【邦画】絶対泣ける!感動する日本の映画30本を夢・家族・恋愛…テーマ別で紹介
映画を観るのであれば感動したい!それはきっとみんな同じではないでしょうか。今回はそんな観ている人の気持ちをいろんな方向に揺さぶってくれる日本の映画から30作品を6つのテーマに分けてピックアップしました。
今回のチョイスは10年代以降の比較的新しいものばかり。見慣れた俳優陣の活躍や、きっと一度はタイトルを聞いたことのあるはずの話題作を揃えてみました。きっと、あなたのツボにハマる邦画がきっと見つかるハズ!!
目次
【2021年最新】公開されたばかりの感動する邦画
まず初めに、2019年〜2021年に公開された映画を5本紹介します。
1.サヨナラまでの30分(2020)
出典:Amazon.com
あらすじ
バンド「ECHOLL」は間も無くメジャーデビューを控えていた。しかしボーカルのアキ(新田真剣佑)が事故によって死んでしまい、メンバーもバンドを辞めてしまうのだった。
それから一年。大学生の颯太(北村匠海)は、カセットテープを拾う。それを再生したことをきっかけに颯太の前には一年前に死んだはずアキが現れるようになる。
カセットテープを再生している30分の間は、颯太とアキは入れ替わることができるようになることがわかり、アキと颯太は1つの体を共有しながら、アキのやり残していたことをこなしていくのだった。
最初は全く正反対の性格にアキのことが理解できなかった颯太も、次第に心境に変化が生まれ始めるーー。
感動のポイントはここ!
最後のクライマックスが泣かせる!映画で描かれる颯太とアキが最後に見せる入れ替わり劇にはボロ泣きです。
死んでしまったアキが残されたメンバーに相対することで、メンバーに希望を持たせていく様はすごく気持ちがいい。アキの知人だけでなく、入れ替わっている颯太にまでポジティブな影響を与えていくところがよくできています。
アキから颯太、颯太からアキと、相互の心情に変化を与えるのもバディものとしてもよくできているし、清々しい気持ちでみられる一本となっています。
2.青くて痛くて脆い(2020)
あらすじ
人付き合いが苦手だった大学生の田端楓(吉沢亮)は、ある日、大学で空気が読めず周りから浮いてしまっている秋好寿乃(杉咲花)と出会う。いつでもまっすぐな秋好は「世界を変える」という大それた目標を掲げ、秘密結社サークル“モアイ”を田端に持ちかけるのだった。ほぼ強引に乗せられるように始まったサークル活動だったが、次第に活動も広がり、田端にとっても大切な居場所となっていく。
しかし時を経て現在、秋好は“この世界”から、いなくなってしまっていた……。
当時とはかけ離れるほど活動が拡大したモアイに田端の姿はなく、田端はモアイへの復讐を画策しているのであったーー。
感動のポイントはここ!
「この青春には、嘘がある。」
という惹句が印象的な本作。その惹句の通り、思わぬ仕掛けが用意されていて一転、二転していく物語にアガる!この物語に隠されたある嘘が明らかになった後の展開にこそ注目して欲しいところです。
田端くんの心境が大きく揺れていく瞬間にこそドラマあり!慈善活動であったり、サークル活動であったり、活発な行動をしている人たちに対して、斜に構えた気持ちを抱いてしまいがちな人にほど刺さるような物語となっていて、ひねったストーリーでありながら、真摯で真っ当なメッセージに着地する、今の時代らしい青春劇となっています。
3.海辺とエトランゼ(2020)
あらすじ
本土からは離れた島。そこに小説家を目指す青年・駿(声・村田太志)が居た。ある日、海辺で少年・実央(声・松岡禎丞)に遭遇し、気になってしまったことから思わず声をかける。その出会いをきっかけに、実央も駿のことを意識し始めるのだったが、実央は島を離れなければいけなかった。
「はやく大人になりたい。」と言い残し、実央は島を去っていくのだった。
それから3年。島で執筆業を続ける駿のもとに、成長した実央が現れるのだった。当時に比べると人が変わったかのように明るくなった実央。駿と実央の共同生活が始まり、ついに二人の思いが通うのかと思いきや、駿は実央に対して距離を置くようになってしまう!
感動のポイントはここ!
アニメーションの中編映画にしてBL物という特殊なジャンルでありながら、これぞ必見という一本が本作。異性愛者が多数派を占める世の中で同性愛者であることに挫折する駿と、自身は元々同性愛者という自覚はなかったものの同性に惹かれていく実央。さらには駿のことを昔から好きだった異性愛者である幼馴染の桜子も登場し、LGBTQが叫ばれる現代らしいいずれの嗜好の人間にとっても心を動かされる瞬間が用意されている恋愛映画になっています。
南国の情景を切り取った、鮮やかな美術も豊かな物語に負けじと本当に綺麗に描かれており物語と併せて必見です。
4.七つの会議(2019)
出典:Amazon.com
あらすじ
都内の中堅メーカーである東京建電。原島万二(及川光博)は営業二課長でなかなか成績を上げられず苦心する日々を送っていた。しかし、そんなある日、営業二課とは違い花形として活躍する営業一課長である、坂戸宣彦(片岡愛之助)が部下によってパワハラで訴えられてしまう。その部下こそ、営業一課で「居眠りハッカク」と呼ばれている万年係長・八角民夫(野村萬斎)だった。
そんな人物のパワハラの訴えなど通るはずもないと思いきや、たちまち、坂戸は異動処分が宣告されてしまうのだった。実はこのパワハラ騒動の裏では、想像を絶する秘密と闇が隠されていたのであったーー。
感動のポイントはここ!
