクリエイションに携わってきたミルズ監督らしい風景やカルチャーの取り入れ方にご注目を!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- じわじわと感動を呼ぶ物語が好きな方
- かっこいい女性像を求めている方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 緩急ある物語を探している方
- 男らしい大黒柱が中心に展開するストーリーが見たい方
⑫フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 (原題:The Florida Project)
観るもの全てが魔法にかかる
出典:映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』公式Facebook
あらすじ
母親のヘイリー(ブリア・ビネイト)と一緒にモーテルで暮らすムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)。
その日暮らしながら、大人を巻き込んだいたずらが大好きな彼女は、冒険に溢れた日々に不満はなかった。しかし現実はそう甘くなく二人の生活を貧困が蝕んでいく…
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
ロケーションとキャラクターの組み合わせで物語を作るというベイカー監督。今作のキーパーソンである母親ヘイリー役には、監督自らInstagramで見つけ出した演技未経験の新人を抜擢しています。
さらに、物語の半分以上は子どもの視点を生かして描かれます。ローアングルから大人を見上げた映像や、「遊び場」探しの天才である子供達のおかげで、貧困を描きながらも明るい視点で進む物語に注目です!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- カラフルな映像が好きな方
- 現実味ある題材を描いた物語を探している方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- シックな色味の映像が好きな方
- ファンタジー映画を探している方
⑬ オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(原題:Locke)
人生をつなぎとめるもの それは一本の電話だけ
あらすじ
サッカーの試合を一緒に見るために妻子が自宅で待つ中、アイヴァン・ロック(トム・ハーディ)は自宅とは真逆のロンドンへ車を飛ばしていた。それは一晩過ちで妊娠させてしまった相手の出産に立ち会うためだった。翌日には大きな仕事も控えており、彼の電話は鳴り止まない。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
今作、画面に映るのはトム・ハーディたった一人のみ。異色のワンシュチュエーション・サスペンスです。
『インセプション』や『ダークナイト・ライジング』では一癖ある役柄を演じてきたトム・ハーディが挑んだ、「平凡な男」にご注目を!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- ハラハラする会話劇が好きな方
- 展開の読みにくい物語を探している方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- スピード感あるカーアクションが見たい方
- 登場人物の表情を楽しみたい方
⑭スイス・アーミー・マン(原題:Swiss Aemy Man)
世界が絶賛した奇想天外な青春・サバイバル・アドベンチャー!!
あらすじ
無人島に一人、漂流してしまったハンク(ポール・ダノ)。絶望から自殺を試みるも失敗に終わり途方に暮れていた。そんな中、ハンクは浜辺に打ち上げられた死体を見つける。仲間欲しさに蘇生を試みるも時はすでに遅く息を吹き返すことはなかったが…
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
ポール・ダノの演技も光ることながら、今作の注目はやはり「死体役」のダニエル・ラドクリフ!『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみの彼には、“変”な役のオファーも数多くあるそうです。
その中でも今作のオファーには、二つ返事で即OKの返事をしたというほど熱の入りっぷり。まるでスイス・アーミー・ナイフ(十徳ナイフ)のような最高の相棒・メニーにご注目を!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- フライヤーと物語のギャップも楽しみたい方
- コミカルさの中に、考えさせられる要素のある映画を探している方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 下ネタ要素がある展開が苦手な方
- シリアスな物語が見たい方
⑮ A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(原題:A Ghost Story)
これは記憶の旅の物語。
出典:映画『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』公式Twitter
あらすじ
出典:映画『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』予告編
田舎町の一軒家。一組の若い夫婦は平凡ながら幸せな毎日を過ごしていた。夫が突然自動車事故に巻き込まれ命を落とすまでは。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
物語の中心となる二人には具体的な役名はありません。さらに最低限のセリフで物語は展開します。脚本の段階では役名も多くのセリフもあったものを、あえてそぎ落として演出したというのです。解釈の余白を存分に与えてくれた“ゴースト”の世界をぜひ、ご堪能下さい!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 静かで余韻のある映画を探している方
- 鑑賞後の考察を人と語りたい方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- ホラー要素の強い物語を探している方
- 煌びやかな衣装が見たい方
⑯ AMY エイミー(原題:Amy)
わたしは、ただ歌いたいだけ。
あらすじ