日本の会社のあるべき姿とは?という問いかけに考えさせられる、渾身の一本。
実力派の野村萬斎を皮切りに、香川照之や片岡愛之助、北大路欣也といった『半沢直樹』でも活躍する人気俳優が集結し、会社で生存するべくそれぞれの思惑が入り乱れる壮絶な群像劇が描かれます。最終的に勝利するのは、果たして誰なのか。
メーカーの不祥事問題などは現実でも起こっているような事態なのですが、その裏にはどんなドラマがあったのだろうと、想像せずにはいられなくなるほど、仕事や世の中の出来事への見え方が変わる内容になっています。
今まさに会社員として働く人にとっては、作中のあるあるに最後は恐怖を抱かずにはいられなくなるのでは!?
5.蜜蜂と遠雷(2019)
出典:Amazon.com
あらすじ
3年に一度しか開催されない若手ピアニストの登竜門である、芳ヶ江国際ピアノコンクール。このコンクールに、多くの実力が集結する。
かつては天才少女と呼ばれたものの、母親の死をきっかけに姿を隠している栄伝亜夜(松岡茉優)。参加年齢制限ギリギリで最後のコンクールに挑むサラリーマン奏者の高島明石(松坂桃李)。亜夜と共にピアノを悩み、今や人気も兼ね備えたマサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)。そして、突如現れた謎の天才ピアノ少年、風間塵(鈴鹿央士)。
生まれ育ちも抱えるものも異なるそれぞれが出会うことによって、互いに影響しあい、心境にも変化を与えていくのだった。コンクールで最後に勝つのは誰なのかーー。
感動のポイントはここ!
ピアノどころか全く楽器を全く弾けない自身にとっても、音楽の世界やプロのミュージシャンの世界ってどういうものなのか、どんな葛藤があるのか、をすごくわかりやすく見せてくれて、クライマックスの激動の展開には応援の声をあげたくなるような一本。そのドラマに息を飲む!ピアノの響きが溜まっていた感情を一気に押し出して、思わず涙という形に溢れ出してしまいました。
現実的なストーリーでありながら、ファンタジー映画のようなスケールを体験させてくれる脅威的なヒューマンドラマです。
ぶつかり合う人間模様に涙!スリルのある感動邦画
次に紹介するのは、スリルあり、感動ありの映画です!ハラハラしつつも人間模様に感動したい!という方にオススメですよ。
6.空飛ぶタイヤ(2018)
出典:Amazon.com
あらすじ
ある日、1台のトレーラーが脱輪事故を起こし、一人の主婦の命が奪われるという事故が起こってしまった。事故を起こしたトレーラーの運送会社で働く赤松徳郎(長瀬智也)は整備不良を迫られるが、突然タイヤが外れたという信じられない現象を警察から聞き、事件の異様さに気づく。
世間やマスコミさらには銀行からも迫られる日々に、苦心する赤松だったが、車両の構造そのものの欠陥を疑い、製造元のホープ自動車への再調査を要求する。
一方のホープ自動車では、カスタマー戦略課課長の沢田悠太(ディーン・フジオカ)が、そしてホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)もそれぞれが、それぞれの立場で事件の疑念を持ち始めるーー。
感動のポイントはここだ!
「三菱リコール隠し事件」を題材に描かれた同名小説を元に映画化された本作。
企業によりリコール隠しの恐怖を描きながらも、果敢にそれに立ち向かおうとする赤松のドラマが泣かせる!決して一人では立ち向かえないこの事件が、様々な登場人物の善意や信念で真実が明るみになっていく様子は、自分たちもいざという時に勇気を振るえるのかを問いただすようで、忘れられない体験になることは必至です!
素朴でありながら、身近な題材でここまで熱い物語が描けるんだという驚きもある一本です。『半沢直樹』や『七つの会議』といった作品が好きな人だったらきっとハマるはず。
7.愛がなんだ(2019)
出典:Amazon.com
あらすじ
平凡なOL、山田テルコ(岸井ゆきの)。半年前に偶然知り合った田中マモル(成田凌)に恋に落ち、片思いでありながらもすっかり田中に尽くす生活を送るようになる。そんなテルコの気持ちを知ってか知らずか、田中は風邪を引いたので差し入れを要求したりと連絡を入れ、テルコは喜んでそれに応えるように。
そんなテルコの様子を心配しているのが、親友の葉子(深川麻衣)。葉子も年下の恋人のナカハラ(若葉竜也)をいいように利用していた。そんな2組の関係は、新たな人物の登場などにより、変化を始めていくのだったーー。
感動のポイントはここだ!
相手に振り向いてもらえなくても、恋をし続けるテルコの思いが健気でありながら、狂気にも思えるのが本作の絶妙なポイント!たとえ、好きな相手に好きな相手が居るとしても、その恋を応援してまで一緒に居たいと臨むのか……という独特の疑問が芽生えてくる本作のストーリーは、意外にも葉子に良いように使われていたナカハラのある決心で、大きく揺らぎます。
最終的にテルコが迎える結末は、果たしてハッピーエンドなのかなんなのか。思わず周りの人との恋愛観を語り合いたくなる、そんな映画です!
8.犬猿(2018)
出典:Amazon.com
あらすじ
金山和成(窪田正孝)は印刷会社の真面目な営業マン。平穏な日々を送っていた和成だったが、ある日彼のアパートに強盗の罪で服役していた兄の卓司(新井浩文)が刑期を終えて転がり込んでくる。自分とは対照的な性格の卓司との共同生活に和成は頭を抱えることになる。
一方で、和成の得意先の小さな印刷所には、勤勉で仕事のできるものの見た目は良くない磯野由利亜(ニッチェ:江上敬子)と、頭は悪いながらルックスとスタイルの良さから可愛がられている妹の真子(筧美和子)の姉妹が働いていた。
性格も能力も正反対の二組の兄弟・姉妹の対立は次第に大きくなっていくーー。
感動のポイントはここだ!
幼い頃からお互いを知っており、全く違う性格でありながらも実はどこか似ている……そんな兄弟・姉妹という独特の関係を、時にコミカルに、時に嫌というほど生々しく描いた一本!
思わず笑わずにはいられないような、おかしな対立をしていた兄弟喧嘩も映画のクライマックスにかけてどんどんエスカレート!最終的に2組が行き着くドラマには、思わず感涙させられます。
実際に兄弟・姉妹が居る人にとっては共感できる部分もあったり、たとえそういった親類が居ない人でも、兄弟・姉妹がこういう不思議な関係性の相手なのか、と学びのある映画になっています。
9.彼女がその名を知らない鳥たち(2017)
出典:Amazon.com
あらすじ
十和子(蒼井優)は、15歳年上で不潔でガサツな男・陣治(阿部サダヲ)と一緒に暮らしながら、八年前に別れた男・黒崎(竹野内豊)のことが忘れられずに居た。
陣治に対して嫌悪感を抱きながらも、彼の少ない稼ぎに頼って無職の日々を送っていた十和子だったが、ある日黒崎の面影を持った妻子持ちの男・水島(松坂桃李)に出会う。
すっかり彼との情事に夢中になる十和子だったが、そんな十和子の様子を見て、陣治は十和子を付け回すようになる。そのうち、八年前に別れた黒崎が行方不明だと知った十和子は、陣治が黒崎の失踪に関わっているのではないかと疑い始めるのだったーー。
感動のポイントはここだ!
恋愛映画かと思いきやミステリー映画のような展開を迎えて、そして再び恋愛映画へと立ち返る…..想像を越えた展開をぶつけてくる驚きの映画!
映画の最後には、衝撃の展開を迎えるのですが、それによって、ある人物の壮絶な愛の大きさを思い知ることになります。その愛の大きさには思わず放心。共感度0%という衝撃の惹句が使われる本作の愛に、果たして何を思うのか。
不思議なこのタイトルの意味がわかった時、きっとあなたもその愛に涙をするのではないでしょうか!?
10.怒り(2016)
出典:Amazon.com
あらすじ
ある暑い夏の日に事件は起こった。八王子のある家で起きたこの夫婦殺人事件は、窓が閉め切られた蒸し風呂状態の現場には、“怒”という血文字が残されていたという。犯人は顔を整形して逃亡したとされ、その行方は未だ掴めていない状況にあった。
その事件から一年後、千葉・東京・沖縄に素性の知れない3人の男が現れる。
かつては風俗店で働いていた愛子(宮崎あおい)が出会う漁港で働く寡黙な男・田代(松山ケンイチ)、大手通信会社に勤める優馬(妻夫木聡)が出会い同性愛の関係を育む直人(綾野剛)、家族の都合で離島へ移り住んだ高校生の泉(広瀬すず)が出会うバックパッカーの田中(森山未來)。それぞれの関係と、一年前の事件への疑惑がそれぞれの運命を変えていくーー。
感動のポイントはここだ!
信じていた相手がもしかしたら殺人犯かもしれない……そんな相手を信じてしまった人、疑信じられなかった人、信じていいのかわからなくなってしまった人の「怒り」というよりも「信頼」の姿に心を震わせられる一本。三者三様が見せるそのドラマの一つ一つが胸を打つ!アクション要素などは全くないのに、俳優たちの熱演のおかげで、鑑賞中は思わず夢中になって見入ってしまいます。
それぞれは全くつながりのない3つのエピソードを、違和感なく同時進行で描いているのも本作の見事なところ。一本で三本分の感動が楽しめるという意味でもお得な映画です。
死と向き合う先のドラマが泣ける邦画
11.湯を沸かすほどの熱い愛(2016)
出典:Amazon.com
あらすじ
幸野家が営んでいた銭湯「幸の湯」は、経営者の父が一年前に失踪したことを期に休業状態になっていた。母である双葉(宮沢りえ)は、持ち前の前向きさでパートをしながら娘の安澄(杉咲花)を育てている。
しかしそんなある日、双葉は余命がわずかであるという宣告を受けてしまう。それを聞いた双葉は覚悟を決め、死ぬまでに絶対にやっておくべきことを決めて、実行していくことに。
優しすぎる安澄を独り立ちさせて、失踪した夫の一浩(オダギリジョー)を連れ戻し、さらには安澄をある人に合わせるべく旅行に出かけるのであったーー。
感動のポイントはここだ!