多くの著名ミュージシャンと世界中の音楽ファンに愛された「エイミー・ワインハウス」。彼女は2011年7月23日にこの世を去った。ひとりの女性として生涯を全うした彼女の人生を描くドキュメンタリー。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
10代から才能の頭角を現し、若干20歳で世に送り出した衝撃のデビュー・アルバムで大きな評価を得たエイミー。家族や仕事仲間のインタビューのみならず、貴重なプライベート映像をふんだんに使って唯一無二の「孤高の歌姫」でありながら一人の女の子であるドラマチックな人生を描いた一作です!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 人の人生を追ったドキュメンタリーが好きな方
- エイミー・ワインハウスに興味がある方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- ドキュメンタリーが苦手な方
- 綺麗な部分を抜粋した物語を期待している方
⑰デ・パルマ(原題:De Palma)
あなたはデ・パルマを覗くのだ――。
あらすじ
出典:映画『デ・パルマ』予告編
ニューハリウッド世代を代表する監督の一人、ブライアン・デ・パルマが手がけた全作品の舞台裏を追う、インタビュー・ドキュメンタリー。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
「愛と狂気の映画作家」そんな異名を持つデ・パルマ。「デ・パルマカット」と呼ばれる唯一無二の手法で多くの代表作を世に送り出すも、出来不出来が激しいとも評価を受けています。そんな監督自ら、映画業界で過去50年経験してきた内幕話も含めて語る。学生時代の自主製作映画から2012年公開の『パッション』までをほぼ網羅し、ひたすらに監督が語りつくす姿にご注目を!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- ハリウッドの裏側に興味がある方
- デ・パルマ監督の作品が好きな方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 映画には興味があっても、裏話などは知りたくない方
- 暴力的な映像が苦手な方
⑱ ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界(原題:Ginger & Rosa)
これは希望の物語
出典:映画『GingerAndRosa』公式Facebook
あらすじ
母親同士が仲が良く、生まれた時から一緒に育ったジンジャーとローザ。17歳になったふたりは変わらず一緒に過ごしていたが、成長は変化を生み、ローザはお酒や性に興味を持ち始めた。
ジンジャーに悪影響が及ばないか心配する母親と、自尊心が育まれると楽観的に見守る父親。違う学校に通うことになったジンジャーとローザだったが、ジンジャーは次第に
夢を持ち、反核運動や政治集会へと足を運ぶようになっていく。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
冷戦下時代の1960年代。監督自身が青春時代を過ごした時代のロンドンを舞台に2人の少女の不安と葛藤、そして友情を描いた一作です。
『オルランド』以降、画の美しさに定評のあるサリー・ポッター監督。スモーキーなブルーやグリーンを基調にした映像と、撮影当時は若干13歳ながら大人顔負けの表情と印象的な赤髪のエル・ファニングが見事にマッチングした美しさには目を見張ることでしょう。
原子爆弾の存在と広島の悲劇について関心深いという監督が描いた、日本の広島の原爆シーンから始まる今作にぜひ、一度触れてみてください!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 静かに物事が進行している物語を探している方
- 気持ちの強い主人公が好きな方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- キラキラした恋愛模様が見たい方
- 小さなコミュニティでの展開が苦手な方
⑲ レディ・バード(原題:Lady Bird)
羽ばたけ、自分
あらすじ
本名が嫌で、自分自身を「レディ・バード」と呼んで欲しいと言うクリスティン。彼女は大学生になったら、大嫌いな田舎を出たいと思っていたが、母と意見が食い違ってしまう。鬱々とした日々を脱するために、シスターの勧めで受けた校内ミュージカルのオーディションで予想外な出会いがあったレディ・バードだったが…
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
『ブルックリン』に続き、今作でもアカデミー賞 主演女優賞にノミネートされたシアーシャ・ローナン。誰もが共感してしまう、青春時代の「イタさ」や初めてづくしのドキドキ感。決して華やかな物語ではないけれど、ブレながらも真っ直ぐに進む一人の少女の成長にご注目を!
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 共感しながら笑える物語が好きな方
- 鑑賞後前向きになれるような映画を探している方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 感動の親子愛が見たい方
- 華やかなサクセスストーリーを探している方
⑳いま、輝くときに(原題:The Spectacular Now)
出典:映画『The Spectacular Now』公式Facebook
あらすじ
自由気ままな大学生活を送るも、大好きな恋人にフラれ自暴自棄になるサッター(マイルズ・テラー)。目を覚ましたのは知らない家の前。さらに車もなくなっていた。困惑するサッターの前に現れたのは同級生のエイミー(シャイリーン・ウッドリー)。サッターは彼女の存在を知らなかったが、話をする中で少しずつ気になる存在になっていく。
見逃せない!A24が魅せる注目ポイント
原作小説『The Spectacular Now』の舞台であるオクラホマ州から、監督の生まれ故郷であるアセンズに変更し撮影された今作。全米4館の上映から始まり、同年に全米770館まで拡大公開された評判の一作です。演技賞を受賞した、主演2人の儚い演技にご注目を。
この「A24」映画はこんな人におすすめ
- 一筋縄ではいかない青春映画を見たい方
- 異なる境遇のカップルの行く末を見たい方
この「A24」映画はこんな人には向かないかも
- 華やかな青春映画が見たい方
- キラキラとした恋愛模様を期待している方
まとめ
新進気鋭の映画会社A24。数多く世に送り出してくれた作品の中から、タイプ別にオススメ作品をご紹介しました!
配給のみならず、製作にも力を入れるA24から発信される作品たちに、これからもご注目を。