余命わずかという悲しい事態に陥りながらも、明るさと力強さで周囲の人々にポジティブな影響を与えていく双葉さんが脅威的!この人、本当に死んじゃうのかよ、という力技で問題を解決していく様子は爽快で、そんな彼女が次第に衰えていく姿がまた切ないのですが、終盤にかけて、そんな双葉のエネルギーによって幸せになった面々が集結していく姿がまた泣ける!
圧倒的な前向きなエネルギーで突き進んでいく双葉の生き様を、しかとその目に焼き付けるべしです!そしてタイトルの真意を知った時の衝撃もまた、映画の見所かも。
12.その街のこども 劇場版(2011)
出典:Amazon.com
あらすじ
阪神・淡路大震災の被災者を追悼する追悼の集いが開かれるのに伴い、子供の頃に震災を体験した勇治(森山未來)は、東京からはるばる神戸へとやってきた。そんな勇治は集いの前日に、同じく幼い頃に震災を体験し、集いの為に神戸を訪れた美夏(佐藤江梨子)と偶然出会う。
出張の途中になんとなく寄ったという勇治と、過去の傷と向き合おうとしている美夏。全く異なる震災の体験をした二人だったが、“ある場所”を訪れたことをきっかけに、美夏は勇治の過去に触れることになるのだったーー。
感動のポイントはここだ!
かつて多くの被災者を出した阪神・淡路大震災が与えた傷を、生き残った人はどう抱えているのか。その疑問を非常にリアルに描いており、さらには希望を持てるような着地で描いてくれいて、染みる!
やけに映像が現実味あるなぁと思ったら、まさかの実際の被災者の一般の方が映画に参加していると聞いて衝撃。もはやこの映画、半分ノンフィクション!
本作は阪神・淡路大震災から15年という節目に放送された2010年のドラマ版がベースにあるのですが、さらにそこからさらに10年という節目を迎えた今、改めて見返しがいのある映画になっています。
13.きみと、波にのれたら(2019)
出典:Amazon.com
あらすじ
大学の入学をきっかけに海辺の街へ引っ越してきたひな子(声・川栄李奈)。なんといってもひな子はサーフィンが大好き。波の上では怖いものなしだったのだが、自分の将来については自信を持てずに居た。
そんなある日、住んでいたマンションの火事の騒ぎをきっかけに、消防士の港(声・片寄涼太)と出会う。恋に落ちた二人は、いつしか互いになくてはならない存在となって居た。
しかし、そんなある日。港は海の事故で命を落としてしまう。
あれだけ好きだった海も見られなくなってしまうほど落ち込むひな子。しかし憔悴したひな子が、ふと二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中から港が現れるのだった。
死んだはずの港に会えたことに喜ぶひな子だったが、港の姿は周りからは見えていなかったーー。
感動のポイントはここだ!
大好きな恋人が死んでしまったことにひと泣き、さらにはその恋人と再会できたことにひと泣き、さらにはその再会できた恋人とのドラマにさらにひと泣きと、映画の中で何回泣かせてくるんだというラブストーリー!
ただの恋愛物語だけでなく、一人の人間の死に直面して立ち直っていこうという人々の姿や、なんのために生きていくのかという人生賛歌とも言えるテーマも描いた何重にも素敵なメッセージが詰まった映画になっています。
14.君の膵臓をたべたい(2017)
出典:Amazon.com
あらすじ
高校時代のクラスメイトである山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに、“僕”(小栗旬)は母校の教師になっていた。図書館の本の整理をきっかけに教え子と過去の話になり、僕はかつて桜良と過ごした日々を思い返す……。
高校生の僕(北村匠海)は偶然、膵臓の病を患う桜良の闘病中の心境が書かれた“共病文庫”を見つけてしまう。桜良の秘密を知ったことをきっかけに、桜良は死ぬまでにやっておきたいことの数々を、僕に手伝うように要求するのだった。
しぶしぶ協力をし始める僕だったが、次第に桜良の影響を受けて僕の心境にも変化が生まれていくーー。
感動のポイントはここだ!
一時期、不治の病に犯された恋人ものの小説や映画が話題になった時期もあったので、この映画もそんな一本と思った人は侮るなかれ。この映画では、もちろん青春恋愛映画のような甘酸っぱいエピソードも詰まっているのですが、実はもっと人生への包括的なメッセージが込められていて、人の生き方に対して訴えかけてくれる作品です。
桜良が数々のわがままを要求してきたその真意や、実はそのころに何を思っていたのか、そしてそんな桜良が迎える予想だにしなかった顛末に、溢れる涙が止められませんでした。
異様なタイトルに一体どんな映画なのかと思わされましたが、映画を見終えた今となっては、このタイトルだけでも映画を思い出して、心が苦しくなります。
『君の膵臓をたべたい』ネタバレ!タイトルの意味とは?ロケ地や原作紹介など15.ラストレター(2019)
出典:Amazon.com
あらすじ
姉である未咲が亡くなり、葬儀に訪れた裕里(松たか子)。そんなと時幼い頃の未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛の同窓会の案内と鮎美に残した手紙の存在を告げられる。
未咲の死を知らせるために同窓会を訪れた裕里だったが、姉と勘違いされ同窓会に参加させられてしまう。そんな同窓会に訪れていたのが、未咲の初恋の相手の鏡史郎(福山雅治)だった。勘違いから始まった裕里と鏡史郎の文通だったのだが、そのうちの一つの手紙が鮎美に届いたことをきっかけに、時を越えて未咲の死の真相や、過去の真実が明らかになっていくのだったーー。
感動のポイントはここだ!
淡い思い出と切ない運命がじんと沁みる文学的なストーリーに注目。過去の鏡史郎(神木隆之介)のエピソードの純な感じにときめかされる!裕里や鏡史郎のそれぞれの出会いがほのかな希望を見出していく模様は、素敵な後味を残してくれます。
何より、残された鮎美にはなんとか幸せになって欲しいなぁと思わせられる映画になっています。そんな鮎美役と過去の未咲役を演じた広瀬すずや、幼い頃の裕里と裕里の娘役を演じた森七菜による一人二役の演技にも注目です。
夢や目標に向かっていく姿に感動する邦画
16.ビリギャル(2015)
出典:Amazon.com
あらすじ
高校2年生のさやか(有村架純)は中学校に入学以来勉強を全くしていなかったため、成績は学年でもビリ。いくらなんでもこのままでは良くないと思ったのか、さやかは学習塾へとやってくるのだった。塾講師の坪田(伊藤淳史)は、金髪・ヘソ出し・ミニスカのいかにもなギャル姿のさやかに驚かされるのだが、何より彼女の知識が小学4年生レベルだったことに驚く。
それでも第一志望を慶應大学と見据えたさやかは、坪田の助けも借りて、受験勉強に勤しむことになる。果たして、さやかは大学に受かることができるのか。そして、そんなさやかの姿に、さやかの家族の心境にも変化が生まれていくのだったーー。
感動のポイントはここだ!
全然勉強ができなかった少女が一念発起して、大学受験に挑む!そんなシンプルな物語でありながらも、実はその背景には家族の複雑なそれぞれの思惑が隠れていたり、さやかの行動によってそれが少しずつ良い方向に向いていくところが、想像を越えてくる“いい話”になっているところが憎い!
また、全然勉強のできないさやかを、決して諦めずに指導する坪田の姿勢もこれまた感動的。登場人物のどれもが真摯で良い人なので、観ていて本当に心が温まり続ける物語に仕上がっています。
受験で立ち止まりそうになった時、心にささる『ビリギャル』の名言17.TAP-THE LAST SHOW-(2017)
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あらすじ
天才タップダンサーの渡真二郎(水谷豊)は、十数年前の舞台での事故をきっかけに引退を余儀なくされ、今では足を引きずりながら酒浸りの生活を送っていた。しかしそんなある日、付き合いの長い劇場の支配人である毛利喜一郎(岸部一徳)が渡のもとを訪れる。長い歴史を誇る劇場の最後を飾るショーの演出を渡に頼みたい、という依頼だったのだ。
最初は気乗りしないままだった渡だったが、オーディションの途中である青年のタップに引き止められる。MAKOTO(清水夏生)のタップに惹かれた渡は、本格的に舞台制作に意欲を燃やしていくのだったーー。
感動のポイントはここだ!
一度は挫折してしまった過去の天才が再起をかける物語でもあり、若者たちがタップにかける情熱を描いていた青春物語でもあったりと、いろんな側面から熱い物語が語られる一作。
そしてなにより感動させられるのが、そんな登場人物が見せてくれるクライマックスの本当のタップショー!実は本物のタップダンサーを起用した、邦画史上初の本格タップダンス映画だというのだから驚き。プロのダンスが観られる上に、さらにショーが行われるまでのドラマが乗ってくるのだから、感動せずにはいられない。贅沢な体験が待っています。
18.きみの声をとどけたい
出典:Amazon.com
あらすじ
日ノ坂町に暮らす高校生の行合なぎさ(声・片平美那)は、小さい頃に祖母から聞かされた“コトダマ”の話を信じており、悪いことばかり口にしていると、それが現実となり自分に返ってくる…..そう信じていた。
そんななぎさが、ある日喫茶店アクアマリンに入り込み、そこにあったミニFMステーションの設備でDJの真似事をするのだが、実はその声は放送されていた。
それをきっかけに、偶然その声を聞いていた矢沢紫音(声・三森すずこ)などを仲間に加えて、なぎさはミニFM・ラジオアクアマリンから放送を本格的に始めることになる。順調にメンバーも増えていくラジオアクアマリンだったが、ある日、喫茶店が取り壊されてしまうことが明らかになるのだったーー。
感動のポイントはここだ!
ミニFMラジオ局を復活させるべく集結する女子高生たちの清々しい青春っぷりが心地よく、友情であったり、親子の感動物語であったりといった様々なヒューマンドラマが存分に楽しめるのが本作の魅力!
ほぼほぼゼロの状態からミニFM放送局を作るというなぎさのチャレンジ精神にも驚かされるのですが、圧倒的な推進力で突き進んでいく精神には、どこかプロジェクト進行の秘訣のような学びさえ感じられます。青春映画の枠に収まらないエネルギーが詰まった映画です。
19.ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013)
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あらすじ
学生時代からシナリオライターを目指していた馬淵みち代(麻生久美子)は、同年代の女性が欲しがるものを全て諦めて、日々脚本を書き続ける日々を送っていた。
そんな彼女もすでに34歳。未だコンクールで一次審査も引っかからない状態に危機感を覚えた馬淵は、基礎から勉強し直すべくシナリオスクールに通いだすのだった。
そのスクールには天童義美(安田章大)という男性も参加していた。天童は馬淵に一目惚れしてしまい、積極的にアプローチをするのだが、上から目線で大口を叩く天童に呆れて、眼中になかった。
必死に馬車馬のように脚本を書き続ける天童と、口先だけで全く手を動かさない天童。全く正反対の二人は、それぞれ夢への向き合い方に変化が生まれ始めるーー。
感動のポイントはここだ!
夢と言えば“追い続けるべきもの”として語られることが多いですが、この映画では果たしてどうやったら夢を諦めることができるのか、ということを必死に描いた一本。
夢を諦めきれないでいることの苦しさや、諦めることの難しさにだってドラマがある、という物語は切実で、必死に夢を追い続ける馬淵の生き様がとても苦しく見えるのが不思議な体験になっています。
だからこそクライマックスで、天童という存在をきっかけに疾走感のある展開を迎えるシーンは格別。夢を追うことに対して、客観的でかつ現実的でありながらも、肯定的なメッセージには、思わず涙してしまいます。
20.バクマン。(2015)
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あらすじ
サイコーこと真城最高(佐藤健)は漫画家の川口たろう(宮藤官九郎)を叔父に持つ高校生。叔父のことを尊敬していたものの、過労という壮絶な最後を遂げてしまったことにショックを受け、漫画家になる夢を諦めていた。
そんな真城が学校で亜豆美保(小松菜奈)の姿を絵に描いていたところ、偶然同じクラスのシュージンこと高木秋人(神木隆之介)に見られてしまう。
真城の画力に惹かれた秋人は、絵は描けないもののストーリーは作れるという自信を持っており、一緒にジャンプで漫画を連載しようと誘うのだったーー。
感動のポイントはここだ!
過酷な職業としても知られる漫画家という職業に挑むべく、真城と秋人のタッグが青春を犠牲にしてまで漫画に打ち込む姿が熱い!
原作の漫画にもあった恋愛要素とも少しアレンジの効いた変化を効かせた展開は原作漫画既読派も必見。ここまでやるかというぐらいに打ち込んだ先に真城が迎える結末には、観ているこちらまで感化されるのではないでしょうか!
高学歴アクション俳優佐藤健出演おすすめ映画7選!!血縁も非血縁も…家族を描いた感動の邦画
次に紹介するのは、「家族」を描いた映画。
血縁関係有りきの家族なのか?それとも非血縁も家族と言えるのか?のように、社会的で普遍性のある問題を取り上げた感動映画を紹介します。
21.そして父になる(2013)
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あらすじ
大手建設会社に勤務しており、都心の高級マンションに野々宮良多(福山雅治)と妻の緑(尾野真千子)、そして1人の息子と暮らしていた。
そんなある日、病院から電話がかかってくる。なんと6歳になる良太たちの息子は、実は出生時に取り違えられた他人の子どもだというのだ。
取り違えられた相手の夫婦である斉木雄大(リリー・フランキー)と妻のゆかり(真木よう子)と対面し、それぞれ育てた子供を手放すことに苦しむものの、どうせなら早い方がいいという良太の提案の元、互いの子供を交換することを提案するーー。
感動のポイントはここだ!
もし自分の子どもだと思って育ててきた相手が、実は別の人間の子どもだったら……という難しい問題を前に全く想像がつかない展開に、清々しいまでの「なるほど」という着地を見せてくれるのがこの映画。
答えが出しにくい問題を前に、良多が偏見や傲慢さで、ついしてしまう間違いが、理解はできてしまうからこそ憎らしい。それぞれの親の思惑が交錯する中、ついに子どもの気持ちが溢れ出る瞬間には、溢れ出る涙が止まりません。
常に全力!国民的スター”ましゃ”こと福山雅治のおすすめ映画7選‼22.この世界の片隅に(2016)
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あらすじ
まだ戦争の真っ只中の時代。広島江波で育った少女の広瀬すず(声・のん)は18歳になった頃に、縁談が持ち上がる。たちまち話は進み、すずは呉に住む北条周作(声・細谷桂正)のところへお嫁にいくことになる。
軍港の街として栄える呉で、慣れない生活を迎えるすずだったが、持ち前の気ままさと懸命さで、徐々に北条家の一員として、関係を深めていくのだった。
しかし、次第に戦争は激しくなり始め、呉の街にも空襲が盛んになってきてしまい、まともに平穏な日々も送れなくなってしまうーー。
感動のポイントはここだ!
終戦へと向かっていく広島の片隅に、本当にすずさんのような人間が居たのでは?と思ってしまうほど、すずさんの生活が具体的に描かれている!だからこそ、そんなすずさんが迎える、辛い出来事はこちらも辛いし、すずさんが笑顔になる瞬間はこちらも嬉しくなる。
戦時下の様子を描いた作品というと重い内容を想像しがちですが、笑いを交えながら1人の女性がどんな人生を歩んでいたのかが素朴に描かれるので気軽に観られます!
23.こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018)
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あらすじ
鹿野靖明(大泉洋)は幼い頃から、体の筋肉が壊れやすく再生されにくい筋ジスを患っており、34歳となった現在では首と手だけが動かせるのみとなっていた。介助なしでは生きられない体にも関わらず、病院での生活を求める医師の反対を押し切り、鹿野はボランティアの手を借りて、自立生活を送っていた。
そんな鹿野のボランティアに参加する医大生の田中久(三浦春馬)に会いに、彼女の安藤美咲(高畑充希)は鹿野の家を訪れるのだが、新人ボランティアと間違われ、半ば強引に鹿野の面倒を見ることになってしまうーー。
感動のポイントはここだ!
映画が展開していくと鹿野の病状が悪化し、自宅療養のためには家族にしか認められていない介助が必要となるわけですが、そこでボランティアの者たちを“家族”と訴えかける鹿野、そしてそれに応えるボランティアの面々に心打たれる!
映画の冒頭ではただのわがままなおじさんにしか見えなかった鹿野が映画が終わる頃にはすっかり魅力的な人に見えているのだから、映画って不思議です。
24.劇場版ファイナルファンタジーXIV光のお父さん(2019)
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あらすじ
子供の頃はすっかり仕事一筋だった父の暁(吉田鋼太郎)。そんな父のことを自分は理解していないと思ったアキオ(坂口健太郎)は、父のことを知るべく、父の退職祝いの名目、自身が遊んでいたオンラインゲームが遊べるようにゲームを一式プレゼントする。
アキオは父に気づかれないように、オンラインゲームに参加し、オンラインゲーム上で父と交流を図るようになる。最初は操作もうまくできなかった父だったが、徐々にゲームにのめり込むようになり、次第にゲームに夢中になっていき、アキオは自分の知らなかった父の一面を知るようになっていくーー。
感動のポイントはここだ!
父との交流を経て周りにポジティブな影響が広がっていく様子は観ていて気持ちがいい!そしてそんな秘められた父の気持ちが少しずつ明らかになっていくたびに、こちらの心はホッコリ。
幼い頃のわずかに遊んだゲームの思い出と、オンラインゲームで一緒に遊ぶ現在が繋がった時のそのドラマは、ゲームにあまり馴染みがない人も共感できる瞬間があるのではないでしょうか。笑えて、泣けて、楽しめるエンターテイメント作品です。
25.万引き家族(2018)
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あらすじ
父の治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は街角のスーパーで、連携プレーで万引きをしていた。そんな2人が冬の寒さに震えながら家路につくと、団地の一階の廊下で、小さな女の子(佐々木みゆ)が凍えているのを発見する。以前も、母親から締め出されているのを見かけていた治は、女の子を連れて帰るのだった。
家には母の初枝(樹木希林)、妻の信代(安藤サクラ)、そしてその妹の亜紀(松岡茉優)も一緒に暮らしていた。女の子に「ゆり」と名づけ、家族に迎える面々。
しかし実はこの家族、本当はみんな血の繋がっていない関係にあったーー。
感動のポイントはここだ!
本当の家族とは何か。そんな命題が頭に浮かんでくる、お金はないけども幸福感に溢れたシーンと、それとは対照的な壮絶な映画のクライマックスが衝撃的!貧困・虐待・孤独死といった、日本が抱える様々な問題が、忘れられない体験として胸に迫ってきます。
それでいてこの映画の魅力的なところは、とても優しさが溢れているところ。随所、随所に挟まれる優しさの一つ一つが愛しくて、辛かったはずの展開も包み込むように、良い鑑賞の後味を残してくれます。
好きだという気持ちが絡み合う恋愛の映画
ここからは、恋愛がテーマの感動映画を紹介していきます。
失恋に泣ける映画をお探しの方は、下記の記事をご参照ください。
【2023邦画】失恋がテーマの恋愛映画22選 | 思いっきり泣きたいあなたにおすすめの作品26.心が叫びたがってるんだ。(2017)
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あらすじ
高校3年生の成瀬順(芳根京子)、坂上拓実(中島健人)、仁藤菜月(石井杏奈)、田崎大樹(寛一郎)の4人は、担任の先生の強引な指名によって「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。
しかしその中でも成瀬は、幼い頃に自分の一言がきっかけで両親が離婚してしまったことをきっかけに、誰にも心をひらけず、おしゃべりが出来ない状態になっていたのだった。しかし、「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言をきっかけに、勇気を出した順は、歌であれば声が出せるのではないかと主役に立候補し、そんな順の姿に次第に最初は乗り気でなかった人も感化されていく。
そして一緒に委員会を進めていくうちに次第に順は、拓実に惹かれていくのだが、実は拓実と菜月はもともと恋人でお互いの気持ちを確認出来ずにいる状態だったーー。
感動のポイントはここだ!
最初は素直になれずに居たバラバラの4人が、ミュージカルのクライマックスに向けて、続々と気持ちを打ち明けていき、最後の最後で成瀬が打ち明ける決死の思いが、切なくも熱い!思わず観ているこちらも、叫びたくなるような高揚感を与えてくれる展開が待っています。
ちなみにこの実写映画の元となるアニメーション映画版(2015年)も存在しており、内容はほぼほぼ一緒なのでお好みのバージョンでお楽しみください。
27.恋は雨上がりのように(2018)
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あらすじ
高校二年生の橘あきら(小松菜奈)はアキレス腱の怪我によって、打ち込んでいた陸上走者としての夢を絶たれてしまう。そんな頃に偶然入ったファミレスで放心状態だったあきらに、優しく声をかけたのが、ファミレスの店長である近藤正己(大泉洋)だった。
それをきっかけに、近藤に対して恋心を抱いたあきらは、ファミレスでのバイトを始める。
クールで落ち着いた雰囲気のあきらに、好意を持たれているとは思いもしなかった近藤。ついに打ち明けられたあきらの告白に驚く近藤は、そのまま受け止めることはできなかったーー。
感動のポイントはここだ!
あきらと近藤の年の差恋愛が生むラストの切なさと多幸感に、涙が溢れ出て止まらないという不思議な体験!
まっすぐで純真なあきらと、自分にそんな自信のない近藤の2人の恋路が迎える結末がとても前向きで、映画を観ているみんなの背中を思いっきり押してくれます。
疾走のある青春映画としてもオススメできる一本です。
28.聲の形(2016)
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あらすじ
小学校の石田将也のクラスに転入してきた西宮硝子(声・早見沙織)は、実は先天性の聴覚障害を持っており、うまく言葉を聞き取ったり、会話することができなかった。そんな硝子と仲良くしようとする周囲の一方で、硝子を虐めてしまった将也(声・松岡茉優)は、クラスからいじめの対象になり、西宮も転校をしてしまい、2人は疎遠になってしまう。
時は流れて高校生となった将也(声・入野自由)。一度は自殺を考えて、過去の清算のために硝子と再会するのだが、それを機に親交が深まり、次第に周囲との人間関係にも変化が生まれていくーー。
感動のポイントはここだ!
ストーリーだけを聞くと、障害やいじめといったテーマの作品かと思いきや、実はそれも物語の一要素。それよりももっと包括的に、人と人がわかり合うにはどうしていったらいいのか、気持ちを伝えるにはどうしたらいいのか、といった内容が真摯に描かれています。
世界との関わりに窮屈さを感じていた硝子と将也が紆余曲折を経て迎えるクライマックスは作中の登場人物同様に世界が開かれたかのような清々しい気持ちになれます!
29.南瓜とマヨネーズ(2017)
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あらすじ
ライブハウスで働いていたツチダ(臼田あさ美)には同棲中の恋人であるせいいち(太賀)が居る。ツチダはせいいちがミュージシャンになる夢を叶えるために、内緒でキャバクラで働きながら生活を支えていた。
そんなせいいちは、自分が以前所属していたバンドがレコード会社と契約して、代わりにグラビアアイドルをボーカルに迎えたことに対し複雑に思い、スランプに陥ってしまう。
仕事もせずに無下な日々を過ごすせいいち。他方でツチダはもっと稼げる仕事があると愛人契約を持ちかけられ、それに乗ってしまう。そしてついにその愛人からのお金を見つけたせいいちは、心境に変化が生まれ始める。
感動のポイントはここだ!
夢を捨てきれずに入れる彼氏とついそれに世話を焼いてしまう彼女。それぞれのこのままでいいのか?という感じがいやにリアルな感触。登場人物の「いるいるこういう人」感が強くて、余計に物語に現実味を感じさせられてしまいます。だからこそ、後半にかけての展開にグッと来る!
それぞれのキャラクターのこのままではいけないという気持ちが、少しずつ希望を見出していってくれて、最後の最後に迎えるわずかな奇跡の幸せな時間が、愛おしくてたまらなくなるはず!
30.勝手にふるえてろ(2017)
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あらすじ
絶滅した動物をネットで調べたり、購入したアンモナイトの化石を愛でたりと変わった趣味を持った社会人の江頭良香(松岡茉優)。そんな良香には二人の彼氏が居る。
1人は中学時代から卒業して会うこともなくなった今もずっと片思いを続けている相手のイチ(北村拓海)。もう1人は同じ会社の営業で働く同期で同期会で強引に連絡先を交換してきた、正直タイプではないニ(渡辺大知)だ。
不注意でボヤ騒ぎを起こした良香は、死ぬような体験をしたことをきっかけに一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこうと、アメリカに転校した同級生になりすまし同窓会を計画するのだった。
イチとニで揺れる動く良香は果たして、幸せになることができるのかーー。
感動のポイントはここだ!
すっかり彼氏が居ない時期が長すぎて、こじらせてしまっている良香。その孤独感を有り有りと思い知らされることになる中盤の山場にあるとある仕掛けに注目!あっと驚かされる展開が用意されています。
しかも、そのせいで時折無茶苦茶な行動に走る良香が、どこかかわいそうにも思えるし、どうにか幸せになることはできないのか、という気にさせられます。だからこそ映画の終盤で良香の感情が溢れ出る瞬間の苦しさだったり、その果てにある開放感もひとしお。
ありそうでなかったちょっと変わったラブストーリーに夢中にさせられます!
【邦画編】感動する映画のまとめ
以上、泣きたい時におすすめの感動映画30作品を一挙に紹介しました。
ここにある作品の中で気にいった作品があれば、ぜひ同じ監督や、同じ俳優の参加している作品を探ってみるのもオススメです。自分好みの作品に出会えるコツがわかってくるのではないでしょうか。
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